千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

新規就農者ブログ

2009年7月

#61 詰め

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先日提出した書面について、県のほうからいくつか問い合わせがあったそうで、
今日は、農林振興センターの職員さんが、こちらの田んぼへ聞き取りにやってきた。

これまでの研修実績、今後の研修計画などについて尋ねられた。、
やはり、畑での研修がまだ実施されていないとの事が一番懸案だったらしいが
一応、それもどのように進めていくのか伝わったようだ。
一部の書類を差し替えて、いよいよ認定の審査が始まる。

さて、畑での研修については、来年まで実施することに。
ここの近所にいる野菜の栽培・販売のプロを師匠から紹介していただくことになった。
土作りから栽培まで、ご指南をいただけるというから全く恐れ入る。

振興センターの職員さんが帰ったあと、たまたまご本人が田んぼを通りかかったので、
軽くお話をおうかがいすることが出来た。


畑の確保も、出来ているにはいる。
先日、やってくれないかと社長のおじさんに頼まれていた土地だ。

ヤブの跡.jpg


先週までここはヤブだった。良く言えば、本当に一から学べるというところ。
気温が高く、湿度のあるうちに、まずは残渣をよくすきこんでおかなければいけない。


畑の先生はというと、いつもどこにいるかわからない。色んな人からつかまるのが嫌なので
携帯電話を持っていないそうだ。本人の曰く、

「朝4時には畑に出ているから、そこにくれば会えるよ。」


生活時間を大幅に変更しなければいけないな、などと思っていると


「大丈夫、若いから24時間畑のことばかり考えていれば大丈夫。」


更にかぶせてくる。
こちらは卒倒せんばかりだ。田んぼと合わせたら、一日48時間くらい必要になってしまう。

話が上手く組み合わさって転がり出せば、夏の雑草が伸びるよりも早い。
躊躇している暇もない、

#60 思い直し

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雑草の勢いが激しい田んぼは、、昨年まで雑草とイネの背比べ状態で管理されていたことに
加え、まだ稚拙な自分の管理もあってか、相変わらずの状態。


初期除草せず.jpg


びっしり生えているのはコナギ。これも防除が困難な雑草のひとつである。他はウリカワ・
オモダカ・クログワイがまばらに生えてきている。
では、先月熊手で初期除草をした田んぼはどうなのだろう。

#59 暑気あたり

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今日は一段と暑い。
除草・追肥・草刈りと目白押しなので、終日作業することになる。


日曜日なので、田んぼい出ている人はまばら。
と、言うよりは、真昼に作業に出てくる農家さん自体が珍しいだろう。


田んぼで弁当を食べ、午後の作業を始めようとしたとき、急に後頭部が重くなり、
頭痛が始まった。無心で除草機を押していた事が、意外とこたえていたようだ。

慌てて、湧き水のところへ行き、顔を洗いって水をたくさん飲む。
木陰でしばらく休んだら、だいぶ落ち着いた。

ぼっち.jpg

頭にはタオルを巻いていたのだが、軽トラに、いつかもらった笠があったのをふと思い出す。
少しでも日射しから身を守るため、かぶることにした。

これは、昔からある、【ぼっち笠】 と呼ばれていもの。たまにかぶっている人を見かける。
けれども、ツナギを着てこれをかぶった姿はかなりチグハグ。無駄に目立つようだ。
通りがかる車からの視線がいつもより多い気がする。


「アイツは何してんだ。この暑さでおかしくなったんでねえのか?」 


などと思われているのかもしれない。
だとすれば、図らずも暑気あたりに輪をかけた結果となる。


ただ、午後はこれをかぶっていたおかげで何とか作業が出来た。
これからは、しばらくかぶって田に出よう。意外とオシャレにも思えてきたし。

・・・まだ暑さに頭がやられているようだ。

#58 谷津田の人々

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ここは、この谷津田の農家さんが憩うところ。
農道の途中だが、日陰で風通しも良くベンチもある。よくここで車を停め、話をする。


憩いのスペース.jpg


昨日はここで、生け捕りにしたマムシを見せてもらった。
合成酒のペットボトルに詰められたそいつは意外と可愛く見えた。
しばらく生きじめしてから、焼酎漬けにするそうな。


今日は、おじさんたちが集まって、テーブルを作るために木を切り出していた。

読者のみなさま
いつも他愛も無い文面に構っていただいてありがとうございます。


ブログの更新数が50件を超えたので、設定上初期の記録を読めない状態になっています。
本件に関しては、サイトの構築を担当している者に読めるよう依頼しているところです。
文書自体はしっかり残っておりますので、反映作業が済むまでお待ちいただきたく存じます。


尚、【MOVABLE TYPPE】 のヘッダーが文面を覆っていることがございます。
もし読みづらいようであれば、お手数ですが、そのページの更新を行ってください
タグが別の位置へ移動します。


お願いごとばかりで恐縮ですが、今後ともお付き合いいただければ幸です。


H21年 7月25日 
人見 太郎 

#57 忘れがちな食材

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田んぼにはタニシがたくさんいる。
コイツらは、外来のジャンボタニシと違って悪さをしない。
だから、いるのが当然で、普段気に掛けることはない。

タニシさん.jpg

ただ、『タニシは美味い。」 と、年配の方々は口を揃えておっしゃるので、最近は
気になっている。かなり数も多いし、試しに料理してみようと思っている。
タニシの佃煮でも作って、同じ田んぼで採れた米の上に乗せて食べれたら最高だ。
幾分かは食費の節約にもなるだろう。


そういえばドジョウもいる。では、田んぼが一枚あれば、かなりのタンパク源をも
確保できることになるのではないか。
折角、農薬を使わない管理をしているのだから、米だけ栽培しているのは勿体無い。
生き物がたくさんいるぶん、台所も豊かにしたほうが良い。

・・・客人に振舞えるような献立が成立するかは疑問だが。

#56 綱渡り

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先日の書類を、振興センターの職員さんに確認してもらうため、水曜日の夜、メールに
添付して送った。
木曜日の日中は、通常と同じように作業。夕方、センターに電話したところ、担当の職員さんは
外出で不在、本日は事務所に戻らないとのこと。金曜日も朝から外出だと言う。


書類は、金曜の昼に役場へ提出しなければならないはずだ・・・これはまずい。
慌てて、担当者さんが金曜日の朝は事務所に来るのかを尋ねると、来てすぐ出発するという。
担当者さんが相当忙しいとは前にも聞いていたが、ここまでとは思ってもいなかった。

何が何でも出社時間にセンターへ行き、5分でも10分でも良いから見解を聞かせて欲しいと
いう旨を伝えて電話を切る。この日は作業で疲れていたが、とても頭は休まらない。


今日は、朝イチで振興センターに向かうも、こんな日に限って忘れ物。家に戻って時間をロス。
家から振興センターまでは、50分位かかる。焦る焦る、ラジオの声も耳に入らない。
とにかく、事故だけは起こさないように意識しながら道を急ぐ。


なんとか、センターに到着すると、担当者さんはまだ出発の準備をしていた。
ほんの少しだけ時間を取ってもらえたのだが、安堵する暇もない。

書面はというと・・・

何点なのかな.jpg

まだこんなにも訂正箇所があるとは!

#55 夏バテ

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除草作業と提出書類の作成が続く。
草が伸びるのも、提出期限も待ってはくれない。


黄色い田んぼ.jpg


判りづらいかもしれないが、写真の左側はイネの色が薄くなっている。
(実際は黄色に見える)
黄色い部分は、イネが雑草に負け気味で、肥料を雑草にもっていかれている。
除草後、追肥をする場合は、この色が薄い部分に多めにしておく。

【一年目だからこんなもの】 なんて気楽に言えれば良いのだが、そうもいかない。
真剣に育てないと、みなさんに食べてはもらえないのだ。

そういえば、「最近痩せた?」 と師匠に聞かれた。
常に極度の痩せ体形なので全く自覚はないが、これ以上痩せたら困る。
自らにも追肥が必要な時期なのだろうか。

#54 自立に向けて

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この日は、再度農政との相談会。

就農予定地の市役所で、農林振興センター・市の農政課・農業委員会の職員さんを
交え、自分の就農計画が、認定就農者として認定するにあたり妥当かどうか話し合う。

農政関連の職員さんに6名もご出席いただいたので、こちらも緊張してしまう。

今度は市役所.jpg

最初に自己紹介として、就農したいと考えるに至る経緯を説明。
そして、現在の研修内容と、どのような計画で経営を行っていくかという説明をした。


5年後の計画は水稲3ヘクタール・露地野菜0.4ヘクタールの規模。
収支見通しは233万円というもの。

こちらが作成した書類は、就農計画認定申請書・経歴書・初年度と5年後を想定した
作付け計画書及び経営計画書など。

必要な機材をどうするのか、どの制度から融資を受けるのか。また、予定している
作物の販売価格が適当かなど、これまでよりも突っ込んだ話し合いになった。


それでも、かなり場の雰囲気はざっくばらん。こちらの研修状況や、自立に向けた動きは
とても説明しやすい。改めて、この場を設けていただいた職員さんに感謝する次第。


最後は、作成した書面の書き直し部分を指摘してもらい、より現実味のある作付け計画に
ついて相談に乗っていただいた。
修正を加え、木曜日の夕方までに再提出。そうしないと8月の認定に間に合わない。
まだまだ気が抜けないが、確実に進んでいる実感が湧いてくる。


ところで、話によると認定就農者の認定はこれまでよりチェックが厳しくなってきているそうだ。
何でも、就農しても、すぐに辞めてしまう人が思いのほか多く、そこで、計画精度を上げる
ために、作付けと経営計画についての書類提出が追加されたとのことだった。

確かに、計画通りでも5年後に200万円ちょっとでギリギリもいいところ。
それまでだって、どうやって暮らしていけば良いかを考えただけで不安になってくる。

無論、目標としては、もっと高いところを持ってやっていくつもりではあるのだが、
独り身の自分としては、今回の計画を出すのがやっと。


安定した農業経営者への道は険しいばかり。

#53 共通項

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畦が崩れかかっている田んぼがある。

ここは、水を張ると足場がぐちゃぐちゃになり、普通に歩くことが出来ない。
当然、草刈りも困難になる。

崩落寸前.jpg


畦は隣の田んぼの人のものでもある。このままにしておくと迷惑だ。

#52 たまにゃ畑で

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いつも、田んぼにばかりいたからという訳でもないが、
この間の週末は、これまでも関わってきた福祉農園での作業に参加してきた。

ここでは、いつも農機のメンテを主に担当してきたが、主な機械は先月に整備しておいた。
この日は作業スタッフが少なかったこともあり、機械メンテはせずに、皆で農作業を行った。

みんなで作業.jpg

#51 暑い日々

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昨日、草むしりをした田んぼに除草機を入れる。

ここは意外と面積があった。
今日の湿度は92%。気温はさほどでもないが、とにかく汗だくになる。

しましま.jpg

除草機を押す方向によって、イネの倒れる向きが変わるので、サッカー場のような縞模様が
出来た。真っ直ぐ、等間隔にイネが植わっていれば、キレイな模様になる。

#50 どんなモノカナ

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先日は、鍬の話をしたが、ダメにしてしまった農具はもうひとつある。
それを買いに、おじいさんイチ押しの金物屋にやってきた。
(一応、おばちゃんに店内の撮影許可は取ったものの、カメラのAFが上手く効かない。)

金物屋さん.jpg

おばちゃんに、これを買いに来た経緯を話し、農具を見せてもらう
あった、あったエンピ(細)。老舗、矢羽根本家のものは、農家の間では有名。

#49 雑感

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田んぼ内の除草作業は、先週から進んでいない。

そうこうしているうちに、だいぶ雑草の背丈が伸びてきた。
仕方ないので、大株になってしまっているものは手で引き抜く。


オモダカとウリカワ.jpg

イネに紛れて生えているオモダカは、実家にあった小さな池に生えていたので
割と好きな部類。 (好きな雑草というのも妙な感じだが)
でも、多すぎるのでやっぱり抜く。

#48 点と線

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話が前後して申し訳ないのだが、週末は父親がこちらへ様子を見に来ていた。
草刈りを手伝ってもらったり、お世話になっている方々へ挨拶をしたりするうちに
意外なことが判明した。


それは実家で、長い間使い続けてきたお酢のこと。

お酢.jpg

国産有機栽培米のみを原料とする、非常に品質の高いお酢。
口当たりも良く、生の日本酒のようなフルーティーな香り。
そのままでも、抵抗なく飲めるような稀有な味のものだ。

#47 天から降るもの

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本日も晴れ。どうやら梅雨も明けたよう。
田んぼと空のコントラストが、いちだんと冴える季節になってきたようだ。

静寂の訳は.jpg

けれど、今日の田んぼには自分以外誰もいない。

#46 ガン爪打ち

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田んぼによっては、もう草がびっしりだ。
タイミングとしては少し遅いが、ようやく除草機の出番だ。

まずは師匠がお手本。
イネの株の間を縦横に通していく。

除草作業①.jpg

#45 青写真

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作業を早めに終え、農林振興センターに向かう。

先日の書式に記入が済んだので、その内容が妥当なものか農政の担当者にチェックして
もらうためだ。

農林振興センター.jpg


今回の相談は、初年度と5年後の栽培計画と収支の試算について。

飽くまで水稲を本業として計画を立てるも、換金作物として野菜の栽培が必要だと
前回の話し合いで農政と見解が一致しているので、野菜の計画も盛り込んだものを
作成していった。


記入にあたっては、農業経営を行っていくために必要な土地、費用、作物の収量や単価
などを自分なりに調べた訳だが、これが、尋ねる農家さんによってもマチマチ。農協に行っても
変動するからよく判らないと言われる。ネットなども駆使してみるも、作物によってはどうしても
必要な情報が出てこない。

どうしても、半ば目検討でしか書けない部分の精度を上げる必要がある。
何せ、向こうは融資などの担当者でもある。いい加減な計画しか立てられない者に対して
認定を下すはずがない。

最初に書式を頂いた際は、 『自分で調べてきてください。』 としか言われない。
紙を眺めても、当然知らないような事柄ばかりなので面食らうが、とにかく調べ埋めて
持っていき、また意見をうかがう事になる。


結果、相当甘い計画との見解をいただく。
5年後の収支に関して、認定最低条件である【収益25%】ギリギリのラインで記入したのだが、
『これじゃ生活できないでしょ?』と言われる。

ごもっともでございます。書いていて気になった部分を最初に指摘された。
何せ、それだと年収が130万円くらいになってしまうのだから。

他にも、作付けや収穫時期、販売価格・収量・資材の金額など細かな部分をその場で調べ
ながら書面の添削が進んでいく。やはり、相談しに来ないと事は進まない。

最後に、栽培品目に関する経費や平均収量の過去データなどを一通り手渡してくれた。
修正したものを書き、また確認してもらわなければならない。

それが大丈夫ならば、今度は市役所の農業委員会も交えた話し合いへと進む。その際に
他の書面も話し合いながら記入、そして農政による書類確認の上、意見書を添付してもらう。
それが済めば、晴れて提出が出来る。

認定就農者の書式提出は、今年度の補正予算による補助金(第2回目)の執行タイミング
に合わせてか、日程が前倒しになり7月27日が締め切り。無論、提出日よりも前に、全ての
書式がチェック済みの状態で揃っていなければならない。


また来週も、ここに足を運ぶことになるだろう。
面倒だと放置すれば、たちまち自己資金がなくなってしまうので死活問題だ。


それにしても、ここの農政担当の方は協力的で何より。
自分の相談の後も、新規の就農相談だと語っていた。


帰り際、前回と同じように

「本当にやるんですよね?」

と念を押される。 農業者の経済的な厳しさをいつも目の当たりにしている人の言葉だけに
やたらと重みがある。


『何が何でもやります。』 とだけまた返した。


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いつものように、師匠宅へ向かう道すがら、眠気と共になんとなく胸騒ぎがした。

到着して、家の中にいるおじいさんに挨拶をしたら、話があると呼び止められる。


「いつもの鍬、何か気づいたことはないか?」


いつも洗って返しているし、使っていて何か気づいたことも特になかったので


『鍬、ですか・・・?』  と間の抜けた受け答えをする。

「しらばっくれんでねえ!気づいてない訳あんめぇよ、これ、見てみ。」

やっちゃった.jpg

確かに、溶接部の反対側まで亀裂が入っている。
いつも、この裏面ばかり見て作業しているから、全く気がつかなかった。

#43 風通し

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いつものように草刈り。

少し気づいたことがあったので写真を撮っておいた。

風通しが悪いと.jpg

前回、全体を同じように刈り込んでいるのだが、どうも風通しの悪い部分は雑草の生育が
旺盛になるらしい。(写真左側は休耕地、背丈の高いミクリが密集している)
手前右側の雑草は背丈が高く、奥はそうでもない。

風通しが悪いまま放置していると、どんどん被害が大きくなりそうだ。
次にまたたくさん刈るのも面倒なので、ついでに休耕地の草もなぎ倒しておいた。


休耕地が増えると、田んぼの雑草管理はもっと大変になって、放棄されやすくなるのだろうか。
それとも、除草剤を更に散布するようになるのだろうか。

いずれにせよ、日頃の管理はきっちりと行っておこう。

#42 差し入れ

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師匠の田んぼの手伝いをしてくれているおじさんがいる。
何でも新潟の出で、新幹線とかモノレールの仕事を引退してから、こちらで農業をしてるそうだ。

この日は師匠とおじさんと3人で昼食をとった。
その間も、おじさんはとにかく良く喋る。そんな中、早く用水のところの片付けをしろと
指摘された。

少し言い訳も交えて返すのだが、『うるさい、とっととやれ。』 で一蹴。

喋るだけで、やらない人は大勢いるが、この方は、喋りまくり、作業しまくりのおじさんだった。
仕事をやらなければ、こちらが喋ることすら認めてくれなそうだ。


昼から作業に戻る。
しばらく作業して、そろそろ休憩かなというところで、師匠がくれたおペットボトルのお茶を
差し入れに持って行った。


おじさんは、勢いよく刈払機を振り回していた。
しかも、飛散防止のカバーを外して全開、刈刃の右側も使って往復で刈っている。
こんな危険な使い方をする人には近づきたくない。そして話しかけづらい


『これ、差し入れです。』

「あん?いんねぇよそんなもん。」

『折角用意したものなので・・・自転車のカゴにでも入れておきますね。』

「うるせぇな。ありがてえけど3本も4本も用意してきてんだ。いんねぇもんはいんねぇ!!」


そう言ったかと思うと、すぐにまた作業に戻っていく。
差し入れでなく、単にジャマしただけのようだ。


しばらくその後も作業していたのだが、渡し忘れた師匠からの差し入れ物を思い出した。

チップソー Φ230

9インチのチップソー。仕方がない。もう一度怒鳴られに行って来るか。


『たびたびすみません。』

「今度はなんだっぺよぉ!」

『さっき渡しそびれました、チップソー使ってくださいって。』

チップソーを手渡す。


「これは俺が使ってるのと違うな。」


そういって、おじさんは土手にチップソーを投げた。
んむむ、やはり必要なかったのか・・・。


すぐに拾い、更に尋ねた。

『これ、もって帰っていいんでしょうか?』


「いや、使えるから使うよ。」

・・・じゃあ投げたりしないで欲しい。


『それじゃ、よろしくお願いします。』

よっぽど自分も変わっている部類だが、彼も不思議な人だ。


帰り際、車を止めてまた挨拶をした。

おじさんは

「おう、おつかれ。」

と、ごろりと横になったまま返した後は、ずっとチップソーを手に持って眺めていた。

なんだ、結局興味あるんじゃないか。

その様子を見ていたら、なんだか可笑しな気分になった。
なんというか、少しだけかわいいというか・・・でも、会社の上司じゃなくて良かったなぁ~
とか、そんな感じで。

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