千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

新規就農者ブログ

2015年7月

とかなんとかタイトルを決めたところで、普段の作業写真を撮る事すら忘れているのは悲しい限り。更新もすっかり日常的なものでなくなってしまっている。

かと言って、気が向いたらやるというものともやっぱり違う。そもそも、そんな中途半端なスタンスでは一向に気が向くことも無い。

いつものんびりと過ごせていて、今日は花を摘みにいこうかなとか、暇だから魚でも干そうかなという暮らしぶりならば大いにブログへ気もむくことだろう。
だが、マイペースで仕事が出来るという気楽さはあれど、やるべきことは山積していて、どれもこれも中途半端で事があまり進まない。だが別に慌ててもいない。慌ててもどうしようも無い事の方が多いから、神経がマヒしている。
 

誰しも、自分ではどうしようもない事ばかりの中にあって、農業というのは輪をかけて本当にどうしようもない要素しかない。気象などは当たり前として、就農ブログを書き始めた頃と比較しても、TPPだの放射能だの世情はだいぶ変わっている。これから就農を志す人は、思案する事柄も増えているのではないかと思う。
 

それで、その就農についてだ。世間では農に関心を抱く人も確実に増えてきたようで、時々は自分のところにも相談が来ることがある。最近では

【300~1000坪で、人を雇って自然農をやる場合、どれくらいの予算が必要ですか?】

こんな質問があった。
正直、少しでも知識のある人なら、これがどれほどの愚問かは理解できると思う。
けれども、ご本人はどうも真剣なようである。ならば真剣に返すより他はなし。

こういう方にはまず、自然農の概念から説明しなくてはならない。それについては、もうここでは話す必要もあるまい。とにかく、人を雇ってまで自然農を営み、それで収益を出そうとすることがどれほどリスクのある事なのか説明するのが大変だ。それでもやりたければ、まず自給的な生活を自ら実践し、余力が出た部分について農業化すれば良いという助言になる。

得てして、こういった質問をしてくる比較的余裕のある人の発想は、【おカネをどれくらい用意すれば経営が成立するか、更に儲かるか】という考えが最初に来る。そうではなくて、【儲からなくてもどうしたら続けられるか】という位本気であって欲しいものだが。いやむしろ、時代の趨勢を鑑みるに、これからの農業なんて、どう考えてもそんなものでしかない。
 

儲かるからやるというのは非常に大切なのだが、儲けに徹するなら、事業に不都合な要素は可能な限り排除しなければならない。それを過度に推し進めると、おそらくそこでの労働環境は都会と変わらない若しくは、肉体を酷使する労働ゆえに更に悪化する可能性が出てくる。だとすると、就農先としての農業法人や株式会社の処遇というのは魅力に乏しいものになり、優秀な人材が集まらなくなる。そして人が育たない → 辞める/潰れる が農業関係者の中で当り前なものとなる。それではいけない。農業は、国民の胃袋を担う重要な仕事だ。それは、現在を生きるものの都合だけで好きな時に始め、いつでも辞めて良いというものと違う。なにしろ、そこに農地があるという事は、その土地がは拓かれてから現在に至るまで、幾多の命を繋いできており、これから先も存続し続ける限り、まだこの世に生を受けていない人や家畜など、様々な生命を養うという事なのだ。

いささか極端な表現になるが、儲からなくなったら、土地の生産性が悪化したら事業や圃場を放棄するというスタンスは、未来からの搾取にも等しいとも言える。現世を生きる者は諸々の権利を確かに授かっている。けれども、次世代の人々から様々な権利を剥奪する権利まではなかろう。だから敢えて厳し目に書いておいた。

やると志すのなら、例え厳しくても続けなければいけないことである。
えげつない国際競争にさらされようが、補助金があまり期待できなかろうが、無理解な購買者に尊い自らの労働をさげすまれようが・・・。

それらを克服して続けるというのは、おそらく儲かる仕組みづくりを考えては仕掛ける経営をするより難しい上に辛いことだろう。

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