午前中は、部品を調達しに出かける。午後はコンバインの整備。
五万円で購入した一号機も、これで三シーズン目。
最初から、能力不足に悩まされ続けてきたが、どこまで使えるものやら。
好調にしておいても、一日に朝から晩まで動かしたって二反位しか刈れない。
もうそろそろ、主力としてしっかりしたものを投入し、ハーベスタ(自走式脱穀機)の
代わりか小規模の刈り取り専用に回したほうが良さそうだ。

いずれにせよ、使い道がある以上はきっちり手入れをしておく必要がある。
動かさない期間の長い機械故か、またしてもスロットルワイヤが激しく固着していた。
保管時からほぼガス欠状態だったようで、燃料ポンプもエアを噛んでいた。バッテリーは
まだ元気そうだが、一応充電しておこう。ベルト類はまだ大丈夫そうだし、二番スロワは
昨年に交換しているので、今年は作業が楽。本当は、変速装置の低速領域に不具合が出て
いる(即時走行不能になるような事象では無い)のだが、そこを無理してお金をかけて
直したとしても作業効率は上がりそうもない。元が元、主役が交代するまで、目を瞑って
だまくらかしながら使用する以外に道は無し。
この、機械をだましだまし使用するというスキルは、耕作を存続するにあたって非常に
重要なものだと思っているのだが、それを就農者に説く人はお目にかかった事が無い。
何時でも何処でもフルパワーで機械に作業をさせていれば、早い段階で重整備や代替の
必要が生じる。だましだまし使える術を知っていれば、普段から機械の消耗を防げる
操作をするよう、少なからず意識が働くと思うのだが。
では、そのスキルはどうやったら簡単に身につくのかというと、残念ながら痛い目に遭う
事だろう。素性の分からない、どうにか動くという程度の作業機を使って、トラブルを
経験してみれば良い。辛うじて使えていた自分の機械に、トドメを刺してみれば、
嫌というほど思い知らされるだろう。勿論、整備不良の機械ならば事故の危険もある。
実はその感覚は、自ら改造した車や単車でレースに出るのに近い。
それが難しいというなら、自分で出来る範囲のところから整備してみること。
それも手を出しづらいというなら、せめて愛着を持てるように接すること。
『この野郎』とか思いながら作業させていると、たいがいの機械は狙ったかのように
壊れてくれる。その面倒を全て人任せにしたら、お金がかかって当然。
壊したら、自分の操作を省みて、ある程度納得すべし。
簡単に外せるものは次々に外し、作業機の外装も内部も清掃。可動部には注油。
足廻りは激しく泥を噛んでいたため、念入りに高圧洗浄機をかける。
ところが、フィードチェーンに注油しようとエンジンをかけた状態で刈り刃クラッチを
ONにしていおいたまま洗っていたら、誤って洗浄機のホースが刈り取り部分に巻き込まれ
見事にスパッと切れてしまった。横着すると遠回りだしお金も無駄になる。なにより
ケガをしたら元も子も無い。分かっているつもりでも時々やってしまうから、気をつけ
なければなるまい。この先の作業は、もっともっと危険なのだ。
色々書いてしまったが、やっぱり偉そうに人に物事を教えられる立場では無いようだ。