ふさこがねの田んぼは、雑草の勢いが止まらない。
このまま手をこまねいていても収量は良くないのだろうが、昨日くらいから
穂が出始めている。

タイミング的には追肥は無理。だが、何もしないのも嫌だ。
どうせ放っておいても収量が低いのならと、除草機を通してみる。
無論、除草機もこの段階で入れるべきではないのは百も承知。ただ、以前から検証して
みたい事があったのでここで実験してみる事にした。
それは、出穂直前に機械除草を行ったのと、雑草の生えるまま放置した場合とで
どのようにコメの出来が異なるかということである。

そこで、全面積の約半分だけ除草を行って比較してみる事にした。
ここで機械除草を行えば、当然イネの根っこを千切った上に株をなぎ倒すので
登熟に悪影響が出たり、倒伏しやすくなる心配もある。それに、モミに中身が入る
際、ここで埋め込まれた雑草が分解されてチッソが発現してくるとすれば、食味の
低下に繋がるかもしれない。それでも収量が改善するかどうかを知りたいのだ。
なにしろ、この状態では良くて反収四俵程度だろう。どうせ転ぶのなら、せめて知識を
蓄積しておきたい。
この田んぼは、土中に未分解の有機物が多い状態で、更に有機肥料の全層施肥を行ない
田植えまでにコナギの発芽を助長させた上、根腐れした苗を混ぜて田植えを行った。
そして田植え以降も常にコナギが優先化していたところに後追いで理除草を繰り返し
たが食い止めるに至らなかった。更に、オモダカの大量発生も続いた結果が今の状態。
ここで成功したのは、水位管理だけと言って良い。
こんな事ばかり試すつもりは無かったのだが、育苗段階から悪条件を重ね続けつつ、
ステージに応じた雑草防除を行うと、最後はどうなるのかという事がこれではっきりと
判明させる事が出来そうだ。
この田んぼ一枚で、人の何年分かの経験は得られているのかも知れないが、こんなに
リスクの高い実験を今後も続ける事は出来ないだろう。それに、計らずもとは言え
こんな栽培方法に付き合わされたイネもさぞいい迷惑だろう。
とにかく作物の品質を安定させ、収支を安定させる事なければ、この先は実験は
おろか生活そのものが出来なくなってしまう。しくじるのは、この田んぼだけで
終りにしたい。