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#261 収穫時期も近くなり

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昨年度のメガネ米は、以前に売り切ったと書いたが、実はモミの状態で少量残してあった。
それは、現在使用中の精米機がモミからも白米を搗ける仕様なので、一度試してみようと
思っていたからだ。
 
 
先日も、『もう君の米はないのか?』 と訪ねられた。
自信は無いが、少しでも出せるものが出来ればと思い、モミを精米機に突っ込んでみる。

メガネ米ファイナル.JPG

機械を動かすのは夜。
昼間は工事もあるし、何より気温が高い。無闇と米に熱を加えると味が悪くなる。
モミからの精米となれば、機械の運転時間が長くなるので尚更気を遣う。

 
 
モミは、昨年秋にコンバインで脱穀し、天日で乾燥させてそのままの状態。

不純物の除去.JPG

ワラクズなどの不純物が多いので、大きいものは、作業前に出来るだけ取り除く。
この、切りワラの量が多いのも、コンバイン一号機の状態に依る所が大きい。
昨年は、こんな状態でしか稲刈りが出来ていなかったのだ。
 

作業中も、ひたすらゴミの除去に努める。ある程度細かくなったゴミは、粉砕されて無くなって
いくようだが、機械への負荷もそれなりに増えている事だろう。

運転中、モミガラはあまり排出されずし、ばらく循環し続けているのが非常に気になったが、
モミガラ排出のブロワも機能しており、機械に詰まりも無いので、しばらく様子を見ていた。
しかし、ふとヌカを取り出す箱を引っ張り出してみると、内部はヌカと粉砕されたモミガラが
混ざったもので満タンになっていた。慌ててそれを取り出してやると、モミ排出ブロワの出口
(サイクロン)から、不純物が出てくるようになった。その間に、だいぶ米の温度は上がってしまう。
これを最も恐れていたのだが、あえなく失敗。また、ゴミやモミによって、不用意に米が削られる
為か搗きムラも多く、必然的に運転時間が増えていく
 
 
 
そして、機械を回し続けること、一時間余り。
一応、白米が出来上がる。 
 
品質安定せず.JPG

しかし、米には相当の熱が入ってしまった。表面の仕上がりも悪く、ガサガサしている。
削りすぎて米粒も小さめになってしまった。

これでは、今までの米ように売れる品質では無い。
メガネ米を欲しがっている何人かの知人に電話をかけ、この顛末を伝える。幸いながら
皆さんそれでも良いと言ってくれたので、普段の半値位で出す事にした。

折角、農薬も科学肥料も使わず育てて天日干しをしても、仕上がりがこれでは、どうしようも
無い。これから先も、こういった損失が少なからず出る事もあるだろうが、それはやっぱり
ひとつひとつ覚えていくしか無いのだ。
 
 
米なんて、栽培は簡単だし、安くて当たり前等と思っている人も大勢いるとは思う。
しかし、イネは実ったら終わりではなく、それ以降も全く手を抜けない。
 

稲刈り→乾燥→モミ摺り→選別(場合によっては色彩選別も加わる)→精米→(石抜き)
 

このように、行程がやたら多いのだ。その作業それぞれにノウハウが有り、集中力も
要求される上、機械は常に良好に保っておく必要もある。
 
 
普段、何気なく食べられている米だけれども、どんな米であっても馬鹿にしないで
欲しいなと普段にも増して思うのだった。なにしろ、自分はまだそんなに上手に良い
米を仕上げる事が出来ないのだから。

スーパーで売られているコメを見てみれば、なんときらびやかな事だろうか。
 


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