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#166 就農のススメ?

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農に興味を持ち、実際にやってみたいという人を対象に【就農のススメ】という
セミナーがあり、講師として呼ばれたので参加してきた。

今回は一泊二日。初日は夕方に研修生さん達と合流。会場の古民家レストランに
向かう。

古民家レストラン.JPG


築400年という、立派な建物。ここで座談会を行うというのもまた赴があって
面白い。


ところで講師と言っても、まだ一年経っただけ。自立なんぞこれっぽっちも出来て
いない。他の講師は、優秀で経営も上手な若手農家さん2名。明らかに毛色は違う
自分だが、話すネタには事欠かない。しかし、自分の話をして、聞いた人が
【やってみたい】と思ってもらえるように話すのはやはり難しい。

 
 
ただ、夜も深まり、参加メンバーとの懇談が深まってくると、そんなことは
気にせず喋るようになる。他の農家さんの話に聞き入ってしまう。特に、販売の
方法や、時間の使い方などについては参考になる部分が多かった。
つい、講師だというのを忘れるが、役目は全うせねば。

研修ですよ。研修!.JPG

それでも、就農を志す人に出来るアドバイスと言うのは思ったより少ないようだ。
自分の言う事は、就農バイブルのような本にも書いてあることだし、それを理解した
上で始める事については何も異論が無い。

ただ、【スローな生活】・【ロハス】・【儲かる農業】などという昨今の流行り言葉に
つられて農業を志すのなら、一度立ち止まった方が良いだろう。
 
 
『確かに、今の自分は辛いかもしれない。けれど、田舎に行って農業をすれば、それら
全てから自分は切り離されて楽に生きられるようになるのだろうか?』 
 
 
と、考えてみてはどうだろうか。
  
 


農的な生活が注目されるということは、都会での生活に疲れきっていたり、本能的に
自然への回帰を望んでいる人が増えているという事だろうか。
 
しかし、考えてもみれば、教育・医療・年金・衛生等の基本的な公共システムは都市
でも農村でも変化は無い。そして交通機関やライフラインのサービスについても同様
である。

つまり、何処にいても生きるためのサービスを享受するためにお金が必要なのだ。
そのために働くという事は、そのシステムを維持するためだと言っても相違は
なかろう。まず、そのシステムの有難みをよく感じる事、そしてそのシステムから
自らは逸脱しえないということを理解した上で行動出来なければ、ただの逃避行に
なり失敗する危険性が高い。

 
机に座ってキーを叩こうが、毎日身体を酷使しようが、生き物を育てようが、働いて
お金を得るというのは、そういう事なのだ。


これで、世の中での自分の位置づけを何となく知ることが出来ただろうか?
出来たなら下へ。意味が分からなければ、上の文章を咀嚼してください。
 
 
 
 
田舎はシンプルに思われるが、複雑な一面もある。特にそれは人間関係において
顕著に現れる。例えば、都会で暮らす者は、それこそ、引越しをした際、隣人の
所へ挨拶に行かなくても別段生活に支障は無いが、こちらでそうは行かない。


何事にも無関心で生活していられた状況が、こちらでは一変する。
そのことに対応出来ず、心が折れる人が多い。

 
だから、物事から自分を切り離して考えないように気をつけるというものが第一歩。
そして、分からないことがあれば、相手が知らない人でも何かを尋ねられるように
なること。そして恩義を感じたら何らかの気持ちで相手に報うことが出来ること。

極めて常識的な内容で申し訳ないなのだが、もはやこれ以上の助言は出来ない。
しかし、普段からそれを実践しているのが人として普通だとも思う。
それが出来ていない事が多くなると、どこかへ逃げたくなるのではないか?
 
 

とにかく、以上がしっかりしていれば、後はその人自らが先を切り拓いていける
ことだろう。些か楽観的で強引なくくり方だったが、そのテキトーな楽天主義みたい
なものも少し持っていると尚楽しくなる事だろう。

 
 


 
今日のリンク


古民家空間 風来(ふら)
昨年、成田市に移転。オーガニックレストランでは、かなり有名なお店です。

http://homepage2.nifty.com/fura/

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