田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> #137 米が米なら酒も酒

#137 米が米なら酒も酒

| コメント(2) | トラックバック(0)

実家の近くの知り合いが、酒蔵見学に行くというので、一緒にどうかと連絡をくれた。
場所は、こちらから、車で20~30分の所。

農薬を使わずに栽培した米で、昔ながらの製法を再現した醸造方法を行う
面白い酒蔵なので、以前から気になっていた。
友達にも久しぶりに会えるし、一石二鳥。これは願ってもいない。

聞けば、その友達は酒蔵の主とは親戚に当たるという。なんとも世の中は狭いものだ

良い景色.JPG
敷地の中は、このような感じ。なかなか良い雰囲気。


ところで、ここの考えかたはやはり変わっている。
例えば、酒蔵の中で仕込みをする場所は、杜氏しか入れない事が多いのだが、
見学者も積極的に入れるという。
要は、人が来れば色々な菌もややってくるので良いということだそうだが、
そもそも、その菌の種類が沢山あったほうが良いというのが通常と逆の考え方だ。

発酵する前の工程でも、それぞれ付く菌が異なっており、徹底的な殺菌をして
しまうと、製品そのもののバランスが崩れてしまうのだそうだ。
だから、ここのお酒は、ヤクルトのように乳酸菌が生きたまま入っていたり、アミノ
酸が豊富だったりと薬効も高く、味にも深みがあって面白い。

また、米を必要以上に磨かない事も特徴。普通は、磨いて雑味をなくし味を良く
するのだが、こちらのアプローチはやっぱりその逆。それでも雑味はしない。
雑味と言われる部分を好む細菌がいるのかも知れない


農法でも、不耕起だとか、雑草を極力抜かないなど色々なものがあるが、
醸造でもそれは同じような傾向なのだろう。
飽くまで、生命の力を信じるというところに共感を覚える。

春から夏の栽培、晩秋から冬の醸造と、酒づくりは一年がかりの匠の世界。
なにしろ、ここの酒蔵は自分のところでも米作りをしているのだから。
 

 
製法の一部を紹介

お米洗い.JPG
お米を洗っているところ。全員とても機敏に動き、息が合っていているので
清々しいが、この時期、相当手は荒れるのだろうなと思う。


まぜまぜ.JPG

米と水を、ひたすら、古くから伝わる杜氏の仕事歌を唄いながら混ぜているところ。
一晩中こうやっていることも多いという。この手間も尋常でない。


あぶく取り.JPG
発酵中のところ、あぶくが樽から溢れてしまわないように、あぶくを切りながら
寝かす。

麹の部屋.JPG

こちらは、麹菌の部屋。室温は平均32度。
壁の内側は電熱線が張り巡らされ、その支持には碍子を使っていたりして、古風で
味があるというか、それがベストなのか、なんにせよ、暖房も普通でなかった。

菌は、栽培した米についている天然のものを採取して使っているそう。
麹菌のついた稲穂を見せてくれたが、土のような茶色い塊があればそれが天然の
麹菌だという。今年は稲穂を良く観察してみようかなと思う。
 
 

見学会は、4時間もあったのに、どれもが興味深く、あっと言う間に時間が過ぎた。
また遊びに行ってみようかと思う。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/917

コメント(2)

人見太郎さま
父上の大学の同級生で、私は千葉県に30年以上住んでいます。
見学記の寺田本家とは私も付き合いがあり、昨年も、私たちが作った、無農薬の米(当初、不耕起栽培でやっていましたが、今は、半不耕起で苗作りは普通のやり方で、無農薬、米ぬかのみで栽培)を6俵持ち込み、酒、「しぼったまんま」、40本余り/1升と交換してもらいました。
さて、昨年あなたのことを父上から電話で聞いて、今度ちばに来た時に連絡をもらえば、一緒に行きたい、ということになっています。
時間があれば、1人でもうかがってみたいと思っています。

私は、稲の冬期湛水不耕起移植栽培を、神崎町(寺田本家と同じ町)で5年ほど前に1年がかりで学び、3年くらい、真面目にそのやり方でコメづくりを、農家の人と成東町でやってきました。
昨年から、仕事が忙しくなり、栽培方法は手抜きになりましたが、農家の人達と昨年も5反前後やりました。
そのうち、小見川に行ってみます。
板垣

板垣 さん

はじめまして、人見太郎です。
父よりお話は伺っております。このブログを読んでいただいているようで
嬉しく思うと同時に、また意外なつながりが判明したので驚いています。

こちらも、2年目に入りましたが、まだまだ勉強不足。
冬季湛水などの管理も、いずれは試してみたいです。

本日は、父が小見川に来ています。
いる間に、そちらへ連絡をするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
こちらも、冬の間ならば時間を取りやすいので、是非遊びにきてください。


それでは、今後の更新にご期待ください