千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

新規就農者ブログ

脱サラして千葉県で新規就農した人見太郎への問い合わせは、

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#432 手短に報告

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作業もしない、コメも発送しない、写真も撮らない。
何故かというと、今週は風邪を食らってダウンしていた。寒さが続く中、少々油断を
過ぎてしまったらしい。それでも、だいぶ回復してきたので今日はモチをこさえる事が
出来た。少しは体を動かさないとまずい。
 
それにしても、雪が二日連続で降ったのには驚いた。このまま寒さが続けば
今年の種まきは、少し遅れることになるのだろうか。
 
今週の進展は、農地の貸借手続きや、新規就農者に対する補助金関連の話、
田植え機を譲り受ける事など。ネタはあっても頭が回らずにいた。
 
明日は外出、週明けは三日ほどバイトの予定。
書きたいこと、やりたい作業がだいぶ溜まってきてはいる。
早いところ片付けたい気持ちが空回りしないよう、コンディションを整えよう。

今日、新車の耕うん機を納車してきた。
操作方法や倍土器の使い方、ロータリーの着脱や、車輪の反転方法なども
同時に教える。

相変わらず良い土だ.JPG
 
もともと大きな耕うん機を使っていた方なので、直ぐに慣れたよう。
取り回しが軽いと驚いていた。
  
ところで、これまで使っていた耕うん機はというと

新車が来た。
と、言っても自分のではない。だってコレならもうある。

知人が耕耘機を更新するというので、これを薦めたところ購入が決まった。
届け先が遠方なので、農機屋さんに申し出て、用事がてら自分が運ぶことにした訳だ。

新車ってすごいキレイなんだね.JPG

農機屋さん、これの見積もりをお願いしたらネット通販に肉薄する価格を提示して
くれた。量販店や特約店でもないから、卸値では太刀打ちできないと思うのだが。
なんだかこちらが申し訳なくなる。せめて配送くらいお手伝いさせていただきたい。

この機種、見かけの出力よりも良く耕し、中耕除草や畝立て、マルチ張り、ハウスの
隅まで耕すといった管理作業もこなせるのでプロ用途にも相当に対応可能なのだが、
あまり農機屋では売れないらしい。これより小型で同じレイアウトを持っているFF
300はホームユース向けであり、その上位機種という位置付けにあって量販店に並ぶ
姿ばかり見かけるせいか、農家からは単能な軽量機だと思われ勝ちなのが惜しいところ。

それに、見た目が一般的なものと異なっていれば、保守的な購買層は手を出しづらい。
即ち、【良くわからないものは怖い】という心理が作用してしまうのだ。
農村の人は、隣近所に他所から人が入ってきても、慣れるのに時間がかかる方が
多いことを想像してもらえれば合点がゆくと思う。
 
 
まあ、そんな現状を憂いても仕方が無い。売り文句でも考えてみようか。
あとは、使って納得してもらう他に手は無し。
 
 
バーチカルエンジンを車体の中央に置き、エンジンと減速機をダイレクトにつなげる
という、変わったレイアウトは、偽装を外してみると、まるで大きな減速機の台座に
ちょこんとエンジンが載っているように見え、至極コンパクトにまとまっている事が
解る。この重量配分の良さに加えて、同軸正逆転(二重反転)ロータリーを採用して
いる事から、作業の安定性・砕土能力・取り回し・燃費などなど非常に良好である。
また、土の固いところでもダッシングが発生したり、車体が後方に押し戻され、
ハンドルが操縦者のみぞおちに食い込むといった危険な挙動もほとんど出ない。

因みに、農家がよく知るところのフロントタイン(前方にロータリーがある)管理機は
通称マメトラタイプと呼ばれており、通常耕耘よりも管理作業に特化しているのが
特徴。FF500と容姿は似ているが、操作系統はより複雑で重量もそれなりにある。
扱いを誤ると危険な挙動も出易いため完全な専作プロ用機種であり、万能とは言い難い。
 
  
真面目に売る気があるのなら、これ位は説明してもらいたいものだ。現状のままでも
量販店は仕入れてくれるかもしれないが、二反強くらいまでなら平気で耕せてしまう
このクラスを家庭菜園や趣味で必要とする人は、実際のところあまりいないと思う。


※マメトラは、埼玉県にある農機メーカーの社名。
 戦後、農耕の機械化が始まった頃、早いうちから動力付き作業機を市場に投入し
 一世を風靡した。これにより埼玉県内では一時期、耕耘機は【マメトラ】と総称
 されていた経緯がある。
  
 
それにしても、新車ってキレイなんだなぁ。
今まで、使ってきて、新品の頃なんて思い出した事はなかったけど、こんなに
キレイだったとは。
 
やつれてて良い雰囲気.JPG
 
折角なので、並べて撮影。
農機具は、少しやつれている位が趣があ出る。土にも手にも馴染んできたというか、
そんな感じ。
 
 
しかし、放置された機械は不憫だ。
こんなにダラダラ書いてきたのにも関わらず、本日の記事はまだ終わらないのである。

これまで告知をしてきたイベントは、昨日に無事終了しました。

向風学校プロジェクトに関わった方々、農工大農学部関係者と学生さん、農業系
ボランティア関係者、田んぼ近辺の農家さんなど50名近くの参加者が集い、大変
活気に満ちたイベントとなりました。講演会の後に行われた懇親会にも大半の
出席者がそのまま参加するなど、全体として一体感も高く、今後の田んぼ活動は
良い流れになるかと思います。

会としての主役は、飽くまでも学生と向風学校の面々につき、自分は補佐役に回って
おりましたが、彼らの努力が最大限花開いた様子を見て非常に嬉しく思うと同時に、
また新たな動きを考えてゆく楽しみが増えたと感じています。彼らのモチベーションに
見合うよう、未熟な自分も更なる努力をする所存につき、当ブログ読者様も含め、
今後とも活動へのご理解とご協力をいただければ嬉しい限りです。
 
記念撮影1.jpg

また、大学施設を利用できるよう快くはからってくださった、農学部の千賀教授、
淵野名誉教授、研究室の林さんをはじめとする学校側関係者の方々によるご理解へ、
あらためて深く御礼を申し上げる次第です。
 
 
以下は、当日の様子より。
 
 
相変わらずの熱弁.jpg
 
第一部。向風学校を率いる安西直紀による、二年間の活動報告。
これからの都市と農村とのコミュニケーションのあり方を発表。
 
講話なら、彼の最も得意とするところ。
いつもの作業と同じように、終始楽しそうな様子が参加者にも良く伝わる。
楽しいだけではなく、都市生活者への問題提起と活動への興味喚起の必要性を
伝える事にもぬかりは無い。

以前PRした、2月4日のイベント内容が固まってきました。
当初の予定よりもだいぶ変化した箇所があります関係で、再度PRをさせて
いただきます。参加予定の方は以下をご参照ください。



 ~向風学校コメ作りプロジェクト総集編~
         +
 現役農工大生による、田んぼ活動継続説明会

       

企画概要: 2009年12月から2011年11月まで約2年間に渡り、千葉県香取市において
行ってきた向風学校(安西直紀主導)コメ作りプロジェクトと、向風学校から千葉県
香取市での田んぼ活動を後継する形となる、東京農工大学の学生団体「やそはち」を
軸に据え、地方と都市部のコミュニケーションのあり方を探る共同講演会。


詳細

講演第一部は、「都市から地方へのコミュニケーションとコメ作り その考察と課題」
をテーマに向風学校代表安西直紀が、2年間の田んぼプロジェクトの総括を踏まえ
約一時間の講演。10分の休憩時間の後に第二部を開催。

第二部では、東京農工大学の
学生団体「やそはち」紹介と活動内容の説明。千葉県香取市の稲作実践者、人見太郎
と共に「農的立場から見る、地方と都市のコミュニケーション」をテーマに、
ディスカッションを行う。尚、第二部のディスカッションでは、参加者からも挙手に
よる意見を募る。1時間15分を予定。

備考

①参加費は無料。終了後に任意で支援金を募ります。
②終了後の17時30分より、任意参加の懇親会を開催する。
 こちらは学生無料、一般参加者は有料(1000円)を予定。


・参加予定者の傾向:東京農工大学の皆さん、
・向風学校コメ作りプロジェクト参加経験者及び支援者の皆さん、千葉県香取市内
 及び周辺地域の農家さん、農的な仕事や活動をなされている方々など。

任意で募る支援金の使用用途としては、まず当日の経費(機材や暖房費)に充て、
残った場合やそはち及び向風学校のコメ作りプロジェクト経費へ配分させて
いただきます。
 
 
会場・時程などは以下


日時:2012年2月4日(土)

開場時間:13時30分

時間:14時~17時(予定)

会場:東京農工大学 府中キャンパス 2号館11教室


参加費:無料

(ただし、任意で支援金を募る。また懇親会は一般有料。参加費1000円を予定)


農に関わる方々や、面白い取り組みをされている方々が集まりますので
その方面へのパイプを持つきっかけにしても良いかもしれません。

以前、動くようにして返した刈払機がまた修理で戻ってきていた。(新ダイワR231)
預かってから時間が経ってしまったが、ようやく修理完了。
キャブレターのダイヤフラムやパッキン類、点火プラグを交換の上、燃料ブリーザや
ストレーナーをチェック、リコイルの清掃をして快調に。

キャブレターのセッティングを直したら、快調すぎて困る位に良く回る。
一万二千回転以上まで吹けたが、流石に焼きつきや振動による部品脱落などがが怖い
ので、MAXは五百回転程下げておいた。

もらってしまった.JPG
 
早速、持ち主に修理完了の電話をしたところ、現在は別のものを使っているので、
とりあえず今のところ出番は無いと言う。どうせ沢山人が来るだろうからずっと
こちらで使っていて良いことになった。小型でも、頑健に設計されている年次のプロ
用なので、当面は使用可能だろう。破損している刈刃カバーとくたびれたハーネスを
新調しておけば完璧だ。

確かに、夏場に集団で草刈りをする時などは本数が要る。これは有り難く使わせて
いただこう。これで現在稼動する刈払機は5本。昨年、整備済みの刈払機三本を
売却していなかったら一体いくつになったのか・・・。

だが、これまでも自分用は4本。補用機は適当に探してきた中古一本という体制だった
のは変わらない。そして補助機の型が最初は新ダイワRA260(現行機種)→共立
SRM240(二世代前)→そして三世代以上前のコイツとどんどん古くなってゆく。
まだこの先は、修理待ちとして更に古い新ダイワR20が控えているのだが、R20は
部品が出るかどうか怪しい。

刈払機が何本になっても、相変わらずイリノ以外は新ダイワばかりという偏った
布陣に変化は無い。何でそうなるのかを考えてみたのだが、

・出入りの農機屋さんが、新ダイワの取扱店
・出入りの木工機屋さんも、たまたま新ダイワ取扱店
・高出力かつ堅牢という手堅い構成から、旧型機も淘汰されずに使われ続ける

以上の三要素が大きな理由と言えそうだ。
たまたまでも、数が増えれば増えるほど、そのメーカーの製品が好きになってゆく
不思議。ついでに、エコ意識には反するが2サイクルの特性も好きである。

以前の仕事では、4サイクルの刈払機などもテストしていた事があったが
自らが仕事で使うとなると、どうも手が出しづらい。元同僚の方々からしてみれば
まあ私は非国民です。4サイクルは重たくなければ良いんだけれど・・・それと、
ここまで2サイクルばかりだと、数本持ち出してひとつだけ混合ガソリンでない
機種が混ざっていたら、まあ面倒臭いのは間違いないでしょう。

 
ところで、下の写真は、刈刃の脱落防止ピン。久々に見た気がする。
 
こういうの大事だよね.JPG
 
最近の機種は、これが省かれている事が多い。あると刈刃の装着が楽といえば楽。
安全面ではどうだろうか・・・取り付けボルトが外れて刈刃まで脱落するような
状況を想像するに、ピンも遠心力で吹っ飛んであまり効果は無さそうだが、こういった
ものが付いていると、なんとなく危険箇所を作業者に伝える警告的な意味合いがあると
思うのだが。作業安全とは、普段から気にしてこそ確保されるもの、
これを差したら、ちゃんと取り付けボルトも締めておかなきゃみたいな気持ちに
少なくとも自分はなる。

向風学校は、2年間の田んぼプロジェクトを終え、現役の学生たちに活動は
引き継がれた。本日は、そのグループ【八十八(やそはち)】にとって、記念
すべき初の農作業。
さて、今年はどんな展開になるのだろうか。
 
まずは、はるばる遠くまで来てくれてありがとう。 
生コン事務所でのミーティングを終え、田んぼを耕しに行く。

どっからやろうかねー.JPG
 
一反六畝とはいえ、思ったより田んぼは広い。
どっからやろうかね。
 
 
 
昨年、向風学校が追加した農具を加えても、ちょっとまだ足りない。
例によって様々な道具を渡し、使い比べてもらうことにしよう。

 
エンピじゃきついかもね.JPG
 
ちょっと、スコップや、エンピじゃきついかも。
まあ、感覚を養うには色々とやってみるのも良い。がんばってください。

#426 手が冷たい

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農作業が本格化する前に、そろそろ機械のメンテをしておかなければならない。
 
手始めに、管理機2台を久々に表へ出す。
こまめの方は、フローとチャンバーのドレンがいかれていて、燃料コックをONに
するとキャブからガソリンだがダダ漏れになるし、FF500は、エンジンの調子が
イマイチ。

寒いけど外でやろ.JPG
 
 
別に、どちらも動かない訳ではないが、どうせキャブレターまわりをいじるのだから
ついでにキャブの分解清掃や、パッキン類の交換をしておこう。
こまめの燃料ドレンは、直すのが面倒なのでドレン穴にハンダを流し込んで埋めた。
燃料を抜きたくなったら、フローとチャンバーごと外せば良いだけで、別に面倒でも
ない。

#425 研見楽学

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冬の最中、訪問客あり。
といっても、ある程度は気心の知れた仲でもある学生。4月より就職し、
今までのようには動けなくなってしまうので、今のうちに色々と訪ね歩いてみたい
との事。気になっている農家さんを訪ね歩くとは、コスタリカに留学していた経験を
持つ彼女らしく普通の学生の卒業記念とは根本的にアプローチが異なるっているようだ。
  
という訳で、用事があるのは何も私の所だけでは無い。
小さい頃からここの野菜や卵を食べ時々遊びに行っていた農家さんの所へ久々に顔を
出してお話を伺いたいというので、初日はそちらへ赴く。
事前に、その農家さんは何処かと尋ねればモロに自分も知り合いの所だった。
だったら話が早いわーというような感じで一緒に見学させてもらいに行く。
世間って、何でこんなに狭いのだろうか。
 

訪れた所は、成田空港の中で農業を営む一家。
長年の闘争の末、最後まで当地に残った数少ない生産者さんだ。

空港の中で.JPG
 

栽培方法や、現在の取り組み、これまでの経緯などの話を聞かせて頂きながら、収穫
作業に同伴。ご家族と昼食までご一緒させていただいた。出てきた食材は、米や野菜は
勿論のこと、卵や豚肉まで自前なのだから本当に恐れ入ってしまう。また、それらを
食べて育った子が、大きくなってからも訪れるという関係も、ものすごく自然な流れ
だ。それがずっと先の世代まで続く事を考えると、今流行の食育という文字も霞んで
しまう。
 
 
ご主人は物腰もやわらかで、ごく普通の方のように思えるが、どっこい
このフェンス向こう側の数十メートル先では大型旅客機が離発着している。
自分は闘争の世代ではないのだが、ただならぬ印象を受ける。

北総地域をはじめ、千葉県全域で感じるのは、栽培方法に関わらず叛骨精神を秘めた
生産者さんがやけに多いこと。その中でも、過去の争いが苛烈を極めたであろう土地に
残るここは別格の存在かもしれない。然し、妙なイデオロギーのようなものは感じない。
百姓が自らの土地を守るのは本分に他ならないのだとご理解いただくのが良いだろうか。

 
一応、撮影もブログ掲載も了承を得、色々と案内してはい頂いたものの土地の特性を
考慮して、必要以上の公開は控える事にする。
 
 
個人的に印象深かったのは、ここ。

意志を貫き者のみがここに眠る.JPG
 
地元に残り続け、やがて亡くなっていった方々の墓地。
どれほどの思い入れがあったとしても、ここに埋められるのは土地を離れなかった者
だけ。出て行った者は、どうしても戻ってこれないものだとしんみりと話して
いただいたのが心に残る。かつてこの地にいた方々の信条は、闘争が収束したと思われて
いる今日においても、未だに生き続けているのかも知れない。

苦労して開拓し、やっと出来上がった土地をさほどの時を経ないうちに退去させられる
事になったら、どんなに憤りや悔しさを味わい、未練が残ることだろうか。
未だに何も無い自分は、何となくその哀しい気持ちを察する事は出来ても想像の範囲で
しかない。けれども、ここでは何故か時空を超えて、人と会話しているような不思議な
気持ちになった。

前々回のブログで軽く触れた、【通い農による田んぼ活動報告会&新体制説明会】について
だいぶ予定が見えてきたので、改めて報告をしておきます。


まずは、当イベント開催に当たっての経緯より。

一昨年より、安西直紀が率いる【向風学校田んぼプロジェクト】が私の就農した
千葉県の香取市の田んぼで行われてきました。これは、普通みなさんが思い
浮かべる田植えと稲刈りの体験とは異なり、彼ら自身が冬に田んぼを耕す所から、
稲刈り・籾摺りに至るまで、全ての行程を通い農という形で経験してみたいという
要望に私が応じる形で取り組み始めたものです。
 
 
彼らとの関わり始めるきっかけは、私が当地で研修という名の自力耕作を開始した09年、
初めての稲刈りで苦慮している時、見沼田んぼ福祉農園理事の友人が彼らを紹介して
くださり、実際に数名が応援に駆けつけてくれたところから始まります。以降、まだまだ
未熟な私は、彼らとともに歩んで色々と身につけたと言って良いでしょう。一応は講師と
いう位置付けになるのですが、まだ何もかもが手探りだったように思います。

 
その向風学校の活動も開始から二年が経過し、今年からは彼ら主体ではなく、
現役の農工大生が引き継ぐという事が決まり、確実に新たな展開に向けて進み
つつあります。そこで、向風学校自体としては、二年間で学んだ事を総括し、
これまでに関わり、あるいは興味を持って好意的に活動を捉えていただいた
ご理解ある方々への感謝の意も込めて、今後この経験をどう生かすかや、活動への
関わり方などを報告します。
活動を引き継ぐ農工大メンバーは、新体制や進め方、意志などについて説明を行い、
参加者や協力者を募ることになりました。彼らもまた、純粋な興味から自発的に実践的
且つ主体的な耕作を始めるという点で、根源的な流れの部分で向風学校の意志を立派に
汲み取ってくれているのではないかと感じています。

 
場所・時間などは以下になります。

場所 : 農工大府中キャンパス (学生生協内)
日時 : 2月4日(土) 13:30開場・14:00開始

向風学校発表(安西) → 新体制説明(新リーダー2年生) → 詳細補足(人見)
(司会 :向風学校より諏訪)

外、質疑応答・ざっくばらんなディスカッションなどを含め、17時頃までを
予定しています。

 
・参加費は無料ですが、会場の暖房が有料となっているため、カンパを募ります。
・事前の出欠管理は行わず、終始オープンなイベントとなる予定です。

尚、終了後は大学近くの駅周辺で懇親会を企画しています。(参加は任意です)
 
 
以上、当ブログの読者様でも、ご興味のある方がおりましたら、是非この会合へ様子を
見に来ていただければ嬉しい限りです。

ところで、余談になりますが、昨年は向風学校メンバーのみならず、昨年は学生主体で
小さな小さな田んぼでの通い耕作も併行で取り組み。無事に収穫を迎えて皆で分配する
形となりました。思えば、それが今年からの活動への布石になったのかもしれません。

となるとまあ、そこまで人が継続的に関わり続けて現在があるという事の重要性を
深く再認識する事になる訳ですね。
 
 
ここまで、稲作体験の活動を支援してくださった、NPO法人TINA(田舎日記の方が
通りが良いですかね)関係の皆様、及び見沼田んぼ福祉農園スタッフの皆様へ、そして
生コン事務所を訪れていただいた方々、おコメをご購入してくださった方々、本ブログを
お読みくださった全ての方々への御礼を以って今回の文を終了させていただきます。
 
 
本当にどうもありがとうございます。
 

今後とも、ご理解とご協力を得られるよう、より精進する所存です。
 
 

関連リンク
 

向風学校(旧)過去の田んぼプロジェクトなどの様子はコチラから
http://headwind.sc/archives/2007-06.html
 
 
やそはち(農工大有志による、田んぼ活動のブログ)
http://okomeyasohachi.blog.fc2.com/

先週末、埼玉県にある見沼田んぼ福祉農園で講習会を行ってきた。
二日間の講習内容は、主に刃物砥ぎ。
 
これまで5年以上、ここの農園にある機械類のメンテナンスを担当してきたが、
スタッフは流動的であったり、不特定多数の関係者が機材を使用するという
施設の都合上、なかなか安全な使用方法や整備について落とし込む事が難しい状況が
続いていた。この農園は今月で10周年。それにかこつけた訳では無いが、若手の
スタッフを対象に少しでも道具に興味を持ってもらい、将来も良好な作業環境が維持
できるようテコ入れを始めたといった形だろうか。
 
 
で、手始めが刃物砥ぎなのかというと、身近な道具をより身近に感じてもらえると
考えたからだ。同じく、ここの機械や道具の面倒を共に見てきた梨農家の栗原くんと
かなり深くまで話し合った結果、あまり専門的なスキルでもなく誰でも出来、結果も
見え易いだという事でこれになった。また、知識の少ない状態で機械依存すると、
寿命や作業効率への寄与する刃物砥ぎの重要性を見落とし易いという面もあり、
やはり重要な部分である。

砥ぎの日.JPG

そんな訳で、包丁・カマ・ナタ・鍬・ハサミ・マンノウなど農園の刃物を片っ端から
引っ張り出して、参加者全員で朝から夕方まで研ぐ。若手とはいえ中学生から大学生・
社会人まで万遍無い参加者たち。割とみなさん地味にハマってくれました。


加治屋さんみたい.JPG

木工が得意なスタッフは、臨時講師として大活躍。
彼は自分のカンナも研いでいた。

向風学校では、二年間にわたり当地で水稲の自力耕作を行ってきた。昨年は途中から
ブログでの作業報告が滞っていたが、二年目の成果は上々。社会人サークルの
レベルでも、週末の通い農で充分なコメの収穫を得る事を実証してみせた。これまでに
田んぼ作業に参加した方々の努力とスキル向上が実を結んだ事は、未熟ながら受け入れと
指導を担当した自分にとって、誰よりも嬉しく思う。

その活動も、今年からは向風学校主体ではなく、現役の農工大生へとバトンタッチ。
勿論、これまでの参加者も一緒に継続していけるよう配慮しつつの展開となる。
『面白そうだからやってみよう。』というノリだけでスタートしたような活動だったが、
確実に新たな局面に踏み込んだようだ。そこで、向風学校内でここまでの活動の総括を
行った上で、その発表と、新体制の説明及び参加者募集を兼ね、2月4日に、
12年の参加型田んぼ活動についてイベントを行うことになった。これはどなたでも
参加可能。会場は農工大(府中)となる可能性が高いが、詳細は追ってお伝えする
事としたい。
 
 
ところで、この二年間で【農業体験】と呼ばれる活動について、自分の中でも随分と
意識が変化してきた。そのことについて、昨年の向風学校田んぼの稲刈りの様子などを
見せながら考えてゆこう。

今年はちゃんと収穫できましたね~.JPG
 
よくある農業体験というのは、稲作では田植えや稲刈り、野菜では収穫のみなど
さわりレベルのもの。その参加者は多く、農業に関わりの無い生活をしている人や
児童が食や農について興味を持つとっかかりとしての意味合いは非常に大きい。
サラリーマン時代の自分も、一番最初はそういったイベントに参加し、そして運営側
スタッフとして活動をしていた。
 
 
豊饒祭り.JPG
 
そして、週末の通い農といった形で田んぼと畑の耕作に関わっていくうちに、どんどん
面白くなって興味の対象が広がっていった。また仲間が増えていった事、農業機械の
開発現場で働いていた事もそれに拍車をかけ、自立の道を歩むことになる。
関わっていた体験イベント及び受け入れ規模も、その間に拡大を続けていた。

だが、細かい事を知れば知るほど、一般的な体験イベントでは出来ない事をしたく
なるのも事実だった。それは、『楽しいね。農業って良いね。』という表面上の
訴求だけでは、何か生産者と消費者の間の壁が無くなる事も無く、時として、農村が
単なるイベントスペースとして消費の対象に成り下がっているような印象さえ受ける
ようになったからである。何か、もうこれは限界が見えたというか、そんな気持ち
だった。巷で、農業ブームとして取り沙汰されている事も、内容によってはもう
嫌悪感を禁じえなくなっていた。
 
 
農村の耕作基盤を維持しつつ、担い手を増やし円滑な世代交代を行うにはどうすれば
良いのか?また、それ以外でも廃れつつある土地の農的利用方法は無いだろうか。
それを喚起するにはどうすれば良いのか・・・農業体験イベントからも、幾らかは
ヒントが出てくるものの、その疑問の回答はもっと深くまで入り込まないと見えて
きそうも無い。そこで、自ら実践の場で考えるという愚直な方法を選ぶ事になる。
そこが恐らく普通の新規就農者と最も異なるところなのかもしれない。
 
そしてブログ初期の通り、見よう見真似の素人耕作が始まる。当事者になってしまうと
もう、農業体験などぬるい事は考える余地も無い程だったが、一年目の稲刈りの助っ人
に来た面々の様子を見ていて、以前の自分のように新鮮さを感じている様子が伝わって
きた。ああ、自分もこんな感じだったなと。

思えば、きっかけなんてこれで良いのだ、寧ろその先のベクトルの方が大切だなと
素直に意識出来たのは、それが初めてだったのかもしれない。

気がつけば新年。先月はモチつきとバイト、米の発送以外の作業はあまり行っていない。
外に色々出かけたりもしているが、更新はたったの二回。情けないことに農作業は皆無。
ここらで頭のネジを巻きなおそう。
 
 
それでは、本年も当ブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 

今日は、なんとなく生コン事務所の裏山へ入ってみたら、こんなものが生えていた。
薄暗いので、生育に適しているらしい。

野生のが色が濃い.JPG
 
立派な天然のマンリョウ。正月飾りにはもってこい。これがあれば、創作活動や暮れの
挨拶回りに重宝する事は間違いない。どうにかして増やしたいと思う。
 

諸々の作業を同時に進めているので、やたらと散らかる。
作業を切り替える都度、清掃はしているしモチを扱う場合は作業台も道具も消毒しては
いるが、リースを作りはじめると、たちどころに元へ戻ってしまう。


 
作業場も、作業台も手狭になってきた。もう少し収納スペースを改善し、作業効率を
向上せねば。

#419 趣味の内職

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先月は結婚式が二件と車検が一台あり、今月はコンバインとグレンタンクの支払いを
一括で済ませた。かなりの現金が必要だったので、ひたすらコメの発送とバイトを
していた関係で、あんまり更新していなかった訳だ。改めて、農作業と機械整備の
ボリュームの多さに驚かされる。以降は、ようやく生活費と運転資金を確保する
段階となるが、金欠なので実質的な生活はこれまで通りにならざるを得ない。

まあ、以前のように更新する事は出来るのだが、作業ネタが少ないため、恐らく
ひどく思想的なことばかり毎回アップする事になるだろう。だが困ったことに
そこまで無理をして書きたいようなこともそうはない。読者の方々には、気を
もませて申し訳ないとは思うものの、そんな状況もあるという事をご理解いただき
たい。
 
 
で、気がつけば冬。今年も創作活動は行っている。
幾つか出来たので、興味のある方はご覧ください。
 
 
ここ何年も円形のリースを作ってきたのだが、流石に飽きてきたらしく
適当に台座をこねくり回していたら写真のようなものが出来た。

新しいかもしんない.JPG
 
台座をねじり、異様に立体感を出してみた。すると、デコレーションの配置にも
自由度が増え、見る角度によって表情が変わるということも判明。これは面白い。
頭の部分は熊笹。これも迫力がある。紅葉が落ちる様子も表現しやすい。
足元には、木の実や葉っぱなどをくっつけ、地面っぽくしてみると安定する。
 


また、扉や家具などに吊るしても良く似合うようだ。

扉や家具に合う.JPG

割と和風な作品となっているためか、前衛的な正月飾りとも呼べそうな感じ。
実家に置いてきたので、正月はこれが玄関にぶら下がる事になるのかものかも
しれない。

#418 ありがとう

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コメの発送作業をしていたら、知人の農家さんがやってきた。
茶のみ話のついでに大きな椎茸やニンジンを置いていってくれた。
最近は、お世話になった方々にコメを無償で配ったりしているせいか
食べ物を頂く機械も増えてきているらしい。

もらいもの生活.JPG
 
毎度の事ながら、本当に食うに困らない。カネは無くても腹を減らす事が無ければ
あまり悩む事は無い。まっとうなものが食べれているから余計に落ち着いていられる
ような気もする。でも、落ち着き過ぎて更新をおろそかにするのは良くない。

とにかく、物質にも食にも恵まれているのが実感出来るという日常がある。
それは即ち人にも恵まれているということであるのだから、やはり幸せ極まりない。

この状況になってみると、それがあってこそ働こうと思える。

では、以前は何で働かなくてはいけないと思っていたのだろうか?

死ぬほど働いてまで手に入れたいと思う物も無く、親孝行に励む訳でも無く、
稼いだお金でバカンスを楽しむ訳でも無かった。仕事が面白いと感じる瞬間も
多かったが、そんな調子では、なかなか仕事のモチベーションも維持出来ない。

だとすると、自分は単なる給料泥棒だった。
それでも勤め続けるのは、体裁を整えて社会的な信用を保っていたいというだけで
それが己の身を守る事だと思い込んでいたように思える。無意識にそれが作用していた
からなのか、余暇を利用して相当ボランティア活動をしていたりもしたが。いつも
何処か虚しい気持ちが残り、治まる事も無かった。なにしろ、それすら保身行為で
しかないのである。納得できなくては存分に動けない。

今にして思えば肉親や友人など己以外の特別なものを除けば、守るべきものなど何も
在りはしなかったのだが・・・。それでも己が内は空っぽだとしたら、殻が破れたら
何も残らない。だから働いていたなんて理屈にもならないな。

そうこうするうちに、生きる意味とか何かすごい事を考え始めてしまう。で、何かを
見つけたと思ってはすがる。しばらく続けて天井に頭をぶつけると、また違う事と
その意義を考える。そのうち年老いて動けなくなり、自分は不幸だと思う。
囲いの中でチョロQを走らせたら、壁にぶつかっては向きが変わるのを繰り返して
そのうちゼンマイ切れで止まる。然し、ゼンマイを巻く気力も体力も残っていない。
まあ、そんな感じなのかも知れない。

で、思うのだが、生きる意味をはじめとして、何でもかんでも意義をいちいち考える
事が人間の幸福を感じるためのハードルを上げているのではなかろうか。
 
 
だから、自分の理念としては、【生きる意味など無い】となる。
なにしろ、生きている事自体に感謝が出来るのだ。これに勝る幸福は無いではないか。
神に依存するでもなく、生きていればそれなりにパンクな結論へとたどり着くものである。

バイトに行ったり、結婚式が立て続けに2度あったりと、出歩いている日が多く
気がつけば更新間隔は週に一回。気を取り直していこう。
 
 
今日は久々に畑へ。
ダイコンが順調に生育中。

勢いは良いね.JPG
 
しかし、未だ間引きせず。
これ以上放置しては、まともな形にならないと、友人と一緒に作業。

#416 新書の紹介

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以前、取材に来てくれた児童文学の出版社に勤めている友人より、新書が届く。
その後も、幾つかの質問ややりとりがあったのだが、めでたく今月に発行となった。
 
タイトルは【スウィング】。中学三年生の野球少年が、父親亡き後の田んぼを引き継ぐ
と決意、奮闘をする物語。作中に、主人公の相棒となる形見の耕うん機が度々登場
することから、それに関する問い合わせに対応していたら、新書が貰えたという訳だ。

しかしまあ、耕うん機が活躍する児童文学というのもなかなか珍しい。
主人公は、8~9馬力クラスのガソリン管理機のエンジンを紐掛けで始動するような
猛者。管理機で、水田作業をするケースが殆ど無くなってきている中にあっても、
その昔ながらの描写に力が入っているのだから、異様に骨太な作品になっている。


マニアックな児童書だこと.JPG
 
 

管理機のモデルはクボタと思われる。だが、リコイルを取り外したところの絵をよく
見ると部分的にホンダだったりする。相棒は骨董品に近い機種という位置づけだが、
操作系がデッドマン化されている最近の仕様になっていたりするのが惜しい。
そして、かなり大型の耕うん機にもかかわらず、後部にはロータリーやレーキの装着が
無く、車軸にロータリを装着した状態で荒起こし、カゴ車輪と抵抗棒のみで代かきを
行うなど、少年が扱うには硬派極まりない仕様だったりと少々気になる箇所がある
ものの、題材を考えると、そんな事を突っ込める人間のほうが珍しい。
よく、映画などの作品中に登場する自動車や看板などで時代考証の誤りを指摘する
マニアがいるが、こと農耕機に関してなら、その数は圧倒的に少ない。つまり、
細かいところを仲間とつついて酒の肴にするという事が殆ど出来ない訳で、ここまで
書いておいてなんだが、書かなければ良かったと思う程アラ探しの対象にはなり得ない。
書いてしまったのは、単に職業病。始動のアクションや作業中の描写自体は、
全体的に秀逸なので、子供も大人も感情移入しやすいだろう。
 

とにかく、この作品で大切なのはそんな細かいことではない。
稲作文化の継承と中山間地農業のあり方をより若く、幅広い層に投げかけるという点で
あり、読むことで、それをより身近に感じる事が出来るようになるという、
【スウィング】というタイトルに相応しい明るさと健全性だ。また、著者の意かどうか
知る由も無いが、今日ではTPPなどによる農業に対する将来的な懸念などもあり、
なかなかタイムリーな時期に出た作品なのかも知れない。当然ながら安全・安心だとか
先が無いだとか、成長産業に変えることが出来るなど、読んでうんざりするような
何処の誰が言っているのかというような抽象的な定型句は一切出てこない。
 
 
全てはやるものの意志。作中の少年は、それを存分に表現している。
それが現実であっても、やれば出来る。そして応援してくれる人も必ず現れるのだ。
興味のある方は、是非一読しておくと良いだろう。 
 
 
<書籍>
【スウィング】 作:横沢彰  絵:五十嵐大介  発行:童心社

安かろう悪かろうというのは、別に今に始まったことでは無い。
そんなものは買わなければ良いと言えばそうかもしれないが、そんなものが
必要以上に存在しているのなら、見抜けない事だってある。


丁度2年前に買った洗濯物干しが、完全に使えなくなった。
プラスチック製の洗濯バサミが、この夏を境につまむ度にポキポキと折れ続け、
実に全体の8割以上が破損していった。イライラしつつも、そのうち洗濯バサミだけ
交換すれば良いと思っていたのだが、今日はとうとう物干し竿に吊るすための
クリップが折れた。
 
まったく、つまらぬ日用雑貨は壊れないのが取り柄なのではなかったのだろうか?
普段、何も気に掛ける事無く使用出きるから日用品と呼べるのであって、使用する
都度、壊れないかと心配していたのでは本末転倒も甚だしい。

写真は、某ホームセンターで買ったそれ。そこに並んでいる自社ブランドの道具は
直ぐに使えなくなるので、以前から買わないようにしていたのだが、これはその中でも
最悪の例だろう。また、そこブランドの商品は、消耗品などでもガムテープなどは
粘着力・耐久性が劣っていてダンボールの梱包に使用したら直ぐに剥がれてきた事も
印象深い。デフォルトでゴミと呼んでも差し支えの無い品質だった。

心から哀れみを覚える.JPG
 
これは、完全にモノの造りかたとして誤っていると言わざるを得ない。毎日毎日屋外で
使用するものなのに、プラスチックの紫外線劣化や加水分解を考慮せずに、ただ安い
材料を使ったのだろう。廉価であることは大切だが、廉価=人を欺くというところまで
やってしまうのは愚劣というか、やはり罪だ。

ただ、作るほうも相手側の要求に合わせて仕様を決めるのだろうから、こんな物を
こさえるのは嫌かもしれない。とにかく、それなりの見栄えで安いものをという要求を
されたであろう事は想像に難くない。
 

そして、ここまでのモノだと中国製だとか国産だとかはもうどうでも良いのである。
それなりのモノをそれなりの値段で作るという場合の【それなり】の基準がもはや
落ちる所まで落ちている。

然し、安くなければ売れない。こんなものでも作っているところで働いている人は
いるという話にも当然なるだろう。それに関わる事で生活している人がいるのだと。

だから、【買う・買い続ける】必要があるのだと。みんなそう思うのかも知れない。
 
・・・そんな詭弁だけでモノを消費しつづけていたら、何も良くならない。


もし、彼方がそれらを買い続けるとするのなら、まず見た目だけのモノを粗製濫造する
工場にて低賃金でコキ使われている者の労働ならびに将来をも肯定するのと同じ。
つまり、製品の企画者や、工場の雇い主側と目線は同じである。更に、その製品が
出来てからの先も同じ。全ての行程に関わる人は、過酷なコスト意識にさらされ、
商品の売価を削っているのか、己の心と肉体と自由が許される時間を削っているのか
さえもう判らない。そして、購入する側が、安い物しか購入する事ができないと考えて
いる層だったら・・・もうフォローのしようが無くなる。それを購入するということは
己が境遇を受け容れ、この先も甘んじる事を意味するからだ。

巷の企業では、サービス残業や休日出社が当然となっているにも関わらず、労働争議が
あまり起こらない。そんな理由も何となくこれで察することが出来るだろうか?
なにしろ、企業自身も、過剰なコスト競争に晒され続けたせいで、その不当な労働行為
なしには存続し得ないのだ。そんな組織の中で評価される人材とはおそらくサービス
残業を沢山する者だろう。

そんな風に働き、疲れて虚ろになりながらモノを捨て、また別のしょうもない物を
持ってきては、ひとときだけ物質文明の恩恵にあやかり、そして飽きればまた次が
待っている。それはそれでひとつの幸せの姿だと思えれば良いのだろうが、おそらく
そう感じる人も多くはいるまい。
 
 
人も企業も、哀しいモノを生産・消費し続けながら、辛うじて自らの形を保っている
ようだ。そんな事をしていては、世界中何処へ行っても凡民に富など集まらない。
でも、モノを手にする時の期待だけはいつまでも無くならないのだから、買ってしまう。
そう、幼いときから我々は消費大好きになるように刷り込まれているのである。


昨今、貧富の格差は常に問題視されているが、そのメカニズムなど簡単なものだ。
とにかく仕掛ける事や、人を上手く利用するのに長けた者や組織が勝つ世の中が続く
のなら自分はもう、経済的な幸福を夢見るのは止める。外にも面白いと思える事など
考えてみたらいくらでもあるのだった。
 
 
例えば、こんな風に雑貨が壊れただけで大袈裟に話を膨らませてみたりとか、ね。

実は、モチ米のモミ摺りをまっだ行っていない。
どれだけ需要があるものか判らないので、乾燥機をストッカー代わりにして
ある程度はモミのまま貯蔵しておくのも手かもしれない。
 
それでも、そこそこ注文は入ってきたので対応を始めよう。 
乾燥機よりモミを適量排出し、そのまま循環式の精米機に突っ込む。

モミ摺り開始~.JPG
 
今回は、敢えて籾摺り機及び石抜き、選別機を使用せずに、モミからいきなり精米
することにした。以前もお伝えしたように、天日で干したモミをこちらに持って来て
同じように精米する人が複数いるため、対応する側としても、もう少しこの方式での
ノウハウを持っておきたい為だ。

手植え・手刈り・天日干しという、ごくごく小規模の稲作にあっては、脱穀とモミ摺り
は大きなハードルだ。しかし、足踏みの脱穀機は探してみると意外と残っている。
そして、この循環式精米機さえあれば、なんとかコメとしては食べられるものに
仕上がる。そこから適度に機械化したいというのなら、バインダとハーベスタだけ
用意すれば良い。それらの機械化コストは、使える中古品を農機屋から購入した場合
でも、おそらく30万もあればお釣りが来るだろう。
自分の場合、バインダ0円。精米機は3万5千円。ハーベスタをどこからか探して
来たとしても総額10万円以内に押さえられそうだ。今となっては、こんなになって
まで無理に就農しなくても、もっとスムーズに、楽しく稲作を始められたのでは
ないかと思っている。

 
 
毎度の如く話がそれた。
このような場合、通常通り玄米から精米するのと同様に行えば非常に搗きムラが
出てしまう。また、精米中の温度も相当に上がってくるので、仕上がり・食味ともに
良いものにしようと思うとなかなか大変だ。 
 
圧迫ゼロでもモミは外せる.JPG
 
まず、モミ投入からしばらくの間は機械の圧迫力をゼロのまま回す。
モミ殻を外すという目的から考えると、ローラーによる圧迫を加えた方が良さそうな
気もするが、慌ててはいけない。写真は数分間回した時の状態。単に機械の中にモミを
グルグルと通してしているだけでも、ちゃんと殻がむけて玄米になってくる。
また、コメの品種によってはモミにヒゲのようなノギ(ノゲとも呼ぶ)がある場合も
あり、スムーズな循環を妨げる事もあるので、それをヘシ折って排除するという目的も
ある。

ともかく、モミはしっかり乾燥が行われていても、表面がザラザラしているせいも
あって引っかかるらしい。ある程度モミ殻が外れてくるまでは精米部分の入り口に
落ちるモミの量も多かったり少なかったりと安定してこない。精米時の圧迫力は、
連続的に同じ量のコメが作業部の中を通過するからこそ設定を維持出きる構造なのだ。
従って、当初より強めの圧迫を加えると良い仕上がりにならない上、詰まりなどの
トラブルも誘発させ易い。

週末を挟んで四日ほど外出。
そのまま発送作業をしていたら、更新せぬまま一週間が経過。
正直、さほど大した事は出来ていないのも事実だが、やはり何も残さないと
いうのは勿体無い気がする。
 
と、いう訳で今回は、コメの等級検査の結果を報告しよう。
 
 
まず、コシヒカリとふさこがねは一等米の判定が出た。

一等 コシヒカリ.JPG
 
これは、カメムシや高温障害などににやられた米(いわゆる着色粒・斑点米)や
モミの混入が極めて少ないということ。精米した際の外観品質は非常に良好。
 
 
だが、実際のところ自分で売る米は、個人向けが殆どなので必ずしも検査が必要という
訳では無い。ただ、購入側は品種なども含めて販売者の言う事を信じる外は無い
という事を考えると、やはりある程度は検査を通しておいた方が親切だと思える。
また、道の駅に出荷する場合も検査証明書の提出が必要となる。


通常、ラジコンヘリによる空中防除を行ったり、事前に玄米を色彩選別機に通す事で
色の着いた米を減らして検査する事が多いが、何もせずに一等米になるのならそれに
越したことは無い。空中散布をしたら薬を使用してしまうし、色彩選別を行うにも
お金がかかる。ましてや、色彩選別機を購入しようとすれば200~300万円もの
投資が必要になる。従って、自分の場合は極力それらの工程を排除しつつ品質を向上
させる努力が必要となる。

栽培中に気を遣ったのは、草刈りと施肥のタイミング程度。
勿論、何の薬剤も使用していない。してやったりだ。

じっとり汗ばむ日が続いた後は、肌寒さが戻ってきた。
コンバインとトラクタもそろそろ休眠の時期だ。
 
でも、コンバインの方は最後にもう一仕事ある。
知り合いが、手刈りした少量のイネの脱穀とモミ摺りをしたいと持ってきた。

そろそろ冬眠が始まる.JPG
 
脱穀後の量は一俵までいかない。この量だと籾摺り機は使えず微妙。
投入量が少なすぎると、まともに選別も出来ないと同時に機械内での損失も多い。
また、田んぼでハザにかけて天日干しを行ったということだが、乾燥ムラが激しい。
覚悟の上、モミの状態で循環式の精米機に突っ込んで回してみるが、案の定
詰まってしまう。
 
結局、ご本人にはメッシュのコンバイン袋を渡し、もう少し乾燥させてから持って
来てくださいと伝えた。
 
コメは誰でも栽培できる。だが、少量過ぎると収穫した後の処理が難しい。
脱穀・乾燥・モミ摺り・精米と、工程が多い上に、通常の設備だと対応しづらいのだ。
だから、自分のような所に持ち込んでくるのだろうけれど、それはそれでこちらも
辛い。30Kg強のモミを処理するのに半日を費やしてみたところで、半日ぶんの
手間賃など請求出来る性分では無いのだ。
初めて持ち込んでくる人は、そこまで手間がかかるとは思っていない事が多い。だが、
作業をひとつひとつ説明しながら一緒に行うと、その大変さだけは伝わるのが幸いだ。
そして、このようにおっしゃる。
 
『稲作って、簡単に始められるものじゃないんですね。』
 
出来れば、そう思って欲しくない。一反に満たない耕作規模でなら、昔ながらの
道具があれば、基本人力作業で何とかなるからだ。手でイネを植え、手で草を取り、
手で刈り取るような方々なら、そこから先もそこまで機械が必要という訳でも無い
だろう。

こういったケースに対応するとしたら、足踏みの脱穀機・手回しの唐箕・ハーベスタ
なども用意して、安価で貸し出すようにした方が良いのかもしれない。それでも、まだ
モミ摺りという壁がある。土臼とかは流石に探しても見つからないだろうし。
それに、それらが出てきたとしてもまた置き場所が・・・。


本格的にコメを売らなければならない。
で、これまで購入してくれた方々に案内の手紙を出す。電子メールも使うが、あまり
依存したくない。あと、プリンタの故障修理を依頼中につき、案内文を印刷し、
封筒に入れ送付することも出来ない。

そこで、郵便書簡(ミニレター)に手で書いて送る事にした。
どうせ手書きするのなら、営業だけでなく、普通の手紙の内容や絵も描いておこう。
その方が読む方も面白がってくれるだろう。

営業半分手紙半分.JPG
 
これ、知人にこういったものがあると教えられて使うことにしたのだが、非常に
具合が良い。60円でハガキよりはるかに多く文字が書け、定形封筒で送るより
安い。しかし、殆ど使っている人もいないような感じ。これは勿体無い通信手段だ。
廃れて久しいのか、そもそも自分のように知らない人が多いのか。もっと普及しても
良いと思うのだが。

もってのほか(紫色の食用菊)が満開になっている。
ロクに手間をかけず、大量に収穫出来るのは良いが、こんなには食えない。
栽培が容易なので、本格的に増やして出荷出来ないかそろそろ検討したい。
これでブーケを作ってもなかなかサマになる。仏花にも良さそうな感じなのだが
名前がもってのほかなので、何か不謹慎な感じがしないでもない。
愛嬌のある名前なので好きなんだけどな。

 
で、時々花を見にきていた所、あることに気付いた。

収穫しきれんわー.JPG
 
似たような色をした菊とは別の花。
一緒に植わっている千日紅だ。 

 
仏花にいかがかしら.JPG
 
菊が咲く前は、真っ白な花だったのに・・・。

以前からやらなくてはと思っていたのに、未だにやっていなかった事があった。
作業も落ち着いてきたので、ようやく市役所へ出かける。


連番きました.JPG
 
トラクタ2台のナンバー(標識)を交付してもらう。1186・1187と連番。
【あ、いい花】・【あ、いいハム】とかなり良い語呂合わせが出来るが
残念なことに、花も栽培していなければハムもこさえていない。

ナンバーはモロバレ。所在も直ぐ特定されそうな気もするが、既に本名でブログを
つけている位なので、プライバシーなどとうにどうでも良くなっている。


やはり公道を走行する車両であるし、もし何かあっては大変だ。これまでナンバーの
取得と自賠責保険の加入を怠っていたというのは、自動車整備士として恥ずべき事。
小型特殊自動車の税金は、一台で年間1600円也。ケチるような金額ではない。
 
 
基本的にナンバー取得の方法は原付と同じ。車名(メーカー)・型式・型式認定番号
エンジン番号が確認出来、車体番号の石刷りと印鑑があれば、新規扱いで問題無く登録
出来る。因みに、名義変更も原付と同様の手順となる。
 
 
と、言うい訳で、以下はその手順。

このへんだこのへん.JPG
 
たいがい、車体側面及びフレームの何処かに型式と製造番号のプレートが貼ってある。
この機種の場合は、運転席の側面に。
 
 
 

モチ米の稲刈りも無事に完了。
明日からしばらく雨の予報。ひとまず間に合ったと胸を撫で下ろす。


今年も無事に完了!.JPG
 
先週末、かなりまとまった量の雨が降った後も天気はスッキリせず、昨日からの
冷え込み。田面はあまり乾かず、相当に軟らかくなっていたので、相応にしんどかった。
進入口は、田植え機がスタックした程深くなっており、コンクリートの型枠を4枚
引いてコンバインを出入りさせた。また、湿地(緩衝帯)に面した区間では、最後
だと気が緩んだのか、激しくクローラが潜り、あわやスタック寸前となったが、
辛うじて脱出。咄嗟の操作には、これまでの苦い経験が本当に活かされる。

しかしまあ、これでまた雨が降った後に刈らなければならなくなっていたらと
考えると恐ろしいものだ。

田んぼがこのままだと収穫量も揃わないし、やっとこさ整った設備を痛めつける
だけ。この冬は、そろそろ地獄の湿田環境を何とかしてゆきたい。

少し作業にも余裕が出てきた。
今日は、助っ人がきていたので尚心強い。

助っ人いると早いね.JPG
 
モミ摺りをしたあとは、刈り残してあった用水路に面した田んぼの法面の草刈り。
水路に刈り草を落とすと、水の流れを滞らせる恐れがあるので、下から上に向かって
刈る。水路の管理は北総東部用水が行っている。近いうちに、水路の浚渫や法面の
補修が行われるかもしれないので、稲刈りが済んだからといって放置せず、なるべく
刈り込みをしておいた方が良い。また、秋が深まる頃に草刈りをしておくと、翌春に
なっても夏草の出は遅くなるようだ。

振り返るってみると、やっぱり今年も草刈りから始まって草刈りで終わってゆく。
他のどんな作業よりも、草刈りの時間が長いという事。
作業自体は毎回変わらぬようでいて、刈る目的は常に異なる。
これをやるから、次の作業がスムーズに出来る。
 
管理作業スキルは、雑草を刈れば刈る程伸びてゆく。これまでの取り組み姿勢は
これがあるから維持出来ているのかもしれない。ならば死ぬ直前まで大いに
刈ってやろうではないか。

まず表題の件、ご用命あればメールでも電話でも、私に直接ご連絡を。
当ブログの読者様で、万が一コメが欲しいという方がおりましたら
ブログ一番上に記載してある私のアドレスへお問い合わせください。
 
 
以下本題 
 
 

雨が降ってくる前、一昨日にミルキースターの稲刈りを終えた。
残るモチ米は、別に急いで刈る必要は無い。来週中に終われば良いだろう。
 
今日は、雨が降ったり止んだりの天気。
こんな日は、米袋に絵でも描いて過ごすと丁度良い。

未だ手書きである.JPG
 
いつまでこれを続けるのかは知らないが、もうこうやって筆ペンで袋を描きをはじめて
三年目。知らぬ間に、文字も絵も少し上達してきたらしい。描く速度も上がってきた。

良い図案が出来れば、それでオリジナルの袋を印刷するのも良いだろう。
けれど、やはりこうして直接描いているほうが好きである。趣味と言われてえばそれ
までかも知れないのだが、やはり何か人と同じことはしたくない性分がモロに現れる。

最初のうちは、コメひとつを売るにしても、伝えたいことなど山程あった。もしか
したら、コメはそれを言わんが為のツールになっていたのかと思えるくらい。
それはもう、考えている本人ですら鬱陶しくて仕方が無かった。そんなものを
全て言葉で伝えようとしたら、コメ袋は耳なし芳一のようにぎっしりと怨念めいた
文字で埋まってしまう。一体、そんなうざったいものを誰が欲しがるというのか。
然し、中身で勝負などと言ってのっぺりした無地の袋のまま売ったとしても何か勿体
無い。というか、手抜き感が凄まじく、苦労して育てたものを売る袋には粗末過ぎる。


そこで、興味のある人への説明はブログの文章に任せ、表現に幅を持たせるという格好
で手描きの袋を始めたような気がする。気がするというのは、考えるより先に気が付い
たら何か描いていたからで、そこから知人の所へ図案を相談しに行ったり、絵の練習を
してみたり、描く時の姿勢に気をつけたりとなって現在に至っている。
反応は、おおむね好評のよう。だが、しばしば図案のネタ切れが起こるのが課題である。

売り先は、口コミと自力営業のみ。ブログなんぞ頻繁に更新しているものだから
よくネット販売していると勘違いされるのだが、そんな事しなくても捌ける量しか
コメが無い。まかり間違って注文が沢山来たとしても体はひとつしか無く対応困難。
今後コメの収量と品質が安定し、お客様からも要望が来るのならば考えなくも無い。
が、そうなったら根本的に手書き袋を見直す事となるだろう。

 
  
とかく狂気染みた手間をかけ、それで儲かるかと言えば否。生活できるのかと言えば
それも否。それは業態として成立するのかと言えば、勿論否。
ビジネスという言葉が如何に嫌いとは言え、これは徹底し過ぎの感が否めない。


始めた時からだが、自分は集約管理と経営規模拡大などに主眼を置いた【いわゆる農業】
をしたい訳では無い。また、施設園芸で換金率の良い作物育てるという、最も新規
就農者に向いたスタイルを選ぶ気も全く無かった。それで成功することに対してハナ
から興味が湧かなかったのだ。基本的に、自分の思考回路は勝つ事よりも、知る事の
方を優先させてしまうらしい。だから、割と簡単に死ねそうなところまで行ってしまう。


話を戻そう。ただ、これから更に廃れてゆくであろう中山間地農業の行く末を、
現実の場にいながら真剣に考えたかった。その流れを少しでも変えてみたかった。
それを実践するフィールドがあるのならば、後は勢いに任せてゼロから己自身で試して
みるのみだと思った。だが、やってみると案の定方々に心配も経済的な負担も相当
かける事になり、その責任を常に感じている。苦しいフリしてやりたい放題という
訳には到底いかない。


その中で、なんとか農ベースでのまっとうな生計が立てられるようになれば、少しは
光明が見えてくる。本当にあと少しのところまで来れたようだ。
ちっぽけなようだが、ここを越せないともう挫折以外に何も残らない。
 
それにしても、ここのところは稲刈りと乾燥調整に専念していたので、営業は
後手後手。暮れまでにしっかり販売しないと諸々の支払いが大変そうだ。

#405 終わらぬ夏

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明日から、ミルキースターを刈る。

しかし、二枚ある田んぼの生育状況というか、葉の色がまるで違うのが気になる。
植えた時期はほぼ同じ、穂が出るタイミングは同時期だったのだが。 
 
 
こちらはまだ青々している。田植えは6月26日。
相当に気温が下がってきているし、そろそろ枯れてきても良さそうなものだが
コナギともども元気いっぱいの状態。そして、まだ少しずつ新しい穂が出続けている
10月に入るまでは、ほぼ夏と同じような葉色だった。

まだ夏のよう.JPG
 
心当たりがあるのはまず水管理。隣の向風学校の田んぼに導入した山の湧き水を
こちらに落としていたので、用水の供給が断たれた8月26日以降も2週間ほど
湛水状態を続けていた。この青さが食味へどのように影響するのかは不明。
モミの色は一番濃い状態からやや色が抜け始めた感じで普通。

 
 
こちらの田んぼは、季節に応じた常識的な葉色。だいぶ枯れ上がってきた。
田植えは6月27日。
 
こっちは黄金色に.JPG
 
同じ品種で、こうも異なるとは興味深い。管理次第では、植物体の寿命を延ばせると
いうことだろうか?各々の田んぼのイネを、敢えて数株ずつ刈らずに残しておき
最終的にどうなるか確認しておこう。

出穂以降の水管理だけでこうも違いが出るとはあまり思えない。苦土の量やもともとの
地力なども関係しているのだろうか。これらを混ぜて乾燥させる際、水分バラツキが
大きくなければ良いが。
 

 

週末は、学生が植えた田んぼの稲刈り。
向風学校の稲刈りは既に済み、彼らの手でモミ摺りまで終了しているのだが、写真の整が
まだ済んでいないので、こちらのほうから先に報告。
 
 
 
小さな扇型の田んぼ。
遅く植えた【ふさこがね】もちゃんと成長し、参加者が分配するのには充分な
収穫量になりそう。

わー 育ったー.JPG
 
いかがでしょうかね~。 
例によって手植え、手刈り、手除草。 肥料ヌカのみ。
 
 
 
作業二日のうち、初日は女の子二人。あと大工さん。
 
佇まいが良い.JPG
 
昨年の草刈りでもそうだったのだが、コイツらはやけに手際が良い。
教える手間が少なく、作業も的確で素早い。向いてるのか?

今日から明日は雨。また稲刈りが延びてゆく。
 
昨日の午前中はコシヒカリのモミ摺り。
丁度半分くらい摺ったところで、トラブル発生。

収入源が~.JPG
 
好調に動いていたモミ摺り機だが、ベルトがスリップしはじめて急に選別版が動かなく
なる。慌てて停止し、機械の背面を見るとこの通り。選別板へ玄米が過剰に供給され
る、ないしは一時的な排出不良選が起きたことにより選別部のベルトがスリップするも
玄米供給は尚も止まらなかった。玄米が機械から溢れ出している。

調子よく動いていても、油断は禁物。急激な負荷変動が入るとたちどころにこうなる。
また、しばらく運転していてベルトが熱を持ってくると、更にその可能性は高まる。
作業部分が動いていなくても、よっぽどの事にならなければモーターは回り続けるので
不具合があったら即座にスイッチを切り、同時にモミの供給も絶つこと。放置して
ベルトスリップが続いた挙句、モーターまでロックしてしまえば、ベルト類もモーター
もパアになってしまう。

 
内部の玄米をカキ出せば再起動は容易だが、これをやらかす度にコメの損失が出る。
この時は、時間当たり15俵ペースで動かしていたのだが、現状出せる能力ギリギリ
だったようだ。

コシヒカリを刈りはじめた。 ここは、べったりとまではいかないが
かなりイネが倒れてきている。倒伏刈り取りは、通常の作業速度で行うと、イネの
引き起こしが追いつかずに損失も多くなる。籾すり機のトラブルと部品手配で予定
が二日ほど遅れているものの、ゆっくり刈とる他は無い。


倒伏も致し方なし.JPG
 
早い段階である程度傾いていたイネは、傾いてからどんどん茎が硬くなる時期が来る
ため、そこから先へはなかなか倒れないようだ。だが、台風で大きく傾いてしまった
ものは、傾斜が深くなっている。

#401 自力で売る

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市役所へ用事があったので、ついでに資材について尋ねてきた。 

例の放射能騒ぎ以降、堆肥・稲ワラ・モミガラ・緑肥などの農業資材は検査が
進み、現在は移動規制が解除され、は流通及び利用が可能になっている。
この紙は、だいぶ前に貰ったもの。 

出ないとは思っていたけれど.JPG
 
この紙だけ見ると安心にも思えるが、米ヌカについての記述が無い。ヌカは何かと
便利なので頻繁に使っているのだが、放射性物質が集積しやすいとされている。

ヌカを田んぼに施用する場合は、その田んぼから持ち出したヌカの量より多く撒布
する必要がある。もしも、放射性物質が含まれるヌカを使用してしまうと、濃集した
ものを撒くことになるので当然元々よりも放射性物質の量が増えることになる。
よって、ヌカの使用が問題視される事が心配だったのだ。なにしろ、精米すればヌカは
必ず出る。自分は、放射性廃棄物を処分する術を知らない。


回答は、使用して問題なしとの事。丁度昨日に県から見解が届いたらしい。
玄米から検出されていないのだから、ここで収穫した米のヌカを使用することに
ついて特に問題は無いだろう。ひとまずは胸をなでおろす。
 
 
尚、米の流通についてはかなり前からOKが出ている。 
 
もう知ってるだろうけど.JPG
 
香取市内はもとより、県内全域大丈夫とのこと。

イネを刈り、乾燥させている間に草を刈る。モミ摺りをしたらまたイネを刈る。
天候や刈る順序・段取りなどパズル的要素は多いものの、基本的にはルーチンワーク。
無論、機械的なトラブルは頻発するものの、その場で機転を利かせれば何とか
対応可能な範囲で今のところ落ち着いている。
 
 
今日は、午後から用事があったので、午前中に草を刈っておいた。

草刈り三刀流.JPG
 
カメムシによる被害を減らすため、穂が出る2~3週間前に草刈りをしておいたのだが
登熟が進んで以降も、しばらく放置していたせいか随分と刈りづらい状態になっていた。
虫の被害はあまり無いようだ。田んぼ外周にあるイネの株際に生えている雑草は、
ギザギザナイロンコードで粉砕し、残りの部分は二枚刃でなぎ倒してスッキリさせた。
後は、ここも刈るだけなのだが、土曜日は雨の予報。また日程を再調整しなければ
なるまい。
 
 
ところで、台風が来る直前まで青々としていたイネの葉は、涼しくなってきた途端
急速に黄色くなり始めた。刈り時をいつにしようかと考えていたものの、結局イネは
しっかりと季節を感じて自らの姿を適時変化させてゆく。

よく考えれば、種モミの芽出しをする際に加温し、6月の上旬に田植えをした以外は
露地での育苗も含めて生育を天と作物に任せているだけ。人の都合のみに合わせて
栽培しようと四苦八苦するよりも、これはこれで随分と気楽なものではないか。イネが
自分で判断して育てるようにお手伝いしているという感覚のほうが、やはり自分には
合っているようだ。

 

ようやく自分の稲刈りを始める。
台風が過ぎて4日目。そろそろコンバインが入っても大丈夫だろう。
一枚目の田んぼはすんなり終了。この調子で次の田んぼも・・・
 
 
スムーズに出来る訳がなかった。

いきなりヤバイじゃないか.JPG
 
 
この田んぼ、水もちが異常に悪いので乾いているだろうと決めてかかったが
とんでもない状態になっていた。田んぼの中間部分に大きなぬかるみが出来て
おり、まともに刈れない。仕方なく、奥の比較的乾いている部分を先に刈ろうと
思うのだが、ぬかるみは、田んぼを真っ二つにするように広範囲で広がって
いて、まともに通過できそうなポイントが無い。仕方なく、アゼに沿って
そろそろと進み、なんとか通過したもののこの通り。ちょっとこれより深く
なろうものなら即スタックだろう。通過する際は、激しくコンバインが傾くため
無理に刈らない。手刈りするか、目を瞑って株ごと踏み潰す覚悟が必要。
いずれにせよ損失が出る。そして、出る際は、グレンタンクにモミが大量に入って
いるため、コンバインの重量が増して入った時より不利な状況となる。そこで片側の
クローラをアゼに乗せて通過。イレギュラーな操作ばかり強いられるのは慣れた。
問題は、それを行いつつどのようにして機械の寿命を稼ぐかだ。
 
 
結局、田んぼ全体の1/4を別の手段で刈る必要が出てきた。もう一枚の体験田んぼと
同じ品種なので、この残りは来月に入ってからイベントと同時に刈るのが良いと判断。
 
手刈り確定ですね.JPG
 
見苦しい刈り残しが目立つ。
コンバインは、腹とクローラにかなりの量の泥がついた。放置したまま使用すると
転輪の消耗が早く進んだり、クローラ可変(トレッド調整)機構の稼動部に悪影響が
出そうなので、一度引き上げて清掃してから次の田んぼに行こう。今年からは
トレーラーがある。自走して戻る必要がないので、これは助かる。

#398 杞憂でした

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残暑は台風と共に去った。爽やかな晴れの日がしばらく続きそうだが、
田んぼが乾くまでは稲刈りも出来ない。仕方なく、あちこちの田んぼのアゼの草刈を
している。
 
 
イネの方も、台風で倒れてしまうのではとえらく心配だったが、被害はさほど
でも無かった。
 

まず、一番良く育っていたコシヒカリ。 

べったりとはいかない.JPG
 
台風が来る前から、だいぶ傾いていたのだが、べったりと倒れるまでには至らず。
これなら、まだなんとか普通に刈れる。
 
 
  
次、ドブ田のミルキークイーン。
 
ほとんど変わんねーし.JPG
 
状況的には、先のコシヒカリとあまり変わらない。手前のほうは、水が切れなかった
せいで、ほとんど最初から倒れていたので、パッとみた感じは以前と何も変わって
いない。

畑の様子を見に行ってみると、もってのほかが咲きはじめていた。
 
紫の食用菊.JPG
 
時々、挿し木したり雑草取りをしている程度で、他にはを気にかけてこなかったが、
着実に株が増えてきた。とにかく強い。食用菊というのもなんだか気に入っている。
稲刈りの合図として考えてみてもいいかもしれない。
 
 
 
向風学校の稲刈りは、土・日で無事終了。
これからは自分の田んぼ。田んぼ外周の草刈りをはじめる。
 
そろそろ刈るの大変すわ.JPG
 
これを怠ると、相当な草をコンバインに巻き込んでしまうし、田んぼに機械を
進入させる際には、足元の状況が把握出来なくて危険。面倒でも下準備は大切。
 
 
それにしても、また台風が接近中。今回は直撃っぽい。今日は全ての田んぼの
アゼに水切りの溝を掘っておいた。心配もあるがあとは、もう焦らずに構えて
いこう。

明日は、向風学校の稲刈り。
今年最初の稲刈りでもある。

草刈っといた.JPG
 
車を置いたり、休憩するスペースを確保するために一部の草を刈る。
朝イチで、ここにコンバインを運んでこよう。
来週から雨。自分の稲刈りは進まなそうだが、明日、明後日は天候も
大丈夫そうで何より。さてと、いよいよ本気出すとするか。

トレーラーにコンバイン一号機を載せ、この間整理したスペースに入れてみる。

おお、ぴったりだ!.JPG
 
丁度良く納まってくれた。ここなら、常時三台の機械を保管することが出来る。
これで敷地もだいぶ整理が進みそうだ。
 
 
で、引き続き稲刈りの準備。今度はバインダー

君の調整が一番難しい.JPG 
 
とりあえず、洗車して結束ヒモを切る刃を研ぎ、可動部に片っ端から注油。
オイル交換とエアフィルター清掃は明日にでもしよう。
今週は、本当に機械ばっかり。田んぼの草刈りでもしたいのだが。
イマイチ時間が作りづらい。
 

穂は、なかなか良い感じの色になってきている。
正直、もう刈っても良いだろう。けれども、まだまだ葉が青いのが気になる。
遅く植えたから青いのではなく、時期が異なっていても全体的に青い。

青っぽい田んぼ.JPG
 
有機栽培のイネは、葉の色が抜けにくいのは本当だ。
ただ今年は、昨年・一昨年よりも更に葉の色が濃いまま収穫期を迎えたようだ。
 
  
周囲のイネは、刈り取り直前の頃になるとこの写真のように葉っぱが黄色くなる。
 
黄色い田んぼ2.JPG
 
穂が出る時期から刈り取りまで、どんどん緑色が抜けてゆくので、こちらの方が
稲刈りの判断をしやすいような気がする。

もはや農機ブログと化してしまったが、やっている作業がそればかりの
時期はご勘弁を。
 
 
トラクタ二号機のロータリーを外し、コンバイントレーラーを接続してみる。

二年以上寝てた台車.JPG
 
トレーラーも野ざらしでサビサビの状態で頂いたもの。そこから更に二年間も
外で雨ざらしにしていたので、ボロい二号機と組み合わせると異様なまでに
やつれ果てた雰囲気。これはこれで、なかなか絵になるではないか。
 
 
トレーラーは、かなり大きめ。
 
ボブキャットも載ります.JPG

コンバインを運ぶのは良いとして、細い農道で脱輪したりしないか少々心配。
また、バックも良く練習しておかなければならない。あと、農道のみしか
走らないとは言え、一応牽引免許も取得する必要性があるか?

#392 機能回復

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機械いじりが続くが、あともう少しでいけそうだ。
トラクタ二号機を、作業しやすい別の場所に移動させようとしたら、
右後輪がロックしていた。これは、放置車によくあるサイドクラッチの固着。
症状は軽く、慌てずにゆるゆるとバックさせるとバキンという音とともに機能復帰。

だだっ子トラクタ.JPG
 
移動してからエンジンを切り、メシを食った後に整備を再開しようとしていたら今度は
スターターが反応しなくなる。メインスイッチをONにすると、インジケータランプは
点灯。メインハーネス(電装配線)自体は、バッテリではなく、スタータB端子より
分岐していることから、今度はスターターが故障したのではないかとドキドキする。
スタータは始動不能になる直前まで散々回していたので尚更だ。

だが、スタータモーター及びマグネットスイッチを手で触ってみても、別に大して
発熱していない。これはどちらかというと、また接触不良っぽい。
 
せっかんじゃぁー.JPG
 
試しに、スタータモーターとマグネットスイッチに軽くケリをいれたところ
スタータはそれまでよりも勢い良く回り始めた。そこで速やかにマグネット
スイッチを取り外し接触部を再度清掃、また、配線のアイレット端子も清掃して
潰し直しておいた。モーターへのケーブルも、洗浄剤及び接点復活剤のノズルが
入る限り被覆の内側まで出来るだけ掃除する。

結果、始動は安定するようになったので、このまましばらく様子を見る事にする。
事象が再発するようなら、スタータとマグネットスイッチを分解するしかない。
そんな時は、このように部品の着脱が容易な機種だとまあ助かる。

電装品の端子部やコネクタ類を徹底的に洗浄した結果、トラクタ二号機のエンジンは、
今朝無事に息を吹き返した。死にかけていたバッテリーも一応始動出来る程度には回復
した(12.4V)ものの、2~3回ほど始動 ─ 停止を連続させてみると終わる。
まあ、死にかけにしては充分に回復してくれた。微弱電流による充電は効果大である。
 
ただ、まだようやく動くようになっただけ。ここからやっと通常整備の開始となる。
そんな訳で、最低限の純正部品を購入。左から、エアクリーナエレメント・エンジン
オイルエレメント・油圧/走行系オイルフィルター。昼前から買い物に出かけ、そのまま
作業出来ずに一日が終わる。
 
純正の在庫は部品センターに一個だけ.JPG

これまで、まともな整備を受けてこなかった機械であろうことは容易に想像がつくので
フィルター類は全て交換。オイルだけ交換しても、エレメントが詰まっていれば、
フェイルセーフ機能としてエレメント内部のバイパス弁が開き、スラッジやゴミは濾過
されずに内部で循環し続け、やがてトラブルが起こる。その場合、エンジンが終わるのは
想像に難くないが、外にも作業機を昇降させる油圧系統の故障は注意した方が良い。
なにしろ、耕耘やバケット操作などが一切出来なくなってしまう。それでもPTOが
イカれなければ、マニュアスプレッダやブレンドキャスタなどの作業機は接続出来るし
牽引車としても使用価値は残るのがトラクタの素晴らしいところなのだが、やはり
汎用性ありきの機械である事は言うまでも無い。
 
 
ところで、エレメント類はパッキンとネジ径が合えば自動車用の物で代用が可能。
買い物がてらお世話になっている整備工場に寄って確認した結果、トラクタ二号機の
エンジンオイルエレメントは、現在乗っている軽のエンジン(ダイハツEB)に使用
しているもので大丈夫そうだ。今回、わざわざ高価な純正部品を使用するのは、オイル
交換によってスラッジ多量に溶ける事を予測し、念のため濾紙の面積が多い方を選んだ
だけである。

しかし、全ての購入品は近場の営業所では在庫なし。クボタの部品センターに直接行って
みても各一個ずつしか在庫が無かったのには驚いた。消耗品なので、そこまでデマンドが
少ないとも思えないのだが。近所で動き回っている二号機の仲間たちは、何時まで働き
続けられるのかと心配になる。

 

コンバインの手入れもそこそこに、トラクタ2号機をいじり始めた。
 
ここに置いてブルーシートを被せたまま、一年少々経過。
敷地片付けの必要が生じたので、とにかく動くように戻さなくては。

なかなか勇ましい機械だ.JPG
 
この機体、知人の所からここまで運転してきたのだが、その途中で止まってしまった。、
何となくインパネ回りをぶっ叩いたり、セルやバッテリーの配線をゆさぶったりしたら、
辛うじてエンジンが始動したので帰って来れた。翌日、もう一度始動しようとしたら
何をやってもダメ。それで、直ぐ必要という訳でもないのでそのまま保管していた。
 
 
すぐに直さなかったのは、ロータリーがダメになっているから。
前所有者が手放したのも、その理由による。けれども、良く考えるとそれは父親の形見。
この人なら使い道を見出してくれそうだと思ったから、渡してくれた訳なので、あまり
ぞんざいに扱う訳にもゆかない。
 
生活感あるな~.JPG
 
ギアボックスからのオイル漏れとチェーン切れ、排土板の破損。全体的な腐食。
修理するより程度の良い中古品を探した方が良いだろうが、別のロータリーを装着したと
して、このご老体の油圧系がいつまで正常に作動するかを考えると、やはり牽引用が
適正な使い道だろうか。動くようになったらなったで、作業機や消耗品など必要になる
ものが必ず出てくる。クラシックに片足突っ込んだような機械は、貰うにしても、買うに
しても覚悟すべし。また、全ての機能が一応正常に動作するものを選ぶのが吉。
相手が大きい機械ならば、それは尚のこと。

午前中は、部品を調達しに出かける。午後はコンバインの整備。 
 
五万円で購入した一号機も、これで三シーズン目。
最初から、能力不足に悩まされ続けてきたが、どこまで使えるものやら。
好調にしておいても、一日に朝から晩まで動かしたって二反位しか刈れない。
もうそろそろ、主力としてしっかりしたものを投入し、ハーベスタ(自走式脱穀機)の
代わりか小規模の刈り取り専用に回したほうが良さそうだ。
 
初秋おなじみの光景.JPG
  
いずれにせよ、使い道がある以上はきっちり手入れをしておく必要がある。
動かさない期間の長い機械故か、またしてもスロットルワイヤが激しく固着していた。
保管時からほぼガス欠状態だったようで、燃料ポンプもエアを噛んでいた。バッテリーは
まだ元気そうだが、一応充電しておこう。ベルト類はまだ大丈夫そうだし、二番スロワは
昨年に交換しているので、今年は作業が楽。本当は、変速装置の低速領域に不具合が出て
いる(即時走行不能になるような事象では無い)のだが、そこを無理してお金をかけて
直したとしても作業効率は上がりそうもない。元が元、主役が交代するまで、目を瞑って
だまくらかしながら使用する以外に道は無し。

この、機械をだましだまし使用するというスキルは、耕作を存続するにあたって非常に
重要なものだと思っているのだが、それを就農者に説く人はお目にかかった事が無い。

何時でも何処でもフルパワーで機械に作業をさせていれば、早い段階で重整備や代替の
必要が生じる。だましだまし使える術を知っていれば、普段から機械の消耗を防げる
操作をするよう、少なからず意識が働くと思うのだが。

では、そのスキルはどうやったら簡単に身につくのかというと、残念ながら痛い目に遭う
事だろう。素性の分からない、どうにか動くという程度の作業機を使って、トラブルを
経験してみれば良い。辛うじて使えていた自分の機械に、トドメを刺してみれば、
嫌というほど思い知らされるだろう。勿論、整備不良の機械ならば事故の危険もある。
実はその感覚は、自ら改造した車や単車でレースに出るのに近い。

それが難しいというなら、自分で出来る範囲のところから整備してみること。
それも手を出しづらいというなら、せめて愛着を持てるように接すること。
『この野郎』とか思いながら作業させていると、たいがいの機械は狙ったかのように
壊れてくれる。その面倒を全て人任せにしたら、お金がかかって当然。
壊したら、自分の操作を省みて、ある程度納得すべし。
  
 

簡単に外せるものは次々に外し、作業機の外装も内部も清掃。可動部には注油。
足廻りは激しく泥を噛んでいたため、念入りに高圧洗浄機をかける。

ところが、フィードチェーンに注油しようとエンジンをかけた状態で刈り刃クラッチを
ONにしていおいたまま洗っていたら、誤って洗浄機のホースが刈り取り部分に巻き込まれ
見事にスパッと切れてしまった。横着すると遠回りだしお金も無駄になる。なにより
ケガをしたら元も子も無い。分かっているつもりでも時々やってしまうから、気をつけ
なければなるまい。この先の作業は、もっともっと危険なのだ。
  
 
色々書いてしまったが、やっぱり偉そうに人に物事を教えられる立場では無いようだ。

#388 片付け日記

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スズメバチの襲来により中座していた道の土砂搬出を再開。
日中はだいぶ涼しくなってきたので、作業も行いやすい。 
スズメバチの巣は、未だ発見出来ない。作業中にまたスズメバチを見つけたらそのまま
巣を探して駆除しようと待ち構えていたのだが、空気を読まれたのだろうか? 

こんなところにも空間が.JPG
 
まあ、おかげで作業は進んだ。手前のコンクリートで固められている部分には
それなりに大きな物が置ける。トラクタ2号機と、コンバイン牽引台車を置いて
おこうかと思う。
 
コンクリートの上に堆積していた土の厚みは、20~40mm程度しかない。それでも、
片付ける前は普通のヤブと同じ見た目だった。セイタカアワダチソウ・ヤブカラシ・
ミント・アレチウリなどが優先化していたが、こいつらは本当に何処にでも生えてくる。
このうち3/4は外来種。駆除ばかりだと憎たらしくて仕方がないので、食べてみるとか
飾り物を作ってみるとか、そろそろ利用方法でも考えたほうが良いかもしれない。
 
 
"掘る≠土地を整理する" という作業が、完全に生活の一部になっている。
生コン事務所の敷地だけでも、一体何トンもの土砂や砕石を掘って運んできたことか。
この土地は、掘ってもコンクリートが露出するだけで、それ以上は掘れない。それでも
掘ろうと思うならハンマードリルやコンクリートカッターで、地面を"彫る" 必要が出て
くる。

少しはゆっくりと考えてみたい事も沢山あるのだが、こと埋もれかけていた構造物を
利用して生活しているとなると、その前に土地を元の状態へと復元することの方が大切に
なる。そうしていると以前、人が何かに利用していた痕跡を見つけ出す事もしばしば。

その時の感覚というのは、何か時間を越えて誰かと会話しているのに近い気がする。
意図せずに埋まってしまったものなら、学校に埋めたタイムカプセルを掘り返すより
よっぽど魅力的だ。遺跡の発掘など、やってみたらさぞかし面白いものだろうと思う。
ここの場合はゴミばかり出てくるのでやるせなくなってもくるが、それでも先日掘り
出した空き缶は、80年代後半頃のアクエリアスレモンだった。缶は殆ど腐食しておらず、
スッキリした太いロゴに、真っ黄色の下地が良く映えており、何故か感動した。これは、
復刻されたメローイエローにコンビニで出会うのとは懐かしさのケタが明らかに違う。
  
 
とにかく、土を深く掘れば掘るほど、今よりも古い時間が現れる。
どこまで掘っても知らない事ばかり。物事を掘り下げて考えようというのなら、
やはり時間的な経過をしっかりと追ってゆかなければなるまい。
そこに存在するものは、自分にとってはどんなに身近なものであっても、最初からそこに
あった筈も無いのである。

#387 整理整頓

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雑然とコンクリートの上に置いてあった、パレットや苗箱を事務所裏の空き
スペースに移す。やはり、敷地が広いからといって散らかしてばかりいるのは
良くない。散らかっている中で生活していると、どうにも気持ちがすさんでやる気も
起きなくなってくる。それに、不動産屋にも迷惑だ。
 
 
という訳で、草を刈って、フェンスの蔦を全部取り去って、植え込み周りの草を
抜いて・・・。
 
意外と置けるもんだ.JPG
 
意外と広い空間を確保することが出来た。こうなってくると、ただ物を置いておく
だけのスペースにするには惜しい気がしてくる。耕して、何か植えておこうか。
 
 
 
ついでに、植え込みの手入れも行った。
 
草むしりは普段からやろう.JPG
 
時々、草むしり程度はしていたのだが、次から次へと出てくるヤブカラシには本当に
手を焼いていた。本当は、土を全部ほじくって根茎ごと除去したいのだが、まだ色々と
植わっているのでそれは冬にでもとっておこう。

ラベンダー・千日紅・イネ・トウガラシ・ニラ・大葉・山椒・バジル・アリッサム・
ペゴニア。知らないうちに色々とそれなりに育った。もっと片付いたら、種類を増やそう。
植木もトリミングしなくては。
 
それにしても、母親の手入れしている実家の庭に似てきたような気がする。

台風はそれたようで、雨も落ち着いてきたので畑に向かう。
稲刈り前に、草むしりを進めておきたい。雨上がりだと、手での草むしりが
やりやすいのだ。
 
ここは一応、作物が植わっている畝(うね)・・・。

ニラを探せ.JPG
 
辛うじて、ニラの花が咲いているのが判るだろうか?

#385 スィー土

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今日から雨という予報は外れた。これはは好都合とばかりに、畦畔板を片っ端から抜いて
丸めて縛って運んだり、畑の手入れに行ったりとなかなか有意義に過ごせた。
 
 
ところで、今年は昨年と異なり田んぼがなかなか乾かない。
周囲でも、田面がかなりグチャグチャなままで稲刈りを進めている様子。

こちらの状況は・・・察するべし。
まあ、何とかする以外に道は無し。
 
 

それはそうと、雑草管理に成功した部分の土は、水を切ってから晴天がしばらく続いても
表面はしっとりとしている。田面全体は普通に歩けるし、ひび割れてきているというのに
これは面白い。

お菓子っぽい土.JPG
 
表土を触ってみると、ムースのような手触り。水を湛えていた時はクリームのような
感じだったが、これから更に乾いたらチーズケーキみたいな感触になるのだろうか?
また雨なので、それもしばらくは確認出来なそうだが。
 

そんなことを考えていたら腹が減ってきた。
とりあえず、早く思い切り新米を食いたい。

晴天も本日まで。
田んぼの見回りがてら、いくつかイネの様子を撮ってきた。
周囲では、稲刈りが済んだ田んぼもかなり増えてきているが、こちらの稲刈りは
9月の中旬からになりそうだ。
 
 
棚田の最上段より。(コシヒカリ、6月6日植え)

久々の定点撮影.JPG
 
相変わらず眺めが良い。ここで撮影するのも久しぶりだが、やはり収穫の頃の絵が
一番好きだ。
 
 
 
最上段の田んぼ。
 
倒伏が心配な最上段.JPG
 
最も生育に不利な田んぼなので、せめてもと元肥を多くしておいたお陰か、思ったよりも
育ってはくれた。ただ、常時日照不足のため、イネは徒長しやすい。倒伏に注意。

 

台風が近づいてきている。直撃した場合、イネの倒伏が心配だ。
モミの登熟を良くするため、まだ水を張りっぱなしの田んぼがかなり多いので、
少しでも株元の土を固めておこうと、出穂中の田んぼを除いて片っ端から水を落とす。
田んぼに水を張るのは割と簡単だが、思った通りに排水して乾かすのはかなり難しい。

水の切れが悪い要塞田んぼは、排水溝のダムを切って落水させるだけでなく、更に溝を
掘って二箇所から排水させることにした。排水溝は、掘った直後はある程度水を
切ることが出来るが、水位が下がってくると、必ず流れが滞る箇所が出て、排水が止まる
ので、その区間を再度掘り下げなくてはならない。元々田面の高さを揃え切れなかった
田んぼの場合は、この掘り下げに数日を要することもある。当然、その間は田面が乾く
事も無い。従って、台風が来る直前に慌てて落水しても仕方が無いのである。落水できな
かった場合は、逆に水を張ったままにして更に雨で水位を稼いだ方が、水面から露出する
イネの丈が、短くなるので風には耐えられるような気もする。水深が20cm近くあれば
おそらく平気なのではないだろうか?が、今回はそこまで深水を維持出来ていた田んぼも
無いので試すことは出来ない。というか、試すのもかなりのバクチもの。寧ろ、何が
あっても簡単には倒れないような栽培方法を習得すべきかもしれない。

今日も明日も溝溝溝.JPG
 
 
畦畔板も同時に全て抜き取る。
ところで、写真左側の田んぼは既にだいぶイネが倒れてきてしまっている。
今年は、他所の田んぼでも相当に倒伏が多い。これまで、自分の育てたイネは余り
倒れた事は無いが(まともに生育せず、頭が重くならかったけ)、用心するに越した
ことはない。特に要塞田んぼには手間がかかっている。これ以上収穫が落ちたら
何も回収出来ない。

もう三週間近くも畑の様子を見に行っていなかったので、刈払機と管理機を軽トラに
積んで向かう。昨年とうって変わって今年は雨が多い。きっと容赦なく雑草が生えて
いることだろう。
 
 
 
案の定。全面が雑草なので草は刈り放題。平地の草刈りは楽でいい。違った、今月頭の
段階では、いつでも作付け出来る状態だったのに、これでは元の木阿弥。畑の表土が草に
覆われて見えなくなるまでの期間なぞ、あっという間。

雑草生産能力は高い.JPG
 
それにしても、勢いが良すぎないか?これだけの雑草を短期間で栽培できると言う事は
それなりに土も良くなって着ているのかも知れない。雑草は、アカザ/シロザ・アオビユ
メヒシバ等が多い。雨が降った後だが土はフカフカ。以前は雨が降るともっとカチカチに
なっていたのだが、初夏を過ぎたあたりからそうでも無くなってきた。
 
 
 
一時間ちょっとで、全面を刈り終わる。
 
公園の芝生?.JPG
 
 
近いうちに作付けする予定がある奥の区画は粉砕刈り取りの後、管理機をごく浅く通して
雑草の根っこを掘り起こしつつ残渣と土をなんとなく混ぜておいた。また一週間くらい
経過したら、同じような深さで再度管理機を通せば、根茎から再生した雑草及び新たに
発芽した雑草も叩ける。そこから作物を植えつけるという算段。

普段から残渣は深く鋤きこまず、刈り散らしたままにするか、土になじませる程度に
浅く埋める方が土中の生物層を破壊せずに済むようなので最近はずっとこう。
残渣を早く分解したいような場合は、その上から虫のわいたクズ米や生ヌカなどを
ふっておくと良い。


なんだかんだで、この夏もまともに野菜を栽培せず、除草管理ばかりしていた。
放置する気は無いのだが、何も作付けず土地を維持するだけならば、もっと作業コストを
減らせるよう、防除のタイミングを合わせられるようになりたい。
 
  
いや、そのスキルよりもやっぱり野菜を育てる事のほうが大切ではないか。
植えたら草取りなんてやらざるを得ないのだから。ここ二年、土の換わりゆく様ばかり
観察して肝心の作物は・・・のままであった。

ここ数週間で、一体何をしていたかを補足しながら話を進めよう。
 
 
これは、ちょうど二週間前のこと。
敷地を整理する歳、ここに物を移しても良いと社長に言われていたので、
それまでヤブになっていた秘密の通路を復帰させようとしているところ。
こちらは、見沼田んぼ福祉農園のサバイバルキャンプ期間中に派遣されてきた
三須くん。二人でやるとなんとか仕事が進む。

この先スズメバチ注意.JPG
 
 
と、思ったら、この後はスズメバチの集団に襲われて作業中断。自分は
首を刺されそうになるが、なんとか捕まえて地面に叩きつけて踏み潰し、事なきを得る。
どうにかして巣を始末しなくては・・・。
 

#380 早期落水

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しばらく書かずにいると、どうも普段にも増して落ち着きが無くなるらしい。
と言うわけで、何事もなかったかのように再開。
 
 
 
本日の作業は、ドブ田の強制排水。アゼ内側の土をマンノウでごっそり掬い取って、
速やかに落水させる。

不調の時はきつい作業.JPG
 
イネの登熟管理から考えると、あと一週間程度は水を張っておいても良いのだが、
この田んぼはもともと異常に乾きが悪いので、早期から落水しておかなければ
コンバインでのイネ刈りが厳しくなる。同時に、隣の田んぼのイネは刈り取りの直前。
この田んぼに水を張ったままにしておけば、当然こちらの水が隣に滲み出してゆく
ことになるので、非常に嫌がられるだろう。
 
 
これを放置するのは簡単だが、それで得をする者もいない。
だから、ひたすらに掘る。 
 
何メーターやればいいんんだろう.JPG
 
マンノウを久しぶりに使ったら、右手がマメだらけになった。
長い区間溝掘りが必要な場合は、滑り止めの付いた手袋の使用を推奨する。

ここのところ、更新の頻度が下がっておりますが、当方は平常通り作業を
続けております。頻度の下がる要因としましては、主に人間関係のトラブル処理
及び平常作業に目新しい事が少なくなった事などです。それでも、研修生が来たり
稲刈りに向けた設備のメンテナンス、敷地の整理などネタは沢山あるのですが
それらも反映出来ていない状況ですので心苦しく思っております。

また、明日より数日間泊り込みでバイトに出かける関係上、更に更新の間隔が
開いてしまいます。
 
平素より当ブログをお読みいただいている読者の皆様に、気をもませる形に
なってしまいますが、元気にやっておりますので今しばらくお持ちいただきたく
存じております。

 
平成23年8月14日
人見太郎

更新頻度がまた下がっているのは、やっている事が代わり映えしないため。
向風学校のコシヒカリ、あきたこまち、ふさこがね。ほぼ同時期に穂が出始めた。

出穂の時期ですね.JPG今年は、出穂が早い気がするが、こんなものだっただろうか?
それはそれで、まだ盛んに分けつするイネもあるので、それが植わっている田んぼには
除草機を通す。 
 
 
しかし、相変わらずコナギのしぶとさには驚かされる。
 
しぶとすぎる.JPG
 
もう8月に入っているのに、まだ発芽してくるとは。 
田んぼに元々入っていた種子の量は、日本の人口どころでは済まなそうだ。
今年にいくら叩いたところで、来年も発生が減るなどとは到底考えられない。

こうなれば一生根競べ。それが日本人の歴史なのかもしれない。

ふさこがねの田んぼは、雑草の勢いが止まらない。
このまま手をこまねいていても収量は良くないのだろうが、昨日くらいから
穂が出始めている。

ちょっとこれじゃあね.JPG

タイミング的には追肥は無理。だが、何もしないのも嫌だ。
どうせ放っておいても収量が低いのならと、除草機を通してみる。
無論、除草機もこの段階で入れるべきではないのは百も承知。ただ、以前から検証して
みたい事があったのでここで実験してみる事にした。
 
 
それは、出穂直前に機械除草を行ったのと、雑草の生えるまま放置した場合とで
どのようにコメの出来が異なるかということである。
 
はんぶんだけとか無いんだけどさ.JPG
 
そこで、全面積の約半分だけ除草を行って比較してみる事にした。
ここで機械除草を行えば、当然イネの根っこを千切った上に株をなぎ倒すので
登熟に悪影響が出たり、倒伏しやすくなる心配もある。それに、モミに中身が入る
際、ここで埋め込まれた雑草が分解されてチッソが発現してくるとすれば、食味の
低下に繋がるかもしれない。それでも収量が改善するかどうかを知りたいのだ。
なにしろ、この状態では良くて反収四俵程度だろう。どうせ転ぶのなら、せめて知識を
蓄積しておきたい。
 
この田んぼは、土中に未分解の有機物が多い状態で、更に有機肥料の全層施肥を行ない
田植えまでにコナギの発芽を助長させた上、根腐れした苗を混ぜて田植えを行った。
そして田植え以降も常にコナギが優先化していたところに後追いで理除草を繰り返し
たが食い止めるに至らなかった。更に、オモダカの大量発生も続いた結果が今の状態。
ここで成功したのは、水位管理だけと言って良い。

こんな事ばかり試すつもりは無かったのだが、育苗段階から悪条件を重ね続けつつ、
ステージに応じた雑草防除を行うと、最後はどうなるのかという事がこれではっきりと
判明させる事が出来そうだ。
 
 

この田んぼ一枚で、人の何年分かの経験は得られているのかも知れないが、こんなに
リスクの高い実験を今後も続ける事は出来ないだろう。それに、計らずもとは言え
こんな栽培方法に付き合わされたイネもさぞいい迷惑だろう。

とにかく作物の品質を安定させ、収支を安定させる事なければ、この先は実験は
おろか生活そのものが出来なくなってしまう。しくじるのは、この田んぼだけで
終りにしたい。

 

八月が目前に迫ってきていても、除草作業は続く。
六月の下旬に田植えをした田んぼは、今がイネの分けつと雑草の生育が盛ん。

ここは、同じ田んぼの中に二種類のイネを植えているのだが、その区画によって
雑草の発生状況も異なっている。
 

雑草が多いのはコシヒカリ区画。

飯米は草まみれ.JPG
 
コシヒカリは、自家用(飯米)として植えておいたので、大量に収穫する必要は無いと
判断し、資材(ヌカ系肥料)の投入をごく僅かにしておいた。
雑草の発生は多いが、割と順調に成長しており、今のところは雑草に負けていない。
遅植えながら、分けつが足りないようにも見えない。 
 
 
こちらは、ミルキースター区画。
 
 
こちらはなんとまあ.JPG
 
こちらには、コシヒカリ区画で浮かせた肥料を更に投入することができたので、抑草
効果も充分に発揮されたようだ。コナギがほとんど発生していない。しかし、イネの
勢いはコシヒカリと同等か若干控えめのよう。

現段階で、コナギの有無が生育にさほど影響していない事を考えると、コナギの雑草害
というものは意外と少ないものなのかもしれない。無論、田面を覆い尽くすほどまでに
発生したり、肥料が少なすぎて初期成育が極端に悪かったりしたら話は別。それと、
ここの田んぼでは、畑で使用するため、冬場に稲ワラを持ち出しているのだが、ワラを
還元しない場合もコナギの発生は減るようだ。
 
 
 
これで、色々とやり方が見えてきた。こうなると、作業が俄然面白くなってくる。
来年はああしよう、こうしよう。これを考え続けていたら直ぐにおじいさんに
なってしまいそうな気がする

昨日の朝は雨が降っていたので、機械整備には好都合。
除草機のシールを交換しよう。

雨天なら整備です.JPG
 
作業場も手狭になってはきたが、小型の農機なら、屋内でも充分に作業出来る。
構造も単純なので、割とすぐに作業は終わる。 
 
 
単純なんだけれど.JPG
 
除草ドラムを軸ごと取り外し、ギアボックスのフタを開ければ中身がゴトっと抜ける。
この手の歩行系機械は、このようにウォームギア(イモネジ)で減速比を稼いでいる
ものが多い。写真上のギアが、イモネジと噛み合って回ると同時に、動力伝達の向きも
入力に対して直角に変わる。シールは、左右とも交換。パッキンも新品に。

ここのところ、人間関係のトラブルやその対応、敷地の整理などに追われていた。
それまでの疲労の蓄積もあってか、体調も崩し気味。やっと通常に近い状態で
作業出来るようになってきたものの、つまらぬ事がトリガーとなって作業に支障が
出るのはやりきれない。単独耕作においては、体調管理が最も大切だと再認識する
事しきり。
 
 
で、現在は何をしているかというとまた草刈り。中耕除草機は、先日とうとう
オイルシールが潰れてしまった.。シールは入手出来たので明日にでも交換しよう。
 
この要塞田んぼをはじめとする棚田4枚の周囲を刈るのは2ヶ月ぶり。
地味に大変だが、このところ涼しいので助かる。

植生が変わってきた.JPG
 
ここには、耕作しない緩衝帯として湿地がある。
昨年までは何も考えずに、耕作シーズン中に2回、全面的に刈り込んでいたのだが
今年になってから気付いた事がある。

#374 創作素材

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畑に行ってみると、千日紅が咲いていた。
植えたのも忘れていたが、花を集めておけば秋にリース作りに使える。

まあ、強いよね~.JPG
 
雑草に囲まれながらもそこそこ元気。もう少し沢山植えておけばよかったかな。
畑での作業自体は、草刈りと次作に向けての資材撒布及び耕起。
奥の区画は、事あるごとに耕していたので、草の発生が減ってきた。ただ、ニラや
ネギの畝はまだ雑草に埋もれたままなので、草むしりをしておかないといけない。

手前の区画のほうは、びっしりとルッコラの芽が出てきた。
なんというか、もはや完全に雑草として優先化しつつある。しばらくは間引き菜を
食べる食べる日々が続きそうだ。

珍しく、機械以外の拾い物をした。

こなぎちゃん.JPG

子猫。
ガリガリに痩せてノミやダニだらけ。皮膚病にもなりかかっていたが、この数日で
元気に遊びまわるほどに回復してくれた。福猫になってくれないかな。

生コン事務所の入り口にある空き地に、段ボールに入れられて置き去りにされていた。
飼い猫の子供ななおか、人を見るとすぐについてくる。エサを与えるといつくことは
明らかなのだが、どうしても放っておけなかった。メスだったので【こなぎ】という
名前まで付けてしまった。コナちゃんと呼ぶのがしっくりくる。そこで里親を探さ
ないといけないと思っていたら、幸い、実家で飼っても良いという話になったので、
一昨日に実家に連れていった。よくなついていたので、置いて帰ってくるのは少し
寂しかった。
 
実は、以前もこのくらいの迷い猫がやってきた事がある。寒い日の夜中、外でしきりに
鳴くので、かわいそうになって何処にいるのか探していたら、どかしたパレットと
コンクリートの地面の間に挟まれてしまい、見つけた時はのしイカのような姿でお亡く
なりになっていた。やるせない気持ちのまま、仕方なく傍の植え込みに穴を掘って埋め
木の棒を立て、煮干しなんかを供えてしばらく供養した。そのことを思い出してしまっ
て仕方が無かったのだ。
 
 
この近辺では、捨て犬や捨て猫は珍しいものではない。最近は見かけない若い猫が
やたら増えた。捨てられてから野良猫としてたくましく育っているものも多いのだろう。
 
お向かいさんも猫は大好き。それでも犬を沢山飼っているしメジロや亀もいるので
鳥や小動物を本能的にに狙うネコを飼うにはリスクが高すぎて面倒を見るわけには
いかなかったのだという。捨てられたペットのことはやはり不憫に思うらしく、実家に
連れて帰るという話をしたら、親切に子猫用のエサをくれたり、ケージを貸してくれ
たりと親切にしてくださった。
 
 
なに、生き物を捨てるのは昔からよくある話だ。残酷なようだが、次に同じようなのが
やってきても、正直面倒を見続けることは出来ないだろう。でも、確実にまた来るから
困ってしまうのだ。

この界隈にだけ、何故やたらと生き物が捨てられていくのかが気になっている。
捨てられやすい環境となる要素は一体何なのだろうか。
捨ててしまう人たちには、捨て場所を選ぶ時のポイントを是非尋ねてみたいものだ。

#372 招かざる客

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いつものように田んぼの水位を確認していると、田んぼの中に無数の魚影が見える。
そいつらは、田んぼの生き物とは思えないほどの素早さで泳ぎ回っている。気になった
ので、水口に沈んでいた塩ビパイプを利用して捕獲してみる。


佃煮にでもするか.jpg
 
すると、タモロコというか、ホンモロコというかまあ普通は河川に生息している魚。
利根川にある農業用水の取水堰からここまでやってきたのだろうか。
いずれにしても、彼らは田んぼでは生きてゆけない。一時、田んぼの水を落として 
そこに網でも仕掛けて集め、どこかに放流するか佃煮にでもしてやろうかと考えたが
とりあえず、田んぼの水深を上げてしばらく様子を見る事にした。
 
 
 
まあ普通、ここいらの田んぼにいる魚と言えばドジョウくらいのもの。
 
普通にうまそうですね.jpg
 
水が切れようが、冬場に乾燥しようが、ロータリー耕を繰り返そうが簡単にいなくはな
らない。彼らは、鰓のほかに腸による呼吸が行え、深い土中で越冬している。
幼い頃から10年以上外の川魚と一緒にずっと飼育していたことがいるが、水槽の外に
出てしまって気付かずにいても、湿気があって陽が当たらない場所ならば丸一日位放置
しても死ななかった事は印象深い。そんな印象が強かったせいか、とても好きな魚で
あり、また好きな食材のひとつでもある。だから、これがいる田んぼだと何となく安心
する。

世の中には、とても珍妙な・・・もとい、一応はまともな目的を持って生み出された
にもかかわらず、殆ど誰にも知られることも無く市場から姿を消してゆく製品がある。
今回紹介するのは、そんな一風代わった刈払機である。
 
 
岡山農営社(イリノ)製ナイロンコード専用逆回転刈払機。
(写真は三菱OEM機。名称は【ME27B-NC】イリノブランドでの名称は不明)
この機種は生産中止になって久しいがメーカーにまだ在庫があった。

見たとこは別にね.JPG

たまたま、三菱農機の展示会でイリノの方と話をした際に存在を知ったのだが、取り
寄せた農機屋も、このような機種があった事を知らずにいたほどの真性マイナー機。
見た目は普通の刈払機だが、飛散物を防ぐために、ポリカーボネイトの板で露骨に
面積を拡大された刈刃カバーが目に付く。
 
こういったものは、欲しいと思った頃にはえてして入手出来なくなっている。
中古品を探そうにも、まずもって出てこない。従って、使ってみたければ新品が出る
うちに購入する以外に道は無い。購入費は、今年になってから修理した機械を譲渡
したり整備を引き受けたりしてコツコツ機械の購入維持費を貯めてきた中から捻出。
予算はまた振り出しに戻る。次は何を引っ張ってきて直そうか・・・。
 
 

取扱説明書には、ホチキスで紙が追加されている。

特殊仕様のおことわり.JPG

 
本製品は特殊仕様であり・・・もういいよ。機械も買う方も特殊なんでしょ。
まあ、逆回転と言っても2サイクルエンジンの場合は、リコイルスタータの巻き方を
逆にして、リコイルプーリーもそれに対応させれば完了な訳で、エンジンそのものの
構造は従来機と何も変わらない。


因みに、これは興味本位で買った訳ではない。
普段の草刈りでは、エンジン出力と作業スピードを重視してナイロンコードを多用して
いるのだが、とにかく飛散物が多く、防護面も作業着も顔も泥と草でビタビタになる。
この極度の不快さを無視してまで、作業効率を優先させていたのだが、アゼ際や湿地
などは泥水の飛散が特に多く、その面積も現状を超えるととても神経が耐えられない。
そこで、エンジンが逆回転している機種ならそれも緩和できるのではないかと考えた
訳だ。また、後述するが、左利きの人が草刈りをする際にもこの機種は重宝するはずだ。

涼しいので、除草日和。
強制中干しで水が切れ、雑草が繁茂してしまった【あきたこまち】の田んぼに
朝から手押し除草機をかける。雑草は、特にオモダカとヒエが目立ってきている。
それらを丁寧に埋め込んでいたら、半日仕事の予定が丸一日に。

タネつけないでくれ.JPG
 
まだイネが大きくならないので、オモダカもスクスク成長。早いものは花が咲いて
実までつけ始めた。塊茎及び種子を来年に持ち越さぬように、これらも片っ端から
手で除去し、田んぼの外へ捨てる。後から沢山発生したオモダカ及びクログワイは
塊茎ではなく、種子で発生しているようだ。昨年、作業場の工事を優先させて、殆ど
除草管理をしなかったツケが相当に回ってきている。

#369 耕作待機地

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この日曜日は、この地域の集団草刈り日。
ここで田んぼをやっている者としては、やはり参加しておかないと、いつまで経っても
何をしているか知れぬ余所者のまま。まあ、そんなことをいちいち考えずとも、普段
あまり接点の無い方とも色々な話が出来て面白い。

みんなで刈れば早い.JPG
 
沢山の人が集まれば、農道沿いのヤブも一気にキレイになる。
自分で用意した機械は使わず、熊手で刈り草をよける係。昼前に作業は終り、集会所で
軽い懇親会。そこで皆さん酒を呑み始めた。ちょっと、私はこの後も作業があるので
控えさせていただきます。
 
 
で、解散後はそのまま田んぼへ行って手押し除草の続き。そしてその後は草刈り。
そう、午前中の作業なんて、これからの草刈りに比べたら、ハナクソをほじりながら
でも出来るほど楽勝である。
 
 
除草機を押した田んぼの脇は、4年ほど耕作されていないミクリの群落。
毎年立派過ぎて、もともとが田んぼだったのかどうかも判らないような状態。
自分の背丈をゆうに超える群落は、田んぼに影を落とし、風通しも悪くする。
従って、処理する必要がある。2年前、『この田んぼもやっていいよ。』と師匠に
言われたが、「ご冗談を。」という感覚に今も変化は無い。深すぎてヤバイから
耕作放棄されているのである。こうなってはもう誰も手を出せない。
 
萌え雑草.JPG
 
もし、自分の耕作している土地の周囲が、このような雑草の群落に囲まれてしまったら
と考えると恐ろしい。まだこの程度だから刈ってやろうと思うえるだけだ。

涼しくて、草取りに丁度良い一日だった。

元気な女の子が一人で小さな田んぼの草取りにやってきた。
前回、3人で手植えをしてから丁度3週間。なかなか良いタイミングだ。
田んぼ自体は小さいので、作業時間はそんなにかからない。こちらの作業も
手伝ってもらえるので助かる。

腰曲げなくても大丈夫.JPG
 
彼女らの田んぼは、2回ほどチェーン除草機を通したのと、水が干上がらないよう
細工を加えた成果もあってか、雑草の発生はまだ少ないほう。今ならまだ小さいので
このようにステンレス熊手で対応が出来る。
元肥はゼロだが初期成育は良い。もともとかなりの湿田なので腐植の量は多く、それが
気温の上昇とともに可給態に分解され、丁度良い具合にイネに供給されているようだ。

遅い田植えをしてみると、古来から何故入梅の前後に田植えが行われていたのかが
よく理解出来る。現在のように肥料が豊富ではなかった時代は、もともと田んぼに
入っている有機物をいかに有効に利用するかが重要だったのだろう。現在の稲作と
いうと、こと購入した資材(金肥)をどのように上手に効かせて多収を得るかに
重きを置いている。

ただ、彼女らのように、自分の家で食べるコメを育てるという考えに対しては、別に
多収を狙う必要も特に無い。だから、農具も資材も最小限のもので充分だし、作業も
出来るときにやれば良い。苗だって、自宅の庭で育てられる。収穫物も同じく庭で
天日干しすることも可能だ。これなら田んぼと言えども感覚的に家庭菜園とそうは
変わらない。そうやって稲作を実践する人がもっと増えてゆけば面白いことに
なると思う。
 

最近になって、この表現をそこかしこで聞くようになった。
無論、エンジンが始動するという意で用いられている。

何年か前から気になってはいたのだが、若年層を中心にだいぶ定着してきているらしい。
何で エンジンは"つく" ものなのかと尋ねてみると、【つく】とは、どうも【点く】
を意図しているらしい。モビリティをはじめとする、動力付き作業機械の白物家電
扱いもここまで来てしまったか。だが、それをここで批判するつもりは無い。
おっさんの戯言だとか、マニアの執着だと言われようが何だろうが、単に【つく】だと
間違いだと伝えたいだけである。
 

 
それで、写真は何をしようとしている所だろうか?
これを見て分かる人は、機械に興味があるか、年配の方だろうか。

困ったときはヒモ始動.JPG
 
正解は、エンジン(発動機)を始動しようとしているところ。
スタータモータや、リコイルスタータが無くても、ヒモをクランクプーリーに巻いて
直接人間が引っ張ればエンジンを【かける】もしくは【始動する】事が出来る。


どんなレシプロエンジンでも、始動の仕組みは同じ。ヒモをプーリーに引っ掛ける、
始動クランク棒をクランクシャフトに引っ掛けて回す、キックペダルに足をかけて、
体重を乗せながら思い切り踏み込む、スタータモータのピニオンギアがリングギアの
山にかかる(噛み合う)、車体を滑走させ車輪の転がりを利用して、エンジンへ入力
する・・・すると、エンジンは自分で駆け(回り)はじめる。
どの方法も、エンジンが自律運転(連続的運転状態)を始めるためのきっかけを与える
動作であり、それには単なる電気のスイッチングとは異なる、【機械的な抵抗】及び
【強制的な回転運動の入力】を伴っている事が理解出来る。それらの表現として、
【かかる】を用いるのは、日本語として適切であると言えよう。

それでもまだ【エンジンがつく】と表現したいのならば、回転運動を入力した際に、
点火プラグに火花が飛ぶこと、あるいは圧縮された混合ガスが自然に着火するという
意味で【点く】を用いれば良い。

#366 最後の砦

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昨日田植えした田んぼの様子を見に行ってみると、ほとんど水が落ちている。
深いくせに、水もちは良くないようだ。
 
 
田植えをしたら、直ぐに資材を投入したいところだが、このような場合もあるので
しっかり管理方法を見極めてから実行せねば、文字通りお金をドブに捨てる事に
なる。また、有機物の塊を外の水系に漏出させることは、水質汚濁による周辺環境の
汚染に他ならない。
 
 
この田んぼは、既に用水と隣接する側に畦畔板を挿してある。そこで、随分と薄く
削られてしまっていたアゼを修正する。隣の田んぼとは若干とは言え落差がるため、
ここを薄いままにしておくと嫌がられるだろう。それでも、減水が激しいようならば、
暗渠が潰れている事になるので今年は諦める以外に無い。

簡易修正&除草.JPG
 
田んぼの泥をごっそりとすくい、アゼに被せて成型する。この際、アゼに生えている
雑草も泥の中に埋め込んでしまえば、しばらくは除草管理も楽になる。やっぱりスズメ
ノヒエやアシカキが多いので、出来るだけそれらを駆逐しておこう。落水が必要な
場合も多少は排水溝の効果があるだろう。高くしておけば、モグラ穴による漏水被害も
防げる。

この土盛りを考慮して、敢えてアゼの傍の一条は何も植えなかった。
つまり、4条田植え機の一番右側を抜いてアゼに沿って田植えをした格好。
イレギュラーな土地は、どれだけ収穫するか等と考える以前に、正常な管理が出来る
よう少しでも努力するほうが懸命だ。
 

#365 修羅場続き

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このブログを一日に一話ずつ読んでゆくと丁度一年かかるらしい。
気が付いたらだいぶ更新回数も増えていた。
内容は、回数を重ねるごとにハードになっており、終わりなど見えそうもない。
ともあれ、昨日今日の作業で一区切りはついたようだ。
 
 
昨日は、午後から例の早稲を潰した田んぼの田植え。
終了と同時に雨が降ってきた。

今なら降ってよし.JPG
 
かなりの遅植えとなったので、念を入れて植え込み株数を稼ぐため、尺角植えによる
疎植は断念。田植え機は通常の作業速にして、株間は最大。苗箱の播種密度は60~
70gという極端な薄蒔きのため、苗取り量は最大。植え込み枚数は20枚。
ここ数日は曇りや弱い雨のため、植え付け後の高温と日照りによるイネの衰弱も
回避出来そうだ。逆に言えば、この土日が最後のチャンス。如何なる天候も省みず
作業する以外に道は無い。もう失敗は許されないので、植え付け直後の対応も、従来の
方法と変えた。
 
 
まず、速やかな活着及び初期成育を促すため、ミネラル(天然にがり)を希釈して
田んぼに流し込む。微量金属成分を補給し、光合成を盛んにさせるのが狙い。

ミネラル補給.JPG
 
これは、流し込むだけなので、苦土(くど)系の粒状資材を散布して土に混ぜるより
断然使用しやすく場所も取らない。追肥時にも使用可能。
 

#364 敗北宣言

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朝から、昨日の除草作業の続きを行う。
相変わらず、今日もやたら風が強く、作業中にイネへダメージが入り易い。
巻き込む分けつ株を減らそうと除草機の株間を狭く調整したり、作業時に風下に
なっている側に除草機を傾ける。更には、3条の除草機なのに2条ずつ(一往復は
オーバーラップさせる)などの努力を重ねるも、余りに強い風の中にあっては、
どれも捗々しくない。分けつが盛んな時期でこれはつらい。作業中のストレスも尋常
ではなく、一秒でも早く終わらせて田んぼの外へ出たいという気持ちだけが強くなる。

もはやこれまで・・・.JPG
 
なんとか終わらせたところで、除草が完了したのは縦方向のみ。株まわりの除草を
行うには、更に横方向に除草機を通さねばならない。これ以上イネにダメージを与える
事に対して、気力が持つのか・・・そして、経験上それを行ったとしても、イネの再生
速度よりも早く雑草は復活してくる。さて、これからどうするか。
 
 
とかなんとか考えながら、排水の溝を鋤簾(じょれん)で埋めているたら、先生が
通りかかる。
 
 
『これ、もうダメだろ、ムダな努力はしないで除草剤ふっちゃえ。』
 
「これまで農薬・化成肥料なしで売ってるのに、それで納得するんですかね?」
 
『仕方なく使いましたって断ればいいじゃないか。黙ってたって分かりゃしないよ。』
 
「それは出来ませんね。ここで栽培する意味がなくなっちゃう。」
 
「こんなことやってても、自給200円とか300円だからしょうがねえよ。」
 
 
本当に、言いたいことばかり言ってくれる。そもそも愚直すぎる性分だから儲けに
ならないと知っていて条件不利な場所でコメを育てているのではないか。
それが出来るのなら、こんな場所で就農なんぞしない。もっと換金率が高くて初期
設備も少ない作目を選んで集約的管理を行い、早々に収益を出すだろう。借金なんぞ
軽く3~4年で返済してあとは、いけいけで規模拡大を目指す模範的な農業を行う
のが手堅い選択なのだから。然し、自分は【儲かる農業】が行いたくてこんな体を
張った実験を始めたわけではない。(理由は後述)

それはそれで、先生とて年中金が無くて朝早くから暗くなるまで畑にいる。夜は作物を
自ら売りにゆく。何十年と様々な仕事を経る紆余曲折の末、もともとの農耕に
戻ってきた事が、先生にとって本意だったのかどうかは未だに知らない。

なんというか、彼の言動は、このように時々トゲがある。
正直、カチンとくる自分をおさえつけて柔和に対応している事もあるのだが、
冷静に考えてみると、彼が言いたいのは
 
 
《そんなことをしていると、俺みたくなるぞ》
 
 
という事なのかもしれないと思えてくる。

中干しが終わり、通水が再開された。
水の無くなっていた田んぼには速やかに水を張る。

みーずー.JPG
 
完全に干上がってしまった田んぼは二枚。2/3以上表土が露出した田んぼは一枚。
他は、少々田面が出てくる程度か、完全に水を湛えたままだった。毎年少しずつ
田んぼの水持ちが改善されている。
 

ここは、終始水水位をなみなみと保てた田んぼ。
一番最初に田植えをしたところでもある。 
 
風が語りかけます.JPG
 
今日は暑い上に風も強い。水位も下がりきっていない。それでも雑草の生育は旺盛
極まりないので除草機を通す。

先日、畑の草を刈った。その理由は、刈らないといかにも風通しが悪そうで、作物が
ムレてしまいそうだったのと、畑の見てくれが自分の美的感覚に合わなかった事。
従って、全ての草を根こそぎやっつけようとはハナから思っていない。作物が草に
埋もれていないだけ、昨年よりもマシな管理と思えるが、それでも田植え時期を
挟むと相当に畑とは思えない様子になる。
 
 
草刈りと一緒に、収穫時期を過ぎた春菊をなぎ倒す。

ヌカの後始末.JPG
 
春菊は、肩の高さ位まで成長していたので、段刈りでなるべく細かくしておいた。
この畑は、トラクタを入れる気が無いので管理機メインでの耕作になるが、余り残渣が
大きいとロータリーに絡みついて作業効率が低下するので、そこだけは気を遣う。
刈った残渣は、上からヌカを万遍無くふってある程度地表面で腐熟させておく。
その後は、浅くすき込んでおしまい。雑草が出た場合もやはり浅く耕すだけ。
ヌカはこの時期になると激しく虫が湧くので、また育苗用としてこさえ余った燻炭と
いい、施肥というよりはただ処分したような格好だ。別にいくらくれても問題は
あるまい。

向風学校の面々も、ここのところは除草作業ばかり。
生憎、作業日が雨に当たることも多くて作業がはかどらず、思いのほか除草の
回数も重なってきた。そこで、今回はその一連の様子をまとめて報告してゆこう。


戦線へ輸送中.JPG
 
天気とは裏腹に、彼らはいつも元気でなにより。
さあ、始めよう。
 
 
 
 
みなさん丁寧ですね.JPG
 
いつにも増して地味な作業だが、周囲と話をしながら出来るのが良い。
これを一人でやってると叫び声しか出てこないから最近困っている。

#360 つよいね

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曇りと雨の日ばかりがずっと続いている。
おかげで干上がった田んぼは少なく、まだ余裕でチェーン除草が出来るのは
良いが、イネが寝たまま起き上がってこない田んぼもある。

この田んぼのチェーン除草を行ったのは3日前。棚田の一番上。まるで半日村の如く
日当たりが悪く、しかもこの天気で気温・水温ともに低い。水はけは察するべし。
こんな状況で良い生育を期待する方が無理。今日はチェーン引かなくていいか。
(田植えは6月6日)
ぺったぁ~.JPG
 
と、思いながらも一応田んぼに入って生育状況を確認すると・・・。
  
こんなに余裕で復活するとか.JPG
 
寝ている葉を無視するかのように、シャキッとした新しい葉がどんどん伸びている。
これなら大丈夫だとチェーン除草開始。
ここの田んぼは、かなりの悪条件だったので3月下旬蒔きでバキバキの成苗になるまで
じっくり育てた(勝手に育った)恐らく最強と思われるコシヒカリを植えたのだが、
正解だったようだ。初期成育も、やっぱり苗次第。他の田んぼでも露地で成苗まで育てた
苗の強度・活着・再生力には驚かされている。来年はもっと寒いうちから苗を育て
ると良いのかも知れない。手探りの中、3年目にして、少しだけ光明が見えたようだ。

#359 畑に出たい

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やっと畑に出てこれた。遅く植えたタマネギを収穫する。
今年はタマネギの生育が良かったようで、思っていたよりも良い出来。
周囲でも大玉が多いそうだ。


やっぱり草まみれ.JPG
 
それでも、シロザは大量に発生。だいぶ前に収穫を済ませた早稲のタマネギの跡地は
シロザに占拠されている。肥料が効いているのか、雑草の生育も昨年より良い。
 
 
草だらけなのは、普段と変わらないが、この畑もそれなりに土が良くなってきたらしい。
 
春菊の成れの果て.JPG
 
春菊は雑草を完全に駆逐し、花を咲かせ始めた。(写真左側)
これもそろそろ刈り取って次作の準備をしなければ。けれども夕方からは雨。
少しの雨なら田んぼでも作業出来るが、畑をやりたいのでもどかしい。
雨でも何故田んぼ作業が出来るかと言うと、自分のような場合、天気に関係なく
ずぶ濡れになるからだ。

強制中干しで、農業用水が出なくなって3日。棚田の水位は昨年同様、無事に
確保出来ている。それどころか、一番下の田んぼ(要塞田んぼ)に至っては、水深が
ありすぎるので、暗渠の栓を抜いて水位を下げた。
その上で、チェーン除草を行う。上の二枚はおそらくもうそろそろ表土が露出してくる。
少々早いが、これらの田んぼはチェーン除草もこれで終了か。

湧き水ってステキ.JPG
 
あまり深く水を張り過ぎると、酸欠状態で旺盛に発芽してくるコナギの発生を助長
することになる。また、深水はイネの分けつを押さえ込んだり、土の還元状態を強く
してしまい初期成育を緩慢にする原因となる。ヒエなどは、浅くても田んぼ全体に
水が張ってあれば抑えられるので、生育の初期は、深水管理をあまり行わなくて良い
だろう。遅く植えたのなら尚のこと。水を深くするのは、生育中期以降になって
からにしよう。

ここへ来た当初、師匠から教わったことは終始の深水管理だった。これは、売価の
高い古代米専門の師匠なら収穫量をそこまで気にしなくても良いから出来る芸当なの
かもしれない。
 
  
 
今のところ、水が落ちてしまった田んぼは二枚。今はまだ田面が乾かず、ぬかるんで
いる状態。こちらの田んぼは、駆除しきれなかったコナギを除去するために除草機を
通す。
 
真なる使い道!.JPG

あれだけチェーンを引いても、こんなにコナギが出ている。しかし、どれもまだ
小さい。今なら叩き放題だ。とにかく、雑草は小さいうちに叩くことが最も大切だ。
水面から露出しないよう、初期除草に努力していたのは、そのためである。

見沼の福祉農園で知り合った学生たちが、今年も田んぼにやってきてくれた。

丁度、手で田植えをするのに扇の上の田んぼは丁度良い広さ。
角材を引いて均すところからやってもらった。

みんなお茶目.JPG
 
土曜日の午前中は雨で作業出来なかったものの、翌日も続きを行い田植えは無事完了。
ちょうどその時にいつもの大工さんが通りかかったので、一緒に記念撮影。
この小さな田んぼも、この先は体験圃場として活用する方が面白そうだ。 
 
 
植えているのは、これまで田植えをして余ってしまった【ふさこがね】 
中性品種だが、事実上の扱いは早稲。6月植えでは遅いと思うが、どうせなら
千葉県の米をと思って提案したところ、快く受け入れてくれた。
むさくるしい野郎に植えられなくて良かったね。苗さん。

苗箱の中でここまで育つ.JPG
 
苗は少々虫の被害を受けているが、立派な成苗に育っている(育ちすぎか)。
これならスムーズに生育してくれるかもしれない。狭く浅い苗箱の中でも、やりよう
ではここまでしっかり育つという事もこれで判った。自分のような耕作スタイルの
場合、幼苗や中苗を早く植えて、雑草害と株数減少に悩まされるより、この位まで
育てて植えたほうが良いのかも知れない。

「なんだ、この田んぼは無肥料なのか?コヤシ入れないと米は採れないぞ。」
 
『一応入ってますよ。でも、そんなに沢山採る気もありませんが。』
 
「最低でも30キロ(多分水稲用化成肥料のこと)位は入れておかないと伸びねぇよ。」
 
『有機の肥料なら、その位入っています(肥料屋の推奨する半分以下)。どのみち
有機栽培は初期成育は良くないんですよ。』
 
 
『まあ、何でもいいけどよ。』
 
 
田んぼの持ち主の爺さまは、そのままカブで町の方へ走っていった。
田植えをしてから、3週間弱。ゆるゆるとしか育たないイネを見かねたのだろう。
まあ、どんな栽培方法なのか説明したところで理解はしてくれないだろうが、
ついいらん事までつっかかるように話してしまう。本当は「そうですね」とだけ
答えておけばそれで済む事。でも、連日の疲れもあり、ついムキになってしまう。
 
 
それもこれも、除草に結構な時間をかけているからだ。 
ここは、雑草の発生が最も多い田んぼ。なにしろ、田植えの瞬間から数多くの
雑草の芽が田面を覆いはじめていた。それに気がついたのは、田植えを始めて
半分以上済んだ時点。もう半泣き状態になりながら、そのまま田植えを続行した
ものの、チェーン除草機を引けるのは最低でも3~4日後。ここに植えた苗は
根腐れしたものも混ぜて植えたので、活着が悪いのを覚悟しなくてはいけない。
だから、チェーン除草開始は一週間後から。それまでは、目に余る部分を手で
除草していた。

これはちょっとまずい.JPG
 
田んぼは、パッと見ならそこまで雑草は出ていないように見える。
けれども、中はかなりやばい。爺さまにデカい口を叩いた手前もある。なんとしても
まともに生育させて化成農薬一本槍栽培の考え方を以外にも理解を得させたい。
 
 
ラッシュアワー.JPG
 
チェーン除草機を縦横に通す事で、イネの株間はある程度コナギを除去出来る。
然し、このようにイネの株周り全てを雑草が覆ってしまっているような箇所が多々
見られる。

遅くまで田植えをすると決め込んでいたので、時期を見計らって苗をこさえていた。
流石に5月を過ぎると、周囲でも余った苗のやりとりは見られなくなるが、どうも
周囲に心配をかけているようで、親切な方からミルキークイーンの苗を提供して
いただくことになった。この品種は、まだ栽培したことが無いので、丁度いいから
試すことにした。

それにしても、もうこれで今年植える品種は6種類になってしまった。
稲刈りや、乾燥調整に手こずるのを覚悟しなくてはなるまい。

いただきものミルキー.JPG
 
しかし、時期が時期。丈はだいぶ徒長している、今すぐにでも植えないとまずそうだ。
魔の田んぼ下の段に植えることにしよう。
 
 
農家さんは、苗の根っこにこだわる。これは自信がありそうな苗だ。
 
 
良い根張りですね.JPG
 
プール育苗せずに、苗箱の隅々まで根っこがびっしりと行き渡っている。
この方法に至るまで、だいぶ試行錯誤しているのだろう。
けれども、水もちはあまり良くない。日中放置しておくとすぐにしなびてしまうので
貰ったら、すぐに田んぼに投げ込まなければ即ダメになる。
比較的密に種を蒔いて、余計に成長した状態なので、これは仕方が無い。

#354 何の検証?

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これは嬉しい助っ人、いや違う、児童文学の取材がやってきた。

知り合いが関わっている作品中に、田んぼを継ぐことになった少年が耕耘機の始動に
躍起になるシーンがあり、それを含めて諸々検証するために、実際に耕耘機で
田んぼ作業をしてみたいということで、はるばるやって来てくれた。
  

では、早速やってみよう。
 
 
ディーゼル耕耘機の始動!

惜しい!」あと一歩.JPG
 
残念・・・。デコンプレバーを引いてイナーシャハンドル(始動クランク棒)をグルグル
回すことは出来るのだが、レバーを戻した後の数回転が続かない。何度も試みるも
圧縮のある一発がどうしても回し切れない。惜しかったけど、大変さは伝わった様子。

いやこの機械、頼りになるけれど、大きくて重いため普段からの取り扱いが大変。
軽トラへのアユミ乗せにも苦慮し、意外と簡単に横転もする。また作業中やバック時
にもかなりの危険が付き纏うが故に高齢者やビギナー向きでない。現在は操作系の
デッドマン化が進んできているようだが、基本構造は50年近く変化していないので、
ダッシングや激しい前後のピッチングなど運転時の挙動そのものに不安が残る。これに
代わる機械があれば、田んぼ作業も少しはとっつき易くなるだろうに、未だにその
ような製品は出てこない。トラクタが入れない田んぼだって、日本にはまだ沢山ある。
そこで働く人達にとって本当に約立つものがそろそろ必要だろう。正直、前職でこれに
代わるものの開発に携われたのなら、会社を辞める事はなかっただろうと未だに思って
いる位である。

田んぼで耕作するのは、決して特殊な事ではない。誰がやったっていいし、やって
みたい人も大勢いいる。だから、耕作にあたって大掛かりな道具など必要ない事を
自分は実証し続ける事にした。

 
ところで、自分の知っている一般人の女性では、ディーゼル耕耘機の始動が出来たのは
一人しかいない。けれども、エンジンがかかっていれば、小柄な女性でも作業は出来る。
耕作しない宣言をした【魔の田んぼ下側)の代かき作業を行ってもらった結果、
一応は田植えが出来そうな感じになった。やっぱり何か植えようかな。


他にも、小型の管理機(こまめ)や角材などで田んぼ作業を体験してもらう。 
こちらは、扇状の小さな田んぼ。ここは、作業機の導線が下の田んぼからしか無い
のだが、先週、下側の田んぼは田植えをしてしまったので、もうトラクタもディーゼル
管理機も入ることは出来ない。こちらにとっても、ここで作業してくれるのなら
願ってもない。

  
田んぼはのどかなのが一番.JPG
 
いつも前時代的な作業ばかりしているので、こんな機会には検証の素材に困ることは
ない。これで、ここも週末には田植えが出来そうだ。どうせなら手植えにするか。

アゼの作りこみが出来ないまま、代かきをせざるを得なかった田んぼには、畦畔板
(けいはんばん:アゼギワに挿す漏水防止のための波板)を使う事になる。
しかし、これを挿す際は、アゼに生えている草の茎や根っこが邪魔になるので
予めエンピなどで土を切って、そこに挿すことになる。これがなかなか面倒だったの
だが、今年はもうそれで骨を折ることも無い。
 
 
トラクタのロータリーに、アゼ切り用のディスクを装着するとか、ありきたりの
手法だったなら、いちいち報告しない。

アゼきりも任せて!.JPG
 
除草機で、田んぼの外周を切ってしまえば、一発で事が済むことを発見したのだ。

同じように管理しているつもりでも、どうしても雑草の発生が多い田んぼが出る。
田植えから一週間以上経過しているので、ここでチェーン除草機を引く。

やっちゃった・・・.JPG
 
無論、チェーン除草機の効果が最も高いのは、写真のコナギの場合発芽直後もの。
上のようなものは、チェーンだけでは除去しきれないので、手で土の表層を撫で回す
ようにして浮かせながら除草機を引く。コナギ以外にも、オモダカも生えてきている
ので、そちらは抜き取って地上部を千切り、塊茎を指で潰す。

雨が降っていようとなんだろうと、今やらねば、除去困難になるだけ。
昨日、田んぼにいたのはいつも田んぼにいるおばあちゃんと自分のみ。

だいぶ報告が遅くなったが、向風学校の田植え風景をアップしておこう。
田植え期間は、5月の14日・15日。
代かきの一週間後、また半日を費やして田面を均した後にいよいよ植える。
 
 
この日も快晴。人数が少なくても作業ははかどる。

ちょっと遅れたけど快晴!.JPG
 
 
今年は、浅く植えよう。 
本数は、苗の状態によってまちまち。生育が良いものは少なく、幼苗に近いものは
多め。露地育苗ながら、3月の下旬蒔きでも、五月上旬までにはなんとか植えられる
状態になることも確認出来た。
 
ぎこちなく開始.JPG
 
初めての参加者も、植えているうちにペースは上がってくる。

『早く植えろ。』と、色々な人に言われる。自分より、周囲が焦っていて可笑しい。
こちらの本音としても、とっとと植えてしまいたい。代かきの済んだ田んぼも増えて
きた。その気になれば、5月中に全体の8割程度までは植えることは出来るだろう。

B/A.JPG
 
けれども、やっぱりまだ植えたくない。というか、植える訳にはいかない。

先週、魔の田んぼの代かきをしようとしたのだが、田んぼの面が酷くガタガタで
話にならない。仕方なく、ひたすら高い所から、窪んでいる箇所へ土を引っ張って
いたのだが、全く終わる気配が無い。気がついたら、4時間も作業してしまい、燃料を
使い果たして退散。今日はその続き。


どんだけ狂ってるんだ.JPG
 
 
既にかなり水を張ってあるが、この有様。田植えには程遠い。けれども、このまま
無理に田植えを行ってしまうと、あらゆる種類の雑草が生えてきてさぞかし苦しい
思いをするだけだ。根気良く、ゆっくりと引っ張り続ける他は無い。
ただ、トラクタを通しまくると、どんどん田んぼは深くなってゆく。
耕深さはごく浅く設定。車輪の轍が消えるギリギリの深さと車速を、田面の状態に
応じて見極めるのにも、だんだんと慣れてきた。
 
とにかく、ゴリ押し作業は禁物。ロータリー反転時や、水が行き渡っていない部分では
速度・PTO回転数には特に注意する。かなりの粘度質土壌なので、土はすぐネリネリに
なり、急いで操作すればすぐに負荷は上がってしまう。エンジンにも負担をかけたく
ないので、常時1700~1800回転を維持。もっと早く出来るはずだが、虎の子の
一台。ぶっ壊してしまったら元も子もない。

金曜日、ようやく田植えを始める。
露地で育苗した苗は、丈も短いが、さほど植えつけに問題がある訳でも無い。
とりあえず、三反に植え付け完了。以降の生育を見守りたい。

やっとですよ.JPG
 
残り、代かきの済んだ田んぼが三枚、荒起こし済みが4枚、手付かずが二枚。
ペースアップが必要だが、慌てて機械に過剰な負荷を与えたり、イネが草にやられても
仕方が無い。飽くまで、やれる範囲で進めていこう。

#347 省力管理

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田植え前の最後の仕上げ。代かき後、に水を張ったまましばらく放置した田んぼに
除草機を縦横に通してから、角材を引いて均す。これは、田植え前に先に雑草の芽を
出させて、それを駆除するのが目的だ。こうして叩いておけば、以降の除草管理が
少しは楽になるかもしれない。

なんちゅう組み合わせだ.JPG
 
歩行機械と人力代かきの組み合わせは、異様な感じもするが、これはこれでキレイに
仕上がる。雑草の芽も、沢山浮かび上がってくる。この回数を増やせば、それなりに
効果もありそうだが、雑草は、ほぼ無限に出てくるのでここら辺で止めておこう。

ちなみに、コナギの発生は5月中が最も多い。早植えすれば、確かにイネの生育気
期間は長く取れるので収量は上がるはずだが、除草剤を使わない場合は、慌てて植え
て草を出しては命取り。設備の兼ね合いもあり、どうしても目をつぶらざるを得ない。る。
 

#346 過負荷

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そろそろ田植えも始められそうだが、まだまだ草刈りも済んでいない。
せっせと棚田の草刈をする。

しかし、ここでも強敵が待っている。

用水をまたいで侵入.JPG
 
別に田んぼの周囲の草刈りは問題にならないのだが、用水の向こう岸に生える木の枝
やらしなった笹やら、ツル植物やらが、水路をまたいでアゼを塞ぐ。
これを処理するのが大変なのだ。しかも毎年ひどくなっていく。もう今年で限界か。
 
 
 
足元に生えていないのに、こんもりしてしまっていて、邪魔で仕方が無い。
しかも、その茂みを普通に刈ろうとしても、刃物は空を切るだけ。
振り回したり、高い枝を切るような操作をしても危険なだけなので、無理はしない。
枝を辿って、何処から生えているのか確かめ、なるべく元に近いところを切る。
それでも、斜面から水路の向こう側を切るため、ひとつも油断は出来ない。
 
木とjか勘弁してくれ.JPG
 
まず、先にアゼをキレイに刈って足場を確保すること。
その際に、出てきた邪魔ものは片付けておく事。こんな木とか、二枚刃でも切れない。
刃物にも相当の衝撃が入るので、使い込んだような刃は物折れて飛んでくる危険性も
ある。二枚刃、四枚刃なども研げばいくらでも再使用が出来ると高をくくらず、時折
交換すべし。

諸事情により、一週間ほど更新が遅くなってしまった向風学校5度目の作業。
今回は代かき。昨年は、この作業が甘かったために、雑草の繁茂に拍車がかかって
しまった。今回は、入念にこなしておこうと、2日間行った。


始めましょうかね.JPG
 
天気も上々。それじゃあ始めよう。
 
 
と、言っても作業は地味。
田んぼを均すため、ひたすら高いところから低いところへ土を引っ張る。
 
 
引っ張れ~.JPG
 
基本的には、整地板(トンボ)を使う人力作業。
田面は、かなりデコボコしているので、なかなか難儀な作業。

#344 菜の花畑

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午後から雨が降るというので、急いで畑へ。
元肥を入れたり、畝や株間の除草をしたり、作物の後片付けをする。
 
 
ダイコンも、立派に咲き乱れている。

油絞れるのかな.JPG
 
こうして見ると、菜の花も色々と違いがあると分かる。
紫がかっているのが良い感じ。
  
またしても菜の花.JPG
 
片付けるのは少々惜しい気もするが、どんどん抜き取る。
あまり土の出来ていない区画なので、早めに何とかしたい。

#343 一時が万事

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種まき、肥料散布、草刈り、やる事は目白押し。工事は中断と。
そして夏日。作業中はじっとりと汗ばむ。

重作業の多い日に限って、暑いのだが、おかげで苗も良く伸びる。

草のコヤシにならんうよう.JPG
 
近日中に田植えが可能な田んぼは、現在5枚程度。そのうち3枚は、既に一度代かきを
して2週間程度放置している。雑草害を減らすために、もう一度代かきを行って
おくことにした。肝心の苗は、早稲のものでも、植えれる状態まであと一週間弱は
かかりそうなので、この際丁度良い。今のうちに有機物残渣の分解が更に進めば
酸性・酸欠を好むコナギも少しは減らせるだろう。

周囲はというと、9割方の人が田植えを済ませたご様子だが、こちらは昨年よりも
のんびりしているのである。ひたすら外気で健気に育つ苗の成長に合わせて田んぼの
準備をする事が、こんなに気楽だとはよもや誰も思ってはいまい。資材も設備も
機械代もケチった結果、面倒な作業も増えたが、かえって田んぼの管理作業自体は
計画的に行えるようになった。
要するに、一人でも確実に出来る事が今の自分にとって最も重要なのだ。

この連休にも、向風学校の作業を行う。
前回、前回放射性物質の講和をしてくれた方が、今度はガイガーカウンターを
持ってきた。

 
ご本人は、ホットスポット(原発からの距離に関わらず高濃度に汚染された地域)が
ないかと、ご心配の様子。こちらも、気になっていたことなので、ここぞとばかりに
色々と測定してみる。

マスクしてそれを持ってるとさぁ.JPG
 
 
それにしても、たまたま二人ともマスクをしているので、何かちょっと不安にさせる絵。
因みに、簡易マスクでも濡らして使用すると放射性物質の吸着が良くなるそうだ。
 
 
測定結果は、ズバリ名古屋など東海より西側地域と同等レベル。 
検出は、ガンマ線のみの簡易モデルだが、おおむね心配しなくても良いとの見解を
頂く。
 
でもまあ平常時レベル.JPG
 、
測定器は、ビニール袋に入っているが、これが標準的な測定方法だと教わる。
露出して使用した際に放射性物質が本体に付着してしまうと、それが原因で数値が
正確に測定出来なくなる(イニシャルが乗った状態)という。と、いう事は、時々
被覆のビニール自体も交換あるいは洗浄した方が良いのだろう。
この機械は、簡易型故に再校正も出来ないので、尚更気をつける必要がある。
それでも、被爆量を積算してゆく機能があって小型なのは魅力。これをポケットや
バッグに入れておけば、自分自身の年間被爆量を知ることが出来る。

累積被爆量をリセットする事も可能なので、測定期間を細かく分け、その間に行動した
場所や滞在時間から、大体の傾向を掴む事も出来る。手軽なので、この混乱に乗じた
ボッタクリ価格が落ち着いたら購入して、万歩計と同じような感覚で使うのも良い。
もっとクールなデザインのものや、ケータイの付加機能としてガイガーカウンターが
あっても面白いのではないだろうか?今はそういう時代なのだ。

物騒なものを測るのだから、いかつい機材で仰々しく測るのも信憑性があって良いが、
スマートな測定器を生活の中に取り入れて、力まずに過ごすというのもなかなか
軽妙でよろしい。無論、ある程度の知識を持った上で使用するのが最もお洒落で
あろうから、キッチュな外観のものを企画するのはヤボである。

新たに引き継ぐことになった田んぼは、ちゃんと草刈りがされていなかったらしく
法面がヤブになりかかっている。

いちいち時間をかけてしまうと、徒労感が増して精神衛生上よろしく無い。とばっちり
の不愉快な時間はなるべく短く済ませないと、本当に人間が腐ってゆく。
そこで、2枚刃を使って、木のようになったアワダチソウをどんどんなぎ倒す。
残渣は、散らかしておいても分解が遅いだけなので、段刈りして細かくしておく。

刈っといてくださいよ.JPG

普通に刈る部分もあるので、都合上用意した刈払機は3台。2枚刃、チップソー、ナイ
ロンコードと装着しているものも全て異なる。一人しかいないのに何ということだろう。
でも、それで早く作業が終わるのだ。

畦畔から田んぼに向かっては、思った通りスズメノヒエが侵入しはじめている。
作付けしてからも、これには苦戦しそうだが、昨年も同じような経験をしているので、
ある程度対策は出来る。
 
とにかく、ここでは昨年より相当まともに管理しなければなるまい。
雑な管理をするとリスクも高まる。例えば、草刈りをせずに、土手をヤブにして
おいたら、ここを通過する人にも迷惑だし、自分も作業しづらい。農道と斜面の
見切りが悪くトラクターや軽トラを田んぼに落としてしまうかもしれない。何かの
弾みで火災が発生するかもしれない。ゴミを投げ込まれ易くなるかもしれない・・・。
そんな事を考え出すとキリが無い。草刈り程度で多くのリスクが減るのなら、サボる
べきではないのだ。そして一円にもならん作業なので、安全に配慮しつつ一秒でも
早く済ませる。

周囲に見られているというのは、この際構わない。ただ、余所者に田んぼを預けても
大丈夫という風に思ってもらえればそれで良い。これから先、この土地で新たに
耕作を始める人がいた際、もし自分がダメダメで、何年か土地を荒らし続けた挙句、
尻尾を巻いて逃げ帰ったというようでは、次に入ってきた人は、それと同類と受け
止められて、理不尽な苦しみを味わうかもしれない。
そうやって、新参者の定着が困難な土地が出来上がっていったのでは、誰も喜ばない。

新たに山村へ入って行こうという者には、そういった観点も含めて認識しておいて
欲しいし、知らないしきたりは、速やかに地元の人に教えてもらう姿勢も必要だ。
これは、無理なお願いだろうか?
もし、自分のみがスローライフを堪能したいという気持ちのみで動いているのなら、
周囲に人が全くいない山里へ飛び込むのが最も良いだろう。

早朝から一日中草を刈る。細々とした箇所が多く、刈る面積も多いのはもう慣れた。

草の季節ですねぇ.JPG
 
ただ、今日はやたらと強い南風が吹き荒れる中なので、やりづらくて仕方がない。
防護面は2回も飛ばされ、2回とも用水路に落ちて流された。


ちょうど、もう終りの冬雑草・春雑草・夏雑草が入り乱れて生えている時期。
比較的軟らかい草や、わしゃわしゃと細い茎が絡まって盛り上がる草などが
多いので、チップソーよりもナイロンコードを多用して作業効率をアップ。
 
まだまだ余裕!.JPG
 
 
平坦な場所にある田んぼ計2枚(3反)程度なら一時間強で終わる。
他、傾斜地と用水際の田んぼ5枚も刈った。本気になれば、一日一町歩くらい
一人で刈れそうである。

昨日、4度目の屋外芽出し苗を取り出してみる。
結果は上々。これまでよりも、明らかに芽の揃いが良い。

ばらつき少ないです.JPG
 
 
上下に2段ずつ空の苗箱入れ、苗はその間に挟まるようにしているせいか、上と下
での温度ムラも少なくて済んだようだ。ただ、一番下の段は、まだ少し出揃って
いなかったので、並べずに積んだままにして日中放置した。
 
 
下段はもう少し.JPG
 
写真は最下段、朝の状態だが、夕方には並べる事が出来た。
但し、カビが多く発生してしまった一枚は、揃いが悪く、まだしばらく加温が必要。
カビ対策としては、苗箱を積み重ねて加温する直前に、500倍に薄めた米酢をかけて
おいたのだが、下段に行くに従って効果が薄れてゆく印象。加温中に、気温の高い日が
あったため、一度水をかけ直した日があったのだが、それで流れてしまったのだろうか。
 

向風学校、今回の作業は田んぼの荒起こしとアゼ修正の続き・草刈りなど。
前回は雨だったため作業を延期したのだが、今回の予定日も雨だったため、翌日に延期。
参加者は減ってしまったものの、よく晴れた一日となり、作業も予定通り進んだ。

ほのぼの作業日和.JPG
 
雨の翌日だったこともあり、荒起こしというよりは荒代かき作業に近い状態。そこで、
どうせならと、更に用水を出して水を張る。そのほうが管理機を使う際に有利。

#337 大ハズレ

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安請け合いをするものではないなと思う。
動かないのがあれば直すよという話を知り合いにしたら、丁度故障中のポンプが
あるというので引き上げてみたものの、かなり手強いものだった。
現状、とりあえず動くようになったものの、まだ調子が出ないので、また分解
しなくてはならない。
 

引き上げる際、『確認のため途中までリコイルを引いたら、それ以上引けなく
なった。』という話を聞く。もしも機械的な不具合でロックしている状態から、
更に無理な力が加わるとヤバイことになるので、それ以上は何もするなと言って
おいたが、もう手遅れだった。

簡単だけど面倒くさい.JPG
 
このエンジンは、既に吸気側のロッカーアームが破損していた。
これでは始動出来るはずが無い。
 
 
 
 
 
アルミだと脆いらしい.JPG

#336 おかしな絵

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毎週のように種まきをしている。毎回、苗箱は20~40枚程度と少しずつ
作る。普通の農家は、一回で何百枚も蒔くこともザラだが、こちらは、そんなに
いっぺんに沢山苗をこさえても、田んぼ作業が追いつかないし、水やりもままなら
なくなる。時間差で、必要なタイミングで必要な枚数だけ育てるしかない。
おそらく、5月の半ばに近くなるまで種蒔きは続くだろう。

おままごとセット.JPG
 
そして培土まで調合しながら行っているので、これも大変だ。床土と覆土では、
資材の種類を変えているので尚更である。何か、苗の一枚一枚が、一品ものの試作品
のようなものに思えてくる。これがちゃんとしたイネに育てば、それはもう唄い文句
は山程出てくる。メガネ米は、育苗段階から何もかもが違い過ぎてどうしようもない。
 
 
 
今回は、水中で発芽して、根っこが出てきてしまったモミを蒔いた。これは
いわゆる、蒔き遅れの状態で、普通はここまでなってしまうと播種機にかけれない
ので捨てられてしまうのだが、手で蒔くのだから別に問題は無い。ただ、なるべく
乾かさないように濡れたまま蒔くため、蒔きにくくて仕方がない。全ての種が目覚め
ているぶん、芽は揃うかもしれないと思って試してみただけで全く推奨は出来ない。
 
 
これ蒔く人なんていないよ.JPG
 
 
浸漬は水温の低い井戸水。毎日水交換して、金魚ポンプでエアレーション。
こうすれば、水中で発芽したモミも、そうそう腐る事は無い。

田んぼに水を張る前に、もう一度トラクタを入れる。
土塊をなるべく細かくして、荒代かきは省略する予定。

ただ、この作業はどちらかというと、田んぼの平面を出す目的の方が強い。
昨年は耕し方が下手だったので、田んぼの土の高さが不均一になり、イネの生育や
雑草の発生状況に非常にムラが出てしまっていた。
それを修正すべく、これまでもなるべく面出しを意識して作業していたのだが、
震災で、面の高さがまた狂ってしまった。 周囲の傾向を見ていると、どうも
東西方向に長い田んぼはその影響を受け易いようだ。自分のところはまだ軽微なの
だが扇状の田んぼ二枚の下段側は、もともと特に土の偏りがひどく、これまでに修正
しきれていないかったので、昨年と似たような状態にまで戻ってしまった。

ばってん耕法.JPG
 
相変わらずセオリーの通じない田んぼ。今回は、田んぼの中央方向に向かって土を
引っ張ってゆくように考えて作業した結果、バッテンを描くような耕し方となった。
その後、長手方向に隣接耕を行って、幾分かは改善されたようだが、結局のところは
水を張ってみないと判らないし、また余震で狂ってしまうかもしれない。

普段と変わらずに作業する日々があっても、これまでと変化した部分もある。
やはり、放射能についての話題や、食物への影響について知人から質問も増えた。
 
周囲では、葉物野菜の出荷制限が行われたり、自発的に流通を見合わせる動きもあり
風評被害や、相場下落なども出始めている。
 
  
正直、今年のコメについては収穫してみないと判断出来ないというところでしかなく、
問い合わせに対しては、その旨をまず説明している。その後、イネは比較的放射性物質
の影響を受けにくい作目であること、それでも念を入れて、どのような栽培方法で対処
していくのかを話す。最終的には、購入者や体験参加者の判断に委ねることになってし
まうのだが、全く対応を考えていない生産者という訳では無い事だけは知ってもらい
たいのだ。

具体的な対応としては、カリウム肥料を増やして同属元素のセシウム吸収を相対的に
減らす、深く耕して表層の土を反転させるあるいは湛水量を増やして圃場の外へ放射
性物質を排出させる(粘土質鉱物に対して吸着性の強いセシウムについては効果が期待
出来ない)、遅く田植えをする(半減期の短い物質に対して若干の効果を期待する
ものの、化学的根拠は不充分)、畑の場合は、雑草や緑肥を生やして刈り取り、残渣を
圃場の外へ排出するなど。


それでも、上記については放射性セシウムとヨウ素に対しての消極的対処法でしかない。
それらの検出量は、この地域のホウレン草で規制値の1/10以下であって軽微なもの
だと言われていようとも、他の放射性物質を体内に取り込んだ場合の影響など、誰も
知り得ないのが現状である。

飽くまでも自分が知りえる範囲の事しか伝えられないので、もっと自分自身が勉強を
しておかないとどうしようも無いと常々思う。また、疑心暗鬼になってしまう人が
増えないように、誰でも出来る自衛手段も教えられるようにならなければいけない。
 

そこで仕方が無く、まずは高校の化学の教科書を引っ張り出してきて周期表をよく
眺めたり、見識のある知人に話を伺ったり、関連する文献を探して読むようになった。

今回の向風学校の作業は田起こしを予定していたのだが、当日は生憎の雨。
けれども、彼らは早朝から出発している。こちらは午後から弱い雨の予報を
裏切られたため、対処が出来ず。仕方なく、出来る事をするという形で
一応決行することに。

まず、みんなの苗を並べる。

伸びすぎでしょこれ.jpg 
 
不揃いだが、ともかくちゃんと生育中。
これで愛情も増えたかな? 
 
君らの苗だもんんね.jpg
 
みんなでちゃんと被覆をしておいた。
以降も面倒見ています。

知人のところへ竹の資材を取りに行く。
焚き火の燃え残り炭やパウダーなどを有り難く頂戴した。
色々と試してみて、また結果を報告することにしよう。

 
ここは、住んでいるところから二時間ほど離れた場所。
丁度、千葉県の中部に位置しており、北総と房総半島の境界にあたる。
地形も、各々の中間といった感じで、田んぼは広くも狭くもない。

水仙の季節もそろそろ終わり.JPG
 
そして、のどかな里山にはやっぱり水仙がよく合う。
水仙はそろそろ終りだが、今は桜が満開だ。
 
 
 
訪れたついでに、再生に取り組み始めたという棚田を案内してもらった。
ボランティアで作業してくれる参加者を募っているそうだ
 
一番下なら楽勝.JPG
 
 
ここは、その入り口。見える場所だけに、それなりに手入れされており、この程度なら
なんとかなりそうだ。

3度目の種蒔き。

種モミは、【ふさこがね】と【コシヒカリ】。

相変わらず、手で種を蒔いているのだが、今回は助っ人がいて助かった。
一人でやっていると、それこそ一日仕事になってしまう。

一枚100グラム.JPG
 
ただ、大変なのは間違いないが、これはこれで良い面もある。
土の配合や、種モミの量を随時好きなように調整出来、実験に向いている。
 
今回は、床土に有機育苗培土とモミガラ燻炭を50:50で混ぜ合わせたもの。
覆土には、培土50:燻炭25:竹パウダー25を使用してみた。
昨年の結果より、竹パウダーは苗に問題無く使用出来ることが判っている。
それに、燻炭を混ぜたらどうなるのか知りたくてこのような調整になった。
それと、土だけを使用するよりも圧倒的に軽い苗が出来上がるので、持ち運びが
楽になるという面も見逃せない。

これが上手くいけば、労力と資材費が減らせ、一挙両得という訳だ。

F200こまめは、修理も順調。無事にまともな作業が出来るようになったものの、
クラッチレバーのホールド機構が失われているので、そのまま使用するには心もとない。

直そうと思い、いつもの農機屋さんに尋ねると、仕様が多いので現物を確認して
部品手配をしたほうが良いと言う。そこで、軽トラに積んで見せに行った。

 
 
パーツリストを見ながら、あれやこれやと話し合うちに、これと同型っぽいのが倉庫に
あるからレバーが合うか見てみようという話に。
 
 
その同型の機種とは農機屋さんの先代が自分の畑を耕すのに使用していたものだそう
なのだが、それはそれはとんでもない仕様だった。

あるのは以前から知っていた。しかしそれは茶園仕様でも、輸出用の耕幅アップ+
幅広フェンダー(通称ウィングこまめ)でもない。
あろうことか、初代こまめが10万台を達成した際に、記念品として一部の特約店に
渡された全身金めっきの【ゴールドこまめ】だった。ましてや実際に使用された機体
があるなど想像だに出来なかった。


というか、それを普通に畑で使っていたというのだから。先代の店主はさぞ豪快な
御仁であろう。薄暗い倉庫で見たそれは、紛れも無く10万台スペシャルだったが
普通にやつれてサビも浮いてきている。一体どうしてこんなことに・・・。

それをすてるなんてとんでもない!.JPG

そのクラッチレバーがこの写真。(一応磨いてから撮影)
そのまま普通に装着して動作を確認。特に不具合は無し。

積み重ねき芽出しは、露地でもそれなりに時間をかければ良いらしい。
先週は、やたら寒い日が続いていたのでほとんど変化は無かったが、
だいぶ芽が出てきている。

みすぼらしい・・・.JPG
 
発芽が揃わないのは、毎日どうなったのかと被覆をはいで確認したり、カビないように
時々水をかけたりしていたせいもあるのだろう。加温中にまた冷たい外気にさらして
熱が逃げたのか、どうしても苗箱の中心部分からの発芽が遅れている。

それに、このいい加減な被覆の処理。剥がして被せる度に上手くいったり、崩れたりと
どうも安定しない。長すぎる農ビ(農業用ビニルシートの略称)は風にまくられたり、
幅の調整が面倒だったりと、何かにつけて使いづらい。
 
 
 
そこで、先日種まきをした早稲の苗は、安定して加温が出来るように配慮した。
  
ぷちぷちグルグル.JPG
 
苗箱の最下段より下には、空の苗箱を2枚重ねて地べたに直に触れないようにする。
パレットと苗箱の間には、厚手の肥料袋を敷いて外気を遮断。そして、苗箱の上部は
濡れた新聞紙を被せ、更に厚手のビニールを被せる。その上には、ワラを並べる。
苗箱の土と、ワラが直接接触していると、とにかくカビが出易くなることが判った
ので、それに配慮した格好だ。そして苗箱の外周には、断熱材として、梱包用の
プチプチを巻きつける。

 
 

#328 奇行の一角

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畑の手前の区画が、畑でなくなってから久しい。
とは言っても、別にヤブにするつもりも無いのだが。

畑・・・なのか?.JPG
 
ネギやレタス、若干の食用菊が植わっている以外は、雑草も野菜も勝手に生えるに
任せている。ルッコラとよく判らない菜っ葉は、春になって一気に勢いを増し、
ちょっとした群落が形成された。チラホラ花も咲いているので、もうじき種が採れる。

雑草は、カラスノエンドウの勢いが激しくなってきた。
そろそろ粉砕刈り取りをして、浅く土に混ぜ込んでおくか。
夏野菜は、何を植えようか。 


#327 伝統工法

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大工さん(犬おじさん)は、まだまだ格納庫の柱や梁の加工をしている。

急造するなら、テキトーに角材をぶった切ってビス止めして骨組みを造れば良いが、
やはりそうもいかない。当初の要求は、充分な強度と耐久性をを持ちつつ、組み立てと
解体が容易に行えること、セクションごとではなく柱の一本からでも追加補修・補強が
出来ること。要するに、木骨部分は旧来の木造家屋に準じた手法で造ることになる。
現在は震災直後だけあり、余計にこの要件は変えられない。
 

するとまあ、本当にしっかりやってくれるので恐れ入る。
墨付けから加工まで、一切手を抜かない。こちらが手伝うスキは全く無い。
この仕事をお願いするには申し訳ないくらいの日当しか払えないのに・・・。

日当が伴わないのに匠の技を.JPG
 
そして、格納庫の図面は、大工さんの頭の中にだけある。
工事開始時点では、土地がどんな状態かも見えていなかった。少なくとも、自分は
土砂を撤去し終え、敷地の隅々まで採寸してからでないと図面を引けないだろう。
大工さんとは、ちょっと頭の構造が異なるようだ。これはもう少し学んでおかないと。
 
 

また一台増えたので、工事の合間を見て使えるように整備しておこう。
オイルシール交換とキャブレターの清掃・エンジンとミッションオイルの交換・
プラグ交換・ワイヤーの注油、リコイルと調速系の清掃くらいやっておけば、
問題なく使えるようになるだろう。
 

どこから持ってくるんだよ.JPG
 
とりあえず、途中までメンテしたら暗くなったので、作業場にしまう。
ちょっと丁寧に洗車したら、外装もそこそこキレイになった。
本体に残っていた、出荷時に販売店が貼ったラベルを見ると、昭和55年4月27日と
ある。驚いた。【F200こまめ】が発表されたのは、昭和55年の3月なので、これは
最初期モデルということになる。齢31歳にして、現行機ばりに働いてくれるだろう。
ちなみに、現行機もエンジンが変わっただけで、基本構造は30年前と同じである。 
(但し、環境と作業安全性能については当然現行機の方が高い)
 
ところで、F210こまめは既に一台あるので、今後これををガンガン使うとは思えない。
ただ、農家からも素人からも引き合いの多い機種なので、置いておくと誰かが欲しがる
と思う。だから、別にあっても困らない。

 
  
これからは、自分の食べるものは自分で育てたいという人が今より増えそうだ。
小型の管理機と刈払機の中古を整備し、【はじめての菜園セット】などとして
格安で販売したら、意外と受けるのではないだろうか。

まあ、専業でやるような事ではないな。適当なのがあればという話なので
無闇にジャンク品を拾ってきたりはしない。要望がある方は、私に直接相談して
ください。

イネの種モミを蒔いたら、加温して芽出しを促す。
最初の20枚は、積み重ね芽出しを行う。

平置き芽出し法.JPG

これは、苗箱を重ね、その周囲をビニールやムシロでくるんで加温する方法。
普通、ハウスの中で行うのだが、そんな施設は無い。昨年使ったビニールシートを
再び引っ張り出してぐるぐる巻いておいた。苗箱の最上段より上にはワラを被せ、
更にその上は濡らした新聞紙をかけてからシートを何重にも被せた。それなりに、
空気の層も出来るように、保温には配慮しているつもりだが、まだなんとも言えない。

向風学校、今年2度目の作業は種まき。
コシヒカリの苗の種を、20枚の苗箱に蒔くのが、本日の課題。


I今日はたねまきです.JPG
 

不思議なのだが、これまで田植え・稲刈りのみの体験イベント参加者と話していて、
苗はどうやって育てるのかという疑問を聞いた事はない。
どうも、普通の人にとって稲作は、田植えと稲刈りだけというイメージらしい。
ならばこそ、向風学校のこ種まきは重要なものとなる。播種から芽出しの工程について
資料を事前に作成して、参加者に説明を実施した。
 
一年間のワークショップと言うからには、全てのプロセスを通じて覚えて欲しい。
それで、最終的には家庭菜園的なノリで『自分で食べるコメも育てようかな。』
と思える人が増えれば良いと思う。

#323 陽気が一番

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震災で被害を受けた農業用水の配管が、いつ復旧するかはまだ判然としない中だが、
今週の頭から最初の種まきの準備を開始。
 

種モミを、鳩ムネ(目一杯吸水して膨らんだ状態)になるまで水に漬ける。
浸漬時間は、水温が20℃なら5日、10℃なら倍の10日と言われている。
要は、その日の平均水温を毎日積み重ねていき、100になるあたりが目安という訳だ。

浸漬中です.JPG
 
しかしまだ寒い日もある。夜間から朝にかけては10℃以下まで簡単に下がる。
屋外でこのように漬けておけば、当然水温は低めに推移するので時間がかかることに
なる。それでも別に問題は無いが、向風学校の種まき作業日には間に合わせたいので
水温を上げることにした。

久しぶりに、管理機をアゼ仕様にする。

遅まきながらのアゼ切り。
晴天が続いているうちなら土もよそいやすい。

赤いヤドカリ.JPG

本日は、田んぼ3枚のアゼを切った。魔の田んぼ(昨年の記事参照)には、入って
みたものの、やっぱり文字通りの泥沼状態で、あえなく退散。人力作業は止む無し。
使用したガソリンは1リッター以下。こんな時、昨年に節約型管理を学んでいて
良かったと思う。

原発の報道が気になろうと、給油待ちの車が大渋滞を起こしていようとも
なんとか通常ペースで生活している。
 

だが、ここへきて、お米の問い合わせが増えてきた。
この震災の混乱から、関東では入手困難になってきているらしい。
随分前からメガネ米の在庫は切れているのだが、要望にある程度は応じられる
よう、親分のところに頼んで仕入れてきた。

緊急入荷.JPG

本当なら、被害の激しい地域の人たちに食べていただきたい位なのだが・・・少ない
量の米しか収穫できなかった事がまず情けない。だが、そう思ってもどうこうなる
ものでも無い。もっと前向きに自分の出来る事を考えながら生活しよう。
 
 
ちゃんと食べて、休んで、少しは体を動かさないと不安になるばかりなのは、どんな
人でも同じなのは理解出来る。だからといって、食品の買い占めに走って混乱を助長
させる人もいるのは、なんとも悲しい。そして、売り惜しみするのも同じ。
 
 
世間が混乱している時だからこそ、自らのあさましい行いを深く省みることにしたい。
幸い、まだ考える時間だけはあるのだから。

月曜日の未明に、ようやく西日本旅行より帰宅。
件の大地震発生により、2日ほど旅程が伸びてしまったが、その間も淡々と情報収集や
見学を行い続けたので、当初の予定よりも有意義な旅になったと思う。
 
 
勿論、行った先々で教えていただいたことや、面白かった事などには事欠かないのだが
やはり、現在一番気になるものから書く事にした。

過剰にタイムリーな旅行.JPG

広島では、真っ先に原爆資料館を見学した。以前から訪れてみたいと思っていて、
念願が叶ったのだが、ここに展示されている脅威は、戻る途中から我が身にも
ひしひしと伝わるようになってきていた。
 
ここを訪れたのは、偶然だったのだろうか?

突然ですが、島根・広島方面に用事があり、これより更新を中断します。

戻り次第、昨年のタイと同様にブログ上にて、旅の記録をアップする
予定ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

土砂を運び終えたら、今度は隣接する山の木の枝を落としたり、笹を刈ったりする。
放置していると施設側に伸びてきて邪魔だし、そうなってからでは片付けるのも大変だ。
 
 
ばっさばっさ.JPG
 
 
木に登ってノコギリを引き、太い枝を落としたり、刈払機で下草を刈ったり、
植木バサミで壁に這うツルを切ったり。それらを集めたら、ようやく片付いたと
思っていた作業スペースが再び埋もれてしまった。
枝と葉っぱは細かく分けてあるが、このままでは仕方が無いので、乾かしてから
燃やす。いきなり焼くと煙が多い。一応周辺には配慮しておこう。

#318 妄想日和

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土砂の搬出がだいぶ進む。
前回、おおむねフラットだと書いたが、搬出してみると、入り口側から見て
右側の部分は段差が多い事が判明。

遺跡発掘中.JPG
 
複数の設備があったのだろう。面の高さも少しずつ異なる。
各々の設備を大きな一枚の台座に据え付けなかった理由は何だろうか。
とにかく、掘っていると遺跡を発掘しているような気分になる。

中途半端に雨が降る。仕方が無いので、今日は工事をせずに、大工さんと資材の下見と
買出しに出かけた。羽子板つきのコンクリートブロックや、アンカーボルトなどを
購入して帰ってくる。
 
 
 
戻ってきてからは、先日引っ張ってきたカワサキのポンプを修理。放置期間が8年強と
長かったので、それなりに時間がかかったものの、もともとの使い込み度合いは少なく
無事に機能が回復した。先日、小さいポンプがあれば教えて欲しいと言われ
ていたので、これは丁度良かった。今日び、この類のポンプはホームセンターで
15.000~20.000円程度なので、その半額以下位が妥当だろうか。とは言っても、
エンジンそのものの造りは最近の新品より良かったりするのだ。樹脂部品は光沢と
弾力をまだしっかりと保っているし、アルミ製ファンカバーの塗装も全く劣化して
いない。
 
  
再生稼業になってきた.JPG
 
 
もし、その辺に打ち捨てられてている古めの機械があったら良く観察してみると良い。
年次が新しくなるごとに、安っぽい作りの物が増えていくのがよく理解できるだろう。
 

世の人々は溢れかえるモノの中で、確かに豊かな暮らしをしている。けれども、愛着
を持って扱われるモノの比率は、相対的に減少したと思われる。製品の増加を考えれ
ば、それも摂理と言えるが、モノへの関心が薄っぺらになってゆく感はやはり否めない。
また、携帯電話やPCなどに見られるような、勢い良く進化し続ける製品が広く普及
すれば、ユーザーは短期的な更新を余儀なくされ、どうしても感情は後回しになる。

モノを買い続けなければ、人並みの生活が出来ない。けれども、収入の増える当てが
ある訳でもない。すると、【人並み】という購買層に当てはまる製品は、

低コスト編重、品質それなり

しか無くなる。耐久性の高い安価なものなど、メーカーが簡単に作るはずが無い。
また、使い捨てに慣れたユーザーは、高価なものを要求してこない。


この感覚が浸透してくると、あらゆる買い物の選択基準がそれに画一化されるように
なる。そして、身の回りには昔よりお粗末になっているモノが増えてゆくのだが、
それには意外と気が付かないものだ。それは、普遍的に大量にモノがある故の弊害
であろう。この状況が続けば続く程、モノづくりは迷走の度合いを深めてゆく事に
なる。


我々は【豊かさ】を持て余して、過去に落っことしてきたのではないだろうか?
 
 
それを考えるとなんだか悲しくなる。本当なら、新しいものを手にしてもっともっと
感動したい・・・。然し、手にとって哀れみばかりが伝わってくるような製品を、
どうして大切に出来ようかと。そんなものに囲まれて暮らしていたら、気持ちが
荒んでしまいそうで、欲しくならないのである。なのに、あれが欲しいから死ぬほど
働いてやろうという気持ちになれるものも、そうそう無かったりするのだ。
まあ、止め処の無い話はこのへんで止めておこうか。
 
 
 
次は、スズキの発電機を直そう。手頃なサイズで、外観も良好。ただ、こちらは引き
取った訳ではなく、持ち主がいてるのだが、まだ本人がどうするか判断出来ていない。
とりあえず直して、必要無いのならば誰かに使ってもらうのが良いだろう。
 
 
使えるのに使っていないものは、誰かが使った方が良い。

農地が使われなくなれば道具も使われないし、その逆もまた然り。最近は稼業が変わった
などと揶揄される事もあるが、言わんとすることはそれである。


どんなに栽培規模を拡大しようとも、取り組みの主体や土地の条件は千差万別。
条件の整わない地域では、耕作放棄地など一向に減らないだろう。そんな中で、地域の
耕作基盤を将来に渡って維持し続けたいのならば、設備的な面からも他の耕作者を支援
するべきだと思うのである。

#316 弟3期工事

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来月から種蒔きが始まるというのに、ようやく格納庫兼作業場の工事を開始する。

当初は、中古コンテナを壁の部材として使用し、そこから乾燥施設に屋根をかけて繋ぐ
予定だったが、借地の利用について不動産屋の社長と話し合った結果、計画を変更。
全て角材とトタンで作ることになった。

木材も価格高騰中.JPG

木材は、昨年から今年にかけて価格が上昇傾向。材木屋から直接購入した結果、大型量販店
よりも価格も安く品質も良いものが揃った。これは、いつもの大工さんあっての事だなの
だが、慌てて着工せずに資材の下調べと手配に時間をかけた結果、資金の節約が出来た。
まあ、昨年から手をつけていれば、もっと安上がりだったのかもしれないが、とてもそんな
気力は無かったというのが本音。

自分の場合、気温の上昇とともにやる気が回復すると言って良さそうだが、それで納得
出来るのは、やはり自分のみ。ある意味で幸せ者である。

それで思うのだ。人間も冬眠出来たら良いのではないかと。気温が低い時、他の生物が
代謝を下げて眠るというのは、よく考えたら理に適っている。人間の祖先が、いつごろ
冬眠をしなくなったのかは知る由も無い。が、とにかく寒いからといって、自分の蓄えた
以外のエネルギーを自然界から積極的に取り出して間接的に使用する(例えば食べるの
ではなく、暖をとる為に燃料を燃やす)という選択を行い始めた時点で、何となく現代
への道筋が浮かび上がっているような気がするのだが。

そんなに環境負荷を減らしたかったら、つべこべ言わずに冬なんて厚着してずっと眠って
いればいいのだ。

一年とちょっとの期間に出た廃油が、約130リッター。
いつの間にやら、えらい量になっていた。先輩が引き取ってくれるというので、
外出のついでに100リッター弱置いてくる。残りはまだ家にあるが、木材に
代用の防腐剤として塗ったり、錆び止めとして機械の腐食しそうな箇所に使用
したりできるので、若干は残しておいた。更に廃油ストーブなどがあれば、
それなりに使用価値は出てくるのだが、やはり使い切れる気がしない。
 
 
廃油あげます.JPG
 
 
トラクタのエンジンオイル量は、5.7リッター。ミッションと油圧で37リッター。
コンバイン1台あたりエンジンオイル2リッター位。軽自動車3台で7リッター。
細々したエンジンつきの機械が20台弱・・・。

これは、仕方が無いと言えば仕方が無い。けれども、交換しただけ稼動させているかと
言ったら勿論ノー。ただ所有しているだけで、どんどんコストは嵩んでゆく。
よく使うものは、ペール缶で用意しておかないと間に合わない。
 
 
そして、更に頭の痛いのは使用している油脂類の数。

エンジンオイル・ディーゼル用エンジンオイル・ギアオイル・油圧/ギア兼用オイル・
ATF・2サイクルオイル・チェンソーオイル・・・等。グリスも、ノーマル・モリブデン
・リチウム・田植え機専用など色々種類があり、使用状況に応じて粘度も選んでいる。

この理由は、適切なものを適切な箇所に使わないとトラブルの原因になるので、管理が
必要な機構の数だけ種類が増えるというものだ。

いや、拘ると本当に細かい。例えば、トラクタの標準ロータリーに使用するオイルは、
単にギアオイルというだけではなく、PTO軸入力側ギアケースは#100以上の硬い
粘度のもの、チェーンケースは#80前後の軟らかいもの。新品エンジンと使い込んで
やつれたエンジンとでも、使用するオイルの粘度や性状を変えるという具合。

以前は、エンジン付きのものはおおむね趣味の対象でしか無かったので、油脂類に関しては
この煩雑さを感じるどころかむしろ楽しかったのだが、最近はそうも言えない。
 

・・・メーカー純正はほぼ間違いないが、高いし今よりもっと種類が増える・・・ホーム
センターの安い油脂類は、イマイチ信用しきれない。これを使うなら、今より交換ペース
を上げる必要があるか・・・もしこれを使ってフィーリングが合わなかったら、残りは
どのように使うべきか・・・
 
 
オイルをいじくる度に、種類を出来るだけ増やさぬよう、お金は極力かからぬよう、
そして機械のフォーマンスを維持しつつ寿命を延ばすにはどうしたら良いかばかり
考えている。

 
まあ、それでも一応メンテナンスしているのだから機械はまだ良いのかもしれない。
やればやるほどに、己の方が磨り減っているようなのだ。

今年もまた管理する田んぼの面積が増えた。

写真の田んぼは、農政を介して正式に引き継いだは良いものの、バインダーで刈った
ワラが散乱したままになっている。種籾や古代米など、特殊な目的のイネが栽培されて
いる田んぼでは、バインダーやハーベスタは未だ