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#169 滞在記録① 移動

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やっと書けそうな状態になってきた。
以降、何度かに分けて旅の記録を更新していこう。
 
 
タイ国花は、ゴールデンシャワーという黄色い花。丁度、この時期が開花期。
至るところで咲いており、キレイだった。

1 国の花 ラーチャブルック.JPG

これを編んで輪っかを作ろうと思い、摘んでいたら大きなアリに噛まれる。
知らない生き物だらけ。浮かれて注意を怠るとすぐに痛い目に会う。

 
初日は、現地到着が深夜。タクシーで空港から40分ほど離れている、バンコク市内の
安宿で一泊。

翌日は、東北部への移動が主。朝は時間があったので周辺を散策する。

2 神田みたい.JPG

ホテルの裏は運河。川沿いには屋台が並ぶ。
それにしてもこの景色は神田に来たようで親近感が持てる。
 
 
走っているものも雑多。
交通ルールも雑というか、無秩序。道路の横断には思い切りが必要。
躊躇して立ち止まろうものなら、たちまち轢かれてしまいそう。

3 独特の交通事情.JPG
 
 

そしてまた空港へ移動。

4 また飛行機に乗るのか.JPG
 
 
タクシン派デモの影響は無く、無事に空港へ到着。

 

飛行機で一時間強のフライトの後、タイ東北部イサーン地方コンケーンに到着。

5 イサーン地方に到着.JPG

この日は、この地方都市で一泊。ホームステイ先のある農村への移動は翌日。


現地を案内してくれるチャナさんの車に荷物を放り込み、車2台で市内へ移動。

6 君ら好奇心ありすぎ.JPG

シェルをつけたピックアップトラックの荷台に、嬉々として乗る同行の学生たち。
行き先に関わらず、この適当な感じの開放感が常にあったので気楽だった。

 
 

市内で屋台を物色している、静岡のミカン農家さん。

7 何でも食いたいですよね.JPG

色々な市場にもよく出かけたが、本当に何でも食ってみたくなる。
後半、腹を下した事がやはり惜しい。リベンジを誓う。
 
 
 
翌日、ホームステイ先のタラート村に到着。
ここまでは移動が主なので、途中はだいぶ省いた。その際に訪れた市場や屋台などは
別に編集して、後でアップすることにしよう。

8 タラート村に着きました.JPG

全員でミーティング。滞在目的や行動予定などを確認し、解散。


9 村の寺院.JPG

村にはしっかりした寺院があった。以前来た時よりも、だいぶ立派なものになったと
友人が話していた。
 
 
 
いつの間にか、ひょっこり現れた陽気な住人。寺院内にて。

10 お茶目な住人.JPG

彼はワンチャイ。お茶目な37歳。無職・独身の親日家で片言の日本語を話す。
いらんと言ってもタバコをくれたり、コーヒーをおごってくれたり。お寺の掃除を
しているおばさんに渡すチップをくれたり。そして終始笑顔。
 
 
『お金、今はある。明日はーない。あっはっはー。』
『我孫子にいる彼女の所に今度行く~。』 
 
 

彼の身分証はICチップが入っているのにグチャグチャに折れ曲がり、まともに読めない。
話はやたら断片的な上に支離滅裂なので、どうやっても上手くつながらない。
 

・・・まあ、かなりの曲者な訳で、村の中でのポジションもすぐに察しがつく。
ただ、深く憎まれることも無いので、住人達は彼をテキトーに疎みつつも、村全体からは
ちゃんと支えられているのだろう。

ちなみに、タイ語で村と家族は【バーン】という単語でくくられる。確かにここ
【バーンタラート】では、文字通り村全体が家族というか、そんな空気があった。
 

日本だったら、ワンチャイは軽い知的障がい者として、健常者と分類されて扱われるの
かも知れないが、そうせずとも、元気に村で彼が生活出来ていることに、共同体意識の
強固さを感じる事が出来る。こういった相互扶助も重要な社会システムには違い無い。


弱者保護を名目に、国家が制度を充実させた場合、このような地域的緩衝能はどうしても
働きにくくなるだろう。更に、各人が個々に完結するという意識が世間に広まった場合、
ハンデを持つ者はなんとも息苦しい生活を余儀なくされるのではなかろうか。
 
 

そもそも、現在の日本での福祉制度とは何のために出来てきたのだろうか?
共同体意識が崩壊し、それを補完する目的で制度が充実していったのならば、それは
あまねく税率の上昇に結びつく。変化する必要が無い部分もあるということに気づかぬ
まま、共同体の役目はほとんど全て金銭的なサービスに置き換わってしまったのかも
しれない。

無論、税金が上がる事に人々は賛同しない。しかし、もはや簡単に税金を下げる事は
難しい。ならば、共同体が何だったのかを見極め、ある程度、回帰を意識することも
必要なのだろう。例えば共同体の中では、保育園が無くても子供が育つのだから。
 
 

そうそう、ワンチャイだった。彼は彼なりに村では苦労していると思う。
ただ、のびのび生きられている上での苦労だと考えると、彼のハンデの重さを意識せずに
自然に接する事が出来る。

なにしろ、彼についてまともに考察したのだって今だ。それくらい、ワンチャイが村に
いることは当然なのである。

 

 
11 子供かわいい.JPG


そういえば村の家には壁が無い。子供達は、縦横無尽に家々を駆け回る。犬も鶏も放し
飼い。プライバシーという言葉も、ここではおおよそ無縁のもの。

むしろ、その方が健全だとも思えてくる。

サザエさんを見ていて、縁側の波平がいささかさんと垣根越しに会話をし、サブちゃんが
お勝手からいきなり入って来ることに違和感を感じる人はまだ少ないのではないか?
 
 
 

動物好きなので、いるとつい写真を撮る。
12 そこは涼しいの?.JPG

ここでは、鶏がネコに襲われる事が無い。エサが豊富なのか、ネコの性格がおとなしいの
かは不明だが、とにかくなにもかもが平和だ。
 
 
 
おばあさんと糸車と子供。
まるで何かの映画のような雰囲気。
 
13 何故か懐かしい.JPG


村では、機織りも盛ん。ここの織物は、品質も高く、都市部や学校、観光客などからも
引き合いが多い。こういった家内製手工業が、工業国であるタイの中で大量生産にとって
代わられずに生き残っている理由なども、紹介できればと思っている。

おばあさんにはいつまでも、村の時間をゆっくりと紡いでいって欲しい。
 

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