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#162 場末へ行こう

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昨日の深夜、無事に戻る。
その際、精米機も一緒に連れて来た。

思いがけず、ほとんど使用していない品を、定価の半値以下で入手することが
出来た。精米圧力をIC制御している、比較的新しい機械である。

カンリウさん.JPG

これがあれば、毎回30kgの米袋を軽トラに積んでコイン精米所に行く手間が省ける。
何と、ブログを書きながら、精米も出来るようになったのだ。
 
 
これもまた面白いところで購入してきた。
出物を見つけるには、やはり色々と変わった所に足を運ぶに限る。

 
 

購入先は、実家から20分程度離れた場所にある、なにやら中古の耕うん機ばかりを
並べている、怪しげな機械店。以前から行こうと思っていた場所だったので、帰省の
機会を逃さずに訪ねてみた訳だ。
残念ながら、あまり写真は撮らせてもらえず、具体的な場所もお伝え出来ないが、
相当に良心的なお店であった。


再生工房.jpg


扱うものは、中古の耕うん機(管理機)・刈払機・チェンソー・動力噴霧器/撒布機
など全般的に小型のものが多い。それらの多くは、古めだが、入念に再生あるいは
メンテナンスが施され、まだまだ使用に耐えられる状態で安く販売されている。

この地域はそうした中古機械の需要が多いので、本業とは別に数年前から農機の再生に
力を入れるようになったという話だった。
自分同様に比較的若く、お金をあまり持っていないお客さんが多く訪れるという。

商品の中には、20年以上は軽く経過している機械が相当数ある。中には40年選手も
いる。パッと見は駄目そうなものも、2コイチ、3コイチまでしてでも修理し、販売
してしまう様子から、どうも東南アジアに来たような錯覚を抱く。同時に、その執念
には心を打たれる。


以前勤めていた会社の製品も、ここではやたらに見かける。耐久性が高く、再生しやす
い機種が多い上に純正部品も安いので、勝手に売れ筋になるようだ。

市場調査を行うなら、ホームセンターや週末ユーザーの所にばかり行くのではなく、
こんな場末の機械屋を訪れてみるのも良いだろう。なにしろ、メーカーの想定を遥かに
超えて使われ続ける猛者と、そのユーザーを知る事ができるのだ。国内で、そんな所は
そうそう無いだろう。

ここにいると、作業機の本質とは何なのかを本当に考えさせられてしまう。
ここで尚も生き続ける機械たちは、本来の素性・作り手の意・整備する者の愛情・・・
それら全ての《品質》そのものを、長い年月を経て体言しているように思えてならない。


年月を経て、人は最初の感動を忘れる。しかし、人手を渡り歩いて使い続けられるモノ
があれば、それはいつまでも人に感動を提供し続ける。


無論、メーカーが新しい機構や付加価値を追い求め、消費者に提案していくという姿勢
は否定するものではない。けれども、これも知っておかなければ、色々とモノ造りを
する上では勿体無いことが起こる。
 
 

ロクな仕事をしなかった開発者時代にそれを学んでおければ、もう少し全うなサラリー
マン生活が送れたかもしれないが、今となってはそれも叶わない。
出来るのは、負け犬の遠吠えのようにつらつらと書く事のみ。それに理解を示す人が
現れれば、せめてもの救いになろうか。

 
 
再生工房2.jpg
 
 

ところで、聞くところによると、この地には新規就農者が多くいるという。新規就農
でのネックはやはり機械面。このような店があれば、新たに始める人でも心強いことは
間違いない。

新規就農者は、離農した者から引き継いだ古い機械を手にして、新しい潮流を
見続けている。

ならば、自分の手が空いている時は、ここと同じようなことをしているのも良いかも
しれないと、よく思うようになった。なにしろ、自分と似たようなことをしている
新規就農者の知り合いが、ジワジワ増えてきたいるからだ。

 
 

それにしても、実家の近くにこんなにも熱い場所があった事に気づかず、自分は千葉
まで出てきてしまった。今回の訪問で、最も衝撃的だったのはその事実の方なのだった。

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