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#128 自分のものとは・・・

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メガネ米の発送は順調。
段々と、残りも少なくなってきたので、あまり営業はかけずに温存傾向へ。
なにしろ、春以降の販売経路の事もあり、全てを販売する訳にもいかないのだ。


そこで、そろそろ本来の作業に力を入れることに。

実は、だいぶ前にトラクターを用意していたのだが、あまり使っていなかった。
なので、このブログでは、ここで初のお披露目になる。
浜のほうにある、建設屋崩れのガンダ屋から引っ張ってきためっけものである。

トラクターさん.jpg

フルキャビン、エアコン付き27馬力、標準ロータリーとバケットローダを装備。
他に、ドライブハローも地元の水道屋さんのところから頂いてきた。

ただ眠らせておいたという訳でもなく、軽いメンテをしたり生コン事務所の敷地の土を
片付けたりするのに使った訳だが他でもない。先生が今まで一番使っている。

一連の恩返しということもあったので、黙って無料(燃料以外)で何度か貸したのだ。
けれども、それはそれで大変なこともある。なにしろ、すぐに使えないのだから・・・。


 
先生、見ていると使い方が容赦ない。そして、軽く洗って返してくれたものの、
全然キレイになっていない。
下回り・ホイールの内側・ロータリー・そしてキャビンの内外に至るまで、
びっしりと汚れがついたまま。

最後に貸したのは、3週間ほど前のこと。
朝、突然やってきて、畑をうなう(耕す)から貸してくれという。
そして一週間以上が経ち、返ってきてみれば畜産の堆肥まみれ。

畜産の汚れはキツイ.jpg

この汚れが全然落ちない。
牛糞堆肥というよりかは、敷き藁も分解されておらず、ほとんど生の糞尿がびっしりと
こびりついている。従って臭いもきつい
ロータリーには、番線や、トラロープが絡んだままになっている。シールは無事だろうか。

朝、作業に出ようとしたのだが、これをキレイにするためだけにほぼ一日費すことに。
貰い物の高圧洗浄機があってこれなのだから、本当に参る。
洗い終わってから、各部の防錆とグリスアップもやり直した。


黙って、時々使われている様子を見ていたが、その堆肥の中でトラクターが埋まっ
てしまい、動けなくなっている様子を見たときには開いた口が塞がらなかった。


ただでさえ古い機械。放っておけば、各部がもっと錆びてしまう。
オイルのにじみや、不具合も見つけられない。そして、運転中も心中穏やかでない。

『何で自分でやっていないのにこんな事をせねばならんのだ。こりゃ俺のもんなのに』

これが、率直な気持ち。
それは勿論、先生に対して今までの恩義の気持ちはある。しかし、余りにも人のものを
扱っているという配慮が見られない。機械を貸すという報い方を今後選択することは
無いだろう。これからは別な部分で誠意を見せる他はあるまい。

 

よく、『機械は高くつくので、周囲でシェアをして使えばよろしい』という意見を
耳にする。しかし、その中に一人でもこのような使い方をする人がいたらどう思われる
だろうか?そして作業の方法も千差万別。人という要素が増えれば当然故障のリスクも
高くなる。
そういったトラブルの防止には、使用方法を均一化したり、作業規模に応じた出資額の
設定は勿論のこと、なにより使用者各々の良識が求められる訳だが、全てを成立させるのは
ハードルが高い。

 
だから、規模に関わらず農家は一通りの機械を持つ傾向が強くなっていく。
借りたり、作業を依頼しても、必ず請求書が届く。元が高価だし、大切にしているもの
なのだから当然の事だ。

まだまだ機械のシェア意識が低い農村では、機械化貧乏で音を上げる者には離農、
あるいはライスセンターや、大規模に栽培している農家へ管理をお願いするという
二者択一を迫られる事も多いのだ。

 

 
以前、おじいさん(師匠のお父さん)に、

『お前は信用できないから、うちにあるものは一切使わせん。』 

と言われた言葉の重みが、頭をよぎる。そうでも言わなければ、とても財産は守れないの
かもしれない。信用・・・信頼・・・いつまでも心がけていられますように。

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