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#120 先駆者を見たり

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今年は、師匠の協力もあって、何とか収穫・販売まで漕ぎ着けることが出来た。
しかし、いつまでも機械的な支援を受け続ける訳にはいかない。

田植え機・除草機・選別機と、来年には自分で揃えなければいけないものがまだ沢山ある。
中でも、一番大物の設備が乾燥機。そして、それを納めるための作業小屋を建てねばなら
ない。通常のアプローチをすれば、この二つを用意するだけでも、500万以上の大金を
工面する必要があるが、当然そんな当ても無い。

だから、ガンダ屋を回ることになる。
この日は乾燥機がありそうだと知り合いに話を聞き、とある国道沿いのその場所へ、
小一時間かけて見に行った。


作業小屋の材料か?.jpg

そうしたら、あるわあるわ。乾燥機は4基、他にもほとんど考え付く限りの作業機械、
解体した建物の鉄骨まである。


「乾燥機?ああ、お前フォークとユニック使えるか?組み立て方を教えてやるから
 やってみるといい。」

『その前に、設置する場所が必要なんですが。』

「ああ、それなら、この鉄骨使えよ。ユンボ必要だったらもってってやる。」


ここのオヤジは、鉄クズ屋にして重機オペレーター。暗渠掘りでも、基礎工事でも
設備の組み立ても、解体も何でもやる。底知れないスキルを感じる。
 

「この乾燥機、自分で使うつもりで引っ張ってきたけど、雨ざらしだから悪くなっちまう。
 誰か持ってってくれないかな。」 

全うな機械に対して、そんなノリでいいのだろうか。さっきから全く値段の話をしない
のが気になったので、少し尋ねてみる。

 
 
『この両頭グラインダーはいくらで出せますか。』
 
 
錆びてはいるが頑丈な鉄のフレームに固定され、研削台もついたかなり程度の良いものだ。


「う~ん、5千円でいいや。」


今度、軽トラで来て持っていくと答えたのは言うまでもない。

こういった場所で扱われるものは、元が元なので、値段はとにかく交渉に頼ることになる。
ならば、何度も足を運び、仲良くなることが得策だ。冷やかしが多くても、何が必要だと
いうことを、向こうに知ってもらえれば、出物があった時には連絡をくれる。
場合によっては探してもらうことも出来るようになる。


無理は言わないこと、向こうの話を良く聞くこと、誰かが持て余したものがあれば
教えるということを、心得ておけば尚よし。

 
 


それにしても、ここには訳の分からないものも多い。
これは、何だろう。

やることが違う.jpg


正解は、モミガラを入れておく器。
ガンダ屋の主は、稲作農家でもある。それも、この土地に婿で来て、一から始めたという。
それも、何の制度資金も利用せず、条件の悪い圃場ばかりで!
現在は6町分くらいまで規模は広がったそうだ。


「技術的なスキルがあるならば、とにかく規模に対して過剰とも思えるくらい設備を
 整えろ。ただし、金はかけずにやれ。後は手間と熱意だ。元手をかけなければ、
 食う位は稼げる。」


これは、新規の稲作で自立をするために、自分がこれまで考えてきたことと限りなく近い。
そして、この人はずーっと昔からそうやって生計を立てているのだ。
今でこそ、コメは趣味だと言い放つが、多才であるからこその発言だろう。

色々な人に 「コメはやめろ。」 と言われてきたけれど、やっていけている人も
しっかりいた訳だ。これからは自らがそれを示していかなければならない。

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コメント(2)

こんばんは。見沼の土田です。
この話、ツボです。今度詳しく聞かせてください。

つちださん

まいど、コメントありがとうございます。

職業柄、土木関係の話は特に気になるみたいいですね。
詳しく話すのは大歓迎。でもって、一緒にここを訪ねてみるのも
面白いんじゃないかなと思います。時間があれば是非に。