千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

新規就農者ブログ

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創作物なり

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どうせ晒すなら、常に一番頭に置くことにしました。
農的なことにやんわり関心があり、なおかつ文字が好きで暇もある方はどうぞ

PDF(校正なし)
本編1.pdf

ドキュメント(ワード、最近修正・加筆)
本編1.docx
 
これが一体何のファイルかは、この記事に少しだけ説明があります。

http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-600.php

露地育苗おさらい

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イネの苗は発芽がバラついたため、まだ水苗代へ移していない。
いや、本当は出来るものから順次移せばよいのだが、今回は他にもモミ酢や
竹汁などを水で希釈して苗へかけるなど、試している事があったので、その時期を
遅らせた。

20170428_094921.jpg
 
とは言え、そろそろ移さなければまずそうだ。
今年は、知人から貰った培土を使用したのだが、どうも普段使っていたものより
肥やしが少ないようで、葉の色が抜けてくるのが異様に早い。これを知っていれば
もっと薫炭の量を少なくしたのに。
 
 
で、葉っぱはコヤシ切れだが、根っこの張りのほうは割と良好。
 
20170428_113335.jpg
 
昨年は、本当に失敗してグズグズの苗が出来てしまったが、今回、それだけは
回避出来そうだ。葉っぱ二枚にしてこれなら、植える頃に問題が出るとは考えにくい。

 
さて、とっとと運ぼう。 斜めに重ねて。 
 
20170428_100655.jpg
 
毎度この運び方。苗ラックなぞ不要。折れたら折れたで構わない。
今回の苗は、既に異様に固く育っていて、全く折れる気配がない。
明らかに色が抜けてきて活性が落ちていそうなのに、それなりに強い。

勝手にニンニク

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仕事で出た先で、面白いものを見つける。 
見つけたのは知人。自分は気にもしていなかったが。
 
20170423_171501(0).jpg
 
野生化したニンニク。
休耕地になって4~5年とのこと。と、言うことは休耕以来ずっと自生している
ことになる。
一緒に生えているのはスギナとヒメオドリコソウ、ギシギシなど。比較的湿性地に
生えるような植物が多い。相性が良いのかは知らないが、ニンニクそのものの生育
具合は良い。土壌PHは測っていないが、植生を考えるに酸性寄りだろう。
だとしたら、一般的に言われるニンニクは酸度矯正が必要みたいな話は一体何なの
だろうかと。
 
でもって、割と大きくなる品種のよう。まだまだ玉になるのはこれから先。

20170423_171519.jpg
 
ジャンボニンニクは、こちらでも植えているが、それよりもニンニクらしい味がした。
とりあえず、二本ほど引っこ抜いて、植えかえておこう。
こういうものを探してきて栽培するほうが、自分的には面白いと思うので。
あと、強ければ栽培も楽なのではないかとか、そういう邪な気持ちもある。

やんわり曲げれば元通り

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昨日から、トマトの支柱立てを行っているが、その支柱が足りない。作付面積が増えた
だけでなく、昨年の台風で、かなりの本数がひしゃげてしまっていたからだ。仕方なく
追加購入をしたものの、それでも7~8組が不足している。
 
また買いにゆくのも嫌だ。とりあえず、あと何本かは修正することに。
 
20170422_134447-1.jpg 
 
ひしゃげていたのは13組。写真はその一部。修正不能は3割弱。
被害は、オス側よりもメス側の方が目立つ。原因は風向きによるものだろうが、
ならば支柱を立てる時は一方向(右側がオス、左側がメスなど)で統一せずに
交互で立ててゆけば、リスクが分散し、修正率が高まるかもしれない。
 

万力以外の道具は不要。このレベル程度には戻せる。万力が無くても、パイプを
挟める何かがあればどうにか出来る。完全に修正出来たものは8組。オスは11本
元に戻したが、使い道に困ってしまう。修正不能品は、屈曲部分を切断して
ストレートパイプにしておいた。そのうち何かには使えるだろう

 
20170422_134424.jpg
 
たいがい、複数の曲がり個所があり、各々の方向も色々だが、一度に無理矢理修正
しようとしなければ、素人で、時間をかければそのうちなんとか出来ると思う。

作業の方法は、勘所を説明するのが難しいし、なにより作業中の写真を撮り忘れた
ので割愛しようと思ったが、少しは説明をしておかければ

クランプした所を曲げて戻すというのをイメージされ勝ちだが、
実際は万力でくわえた根元を戻すのではなく、クランプ部は飽くまで支持点として
利用し、膝や両手、時には脇腹まで使って全身で全体をやんわり修正している事が
多い。今回のような曲がり具合なら、力の加わった方向や曲率も解析しやすい上に
パイプは比較的柔かく出来ているので、人力でも曲げやすい。この点を徹底的に突くと
人間の体が万能な冶具に化けるという事。
 
というか、高校生の頃から金属加工もそれなりにやっていたし、機械類の応力測定を
はじめ、強度関係の仕事も多かったせいか、あまり何も考えずに体が動いたというか。
最近は、そんなことも思い出す事は殆ど無かったが、何処でスキルが活きるか分ら
ないものだ。今回の対応は極めて原始的だったが、現場レベルでは、こういった方法の
ほうが実践的なのも間違いはなく、そして経費もしっかり抑えられる。
 
無論、誰でも最終的にはどうにか出来るレベルの作業だとしても、最初はそれなりに
時間がかかるかもしれない。それをどう判断するかは状況にもよるだろう。
ただ、直す位なら買った方が安上がりだと判断したとしても、もしも時間が許すの
ならば、何本か程度は自力で修正してみることを奨めたい。そもそも、ダメにしても
惜しくない素材だから、練習にはもってこいなのである。それで、自分でも出来るかも
という手応えを感じたのなら、数をこなしてみるのも良い。
すると、自ずとての作業速度は当然上がってゆく。そして、ある時に

【買う位なら直した方が良い】

という選択肢が必ず出てくるものだ。
やらなければ、いつまでも選択肢が増えないままなのである。
とかく、こういう仕事は興味があることばかりに目が行ってしまいがちだが、思いも
寄らぬようなトラブルが山と降ってきてそれどころでなくなる場合が多い。いちいち
それで右往左往して、出費を重ねるようでは先が知れる。

竹の煮汁

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以前から、竹を煮詰めるとなかなか良い香りがすることには気がついていた。
モチを蒸かす際に、なんとなく竹の短冊を放り込んでみたりしているからだ。
竹の成分には、強い抗菌作用があることも知ってはいる。そして、それは加熱しても
簡単には失われない。煮たら煮たで、他にも微量のミネラルや糖なども溶出してくる
だろう。
 
以前から竹の煮汁と、米の研ぎ汁を混ぜ合わせたものを時々タライに溜めてある。
それを妻が無希釈で野菜の苗にかけたりすることもある。とりあえず、悪さをする
ことは無さそうだ。それだけが要因では無いものの、割と寸詰まりでがっしりした
夏野菜の苗が育っているような気がする。もしかして、割と良い自作液肥なのかも
知れない。因みに、そのブレンド液は一週間以上放置したものだったが、カビは
表層に浮かんだヌカの凝固物に少しだけ発生した程度で、液そのものはなんとも
無かった。香りは、日本酒を仕込んでいる時のようなアレ。要は乳酸発酵臭。
そのまま飲んでも平気そうな香りだったが、流石に止めた。

これは、イネの苗にも使って効果を見て確認したい。と思ったら、そのブレンド液が
既に使い切られていた。仕方が無いので、作業の片手間で煮汁をこさえる。
 
20170421_103016.jpg
 
羽釜に水と適当に切った竹を放り込み、ひたすら煮る。水は時々足す。
 

20170421_164607.jpg
 
煮はじめて、2時間を過ぎたあたりから、だんだんと湯が茶褐色になってゆく。
抽出物の量は、竹齢や切り出し時期によって変化するようにも感じる。
晩秋~真冬あたりのほうが、煮汁が短時間で茶色になるイメージ。

興味があればお手伝い

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仕事を頼まれたので、先週から時間を作って養蜂のお手伝いをしている。
行くと、丸一日使うことになるので、田畑へ出る時間は減ってゆく。
しかし、繁忙期にも関わらず仕事の雰囲気も良い。そして賃金も高い。
素人の自分でも、向こうは助かっているということなので、ならばもっと頑張ろうかと
いう気にもなる。

20170419_114501.jpg
 
実は、昨年も何日か別のところから依頼があって巣箱の面倒を見ていたのだが、
その数日の経験が、どうも今回に生きているようだ。
 
それと、本格的にやるということは無いだろうが養蜂にも興味がある。
専業の方々の仕事ぶりをもっと拝見したいものだ。今回手伝っているところは残念
ながら、越冬で千葉に来ている東北の養蜂農家さんなので、今月いっぱいしか一緒に
作業は出来ない。それでも、経験は出来るうちにしておこう。また秋になれば、役に
立てるだろう。

そのうち、少しだけ蜂群を飼育してみたい。趣味レベルでも、始めるのであればお手本は
身近にあった方がよい。また、向こうにしてみても、ある程度は知識のある者に手伝って
欲しい。
 
今後も、どこから何の依頼があるか分らない。本業以外にも出来るだけ色々出来る
ようになっておくのも悪くないなと思う。適度に余所で仕事もしていたほうが
気分的に煮詰まりにくいし、ヒントもある。それと、しっかり日程を調整しなければ
ならなくなるので、自分の仕事をダラダラやるという事も少なくなる。
元来の性分が怠け者である自分にとっては、その方が良いなと思う。

カッターとトリマー その1

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まとまった雨が降り、田んぼには充分過ぎる程に水が溜まった。
そろそろ代かきをすることになるが、その前に、トラクタで踏み潰した後に刈りこん
でおいたアゼの仕上をしておこう。
 
作業は飛び道具二台体制。
最初は、水中仕様のこまめ。(知っていると思うが、そんな物は存在しない)
コレで、アゼの内側を直角に切っておく。

 
20170418_143521.jpg
 
アゼのキワからは、雑草が田んぼへ侵入していたりする。代かきが済んでから、助錬で
泥をよそったり、畦畔板を挿したりする際には、その根っこが邪魔になる。また、土
そのものも軽く細かくしてやっておいたほうが、それら作業も楽になる。と、言うか
トラクタで代かきをする前にしっかり出来るようにもなる。また、アゼの草を千切って
埋め込んでしまう事が出来るので、例えばアゼに穂副性のスズメノヒエやアシカキなどの
雑草が発生している場合も、この直角切りは非常に有効だ。
尚、アゼを踏みつぶしていない場合は、不用意にアゼの内側までえぐり込むように
切ってしまうと漏水の原因となることがあるので注意すること。
それと、一回でアゼの切り込みや雑草を上手く埋没させる事が出来なければ、そのまま
往復してくればたいがい事は済む。上手くいかないからといって、機械を無理矢理手前に
引き戻したり、同じ場所でずっと運転していると、無駄に疲れたり、一か所だけが深く
なってしまうことがある。
 
基本、アゼ切りが済んだら、そのまま何もしなくても良い。だが、土塊がまだゴロゴロ
していたり草の処理がイマイチだと感じるなら、除草機を使うのも良い。
本来とは別の使い方なので、あればの話であって、無理して使う必要も無い。
 
20170418_151856.jpg
 
こまめを通したのと同じようにすれば良い。除草機は、非常に軽く出来ていて扱い
易く、また代かき性能も高い。そして何より潜りにくい。というか、これが泥にハマる
状況がまずあり得ないと言って良い。こまめですら落ちてしまうような状況があれば
最初からこちらを出動させるほうが手堅い。
反面、出力も小さく、深くまでかき回したり、強固な雑草の根を千切ったりするのは
苦手。また、アルミ製の除草ドラムをはじめ、減速機も耐久性がそこまで高くない。
使いやすいからと言って、イレギュラーな作業で使い過ぎて寿命を縮めるのはあまり
得策では無い。なので、局所的な使い方にとどめておいた方が得策だろう。

ここでタイトルの説明すると、カッターがミニ耕耘機。トリマーが除草機となる。
どちらも本来の用途とは別だが、そういう考えで使うのも全然アリだと思う。
無論、アゼ塗り機も持っているし、ロータリーにもサイドディスクがしっかり装備
されているという恵まれた方ならば、この記事は何の参考にもならないだろう。
アホな事をしている奴がいるな、位の感覚でしかなくても別に構わない。
重要なのは、無ければ無いで、どうすれば良いかという考え方だ。それを知りたい
人がこの記事を読めば良い。

除草機は個人的な感覚から言うと、【動力付きトンボ】。非常に便利である。
例えば、田んぼの前任者があまり均平出しに拘りがないとか、田んぼの管理そのものが
上手でなかったりすると、四隅の土が盛り上がってしまうことがあるのだが、そういった
部分の土を処理しようとすると、トラクタで何度もその区間を往復しなければならな
かったり、人力でやると非常に時間も手間もかかったりする。最終的には人力でも
トラクタでやるにしても、その作業を行う前に、これで下処理をしておくと良い場合も
あるのである。

 
20170418_152840.jpg
 
写真の部分は、見事に水が乗りきらずに重いままの土を均しているところ。
とりあえず、水面より露出している土をこなれさせてやるまで出来れば、後はトンボ
で簡単に引っ張って均すことが可能になる訳だ。ゴロゴロのままではそうはゆかない。

野草の維持

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休耕自作地の畦には、野蒜がたくさん自生。(濃い緑色の細長い葉っぱ)奥へ行くと
さらに密度が高まる。こいつらは有用なので、もうしばらく放置しておこう。
それにしても、つまんで食うには数が多すぎる。なので、時々売ることもある。 
 
20170417_120803.jpg
 
葉っぱも球根も食えるので、刈るのが惜しい。まあ、少しばかり刈りこんだところで
いなくなるような連中でもないが。出来るだけこの先も密度を維持したいとは思う。
とりあえず、その為にまずこちらが出来ることは【執拗に草刈りをしない】事。

また、不用意に保護したり施肥しないことも大切。ここは、年に数度の草刈り以外は
全く自然任せ。良かれと思って他の雑草を無闇に抑え込んでしまうのも良くない。一時
的に、保護された群落の勢いは高まるかもしれないが、極相に達してしまうと後は
衰えるだけ。誰しも、わが世の春を謳歌していられる時間など大してないもの。むしろ、
それを目指している頃の方が力に満ちているとも言える。それが道理。

そして人為的に極相っぽくしているのが畑。ご存じの通り畑を維持するには絶えず
様々なものを補給してやったり、耕したりしなければならないし、なにより、雑草と
戦い続けなければならない。
野蒜は、そこまでして栽培するような植物でもない。なにしろ有用でも雑草なのだから。
極力なにもしないで収穫できるのなら、それに越した事はないのである。

現状を維持するには、適度な草刈り。そして個体群を維持するために収穫しつくさない
こと。増えすぎたら、極相を回避するために応分に収穫を増やすこと。

また、この場所を本当の自然に戻したければ、徹底的に何もしないこと。自分の
遺伝子がこの先何世代か続くあたりまで放置出来たとしても原生林に戻ってくれる保証は
無いが。その一部始終を見ることは出来ないにせよ、休耕地を何年か観察すると、一応
遷移が進んでゆくことだけは理解出来る。無論、自分も人の世に生きる者であるの
だから、それを愉しむという訳にはゆかないが、まあ勉強にはなると思う。
 
さて、植生が自然に遷移してゆくという仕組みを考えてみるにつけ、畑という土地は
つくづくおかしな環境だ。一作が終わると耕起や草刈り、消毒などをして、環境が
リセットされてしまうのだから。それでは毎年同じ雑草が生えてくるのも当然である。
それを理解した上で農業に取り組んでみると、別に無理をしようとし思わなくもなる。

『続けられればいいんじゃない?』位の感覚で充分な仕事である。

身内も含め、周囲の農業者がそれで納得してくれるかは知らないが。
無理をすればするだけ土も心身も痩せてゆくのは間違いない。それで早死にするも道理。
出来るだけ気楽に生きましょう。 
  

畑のそばには、ヤブカンゾウが所々に群れを作っている。
ここも野蒜同様に残す。昨年は刈っていたが、妻の意思でもある。

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生えている場所以外は、一応草を刈る。自ずと斑模様が出来る。
あの婿は何をしているんだという目で見られる。
みっともないとお義父さんに思われる。 
それでもこれで良いと思う。
ご近所に尋ねられたら、理解してくれないのを承知でしっかり説明しておく。
なに、ご近所にも植物群にも迷惑はかけない。それが一番良い選択肢ではないか

乾かないなら水を貼る

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ただでさえ水持ちの良すぎる田んぼは、ひとたびまとまった雨が降ると、なかなか
乾いてはくれない。最近は三日おきくらいに雨が降る。先週も今週も、振った翌日は
晴れていたのに夜に勢いよく時雨れてくれた。
 
田んぼに資材や肥料を突っ込んで二週間弱。本当は、もうしばらくの間は乾かして
分解を促しておきたいところだが、どうにもこれでは仕方が無い。田植えまではあと
一か月程度時間があるが、もう田んぼんには水を溜めてしまい、早目に代かきを
することにした。

ただ、水が溜まる前にアゼの草は始末しておこう。 
 
20170413_113952.jpg
 
代かきをした直後、このアゼには畦畔板を挿したり助錬で泥を盛ったりすることに
なる。その際に、雑草がはびこっていると、成形がしづらいだけでなく、漏水の
原因にもなりやすいので、最初だけは徹底的に刈りこむようにする。
  
雑草を粉砕する必要があるので、ここでもナイロンコードを使用。
何も畑や草地だけで使うものでは無い。湿地でも相当に役立つ。
 
20170413_113852.jpg
 
久しぶりに逆回転刈払機(右側)を使う。6年前に購入した湿地専用とも呼べる
妙な機械である。本当に年に3回くらいしか使わなくなっていたので、今年は
もう少し活用しようと思っている。ビオトープも出来たことだし。
しかし、ディフレクター(刈刃カバー)をしっかり直さなければちゃんと使えない。

逆回転刈払機についての解説は過去の記事でも。
イリノME27BーNC

妻に収穫を頼まれる。

『エルバスエラ積んできて。』

・・・エルバステラ・・・なんだっけ、それ野菜だっけか。
 
『エルバステラの穂ね。70本くらい。』
『あと、イチゴの若い葉と花。形のいいやつも同じくらい。』
 
!あのワイルドストロベリー、売れるんだ・・・。しかも実では無く花と葉っぱか。
本当に、何が売れるか知れたもんじゃないな。どれもこれも、商品として栽培していると
呼ぶにはおこがましいほどの小さな面積ながら、しっかり引き合いがある。世の中は
不思議なものを欲しがる人がいるものだなと感じると同時に、作物に関しての考え方が
一般的な農家のそれと全く異なる妻に関心するばかり。 
そんなもん知らねえし、とか、どうやって売るんだ?的な事を妻は全く思わないだ。
カボチャのつるが売れたり、真冬のまだ小さいソラマメの葉っぱが売れたり、
畑に生えてくる雑草が売れたり、まだ蒔いていて出てこないサトイモの葉っぱが
売れたりと、ここ一年を思い返してみても、そういう例は枚挙に遑が無い。

興味があれば調べるし、タネも購入するし、育ててみる。使い方はシェフと相談も
するし、提案もする。ひとたび売り先が見つかれば、そこでの使い方を参考にして
他にも投げかけてみる。あるいは、使ってくれたお店から話が広まってゆく事もある。
ニッチな作物に関しては、他にはSNSに写真が上げる程度で、それ以外の営業活動は
していないに等しい。マルシェや朝市での出店も、一応営業活動のひとつではあるに
せよ、マニアックな作物は売れないので、並べることは少なく、訴求効果は殆ど無い。
 
どれもこれも少量ではあるけれど、飲食店の一件や二件で使う量としてはなんとか
確保できる。相手は相手で、変わったものを取りそろえ、少量でも融通してくれる
農家というものは、かなり貴重な存在なのかもしれないなと思う。
  

そうそう、エルバステラはこちら。見るからに強そうだ。

20170413_135011.jpg
 
れっきとしたイタリア野菜。でも見た目はオオバコ。特に穂はまんまオオバコ。
個人的には、葉っぱより開く前の穂の味が好き。
なんだろう、その辺の野草とアスパラガスを足して二で割ったような印象だが、
不思議なことに、そこまでの粗っぽさは感じないし、後を引くような味。食感も
しっかりしている。コレ、あんまり知らない野菜だけど自分でも料理するときに
使いたいなと思った。
 
婿入りしてから、調理の機会がかなり減っているが、普段から、自ら調理する習慣を
元に戻したい。お客様と、野菜の使い方で色々と話し合いが出来る人間にならなければ
ならないと思う。
 
【農園タロとあき】
https://www.facebook.com/tarotoaki/

明日は、大原漁港で朝市。
毎度の野菜と玄米モチの販売。しかし、今回は天候も良くなそうだし出展位置も微妙。

全体的に客足が悪くなるのを想定するに、少しでも、お客さんの足を止める工夫が
必要だ。話をしながら売るのが得意な身としては、売れようが売れまいが、まず店先に
人を一秒でも長く滞留させることが出来なければ文字通り話にならない。

悪天候だと、人の入りが悪い上に、移動速度まで高くなる。普段なら充分にお客を
立ち止まらせる事の出来るラインナップだったとしても、相当に苦戦するのは明白。
悪天候を忘れさせる位面白く感じてもらうようにしなければならない。
口先や目を引く野菜のだけでなく、他にも自分の持てるあらゆる表現方法を駆使
することが、生活を維持するために必要になのだから大変である。


うーん。とりあえず商品にも落書きしよう。これね、話のとっかかりにでもなれば。
大変だ大変だと、あれこれ考えたところで、イマイチ気合いが入りきらないというか、
入れられない。やっぱ力を抜いてくほうが好きである。それと、普段と似たような絵
でもマジックだと楽で良い。これを描く分には、もはや面倒だと感じることも無い。

20170408_160155.jpg
 
 
例年だと、三月でほぼモチ米の在庫が無くなって生産終了となる玄米モチだが、
今シーズンは今月いっぱい製造を続ける予定。
年末需要に対応しきれず、生産量を思ったより伸ばせなかったこと、11月の製造量が
例年を下回っていたことなどが、その主な原因である。

育苗や田植え準備、夏野菜の定植などで忙しい時期ではあるが、もうひと頑張り
しなければならない。製造し始めて七年目、毎年毎年、少しずつ製造方法が変化し
続けて、いよいよ独自のものに洗練されてきたらしく、方々から好評を頂いている。
 

もし、ご興味のある方がいたら、以下にでもお問い合わせのメッセージを入れて
いただければと。そうですね・・・あと50kg程度なら製造可能かと思いますので。

【農園タロとあき】
https://www.facebook.com/tarotoaki/?fref=nf

就農九年目にして慢心す

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場所が変わったとて、別に苗づくりの方法が変化するということも無かった。
 
昨年も今年も、露地育苗で充分だと思っているし、今後も栽培規模が大きくならなければ
その姿勢が変化することはないだろう。
 
育苗ハウスも、催芽器も必要無い。消毒剤も、苗箱処理も必要無い。全自動の種まき機も
必要無い。カマドでマキを燃やして温湯消毒すれば、ガスも灯油も不要。
浸種は、湧水の流れる水路に種もみをさらしておくか、ポリダライに突っ込んで時々
水を換えてやれば良いし、電気で加温しなくても、時間はかかるが露地で少しずつ加温
すれば良いだけだ。
 
ただまあ、今年はその加温をしくじった感が否めない。もう暖かくなっただろうと
三月下旬に播種をしたら、その二日後に感の戻りがあり、その後もしばしば低温に
見舞われる。なんだかんだで、苗箱をを積み重ねて被服をしてから氷が張るような日が
3日くらいあった。
 
20170408_100651.jpg
 
で、発芽ムラがいつになく大きくなった。普段は農ビ+プチプチシート+ブルーシート
で保温をしているところを端折り、薄手のフィルムシート二枚重ねとブルーシート二枚
重ねで済ませるという試みもだいぶ良くなかったと見える。被服内側の温度をモニター
してみるにつけ、温度の上昇も緩慢且つ苗箱外側からの放熱も早かったのである。
それでも、種モミが死ぬような温度にはならなかったので、結果を確認するために、
特に対策を施さなかった。

まあ、播種直後の低温だったので、動き出そうとする種モミの一部が再び休眠状態に
戻ってしまうのは当然。だが、別に死んではいないのだ。例えば、今まさに発芽して
いるようなところで、霜などに当たってしまうと低温耐性の低い品種などは凍死して
しまうことがあるのだが、その事態は回避出来ているのだから良しとする事も出来る。
出芽が遅れてきた部分も、ひとたび芽が地上にでてしまえば、最終的に植える段階に
なると遅れを取り戻せている事が多い。経験上、無加温の完全露地育苗+水苗代の場合、
発芽が一週間以上ズレなければ問題が出ない。生育が緩慢な育苗方法故の安心感で
あろう。

傍目には、明らかな失敗だが、5月の中旬までに田植えが出来れば良いのであるから
別にそんなに慌てて育苗する必要など無い。まったく気楽なもんだ。このように
取り返しのつく範囲内で失敗出来るのなら、いくらでもして損はない。考えてもみれば
すればするほど、短期間でノウハウが蓄積されてゆくのだから、新参者の農業者などに
してみれば、取り返しのつく失敗は却って好都合だとさえ思えてくる。

けれども、世の中には発芽ムラが大きいだけで、この苗はダメだとか言って種を蒔き
直す人も大勢いる。確かに、人間の都合で設定されている育苗環境に合わないから
失敗なのは間違いない。しかし、それにばかり執着することは、良かれと思って導入
した設備にかえって弄ばれているばかりか、資材や種苗を扱う業者の思う壺だという
事も間違い無いのである。

 
で、今回はいっぺんに苗を並べることは出来なかった。
まだイマイチ加温が上手くいっていない苗箱を集めて、加温が偏っている部分を
日当たりの良くない側に持向けるなどしつつ積み直し、引き続き被服を継続する
ことになる。
 
20170408_100707.jpg
 
我ながら、何だこりゃと言わざるを得なかった。
散々失敗しても大丈夫とか書いておきながら、これでいて露地育苗は八年目なのである。
気楽に構えているのは構わないが、これはまあ、だいぶ驕りとか怠惰でもあるかなとも
感じる。なにしろ最初に加温が上手くいっていないと言う事に気がついて尚も放置した
ということを思い返してみても、放置して結果を見てみようという気持ちはあったに
せよ、オチはそれなりに見えていたのだから。

【覚悟の必要が無い失敗だったら、別にそれでもいいや。】

という姿勢が、一連の流れの中に常にあったということを再認識しておこう。
そういった気持ちを出来るだけ排除しておかねば、今後の作業がどんどん雑になってゆく。
 
尚、はじっこだけでも芽がだいぶ伸びてきてしまったものは、申し訳ないが、他の
部分がどうなっていようとも、今後も容赦なく露地に放り出す。そして、葉っぱが
二枚になった時点でビオトープに放り込む。そして三週間くらい放置すれば、いよいよ
田植えの季節。色々と意地悪をしているようだが、後は自然の光と暦に任せて強く
元気に生育して欲しい。自分は、その手助けをするだけだ。途中まで水切れにならない
ように、それと鳥に食われたりなどしない程度に。以降の管理はちゃんと気をつけるの
で苗さん、どうぞ収穫・出荷までよろしくお付き合いください。

うない日和

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週末から来週中ごろまで、どうやら天気が崩れるようだ。(作業内容は昨日のもの)
今は、夏野菜やらショウガ、葉物野菜など、色々と植えたり種を蒔いたりしなければ
ならない時期。出来るだけ今のうちに畑を整えておかなければ、適期を逃してしまう。
天候を睨みつつ、どれだけ前倒しで圃場の準備が出来るかで今後の明暗が別れる。

 
菜の花がキレイだなぁと思うのも事実ではあるが、あんまりのんびりとそれを愉しんで
いる余裕も無いのが残念。花見?羨ましい話ですなぁ。

20170405_162309.jpg 
 
写真をおさめておくだけで精一杯。
 
耕耘機をかけ終えたら、即座に妻がクリーンシーダーで播種。
 
20170405_162350.jpg
 
彼女は、作業速度に関して言うと自分より相当早い。本人はそんなつもりはないだろうが
一緒に作業していると、プレッシャーがヤバい。最初の頃は、ペースがどうしても合わず
ビクビクしながら作業していて、かえってぎこちない動きになり、イラつかせていた
ものだが、現在はそれも少しは改善されただろうか。それとも、ただ自分が動じなく
なっただけか。
 
 

一年経ってみたけれど

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相変わらず、土が重いままだ。
土塊が粗いままの区間も残っている。
改良資材は、圃場に満遍なく散布しているのだが、ムラがある。
同じように耕してみても耕深が一定にならない。
   
20170404_173850.jpg
 
本当、どうしたものだろうか。トラクターをかけてみると、均せたところとそうでない
ところとが一目瞭然。土の表面にヒダヒダが出来るのだ。
もともと均平も出ておらず、耕す度に修正を重ねてきたつもりなのだが、まだこの有様。
今日も今日とて耕してからレーキで整地。ロータリーにオート耕深制御が付いていたと
しても恐らくキレイに仕上げられないであろうガタガタさ加減。

 
ここは、特に水はけの良くない区間。
 
20170404_173931.jpg
 
何をどうしても、一年前と様子があまり変わらない。とにかく、土を引っ張ろうと
レーキをかけるのだが、ゴロゴロの土は本当に引っ張りづらくて困る。
一応、この畑には手彫りで暗渠工事もしたし、幾つか地下水にまで達する穴も開けたし
出来るだけのことはしてきているのだが、どうにもこの個所だけは改善しない。
ここにも、透水穴を掘るなどの処置が必要かもしれない。

フツーのブログ

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なんというか、なんとなく新規就農みたいなワードで検索してみると、当ブログは
どうやら検索上位に来る。【新規就農】だと、1ページ目にきたり、次の日にはだいぶ
下になっていたりと安定しないが、【新規就農 ブログ】だと、どうやら三位。上位
二つは就農ブログのランキングサイトなので、検索だけで考えると実質トップ?
【就農 千葉】だと五位。上位四つは県のサイトである。

で、当ブログ。ここのところは自分の趣味的な部分と、作業時の備忘録として使って
いるような感じである。作業を紹介するにしても、あまり事細かな部分までは載せなく
なったし、それ以外の話題では、機械にせよ作物にせよ、資材にせよ、ひたすら
マニアックな内容となっていて、ついてこれぬ方が大勢いるのではないかと思ってはいる。

ただ、どんなにマニアックでも過酷な内容でも良いから、中身の無いものにだけは
したく無いというスタンスは、開始当初より一貫させているつもりである。それが、
時には就農を志す方々の意欲を削ぐような内容であったとしても、敢えて積極的に
そういったものを記事にしてきた。それで躊躇する人には、正直向いていないような
職種でもあるからである。

農業は、行う以上将来にずっと続いてゆくことが大前提となるので、自分が生きている
間での成功とか失敗とかそういった尺度で語られるほどつまらぬ事は無い。
故に、自分は成功するためにブログを書くなどという事はまったく考えてはいない

どうやったら成功するか・・・失敗するのか・・・ばかり考えるような人だったら
そもそも、天候をはじめとする多くの不確定要素、そして就農者に回ってくる条件の
悪い土地や、自分の意思とは無関係に荒れ果ててゆく周囲、それでいて入ってきた
者にとって、最初は到底理解不能な近隣との協調の取り方や地域のならわしなど
不条理な要素の多すぎる農業なんぞ、絶対にやらない方がいいだろう。

無論、農村生活のブログをつけるのは、各々の勝手である。
しかし、ゆるやかな田舎暮らしや、疲弊した精神の逃げ場としての【農】のような
幻想を抱く、【農村に対する依存・消費型】的な考え方をしている就農希望者の
背中を強く押すような内容は、自分には書けないなぁと思うのである。
それで辛い思いをする人が出現してしまったら、恐らく自分はそれを見て見ぬふり
出来ない性分なので、だったら最初から無責任な事は書かないようにしようとなる。

で、自分のブログが検索上位に入るようになっているからと言って、別に野菜やモチの
注文が増えるような事もない。当たり前と言えば当たり前だが。
それでも、別に野菜もコメも売り先には困っていない。いつの間にか、ブログより
SNSのほうが営業手段としては優秀な時代になってしまったらしい。
自分は、SNSを多用するのもあまり好きではないので、そちらの露出は妻が

【農園タロとあき】
https://www.facebook.com/tarotoaki/

みたいな感じで良く更新している。
自分は、相変わらず出かけた先でモチを売ったり、知人に手紙を書いたりと、電話を
かけたりと、相変わらず手と足で出来る範囲のアナログ活動を主体としている。
そのほうが、色々な人と長く繋がっていられるような気がするからである。
  

しかしまあ、今日もこれだけ書いたことだし、残りは、うっすい内容のえせ農家ブログ
でも敢えてつけてみるとするか。
  

今日はマキ割りをしました。(嘘です、コレは一か月半前の写真)

20170219_104458-1.jpg
 
いいですねー。スウェーデン製の斧とクサビ!パカパカ割れます。
寒いのに、これはいい運動。暖を取る前から体はポッカポカ。
これならヒノキをもっと伐採しようかな~なんて思えてきますよ。
今年こそは、わが作業場にも薪ストーブを導入したいですね。 
  
・・・既に辛くなってきた。つまんねぇ。死にたい・・・でも書いてみよう。
 

午後から雨が降るという予報だったので、朝から田んぼと畑の耕起を行う。
 
だが、この時期の田んぼでは耕起以外にもしておかなければならない事がある。
それは、トラクターによるアゼの踏みつぶし。要は、代かき前に速やかに水を張れる
ように、アゼを踏み固めておくという事だが・・・うん、普通はアゼ塗り機を使って
やることだろうなと思う。古くからの読者なら、私がずっとこの方法で過ごして
きている事をよくご存じだとは思うが。

20170331_112153.jpg
 
アゼ塗りの機械も、あるならあるに越したことはないが、正直、自分程度の零細な
耕作だと、全然必要性を感じない。そもそも良く見るとトラクタのフロントウェイトも
それ用では無く、廃品の汎用モーターだ。専用のものが無くても何か代用出来るものが
あって、それが機能的に同等であればどうでも良いという、哲学というか投げやりな
自分の考え方が良く判る写真だろう。まあ、みっともないのは我慢するしかないが。
そうであっても、一つだけ言わせてもらうなら、

【良い道具さえあれば、高品質で食味の良い作物が出来るとかそんな事は一つもなく、
むしろ工夫すればするだけモノは良くなってゆく】
 
という話。故に、別に誰かに頼んで塗ってもらおうとも思わない。
代かきに必要な水深なら、この踏み潰しのみで充分に事足りるのだ。代かき以降は、
特に水深が必要になってくるので、どうせ助錬で全てのアゼに泥をよそっておかな
ければならない。何を言いたいのかと言うと、機械でこさえたアゼよりも、助錬で
泥を塗ったくったほうが水持ちが良いということだ。面倒くさいかもしれないが、
そのほうが水を無駄遣いしなくて済むし、雑草管理の上でも安心が出来る。
 
 
ただし、この踏み潰し作業は、安全面から考えると重大な問題がある。というか、
本当ならやってはいけない部類の作業かもしれない。ぬかった田の土、そして機体が
大きく傾斜する作業姿勢。うっかりすれば横転だ。
 
20170331_112544(0).jpg
 
畦畔の高さが30cm前後になってくると、流石にその危険性が非常に高い。
その場合は、無理に片輪をアゼのてっぺんまで乗せず、中腹を潰すような感じで、半分
乗り上げるようにし、あとはアゼ側のサイドクラッチを適宜踏み込みながら、前輪を
振り動かして、その側圧により、アゼを固めるという手を使うこともある。(上写真を参照)

私はやっちゃイカンと言っているけれど、載せる以上やりそうな人がいるのは当然。
以下を読んで、理解出来ないなら、絶対にやらないでください。
理解した上で、怖いなと思う人もやってはいけません。
やって失敗しても、誰にも責任転嫁しないという鉄の意志のある方は、どうぞ。

踏み潰す際は、四駆を入れ、内側(田んぼ側)のストレーク(爪車輪)は必ず出して、
少しでも横転に対して踏ん張りが効くようにしておくこと。アゼ側のストレークは
畳んだままにしておくと良いが、面倒なら写真のように出しっぱなしでも出来なくは
ない。【田面がカラカラに乾いていても、ストレークは出すこと】また、操縦中に
横転しそうだなと少しでも感じたら、速やかに、車輪を田んぼ側に落とすこと。
粘るとロクなことにならない。また、カマ(深み)がある区間ではこの作業を絶対に
行ってはならない。アゼの高さ、田んぼ側の作土深さが一定になっている場合、
出きるだけトラクタの重心位置を下げるため、アタッチをアゼのギリギリまで降ろし
てやるのも良い。

尚、トラクタの重心位置は、アタッチの位置だけでなく種類によっていくらでも変化
する。故に、アタッチ装備状態での明確な傾斜限界は誰も知らないと考えるべきである。
恐らく、装備状態で30度までは持たないと考えるべきだ。土の沈みこみまで考慮
すると、傾けて良いのは20度前後だと思われる。それ以上まで試す勇気が自分には無い。

デコボコ耕起

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排水があまり良くない畑でも、妻はなかなか高畝を作らない。サクは引くので、それで
充分なのかもしれないと思う。また、マルチを張ったりする際に高い畝だと少々面倒も
あるかとも思う。

だが、栽培期間が長い作物ほど、排水には気を配っておいて損はない。
でも、高畝をこさえる気も余裕もないとするのなら、どうするべきか。 

20170330_180412.jpg
 
畝間となる部分だけ、可能な限り深耕とし、圃場端の土手まで繋げるのはどうだろうかと
思い、試してみることにした。写真中央の黒っぽい部分のみ、両サイドの2.5倍は深く
耕してある。
 
深さは、手首の少し上まで。20cm以上はある。 
 
20170330_180544.jpg
 
ここは、以前に重機でこっぴどく踏圧されたところ。流石に一度では起こし切れず
四回ほど耕耘機(FF500)を通してようやくこの深さ。
しかし、掘れば掘るほどに重粘土。放置しておくと、すぐに下の方はカチカチに戻る。
早めにモミガラなどを多量に深くまで混ぜておいた方が、排水効果も長続きするだろう。

少しずつ、粘土がほぐれて

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一年越しで改良を続けてきた転換畑も、そろそろ初の作付けが近い。
溝も掘りこんだし、ビオトープも併設した。事あるごとに、モミガラやヌカ、薫炭など
投入しては耕起を繰り返した。現在では、それなりに乾くようになっている。
 
20170323_111445.jpg
 
特に、改良資材を集中して投入してきた写真左側の部分は、同じ圃場内でも特に
排水が良くなっているのが解る。雨が降っても、三日目にはこれくらいまで乾く。
土塊も、だいぶこなれてきており、一年前と比べると見違えるようだ。
 
 
それから一週間後、要するに今日、作付前の最終調整を兼ねて、諸資材と元肥を散布。
  
20170329_172310.jpg
 
ダメ押しの燻炭、ヌカ、発酵鶏糞、モミ酢希釈液など。 
明日か明後日にでも耕起して、一か月ほど寝かしてから、いよいよ作付となる。
ようやく畑になってくれたかと一息つくことが出来そうだが、果たしてしっかり育って
くれるか、色々と楽しみだが、不安もある。とにかく、近隣から調達または自前で用意
出来るもの主体で、やれるだけのことはやった。
  

上記の資材は、田んぼへも投入。 

20170329_172306.jpg
 
昨晩も雨が降ってしまったので、非常に散布が辛かったが、四反弱ならまあ、人力で
投入したとしても無理のない範囲の負荷。ここも一緒に耕起しておこう。
昨年は、全く乾かせなかったが、今年の田んぼは、そこそこマシな状態。これなら
多少は先も明るいだろうか。

畑も田んぼも、少しずつ土の様子が変わってゆくのが楽しくなってくる、今日この頃。
独りよがりだったとしても、出来る限り資材を自作出来るようになってきたから
余計に面白く感じられるのかもしれない。

先月、キョン(外来の小さな鹿)を捕まえた知人のところへ行って、の締め方と捌き方を
教わった。仔キョン一頭ぶんの肉は、持ち帰って食べたら異常な旨さだったので、あっと
言う間に無くなってしまった。

そんな事を知ってか知らずか、その知人から今度はイノシシが一頭あるからと連絡が入る。
というか、いきなり持って現れた。流石に締めてはあった。こちらとしては
血抜きが済んでいるので有難い。

20170314_144305-1.jpg
 
で、60Kg位のオス。そこまでのサイズでhないが、少々戸惑う。どうすんのコレ
とか言いながら、妻とお義母さんにも手伝ってもらって、どうにか解体。その様子は、
載せてもいいかなとも一瞬思ったが、今回は割愛しておこう。
現在は、イノシシ肉が冷凍庫を占拠している。
 
こちらは獣害の特に多い地域。ジビエを楽しむことが出来るようになったのは、
傍目には面白そうなことかもしれない。だが、いつ農産物が被害を受けるかと、
こちらは常にヒヤヒヤしている。

罪もない生き物を・・・という気持ちも無いわけではないのだが、色々と背に腹は
代えられないもので。
 
本当、どっちが悪者かと言ったらまあ自分たちのほうだと思うけれど。
自分は人間なので仕方が無い。有難くお命、いただきます。

邪魔者かと思いきや

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琴(二弦琴)と尺八によるデュオユニットを職業として半世紀以上続けている伯父夫婦と
先日話をしていたら、篠竹が欲しいと言われる。そういえば、だいぶ以前から篠笛を
自作していたのだっけ。

いやはや、篠竹なんてものは、草刈りにおいて最強クラスに憎たらしい植物。群落が
あれば徹底的に刈り込むまでで、利用方法など真面目に考えたことはなかった。

なるほど、伝統芸能での需要か。
どんなものがよいかと尋ねると、以下のような感じ。

・直径21-22ミリ程度
・地上から三節~四節上の部位を使用する。
・真っ直ぐで真円に近いもの
・一節の長さ500ミリ以上、厚みは適当で良い。
・一年ものはNG、三~四年ものが望ましい。二年ものは使えなくもないが音色は
イマイチ

で、写真のが見本。奥が深すぎて自分じゃあれだ。いや、見事な篠ですこと位しか
言えない。

20170226_193659-1.jpg



20170226_193727-1.jpg


そのへんの群落じゃあ、ノギス片手に歩き回っても、そうそう見つかりそうもない。
適度に間引きをして数年管理すれば良いものが採取できるようになるだろうか。
とりあえず片手間で探してみるか・・・なにかいい情報知ってる方がいたら教えて
欲しい。あ、コメント受け付けられるように設定し直してなかった。

それにしても、釣竿用の竹とかも手間がかかりそうだ。
どんなものでも、ニッチな需要はある。けれども、それで仕事をしようとなると
ノウハウを知っている人間が殆どいないので、物になるまでに時間も手間もかかるし
頭も使う。こういうのは、奏者兼制作者である伯父と相談して進めるしかなさそうだ。

岩割り(水路掘り)

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本日も、あっさり目でゆこう。内容そのものは、かなりの重作業だったが・・・。

これが昨日の写真。ここで泥遊び。 
20170316_154123.jpg

昨日の記事に少し載せたビオトープの水位を下げるために、右奥の溝を刻み込んだ。
って、また溝掘りかと思われるに決まっているが、今回は普段とは状況が違う。
ただスコップ一本で掘れる溝など、たいした労力でもないし簡単なものだ。
二度言うが、【刻む】作業である。

して、状況は 

20170317_120010.jpg
 
岩!掘り下げようとする区間の下には、こんなものがギチギチに詰まっている。

ビオトープを掘る際に、ユンボでも難儀した部分を掘らなければならない。
それを行わなければ、ビオトープの最低水深は40cmのまま。それでは苗代に
使えない。最初にユンボで掘れば良かったのではないかという話もあるが、キチンと
測量して工事している訳ではないし、掘りすぎるとそれはそれで厄介なので
ざっくり造成し、あとは人力作業で微調整と考えたまで。
 
岩なので手強いには違いないが、岩そのものは粘板岩というか脆いものなので、
マトックでちまちま割ってやれば、そのうちどうにか出来る。 
 
20170317_115948.jpg
 
ひたすら振り下ろし、少しずつ割ってはその破片を助錬で掬い上げ、水の流れを見ながら
また崩しての繰り返し。そのうち、予定区間より先でも流れが滞りはじめたので、
そちらも掘り下げざるを得なくなり、途方に暮れながらも結局排水路全体を掘った。

申告やら、外で仕事やら、朝市やらプチマルシェやら、合間を縫ってのモチづくりやらで
どうも更新が開いてしまう。
その間、ネタが無かった訳でもなく。かといって、事細かくそれを書く気にもならず。
で、何があったのかをざっくり目に。

20170316_154123.jpg
 
うん。念願の苗代を兼ねたビオトープが掘れた。
掘る様子は、後日別に上げることにしよう。
掘ってから、2~3度雨が降り、それなりの池となった。現状で水深は40cm。
このままでは苗代にならない。さて、どうするか。
 
 
そろそろ、田んぼの準備もしよう。種まきはもう始めても良いかなという感じ。
なので、とりあえず、昨年秋から放置していた草を刈る。
 
20170316_121422.jpg
 
刈払機だけでなく、折角なのでコイツも連れ出してみた。それなりに便利だし、狭い所も
楽に出来るのだが、どうも道路沿いの畦や法面には採石が多くていけない。樹脂ボディが
経年変化しているかもしれないので、今後は石を拾いやすい場所で使うのは止めよう。
それと、想像よりも燃費がよろしくない。セッティングで少しは改善させられるかも
しれないが、いずれにせよ今後試すことが増えた。

風が吹いてもモヤ晴れず

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やたらと強風が吹く。今週に入ってから四日のうち、台風クラスの強風に見舞われた
のは三日。トンネルも飛ばされるし、様々な作業に支障が出る。

20170220_160207-1.jpg
 
早朝なら、割と風がそこまで強くないため、この程度なら・・・と思って、くん炭を
焼いてみたら、積み重ねたモミガラが1/3位飛ばされた挙句、焼けるのが早すぎて
灰が多くなってしまう。モミ酢を採取するためのドラム缶も倒された。
本当に徒労となってしまったが、まあ火災が起きなくて良かったとも思いながら後片付け。

就農して以来、まだ10年も経ってはいないのだが、どうも毎年春先に吹く風が
年を追うごとに暴力的になっているように思う。それなりに農業被害もあちこちで
出ている事だろう。あまり表だって取り沙汰されることも無いが、世間的には、
『今日は風が強かったね。』程度の認識なのだろうか。電車が止まったとか、
トラックが横転したとか、電柱が倒れたとかはニュースになるものの、ハウスが
飛ばされて泣いている人というのは、恐らく竜巻か台風の時でもなければ報道されない。

こういった気象自体は、どう考えても異常なはずなのだが、それも最早日常的なものと
片付けられているような気がしてならない。仮にそうだとしたら、それこどが最も
異常な事だと感じずにはいられない。
人の営みが関係して、このような気象になっているとは断じて言い切れないが、以前と
比べてみて明らかにおかしくなっている事に対して、誰も何も言及しないのは、皆が
見て見ぬふりを決め込んでいるように思えてくる。皆、自分たちに非はないと思い
ながら生きていたいし、何か事が起きたのならば、誰かのせいにしたい。でも、誰を
責めてよいか解らなければ誰も悪くない。だからその件はスルーしておけば良い。
そんな所なのだろうか。
 
少なくとも、こういった気象が更に酷くなってゆくようであれば、自分は耕作を続け
られるか自信がなくなってゆくだろう。手をこまねいているだけではいけないと
感じる。これを問題として肌で感じている人がいたら、一緒に何が出来るか話し合い
たいものだ。

 
そんな、モヤモヤした気持ちも、食事の時には無くなって欲しいものだ。
 
20170220_132752-1.jpg

一昨日のランチ。仔キョンの前足プレート。先日絞めるところから捌き方までを知人に
教わった際に持ち帰ってきたもの。若いのもあるだろうが、大した手間をかけずとも
こんなべらぼうに旨いなんて肉は、本当に久し振り。

今日は後ろ足も食べてみた。しかし前足のほうが歯触りもよく、緻密かつ広がりのある
味がしたのは気のせいだろうか。

レバーやハツも赤ワインに漬け込んで楽しんだ。背ロースは、やや強めに焼いても箸で
簡単に切れるような肉質。

ただ、キョンは特定外来生物である。生体移動が禁止されているので、捕獲したら
必ず殺すしか無い。日本にいてはいけない生き物を食って感動するというのも、また
もモヤモした気持ちになるものであった。

(前編はこちら)
http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-703.php

前回の紹介から、この後編を書き始めるまでに一か月強が経過。
正直、草の無い時期にレビューを書き始めてしまったので、後編はもう少し緑の増える
時期まで投稿を延そうかともようかとも思っていた。けれども、あれから時々時間を
見つけてブレードを研いだり、ワイヤー類のメンテナンス、キャブレターの調整などを
行って、まあ使用しても安心かなという所まで来たのでやっぱり紹介するとしよう。
 

改めて、この機体は ホンダUM-T12。 1985年製。新品に近い状態で四半世紀
以上放置されたもの。 当時の自分は小学校低学年。世間は科学万博や日航機墜落、
などが大きな出来事。わざわざマニア的観点から考えると、スーパーマリオ、ゲーセン
ではグラディウスやスペースハリアーなどが大きな話題に。鉄道ではシャークノーズの
新幹線100系、山手線では205系が登場した時代。ここらで当時のテレビ番組
なども思い返し始まったが、そういうものを振り返るのが趣旨ではない。

とにかく、幼心を思い出してみても巷の人々が曇りのない未来を予感し、それに
向かって突き進んでいたような時代だったように感じる。そんな中で登場したコイツは、
草刈りという地味な使い道ではあるのだが、設計思想、仕様、デザインの全てに渡って
冗談抜きに未来から来てしまったような印象さえ受ける。それくらい革新的だ。

エンジンは空冷2サイクル。排気量は55cc。刈り幅は30cm、乾燥重量30Kg
前進/後退ともに一速。これだけ書くと、別になんということは無い小さな草刈り機。
ただ、専用設計とも言えるバーチカルエンジンが当時の開発・生産力に余裕があった
事を窺わせる。本機はそうまでしても軽量で低重心でなければならないという点が重要。

20170220_125155.jpg
 
パット見、古臭さを感じない。少しだけレトロさを感じる点があるとすれば、 
ハンドルやマフラープロテクターなどにメッキパーツが使用されている事程度。
メッキの金属部品は、メッキ工程における環境負荷が大きいから、近年ではあまり
使用されなくなっている為だ。無鉛ガソリンの青いステッカーが辛うじて製造年次を
主張している。

見た目はゴツいが樹脂で出来ているカッターデッキなどは、芝刈り機などでも2000年
代に入ってからでなければあまり見られない構造。極端に理解されないであろう例え方を
するなら50ccのGPレーサー【ブルタコ50】が、70年代中盤に既にカセット式
ギアクラスター構造を備えていたような先進性。なんというか、こういう例え位しか
思い浮かばないくらい全体が変態的に極まった構成となっている。いや、ブルタコ50は
モノコックフレームなので、樹脂ボディを例えるのならそちらなのかもしれないが、
現在も二輪車のモノコック構造は一般的でない為、そういうことで。因みに車輪も樹脂
製と徹底している。
 
どうも話が脱線しやすい。以降は実際に使用している様子を踏まえながら、本機の
特徴を解説してゆきたい。

ハイト(刈り高さ)調整機構は四段階、左右前輪に装備。後輪位置は固定。
後輪が固定でも、そこまでの不自由さを感じることは無かった。
 
20170220_125334.jpg
 
調整方法は、一般的な歩行型芝刈り機のそれと同様。
  

それでは刈ってみよう。出来れば少しは緑色の草も生えているところで。
 
20170220_125511-1.jpg
 
なんというか、ものすごく普通に刈れる。刈り幅が狭いので、広大な面を刈るのに
向いていないのはこの時点でお察し。だが、それまでの【いわゆる草刈り機)と違う
考えで造られているから先進的なのだ。後輪(駆動輪)が大径なので、2駆でも走破性は
今のところ良好。

そういえば、本機の開発に関わったという知人がいるのだが、久方ぶりにコレを見た
ご本人の曰く

『あれ、大きいなこれ。こんな大きかったけかな。試作機はもっと小さかったはずだけど。』
 
という事だったので、もしかすると試作機では走破性や想定する草丈に関して難ありで、
大型化したのではないかとも考えられる。そのうちまた情報があれば、本記事に書き
加える事があるかもしれない。

強風があると、ビニールトンネルがめくられて困る。すぐにめくられてしまうのは、
農ビやら、パイプの長さやらのセッティングが良くないのではないか妻は言う。
まあ、それで改善するのなら行うべきではあるのだが、そうすると既存のパイプ類の
使い道が減少すると同時に、新しい資材を購入しなければならなくなる。
こういうのは、正直頭が痛くなる話。一度や二度ならともかく、毎度毎度そのような
事をしていたら、使わないモノが増える上に何処にも利益が残らなくなる。

なので、ゆくゆくはそういった資材を何か別なもので置き換えることが出来るように
手だてを整えてゆかねばならない。身近にあるもので鉄パイプの変わりになるものは
竹が順当だろうか。資材として使用するには適切な採取時期を逸してしまっているが
実験なので、この際どうでも良い。

20170217_163600-1.jpg
 
そんな訳で、作業場の傍に転がしてあった破竹を割り、何本か適当に炙って曲げ、
コンパネの端材にビスを打っただけの簡易冶具に挟んでみる。
短冊は長さにして120cm程度。
 
 
炙るのは、カセットボンベのガストーチが非常に使いやすい。だが、沢山曲げると
なると燃料が勿体無い気がするので、その際は別の手段を考えたいところ。

20170217_163744-1.jpg
 
フリーハンドで曲げるにしても、万力などがあった方が曲げやすい。
軽く炙ると、竹の表面が汗をかいたようになり、鮮やかな緑色とともにワックス分が
出てくるのので、その辺りで一度火を遠ざけ、他の部位を炙る。そんな感じの繰り返しで
全体を少しずつ曲ると良いらしい。

 
と、曲げる前の話を忘れていた。節の部分はナタで落としておきましょう。
 
20170217_163659.jpg
 
曲げる際には、節以外の部分を炙るのが基本。

知らない野菜いっぱい

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毎度毎度、機械整備やら木こりやら溝掘りなど、農業の付随作業ばかり載せている
当ブログ。コイツが農業をしているのはなんとなく分かるけれども、一体何を栽培
しているのかという疑問なんぞ知ったことかとマイペースで更新をし続けてきた。
と、言う訳で少しは作物そのもの(出荷している野菜)を公開せねばならないだろうか。
  

この時期は、このような作物が・・・。って、なんだコレ。

20170214_165844.jpg
 
パッと見て、大方の野菜の名を言える人は、よっぽどの野菜マニアかシェフの方だろう。
ルッコラ位なら答えられそうだが、ツリーケール、ソレル、タルティーボ、カステル
フランコときて、赤水菜。いったいどこの国の野菜なのだか。
とにかく、見慣れない西洋野菜や、新品種などが、【農園タロとあき】の主力で、
そこにエディブルフラワーを加わることによって、だいぶ注目を集めているようだ。

で、その戦術を自分が考えたかというと、別にそんなことは無い。妻がやりたいように
やったらそうなったとも言える。なのでこれら作目は、妻が選定し栽培管理も本人が
やってきたもの。こと野菜に関して、自分が関与する部分は主に土づくりや資材の
調整、耕起や草取りなどの管理作業、定植・収穫もやるけれども、育苗や日常管理は妻。
自分も、少しは野菜の面倒を見たいと思う時もあるのだが、いかんせん圃場に空き
スペースが少ない上に、自分自身もそこまで動けない。そのうち、例によって
おかしな栽培方法を野菜でも確立させたいものだ。


ついでに、タルティーボという手間のかかる野菜について少し解説しておこう。
この野菜(一番上の写真中央に移っている赤と白の野菜】、収穫直後に食べることは
出来ず、そのまま根っこを水にさらしつつ、2~3週間ほど遮光をして軟白化させないと
いけない。生育期間も長い。
これは面倒くさいというか、随分変わっているなぁと思う。どうしてそこまでして
食べようと思うのかと。

20170111_091546-1.jpg
 
幸い、作りかけのビオトープがあったので、一か月ほど前からここで軟白化させている。
どのようにして行えば良いかはノウハウが無いので、とりあえずコンテナに入れたまま
根っこを水に沈め、その上に防草シートを被せ、更にその上に農ビを被せて保温。


20170111_092504.jpg
  
上手くいったかどうかはどうも判然としないが、とりあえず出荷しても大丈夫な状態に
なったのは良かった。言われているよりも時間がかかったのは、水が冷たいから
だろうか。本来よりもだいぶ小ぶりなのは、生育環境があんまり良くなかったため。

やったことの無い作物なんて、一年目は大体こんなもの。
最初から最後まで通して知ることが出来ていれば大丈夫。今年はもっと良い物が出来る
ことだろう。

最後の難関

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一日中畑に陰を落とすヒノキの伐採も、七本目のこれでラスト。
最後まで残したこの一本、以前説明した通り栗林や畑がある関係から、傾いだ方向とは
正反対の向きへ倒さねばならない。チェンソーのバー長よりもかなり太い木で、倒す
方向にもチルホールをかける木が存在しない。傾いでいる方向への伐倒ならさほど
苦ではないのだが、それに逆らってとなると難易度がハネ上がる。

20170131_165134-1.jpg
 
たかだかこの程度の傾ぎかと思われるかもしれないが、実際倒すとなると想像以上に
神経を使うものだ。
 
 

トラクタで引っ張って倒すにしても、ロープを掛ける位置はそこそこ高くしなければ
ならない。軽トラを木に横付けして、荷台から4mのハシゴをかけ最上段まで上った
所に立ち、胸のあたりの高さにビスを打ち込み、そこへロープを二重にかける。
高さにして6m強
 
20170213_115356.jpg
 
ハシゴを外したら、速やかにロープを延長。そして木の根張り切り。
ロープは木の推定長さよりだいぶ先まで伸ばしてやる。ベクトルの向きを考えてみても、
引く際の角度は出来るだけ浅い方が良い。トラクタにロープを結ぶ際は、極力本体に
近い(重心位置に近い個所)点を選ぶこと。

ロータリーにあるパイプなどは、いかにも結びやすくて良いと思われ勝ちだが、こと
こういった重加重を加えるような場合は、特に牽引力を重要であるため、そこを選んでは
いけない。引いた際にトラクションが不足(後輪を支点として、ロータリーが下がって
前輪が浮くような状況)するようでは危険なだけで意味が無い。

尚、牽引中はトラクタを四駆に、ロータリーは地面スレスレにまで下げておく。
言わずもがなだが、一応説明すると牽引力の確保とウィリー防止策である。

思ったより広い

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先日倒したヒノキの枝葉をひたすら焼いて片付ける。
同時に、周囲の刈りこみを更に行い、いよいよヤブ化していた圃場の全貌が見えてくる。 
 
IMG_0188.JPG
 
ここの土地、地目は水田。近くに用水も溜池もないのに、どうやって耕作をしていたの
かと思うが、確かにまあ畑より一段下がっているし、過去には出来ていたのだろう。
 
これで、あと一本ヒノキを伐採して、周囲の竹を刈りこんで始末すれば、ここも一応は
それなりに利用方法のある土地になるかもしれない。
それでも、日当たりはやっぱりイマイチだし、水はけも良くない。
無理して使わないといけない場所なのかというと、実のところそうでもない。
だが、自作地なので草刈りなどの管理は常時必要になる。と言うか、荒らしておくと
イノシシなどの獣害を招きやすくなる。

植樹でもするか・・・半日陰の湿地を好む作物を探すか・・・。
ちょっとすぐ耕してどうこうという気持ちにもなれないのだが、香取時代に死ぬほど
味わった、何も植えずにただただ管理するという不毛なことだけは繰り返したくない。

とにかく、『どうにかせい。』と命令されたのならこの上なくやりたくない仕事だが、
自らの意思が、『どうにかしないと。』となっているので、管理を放棄することが無い
のは確かな話。うん、これからも少しずつ改良してゆこう。

無料資材との付き合い

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シイタケの菌床を入れ替えたという連絡が来たので、早速廃菌床を頂いてくる。
昨日の温床だけでは使いきれないので、畑でも使ってみようということに。
 
とは言え、ここ全体に使えるほどの量では無い。
これまで、あまり改良資材を入れる事の出来なかった区間に集中して入れた。
本当は、既にくん炭やモミガラの沢山入った区間へも投入して、比較試験をしたいのだが
それを行うとなると、多分今回運んだ量(軽トラ二台分)の3倍程度は必要になってくる。
故に、もう少し小さい区画でやるべきだろう。
 
20170207_154848.jpg
 
で、この菌床は割と固いので、一度ロータリー耕をした程度では上手く細かくならないし、
土にもまぶせない。都合、三度以上トラクタを通すことになってしまった。
ついでなので、ここだけでなく圃場全体も再度耕起しておく。
 
このシイタケ菌床、入れ替えたばかりなので、まだまだシイタケ菌が生きている。
 
20170207_155031.jpg
 
栽培業者の曰く、

『白っぽい部分が多いものはまだシイタケが生えてくる。風呂場などの湿ったところに置いて
おいてやれば良い。』

らしい。そのうち試してみるか。 

作り直してみる

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こんなにテキトーに竹を組んで、今度は何をしてるんでしょうね?

あ、はい。昨年に作ってみた踏み込み温床は、どうにも小さくて発酵熱が上がりにくい。
その上に、地面に熱を奪われてしまっていて、温床として使うには不都合ばかり。
要するに、失敗作だったので、作り直し。妻が自分で作り直すというので、こちらはお手伝い。

20170206_133805-1.jpg
 
今回は、地面より上に発酵材料を積み重ねてやろう。竹を使うのは、タダでいくらでも調達
できることと、中空なので断熱高価が高いことの二点。竹の内側には、ついでにワラも挟んで
保温効果を少しでも上げてやりたい。
 
 
で、、枠の内側は土を20cm程度掘ってある。、完成後、いくらトンネルを被せてやるとは言え
そのままだと、いずれその窪みに水が溜まることになるだろう。
なので、例によって水の浸透穴を掘る。

 
20170206_135026.jpg
 
粘土の層は、約2m。そこまで掘って、やっと砂の層に変わる。
ダブルスコップの長さが150cm足らずなので、2m以上掘るのは結構大変。スコップの取っ手を
延長するパイプを作っておいたほうが良いかもしれない。

しっかりしたヤツなら研ぐ

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知人からお年玉だと言われ、チップソー11枚を渡される。再研磨して欲しいとのこと。
一枚200円で請け負うことにした。 
以前から、時々頼まれて研いではいたのだが、一応ダイヤモンドディスクの消耗ぶんと、少々の
手間賃ということで今後は有料になった。
 
チップソーを研ぎ始めたのはいつだったかは記憶に無いが、多分就農して一年もしないうちに
研いでいたと思う。時々、自分のもの以外に、時々人に頼まれては何枚かを無料かラーメン
一杯くらいで受けてきた。

で、持ち込まれるチップソーは大体国産品で、それなりの品質のもの。
要するに、【研ぎだして使用する前提があるもの】を持ってきてくれるので、知っている人だ。
二枚で千円以下のものを持ってくる人は見たことがない。
消耗品ひとつにしてみても、考え方によってきっちりと棲み分けがなされている。

頻繁に草刈りをする自分は、当然ちゃんとしていて相応の価格もするけれど、長持ちする品を
選ぶ。チップの飛びにくさは作業安全に、切れ味の持続は機械の寿命や燃費に効いてくる。
そして、それら要素すべては自らの疲労にも関係のあることだ。
それでも、チョコチョコしか草刈りをしない人は、別に安売りの使い捨てチップソーでも構わない
だろう。時代の趨勢としては、使い捨てが一般的で、再研磨派は通か職業人という感じか。

20170202_112745-1.jpg
 
今回のはバクマ製が9枚。その他、素性のわからないものが2枚。
再研磨が可能だったのはバクマ製のみ。シノ竹のヤブを一日中高回転で刈ったりしている
はずなのだが、意外とまだまだいけるものだ。そこまで高価でもないのがまた良い。

 
作りの良いものは、研ぎ直すと新品ばりに切れるように戻ることもある。

20170202_112851-1.jpg
 
良い感じにエッジが戻った。ただ、もう終わりかけの砥石を使っていたので、チップに熱が入り
少し焼けてしまった。残念だが、ロウが溶けてチップが外れたりはしなかったので、まあ大丈夫
だろう。
 
それにしても、チップソーを殆ど買わなくなった。昨年購入した新品は実に一枚のみ。
経済的な負担が少なくなるのはこの上なjく良いことだが、どうも刃物を色々試したくても試せ
なくなった。それはそれで、少々面白みに欠けるのも確かである。
 

で、なんでこんな時期に研ぎの依頼が来るのだろうか・・・。この記事もあんまり需要無いな。
最初は簡単な研ぎ方講座なんてのも考えてはみたが、それは草刈りの大変なシーズンになって
からにしようか。

一年越しで乾い田

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前回から、ダジャレにもなっていないような、しょうもないタイトルが続く。どんどんおっさんに
なってゆくことは摂理だとして、こういう表現のほうが、言わんとすることは伝わるのではないかと。
 
うん。つまり、こちらへ居を移してからというもの、この田んぼ全面が写真のように乾いたという
のは初めてだという話。先月の初旬に、全面を耕した際は、割とぬかるみもあったのだが、
ここのところ好天が続いたこと、同時に寒波によって土が凍ったり溶けたりを繰り返したことで
一気に田の乾燥が進んだ。

20170201_154906.jpg
 
前回の耕起だけで充分に乾燥しているのに、何故またトラクターを入れているのかというと
宿根/塊茎性の雑草を更に寒気に当てて減らしておくことが一つ。そして、前回より少々
深く土を起こしてやり、なるべく土中深くまで乾燥させておこうという目的あっての事。


本当は、一年前にこうなっていれば良かったという話なのだが、昨年冬の段階ではそれが
叶わなかった。田んぼ外周に幾重にも刺さったままの畦畔板があったことをはじめ、田面の
高低差が酷いこと、雨天が多かったことなど、様々な要素に作業を阻まれ、その対応も空しく
田植えに突入してしまった。
前任者には申し訳ない話だが、原因の殆どは余りにも田んぼを乾かすということに対して
無頓着な管理がなされていことによるものだと言わざるを得ない。以降、丸一年を費やして
手直しをしてきた訳だ。 

乾かない田は、次第に深みが増える。有機物を投入しても、満遍なく分解してくれるかどうか
は怪しい。その見極めをしくじると圃場での生育ムラが出やすくなる。先ほど書いたような、
宿根性雑草も繁茂しやすくなる。機械の痛みも大きくなる。こういう田で、化成肥料を用いずに
強引に収穫量を上げようというのは相当に難しい(可能性は否定しないが、多分自分には
無理)。冬季湛水とか、不耕起とか、無肥料栽培とかを実践するにしても、もともとの素性が
悪いよりは、好条件が揃っていたほうが良いだろう。よって、自ら考案した妙な農法を行うに
しても、不具合があればひとつずつ潰し込んでから臨みたいものだ。例え、その下準備に
数年かかろうとも。
 
 
湿っていると普通に耕すだけでも相当の負荷となる強力な粘土質の土壌も、だんだん土塊が
こなれてきた。ここまでくると、本当に作業が楽になってくる。トラクタのエンジン回転数も
下がり、燃料消費も少なくなった。

20170201_163443.jpg
 
これが済んだら、春の耕起の間までは田んぼに入らないつもりだが、それまでの間に自作の
補助資材を充分に用意しておこう。
  

そうそう、乾いたと言えば田んぼの横にある転換畑の土も良い感じに。 
 
20170201_163842.jpg
 
もともと田んぼではあるが、こちらは土塊が更に細かく、そしてサクサクになってきた。
とかく、重粘土の土壌は、小型の機械を寄せ付けない事が多々あるのだが、このレベルに
までなれば、今後はトラクタでなく管理機でも充分に対応が出来そうだ。

昨年の春から湧水を排水するための溝掘りを開始し、真夏に草を全面刈りこんで、以来耕起と
資材投入を繰り返してきた成果がようやく感じられるまでになった。結局、こちらも一年越しか。

一年前の手掘り暗渠から始まり、竹林や植栽の除伐、転換畑の整備ときて、ようやく、普通に
農業を行うことの出来るラインに立てただろうか。香取時代は、そのラインに立つまでに三年
くらいかかった事を考えると、多少は学習しているような気がする。
 
 
新規就農というのは、つくづく序盤の難易度が厳しい。開始時の設定をミスると、すぐに無理ゲー
化することもしばしば。今回の婿入りも、思い返してみると、それと紙一重の所だったのでは
なかろうか。ああ、怖い怖い。

自分は常人だという自覚のある人は、良い条件でスタート出来るようになるまで、無闇に飛び
込んじゃいけません。そうでない人は、どんどんやってみて、取り返しのつく範囲で失敗して
ください。150万円の補助金があるからやってみようなんて人は、とっととお帰りください。
冗談抜きに。

やっとこの日の来たことか

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密生した竹も、どうにかこうにか片付いてきたので、いよいよヒノキを切り倒す。
しかし、ここ倒したい方向と反対側へ傾いでおり、今日倒した四本のうち一本は傾いでる
方向へ倒さざるを得なかった。

20170131_145031.jpg

この木は、狙った方向へドンピシャで倒せた。妻が、自分のチェンソーで早速枝払い。 
 
 
この写真を撮影している場所にあった草藪、土手の竹、そして七本もあった植栽が徐々に
片付いてくると、いよいよ明るく感じられるようになる。
 
20170131_164203.jpg
 
この次に倒すのは、左側の一本。
右側のものは、傾斜が少々大きいので、クサビを打ち込んだ程度で狙った方向へ倒せるか
どうかは正直自信がない。。
 
角度を変えて見てみると、こんな感じ。写真には写っていないが、この角度のまま、上に
向かって幹が伸びている。ちょうど左側が竹薮だったので、それから逃れて少しでも日に
あたりたかったとでも言わんばかり。
  
20170131_165134.jpg
 
後は、この一本だけ切ることが出来れば完了な訳だが、どうしようか。引き寄せて倒すにも
以前書いたようにチルホールを持っていないし、借りてきたとしても、ワイヤーを引っ掛ける
木が無い。
人手も足りないので、もう少しヤブを先まで刈りこんで、トラクターにロープを引かせるか・・・。
あんまりやりたくない方法だが、そこへ入れる牽引車と言えばそれくらいのものだしなぁ。

一日中、ずっと焚き火

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これまで、少しずつ時間を見つけて切り開いてきた竹薮だが、倒した竹の処分がままならない。
意を決して、一日中竹の整理をすることにした。

20170124_145327.jpg
 
なんのことはない。倒した竹をある程度の長さに切り、ひたすら燃やすだけだ。
それを一日中やるというのは、当然しんどい訳だが、こういった作業はとにかく冬の間に進めて
おかなければいけない。今やれねば、続きは一年後になってしまうのである。
 
 
半日以上片付けを続けても、奥はまだまだこのような状態。
野バラが絡んだまま倒した、もしくは倒した先に野バラが繁茂していた個所などは、本当に
切断もしづらい上に、切断した後もスンナリと竹を引っ張り出すこともできない。
 
20170124_145348.jpg
 
そうこうするうちに、日が落ち始める。
急激に気温が下がってくる頃になったら、焚火へ新たな竹をくべるのを止め、燃え残りを集めて
燃やし切る

穀物乾燥機の排塵

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いつもモミガラを貰いに行く場所も、足を運ぶ度にどんどんフラットになってゆく。
ここから大量にモミガラを運び出しているのは、自分と知り合いのおじさん。どちらかというと
MVPはおじさんの方だが。

20170123_105905.jpg

来月中あたりで、もう運び出せなくなるなと思いながら作業をしていると、ここの社長に呼び
止められる。
 
『それ、もう無くなるだろ。だから、あっちも持っていくといい。』

と言うので、指差しする方向へ目を向けると、土っぽいものの山が。

 
20170123_105758.jpg
 
「あれ、何ですか?」
 
『前に話したやつだよ。うちのやつらが邪魔だからって、あっちに積み上げなおしたんだ。』
 
「ああ、乾燥機のダクトから出てきたやつですか。」
 
『そう。あっちのほうも土にはいいんじゃないか。』

「そういえばありましたね。あんなに高く積んであるから、土砂か何かだと思いましたよ。」
 
と、いう訳で、その乾燥機の中から出てきたゴミを見に行ってみる。

それなりに小奇麗に

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この週は、廃車の回送やら、中古車の回送/登録やらで、なにやら車の事で動いてばかりだった。
 
後任のバンは、平成22年式で、先日退役した軽トラより、実に19歳も若い。
だが、他にはあんまり見どころも無い。むしろ特筆すべき点は良くないことのほうが多い。
走行距離は約11万キロ、外装のキズ・凹みもそれなりに。ミッションも三速の入りがイマイチ。
クセを付け直して改善されるレベルかどうかは怪しい。
要するに、使い続けるからには、ある程度自ら手直しをしなければならない個所があるという話。

道具として見た場合の国産車は、基本的なメンテを押さえていれば、20年で20万キロ走れる
のがデフォルトと考えて良い。そうでない物は、よっぽど酷い使い方をしたか、そもそも欠陥品に
近い部類の製品、若しくは競技用ベース車などの特殊用途車両などになってくる。

まあ、それはそれとして、更に引き続き10万キロ程度の使用に耐えさせる自信はあるので
特記事項もさほど問題視はしていない。むしろ、自分が気になるのはこの車体色。そしてよく
見るとメタリック入りであること。これはちょっとしまったと思う。

20170122_165817-1.jpg
 
正直、

【パートタイム四駆+マニュアルで推定寿命残り10万キロ程度、10年落ち以内、車検2年
つきのバン、乗り出し40万円強を一カ月以内に】

という、かなり厄介な条件を知人の業者に提示して探して貰った中にあっては、車体色など
二の次以下にする他は無い。というか、出てくるならどうせ白かシルバーが殆どだろうという
読みもあった訳だが、見事に外れてしまった。

黒で何がマズイのかというと。とにかくキズが目立つという点。
なにしろ、この車は常に塵埃の舞う田畑で使わなくてはならず、積載するものについても、
泥の付着した農産物・農機具類等が主になる。現状でも小傷が相当目立つというのに、今後は
輪をかけてそれが酷くなるだろう。それに、これを普段乗る人間が、普段から道具や車を洗う
ことを意識しないとなると、クルマの中身はともかく、それはもうどうしようもない外観に落ち着く
のが想像出きる。ところどころクリアが禿げた斑のツヤ無し車で、しかも泥まみれ埃まみれの
車なぞは、正直乗るのは嫌だ。劣化したシルバーや白どころでは無いみすぼらしさだからで
ある。そんな車で、お客さんの所へ配達などに行ったら、もしかすると嫌がる人も中には出てくる
かもしれない。ただ使うだけで、他人を不快にするような可能性のある道具なら、正直使わない
方が良い。それに、これからしばらく周辺の方々に

『クルマ買い換えました。』

と言ったところで、小汚い車では、どのように思われるかも知れている。
こちらが見栄を張るという類の話ではなく、家の前を掃除するとかそいういう意味で、キレイに
使う必要があるという話。汚くしておくことも、いくら違いますといったところで、そういう部分に
人とナリが必ず現れる。それを嫌がる人はいて当然なのだ。
これまでは、それを四半世紀使い込んだクルマのせいにしてごまかしてきたのだが、
それも出来なくなった事を実感する。

 
と、言う訳で、こういうモノは導入当初が一番大事。とにかく磨きまくって汚れが付着しても
サッと洗い流せる状態を何とか保ってやらねばならない。シャンプーを二回かけた後に、
リキッドワックスで軽く光沢を戻しつつ、シリコンスプレーで樹脂部分の発色を回復。更に
固形ワックスを二度かけておいた。
何年ぶりかにガラスコーティングも考えたが、下地がキズだらけなので、やる意味もないと
判断。面倒だが、正攻法でチマチマ仕上げた。

思えば、こんなに真面目に仕事の車を洗車したのは初めてかもしれない。これまで乗ってきた
ポンコツ車は、せいぜい高圧洗浄機+水アカ落としていどで済ませていた。どれもこれも、
どうせ磨いてもキレイにならない、若しくは見えないから、丁寧に仕上げるだけ無駄だと諦めて
割り切っていたのだが、コイツは中途半端な状態ながらも、まだ取り返しのつく範囲内のもの
であるとなれば、面倒でもやるしかない。つまり、ずっと気楽に乗れない。ああ面倒臭い。
プライベートの車なら、昔は周囲から頭がおかしいと言われる程に磨きあげていたものだが、
少しはそれも活かせたか。

 
と、車内はフルフラットになるのだが、そのままではヤバいかもしれない。泥対策として、
コンパネを二枚敷いておいた。 

20170122_165657.jpg
 
テキトーに車内の形状に合わせて切り欠いて真ん中で合わせた格好。防腐剤を両面から
しみこませてあるので、車内がまだ臭う。でもまあ、これで内も外も出きることは済んだ。
以降は、使いながらエンジンやら電装関係に独自のチューニングをしてゆこう。

八年間ありがとう

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就農以来、日々使い続けてきた軽トラだが、本日でお別れとなった。後任は、中古の軽バン。
(マニュアル四駆ハイルーフ)

齢にして26。入手した時点で、すでに18歳の13万キロだった訳で、そこから10万キロほど
走行距離を伸ばした。最後の二年間は、実に年間2万キロオーバー。それはもう痛みが回る。
それでも、エンジンは載せ換えてあり、クラッチやオルタネータ、点火系も更新してあったため、
実はまだまだ走ろうと思えば走れたかもしれない。タイヤがすり減る前はリッター16以上の
燃費を叩き出し、未だに最高速だけは、メーター読みで130キロ手前まで出せる実力がある
程なのだから。

だが、ここのところは、もうこの車自体が走ることを嫌がっていたような印象もある。
まず、ラジオが壊れて使えなくなった。その後にアンテナも折れる。そして、次にはハザード
ランプを焚くと時折何故かウィンカーが交互に点灯したりするように(リレー不良)。それでも使い
続けていると、右前のブレーキから擦過音が出たり出なかったり(ピストンシールの戻り不良)
そして、昨年は三回もタイヤがパンクした。更につい3日前には、ウィンカーレバーが壊れ、
曲がりたい方向へまともに指示を出せなくなる。最後の回送の際は、応急処置をしてどうにか
オートキャンセラーが効かないものの、方向指示そのもののオンオフは出きる状態にした。
四駆切り替えスイッチは、常に押しっぱなしにしていないと作動してくれなくもなっている。
もう怖くて、工具箱とパンク修理キットを積みっぱなしにしていないと走れないような車なの
である。

走ることは問題無く出来ても、このようなマイナートラブルが発生する都度に対応をするのは
キツい。いや、それが頻発する前提では乗り続けられない。なにしろ仕事の道具なのだから。
この車は車検が残っている間だけは、私が仕事に困らないよう、せめて走行不能にならぬよう
配慮しつつ、やんわりと引退を訴えていたとしか思えないのだ。
まだまだ走れるうちは、廃車にしようという話をするとたいがい翌日にどこかが壊れてくれたり
していたが、エンジンを換装以降は確実に態度が変わっている。あの頃が懐かしい。
 
20170119_152345.jpg
 
お世話になっている整備工場へ最後の回送運転を終えると、即座にまだライフの残っている
部品をハギ取りにかからなくてはならない。よく頑張ってくれた子に対して、この仕打ちがなん
とも辛い。それにしても、ここの整備工場は本当に親切だ。その作業を手伝ってくれるのだから。
そんなことしないで、ウチでクルマなり部品を購入してくれよというのが向こうの本音なのでは
ないかと思うのだが、申し訳ない限りである。

まず、まだまだ山のある後輪のラグタイヤを取り外す。そして、ルテニウムプラグ(ポンコツに
良い物を与えすぎたか)。細かいところではサンバイザーやら、コーナーゴム・ホイールの
センターキャップまで。セコいことこの上なし。因みに回送前には、ETC車載機やら荷台の
保護枠、バッテリー保護カバーなどを確保してある。
 

外した部品は、同時に車検に出していた妻の車(同型車)のものと、その場ですげ変える。

2017-01-19 20.10.05.jpg
 
自分は、バンより軽トラを利用する割合が高くなるだろうから、今後の相棒はこちら。
齢23のロートル・・・。15万キロ。これまで同様にエクストラロー付きマニュアル四駆。
アイツよりは幾分かマシというだけか。いや、それでも貴重なスーパーチャージャー車だ。
これはこれで、まだまだ役に立つ。過給機のパイプ類はすべて交換してあるので、しっかり
ブーストもかかっていて、とにかく滅法速いし・・・うーん、でもどちらかというと燃費重視で
別に速さは要らないんだよなぁ。特に、鋭い加速とか各部が消耗するだけだし。
やんわり乗ったら乗ったで何か勿体ない感じもするし「。

あとは、そうだな。前オーナーが前後パネルにとサフを吹いたまま手放し、それを未だ放置
していることか。しかし・・・使用上問題がない個所についてはあんまり時間をかけて対応したく
無いというのも事実。

だってコイツもあと何年使えるか読めないし。いや、年間一万キロ強だとするとせいぜい五年と
いうところか。どうせ使うのなら、30年の大台を超えるところまで持たせてやりたいのだが。
とにかく、まあこれからも頼むよ。大事にするから安心しててくれ。

後編はこちら
http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-718.php
 


不定期ながら、昨年からどうにかネタが出てくる当レビュー。
前回に続いて、またのホンダ製品となる。そして古いときた。昔のホンダはネタに事欠かない
のも特徴(先進的かつ変態的、そして不発になったな機種が目白押し)なのである。
しかし、それがまったく誰の参考になるのやら。とかく毎回需要無視だが、せめて読み応えの
あるものにしようと考え、前後篇に分けることにした。

前編は、とりあえず動くようにするまでのプロセスを簡単に説明。要は軽い整備の記録として。
後編は使用レビューと、本機体が出現した時代背景を踏まえながら、コレが一体どのような製品
だったのかを、自分なりに検証してゆこう。

 
 
今回のものはこれまで紹介した珍機の中でも、様々な意味で別格かもしれない。
今でこそ一般的なスパイダーモアの元祖とも呼べる製品だからである。本機の登場は1985年。
『よく当時にこんな物を思いついて、しっかり作れたな。』 初めてコレを見た際、素直にそう感じた。

20170116_101318.jpg
 
たまたまというか、縁あってというか、少し複雑な事情はあるのだが、ほぼ新品状態のものを
無償で入手することになってしまった。入手までの具体的ないきさつは、先方への配慮もある
ので載せることはない。それはもうありがたいことではあるのだが、あまり晴れやかとも言え
ない心境である。とにかく、譲渡してくれた方の心意気に、最大の敬意と感謝を込め、文章を
書いている(つもり)。そして、製品自体も日頃からしっかり使用して正当に評価するところまで
行って仕上げとなる。

写真手前の機体は、デモンストレーション用として、数回使用の後にお蔵入り。そのまま30年
以上惰眠をむさぼっていた。要するに30年落ちの新古車。写真奥は、組み立てただけのまま
一度もエンジンに火を入れることもなく、前者同様に寝かされていた、正真正銘の新車。
従って、使用歴のあるほうを用いてレビューを書き、以降は仕事の道具として普通に使用する。
新車は、部品確保用としてひたすら現状維持とする算段。特殊な上に古すぎるので、譲渡は
考えていない。なにしろ、もうメーカーからはブレードの一枚すらも部品が出ない。
売った先でメンテや修理に困るのが目に見えているのなら、敢えて出さずに自らいたわりながら
使うほうが賢明だという判断である。
 

で、純正工具と説明書もあったりなんかする。
埃まみれの袋を破って取り出す時は、少しドキドキした。
 
20170116_105418.jpg
 
さてと・・・30年も放置したとなると、そしてキャブレター/燃料タンク内には当時のガソリンが
入ったままだ。各部の点検も兼ねて、キャブレター掃除をはじめよう。
 
20170116_102212.jpg

燃料タンク一体型のカバーを外すと、リコイル本体とファンカバーが現れる。どちらも埃が堆積
していたり表面が少々錆びたりくすんだりしているが、機能上は問題が無い。エアクリーナー
エレメントは、スポンジ部分が劣化して崩れ去ってから久しいようだが、試運転レベルならば、
それが無くても構わないので、エアクリーナボックスの掃除のみにとどめておく。

思いつきで食ってみる

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初夏から秋までの長い間収穫可能だった、【食用ひょうたん】。
固くなる前に収穫すれば、普通においしく食べられる。
肉質は、ズッキーニとナスの中間くらいで、ほのかに甘い。
ひょうたんの形状が分かるように、1cm程度の厚さで縦に切り、ソテーなどにしてやると結構いける。
角切りにしてスープに入れるなど、冬瓜のように使用しても良い。なかなか面白い食材だった。

しかし・・・あんまり引き合いもなく、ゴーヤ並にボコボコと実ができる上に、すぐに固くなって
収穫適期を逃しやすいという面もあり、いつしか収穫を放棄して放置気味となり、そして冬。
ひょうたんのネットや幹は整理したものの、あちこちにカラカラになったコレが散乱。
充分に乾燥も進み、内部も空洞になっている。

で、なんとなく種を取り出してみたが、もしかしてカボチャの種よろしく食えるのではないかという
気がしてきたので、種を割って中身を取り出してみた。

20170110_185129-1.jpg
 
とりあえず、そのまま食ってみると青臭さもなく、味的には悪くない。軽く煎ってやると、煎り
大豆に近い味。おつまみには丁度いい。
しかし、かぼちゃの種ほど旨くもないし、栄養価も不明。そもそも食っていいものかも判然と
しない。取り出すのもえらい手間。珍味には違いないけど、これはまだまだ研究の余地が
ありそうな食べ物だと思う。ということにしておこう。
 
悪くはない・・・悪くはないのだが、色々と惜しい。
正直コレを苦労して食うより、落花生のほうが断然良い。煎り大豆のほうがボリュームがある。

このように、食おうと思えば食えなくもなく、中途半歩に良い食味という食材が、もっとも扱いが
難しい。まあ、こんなモノもありますよ的なネタとして、少量を客人にでも振舞おうかと思う。
因みに、何十粒かいっぺんに食べてみましたが、特に腹を壊すとか体に変調をきたすという
事はありませんでした。

但し、飽くまで食用可能なひょうたんでの結果であり、通常の品種ではどうなるかの保障は
ありません。悪しからず。

ダメなものはダメ

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昨年の初秋、知人の稲刈りを手伝った際に、少量のモミを貰っていたのを思い出した。
いや、単に二袋ほどコンバイン袋を圃場に置き忘れており、知人がそれに気づいたのは
乾燥が済んでからだったため、どうしようもなく、持って行っていいと言われて持って帰って
きただけなのだが。しかも、だいぶムレて発熱した状態のものを・・・。
 
持ち帰ってから、一応メッシュ袋に詰めなおしてしばらく天日干し。で、何に使うでもなく放置。
少量なので、モミ摺り機を通すのも厳しい。そして、何よりモミそのものの状態も良くない上に
異様に不純物が多い。 
 
20170108_120651.jpg
 
触ってみると、シイナがたくさん混じっていることがすぐに分かる。クサネムやヒエなどが
盛大に生い茂る、全く除草も水管理もしなかったような田んぼを、強引に刈っている時の様子を
見ていたので想像はついていたが、これをどうにか処理せえと言われても、正直自信は無い。

とりあえず、循環式の精米機に、ゴミの混じったままのモミを投入。
いや、そうする他に選択肢が無い。 
 
20170108_120101.jpg
 
一度に大量に投入すると、雑草の破片やワラクズなどが引っ掛かって、すぐに精米部への
投入口が詰まってしまうので、面倒ではあるが、徐々に投入。
投入してしばらくの間は、圧迫圧力をゼロにして循環させてやるようにしている。
だいぶモミが外れてきたら、通常の精米時と同じように設定してやる。
尚、運転中に大きな異物は取り除くようにしている。

新年のご挨拶

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新年、あけましておめでとうございます。

昨年春以来、当ブログもどうにか更新を続けてこれました。
作業の場所が変わって、自分も独り身でなくなり、これまでと違った作業をする機会が増えた
ことで、気分的にもネタ的にも、伝えたいことが増えてきています。
よって、今後も更新を続けられるかと考えております。以前ほど濃い中身ではなくなった感も
ございますが、時々目に留めていただければ、嬉しい限りです。
 
 
それにしても、最近はなんというか、写真もテキトーで、何なのかとか、作業の工程を説明
しようにも、どうしようもない程に撮影数も少ないということが多い気がします。
これでは、就農しようとす考えている方・作業の参考にしたいという方のニーズには応えられて
いませんね。自分の作業記録としては、これで十分なのですが、わざわざブログに書くという
ことの意味合いを、よく意識してゆこうかと思っています。

それと、ずっと前にコメント受付を閉じたままでしたが、こちらも落ち着いてきたら、再開を
しようかと考えています。まあ、また意味不明な英語やらなにかの迷惑コメントが大量に
つくようなら閉めるのかもしれませんが。これまで、当ブログにコメントを寄せてくださった方の
中には、粘着される方もいませんでしたし、炎上するようなこともありませんでしたので、
まあ内容的にはあんまりそういった心配をする必要もないのかなぁなんて思っています。
 
それでは、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

初刈り

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三日ほど前の写真。
新年の初仕事が、ハンマーナイフモアによる、収穫残渣(木化した夏野菜の整理)。

20170104_105013.jpg
 
さすがに、非常に太くて背が高いオクラ(11月上旬まで収穫)などは、一度だけでは、きれいに
粉砕することが出来ず、刈り高さを変更しながら二度もあーを通して写真のような状態にまで
片付けた。今頃夏野菜の整理かよという声も聞こえてきそうだが、まあ11月まではオクラも
収穫していた訳だし、そこまで片付けが遅れたという感じもしない。

 
午前中がモアー作業ならば、午後は刈払機。いつまで経っても、真冬の草刈り作業が
全くなくならない。

20170104_163346.jpg
 
件の竹藪とヒノキ整理作業の下準備。
こここそ、ハンマーナイフモアーで作業を行うべきなのだが、いかせん、中途半端に倒した
ヒノキとその枝、そして竹が導線を塞いでいるので、機械が入ってこれない。(写真中断右側)
ついでに、ここへのアプローチは急な斜面。このままでは、管理がしづらいので、このヤブを
いずれは畑にすることも見越して、今後もすこしずつ手を入れていこう。

今年の春以降、良い感じで更新を続いていたのだが、今月はほぼストップ状態。
どうも、自分は三年間に一度、重大なPC故障に見舞われるようだ。
 
塵埃の多い、劣悪な動作環境が、どうもその要因らしい。
時々、ガワを外して内部をエアブローしてはいたのだが、今回はマザーボードが死んだ。
結局、マザーボードが新しいものになった結果、CPUも交換、メモリ増加、HDDも追加など、
電源部を残してPCはほぼ新作状態に。なのにOSはウィンドウズ7、オフィスは2007に退歩。
とりあえず凌げれば良いとは言え、どうも訳のわからないモノが出来上がってしまった。
引っ越しの際に、リカバリ用のソフトウェア一式が散逸してしまったのもいけなかった。

とにかく、今後とも当ブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年を。

開墾は、まだまだ続く

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あー、うん、何だっけこの写真。
この記事を書いている途中に、PCが死んでしまったので、記憶がどうも曖昧でいけない。
 
えーと・・・確か、、この畑は、冬場になってくるといよいよ日当たりが悪くなって、どうにも
作物が育たない。特に、写真の部分などは昼を過ぎた瞬間に日陰になってしまう。
勿論、だから使わないという選択肢もない。今後もなにかを植えるしかない。

20161207_160119.jpg
 
で、仕方がないので、少しずつ日当たりを改善することになる。
とりあえず、奥に見える檜を一本だけ、この翌日に伐倒しておいた。
 
 
20161207_160103.jpg
 
その勢いで、その奥までどんどん処理してゆければ良いのだが、、なかなかそうもゆかない。
檜を倒すには、その前に周囲に高密度で生えている竹を処理しておかなければならない。
竹を倒す前には、ヤブの刈り込みを行わなければならない。そして、倒した竹は焼くなりして
処分しなければならない。倒した木の枝も処理しなければならない・・・。

段取りが、よくわからなくなってきたので整理しよう。

まず、ヤブを刈り込む → 刈り草を集めて焼く → 開けたスペースに向かって竹をどんどん
切り倒す → その竹を焼却する(ヤブの刈り込みは、作業スペースの確保と、焼却時の緩衝
帯の確保が目的) → 檜を倒す → 枝払いをする → 主幹の玉切りをして、運び出して
積み上げておく(後に、薪として利用する) 枝を焼く → 奥の竹を倒す → 以下ルーチン

植栽が耕作の邪魔になるなら、切ってしまえば良いというのは道理だし、非常に簡単なことの
ようにも思えるが、このように手順を示してみると、異様に面倒だということが理解できるだろうか。
ついでに、かなり危険も伴う作業である。
そして、勢いで檜を一本切り倒すところまではやったものの、現時点ではそれ以上何も進んで
いない。次の檜は、栗林のほうに向って大きく傾いでいて、倒したい方向へは、どうやっても
倒れてくれそうもない。チルホールをかけたりして引っ張ろうにも、倒したい側には木が生えて
いない。そして、急な土手があって、牽引用の車両もそこへは入れない。
 
ならばどうしようかと、思案しているうちに、簡単に一か月くらいは経ってしまう。
困ったものである。作物そのものは、あればあっただけ売れるような状況が出来つつあるだけに
これだけは早急になんとかせねばなるまい。
 
それにしても、そろそろ倒した木そのものも、薪としてだけでなく他の利用方法も考えたほうが
良いような気がし始めた。上のほうは節くれていて木材にはなるまいが、やはり勿体ない。

掘る日が多い

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作業場を出てすぐの畑のすみっこに、先月から池が出来た。ここは以前から育苗スペースと
して妻が使用していた所。寒くなってきたので踏込み温床を作ろうとしたようだが、どうも詰めが
甘かった。このままでは、隣接する作物の生育にもよろしくない。
  
20161203_102933.jpg
 
ここの土は、表層から地中深くまで、ぎっちりと詰まった粘土質。何十センチか掘り下げた程度
では、粘土層を貫くことは出来ない。だから、中途半端に掘ったままにしておくと、周囲から
染み出てきた水が溜まりっぱなしに。更に雨が続きいたとなると、そりゃあもう、どうやっても
乾かない。
 
このまま放置していても仕方が無いので、ホースを引き回し、サイフォン効果を利用して排水。
抜ききれなかった水をバケツで汲んでから、更に掘りこみを行い始める。上からの透水が
可能な層(砂礫になり、地下水が染み出してくる深さ)まで掘りこんでやれば、常時水が溜まる
ということもなくなる。

しかし腰まで掘っても、まだまだ粘土層が続く。作業スペースも狭くなってきた。
仕方ないので、そこから先はダブルスコップで一か所のみ掘削。
 
20161203_135424.jpg
 
地下水が出始める土層が近づくと、写真のように還元状態の土(青い土)が現れる。
そこから少々掘りこんだところで、掘削はストップ。ここまでの深さは実に2m弱。
地下水位は低いが、そこまでが重粘土だとすると、このような穴を圃場内の何か所かに
掘っておいておいたほうが、今後の生産効率改善に役立つだろう。

使えぬ区画

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サトイモや、キクイモの収穫が済んだ畑の残渣と雑草の整理をする。
このまままた軽く資材を散布、耕起して、次は何を植えるか・・・

20161130_091545.jpg
 
とは言え、ここは元々水田だった畑。湿気に強い作物しか植えられない。
しかも、植えられる面積は、圃場全体の半分弱。(使用可能なのは草刈りをした部分)
本来ならば、もうひとつの転換畑よろしく、排水改良を行わなければならないのだが・・・ 
少々厄介な問題が。
 
次の写真は、自作地の圃場と近所の方が所有する山の境界となる水路。 
 
20161130_091633.jpg
 
水路と圃場の落差はそれほど大きくない。排水を良くするには、まずこの水路に堆積した土を
掘って、水路の護岸を固め直した後に、畑から溝を掘るなり暗渠工事をするなどすれば良い。
だが、隣の山の方が、溝を掘ろうとすると嫌がる。掘ったら山が崩れるからと。
まあ確かに、急ではある。それでいい分も理解は出来る。だからといって、それを理由に
水路の手入れを怠るのもどうかと思う訳だ。
 
実は、この畑には暗渠もある。だが、致命的に水路との落差が足りず、殆ど機能していない。
現状の水路のまま、改善というのは、やりようで出来なくもないとは考えているが、その方法は
相当に無理があって工数もかかる。なので、当分の間は着手することが出来ないだろう。

片付けても、散らかる

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引き続き、格納庫の中に棚をこさえる。
出来たそばから、色々突っ込む。
そして・・・ 全然スペースが足りなくてがっかりする。
そして、完成当初は広々としていたはずの格納庫内は、どんどん圧迫感が増えてゆく。

2016-11-28 17.47.33.jpg
 
それなりに、使い勝手を考えてはいるつもりなのだが、きっちり詰めてしまうとどうもよろしくない。
まだまだ収納スペースを増やさないといけないので、中に資材を色々運び込んでいることもあり、
棚があっても無くても雑然としたままである。
そして、香取の作業場もそうだったのだが、自分が工事する作業場は、どうしても秘密基地的な
印象になってしまう。もう少しスマートにしたいのだが、そこにあるモノを徹底利用しつつ、
その都度に付け焼刃的な対処ばかりするからこうなってしまう。
 
とにかく、こうして考えると、自分は未だに引っ越しをしている最中であることを実感する。
ここに移り住んで十か月も経つが、収納・作業環境まで含めて充実してくるまでに、一年以上
かかってしまう事は必至。

本当なら、越してきて真っ先に整えなければならないのがこういった環境なのかもしれないが、
そればかりしていたら、一年間は農業が出来なくなってしまう。従って、同時に少しずつ進める
他に手が無い。その間に、ダメにしてしまった道具もかなりの数になってきた。
それらを処分するのが、これまた酷く悲しい。その悲しさが、これらの作業を進める原動力で
ある。いつもいつも必要に迫られて対処するばかりで、計画もクソも無いのである。

実現する・しないに関わらず、まともな計画が立てられるという事も大切だなと、近頃はつくづく
感じるようになった。後手後手で生きるのは、そろそろ卒業しよう

モチのシーズンが始まりました

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寒くなってきたと言えば、そう、言わずもがなのモチづくり。
この玄米モチも、今年で6年目に突入。単独耕作時代、自分の経営を辛うじて黒字へと
変えてくれた救世主的商品である。昨日に50枚弱製造。本日完売。売価は¥1200/kg

2016-11-27 19.48.46.jpg
 
モチだけの写真ではどうも何だか面白くなかったので、【農園タロとあき】のチラシも添えて撮影。
記載内容から考えて、ここは野菜や花も添えておかなければならなかったかと撮影後に後悔。
気になる方は、フェイスブックで【農園タロとあき】を調べてみてください。野菜やお花を色々と
見る事ができます。チラシにもそう書いてあります。
で、自分自身は、SNSを仕事であまり活用するほうではないので、そちらの【タロとあき】では、
事実上妻がPRを担っている。まあ、ごく稀に自分で更新することもあるのだが、ままなんと
いうか、自分のスタイルとか考え方にSNSはあんまり合っていないので気が乗らない。
どうして合わないのかは、三年前の記事に書いてある。当時はブログもほぼ更新しなかったが。
 
http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-594.php


そもそも、SNSで注目されても自分としては、あんまり嬉しくない。だから目立つ努力をしない。
それに濃い内容を発信しづらいし、あんまりそういうのも歓迎されないだろう。発信したい
事柄のつまみ食いをされるのも嫌だ。だとすると。〇〇が採れました。キレイ~。みたいな
ことしか伝えられなくなる。いや、そんな文章、誰でも書けるじゃないか。面白くない。
商売上は、SNSが非常に役に立ったとしても、モノを売るのなら、やっぱりプロセスも伝えな
ければなるまい。という訳で、今年になってブログ復帰をした訳である。

いや、どうしてSNSの嫌味の話になるのか。モチに話を戻さなければ。

今年は、田んぼが変わってしまったため、モチの出来もどうなるかと心配もあったものの、以前と
さほど変わらないようで何より。毎シーズン、チマチマと製法に改良を加え、少しずつ進化して
きた玄米モチ。昨シーズンの後半からは、仕込み(米の浸漬)中から、蒸かすお湯にまで、若い
マダケの筒を入れるようになる。そのほうが、どうも風味が良いと感じるからだ。また、モチつき器
の内側に断熱材を貼り、機械の動作中は蓋からの熱気が出てゆきにくくなるようにタオルケット
を被せてやるなど、加工時の余熱にまで配慮をするようになった。水切りは、日陰で3~4時間。
仕込みに五日間費やすのは相変わらず。

製法に凝れば凝るほど当然ながら工程は増えてゆく。そして木の伐倒と玉切り、薪割りと
カマド蒸かしが加わる。どれだけ時代に逆行するのか知らないが、それでもモチは好評である。
こうなったら、行けるところまで行ってやろうではないか。

インチキカマド一号

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スマホだと、日没直前の写真がどうにも取りづらい。今日のコレもそう。
そもそも、一体何の写真なのかすら説明しなければ解らなそうそうなのに。
そろそろ、コンデジ撮影に戻そうかと思うが、どうもカメラを作業中に持ち歩くのが不便というか。
 
まあいいか、タイトルで既にバレていることだし。
これは、コンクリートブロックでテキトーに組んだカマド。
10日ほど前の試作を皮切りに、明日から、いよいよ今シーズンのモチづくりを本格的に開始
することになったのだ。しかし、家で作業するのはどうにも勝手があまり良くない。(家の主的に)
そこで、生産場所を作業場に切り替えることにした訳だ。

2016-11-25 17.57.52.jpg

だが、そうするとカマドを用意しなければならない。
仕方がないので、工事用にストックしてあったコンクリートブロック(知人の豚舎を解体する際に
出た廃材)を組み合わせてそれらしくした。まったく、泥縄も甚だしい。
お察しの通り隙間だらけ。だが、セメントで繋ぎ合わせる気も全くない。所詮はコンクリート
ブロック。少し使ったらどんどん割れたり崩れたりするに決まっている。とりあえず、この
インチキカマドで凌ぎつつ、ノウハウを蓄え、そのうち耐火レンガでしっかりしたものを・・・。
現状確保してある少々の耐火レンガも、家の五右衛門風呂を解体した際に出た廃品なので、
仕上げの保障はない。とにかくそれで足りなかった分だけ購入すればいいか。
 
というか、業務用のガスコンロを持っているのだから、ボンベ借りてきて作れば良いじゃないか
という葛藤が実は常にある。しかし、山の木は管理せねば・・・有効活用せねば・・・。
まあ、晴天時はカマド、雨天時はコンロという折衷策でいくことにしよう。

それにしても、将来的に本格的なカマドを作るとしたら、どこに設置するのが良いだろうか。
場所が決まらなければ、カマドの工事は出来ないが、現状では、イマイチ思い浮かばない。
現在のカマドは、飽く迄も暫定配置。バラすことが前提だからこれで良いけれども、本気で
何かをこさえるのなら、作業環境全体を将来的にどうしたいのか、具体的なイメージが必要に
なってきた。闇雲に色々やるのはもう嫌なのである。

勝手にトマト、冬に至る

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なんというか、11月に雪が降ろうとは。
こちらは、殆ど雨だたが、今朝はしばらくの間、雪がチラついていた。寒さはもう真冬のそれ。
夏作物の後片付けでさえ、まだ終わっていないというのに。
 
で、タイトルのトマト。生育は鈍ったとは言え、そろそろどうなるんだろうかという所に来た。
そこで、数日ぶりに見に行って写真を撮る。

※ これは今年五月頃に、勝手に圃場に生えてきたミニトマト。品種はアイコあたりだろうか。
かなり過酷な環境で育っていたため、七月に植え替えを実施。以降、私のテキトーな栽培
実験にお付き合いして頂いている。

20161124_110411.jpg
 
流石に、一晩でしなびて枯れはじめるほどどヤワではないようだ。
十月の終わり頃から、葉に斑点病が広がったが、気温の低下により最近は小康状態。
ただ、ここの所はかなり雨が多いため、発症そのものは止まっていない。
くん炭による地温上昇策が効いているのか、頂部からは少しずつ新芽が出ているし
花も実もつく。色もゆっくり入ってゆく。雨ばかりなので、果実の割れも多くなっているのが惜しい。
味は、昼夜の温度差もクソも無く寒くなっている時期故か、特別甘くもないが、青臭さも無い。
清涼感はあまりないが、舌に残る緻密なコクのようなものが強い。皮は考えられないほどに
分厚く、食感は瓜のようなガリガリさ。それでもトマトと認識できる味ではある。
まあ、来月初旬まで、一粒でも色の入る実があれば、実験は成功と判断して良いだろうか。
以降は、枯れるまでひたすら観察を続けることにしよう。
 
と、実験はこの株だけではない。
本株の生育中に摘み取った脇芽を、どんどん隣に挿してゆき、生育を観察していた。

20161124_110420.jpg
 
こちらは、株元へ炭を撒いてはあるものの、横に伸ばした茎を埋めこんで、更にヌカをまぶして
発熱・・・というところまではしていない。別段枯れるでもないが、実に色は入ってこないし、
生育そのものも活着した当初から緩慢。例外なく同じように罹病。
樹勢が弱いのは、単純に定植/活着時期が8月下旬~9月上旬にかけてだった事が大きい。
まあ、謎栽培の比較検証用に植えたものなので、生育そのものは最初から期待していない。

秀品率が低いので

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だいぶ、ニンジンの収穫も進み、空きの目立つベッドも増えてきた。
そろそろ次作に備えなければと、少しだけ残っていたニンジンを収穫してくる。
直ぐに洗って、選別するのもだいぶ慣れてきた。 

で、選別するということは、ハネになる品物も当然ある訳で。少なくても1/4、多い時は、半分か
それ以上までがハネモノになってしまう。

20161121_153913.jpg
 
ニンジンなど根菜の場合、割れ・又割れ・虫食い・肩の着色・寸詰まりなどで弾かれる事が多い。
このコンテナのなかにあるのがそれら諸々の一部。
ただでさえ農薬を使わないのだから、秀品率が低いのは当たり前と言えばそうかもしれない。
但し、それは当事者以外からの見解。こちらは出荷の出来ないものばかり育てていて経営が
成立する訳もない。農法云々でなく、栽培者なら秀品率を上げる努力が不可避なのだ。
 
それでも、ハネモノが無くなることはない。それはそれで、その場でトラクタでうなうとか、堆肥化
させたりして土に還すという以外にも、何か対応方法を考えなくては。
 
と、言う訳で、とりあえず当方の野菜を購入してくれている、若しくは購入実績のある飲食店の
シェフさん数人に尋ねたところ、『スープやソースなどに使えるので、ハネ出しでも購入歓迎。』
という見解の方が多かった、というか殆どだったと言うか。野菜の見た目と関係ないものに
加工して使用するものなら、向こうにとって、安くて食味は秀品と同等の野菜はそれなりに
魅力のあるものに映るようだ。かと言って、ハネ出しを通年安定供給するということは恐らく
出来ないというか無理がある事も相手には承知しておいて頂かねばならないのではあるが。

また、出すにしてもハネたものならなんでも良いと言う訳にはいかない。食味に問題がなく、
使用できる部位が多く、また不具合部分の切除など、使用に際しての手間がなるべく少なく
なるよう、比較的使いやすいものだけを選別して供給しなければならない。
そこらへんは、今後どのレベルまでが許容なのかをお客様と個別に話し合いながら、良い
落としどころとを探ってゆこうと思っている。
 
それと、普段から自分で調理するようなものは、ハネた野菜で充分。むしろ、自分も何か
それを使って面白い加工方法を見つけたい。とりあえず、ハネ野菜でラーメンの汁でも研究して
みようかと思う。それで良い出汁が作り出せれば、こんな使い方もありますよ的な提案が
出来るようになるし。

商品にならんと、作物を弾いて捨てることは簡単だし、それがあってこそしっかりとしたブランド
イメージを確率、もしくは保持することが出来るという、一般的な農産物の考え方については
自分も何ら異論はない。
ただ、一度はハネた作物の利用方法まで含めて、お客様に提案・また相談が出来る生産者と
いうのも、ある意味良いブランドを確立することが出来るのではないだろうか?

『うちにあるのは、こーんなに見た目がキレイで、食味も良いんですよ。』

という、通り一遍の売り文句だけだったら、消費者にあるのは、それを買う・買わないの二択
だけである。そこで、更に何らかの利があるかもしれないと思わせる選択肢を上乗せするのだ。

『けどね・・・実は奥に他にもありまして・・・ちょっとお客さん、見に来てくれませんか?』

とか言われたら、自分はドキドキしながら見に行ってしまうけどなぁ。

日没前の土づくり

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珍しく、予定より早く作業が終わってしまう。段取りが良かったのか、作業速度が速かったのか
それとも雑だったのか、妻の手伝いを早く離脱しすぎたのか。理由は判然としない。
ともかく、時間が空いてしまったのだ。日没まで、残すところ一時間あまり。
 
よし、畑を増やそう。

ちょっとだけだけど。 ちょっととは言え、30~40坪くらいはあるだろうか。
 
と、言う訳で、作業場の整理が少し進んだことによって、屋外に保管してあった物品を移動
させた跡地を耕起することにした。無論、ただ耕しただけでは芸が無いというか、畑としては
なかなか使えない。なので、同時に資材も施しておこう。

 
ここが畑にしたい場所。写真右側は軽トラやトラクタなどの導線となるため、今回は何もしない。
 
20161117_160233.jpg
 
とりあえず、草をどうにかしよう。
 
20161117_161434.jpg
 
ナイロンコードで、とっとと粉砕。流石に急ぐので、42ccの鬼刈払機を使用。
その後、背負い動噴で、モミ酢40倍希釈液を20リットル散布。
モミ酢の土壌混和と、後に施す資材の添加により、転換早期から微生物活性の向上を狙おう。
 
 
次は色々と資材散布。
 
20161117_163942.jpg
 
詳細は以下

・モミガラ     モミガラ袋三袋 (原価タダ)
・モミガラ燻炭  三十キロの米袋二袋半 (原価タダ) 
・発酵鶏糞    肥料袋一袋 (一袋50円、養鶏場渡し)
・米ヌカ      三十キロの米袋一袋 (市販品だと300~500円程度)

配分はテキトー。最初なので、チッソ量だけは、ある程度のレベル(多からず少なからず)を
投入するよう一応配慮。いずれもなるべく土全体を覆うよう万遍なく散らす。
ところで、これら資材、自分がモミガラをベースに堆肥を作るときに使う資材そのものである。
わざわざ堆肥を作るのは面倒だから、土の中で似たようになればいいじゃないかというような
感じ。ただ、もう寒くて地温も上がらない。なので、堆肥が工面出来るのなら、それを投入する
ほうがこの時期だと無難かなとも思う。

どうにかまとまった時間が出来たようなので、この日中はずっと作業場の棚をこさえていた。
なにしろ、この格納庫、出来上がるどころか着工前から、引っ越しで運んで着たモノが入り
切らないのが目に見えていたほどだ。故に、極力上方向のスペースを有効利用するように
考えざるを得ない。

棚用の木材は、昨年に解体した小屋の部材を切り出して再利用。無論、あまりキレイでない。
更に保管中に水がかかったり、カビたりしていて、こちらへ運んできた際よりも、一段と汚れが
酷くなっている。

20161114_160303.jpg
 
材料がありあわせだったら、造作も現物合わせのみ。時々、切り落とした木端に、ざっくりと
寸法の計算を走り書きしたりする程度で設計もクソもない。使う道具は、直定規・アルミレベル・
丸ノコ・鉛筆・あとはインパクト。そんな事だから、あまり精度も見た目も良くない。それに、完成
した直後から、異様に使い込んだ雰囲気を放つものが出来上がってしまう。それでも強度は、
それなりにあるようだ。片持ちのという棚ながら、上を歩き回ってもどうやら問題ない。

そうそう、柱無しの片持ち構造にした理由は、地上部分の空間確保もさることながら、一番の
理由は、この地面。

20161114_160231.jpg
 
土の上に砕石。これを土間と呼ぶのすら厚かましいような状態。生コンを流し込んでフラットな
床にしておかなければなるまい。
 
で、棚そのものは出来上がったそばから、モチづくりセットやら、デッドストックの農機やら、
空の米袋やら、作業場の内外に点在していたものを、目につくそばから載せた結果、あっと
言う間にいっぱいに。割とあると思った棚の面積も、二段合わせてコンパネ二枚弱。
まだまだ、整理しなければならないモノは沢山ある。この三倍・いや四倍の棚を用意しなければ
ならないと考えると、不安になってくる。こんなテキトーで醜悪な棚を更に作らなければならない
とか嫌過ぎる。次回はもう少しまともな構造にしよう。それと、格納庫にモノを突っ込めば突っ
込むほどに震災による物品の落下や火災時の心配が増えてゆく。総木造に加え、燃料の
入った機械類の数々となると、消火器も3~4本は用意しておいたほうが良いだろうか。
仮に、このまま更に造作を続けてゆき、限界ギリギリまで空間を利用し尽くすことが出来たと
しても、キレイに収まったと悦に浸る事など出来ないだろう。それはそれで、危険が増えるのに
違いはないのだから。
 
こちらも色々と事情はあるけれど、欲を言うのなら建物そのものは空間に余裕がある作りが良い。
特に安全面という観点から。

それでも人によっては、いくら空間や収納場所があっても、あっただけ散らかしてしまう場合も。
そうなると、やっぱり危険が増えることに変わりはなくなる。

故に、建物の大小にかかわらず、常に整理整頓に気を付けるべしという、ごくごく当たり前の
結論に。そうだよなぁ・・・ここが燃えたら全財産が燃えてしまうどころか、何一つ仕事が出来なく
なってしまうのだから。

これ、仕事なの?

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昨日から、玄米モチの仕込みを始めた。週末にお客さん達が来るので、その際に振る舞いを
兼ねて今年の出来を確認しておこうという訳だ。
 
それで、モチを作るには、薪が要るので午前中は薪割り。丸太そのものは、昨年に切り倒した
スギやらヒノキやら。使い道も無く、そのままゴロゴロ圃場の周辺に転がしてあったもの。しかし
半年以上、薪割りをしていなかったので、どうも調子が出ない。丸太も節くれが多く、一発で
気持ち良く割れてはくれない。
 
20161110_110108.jpg
 
仕方が無いのでチェンソーを出してきて、短めに切り直してから割る。
最初からこうすれば良かったのだ。
 
それにしても、久々だという事なのもあるが、仕事でマキを割らなければならないというのは、
どうも自分でも違和感があるというか。別に嫌いな作業でもないのだけれど。
モチの価格そのものも、製造に際してこの薪割りとカマドで蒸かすという作業が追加されたため、
今年より止む無く値上げとなったのだが、この作業を商品価格に転嫁して、お客様は喜ぶの
だろうかとか色々考えてしまう。・・・だが、現状では、カマドで蒸かすしかない訳だし、それなりに
正当性はある・・・うーん。なんというか、現代では、薪割りを生活の一部とする人は一般的で
ない。、ゆとりのあるロハスな人々の崇高な趣味と捉えられているような感じすらする。
でも、そんな余裕、自分にある訳ない。なんだかなぁ、作業中にそいういう事を考え始めると

『うっせぇな、こっちゃ趣味でやってんじゃねんだよ。こんな作業よぉ。みんな何か勘違いして
ねぇか?こんなんで金稼げる訳ねえだろ。実際稼げてねえし。』

みたいな、やり場の無い上に自虐めいてもいる気持ちが、頭に付き纏ってくるのだ。
それを違和感で片付けて良いものなのか、単なる愚痴なのかと。休憩しながら考えてみる。


ああ・・・、理解した。自分の薪割りのイメージが随分と歪んでいたようだ。
断じて、自分の生活はロハス(消費される言語という意味でのロハス)でファッショナブルな
ものなんぞではない。ただただ、状況に迫られて、過酷で非効率な作業を行っているだけだ。
うん、自分で割った薪をストーブに放り込んで暖を取るのが贅沢な訳がない。カマドで煮炊きを
するのが高級料理の筈がない。それで合っているし、これから先も、そうであって構わない。

本来の意味でのロハスな生活はしているかもしれないけれど、それは田舎生活を、農作業を
消費の対象として捉えている方々とは根本的にスタンスが異なるのである。
 
家には山がある。当然、山の木は適宜管理しなければならない。しかし、手入れしたところで、
切った木の使い道がなかったらどうなるか。それは、働き損だ。山林の管理が単なるタダ働き
でしかなかったら、そのうち手入れなどしなくなるに決まっている。そうなれば、次世代に禍根を
残すことになる。農地を、山林を、将来に繋いでゆくために、木を切ってモチをこさえる。五右衛
門風呂を沸かす。自分にとっては、そんな考え方のほうが、極めてスンナリ受け容れられる。
  

そんな訳で、傍から消費的な目で農村生活を捉えられるなんて事はあんまり歓迎出来ない。
自分にしてみたら、それがいい生活だなんて都市住民に言われたところで、正直余計なお世話
である。もしも、それに飽きたところで、定年も無いどころか、もはや死ぬまで止められない。
 
という、こういう生活に憧れを持つ方々の夢も希望も打ち砕きかねない過酷な結論に至るので
あった。田舎生活バンザーイと言い放ち、崖から飛び降りる覚悟のある方は、どうぞ真似をして欲しい。

おかたづけ月間

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作業場は、建物こそ出来上がったものの、内部はモロに土剥き出しの土間。そして、作業台の
上は、工事が終わった時のまま、二ヶ月近く道具やらビスやらでゴチャゴチャ。そのまま農業
機械やら農具類・工具・車やら単車やら無造作に突っ込んであるのだが、どうにも使いづらくて
かなわない。本当は、ここから更に色々収納できる棚も作りたいし、中二階もこさえて仮眠台や
機械類の保管場所として使いたいのだが、なかなか着手出来ずにいる。

とにかく、現状では何一つまともな作業が出来ないので、片付け始める。棚をこさえたかったら
工作が出来るように、機械整備がしたかったら、充分なスペースを確保できるようにしておか
ないと、この先はどうしようも無い。

20161109_152542.jpg
 
散乱しつつある道具類を立てかけて保管したり、吊るしたり出来るように壁側の柱にビスを打ち
片っ端から農機具を壁側へ。そして作業台及びその周辺を整理。そそれだけで、半日が終わって
しまう。片付けは、一度始めると夢中で出来るのだが、いかんせん本気で散らかっているため
全然捗った気がしない。そして、整理が終わっても、実は表に、未だ引っ越しの際に持ってきた
ままの道具やら部品やらがブルーシートをかけられたままになっている。それらを含めて
この空間内にきっちり収めて初めて引っ越しが完了したとも言える。

なんというか、この建屋の外はブルーシートだらけで、被災地のような感じ。屋外保管が長ければ
長いほど、モノはどんどん痛んでゆく。収穫やら農作業やら、これから先は持ち作りで忙しい
ばかりになる気もするが、それでもこれだけは早い所なんとかしてしまいたい。

冬になる前までにね

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やろう・・・やろう・・・と思いつつ、ずっと延び延びになっていた、刈り残したモチ米の稲刈り。
ようやく、本日終了した。九月には泥濘だった部分ではあるが、田面は一応歩ける程度にまで
は乾いていた。

稲刈りと言えば、無論手刈り。午前中に刈り取ったものを軽トラに積んで作業場まで運び、
そのまま脱穀。手刈りは面倒だなぁと、朝に一瞬思ったものの、作業自体は苦でもなんでも
無かった。というか、香取時代の手刈りに比べたら、鼻歌まじりに作業できてしまう程度のもの。
なんというか、過酷なことを経験しまくっておくのも悪くはないなと思う。モチベーションが
ちょっとやそっとの事で下がる事も無くなることだし。
 
コンバインで、ここの稲刈りをしたのは、九月の中旬。そこから実に二ヶ月近くも空いた訳だが
イネは倒れるでもなく、穂が沢山折れる訳でもなく、ただしれーっとしたままそこに生えていて
くれた。

20161108_095032.jpg
 
流石に、最初の穂は色が抜け、茎も葉も枯れ上がっているが、二番穂のほうが順調に成長。
調子が良いものだと、写真のように一番穂に近い位までの高さになり、モミにもちゃんと中身が
詰まってきている。そして青々とした葉。木枯らしが吹く寸前の色とは思えないほどにまだまだ
元気。度重なる台風に耐え続け、晩秋までこの姿を保っているということは、この上なく強健な
生育をしてくれたと解釈するのが良さそうだ。ここまで耐えるのを知っていたら、一か月以上
コンバインによる稲刈りを遅らせたかもしれない。だって、そのほうが未熟モミが減るわ、乾燥が
楽になるわ、出来の良い二番穂まで収穫が出来ると良い事づくめではないか。
だが、実際それをやろうとすると今度はスズメによる食害や、食味への影響などまた別の懸案
材料が出てきてしまうのだろうけれども。

モミガラの友

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この手の写真を撮るのは何度目になることだろうか。
今年になって更新を再開してから、最早日課のようなものの如くである。
  
20161107_164849.jpg
 
モミガラを取りに行くと、様々な人に出くわす。移住してきて稲作を営んでいる初老の紳士、
昨年に仕事を畳み、自宅周辺の所有地を肥やそうと頑張っているおじさん、今日は、週末で
こちらに通ってきてはバラの庭園をこさえている老夫婦。
みなさん、色々な余生をすごしていらっしゃる。
そんな方々に、こちらも割とお世話になることが増えてきた。今日は、そこで良く会う元魚屋さん
に茸農家さんを紹介していただいた。今後は、そこからも廃菌床を持ってくることが出来る
ようになった。みなさん、無料で手に入る資材を良くご存じなのだなと感心する。
 
元魚屋さんのお庭を覗かせてもらったら、モミガラと廃菌床、そして燻炭だけで土づくりを
していて、かなりの成果が出始めていた。そして、奥さんに渡してあげなさいと、いっぱいの菊を
持たせてくれた。良い土だと褒めたら、自分のしている土づくりが間違っていなくて良かったと
喜んでいた。モミガラと廃菌床をひたすら集め続けることに対して、ご近所から、だいぶ変わり
者扱いを受けていたのだそうだ。すごく気持ちが解る。それでも、最近はそのお庭の花や野菜の
出来栄えから、周囲の見る目も変わってきたそうだ。
一体、いつから土づくりを始めたのかと尋ねたら、八年前からだという。自分が脱サラをした
頃から、全て人力でチマチマと改良をして、ようやく成果が出始めたと考えると、こちらの土が
出来上がってくるのはまだまだ先の話になりそうだ。そして、自分はそこまで真面目に香取で
土づくりをしてきただろうかとも感じてしまう。
八年間は長いような気もするけれど、もどかしがるでもなく日々を積み重ねてゆくうち、気付い
たら経過していたというような年数でしかない。その積み重ねが面白いと思えるようになって
いるからこそ、そう思えるのかもしれない。

日々、作業には事欠かず、いくらやっても終わりがないどころか、毎日思うほどには捗らない。
それでも、慌てたり、急いだりしたりすることは稀。その機会があっても、必要以上にせかせか
したりはしない。いつから、時が流れてゆくことに対して寛容になってきたのかは判然としないが
無駄にも生きていないし、無駄な仕事もしていないし、どうせ死ぬまでやってもやり切らないし。
そんなことを感じる度に、少しずつそうなっていったのではないかと思う。
それは勿論、それなりに目いっぱい仕事をしているはずなのだが、月に一度休日があるか
ないかといった状況においても、あんまり無理をしているような気もしない。疲れていることも
多いのだが、それに見合っただけ睡眠もとれている。食べ物も悪くない。なので、あんまり
深く悩むこともない。

なんだろうか、この仕事は大変だと自分は思っているかもしれないけれど、実はこんな感覚と
いうのは、モミガラの山で出会う方々と似通っている部分があるのかもしれない。

バリバリやっているけれども、気分的には隠居暮らしの趣味人と同様。これはある意味
理想的だ。それを目指してゆこうじゃないか。

休耕地から思うこと

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『隣町(家から20Km強離れた場所)に、知人が持て余している休耕地があるので、タダでも
良いから借りてくれる人はいないかと言われたのだが、どうだろうか?』

先日、婿入り先のお義父さまから、そんな相談をされる。 
いや、現状の我々の能力では、近所の休耕地どころか畑ですら請け負えるかどうかというレベル。
ましてや、離れた場所など、とてもではない。素直に話せば、

『そりゃそうだよなぁ。』

としかならない。若い夫婦が農業をしていると見るや、やってくれという話は何処からでも
集まってくる。

20161106_161810-1.jpg
 
休耕地ねぇ・・・とりあえず、自作地に隣接する写真のような所をどうにかしたい。こういった
空間が増えると、イノシシの被害が増える。だが、自分の土地ではないので、手をこまねいて
見る他に無し。なにしろ、これからまた新たにこれを開墾してまで借りるかといったら、それは
出来ないというか、現状で手を出すと簡単に首が締まるのを知っているからやりたくない。

当ブログの過去の記事をよくよく読んでみれば、私が休耕地や、条件不利地、いい加減な管理を
された挙句にうっちゃられた田んぼらしき沼、草木に埋もれた農道や法面など、どんな土地を
どれだけ苦労して、時には傍目からだと意味不明な技まで編み出して管理してきたかを知る
ことが出来るのだが、その中で培ったスキルを持ち合わせていたとしても、やはり休耕地を
ボランティア+α程度で管理するという気にはならないものだ。なにしろ、徒労感が尋常で
ないのだ。
 
それは、地権者も困ってはいることも察する。特に近頃は、あからさまな耕作放棄(要はヤブ)
状態で圃場を何年か放置すると、その圃場の固定資産税を上げる自治体も出始めた。
だから冒頭のような話が持ち込まれる事が増えてくるのである。だが、それはそれとして、
そもそも、農地とは何なのかという所から考えてみよう。

まず根本的な考え方として、国の食糧政策および国民の胃袋を担うという重要な意味がある。
人畜をはじめ、さまざまな命を担保している土地である。そこで、大前提としては

【人の営みが続く限り、農地は半永久的に農地であるべきもの】

であって然り。永続的に管理出来る者に対し、所有・貸借・耕作する権利が付与される。
土地なので、不動産だという考えの方々も大勢おり、現在は寧ろその考えのほうが支配的で
あったりもするのだが、私有財産という価値観は後年になって、結果的に付随してきたものに過ぎない。
大原則と照らしてみて、その理由はどうであれ農地を荒らすのなら、それは農政に対する背信
行為とも見られかねない。その上での固定資産税率アップである。この措置は、当り前と言えば
当たり前。遠回しに、

『管理できないのなら、有効利用する方法を模索するなり、手放すなり、何か対応をしなさい。』
 
と言っているようなものだ。
しかし、農業の衰退ぶりは、普通に考えて個人で対応可能なレベルをとうに超えてしまっている。
その上で、誰でも良いから借りて耕作してくれ、買ってくれと他にすがるしかない、所有者の
現状があったりする。

農政も、なにもしていない訳ではない。むしろ真剣に取り組んでいる。しかし、それらの取り組みを
上回る勢いで休耕地は増えている。そして、これは個人的な印象になので申し訳ないが、随分
前から農政と政治そのものの足並みが壊滅的に揃っていない気がする。これ以上具体的な
言及は、この場では避けさせてもらうが。
とにかく、政治/農政主体で取り組むという姿勢を強化すればするほど、諸施策への血税投入
は増えてゆく。これは、結果的にゴリ押しでなんとかある程度の効果が得られたとしても、
それにより最も恩恵を受けるのは荒らした地権者となる可能性が高くなるという問題が出てくる。
もしも、荒らした者勝ちという仕組みになってしまうようならば、税の使い方としては公正さを
大いに欠くものであることは言うまでもない。
故に、上からの仕組みづくりに過度な期待や依存をするべきではなく、理想的には現場の農業者
及び地権者・自治体/県の農政、そして国の機関が一丸となって取り組まなければならない。
各々が、それを認識する。つまり、ある意味農業は既に破綻してしまっているということを認識
する段階を経て、休耕地問題ははじめて前進してゆくのではないかと自分は考える。

目下、国がTPPで強い農業をなどと言うのなら、まず休耕地問題を更に突っ込んで考えてくれと
言いたい。既に、農地中間管理機構があるにはあるのだが、例えば本気で集約型農業を徹底
させて、国際的なコスト競争力をつけると言うのなら、管理能力を失った元耕作者から農地を
接収し、国主導で区画整理を行った上で、次世代の農業者へ再分配するなど、超法規的な
ところまで突っ込んだ案などが出てきても良いだろう。

今、自民党が農協潰しに躍起になっている報道などを実際の農業現場で見聞きしていても、
この先、政治がどのように農業に絡んでくるか、あまり信用できたものでではないなという
気持ちばかりが募ってくる。それは、なんというか、あちらは農業の話をしているはずなのに、
農業者として疎外感を覚えるような不思議な感じでもある。多分、それは自分が就農してから
暫くの間、農業とも呼べないような、最底の部類であろう現場に身を置いていたこともある
からだとは思うのだが・・・それでも信じられるものなら信じたい。
それと、末端の農政関係者には、これまで本当に良くしてもらってきたので、大っぴらに
このような記事を書くのも少々はばかられるという事もある。もし読まれた方がいらっしゃったら
どうか気を悪くしないで欲しい。自分なりの問題意識があるからこそ敢えて書いているので。


閑話休題、これ以上、先行きを不透明にする要素が増えてゆくようでは、いくら政治や農政
主導で頑張ろうとも担い手が増えることはおろか、従事者の数が維持される事もなさそうだ。
そうだな、普通に働きたいというだけならば、四年後までは、農業なんぞに関わるより、首都
近辺の建築現場などで汗を流していた方が良い稼ぎになるだろうし、将来に対してもも前向きに
生きられるだろう。
 
それでも、文字通り、【地に足つけて】やってゆかなければいけない仕事なのだが、皆、それを
忘れてしまっていないだろうか。というか、最早それをしっかり教わっている人間が少数派
なのかもしれない。そう、土になんて触れずに生きていられる人のほうが多い時代なのである。
耕作放棄をしている、その地権者が土に触れないで生きている側だったりする事もあるのだから。

葉物の収穫の終わった畝を、ナイロンコードの刈払機で整理して欲しいと妻に頼まれた。
収穫残渣を雑草と一緒に粉砕しておけば、その後に管理機を通す作業が楽になる(ロータリー
に草が絡みづらくなる)上に、残渣の分解も早くなる。また、更にそこへ施肥をする場合、資材と
残渣の混合具合も万遍なくなる。なので、収穫跡をいきなりロータリー耕するのではなく、場合に
よっては残渣を粉砕するという一手間があった方が良い。同様の理由で、緑肥作物の粉砕を
することもある。いずれにせよ、あまり固くない植物に限って通用する方法ではあるが。

ところで、何故にナイロンコードを使用しているのだろうか。

答えは単純。一畝や二畝程度なら、モア―を出動させるまでも無く、それが最も手っ取り早く、
段取りの煩雑さも無く、作業時間も短くなる。要するに設備面でも作業面でもコストが安いから。
ナイロンコードの飛散物が気になるという方は、こんな飛び道具でなく正攻法で行ってください。

20161105_135243.jpg
 
農業体系が少量多品目栽培ならば、別に仰々しい大掛かりな機械が無くても、コレで充分。
就農してこのかた八年間、頻繁にこの方法を行ってきているが、それにしても、どうも一般的で
ない手法のようだ。実に合理的なこの方法が、どうしてもっと普及しないものかと。

そう言えば、妻も最初はモア―が欲しい欲しいと言っていた。しかし、最近は何も言わない。
それどころか、ナイロンかけといてときたもんだ。刈幅1mのちゃんとしたハンマーナイフモアも
常に出動できる状態にあるのだが、あれを最後に使ったのはいつだったろう、7月か八月
だったか。あんまり出番が無いのも困ると言えば困るのだが。
 
 
この程度の背丈の低い雑草ならば、少々密集していたり茎が固かったりしても、特に問題ない。
しかし、排気量の小さな機種だと、厳しいかもしれない。出来るなら30cc以上の機種が良い。
その理由もついでなので以下に説明しておこう。

20161105_140104.jpg
 
一般的に、ナイロンコードを使用する場合、刈払機は排気量26cc以上のものが推奨される。
要するに、それよりも小排気量の機種の場合、カッターヘッドとコードを回すだけで相当の負荷が
エンジンにかかる事となってしまい、草刈り作業へ回す余力が少なくなるため、著しく作業能率が
落ちることを示唆していると捉えれば良い。もっと簡単に言うと、

【エンジン小さいと回すだけで精一杯。コードも長くは出せないよ】

となる。そして作業時は常時スロットルを全開にせざるを得ない。その高回転・高負荷状況では
コードや遠心クラッチがいたずらに消耗するばかりか、エンジンそのものもかなりの勢いで
痛んでゆく。あらゆる摩擦は、速度の二乗に比例して大きくなるため、ナイロンコードは出来る
だけ、トルクの太いエンジンの装着された機種を中速から、せいぜいやや高速で回してやると、
非常に効果的であるこというとは、言うまでもない。なのに、ナイロンを装着している人は異様に
ブン回していることが多いのだから参ってしまう。そんなにメーカーを喜ばせたいのだろうか。
まあ、知らなければ、とかくブン回して使うモノというイメージになりやすいのは理解もするが。

話を戻そう。小排気量機にとって、ナイロンコード装着というのはせっかんに等しい。
また、カッターヘッドが重くなればなるほど、刈払機破壊装置というナイロン負の側面も
グングンとカマ首をもたげてくる。別に26cc以上の機種であっても、マッチングを誤ると
結果は同じであることも覚えておくと良いだろう。

相変わらずの水域整備。

妻が、昨日にクレソンを植えたと言っていたので見に行ってみる。

20161104_163838.jpg

なんというか、苗だし、まあこんなもんだろう。気休め程度に燻炭が添えてある。
もう、だいぶ寒くなってきているが、とりあえず活着してしまえばジワジワ生育してくれると思う。

なんというか、自分的にはクレソンの苗を育てるという発想はあまりない。妻のことなので、
少し変わった種をわざわざ入手してきたのかもしれない。

何でも良ければ、どこかの水域に行って幾つか株を引っこ抜いてきて、それをそのまま定植
して放置しておけば、異常なまでにはびこり、完全に雑草化するような感じの植物だろう。
故に、以前は自分でこさえたビオトープに導入することはなかった。園芸作物ではあるが、
とにかく水路を伝って系外へ逸出しやすい外来生物に違いはないのである。香取の苗代や
ビオトープには、絶滅危惧種の水草などが沢山生えていたので、それらの生息環境を攪乱
させたくさせたくなかった訳だ。(その周囲の用水路では、既に至る所で雑草化していたが)

とにかく、こちらの近所でこれが野生化している気配はない。以降、コレが周囲の用水路で
はびこるようになれば、その出所はウチしかないのだ。気を付けなければ。
いや・・・しっかり販売しなければ。えてして、園芸作物の野生化というのは、栽培してはみた
ものの、利用価値を見出せなかったり、販売に失敗して放棄/遺棄されて起こるという事が
多い事だし。また、至る所で発生してしまうと、間接的にこちらの作物が売れなくなってしまう。
その辺でいくらでも収穫出来るようになった時点で、もはや商品作物とは呼べないのである。

じゃあ、その辺で野生化しているものを売れば良いじゃないかって?そうですね、栽培履歴の
提出とかを求められたり、圃場を見たいと言われたらどうします?こっちゃ嘘つくのも嫌ですから。
 
  
日没まで、少々時間があったので、引き続き、水路を拡幅しつつ掘り下げる。同時に
クレソンが、いきなり水不足になっても仕方がないので、水の流れも少しだけ堰き止めておいた。
  
20161104_163749.jpg
 
水が湧きだす区間は、だいぶ水深が稼げている。
そうだな・・・土手側だけもう20cm程度深く掘っておき、溝の幅を四倍以上にしたい。
ビオトープの完成までに時間がかかるのなら、先にそうしておけば、簡易の苗代に出来るのだ。
圃場のこの区間は、とても日当たりが良いので是非とも余すことなく活用したい。

・・・ワサビ、植えられないかなぁ。夏場の水温が高そうだから無理かなぁ。

筆ペン画ギャラリー

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なにやら米袋に筆ペンでお絵かきをしてから出荷するようになって、早いもので八年目。
今回は、普段とは趣を変え、これまでに描いた田んぼの生き物を載せてみようと思う。
いや、今年はまだまともな図案というか、ちゃんとした生き物の絵を描いていない。
あまり思い浮かばないというか、描く気力が湧かないので、過去の図案を洗練させたもので
お茶を濁している訳だが、ここらで奮起するためにも、自分で振り返ってみたかったというか。
 

まず、昨年に描いたもの。
 
ドジョウ

泥鰌.jpg
 
田んぼにいる生き物の中で、ぶっちぎり一位で好きなもの。
食材としても好物である。
この絵は、もう少しヒレに動きをつけておけば良かったと思う。
あと、水草がテキトー過ぎる。
  
 
結構初期の頃の生物画
 
アカガエル 

アカガエル.jpg
 
なんとなくスケッチしてみたら、思いの他ちゃんと描けたので、以降時々何か描くようになった。
まだ弔辞用筆ペンを使用していない頃で、気休め程度の陰影でも表現がきつかった記憶がある。

テイ酢ティング

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お世話になっているお得意様の方々に、【味の濃い野菜】と言われる機会が増えた農園タロとあき。
本格的に始動してから一年目なので、まだまだ土づくりも何も出来てはいないはず。
この評価は有り難い限りというか、買いかぶり過ぎかもしれない。それでも嬉しい事に違いない。

では、その味の濃さとやらを今後も看板に据えてゆく為には何ををすべきだろうか。
独自で用意する資材の種類を増やすとか、その品質の煮詰めを行うとか、適切な使用方法を
学ぶこととか、少し考えただけでも沢山の事が思い浮かぶ。
評価をくださった方々に報いるために、少しでも出来る事を増やして、品質向上の努力を続け
なければならない。
 
そこで、食味への効果があるかどうかは解らないが、簡単に実施出来る所からはじめようと想い、
モミ酢の葉面散布を再び始めた。盛夏にも散布は行っていたが、盆明け以降は中断していた。
幾度にも及ぶ台風の襲来や日照不足により、夏野菜へのしっかりした効果を見極める以前に
夏野菜が壊滅してしまったので、行おうにも行えなかったというのが中断の理由。
夏野菜に使っていた際の感触としては、ナスの発色が良くなったとか、ワイルドストロベリーが
甘くなったかなというところ。いずれも、なんとなく程度の印象なので、なんとも言えない。
ただ、病気で死にかけのグリルトマトの株元に、ダメモトで20~50倍希釈液を数回に分けて
流し込んだ際は、思いの他効果が顕著に現れ(㈱元に沢山燻炭を置くのと併せての処置だが)
ボロボロになった茎の根本から、新鞘が出てきたのには驚いた。

いずれにせよ、大抵の作物になら生育へ特に悪影響があるということもなさそうだ。

20161031_154535.jpg
 
とりあえず、ケール・ビーツ・ニンジン・小カブ・パクチー・ダイコン・・・植わっているものに、
片っ端から散布してみる。一応、ただ闇雲にという訳ではなく、生育ステージや品種によって
希釈倍率を500~1000倍の間で変化させてはいる。
これからの時期は、生育期間の短い葉物野菜が多い。まだまだ播種していたりもするので、
散布の機会も増やせそうだし、ノウハウ集めにはもってこい。しかし・・実は少々の不安もある。・
 
まあ、そのモミ酢そのものだが、別に蒸留などの特別な精製方法を行った訳でない。
半年弱静置し、液の中層から取り出した簡易的な分留方法でしかなく、タールなどの残留も
懸念されるため、頻繁な散布は差し控える必要があるかもしれない。
いずれにせよ、良質のものであるか否かは、様々な機材を用いて各種測定をしなければ
ならないのだが、先ず放置による分留だけでなく、濾過法なども試してみる必要があるだろう。
 
しかし、農業用木酢液の品質基準を調べてみると、比重・酸度・色調/透明度程度しか
記述がない。製法に関しては、粗木酢液を六か月以上静置し、液面表層の油膜及び沈殿した
タールを除去した上で濾過すれば良いという簡潔なもの。これなら品質基準に準拠したものを
自作するのも割と簡単なのではなかろうか。認証を取得するのであればまた話は別になるが、
今の所、販売するという目的はない。

とにかく、モミ酢は燻炭を焼けば焼いただけ採取されてしまうのである。
ならば、有効に地域へ還元する方法を見出さねば勿体ない。
  
20161031_155601.jpg
 
今回使用したものは、初夏にこさえたもの。堆肥になりかけたモミガラを燻炭化させた際に
採取したもので、刺激臭も少なく、味も深みと広がりがあって割といけるもの。通称
【マイルドモミ酢】と勝手に呼んでいる。新しいモミガラを焼いた際に採れるモミ酢は、なかなか
香りも味も鋭い。いや、舐めたりしてはいけない味だが、どうもローストしたナッツ香のような
ものもある。どのような成分の違いがあるのかは興味深い。前者のほうがアミノ酸の多そうな
味ではあるのだが。なんとも、興味が湧けば湧く程に分析してみたくなる。

自作する資材は、明確な品質の判定基準がある訳でもない、極めて曖昧なものだ。
それを使用して耕作することを喜んでくれるお客様もいれば、疑念の眼を向ける方もいらっしゃる。
従って、使用する場合は、勉強し過ぎるほどして、調べすぎるほど調べても構わない。
何しろ、気になる所を突っ込んでと思えばいくらでも出来てしまう。
自分で、そこはどうなの?と突っ込んで、しっかりと回答出来ない事ばかりなのである。
そういうことばかりでは、簡単に足元をすくわれる。
使いたいという気持ちははやれど、本当に使ってよいものかと問い直す側面も、常に持ち
合わせておかなければならないと、この記事を書きながら思い直すのだった。

マニュアマニア

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やっぱり、今日も寒い。雨も降っていたので、屋内で精米やら発送の準備をしていたが
寒いと感じるばかり。身体をしっかり動かさないといけないと思い、廃菌床を取りに出かけた。
そんなに行き当たりばったりの考えで作業をしていて良いものだろうか、などとと思う感覚は
随分前から失われている。以前に頂いてきた堆肥用廃菌床の発酵具合が良い感じなので、
もう少し多目に仕込んでおこうと思っていたのだ。

 
堆肥は、廃菌床のほかに、モミガラとヌカを用意。サンドイッチ状に積み重ねていき、良く踏み
込んで固めた上で、適量の水をかけ、ブルーシートをかぶせて放置。昨日に切り替えしを
行ったもの。(写真左側の区画)
 
20161030_151056.jpg
 
悪臭ではないのだが、独特の香りがする。そう、何十年も寝かされて変質し、調理用でしか使え
なくなった紹興酒のような・・・いや、そんな例えじゃ伝わりにくい。素直に紹興酒っぽい。
この時点で悪い物でもなさそうだし、普通のボカシよろしく表土に散布する程度の使い片なら
いけるかもしれない。材料的に肥料効果はあまり期待できないかもしれないけれど。
 
 
20161030_151046.jpg

ホカホカと暖かいので、寒い日はなんとなく嬉しい。菌床は割と早い段階で黒っぽくボロボロに
なるが、毎度のことながら、モミガラは全然分解されない。

勝手にトマト その後

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肌寒い日も多くなってきたが、夏に植え替えた【勝手にトマト】は、まだ初収穫が出来ていない。
植え替え当初は生育が非常に緩慢で、樹の充実に集中した方がよさそうだと考え、しばらくは
花を摘み取りまくっていたせいだ。植え替えてから長雨と日照不足、台風による損傷など
色々と喰らったにも関わらず非常に元気。ハモグリバエが少々つく程度で、病気らしい病気も
虫害もなし。

20161025_125257.jpg
 
まあなんだ、その、どうせ実験なのだからと、色々と妙なことを試しているのだが。それがどうも
うまいこと効いているいるらしい。
 
 
20161025_125248.jpg
 
まだまだ、どんどん花も咲くし実もつく。
最初の実は、あと数日で食べれそうだ。

いつでもチマチマ、ぬかりなく

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転換畑では、ビオトープづくりと並行して、引き続き全体の溝掘りを実施している。

週の頭にまとまった雨が降ったので、数日開けてから、トラクタで耕起したのだが、
真夏の頃に比べて、だいぶ土が湿っぽくなっており、一度細かくなった土塊も、またゴロゴロに
戻りつつある。色々な野菜を全体に植えられるようになるには、まだまだ時間がかかるかも
知れない。

20161023_090923.jpg
 

圃場は、手前側半分の区間はそれなりに乾いていていい感じなのだが、奥側に行けばいく程、
右側になればなるほど水分が多くなってゆく。
これは要するに、手前から奥まで長い畝を作ると、作物の生育ムラが激しくなってしまうということ。
もともと畑でないような場所を改良するような場合、面積が、大きくなればなるほど、同じような
品質の作物を、同じ時期に安定して収穫するように仕上げるのが難しくなってゆく。
 
耕起の際は、表土の凹凸を均すため、また、一旦作土の深くまで乾かしておきたかったことも
あり、やや深耕としておいた。その後、燻炭を全体に散布。以降は、土自体の排水性を更に
改善する目的で、モミガラの投入を行うことにする。

実に半年近くかけて、折角それっぽい土地になってきたのだ。手を抜かずにゆこう。

どこでも野菜を育てたい。

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五月に掘った転換畑の排水路には、相変わらず常に湧水が流れている。
八月前半の猛暑では、流石に一時的に干上がることもあったが、以降はずっと安定して
常に全体に水がある状態。この水は、イネの栽培が終わってしまうと、ただ流しているだけ
となってしまい、非常に勿体無い。

そこで、この水路を更に拡張しつつビオトープの整備もすることにした。流石に工事が直ぐに
完了することはありえないので、まずは既存の水路でクレソンでも栽培しようと思う。
それは妻のたっての要望でもある。急がねば。

20161019_115423(0).jpg
 
とにかく何かを栽培するのであれば、幅の狭い水路のままではいけない。比較的浅目に掘って
ある(岩が出てきてしまい、そこまでしか掘り下げられない)区間を倍以上まで拡幅。
この浅い部分を選んだのは、まず日照の確保しなければならないという理由による。
二つ目に、拡幅しつつ、岩が途切れる部分を見つけ出すという目的がある。
また、拡幅することにより、貯水容量が増える。容量が足りないと、渇水時に作物が壊滅する
可能性があるため、拡大作業jは今後も折を見て行い続ける必要がある。
湧水量を確保するための、溝の掘り下げもまだ必要かもしれない。
 
 
こちらは拡幅された区間の終わり部分。

20161019_112739.jpg
 
狭窄部分を敢えて長目に残すことにより、堰き止めを容易にしておく。その先の区間は、
転換畑の排水性確保のため、拡幅と掘り下げを行った。
また、当部分を、ビオトープが完成した際の落水口の合流部分とする予定。

まさかの本年二度目となる、珍機レビューである。

三度目の今回も、珍品には違いはないのだが、少し趣が異なる。
コレは、随分と時間が経ってしまったが故の珍機かもしれない。
いずれにせよ、登場から二十数年が経過した上での、新品レビューとあれば、このカテゴリーで構わないような気がする。
そんなもん、自分以外に誰が書くというのだ。そして誰が参考にするというのか。

 
前置きはこのあたりで止めておこう。たまたま新品状態で譲渡されたコレ。
 その名も 【ミニこまめ】。

デビューは1993年。本機はその年のモデル。安物の高圧洗浄機のような樹脂外装と、その
直下にある貧相なロータリーからして、オモチャ臭が漂ってくる。いやまあ、素人目にはこの方が
とっつきやすいだろう。

ただでさえ【こまめ】が小さな耕うん機の代名詞であるのに、輪をかけてミニ。偉大なこまめの
恩恵にあやかろうとするような安直ネーミングに、陳腐さと存在感の薄さが既に現れている。
実際のところ、後述することにするが、こまめでもフォローがし難いようなシチュエーションまで
考えて作られた機種だったりするので、その名前では可愛そうだったりもする。その上に、
あのホンダ製にも関わらず2サイクルときては、出た時点でエンジン面での正常進化は
見込めない。生まれながらにして、このモデルが短命であることを、誰よりも【ミニこまめ】自体が
知っていたのではないかと思う。

20161013_153708.jpg
 
実際、97年にホンダが自在傾斜4サイクルを目玉とした小型エンジンシリーズを発表すると、
この機種は直ぐに生産中止。そしてGX31/GXV50をただ一本足の上に乗っけただけの
ような、コレどころでは済まされない程にしょっぱい風体のFG100/200へバトンを渡している。
しかし、その二機種もデビューから四年を待たずして、外観品質、使い勝手の大幅にリファイン
された【プチな】に役を奪われて消滅。以降、そのレンジは現在までプチなが担い続けている。
更に【プチな】には、09年に派生機種であるカセットボンベ仕様の【ピアンタ】が追加され
ホンダ製家庭菜園向け機種は更に充実。市場での地位は盤石なものとなる。

登場以来ベストセラーであり続けている、そんなプチなのポジションも、この初代ミニこまめが
市場にクサビを打ち込んでいたから得られているのだと考えれば、まあコレの果たした役割を
再評価しなければなるまい。
デビュー当時、現代のように大規模量販店向きに製造される機種が殆ど無い中で、耕うん機の
エントリーユーザー拡大のために登場した先駆者であることには紛れもない事実なのだ。
そう考えれば、コイツも少しは浮かばれることだろう。

例え、展示される場所が農機屋であって、農家のおっさん達から目もくれてもらえなくても・・・。
例え、誰かが目を向けてくれても、それは一瞥されただけで、『要らねぇ』の一言で済まされても。

いやまあ、ココにあるのは死んでないどころか、新車だけど・・・どう書き進めよう
とも、流石に過去の話にしかならない。
 
 
とりあえず、新品だったので、いきなり動かそうかとも考えたが、流石に四半世紀近くも倉庫で
惰眠を貪っていたとあっては不安がある。はやる気持ちを抑えて各部を確認することに。
 
20161013_155520.jpg
 
ガワを外してみて感じることは、うん、非常にまともな作りであるということ。
こと、強度と軽量さを両立させるために、樹脂部品だけでなく、アルミ製の部品がバランスよく
惜しみなく使用されている。そして、登場時の価格も低く抑えられている。
エンジン自体は、現在でも重宝されるほどの名発電機【EX300】に搭載されたものの流れを
汲む恰好なのだが、そのもともとの設計が極めて真面目かつ繊細で、とても素性の良いもので
あることを随所より見る事が出来る。
判りやすい部分で言うと、ヒートシンクを兼ねた美しい補強リブの入るEXマニホールド。エンジン
全体を極力スクウェアに纏めるべくヘッドに沿わすような形状にされたマフラー本体。そして
テールパイプもアルミの鋳物。こんなスキの無い上に高級な設計を、現代で同じようなレンジ
の機種に求めてみたところで、どんなメーカーもそれに応えることは出来ないだろう。

なんだか、この機種・・・名前と外観で相当に損していないか?こんなにクソ真面目に尖ってる
中身だなんて、誰も想像がつく訳が無い。

これ、どうしましょうかね

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時には、モミガラ以外の資材も試してみなくては。

戴いてきたものは、キクラゲの廃菌床。
まだ新しいので、キクラゲも少しは生えてくる。家庭で使う分くらいは収穫できるだろうか。

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いや、まだ食べようとかそういう話ではなく、これとモミガラを混ぜて堆肥にしたらどうかと
思った訳である。そのまま畑に散らして、浅く鋤きこんでも良いかなと思ったが、まだまだ
キクラゲが生えてきていて充分に腐熟していないものや、、発酵熱を持っているものなど
質がバラバラなので、とりあえず、寝かせることにした。それで、どうせ寝かせるのなら、
モミガラも混ぜてしまえみたいな、行き当たりばったりの感覚でしかない。
流石に、これとモミガラだけではC/N比が高すぎるような気がするので、少しヌカも加えて
おこうかなたも思っている。

いやしかし、正直なところ、廃菌床の上手な使い方をまだ知らないだけ。
何を書いてみたところで、これが土の中でどう作用するのかはイマイチ想像がつかない。
表土に散らしたり、鋤きこんだりもいずれは試すことになるだろうと思う。

なにしろ、コレもまだまだ沢山持ってこれそうなものであるが故。
手間がかかっても、実験は沢山しておくべきだ。

スキだらけのお客さん

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うーん・・・
ここに移ってきてから、常に話題になる獣害。
今まで被害らしい被害はなかったのだが、ボチボチやばそうだ。
 
畑の横で栗拾いに行った妻が遭遇し、どいてくれないから困っていると電話があって見に
行ってみたら、小ぶりなのが一匹。


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まだ若いこのイノシシ、人間に対してあまり警戒心が無いようで、3m位まで近づいても逃げない。
栗をあさりつつ、時折首を上げ、キョトンとした顔でこちらを見る。そして再び食う。

そんなリアクションでは、こちらも別の意味で困ってしまう。なんというか、すごく可愛い。
飼いたいとさえ思うほどに。

お前さん、そんな不用心で大丈夫なのかね?こっちが鉄砲でも持ってた日にゃ、至近距離から
撃たれて即死なんだけどなぁ。まあ猟銃はおろか免許も持っていないけど。
持っていたら持っていたで、どうやって屠るか少し悩んだことだろう。
 
いずれにせよ、そろそろカゴ罠の免許くらいは取得しておかねばなるまい。
次に会ったら、ちょっとどうなるかわからんよ。イノシシさん。

もったいないと思うのならば

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悪天候の合間を縫うように、モミガラを運んできては焼く。モミ酢も採る。
稲刈りシーズンが落ち着いてくれば、それこそ、モミガラはどこへ行っても手に入る。
お前もコメ作ってるんだろ?って、ウチで出る量は少なすぎていけません。
全然足りないのです。

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モミガラ量にして一トン近く焼いたが、本気で土壌改良に使おうとすると、一反あたり、燻炭を
300~400Kg位使うことになる。この写真の量でもようやく二反程度。
そう考えると、使いたくてもそこまでの量を用意出来ない方が多い理由が解る気がする。

確かになぁ・・・。袋に詰めて、運んで焼いて、それを消して、また袋詰めする一連の手間は
かなりのもの。そこまでして使おうとする位なら・・・。
いやいや、そこで手間を勿体ぶるのは一番いけない。動かなければ、資材が勿体ない。
コレのあるおかげで田畑がだいぶまともになっていると信じて頑張ることにしよう。
 
 
畑では、夏野菜の後片付けと、雑草まみれになってしまった畝の草刈りをする。 

20160925_173433.jpg
 
小カブはずっと草に囲まれたままなんとか育ったもの。
カボチャは例によって勝手に生えてきた、文字通りのどてかぼちゃ。
なんだかよくわからんが、とりあえず食ってみよう。
そこまで強い作物の命をいただかなかったら、とても勿体ない。

長雨の最中にて

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ここ二週間、どうにも天候が良くならない。
雨の合間を縫うように、モチ米の稲刈りを済ませることが出来たのは幸だったが、それ以外は
てんで作業が捗らない。冬~来春に収穫する作物の作付も遅れに遅れている。

この八月以降、日本中万遍なく被害を受けているはずなので、ぼやいたところで、同業者は
皆同じ状況か、若しくはもっと大変なことだろう。すんでのところで、被害を回避出来た先日の
台風も、余所の被害を考えると、今こうして安堵している自分が情けなくなってくる。
それでも、今日の日中は豪雨。ゆうべから久しぶりに体調を崩していたので、ここぞとばかりに
寝込む。眠っても眠っても、イマイチ回復した気がしないのは、この憂鬱な天気のせいだろうか。

それでまあ、ぼーっとした頭でしょうもない事を考え始める。

昨年も、盆明けから長雨が続いて、10月の頭までは大変だった。そして今年の天気はそれに
輪をかけて酷い。もしかして、これから先も毎年同じような感じなのだろうか。

正直、毎年このような天候が続くようなら、露地での農業など誰もやらなく(やれなく)なるの
ではないか。むしろ、こういった機会を良い止め時だと判断する人も多いかもしれない。
家の周囲の梨園の被害などを見ていると、本当にそう思えてくる。
 
 
では、これが施設園芸だとしたらどうだろう。

ハウスはやガラス温室は、大風や雪に弱いので、露地よりもリスクが高い。
農産物工場は、気象タフネスは高いが、天変地異による停電や建屋の損傷などの発生が怖い。
また、管理設備が複雑化しやすく、それらが被害を受けた場合は生産活動そのものが停止して
しまう。

結局、どうあっても露地栽培の被害のほうが作業面、出費面においてもリカバリを行い易いの
ではなかろうか。

もういっそ、これから先は頻繁に異常気象に見舞われる前提で栽培に臨んだらどうか。
そのためには、先ず【ひたすら強い作物】を育てる必要がある。
それら作物が育つ圃場は、水と肥持ちが良く、尚且つ排水の効いていなくてはならない。
また、どういった資材を組み合わせて育てるかという知識と経験も更に学ばなければ。

それと、ここでは敢えてどういった設備や農機が必要かということは考えない。
飽く迄も、現在手元にあり、当面更新の必要のないものだけで出来ることを考える。
道具というものは、便利であるが故に、気付くとそれに依存した管理/生産体系に固執する
ようになるものだ。だから、それらが被災した場合、それらも復旧しなくてはならないと考えて
しまう。これがどうもいけない。そんなことばかりしていたら、続けられるものも続けられなく
なってしまう可能性が高いのだ。

どうやって続けるかという話だけなら、商売としてでなければ鍬と鎌と一輪車だけでも
野良仕事が出来、それが最も容易い手段であることぐらい、誰でも知っている。
そこに最低限の道具を足し、ひたすら知恵と工夫の蓄積で乗り切るというのもまあ悪くはない。

人はみな、便利で快適なものに慣れているからこそ、その環境を失うのが怖い。
怖いから、お金と手間と幾多もの知恵をかけてそれの維持向上に努める。それでも次から次へと
課題が出続ける。気が付けば、生活の仕組み自体は極度に高度化し、個々人でどうにかなる
範疇のものを遥かにこえてしまっている。

多少不便でも構わないから、家族単位の人数でもどうにか出来る事柄を多くしておこう。
でないと、何か人知の及ばないことで戦々恐々としている時間が長くなる。それは、本当に
酷くつまらなくて嫌なものだ。

やっぱり自分は悪あがきが好きだ。
悩んでいると行動するためのエネルギも時間も奪われてしまう。
もしも悩むようなことがあれば、せめて同時にアタマの整理もしないければ勿体ない。

培土も作ろう

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季節を問わず、竹藪の整理をしている気がする。
無論、少しずつしか進まないからそうなるのだが。

それで、一月にユンボで掘り起こした竹の根っこが未だうず高く積まれたままになっていたり
する。竹を切り出す手間もさることながら、これを処理するのも面倒臭い。

いつだったか書いたように、根っこは土を抱えたままなので、簡単に焼けない。
それで、土ごと焚き火に放り込んで土を焼いてから処理することになるのだが、近頃は
この焼いた土が勿体なく感じ始めた。


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そこで、この焼いた土を育苗培土にでもしてみようと、土をほぐした際はそれを袋に詰める
ようになった。使用する際は、それと燻炭を混ぜてやれば良いと思う。それで肥料分は
どうしようかと考える。まあ、市販の肥料を混ぜても構わないが、カネも手間も徹底的に
かけないようにするには・・・人尿の希釈液でもかければ良いのだろうか。
まあ、お客様がそれでも良いと理解してくれればの話ではあるが。

それは使えないどころか、非常に使用しやすく、尚且つ即効性が高く、NPKのバランスも良い
上に、採取直後はほぼ無菌状態という、かなり理想に近いシロモノなのだ。
ただ、昨今の行き過ぎた衛生観念と、生まれた時からそれなりに清潔な環境で育ってきた人々に
とってしてみれば、ただただ汚いものとしか映るまい。
そんな栽培をしているなんてと嫌がられもするだろう。だから、未だ踏み切れない。

いや、でも見方を変えれば、どこもかしこも水洗便所で、それが自分の見えないところへ流れて
ゆく仕組みのほうが、よっぽど汚いのかもしれない。なにしろ、土に還そうと思えばどうにでも
なるようなものを、わざわざ系外へ、そして、その処理のために浄化槽や下水道、処理場などの
様々なインフラを介してやらなければならないというのは非効率極まりない。
そして、どうやって処理しようとも、汚濁負荷となる物質を完全に浄化することは困難であり、
尚且つ、貴重なリンなどの養分は流してしまったら回収出来ない。
要するに、文字通り【臭いものには蓋】を徹底的に優先した考え方がまずキタナイ。
それがあるから、環境的、インフラを整備・維持するための負荷へも繋がってゆく。

使えるもの、循環できるものをただただ水に流し、余所からコヤシをわざわざ買ってくる
なんてのは文字通りクソ喰らえという感じでもある。

ひょっとして、過度に清潔な生活を求めると、どんどん貧乏になってゆくのではなかろうか。
泥にまみれて暮らしていると、立ち止まってそんな風に思ったりもする。

食べ物に関心があるのなら、排泄物への関心も多少は増えなければ、やはり不健全だ。
別に、年がら年中気にする必要もないけれど、考えたくないモノの中にこそ未来が見える。

なんじゃろ菜

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月曜日から、妻が夏風邪で寝込む。
その間三日ほど、代わりに収穫や発送をしたりもしたが、勝手が解らずに立ち往生することも
しばしば。何も尋ねずに出来る作業と言えば、まあ草むしりくらい。

先日の虫害もあるが、ニンジンは、初期生育が緩慢なので雑草に負けやすい。
最近は多雨なので、余計に雑草の伸びるのも早い。ここらで手を抜くと、取り返しのつかない
結果になるので、ひたすらむしったり、ナイフで根っこを切って抜いたり。
 
20160914_165641.jpg
 
勿論、虫を見つけたら捕殺するのも忘れずに。先週から続けていた甲斐もあって、だいぶ
減ってきたらしい。

 
それでは、気になるものがいなくなってきたのかというと、実はそうでも無い。 
雑草をむしっていると、どうしても目に入ってくるもの。
 
20160914_174928.jpg
 
自生しているアブラナ科の何か。隣の畑からこぼれ種が入ってくるらしい。
葉物として育つのか、根菜になるのか、この時点で見当はつかない。
食えなくはないが、出荷していいものかと言えば、人に説明するのが難しいので多分違う。
どんな姿に育つのか興味深いところではあるが、ニンジンの邪魔になるのならとりあえず抜く。
だってコレどう考えても大型化するし。

因みに、畑をやっているとこういう菜っ葉が生えてくることもしばしば。
それで友人は、こういう奴らを【なんじゃろ菜】と呼ぶ。
随分と上手い事を言うもんだと感心して以来、自分もそう呼ばせてもらっている。

余談だが、その友人が野菜を出荷しているレストランで食事をした際に

『なんじゃろ菜のソテーです。』

と言って普通にテーブルに料理が出てきたときは、思わず噴き出した。
すごいなぁ。なんじゃろ菜ですと言って出荷してしまうのは、ネタ的にありなのかもしれない。

コレ。種取っても次に同じ形質のモノが生えてくるとは思えないんだよ。
だから、『なんじゃろ菜ください。』っていう固定客がつくと困るのは明白。
飽く迄もネタとして出すものだと思う。それも、おまけとかでね。
今回のなんじゃろ菜は〇〇に使うといいですよ、みたいな説明つきで。

掌にある命

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自分で育てた米。
こちらに移って初のものほ、どんな出来だろうか。
 
とりあえず、収量自体はイマイチだったものの登熟歩合も高く、クズ米も殆ど出なかった。
ヌカも、臭くなく非常に甘い。これなら、それなりの味かもしれない。
 
20160908_112749.jpg 
 
しつこくは無いが、すっきりもしていない味。粘り、甘味は非常に強い。但し、口に含んだ瞬間に
ガツっとくるような甘味ではなく、ジワジワと広がるような甘味。粘りは、これまで育てた中で
最も強いかもしれない。とにかく全体的に味に厚みがあり、雑味は少ない。
施肥したものの中で、どれが効いてこうなったのかとかは判然としないが、育て方の方向性と
してはハズレでも無かったようだ。これなら、今までのお客様にも自信を持って出せそうだ。
ただただ、昨年までと比べて収穫量が非常に少なくなってしまったのが申し訳ないが、モチ米
と合わせても四反しか作付け出来なかったのだから、そこはまあ、理解をお願いする他にない。
 
 
前回から、どうも掌の写真が多いので、ついでにコレも。キアゲハの幼虫。
ニンジン畑に結構な数が発生しているので、草むしりがてら、仕方なく捕殺。

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終齢幼虫が多いので、放っておけば、立派なアゲハが飛び交う姿を楽しめることだろう。
実はコイツら、個人的には結構かわいいと思うので、殺すのがしのびない。
まあ、かといって同じ株の葉っぱをずっと喰らって成長するため、気が付くと折角育ってきた
ニンジンが丸坊主にされてしまう。時には割り切らないといけない。
最初は手で葉っぱからむしり取って、プニプニした感触と愛嬌のある姿を楽しんでから殺して
いたのだが、そうしていると、余計に罪悪感が募ることに気づき、以降は容赦なく踏みつぶす
ことにした。

何匹か連れて帰って飼おうかとも思ったが、それはそれで蛹から寄生蜂が出てきたりすると
嫌な気持ちになるので止めた。

自然も人も君たちにはどうも優しくしてくれないなぁ。
せめて、そんなにモリモリ食わなければ殺さずにも済むのだけど。許しておくれ。

よそ様の設備を借りて籾摺り。
とりあえず、事前に出来る事は済ませておいたが、万石式の古い籾摺り機のため、イマイチ
勝手は分からず。
 
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そして・・・極端に能率が悪い。調子が良くて一時間に2~3俵出せればマシ。脱ぷ率も小さく
戻りモミの量が異様に多いのも気になる。選別もイマイチしっかり出来ていないようだ。
もともとここまで低性能な訳もないだろうが、どうも機械全体のへたり具合がヤバい。
乾燥までは調子が良かったが、これはとんだ食わせ物だった。
それにしても、万石式の籾摺り機自体が殆どいなくなった昨今にあって、コイツは比較的新しい
ものなのだろうか。選別部がマイコン制御である。これはは初めて見た。 扱いには異様な
熟練を要する相手なので、別に使いたくないのだが。目の前にあるのはコイツだけ。ああ・・・。

更に、動かしてみると詰まりやすい。その原因はスロワーのゴムが劣化していたため。
 
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これは、選別しきれなかったモミを張りこみ口に戻す部分のゴム。
作業中に、ゴムの破片が機械の中を循環しているのに気づき、止めてバラしてみたらこの有り様。
まあ、運転前にここのクリアランス調整をしている時にヤバそうだなとは思っていたが。手持ちの
材料が見当たらなかったのでスルーしておいた。それで案の定。
とりあえず、軽トラの荷台マットを切り取って修理。それで最後まで乗り切る。
古い機械は、いちいち純正部品を使って修理しようなどと思わず、匙加減で直したほうが良い。
大体、コレの部品なんてもう出ないだろう。
ラセンの消耗はともかく、全てのスロワーゴムを更新したら少しは能率も改善するだろうか・・・。
全部荷台マットで更新するとか、正気の沙汰じゃないな。

どうにか稲刈りを始める。
どうも本日を外すと稲刈り日和がしばらく無さそうなので、二日ほど予定を前倒しに。

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田面も良く乾いており走行に問題なし。
コンバインの調子も良く、終始穏やかに作業が進む。
それでも、やはり昨日書いたように、稲刈り作業自体はあまり楽しくないし気乗りもしない。

そう。稲刈りがキライじゃなくて、コンバインがキライなのだ。
そのことについて、一年ほど前に別のところで書いていた愚痴でも載せておこうかと思う。
コンバインと付き合うことのある方にとっては、何かの参考になるかと思うので。

稲刈りは好きじゃない

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前回の台風は、なんとかやり過ごす事が出来たようだ。
その後は晴天続き。今はまさに稲刈りをしなければいけないタイミングではあるが・・・
まだ始めてもいない。
転居に際し、乾燥/籾摺り設備一式を全て処分したので、好きな時に稲刈りをする訳にも
いかなくなってしまった。
無論、家には小さな乾燥機はある。それでも、お義父さんの稲刈りとタイミングが被って
しまえばその場合は譲歩せざるを得ない。
そんな訳で、近所の乾燥機を借りることになった。
勝手の解らない機械だが、まあ使う前にやることは同じ。全てを掃除して、注油・調整を
しておかねば。コンバインは、一応出動可能な状態にしてある。
 
20160901_162511.jpg
 
人様の機械を使わせてもらうとなると、どうあっても気を遣わざるを得ない。
せめて、出来るだけキレイにして帰ってくる。これで明日か明後日には稲刈りが出来るだろう。
あとは天気次第なのだが、週末からはまたしばらく崩れるような予報。
今朝まで来週はしばらく晴れるみたいなことを言っていたのに、昼を過ぎたら掌を返したような
予報になっているのでは、最早なにひとつアテに出来ない。
雨が降ろうがなんだろうが、出来そうな時を見計らって、パパっと済ませてしまおう。

因みに、先に刈るのは早稲。モチ米の収穫は中旬以降。
それまで、ちゃんと倒れずに居て欲しい。田んぼも乾きにくいところなので、溝を更に掘って
おいても良いかもしれない。


それにしても、就農して以来八度目の稲刈りだが、本当にこれまで辛かった思い出しかない。
天気もさることながら、稲刈りが済んでからの乾燥・モミ摺りも、常にヒヤヒヤしっぱなし。
収穫中のコンバイントラブル/スタックの恐怖から始まり・乾燥機の不具合・籾摺り機の詰まり
など、収穫を始めて以降の工程が多いため不安も尽きないのだ。
断っておくが、仮にどんなに性能の良い設備を使っていたとしても、この呪縛からは逃れ
られない。それが機械化の宿命である。

これから先、どうやったら楽しい稲刈りシーズンを過ごすことが出来るのだろうか。
収穫するのが一番嫌だなんて、どういう作物なんだよと思うことしきり。
機械化に依存しすぎるのも考え物だ。けれども、手で刈って天日干しをすれば良いと言われても
それはそれで大変過ぎるので、出来るだけ避けたい。

どちらに転んでも楽になることは無い。稲穂が頭を垂らす程に、気持ちがトーンダウンしてゆく。
これが本当に嫌だから、とにかく早く刈らなければならない。それがまたプレッシャーになる。

折角、度重なる台風に負けず、健気に育ってくれたイネに、それでは申し訳なくもある。
収穫している最中はは素直に喜んでいたいものだが、天気・機械ともになにひとつ信用
出来ないから、喜んでやっているヒマなどない訳だ。

この気持ちの不健全さを、少しは消費者にも知ってもらいたい。
毎年下落する米価、大規模集約化をすればするほど高価になり、且つ消耗の早くなる機械類。
とかく稲作というのは、真面目にやっただけ報われない感が募ってゆくばかり。
このままでは、冗談抜きにそのうち誰もやらなくなるだろう。

そうだなぁ・・・とりあえず、こうやってやきもきする事にすら飽きればいいだろうか。
適度に力を抜いていなければ、とても続けられる気がしない。

出来る事はここまでです

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なんとも、農作業の出来ない週となってしまった。
台風が去ったあとの畑の後片付けをし、妻の手伝いにと収穫や定植を少々行った以外は
ひたすら、作業場の整理と補修、基礎のやり直し。親戚の大工さんが来てくれなければ
とてもとても出来ない仕事だった。 

しかし、コンクリートが固まるまでには時間がかかるので、建物の固定は出来ていない。
あと少しのところで次の台風がやってきてしまう。
 
ここまで来て何も手を打たず、被害が出ぬことをを祈ってやり過ごすというのは、到底出来ない。
今朝は、ひたすら建物の養生と固定に時間を費やす。

20160828_162414.jpg
 
出来たばかりの基礎の角に、斜めに角材を渡して、ボルトで固定。そこに屋根回りからブラ
下げたロープをかけて固定。しめて四か所。建物自体は、柱が傾いだために工事前に入口の
ドアを外さざるを得なかった。これだと、強風が吹きつけた際に室内の圧力が一時的に高
まって内部から破損する可能性もあるため、側板の一部と窓サッシを外して、風が出来るだけ
吹き抜けるようにしておく。屋根などがはがれて飛んだ日には、周囲の家屋や人にまで被害を
与える可能性があるだけに、ここはしっかり対応しておかねばならない。
 
それにしてもこの建物、完成前に傷物になってしまった。そして更にダメージが入る可能性が
高いときた。基礎に乗っけてから、もう少し補強しておいた方が良いだろうか

もうなんというか、こりゃあ作業場と言うより、建築技術の実習教材みたいな感じになってきた。

台風は、一体何度くるのやら

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来るなと言っても、どんどんやってくるものは挙げてゆけばキリがない。
そんな中でも最も脅威となるものは、言わずもがな異常気象である。

それにしてもおかしい。八月に既に台風が二回、うち一回は直撃コース。
そして、来週にももう一発大きいのが当たりそうな気配。

夏野菜はなぎ倒されてボロボロ。秋冬用に播種・定植した野菜類も、猛暑に次いで豪雨・強風で
青息吐息。それでもマルチを張り直したり、防虫ネットを何度でもかけ直す妻。
農家とは、こういった雑草なみの粘り強さと不屈の心を持ち合わせている者が向いている
のだと、つくづく思う。自分もそうやってきたつもりだが、まだまだ怠け者のようだ。


20160823_114631.jpg

ここの畑のカボチャ・空芯菜・モロヘイヤなどの被害は割と軽かった。
被害が出ても、出荷出来るものが残るような栽培体系は特に重要。

 
完成間近だった格納庫は、捨てコンで仮固定状態だったツカの上に乗っかっているだけだった。
その状態で、風速35mの強風を喰らってはひとたまりもない。
束が全てずっこけた上に、建物自体が50cmほど移動してしまった。土台部分はひしゃげて
いるが、修正は可能なので、ツカに固定する方式を改め、土台を強化する工事を行うことに
した。

20160824_151030.jpg
 
早急な修正工事が必要なのだが、果たしてそれが次の台風がやってくる前に間に合うかどうか。
もう一発、同じような規模のものが直撃したら、今度は建物が倒壊しかねないだけに、気が
気でない。

工事が間に合わなかった場合のことも考え、付け焼刃的な対応方法も検討し始める。
往生際の悪さは、これまでの何年間かで本当に鍛えられた。
誰がどう見ても悪あがきだったとしても、そのレベルの積み重ねで回避できることは増えるのだ。

こいつらの防除を考える

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掘りこんだ溝の底は、どうもザリガニの往来が多いようである。
暑い中、晴天が続いた場合など、夜間は特に通路として利用が増えるらしい。
溝の途中に、深く掘りこんだ部分を設け、一晩放置しておくと、そこに落っこちて出られなく
なった連中が溜まる。地下水位モニターのため、深く掘りこんだ箇所があったため、偶然に
この現象を発見してしまった。

20160803_111715.jpg
 
最初は、なんとなく全員救出して、そのへんに放流していたのだが、あまりにも沢山毎日この
トラップにかかるので、途中から無視していた。そして、死んでは悪臭を放ってハエにたかられ
ウジがわく。それでも放置し続けると、やがて雨が降り、亡骸はウジごと押し流される。
それを観察しているお前は何なのかと。特に意味を見出そうともしていなかったはずなのだが
何かこういった事象があると色々考え始めてしまう。。

このザリガニ、以前なら普通に捕えて食ったりしていたくらいなので、全く無用の生き物という
訳でも無い。ただ、移住してから、あまり好き勝手に料理が出来ない状況になってしまったので、
ドジョウもザリガニもスルー。タニシは、ここらの田んぼにはいない。ジャンボタニシでなければ
いてもいいとは思うが、わざわざ移入するような生物かというと、そうでもないような。
 
そうだった、よくよく考えるとザリガニのほうがいてはいけない生物だった。そして、ここいらの
水域は、ウシガエルも多い。それらも在来種ではない。
田んぼ落水時には、ウシガエルのオタマジャクシが相当数見られた。ザリガニとウシガエルに
比べて個体密度が低いと思われるのはドジョウ。外来生物二種の補植圧が地味に効いている
ようだ。まあ、ウシガエルの好物はザリガニなので、そちらは潰しあいをしてくれていれば良いが
多分、ウシガエルのオタマジャクシはドジョウの幼生を食ってしまうだろう。

個人的には、やはりドジョウを増やしたい。
そのためには、まずザリガニを適正密度にまで落とすことが必要なのではないか。
で、どのように効率よく捕獲するかというと、冒頭のトラップだけではとても間に合わない。
しかし、わざわざエサでおびき出したり、釣ったり、ましてや連中が掘ってもぐりこんでいる穴を
崩して一匹一匹捕獲したりなどしたくない。それを仕事としてやるということも不可能だ。
ザリガニが一匹300円くらいで売れるなら話は別だが、そんなコトもあろうはずが無い。

あーあ、どうしてこうも子供の頃だったらいくらでも出来そうな事が、大人になると出来なくなる
ものだろうか・・・あ、そうか、子供だ。
子供がいっぱいいれば、ザリガニもさぞかし減ることだろう。
これからの夏休みは、子供たちを田んぼに呼び込むべきだ。ああ、その前に自分の子が必要か。

台風のの翌日の田んぼ。容赦なくモチ米田んぼに流れ込む水を、速やかに排出するために
日中全てをつぎ込んで田んぼ全周に水路を掘る。
そして、没頭するあまりに写真を撮り忘れ、ヘロヘロになる。
終わり際にテキトーに一枚写すのがやっと。


20160817_175223.jpg
 
それなりに、頭は重くなっているものの、台風が通過したとは思えないほど真っ直ぐのまま。
田面は、全く固まっていなかったので、これは少々意外な結果だった。
この調子なら、あと1~2発は台風を喰らっても持ち堪えてくれそうだ。

しかし一番の問題は、この田んぼがしっかり全面が乾いてくれるかどうかだ。
雨が降ると、上の田んぼからドバドバ水が入ってきてしまうのをどうにかする必要がある。
そのためには、減水を見ながら、、常時溝を掘りたさなければならない。
 
田んぼを乾かすのは、何もコンバインが楽に走れるようにしたいというだけではない。
それよりも、この田んぼに未分解のまま蓄積し続けている有機物を、将来有効に利用できる
ようにするということの方が大切なのだ。
そうすれば、この田んぼはもっと化けるはず。
人がやりたがらない湿田の改良も、最近は意外と面白く、前向きに取り組めるようになってきた。
それでも、身体がもつかどうかはまた別の話ではあるのだが。

とにかく、倒れることなく、残暑を乗り切りたい。
そろそろ、そんなに若いとも言えない年齢になってきたもので

落水はこの一度だけ

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先月下旬から、日照り続き もいいところだが、どっこいモチ米の田んぼにはまだまだ水がある。
その間は、別に用水を入れたりゲリラ豪雨が降った訳でもない。実に真夏の三週間を雨無しでも
表土を露出させることもなく乗り切ってしまった。水深を深くしていたおかげもあるが、ここの田は
水面のほぼ全てをウキクサに覆われていたため、水の蒸発量が少なくて済んだようだ。

それでも、もう穂が出始めてから三週間近く経っている。実もだいぶ入ってきたので、そろそろ
田面を乾かしに入らなければならない。

20160814_110418.jpg
 
春に挿した畦畔版を抜き取り、田んぼの周囲に溝を掘ってから落水。
ここの田んぼは、かなり深いカマがあるため、全面をしっかり乾かすにはそれなりに手間も
労力もかかる。

・・・しかし、この作業とて普段と変わらぬことのように思ってはいるのだが。
湿田での稲刈りにあたって、何をすれば良いかは何処へ行っても変わらない。
 
で、落水用の溝を掘るとこの有り様。
 
20160814_110941.jpg
 
ここの田んぼが乾きにくい原因のひとつがこれ。
畦畔版を挿しっぱなしで幾年も放置した挙句に、そのまま土を盛ってアゼを作り直し、更に内側に
畦畔版を挿し・・・この繰り返しで、実に四重。それらを全て三月に抜き取ったつもりだったのが
まだ入っているので恐れ入る。見つけてしまったので、これも冬の間になんとかしなくては。
家の人は、あそこは乾かないと騒いでいるが、どうして自分達のしたことに気づかないものかなぁ
と思う。相当に古くなっているものも掘り起こされるので、二世代で畦畔版を挿しつづけていた
可能性が高い。こういう良くない習慣は、この婿が終わりにしますよ、と。

うん、虫が多い。気温が高くなっているから多くなるというのもあるが、まあ、枝葉の手入れが
良くないとか、虫のバンカーになっていた作物の収穫が終わって、残渣を整理したら、隣の
作物に大移動してきたとか、田んぼの脇の休耕地の草刈りを怠っていたら、そこに沢山いた
とか、おおかたの原因はそんなところ。カメムシを手で潰すのにも慣れた。

野菜の被害でいうと、このキュウリが一番激しい。

20160729_165844.jpg
 
ウリハムシが沢山葉にたかっている。コイツらはなんだかすばしこくて、人が近づくと直ぐに
飛んで逃げていいってしまう。モミ酢250倍希釈液を二度ほど散布するも、大して効果も出ない。
仕方がないので、モミ酢の忌避効果を高めるために、トウガラシを漬けこみはじめる。
摘んだそばから容赦なくモミ酢にブチ込むのはどうも抵抗もあるが、どうせ自家消費用だ
惜しまずに使うことにしよう。後ほど、ニンニクも加えておかねば。
しかし、その虫獣忌避用モミ酢が使えるようになるまで、一か月以上かかってしまうことだろう。
 
今年はもう、被害が出るのは仕方がない。どの作物にどんな種類の虫がつくのかを良く観察して
有効ば防除手段を考え、来年に活かすことにしたい。

雑草の使い道

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いつものように、モミガラ燻炭を焼く。
積み重ねが終わった後、しばらく周囲を草刈りしていてふと思う。
 
・・・雑草を掻き集めて、モミガラと一緒に焼かなくては。

と、いう訳で、早速レーキで雑草を集め、モミガラの山の上にかぶせる。
 
20160806_170036.jpg

被せ終わったら、モミガラと混ぜ合わせておく。こうすることで、雑草も灰になりにくく、良い感じで
炭化するのは、実は以前実験していた。
 
この燻炭の山、実は雑草だけでなく例によって割った竹も突っ込んである。
三種類の炭が、一度に焼きあがるというのは、なかなか面白いではないか。
これを焼く際に出る煙からは、どんな酢が出てくるのか興味深い。
 

それで、三種類の炭を混ぜ合わせて使うと、どのような面で良いことがあるのかと言えば、
それは良く分からない。ただ、極力、耕作する土地の周囲で得たものを田畑に還元してやりたい。
その意志だけで最近は動いている。
高い肥料も、園芸培土も、正直もう買いたくはない。経済的事情もさることながら、やっぱり、
そこにある物質は、その地域内で循環するようにしてゆくことが、これから先の農業の
方向性の一つだと思うからだ。

ただ、闇雲にその辺りの有機物を農地に突っ込めば良いかというと、それはよろしくない。
解釈を誤ると、結果的に農地が体の良いゴミ捨て場になってしまう。

例えば、いくら堆厩肥がタダでもらえるからと言っても、輸入飼料で育った家畜の糞尿を大量に
畑に施用するというのは、いささか不自然なことだと思える。
ほうぼうから流れ流れてきた物質のひとつの終着点が、農地というのではなく、飽く迄も、
その地域にあるものが、その周辺を巡り続ける方が、環境的な負荷も小さくて済むのは明白。
だったらまず周囲の雑草を、竹を、モミガラを徹底的に有効活用しなければ。

あるものをバランス良く上手に使い切って、次へ活かしてゆくには、つまりもっともっと勉強が
必要なのも確かではあるが、そういった目的があれば、自ずと知識もスキルも向上してゆく
ものだ。なにしろ、理論を学びながら現場仕事が出来るという理想的な境遇にいるのだから。

自然農?

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勝手にトマトはどうにかこうにか生育中。
横倒しにして、節をいくらか土中に埋め、土には竹炭を混ぜ合わせた。
まだ株が小さいので、花は出来るだけ摘み取っている。

20160804_183625(0).jpg
 
いよいよ暑さも厳しくなり、生育が勢いづくかと思ったが別にそうでもなく、ジワジワと成長。
畑とも呼べないようなろくでもない土に、付け焼刃のような資材を処方して植え換えただけ
なので、まあ仕方がない。そこそこ元気でいてくれれば良い。
 
 
トマトの近くには、香取時代の畑で野生化していたニラを植えてある。
トウ立ちの時期なので、食べても筋張っていて美味しくないが、それなりに元気。

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しかしまあ、生えるに任せるにしていても、コイツらは園芸作物。別に雑草ではない。
故に、よくある自然農という表現はどうなのかなぁといつも思う。

『極限まで生物の可能性を信じ、出来るだけ人が作物と土に手を出さない農法】

とでも言い換えた方がしっくりくる。

我々は、農薬を使わないスタンスではあるけれど、別に認証を取得している訳でもないので
有機農業と名乗ることも無い。普通に耕したり施肥を行っているので、自然農でもない。
 
こちらは、別にその農法でいいと思っている。
けれども、巷の方々は、有機農だとか、自然農だと紹介をしてくださる。
生産者としては、それだけは勘弁して欲しい。こちらだけでなく、混乱するお客様も増えるだけだ。

なので、断言しておこう。我々は

【タロとあき農法】
 
それ以外の何ものでもございませんよ。

なんというか、まあタイトルの通りである。


妻が育てているのは、普通の夏野菜から、少し変わった珍しい野菜類・そしてエディブルフラワー。
欲しがる人は割といるものだが、いかんせん、ここのような田舎ではなかなか売り先がない事も。

それをどう打開すべきか、ボヤーッと思案していたのは六月の頭ころだったろうか。
そうしたら、都内でパン屋を営んでいる知人から、店の前で出店してみないかという打診。
これは願ってもない話なので、七月の頭と末で、二度ほど店頭販売へ出かけてきた。
 
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一回目は、テント無しで臨んだが、暑さで野菜も自らも消耗。二度目はこのような販売形態に。
それでも、日中ずっと売り続けると一部の葉物野菜は流石に痛みが進み、販売不能に。
実物野菜は、しっかり持ち堪えてくれた。
 
20160730_171542.jpg
 
気になる売上げだが、パン屋さんから積極的にお客さんへの告知がされていたお陰もあり、
初回・今回ともに順調。様子見で行った初回は午前中で殆どの野菜を売り切ってしまう程
だっただけに、二度目は流石に販売品目を増やす。自前の野菜でだけでなく、近所で障がい
者の働き先のためにと農業を行っている団体(販売に苦戦しているらしい)のきくらげやブルー
ベリーも並べてみたが、どれもコンスタントに売る事が出来た。それでも、全量を売るという事は
難しいのだが、十分すぎる手応えと言ってよいだろう。
 
二度行った上での結論は、

ここで野菜を買い求めていかれる方は、いわゆる朝市や直売所の客層と、根本的に違う。
食に熱心で、研究と向上心の非常に高い天然酵母パン屋さんのお客様とは、すなわち
比較的、食べ物に関心・意識の高い方々なのだ。
故に、ここで、足を止めてくれる片と充分に会話が出来ることも嬉しい。
無理矢理説明しようとせずとも、向こうからどんどん質問が来る。

そして、売ったそばから反応が戻ってくるということもしばしば。

・昼に食べたら美味しかったから、また買いに来た
・近所の料理屋さんにお土産で持っていったら、喜んで料理してくれ、それをこちらの差し入れに
・香りがすごくて、びっくりしてパン屋さんい報告の電話がかかってきたり

とにかく、このダイレクト感が驚くほどに有り難い。

話をしながら、調理方法や栽培方法などを説明しながら売るということも、この反応に少なからず
貢献していることだろう。これがどれだけ大切なのか、売れ方を見ていて再認識が出来る。
これ、安心・安全とかそういった感覚を大事にとか言われている昨今にあって、そのために
一番大切なことなのではないかと思うのだが。実際はいかがなものだろうか?

そうそう、それだったらよくあるマルシェでも客層は似通っているのではないかと思われる方も
いるかもいれない。ところが、仮にそうであったとしても傾向は異なるものになるようだ。

人の入りが多い大きなマルシェだと、勿論食に関心のある人は大勢来る。しかし、出店も多いと
販売品目が被ることもしばしば。野菜でも、有機野菜・減農薬・自然栽培など、様々なものが
入り乱れてしまい、お客がバラけてしまう。どれが自分の求めている農産物なのかを判断
できるのは一部の常連か、余程意識の高い人。これがきつい。
そして、出店は、我々のような小規模農家から、仕入れ販売を行う業者まで色々。
農家だと、販売品目で八百屋には到底勝てない。向こうは仕入れたものを売るのだから必死。
普段から客商売を日常的に行っている相手が隣のブースにいたりすると、こちらの旗色は悪い
なんてものではなくなる。捕まえたい人をなかなか捕まえられないのだ。そして、関心を持って
もえたとしても『あら、さっき買っちゃったわ。』で終わりなんてこともザラ。
そう、場合によっては農家直販の良さをスポイルされてしまうのだ。

それでも、出店し続けて固定客や個人宅向け出荷のお客さんを徐々に増やすのが、正攻法
とも言えるが、前日から準備をして、農作業を放り出して都内まで1日jかけて往復。その中で
交通費・燃料費・人件費をペイするのは、それなりに困難なこと。
我々は、それをやりたくても、赤を出し続けてながら何年も粘るだけの基礎体力が無い。
無理すれば出来なくもないが、そりゃあリスクはあまり負いたくない。
 
そんな中で、出店の声をかけていただけたこと。これはもう、ひたすら感謝する他にない。
結局のところ、野菜やコメ作りの努力だけでなく、これまでの人間関係に最も支えられている。

自分達の仕事を担保してくれているのは、やっぱり人。自らの実力だと思うのならそれは勘違い。

そして、ここにいらっしゃるのは自分のお客様ではなく、パン屋さんのお客様。
ここまでの結果にあまり気を良くせず、今後もここで出店するにあたっては、パン屋さんにも、
そのお客様にも利のあるよう意識を引き締め直しておこう。そうでなければ、とても続くまい。

バカは休み休みやれ

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真夏になってから、ようやく転換畑外周の溝掘りを再開。
冬野菜の作付を前になんとか、ここで露地野菜を育てることが出来るようにしておかなければ
流石にマズい。
  
その為には、まず・・・ひたすら外周の溝を掘り下げて地下水位を下げてやること。
 20160723_095430.jpg
 
とりあえず、軽く掘ってあっただけの溝の拡幅と深堀りする。
この水路は、田んぼを乾かす際に湧水の排水路となる。(現在田んぼ側へ水を流している水路
は堰き止めて、コンクリートの側溝のある反対側へ水を流す)一部が繋がっていないのは、
現時点では、湧水の全量を田んぼへ流し込む必要があるため。田の落水と同時に開通予定。

田んぼがシーズンオフの間は、この溝に水が流れ続けることになるため、簡単に詰まったり
泥が溜まったりすることの無いようにしておかなければ。

溝の両サイドを削りこみながら、少しずつ深くしてゆく。
大汗を無視して作業し続け、息が上がってきたら都度に休憩。大体、一時間強に一度は
休みを取らないと、頭がクラクして体がだるくなる。もしもそうなったら、迷わず帰って昼寝
するしかない。無理すると結局時間をロスするだけだ。

それにしても疲れた。飽きた。いい加減他の作業がしたい。
 
そうね。ただの溝掘りに飽きたのなら、水路を掘ればいいじゃない。
いや、全然掘りたくは無いのだが、ここはここで泥が溜まったり、ミズゴケが溜まって流れが
滞ったり、水路のなかから雑草が生えてきたりしていて、近頃は田んぼに流れ込む水量が
減ってしまっている。
 
20160723_095539.jpg
 
仕方がない。畑・田んぼの今後のために、またしても掘りこむ。
正直。こんなに溝を掘る人なんて今まで見たことない。
いつからこうなってしまったのか知らないが、最早この作業から逃れる術は無い。
一度掘りこんだ溝は、延々メンテし続けなければならないからだ。

では、コンクリのU字溝でも埋めてしまえば良いのかもしれないのだが、それは嫌だ。
河川でも用水路でも、排水のことだけしか考えていない三面張りの考え方が大嫌いなのである。
なにしろ、殺風景で面白くない。生き物にも全然優しくない。灌漑の際、上から下の土地へ
順繰りに水を落としてゆくという、傾斜地における灌漑の基本的な考えかたという点から見ても
ただただ排水に特化した三面張りは、折角の位置エネルギの無駄遣いでしかない。
とかなんとか、三面張りの悪口を書き始めるとどうにも話が脱線するので、もう止めよう。


うーん・・・こういう奴はもうお放っておくしかないんだろうな。救いようがない。
効率とかを無視して随分とアホなことしているなという自覚はある。
それでも三面張りは嫌なのだ。だったら、せめて休み休みマイペースで溝をこさえるのみ。

非常識農法かくありき

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取り放題のモミガラ砂漠も、流石にもうおしまい。それでも、いい感じに堆肥化したような
ものも手に入るため、敢えて取りにいく。それはそれで、畑に突っ込むのに都合が良いのだ。
顔見知りになったおじさんと、少し世間話。育苗ハウスでトマトを育てているのは趣味だとか、
なんで半腐りのすくも(モミガラ)が良いのかなど。
 
おじさんが、仕事終わりだと言って帰ったあと、モミガラを詰めながら、ふと水辺の方へ目を
やると、気になるものが生えている。

モミガラ100%の大地で、堂々と育つ独り生えのイネども。
  
20160723_174546.jpg
  
このモミガラ砂漠、そもそも田んぼ一枚を有り余るモミガラで埋め尽くして出来ている。
モミガラの捨て場が無いので、豪快に田んぼ一枚をそのために潰したと言えば良いだろうか。
つまり、ここに生えているイネというのは、完璧なるモミガラ培地に育つ稀有な存在。
田んぼの土自体は30cmからなるモミガラ層に完全に被服されている。
そして、田んぼのが露出するまで手で掘り下げてみても、土を被服しているモミガラ自体は
さして分解が進んでいる様子もない。

モミガラのC/N比は非常に高く、分解も遅い。即効性のある肥料効果も期待は出来ない。
そして、水田の土もこんな状態になる位だから、当然無施肥。乾きもしないので乾土効果も
期待は出来まい。

なのに、この生育の良さ。
 
20160723_174604.jpg

何の品種かは知らないが、葉っぱ/葉脈の厚みは、これまでに見たことが無いほどのもの。
有効分けつは、一株あたり20本以上。穂の長さは20cm以上で着粒数は120粒/穂 前後
そりゃまあ、こぼれ種が勝手にはえてきたのだから栽植密度が低いので大株になるのは当然。
けれども、これだけの生育を見せ付けられると、自分が今まで一体何をしてきたのだろうと
感じるのは無理もなくなる。

しばらく、呆気にとられたように関心していたが、こうなってくるとイネの地下部も気になってくる。

植物の栄養剤なるか

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モミ酢を採取してから、放置すること二ヶ月あまり。タールやワックス成分も少しは分離が
進んだのではないかと思って確認してみることに。 とりあえず、この漬物ダルから見てみる。
 
IMG_0875.JPG
 
タールは、容器の底面に、ワックスは表層にそれぞれ分離する。そこで、中層あたりから
灯油ポンプで採取を開始。
 
 
IMG_0877.JPG
 
表面全体を覆うワックスに指で穴を空け、そこからポンプの管を差し込む。とは言っても、
そのまま突っ込んでも問題の無さそうな厚さしかないが、モミ酢は一応噴霧することも前提に
なっているので、極力不純物は混ざらないようにしておきたい。
   
採取したものをペットボトルに小分けしてみる。
 
IMG_0881.JPG
 
うん。不純物は確認出来ない。このまま更に放置して、尚もタールなどが沈殿
するかどうかは確認が必要かもしれないが。まあ希釈して動噴に入れても問題なさそうなレベル
と言えそうだ。

今年の穂はどんなもんかと

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丁度一週間位前から、イネの穂が出始めた。
品種は【ふさこがね】。就農以来、毎年植え続けている。
 
この品種、コシヒカリより十日ほd出穂が早い中性品種と言われているが、毎年思うのだが
どうも二週間は早く、実質的には早稲。周囲でも早稲として扱われている。

肥料喰いの多収品種、そして早稲とあっては、実は根本的に農薬不使用や有機栽培に
向かない厄介な品種ではあるのだが、スキル向上の目的も兼ねて、敢えていつもコレを必ず
植える事にしている。そして今回で八作目。出来は・・・どうなんだろう。草を抑えられたものの
それだけでは多収出来ないというのが見えてきた。
出穂が早いということは、植えてから分けつが増える期間も短くなる。
草を抑えるために、深水にしていると、初期の分けつは強烈に抑え込まれるため、充分に
茎数を確保出来ないまま最高分けつ期を迎え、そのまま穂作りの生育へ移行してしまう。
有効分けつ(穂が出る分けつ)の数は、平均して一株あたり12~13本程度で頭打ちか。
これでは、普通ならまともな収量を見込めない。普通では。

そう、どうも穂の長さが普通ではない。故に収穫量が読めなくなってくる。水深20cmを超す
深水栽培だと、どうも茎の太さに比例して穂が長くなるようだ。まるで、別物の品種のように。
昨年も、この品種ではないが、一穂あたり190粒を超す品種(関東HD2号・マンゲツモチの
二種)があったほど。残念ながら、いずれも出穂期に4~5日に大風が吹き荒れて受粉不良に
よるシイナの発生、更には登熟期に低温と雨、日照不足に晒されてクス米も多くなり、見た目
の半分程度の収穫量にとどまってしまったが。

20160713_091749.jpg
 
最初に出てきた穂は、長さが20cm強。着粒数は110~150程度(写真のものは115と
132)。生育の芳しくない株ほど、早く穂を出す傾向があるため、数日後に穂が出始めた株の
穂に至っては穂長23cm、183粒というもまで確認出来た。

参考までに【ふさこがね】は、これを開発した県ののデータによると、穂長18cmで中間型(穂数
型と穂重型の中間)とある。だとすると、本来想定されている着粒数は一穂あたり、多くて百粒
強程度ではなかろうか。
果たして、これだけの容れ物全てパンパンに実が入ってくれるのかどうかは、今後の経過次第
だが、どうにかモノにしてやりたいところ。

しかし、仮にこれらが見事に登熟したとしても、そこまでの数字にはならないだろう。
根本的に、茎の数が少なすぎる。

少し気が早いが、現時点おいての反省をしてみる。ここまでで大きな問題になったのは以下。

①以前と異なる土地故に、日当たりの悪い場所で育苗せざるを得ず、また、苗代での生育も
 イマイチと完全に苗づくりに失敗。活性が低く、初期からの深水に耐えられず欠株が増えた。
 ならびに、分けつ開始までに 時間を要した

②一株あたりの植え込み密度が少ない(1~3本)。また、植え付け間隔ももっと狭くして良い。

③誤って有機質肥料が多く入った区画は、初期生育も悪く、草の発生も多かった。

よって、強健な苗・深水栽培に見合った栽植密度と植え込み本数、適切な肥培管理と除草、
これらが揃えば、農薬不使用栽培でも慣行栽培相当の収穫量を見込めるという見通しが出たと
考えて良いだろう。

なんだか、書き出してみると当り前のことばかり。それでも当り前のことを完璧に積み重ねて
ゆくというのがなんとも難しい。こんなことを思うのもアレだが、どんなに栽培が上手になって
いったとしても、一生完璧になるということはないだろう。

数日前、知人のところの刈払機の様子を見てきた。なんでも、燃料を入れたら動かなくなった
という。それも二台。

混合燃料が濃すぎて動かなくなったのではないかというのが、向こうの見解だったが、リコイルを
引いてみるとやけに軽い。そして点火プラグを外してみると、どうにも焼けすぎで、全くすすけて
いない。これは嫌な予感がする。マフラーを外して、排気ポートからエンジン内部を覗き込むと
ピストンにかなり派手にスカッフ(縦傷)が入っている。

あ、コレ焼き付いてるね。二台とも。
とりあえず、焼き付きがどういう故障なのかを説明するために、エンジンを途中まで分解。
整備を覚えてもらおうと、一台は自分でバラしてもらう。

20160714_090549.jpg
 
原因は、オイル混合ミス。どうも市販の50:1混合油の缶を、2ストロークオイルと勘違いして
ガソリンと混ぜたらしい。
50:1の50倍希釈となると、2500:1。オイルなど入っていないに等しい。 そりゃあ焼きつく。
自力で修理する意思のある人たちだったので、ざっくり修理見積もり(部品代)を一万円前後と
伝え、その後の判断を任せる形で撤収。

このトラブルは、5人のメンバーで耕作を行っている団体で発生した。彼らは機械に関心も
あり、近頃は割と突っ込んだ整備も自力で行っているだけに、このポカは堪えたようだ。

誰が悪いという話ではなく、不特定多数の者が使うような機械類は、しばしばこういった事象に
見舞われる。それを回避したければ、最低限のレベルまで全体の意識/知識を底上げして
おかなければならない。少なくとも、混合油の缶と2サイクルオイルの缶の識別が出来る程度
までには。いや、それ以上か。整備作業や、整備に関する講習会などの際は、なるべく
多くのメンバーが参加出来るよう調整することが望ましいだろう。
 
とりあえず今回、壊れてしまったものは仕方がない。以降、自力で修理をすることによって
スキルが伸びるはずなので、部品代が授業料ということで納得するだろう。

後日、電話がかかってきた。
バラした部品を本体と一緒に販売店に持っていったら、買い換えを促されずにしっかりと
相手をしてくれたと喜んでいた。メカニカルな部分についても、分解時に指導があったので
それをもとに話をしたら、ちゃんと向こうにも通じたそうだ。

そう。それなんだよなぁ。ちょっと知っているだけでも、店の対応は変わることがある。
道具類で余計な出費をせずに済ませるには、関心を持つことが第一だが、そこにこういった
失敗も加われば、まあこの先は大丈夫なのではなかろうか。
 
 
ところで、混合油とは何なのか知らない方もいるかもしれない。
随分前の記事だが以前に異様に詳しく書いてあったものがあるので、気になる方は参考に
してください。
  
http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-248.php#more
 
この記事、どうも知らないうちに、2ちゃんねるの刈払機スレ(随分長い事続いている)で
テンプレとして用いられていた。クセのある住人ばかりの中で、これといった物言いもつかずに
ずっと貼られつづけているらしいので、まあ書いてあることはそんなに変でもないんじゃないかと。

私ゃ、2ちゃんねるで刈払機の話なんて怖くてできませんけどね。
使い方も、所有機種も、知識も変態的だけど、自分と同じような変態と話をするなんて、
とてもとてもついていけそうにない。マニアックな話は、農機屋のオヤジとしていれば充分だ。

いったい何を防除すべきか。

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『あんちゃんはよぉ、今年空散やんねえのか?』

言わずもがな。この時期の田んぼはラジコンヘリによるカメムシ害とイモチ病予防薬薬剤の
散布が日本中で見られる。で、農薬不使用の自分は別にやる必要もない。というかやれない。

『ああ?うっせえな。やる訳なかっぺえ。』

とでも返せればいいのだが、面倒なことにそういう訳にもいかない。
無農薬でお客さんがついてるから出来ないと返すのがせいぜい。
しかし、地域と人によっては、その程度の説明だと納得してくれない。そして断ると物言いがつく。

・アンタの田んぼに虫があ逃げ込んで集まるから、その後また周囲に広がる。

とか

・こういうのは、いっぺんに全体で防除しないと効果が薄くなる。

とか

・やっておけば、周囲に波風が立たないで済むからやっておけ。

など、うるさいい地域だと、とにかくやれやれと騒がしい。というか、根拠のあるのか無いのか
良く分からない理由をつけて頭ごなしに対応することを半ば強制されることもある。
(やらない人に寛容な地域も割とあるものだが)
無論、害虫の生態や予察状況を基にして考えられている防除なので、その必要性自体は
理解出来る。だから余計に頑として突っぱねにくい。突っぱねると地域での人間関係も
こじれやすい。

ところで、こういうケースは空中散布の意味合いが、もはや祭りや寄合いなどと同じ地域の
行事に置き換わっている。意味不明なまでに不条理だが、それが現実だ。これをいきなり
理解できる余所者はまずいないと考えて良い。だから拒絶してトラブルが起きる。
だから、自分も空中散布を行うというのは即ち、人的トラブル防除でもある訳だ。ついでに、
もし空中散布自体は出来なくても、地域で空中散布に関して手伝えることがあれば、協力
するという姿勢を見せておき、実際に手伝いをするのも、トラブル回避にはかなり有効な
手段であることも付け加えておこう。
 
しかし、こちらが出来ない理由もさることながら、仮に自分もイネの慣行栽培を行っていたとしても
やりたくないもう一つの理由がある。それは・・・

空中散布を行っても、秋になるとみんな結局カメムシにどれくらいやられたという話ばかりして
いるのは一体どういう事なのだろうか。やってもやらなくても被害が出るのなら、やりたくないに
決まっているだろう。
多少は効果があるのかもしれないが、やること自体がリターンの少ない博打みたいなものでは
全く仕方がないと思う訳である。だったら自分なりに効果のありそうな防除方法を考えて
実践するほうが面白いではないか。

しかしまあ、今年の県の予察状況を見てみると、カメムシ類の発生は例年よりもだいぶ多目。
一応、何かしておくとするか。空散はやらないけれど、背負い動噴で田んぼに何か散布して
いれば、どっかの婿のあんちゃんなりに何か対応しているのだなというパフォーマンスにも
なるし。こうした上で、周囲の草刈りを引き続き徹底しておけばやっておけば、必要以上に
周囲の方々から後ろ指を差さされる事もないだろう。極端な話パフォーマンス目的ならば、
単なる水を散布したって構わないとさえ思う。不毛過ぎるので、そんな後ろ向きの努力は
したくも無いが。


20160715_171632.jpg
 
散布したのは、400~500倍程度に希釈した農業用にがり。殺虫効果はゼロだ。
早稲の穂も出始めたし、少しはイネの活力維持と食味の向上に結び付きそうでもある。
むしろそれが主な目的であって、カメムシがどうとかは、実はあんまり考えていない。
苦土の効いた植物体は、害虫抵抗性が高くなる傾向があるので、副次的に被害軽減効果は
あるかもしれないが。同時に、灌漑水にも数リットルのにがりを混ぜて田に流し込んだ。

当然だがコレ、傍目にどう考えても農薬を撒いているようにしか見えない。
やったらやったで、『無農薬栽培じゃねえのに無農薬で売っている。』などと陰口を叩かれる
かもしれないと思うことしきり。

行き会う人には、何を使っているのか説明しておいたほうが良いかもしれないが・・・
そんなもん効かないと言われるのが関の山だろうか。
保守的な農村で、余所と異なることをしていると、説明と誤解というジレンマからは逃れられない。
それでも出来るだけ人と話をするのは、【単に変わっているだけで、無害な奴】という認識を
周囲に植え付けなければ、どうにもこうにも暮らしづらくて仕方がなくなるからだ。
 

変わったことなんてのはね、ずっとやってりゃあそのうちその事に関しては周りも何も言って
こなくなるもんだ。それでも、普段から世間話を出来る間柄だってんなら、そこに居ていいって
ことでしょ?もし誰も挨拶も会話もしてくれなくなったら、そりゃあ貴方が我を張り過ぎなんで
しょう。疎まれてたら、さぞかし居心地も悪いことでしょう。
 
余所から入ってきた人は、いきなり周囲を敵に回さないよう、それなりの努力だって必要。
面倒くさいかもしれないけど、それが出来ないと長続きしないし、まあ頑張って。
自分なりの工夫を、配慮を伝えてみてください。

本日は取材がやってくる。
農文協の季刊誌【うかたま】の取材メンバーの方々および、本誌と縁の深い(実は自分ともだが)
本田技研広報の皆さんとで、圃場の説明と下見をしたのちは歓談と和やかな食事会。そして
午後は撮影。気温も適度で、良い風も吹き。それでいて日はしっかり出ている、こんなに過ごし
やすい日もそうそうあるものではない。これは実に良いタイミング。

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妻が、畑の野菜やエディブルフラワーを使って、色々と料理をこさえてくれた。
とても美味しいフレンチ惣菜の差し入れをしてくださった方もいて、非常に良い雰囲気。
なんだろう、質問や、こちらから説明することも沢山あるし、広報用の機械を使っての撮影も
行うので、これは間違いなく取材なののだが・・・良い意味で非常にゆるい。
 
それだけ我々の印象がゆるいのか、それとも集ったメンバーが柔和だったのか、はたまた
テキトーな圃場と、一風変わった農産物たちが皆の顔をほころばせてくれたのか。
とにかく、お互いに気兼ねも気遣いもなく、楽しく過ごせるのなら取材も大歓迎だ。
と言うか、取材に来てくださってありがとうございました。お陰様で、積み重なってきていた夏の
疲れが程よく抜けたようです。


9月発刊予定で誌面は2ページとのこと。
今日の雰囲気が読者様にも伝わるよう、あまり力まずに編集して頂ければ良いなぁと思う。

良く洗うのはボロ故に

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格納庫も、ようやく外側が完成。中は相変わらず凸凹の土間のままながら、機械類は随時
その中へ移動を開始。屋外保管していたもの、頻繁に使ってそのままのものなど、耕す機械を
合わせて5台一気に洗車。念入りに洗ってみたら、午後の作業がほぼそれだけで終わる。
これはやっぱり、多すぎるのではないかと思うことしきり。

20160710_181606.jpg

しかし、洗車すること自体は予防整備の基本。良く洗ってあれば、不具合箇所が見つかり
やすくなる。ボロい機械は、重大トラブルが発生したら、そこで寿命という可能性もある。
従って、洗ってキレイになるか否かは無視して、とにかく良く洗う。そして、その後は速やかに
油を注しておくのが良いと思う。


それと、個人的な見解になるのだが、どうも使い込んだ農機具はあんまりピカピカにするもの
でもないような気もする。例えばコレ。汚れを落とした後に、樹脂部品を徹底的に磨いてみた
のだが・・・。

20160710_181956.jpg
 
アルミケースの腐食、塗装も完全に剥げ、ガタも出てきたたロータリー、錆びの浮いた車輪
など、剥き出しの機能部品はどんなに洗ってもくすんだまま。それでカバー類だけがピカピカ
だと、絵的に不自然なのだ。
やはり露出部位の多い機械は、くたびれてきたのなら程々のキレイさで充分だ。
第一、常にこれらを新車のようにピカピカにして維持するというのなら、仕事どころでは
なくなってしまうだろう。仕事の道具は、大事にすれどもやつれて然り。それが自然。

4ストのある暮らし

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色々と試したいことがあり、新品の背負い動噴を購入したのはいつのことだったか。
結局、本業以外の仕事にかまけたり、真夏にトーンダウンしたりして、殆ど使わぬまま。
半年に一度くらい動かしてみては、箱に戻しての繰り返し。今年こそはと思い、引っ張り出して
くる。動作も問題なし。箱の中にあった納品書によると購入は一昨年の三月とある。
何をしていたものだか。

これから初秋にかけて、にがりやモミ酢の葉面散布やらを行う予定。
で、コイツ、自分の所有する小型農機の中で唯一の4ストローク(4サイクル)。

20160708_132013.jpg
 
別に、拘りがあって4ストロークを択んだ訳ではなく、一番噴霧圧力の髙いものを選んだら
4ストロークだったという話。自分的には2ストロークのほうが使い勝手が良いのだが。

・・・2ストロークルなぞ、非効率かつ公害まき散らしの旧態然としたメカニズムの最たるものでは
ないか。それでも2サイクルが良いというのは、使用者の観点から何か説明が要るだろうか。

2ストロークエンジンの燃料には。混合油(ガソリンとオイルを混ぜ合わせたも)を用いる。
4ストロークンジンは単にガソリンで構わない。

うん、面倒な混合油が不要という点では、4サイクルに分があることも確かではある。しかし、
続きもある。

それでは、2ストロークエンジンにガソリンを入れるとどうなるか。当り前ながらエンジン内部が
潤滑出来ずに焼きつく。これが怖い。ついでに、他の小型作業機と一緒に持ちだす場合、
燃料を二種類持っていかなければならず、面倒でもある。
無論、自分一人なら燃料間違いはしないだろうが、仮に不特定多数の者が使用するという
場合のことを考えると、無いとは言い切れない。だから、出来るだけ燃料間違いが発生しない
ようにしておきたい。

因みに、4ストロークエンジンに混合油を入れてしまった場合は、単純にガスの燃焼状態が悪く
なり、排気に白煙が混じったり燃費や出力が悪化するだけで、機構そのものに致命的な損傷
が及ぶようなことはない。(自動車やオートバイなどでは、排ガス浄化用の触媒に悪影響を
及ぼすことがあるが、農機の場合、例外を除いてはあまり問題になる事はないだろう。)

更に余談となるが、4ストロークエンジンは当然ながらオイル交換をしなくてはならない。
全く気にせずに使われ続けてどんどん消耗が進んでゆくケースを幾度となく見てきた自分と
しては、それもしっかり覚えておいて欲しいところ。この手の4ストエンジンは、使用回転数が
高く、更にメーカーによってはエンジンオイルを高速で撹拌し、ミスト状にしたものを全体へ
給油しているために、どうしても油温が非常に高くなる。構造上エンジン内部の雰囲気温度と
油温が同じ位になってしまうのである。全負荷で連続運転をした場合の油温など、目を疑う
レベル(180℃以上とか!)にまで上昇することも。それ故にオイル劣化が非常に早いことも
付け加えておこう。オイルは安物でも高級でも、問答無用でどんどん劣化してゆく。

そして、シリンダーは、特殊メッキ仕上げのスリーブレス(アルミ地で鋳鉄ライナーなし)なので
コーティングが痛んでくると、オイル消費が一気に激しくなる。エンジンは、クランクケース・
シリンダ・ヘッドが一体鋳造されており、消耗した部分のみの交換は不能。従って、エンジンの
劣化=買い換えとなると考えて差支え無い。物理的/供給部品的には修理可能だが、
そこまでして直すメリットは残念ながらほぼ無い。
たかが小型の小型農機と侮ることなかれ。自動車なんかより、よっぽどオイルに気を付けなけ
れば、とても長く愛用することなど出来ない。

ホント、これ4スト使ってる人に誰か教えてやれよという感じ。もっと早く書いておくべきだったかな。
曲りなりにも、汎用エンジンの研究開発を行っていた者としては不覚だった。
 
とにかく、小型の汎用エンジンなど、素人目にはどれも同じようにしか見えない。興味が
なくても、仕事で使用するというのなら、識別くらいは出来なければマズい事になる事もある。

それにしても、刈払機などでも使用可能な4ストロークの自在傾斜エンジンが市場に出現して
そろそろ20年目になる。少しずつ生産メーカーも増え、市場でもそれなりの位置を占めるように
なってはきたが、50cc以下の自在傾斜エンジンの主流は相変わらず2ストロークのまま。
その理由も、ある程度は見当がつくというか、自分なりの見解を持ってはいるのだが、解説
すると、少々長くなる。それはまた別の機会にでも。

勝手にトマト

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もはや本人も何年ぶりか全く見当がつかない勝手に〇〇シリーズ。

今回は、テキトーに植樹がなされたまま幾年もまともな管理がなされずにいただけでなく、
最後は重機で死ぬほど鎮圧され、排水が最悪となり、耕した後に雨が降ると酷い泥濘に
化けるという、どうしようもない土地(現在、畑として使用出来るように再生中)に勝手に
生えてきたトマト。
 
20160706_140017.jpg
 
土壌改良のために生やしたソルゴーと、諸々の雑草に囲まれながら懸命に育ち、二つほど
実がなっている。支柱もないのに、真っ直ぐに立ち上がっているのが見事。よっぽど光が
足りないようだ。節の数も少なく、脇芽も殆ど出ていない。流石に過酷過ぎるので植え替えて
おいた。今後、どのように育つかが楽しみだ。
生育が順調なら、追い追いここで紹介していってみようかと思う。

尚、これを抜いたあとは速やかにハンマーナイフモアをかけて、緑肥を粉砕。
以降、いよいよ野菜づくりに挑戦となる。

それにしても、こんな悪条件でも生えてくるということは、ここ何年か自生しつづけていた
可能性が高い。随分と強そうではないか。味はどうなのかは知らないが、種は採取して
おくべきだろう。

一日中こればかり

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いよいよ暑さも本格化。緑肥としてばら蒔いたソルゴーも、そろそろ刈取り時期。
その他にも、広範囲の草刈りがこれから先は多くなる。
 
そこで、ハンマーナイフモアの手入れ。
洗車・注油・ベルトの調整などもそこそこに、一番大切にな所に取り掛かる。
 
20160704_123159.jpg

ナイフを取り外して研ぎ出そう。
カッターハウジング内側と、ハンマーナイフの軸まわりを再度入念に洗う。
 

20160704_123214.jpg
 
これは、歩行型のハンマーナイフモアなので、そこまで大きくはないのだが、それでも刈幅は
約1m。ナイフの数は80枚。ナイフは二枚で一組なので、取付けボルトの数は40本。
ボルトは固着気味のものが多く、外すのは余計に面倒。
あまりメンテナンスもされずに、散々使い込まれた状態で入手した機械なだけに、それも
想定の範囲内。なので驚くこともないが、故にあまり手を出したくない部分でもあった。
しかし、放置したまま使い続ける訳にも・・・そんな事で悩んでいたらそのエネルギが勿体無い。
そう考えれば、少しは重い腰も上がるというもの。

炭の追肥?

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本日は、モチ米が植わっている田んぼで手取り除草。
ここの田んぼ、どうも長年にわたって土が乾く事の無かったせいか、未分解の有機物が
多すぎるらしい。そのせいか、どうもイネの生育も水質もイマイチよろしくないようだ。
コナギはそれなりに出るが、まだ対処可能なレベル。シャジクモは少なく、オモダカと
クログワイもかなりの数。何より、ここにはアカウキクサがかなり発生している。

今後、穂が出てから落水し、本気で田面を乾かす(カマまで乾かすために、外周に溝を掘る)
段階になってから、その有機物の分解が一気に進んでしまったりするとまずい。
登熟期にチッソが効きすぎると、米の食味や保存性が低下するというのが世間の通説。
そこに対しては、自分もそこまで異論はない。
何か、今から対応できることはなきだろうか。

20160630_075514.jpg

とりあえず、この霞ヶ浦とか手賀沼くらいにまで富栄養化してそうな水を、少しでも浄化
できないかカネをかけずに悪あがきしてみよう。うん、それにはやっぱり炭。
バカの一つ覚えと言われようとやっぱり炭。今はそれしか用意出来ない。
今回は奮発して、写真の砕いた竹炭30Kgとモミガラ燻炭40Kgを投入。
この程度の量ではそこまで浄化も望めない気もする。経過を観察し、生育に悪影響が
なければもう少し投入してみようと思う。
 
アカウキクサに覆われた場所は、雑草も出ないが、イネの生育も最悪。
途中まで生育順調だったイネまでも、だいぶ溶けていなくなってしまった。

IMG_0872.JPG
 

攻めの追肥

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今日は、そこそこ順調に育ってきているイネに追肥。
とは言っても、いわゆる三要素の肥料ではなく、ケイカルなのだが。

一度で動力散布機に入る量は、ぴったり二袋で40Kg。最初は重くてつらかったが、幾年も
40Kgを一度に散布することを続けていたら、別に何とも思わなくなった。機械の重さまで
考えると、50Kg位の物を背負っていることになるのだが。慣れとは恐ろしい。

IMG_0867.JPG

散布目的は色々。ケイ酸による病害虫への耐性向上、若干の苦土補給、リンの肥効向上など
これらを総じて考えると多少の増収目的も出てくる。無論、以前この田んぼに施したモミガラ燻炭
にも、ケイ素は少なからず含まれているが、その含有率を計算した結果、少しはケイカルも
足して補っておいたほうが良いかもしれないという判断による。

とにかく、草にやられなければ、自ずと攻めの追肥になる。草の発生が多いと、草に吸収される
ことを見越して施肥量を増やしたりする羽目になったりするので、それが守りの追肥という訳だ。
守りの追肥は、敗走中を襲ってくる敵に対して防戦を行うも同然なので、当然そればかりだと
トーンダウンしやすい。なにしろ、余計に出費を増やして資材を突っ込んでも増収を期待
できないのである。
後ろ向きの努力も、経験としては必要かもしれないが、しないで済むのなら、それに越したことは無い。
 
因みに、現時点でもイネの葉は太く、しっかり開いている上に分厚くて硬い。
なので、受光状態も割と良好。
 
IMG_0873.JPG

これが深く水を張った効果の最たるもの。必要以上に分けつを取らないので、イネの条間は
まだ空いているが、草が抑え込めているから、別にそれも気にはならない。
むしろ、ダラっと弧を描くようにして下に垂れたような葉を沢山増やして田んぼを緑一色に
埋め尽くすほうが効率が悪い。そのように遅発ないし過剰に出てきた弱小分けつは、たいがい
無効(穂がつかない)になる。無効分けつは、生育後期まで生き続けていると、実をつけ
なければならない時期のイネにとってお荷物でしかない。いつまでも家に居座るニートのようなものだ。
従って、どの葉っぱも太く、ピンとさせておくべし。 
 
  
ついでに、昨年の残りの有機肥料も使わないともったいないので一袋だけ投入。
即効性が低いので、節間伸長期に肥効が重なる可能性もあるが、二反で一袋(窒素量400g/反)
程度なので、さほど倒伏などの影響を気にする必要もないのではないかという判断。
とにかく、登熟器に後効きしないようにコノタイミングで。

IMG_0869.JPG
 
今年は、自前の資材をかなり多用したことに加え、田んぼそのものも変わってしまったため
昨年と比較して、一気に味が変化してしまう可能性もある。なので、お客様に配慮するために
少しは同じ資材も使っておこうおかと考えた。まあ、あんまり期待はできないかもしれないが。

一年くらい前のこと

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ここのところ、ほとんど作業中に写真を撮らなかったせいで、どうも更新しづらい。
 
という訳で、息抜きでもしよう。
 
今年もミズオオバコは香取の苗代で健在だろうか。先日行った際は、発生していない
ようだったが。
 
IMG_0630.JPG
 
絶滅危惧種のこの水草。昨年は、田んぼの中にまで大発生。
しかしまあ、今年は浅水とコナギに押されて減少した模様。
自分が去って以降、かの地では生態保全活動にそこまで熱心な人もいないので少し心配。
再び、貴重な動植物群が減少するようなら、とりあえず水草を少しこちらで増やしてみようかと
思う。こちらでは、ホタルはそれなりにいるものの、やはり生物相が香取時代に比べて
貧相で、少々退屈なのだ。
とは言っても、生物の移入なので、もし行うのなら、慎重にやらねばならないが。

 
 
こちらは、中古のハンマーナイフモアを始めて婿入り先の自作地へ持ってきた際の写真。
 
IMG_0654.JPG
 
業者が1600時間も使い込んだものを安く購入し、再整備を済まししてから搬送。それから
一年が経過したが、今の所元気に働いてくれている。
新車だと・・・130万円だとさ。ぶっ壊れたら買い換えられるシロモノではないし、中古の出物も
少ない上に高いときた。そろそろまた入念に手入れしておかねばなるまい。
 
それにしても、この写真のを撮った場所も今は一応畑になった。それなりに一年経つと
だいぶ景色もかわるものだなぁ。来年が楽しみになってくる。
 
人間の都合を優先させ過ぎず、自然に任せきることもせず、上手に道具を使って色々と
調和のとれた空間を整えていきたいものだ。

わが世の春は夏に来たれり

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知人のところへ用事があったので、ついでに更に足を延ばし、以前管理していた田んぼへ。
そこで目にする光景は・・・。
 
う~ん・・・。就農して二年目くらいの自分の田んぼのようだ。
なんということだろうか。歴史は繰り返される。しかも、ここは以前自分が管理していた圃場。
五月上旬植えとのこと。おおよそ一か月半でこの有り様。ここまでくると、もうお手上げ。

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まあ、草取りせずにいたらこうなる。
浅く水を張ってるだけだとこうなる。
未分解の有機物を基肥で沢山使うとこうなる。

多少取ったくらいでも、大差はない。
ここから取りまくろうとすると、普通は途中で心が折れる。
通常の機械除草機のみでは、株間のものまで駆除しきれない。

放置すると、穂が付くはずの分けつも無効分けつになる。辛うじて出た穂も短くて貧相になる。
もっと放置すると、未熟粒や着色粒、カメムシによる斑点米が増え、米粒も小ぶりに。
有機やら自然栽培のイネなら、さぞかし強いのだろうと思われがちだが、このように完全に
雑草に負けた場合は、栄養失調状態となり、病害虫への抵抗力が下がるためだ。

仮に、この状態で全てのコナギを除去できたとしても、最高分けつ期になったか、少々過ぎた
あたりなので、もう劇的に生育が改善することはない。そんな訳で、雑草対策は先手先手で
行わなければどうにもならない。ここの管理者には申し訳ないが、そんな見本であった。

これからは、暑い盛り。そんな中、これ以上被害が増えないようにと、一所懸命草取りに
明け暮れることや、雑草に吸い取られる量を考慮して、大目に追肥するといった後ろ向きの
努力をしなければならない時の辛さときたら、筆舌に尽くしがたい。
 
それにしても、このコナギという雑草、これまでにどれだけのチャレンジャーの心と体を打ち
砕いてきたのだろうか。除草剤には弱いが、それ以外のパラメータは、どれも最強に近い。
それはもう、憎くて憎くて仕方がなかったのだが、それを克服してこそナンボな仕事。
駆除もほどほどに、観察も続けていたら、ようやく少しずつなんとかなるようになってきた。

これまで、色々と対策を講じては失敗してきたが、そんな中で少しずつ身についてきた
ノウハウを、そのうち解りやすく図と表なども用いて解説してみようと思う。
この、一番防除が必要な時期に提示することが出来なくて心苦しいが、どうも、簡単に
まとめ切れるものでも無さそうなので、そこは来年以降に役に立てば良いだろうということで。
期待せずに待っていて欲しい。

やりたくはないなぁと思いつつも、草取りだけは適切なタイミングで行うよう
身体が勝手に反応する。天気は曇りで、気温も上がらず。これは絶好の草取り日和。
一日中、素手でむしり続ける。
 
しかしまあ、コナギさんはどこの田んぼでもよく生えてくること。 

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とは言っても、この程度の発生ならまだマシな部類。
深水で発芽そのものを抑え込んだ上、初期生育の期間も長く(緩慢に生育)させる事が出来た
おかげで、どうやら手で取ってやろうという気持ちになれた。
 
 
なにしろ、それは発生している箇所の写真で、田んぼ全体で見ると、殆どコナギの発生が
見られない面積のほうが多い。

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完全に草を抑えることは出来なかったが、ここまでの管理は概ね成功と言えそうだ。
発生量の違いは、水深だけでなく、未分解の有機物の入り方でも変わってくる。
水深が浅く、肥料が偏ったところなどは、香取時代と同じくらいの発生密度になることも。

よって、以前(特に就農2~5年目あたり)と同様な管理方法をとったとすると、こちらでも
えらい目に遭っていたことだろう。昨年まで除草剤を使用していた田んぼだから、翌年は
無農薬でも安心して栽培できるなどということはあまり考えない方が良い。

時間を見ては竹を切り、燻炭を焼き、溝を掘り・・・。思考回路も行動もワンパターン化してきて
いけない。しかし放っておいては何も進まない。もっと他にもやりたい事はあるのだが
畑づくり、土づくりの目処が立たなければ手を広げることも出来ない。

ああ、もう気が滅入るなぁ。相変わらず岩は硬くてなかなか掘れないし。
やっぱりツルハシの用意をしなければ駄目だろうか。
露出した岩は、それでも比較的脆い。二週間程度放置してからだと、表層は割と削れやすく
なるらしい。チマチマとやっていれば、いつかは掘りぬけるのかもしれない。

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とにかく、外側から少しずつ削りこむようにして一部を掘り下げてみたら、水が染み出してきた。
たかだか40cm程度で水が出てくるのなら、本気で岩に深い溝を刻むことが出来れば、
かなりの水量が確保できるのかもしれない。
尚、よくよく周囲の昔話を訊いたり、自分でも掘りまくるうちに、この岩の層は自然の地形由来で
人為的に埋められたものではないということが解ってきた。
なので、抜きようによっては岩の隙間を通ってくる水を得ることが出来る。当初は岩の下に
水があるだろうと踏んでいたが、実はそうでもないらしい。


こちらも掘っている最中の水路。上の写真同様に、この溝も岩に阻まれてこれより下までは
掘れていない。そして、多少の染み出し水はあるものの溜まっているだけで、どこへも流れて
いない。溝自体は、流れている部分と繋がっているのだが、この区間の溝は非常に浅いので
未だ流すに流せない。 要は水路の途中に、ここの水面より高い(更に全然掘れない)箇所が
数m続いているため、水量が少ないと、どうしてもそこで堰き止められてしまう。

IMG_0855.JPG
 
このように、未利用の水は水路のそこかしこに。
それらを出来るだけ繋ぎ合わせてやれば、冗談抜きに下の田んぼは全く水に困らない状態に
なる。それどころか、この圃場自体も、水田としても畑としてでも、都合に応じて速やかに
用途を切り替えられるような使い勝手の良いものに化ける可能性すらある。

技術の発達した現代で、何でまたこんな原始時代のような作業をしなければならないのか
という気持ちは置いておいて、遥か昔の人々が水を得るために通ってきたような道のりを
トレースすることも非常に勉強になるものだ。
手作業は、時間も手間もかかるものの、ペースが緩慢なために、ちょっとした変化にすぐ
気付くことが出来る。その都度にこうして立ち止まるため、より観察眼は鍛えられる。
その上で、関連文献などを読んでみると、驚くほどスンナリ頭に入る。そこに書いてあることを
簡単にイメージできるようになっているからだ。

年齢的に、もう詰め込みの効く頭ではなくなってしまったものの、それならそれで、相応の
学び方があるものだ。身体がいつまでもつかという問題は残るものの、今の所、これが
ベストということらしい。

スペースが足りない

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そろそろ本格的な夏となりつつあるが、それはそれ。
こちらは、冬の作物の準備も考えて作業を進めなくてはならない。

で、どこに作付けをするのか、そのための土づくりをどうするかといったことを考える
訳だが、いかんせん圃場にはまだ余裕は無い。
これからは、少しでも土を休ませたり、充分な雑草対策を施した上で播種・定植が出来る
ようにしなければ。
 
20160617_183600.jpg
 
空いている区画も、雨が降って気温が上がれば、二週間もしないうちに雑草だらけ。
大株になる前に、適宜耕うんして、いつでも使えるように保っておく。
 
それにしても、最初から分かっていることとは言え、トラクタよりも耕うん機の使用頻度が
高くなってきた。これも、小面積で少量多品目栽培を行う上での宿命。
ひとつの圃場内には何種類どころか、両手で数えられない位の作物が植わっていたりするので
ひとつの作物の収穫が終わっても、一気にトラクタで一気に整理することは出来ない。
従って、時には畝の一本だけ資材を投入し、管理機をかけるといった事もする。
フロントタインの耕うん機は、小回りが利くので、細々とした畑でも非常に使いやすい。
なんだかんだで、就農以来八年目。本当に良く頑張ってくれている。

それも手間だとは思わないが、ある程度同一圃場内の作土をまんべんなく改良しておきたいと
考えるのも道理。それが出来てから栽培が始められたのなら良いわけだが、事情も事情。
追い追いで、耕作のしやすい条件を整えるというのは、難しいけれども故にやり甲斐ガある。
まだまだ、頭を捻っている段階なので、達成感が得られるのはまだまだ先の話になりそうでは
あるが。

職業はヤブ管理

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二日間、竹林整備へ出かけて、戻ってきたら田んぼの除草。
午後は、圃場脇のヤブ整備。というか、ここもまた事実上の竹林整備。就農して以来、
ヤブと自分は切っても切り離せない関係にあるらしい。こうなると、田畑がおまけである。

午後から雨という予報だったが、5時過ぎまで降ってこなかった。日銭稼ぎに出ていたため、
二日間作業が出来ていなかったので、これは幸。

20160616_163949.jpg
 
まるで、昨日の続きをしているような錯覚に陥りながら、篠竹とマダケ、雑木を切っては
引きずり出す。そのままだと邪魔なので、しばらく放置しておいてから、一気に焼こう。
ここのところ、ハードな作業ばかりしていたせいか、 この程度なら割と気楽にやれる。
少しずつ片付けてゆこう。そして場所が拓ければ、新たなアイディアが生まれる。
ずっと、それの繰り返し。

 
それにしても、野菜の作付は妻に任せっぱなしで、自分では殆ど何も植えていない。

20160616_170122.jpg
 
とりあえず、自分で食べるぶんくらいはと思って植えたトウガラシ。
普段、本気の農作業ばかりしているので、こういった楽しみ方をするのは新鮮だったりもする。
野菜のほうは、初心に戻ったつもりで向き合い直してみるか。

畑や田んぼで行う事は一向になくならないどころか増える一方。
けれども、そればかりでは先立つものの不足しがち。そんな訳で、本日は余所で仕事。
とは言っても、草刈りという名の竹林整備なので、普段の延長のような気がしないでもない。
 
この仕事は、以前から散発的(ごく稀)に参加することはあったが、香取からだと遠いので
幽霊部員のようものになっていたが、現在は割と参加しやすくなったので、頻度を増やそうかと
思っている。草刈り、竹林整備、木こりなど、山林での作業が主なものになる。

今回の現場はとにかく広い上に急な斜面が多い。
どこもかしこも篠竹、もしくはマダケがびっしりとはびこっており、手強い事この上なし。

20160614_151051.jpg
 
本日は竹の除伐に入らず、ひたすら篠の刈りこみに没頭。
手入れの頻度は低いようで、太く長い篠竹が、かなりの高密度で生えているため、持参した
山林用の刈払機でも非常にやりづらい。


そして、中途半端に刈られた後の区画などは、輪をかけて作業しづらくなる

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この篠、すべてが斜面下側に向かって折り重なるように傾いでいる。
これは、斜面の上側から刈りこんだため。つまり、倒した篠が、下側のまだ切られていない
ものの上に倒れ込み、そのしなりで、更に下が・・・というかかり木の連鎖というか、立ったまま
ドミノ倒しのようになっている状況。
一度、大量に上から刈ってしまうと、切っても、下側の篠の㈱元にもたれかかるだけで、倒れて
くれず、除去しなければ下側を刈る事が困難になる。仕方なく、横や下側へ回り込んで刈る
ことになるが、しなった篠が頭上すぐにまでのしかかって、且つ、しなりによるテンション(反力)
がかかった状態できることになるため、結局どこへ回り込んでもやりづらいという最悪な状況が
発生してしまう。だからまあ、他の刈込が済んだ斜面の中で、ここだけが島のように取り
残されていた訳なのだが。
 
自分含め、本日の参加者は毎日同じ現場に入れるというる訳ではない。
闇雲に刈らずに、続きをやる人が困らぬように配慮しながら作業してゆきたいものだ。

いい加減、草に負けぬ技術を

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今年も、除草機の世話になるシーズンがやってきた。というか、来てしまった。
雑草がこれほどまでに憎いと思う時期はない。
 
この除草機をメインで使用するようになってから、4シーズン目。
この春に不調になったので、ダイヤフラム交換を行い、現在は好調な様子。爪の消耗まだ少ない。

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除草中に、石ががゴツゴツ引っかかるなと思って拾い上げてみたら、カメだった。
別に耕らも破損しておらず、ケガも無くて何より。

今回は、モチ米の田んぼの除草になる。
以前の田んぼと比較すると、まだ草は少ないが、それでも油断するわけにはいかない。
特に、コナギは葉が水面に出てハート型になると爆発的な勢いで生育し始める。気が付くと
あっという間に横へ横へと広がり続け、㈱元はおろか、水田全体を覆い尽くしてしまうのは
以前も書いてきた通り。いかなる状況でも、先手を打たなければ。
除草機と同時に両足も使って、株間の雑草も土ごとずらして浮かせる。
除草時間は余計にかかるが、足除草を行うのとそうでないのとでは、結果がまるで違う。

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そして、雑草全般は、このように欠株の多い開けた空間に沢山生えてくる。
日当たりもよいし、イネのアレろぱしーも受けにくいからだろうか。
イネの生育に影響が無さそうだからと放置すると、後で痛い目に遭う。

除草時間は、二反を済ませるのに実に五時間近くに及んだ。
足除草をしなければ、おおむねその半分程度で済むが。それだとこの語の除草回数が
増えかねない。時間をかけてでも、出来るだけ一回を確実にしておくほうが得策だろう。 

20160611_154131.jpg
 
あと一歩で終わるというところ。ここまで至る間に体は疲労しきっている。
あと少しだからと、気力のみでなんとか体を動かしている感じ。



炭焼きが止まらない

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少し前から試してみたかったことがあったので、知人のところへ、竹チップを取りに行く。
竹そのものは、自作地にも大量に生えているのだが、破砕処理を行う機械が無いので、チップや
パウダーは作れない。そこで持つべきものは、機械でなく友人。資材提供の対価として、
刈払機を修理してきた。

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数日前に竹林整備を行ったその場で粉砕まで行ったそう。回収へ行った前日に雨が降って
しまったのが惜しいが、まあ別に湿っていても、問題ないだろう。チップそのものは、破砕しきれて
いない枝葉も混じっているが、これも気にしない。
 

妻と二人で、肥料袋に可能な限りチップを詰め込んでゆく。

IMG_0844.JPG

その量は、軽トラの荷台いっぱいまで達したが、まだ残っているので時間を見て再び取りに
行って来ようと思う。

破砕されたものだけでなく、焼いた消し炭も持って行って良いということだったので、こちらも
回収。 

IMG_0841.JPG
 
消し炭自体なら、自前も可能だが、大量に焼くとなると結構な手間なので、これも有り難い。

排水と貯水

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時間を見ては少しずつ、転換畑の工事を進めている。
とりあえず、現在水が田んぼ側へ流れている溝を深くしつつ、溝掘りの済んでいない、
排水専用の区間も掘りこむ。あと10m程度掘り進めれば、田んぼの三方向を溝で囲める。
 
IMG_0829.JPG
 
排水専用にしたい区間については、水が大量に湧き出ることもなく、地面もそれなりに締まって
いる。晴れの日が続くと、地面全体が雑草に覆われていても干し割れが入ることから、土の
物性改善が進めばさほど野菜類の栽培自体は問題なく出来そうだ。
目下の問題は、重たくて粘っこいこの重粘土を更に掘り下げなければならないこと。暑さが
本格化してからは、さぞ辛いことだろう。なるべく早めに済ませてしまいたい。
しかしなんだってこの土、以前の谷津田の土もかなりのものだったが、輪をかけて酷い。
異様にスコップやエンピの土離れも悪く、乾けばガチガチ。筋トレにもってこいなどという
冗談も言えないようなレベル。土がひっつく問題は、重機を持ってきても同じだそうだ。やれやれ。
 

さて、ここいらも五日に梅雨入りしたとの話だが、まとまった雨は降ってくれない。
水路に染み出してくる水の量も次第に減少し、田んぼの水位を維持するには充分ではなくなり
つつある。まあ余程のことがなければ枯渇するということもないだろうが。

ここは、田んぼへの水の導線という目的だけでなく、溜め池に近い機能を持たせた方が
良さそうだ。時々底をの泥をさらったり護岸工事をやりやすくしたりといった、管理作業の
効率化目的もあり、既存の溝の両側を削って拡幅する。
 
IMG_0832.JPG
 
それなりの幅があり、緩い流れのある区間が出来れば、将来的にクレソンやワサビなどを
栽培できるようになる可能性がある。また、それなりの水深と貯水面積を確保できれば
生物相も充実することは経験上確認済み。
別に農作物に悪さをしない生物群なら、いくら増えたって何も困りはしない。
長期的なスパンで考えてみても、生物群は増えた方がいずれ田畑に還元される有機物が
増えるので地力の維持がしやすくなる。地形の改変を行うのなら、その場所にあるものを
極力有効に利用することだけでなく、尚且つ増やすようにしなければ、まあ持続性は無い。

収奪し尽くすような改良をしてしまうと、やがては荒廃するのは当然。その後にこういった、
循環しやすい環境を再構築する際には途方もないエネルギーや資材・労力を投入しなければ
ならない。そんなことは、誰が好き好んでやるだろうか。

その場所場所にある地形の特徴を無視し、画一的に極端な用排水分離を進めた圃場など、
自分にとっては魅力のカケラも無い。簡単に解決できない物理的な問題点に気づいていながら、
それをずっと看過しなければならなくなるからだ。

イレギュラー作業と自衛手段

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竹藪を開墾した畑は、全体的に未だデッドスペースが目立つ。
ユンボで竹の根を引きちぎって、なんとか作付け出来る区画をこさえたまでは良かったが
作付けを急ぐあまりに、それから間もなくして無理矢理に耕して、色々と植えてしまったた。
そのため、耕地は起伏が激しかったり、林縁ギリギリにまで畝があったりと、水はけも日当たりも
考えながら栽培・・・という訳にはとてもゆかない。
また、デッドスペース部分は、竹の根っこが未処理のまま放置されていたり、土を抱え込んだ
ままの竹の切り株がうず高く積み上げられていたり、借りたユンボで掘り起こした際の激しい
段差を修正できていなかったりと、草刈りひとつするにしても困難かつ危険な状況。そして
軽トラの取り回しにも難儀する。圃場の奥までのアクセスも悪いときては、収穫や資材運び
にも時間がかかるばかり。何をするにも非効率な中で、手間のかかる栽培方法ときては、
自分で自分を拷問するようなものだ。そんなのは、とてもではないが耐えられない。
 
頭ではそう思っても、重機もなければ人手も無い中で、これらを改善するには、やって
やろうという気持ちと工夫。そして体力が不可欠。あとは手元にあるだけの農具だけ。
やはり一念発起するまでに時間がかかってしまう。
 
しかし、これ以上てをこまねいている訳にもいかない。管理上不都合のある箇所を直さな
ければ、何時まで経っても余計な手間とお金がかかる。ひいては機械類の消耗も進んでゆく
ばかり。そして、いくらそれに励んだところで、得られるものは何もない。
ここは、エンピや刈払機の一本くらいダメになっても良いくらいの覚悟でやってやろうではないか。
 
整地作業で使用するものは、耕うん機。そしてレーキとスコップ。あとはガソリン。これだけ。 
写真は、既にだいぶ整地が進んだ状況ではあるが、良く見てみると地面がまだ大きくうねって
いるのが分るだろうか?もう少し上手に写真を撮れるようにならなければ。

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土中には、木や竹の根っこがまだまだ埋まっているので、耕うん機の耕深さは最低にセット。
そして、土の表層や段差を少しずつを削り取っては、レーキで高い方から低い方へ向かって
土を引っ張る。ひたすらそれを繰り替えす。
 
 
耕うん機は、しばしば、ロータリーが根っこに引っかかってロックしたり、弾き返されたりと
かなり危険な挙動を示す。ハンドルが激しく上下したり、時には本機自体が進行方向とは真逆
に向かって跳ね返されたりするので、オペレーターはなるべく機体からオフセットした位置で
操作する。でないとハンドルがミゾオチや股間、太腿などにいい角度で決まることがある。
且つ、手首やヒジをやったりすることの無いように、時にはハンドルを逆手で持ち、腕を伸び
きった状態にしないように気を付けて操作すると良い。これだけ読んでみても判るように、
これは本来の耕うん機の使い方とはだいぶ異なる。極めてイレギュラーな作業。

また、これはフロントタイン(車体前方にロータリがある)+同軸正逆転ロータリーのこの
機種の場合で、一般的なリアタイン(後方に正転ロータリー)の機種の場合は、ダッシング
(不意に期待が正面に向かって飛び出す挙動)に特に注意が必要となる。その際に
は、機体が大きなピッチングを伴うこともあり、ハンドルの跳ね返りによる手首の骨折や
場合によっては顔面の殴打などが起こりかねない。特に、ダッシングを減らそうとして
ハンドルを上から強く抑え込みながら操作するようなケースで、その危険性が高くなる。
このような作業姿勢は、どうしてもオペレーターがロータリー寄りに立つ必要があるため、
ロータリーに体が接触する可能性も増大してしまう。
そして、抑え込んでいても弾き返されるような場面では反動も応分に強くなってしまう。
根っこや大きな石の多い場所を耕す場合は、なるべく耕うん機自体の挙動に任せ、進行方向の
修正や、土中の障害物をかわすためのハンドルの上下操作以外の余計な操作はせず、もしも
危険だと感じた場合は、速やかにクラッチを切れるようなポジションを択ぶべし。
止むを得ず、抑え込む必要がある場合、絶体に両腕を突っ張ってハンドルを押し込んでは
いけない。関節は、自分の思い通りに道具を操るためだけにあるものではない。
不意の衝撃を吸収するために、予め曲げておかなければならない時もあるのだ。

他、当然の話だが、大型の機種になればなるほど暴れた際の危険も大きい。
ロータリー逆転機構のある、一輪管理機なども、こういったシチュェーションで使用するのは
不適切。というか、ほぼまともに使用すること自体が不可能と考えておいた方が良い。

・・・これだけ書いていると、とても真似しようと思う輩がいるとは思えなくなってくるが、
そのまま話を続けよう。

やって出来なくはないが、挙動・構造・危険性を良く知っていない者にやらせるには、とかく
酷な作業なので、とても妻にお願いすることなど出来ない。
それでもやってみたいという方は、止めはしない。上記の注意を踏まえて思う存分にやって
みて、体で学んでほしい。腕や前歯が折れたり、機械が壊れたりしても全て自己責任で
お願いしますが。
正直、それ位上等だという気持ちで望めば、自ずと注意はするようになるものである。
 
で、その挙動の根本的な原因はコレ。竹や木の根っこ、そして埋もれた切り株。

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作土にしたい部分の上から下まで、、竹の根はj縦横無尽にのたうちまわっている。
しかし、表層からは確認出来ないので、ロータリーが引っかかった箇所を都度に掘り返して
除去してゆく。
地均しも兼ねての作業なので、土を引っ張ると、削られた部分は作土が浅くなる。そこを更に
整地するために耕すと、更に下の根っこが出現して・・・掘って・・・という繰り返し。
これを時間と気力が許す限り行いつづければ良い。

いい加減、野菜畑の写真でも載せてみるか。
そうだな、過去にも凄惨な田んぼの様子などを次々にアップしてきた実績を踏まえ
比較的インパクトのありそうなものにするか。
 
と、言う訳でキャベツ畑の様子でも。

20160603_113331-1.jpg
 
例によって、というか妻も農薬を使わないので、ご覧のような感じに。
収穫が済んだ区画だが、その場でむしった葉と、外側の虫食い葉でこんな感じに。
気温の上昇とともに、青虫が増えてきて、現在は被害も相当なものになってきた。
ただでさえそんなに大きな玉にはならない上に、かなり奥まで虫に入りこまれている率が高く
歩留まりは順調に低下中。
キャベツは最も無農薬栽培に適さないと言われる野菜のうちの一つ。
絶対無理と何度言われた事か。
実際のところ、やって出来ないこともないが、あまりに虫が寄るので、通常の大きさと量を
想定している栽培者の神経ではとても耐えられないというところが大きいと思う。
 
 
虫を避けるためにかけたネットの内側もしっかり被害に遭う。
写真では判りづらいが、モンシロチョウが沢山飛び交う始末。
 
20160603_111504-1.jpg
 
モンシロチョウをネットの内側に閉じ込めているということは、まあ増殖してくださいと言っている
ようなもので。むしろ無いほうが良いだろう。この【光景を最初に目にした時は、笑ってしまった。
天敵もいないネットの中をヒラヒラとのんびり飛び回るモンシロチョウがいい雰囲気なのだ。
ネットは生育初期からしっかりとかけておくべし。今更遅いが。
 
しかし、手をこまねいている訳にもいくまい。

焚き火が趣味だと言う人も、思いのほかいたりするものだが、仕事として頻繁にやらなければ
いけない人というのは、今日において減少してきているのではなかろうか。
 
山や竹ヤブの手入れをしては、切り出したもの処分をするために燃やし、燻炭を焼くために
燃やし、モチをこさえるために、薪を割ってカマドにくべる。あれやこれや色々考えてみると
なんだかんだで、三日に一度くらいは火を焚くことになりそうだ。
 
この日は、ヤブ刈りの際に切りだした雑木や竹、剪定した枝などをまとめて焼いた。
 
20160601_173509.jpg
 
ブッ倒してから、そんなに日が経っていない丸太から、まさに今切ったばかりという生木まで
燃やしづらいものも、片っ端から燃やしてしまいたいので、とにかく火力が命。
まずは格納庫の工事で出た廃材をキャンプファイファーよろしく髙めの井桁状にして組み、
その周囲にも木端を立てかけておいてから着火。盛大に燃え上がり始めたところで、葉っぱの
ついた枝をどんどん火の上に積み重ねてゆく。枝葉に火がつくと、一気に火力が増してくるので、
更にその上に、生木の丸太を重ねる。それだけで、上の写真位の勢いは確保出来る。
煙も思ったほどは出ない。別に灯油やガスバーナーなどに頼らなくても、生のものをどうにか
する方法もちゃんとあるのだ。

最初のうちは、火の勢いを良く見ておき、火力が続かないようなら適宜、良く乾いた薪や竹、
葉っぱのついたままの杉の枝などを足して調整してやると、早い段階に熾火が溜まってくる。

熾火がしっかりしてくれば、もうたいがいのものは安心して燃やせる。そのままアホみたいに
枝葉→生木の繰り返しをし続ければ良いだけだ。
 
 
では、もう燃やすものが残り少なくなってきたらどうするか。

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焚き火の周りにある燃え残りの枝葉を燃えている部分に積み重ねてゆけば良し。
また、直接火に触れていないものも、引きずり出してくべ直してやろう。
こうすれば、一気に火力が下がることもなく、徐々に焚き火自体も、くべるものの大きさも
小さくなってゆく。要するに、最後まで安定して燃やせ、煙も燃え残りも少なく、火災の心配も
少なくて済む。
消火は、もう燃やすものがなくなるくらいまでになってから。
もしくは、周囲に延焼するものがなく、山火事にならない自信があるのなら、丸一日放置して
ほぼ何もかもが灰になった頃合いを見て、水をかけてやれば楽である。
消し炭を再利用したいのなら、、焚き火を崩し、トングなどで、炭化したものをひとつひとつ
取り出して、各々が接触しないように土の上に転がして放置しておけば自然に消化が済む。

ただし、分厚い灰の中に炭が残っている場合は要注意。下手をすると2~3日以上経っても
くすぶり続けたりする。当然、少々雨が降った程度では鎮火することもない。従って、
水なり、踏みつけるなり、周囲を片付けて、灰と炭をのして温度を下げるなり、何らかの消火は
必ず行うようにしなければならない。

因みに、マキを大量にくべている割には煙がモクモクと出て、なおかつ、まだまだ燃えるのに水を
ぶっかけて消してしまうのは素人さん。こんな方法では調理を行うにしても、充分な火力調整
なんぞ出来はしない。

焚き火だって、スマートにやらなければ、時間も資源も無駄遣いした上に、一酸化炭素や
低温燃焼で発生するその他諸々の有害物質を沢山吸い込むことになる。

裏を返すと・・・資源の無駄遣いをする奴は、なんと早死にすることになるかもしれない!
毎日焚き火をするなら・・・それはそれでやっぱり早く死ぬかもしれない。

自然の摂理というか、物理・化学現象もつきつめて考えてゆくと、なんとまあ逃げ場のないことか。
人の都合なんて優先させてみたところで、せいぜいそんなオチが待っているだけだ。

毎度毎度感じる事ではあるが、どうやって上手に向こうの仕組みに合わせて生きるかを
考えたほうが賢明なのだろう。

えーと、本日の午後は草刈りか。
とは言っても、コレ、どこから手をつければいいんだろうか。

ここは、妻が借りた田んぼ。
畑にしようと思っていたらしいが、ご覧の有り様。
面積は三反以上。ほぼ一面がヨシの群落になりつつある。
 

20160531_132057.jpg
 
冬の終わりくらいにいきなり、借りたから草を刈ってくれと言われた時は流石に面食らった。
見た瞬間に、手に余るとはっきり判るからだ。本気で、ここの草を刈ってをちょこっとうなった
だけで畑になるのかと思っているのかと、借りる前に、どうして相談しないのかと、よっぽど
問い詰めてやろうかと思ったが、いずれ理解できるだろうと思い、敢えて黙っていた。ここに
至るまでの間には一応、これまでに草刈りを二回と耕起を一階だけ済ませておいた。土地を
借りるということは、管理を任されたということでもあるから、畑になろうがなるまいが最低限は
面倒を見なくてはならない。しぶしぶやる作業以外の何ものでもない。

で、今回で三度目の草刈りになる訳だが、もはや時間と労力と燃料の無駄遣いに加え、
いたずらに機械まで消耗するだけである。やればやるほど不毛感が募り、余計に心身が
疲労してゆく。なにしろ、自作地の草刈りだって一円にもならないのだ。増してこれでは・・・。

以前、休耕地の耕作を安請け合いした結果、何も作付られず(作付けても、漏水などの被害が
激しく、まともに収穫できなかったことや、深みの多い場所で重作業ばかりが増える事も多々)
特定の人にのみ、無償労働をしているような恰好になってしまった経験も相当ある身としては
もはや、これ以上の手助けはしたくても出来るはずがない。
こういう有れた条件の土地は、最初は借りるよりも草刈りや定期的な耕起などの作業を
代行することによって所有者からお金を払ってもらうほうがベターである。
それを繰り返して、田畑になりうるおちう目処がついたら、耕作を始めるべきだろう。
荒れた農地がそこここにある現在、いくら無料で借りれるからといっても、そういう話に
すぐに飛びつくようでは先が知れる。

偉そうに助言をするのなら、まず、必ず借りる前に圃場を隅々まで確認すること。出来るなら
所有者に圃場を案内してもらい、不具合箇所があれば、都度どちらがどこまで対応するべきか
話し合って決めておくおこと。また、草刈りの範囲や、隣接する田畑に対して、どんな注意を
払えばよいかなど、管理する上で、知っておくべきことは、徹底的に確認して置いた方が良い。
それが済んだ後に小作料の交渉に入るべし。
もしも、一緒に確認してくださいと言って断られるような所有者だったら、正直借りない方が良い。
また、不在地主などの場合は、その土地にいないが故に、自作地の状況を把握できていない
方もいる。その場合、状況をこちらから説明して理解してもらうところから始まるので、なかなか
借りる上では難易度が高い上に、土地が荒れている率も高くなるので、あまり推奨出来ない。
 
 
話を戻そう。
ここより上の田んぼには、なみなみと水が張られているので、そこから絞れてきた水、ならびに
用水路から回り込んできた水が圃場をみたしてしまい、圃場全体を刈りこむのは容易でない。
やってやれないことはないが、ヨシをはじめとして水田雑草群はすぐに再生する。水位も
中途半端なため、草を刈った後にトラクタで代掻きというのもなかなか難しい。なにしろ、水位が
上げられない。アゼが何か所も崩落しているためだ。
田んぼにも簡単には戻せない。畑にするにも大規模な排水改良が必須。


いずれにせよ、自分にはここを田畑として復元するための、スキルも道具もあるが、いかんせん
ここにそんなに労力を注げない。こんな所よりも先に、使い切れていない自作地の耕作環境を
整備し、露地野菜の生産安定と品質向上に努めなることが先決だ。

で、返そうにも妻が自ら借りた手前、少なくとも圃場の内側まで、刈りこんでおかないと
示しがつかない。ここから先はある程度、借りた本人が作業を行った上で、所有者と調整して
もらう事にする。

いくら文章書いてみたところで、こればっかりは自分でやってみなければ、大変さと不毛さ加減を
知る事はできないだろうから。

それなりに改修してみる

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前回、あのいい加減な装置でも、それなりにモミ酢が採取可能と判明したため、早速改良を
行うことにした。本日は雨だったので、買い物にも丁度良い。
モミ酢ばかり三回も続いたが、どうせなら続けざまにやっておくほうが、こちらも管理しやすい。
以前は途中まで書いて、続きを記事にするのを忘れることもしばしばだったから、飽く迄も
改善のつもり。 

これが、改良を加えて組んでみた姿。
簡単に外れないよう、くん炭器の煙突以外の管の連結部分はビスで固定しておいた。

20160530_153420.jpg
 
パッと見た感じ、煙突管を追加した以外の変化は見られない。どこが変わったのかと言えば

まず、短い管でも効果的に煙を冷却できるよう、ヒートシンクになるようなものを煙突管に
巻き付けた。 

20160530_161644-1.jpg
 
コレは、ホームセンターなどで売っている。アルミダクト。そのままでは煙突管に被せられない
ので、一度螺旋状に撒いてあるのをほぐしてから、煙突管に巻き付ける。
なるべく、アルミが管に密着するように引っ張りながら巻き付け、鉄板ビスなどでところどころ
固定しながら巻いたが、効くだろうか。アルミダクトは破けやすいため、耐久性が気になる。
劣化して管との接触面が少なくなれば、殆ど放熱効果は期待出来なくなってしまうだろう。
ダクトは、新品と中古品ごちゃ混ぜで使用したが、手持ちがあったから使っただけ。
極力お金をかけたくなければ、アルミホイルでも巻いておくのも良いだろう。

酢ピルアウト

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燻炭を焼くこと20時間強。
モミ酢は採れただろうか。

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うん、思っていたより溜まっている。
タール分はそそれなりにありそうだが、油分はあんまり無さそうな感じ。試しに舐めてみたが
想像以上にまともな味だった。もっともっと身体が拒絶するような凄まじい味だと思っていた
だけに肩すかしを喰らった感じ。もっとネタになると思ったのに。

今後は煙突管の設定を煮詰めつつ、燻炭を焼き続け、いずれはドラム缶一本くらいまで
採取してやりたい。モミ酢と、他の成分が自然分離するまで放置しなければならないので、
農業資材として活用出来るようになるのは真夏になってからか。今のうちに利用方法を
考えておこう。
で、今回のコレ、良く見たらドラム缶の底に小さな穴が開いて折角のモミ酢が少しずつ
洩れている。次回からは、違うドラム缶に変更しておかねばなるまい。
 
 
それはそうと、モミ酢を採る目的だけで、これを焼くというのはどうも・・・。
既に500kg以上も在庫が出来てしまった。

20160529_150736-1.jpg
 
転換畑予定地の水が絞れてきたら、そこに300Kg
手掘り暗渠の圃場の緑肥を刈りこんだら、そこに300Kg
他、野菜の収穫が済んだところに、適宜散布。

なんだ、むしろ足りないくらいではないか。どんどん焼かなくては。

煙も使ってみようかと

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なんだよ、またモミガラかよ・・・。
と、思われても仕方がない。空いた時間を見つけては運んできて、焼いたり鋤きこんだり
堆肥場に重ねたり・・・ではもう流石に飽きてくる。それでも、必要なものは必要なのだから
仕方がないが、このままやっていると、どんどんモチベーションがダウンしてしまう。
 
ええと、この間は竹炭が焼けることを確認出来た。今度は何をしようか。

20160528_180133-1-1.jpg
 
ああ、モミ酢でも取ってみよう。
とりあえず、ステンレスの煙突管とエルボを用意して、煙をドラム缶のほうへ回してみる。
最初は飽くまで実験なので、管の接続もテキトーだし、なにより短い。これでは殆ど取れない
だろうなぁとは思うが、ゆくゆく、しっかりとセッティング出来ればよし。

それにしても、テキトーにも程がある。エルボを被せている管は腐っているし、出口の煙は、
まだまだ温度が高いので、管を延長して、もっともっと冷却したほうが良い。いや、管の周囲に
冷却フィンでも装着するのも良いかもしれない。

あとは・・・そうだな・・・ついでに燻製でも作れたりしないだろうか。
すくもの香りでは、あんまり美味しくないかもしれないが、試す価値くらいはあるのだろうか。

湧き水を引く

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本日も溝掘り。とは言っても、毎日コレばかりやっている訳にもいかないので、午後に
なんとか時間を作って掘る。

溝の延長はせず、昨日に掘った区間を反復して掘り下げることに専念。
出てくる水の量を確認するため、昨日は敢えて水を流さずに溜めておいたが、ある程度
掘り下げが出来たので、いよいよ開通させる。

20160526_162838.jpg

水が流れている部分は、表土から30cmくらい下といったところ。
しばらく流すと、チョロチョロの水量になったが、流れが止まる気配はない。晴天続きに加え
夏に近い気温の中で、それなりに流れているということは、適宜雨が降ってくれさえすれば
下の田んぼへ充分に水を回せるということだ。もう少し、水の湧く部分を掘り下げておくことにより
来年以降、田んぼ作業のタイミングさえ合えば、用水を頼りにせずに済むかもしれない。
本来用いるべき用水の溜め池の水だって無限ではないし、今後も極力節水を心がけてゆこう。
 
 
それはそうとして、下の田んぼ側への排水パイプは、表土から40cm強のところに設置。
今回の溝掘りは、田んぼへの水の導入というよりも、転換畑として圃場を活用する為に、
地下水位を下げるのが主たる目的。それだと、40cmという深さはまだまだ不十分なのだが、
これより排水位置を深くしようとすると、田んぼの水面より下になってしまうため、ギリギリで
妥協せざるを得ない。

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排水パイプを埋め込んだ後のアゼは、完全に埋め戻すことはしない。これは飽く迄も暫定的な
配置。排水部分は、このような適当な処理をしておくと、田んぼを乾かしたい時にも、水が染み
出てきてしまい、ここだけ乾かないままカマになる可能性が高いので、後々、しっかり水を
止められるように処理しておく必要がある。そのための工事を行う際に、また掘り返すのは
面倒なのでこうしておく訳だ。

ところで、転換畑の地下水位を更に下げるには、今の排水位置とは反対側にある
コンクリートの側溝まで深い溝を延長し(おおよそ80m)、ここよりも落水位置を下げなければ
ならない。田んぼには水が不必要な時期もあるので、その工事も不可避。
たかだか溝を掘っただけで、思うように野菜が作れるようになるなんて考えるのは甘い。

そして、ここの土は重粘土ときた。乾くとどうしようもないくらい硬い。締まったまま乾いた土は
極端に孔隙が少なく、植物の根っこが張るには全く適さない。困ったことに、そういう土は
いくら耕起を繰り返しても、ゴロゴロの土塊が細かくなってくれない。従って、排水が効くように
なったらなったで、土壌物性の改善が急務となる。このままだと、この畑では冗談抜きに
大豆とサトイモくらいしか植えられない。ここまでやったのなら中途半端で済ますのもなんだし
それなりに時間を見つけて早めに済ませたい。とにかくクソ暑くなる前に。

転換畑とビオトープ

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梅雨がくる前に、有言実行。本日は除草の後に溝掘り。これを一日行うとなると、よっぽど
気合いを入れないと出来ない重労働なので、掘り始める前に、溝となる場所の周囲及び
山側の法面の草をしっかり刈りこんで、掘る際の手間を少しでも減らしておく。

ここは休耕している自作地の田んぼだが、一部はソラマメが植わっている。
他にもスナップエンドウが植わっていたが、余りにも土に水気が多いせいで生育も悪く
かなり早い段階で枯れてしまった。圃場の中を歩き回るにつけ、考えなくても当然の
結果ではあるのだが、実に全体の3/4強がぬかるみが酷くて何も作付け出来ないでいる
現状は、どうしても改善しなくてはならない。このままだと、トラクタで耕すのは勿論、圃場内の
草を刈る事すらままならない。

これは、刈りこんだ後の写真だが、大体の状況は足を踏み込まなくても雑草の植生を見れば
把握できる。それもまたこれまでの経験の賜物ではあるが、ここでもやはり人力で溝掘りと
なるか。いい加減、ユンボでも欲しくなってきた。

IMG_0807.JPG
 
水は、例によって山側から染み出てくる。要するに圃場から見て左の法面側から。
お義父さんにここの田んぼについて尋ねたところ、昔はここに池があったとのこと。い、池・・・?
これだけ晴天と高温が続いているのに、全く地面が乾く気配がないなと思っていたが、
そういうことだったか。
  
IMG_0808.JPG

水気の多いところの状況は、こんな感じ。
靴が埋まったりはしないが、全体的にドロドロで、足跡が凹んだそばから水が染み出てくる。
雑草がはびこっていなければ、まともに歩けないだろう。

梅雨が来る前に

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なかなか雨が降らない。
今週は、おそらく降ってはくれないだろう。そして五月とは思えぬほどの暑さ。
油断していたら、昨日は気が付いたら頭がボーっとして、そのうちに足が物凄くだるくなって
きたので、慌てて水分を摂り、三十分ばかり日陰で昼寝をした程。

田んぼのほうは、それでも一応二枚とも充分な水深を保ってはいる。
けれども、水位が下がって濁り水の遮光効果が下がり、水温も上がるとなると雑草のほうも
気になってくる。気になるだけで、どうにもならないが。

しかし、いつ降るとも知れぬ雨だが、いつ降ってきても良いように、準備だけはしておかないと
なるまい。特に、モチ米を植えた田んぼは、以前も書いたように水深が不均一で浅いところも
多く、そしてアゼの高さも不均一。要するに、アゼの低いところを改修しておかなければ
いつまで経っても干上がって雑草が多発する危険が減らない。
そして、イネを深水で栽培するにあたり、一番水深が「必要なのは梅雨時。それまでに貯水量を
どれだけ増やしておけるか。

しかし、アゼの低いところの土を田んぼの中からよそうのは困難。もうだいぶ掘ってしまったのだ。

20160524_143528.jpg
 
仕方がないので、一輪車を出してきて、土の髙いところから泥を運んで着ては低い区間に
塗りたくるを繰り返す。5ミリでも1センチでも深く水を張らなければ・・・。更に、用水路にの中に
転がっていた数メートルぶんの畦畔版を拾ってきて、未使用区間に挿す。
そして、ダメ押しにと、田んぼに出入りするためのスロープのキワも新たにアゼを形成し、
そこから、トラクタで切りっぱなしになっていた道路側の田んぼのヘリにも鋤簾で泥をよそう。
尋常でない作り込みだが、ここまでやれば田んぼ外周からの漏水は相当に減るはず。
 

周囲からどう見られているかはしらないが、『水を大切にしなさい』と言われたから、誰よりも
バカ正直にそれを実践しているだけだ。これなら文句つけようがあるまい。

香取の田んぼでは、用水に不自由がないのに、わざわざ山から湧いてくる湧水だけを田んぼ
に導入し、用水のバルブを開けるのは、長靴や農具を洗う時だけなど、訳の分からない自分
ルールで一部を管理していた実績もあり、おそらくその時点で水を扱うスキルはかなり
極まっていたと思われる。ここでも、それを思う存分実践している格好だ。

いや、まだまだ思う存分にやってはいないな。
山のキワに深い溝を掘って、そこから染み出してくる水を蓄えておき、下段の田んぼに導く事
までは行っていない。(以前は平然とそれを行っていた)今年は猛暑かもしれないし、これ以上
暑くなる前に、上の転換畑(自作地)に清水の水路を掘っておこう。常に水の溜まっている
水路があれば、その周辺の生物群も急激に充実するものだし。
そもそも、自分達のためにだけ農業するなんざ、つまらな過ぎてクソ喰らえみたいな話。
そのへんの生き物も喜んで増えてくれるなら(雑草以外)、いくらでも本気を出せるというものだ。

よく知らぬ場所の草刈りは嫌いだ。草はともかく、自分の管理していなかった土地は
深い草に埋もれている酷いトラップがそこここに存在するからだ。

で、今回のトラップは、境界石。腐りかけの四寸角材、短管パイプの切れ端、そしてボロボロの
細エンピ。これらがぐちゃっと同じところに固まっていた。しかも
折角の国産新品チップソーだったのに、一度に色々なものに引っかけ、連続で四個もチップが
外れてしまった。切れ味が落ちるのは勿論、三個以上同じポイントから外れると振動が酷くなる。
コンチクショウ。どうしてくれんだ。一枚二千円くらいはするのに。まあ、まだまだ使うには使うが
気分悪いことこの上なし。
 
で、悔しいのでエンピを拾ってくる。
 
20160523_104631.jpg


ボロボロになって捨てられていたとは言え、腐ってもエンピ。買ったら五千円~一万円は
下らない。チップソーがいきなりダメになった分は、こいつを再利用して埋め合わせてやる。

20160523_104642.jpg
 
しかしまあ、どう使いこんだらこんなにボロボロになるんだ?
先が潰れているのはともかく、こんなにも左右非対称になるとか。まあこうなったら捨てるのも
頷けるが、それ以前にモノに対しての考え方がまるでなっていない。
お前も酷いご主人に扱われたもんだ。ご苦労さま。

因みに、コレが発掘されたところは自作地だが、かれこれ四半世紀以上他人に貸していた
ところだそう。その間に、畑の中に砕石やら瓦、酷い所はカーペットなどが埋められていた。
まあ、そういう事をして平然としていられるのだから、未来永劫借りておくつもりだったん
だろうなぁと思うが、僕はいい加減そういうものの後始末に疲れました。なにしろ、香取でも
七年間そればっかりやってたので。いつになったらこの呪縛から解放される事やら。
 
しかし、もう凹む理由はない。むしろ職人が作った高級エンピを好き勝手なな形状に出来る
なんてまたとない機会だ。今までやりたかったけど畏れ多くて出来ない、【特化型エンピ】を
こさえてやろう。

屋根はあるけど床はない

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まだまだ建設途中の格納庫ではあるが、とりあえず屋根も完成し、少しずつ中に物を置いても
良さそうな感じになってきた。

けれども、ここにはまだ床がない。土間・・・いや、モロに凸凹な上に傾斜のついたの土。
流石にこれではまずいので、とりあえず、こまめ(ミニ耕うん機)で固い土をほじくり返し
その後に均平出し、そして砕石をのしておく。


20160522_112126.jpg

ここの床、以前からどのように処理するべきか悩んだ部分ではあるものの、とりあえず
砕石を敷き詰めた状態でハコを完成させ、その後余裕があれば生コンでも流そうと考えている。

やる前の【読み】

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竹藪を開墾した畑の周囲は、未だ竹藪。
従って、上手く活用できていない部分も圃場内にはチラホラ。
ここは、自分の引っ越し荷物置き場としてしか利用出来ていない。というか、雑然とモノが
置かれているだけ。格納庫が出来上がったら、どうしてくれようか。

20160521_174521.jpg

放置していては、資材置き場にするにも非常に使い勝手の良くない場所になるので、圃場の
キワにある竹や雑木をある程度処理した状態でもこの有り様。

あまり鬱蒼としたままにしておくと、どうしても今後の管理が煩雑化してきて、それに割く時間も
バカにならなくなる。要するに、林のキワに生えてくる植物群の力は物凄い。
その管理こにいくら労力や化石燃料を投入しても、正直、経済的に生み出されるものは殆ど
思い当たらない。だったら、全部なくしてしまえば良い。日当たりも風通しも良くなって、
農業的には大いに結構なことだ。・・・けど、そこまで環境を改変したい訳でもない。
管理上の妥協点をがあるとすれば、、利用したい部分より、3~4m程度外側までヤブを
刈りこんでおき、倒す必要のない木も、ある程度枝を落としておくといったところか。


こちらは、上の写真を撮ったあたりから圃場側を見たところ。

20160521_174600.jpg
 
奥側のトンネルの更に奥にヤブがあるが、そこまで自作地。多品目を栽培、出荷している故、
圃場に空きがあるのなら、ある程度の作付面積を確保しなければ非効率極まりない。
それは最初から解っていることなのだが、耕作・管理がしやすいように改良する筋道そのものを
考えた時に、すぐには出来ないのも事実。いくら二人でやれるようになったからと言っても
所詮は二人。そして、主に作業するのは自分になるだろう。
先を見据えて行動するということが最も大事。

とりあえず、ヤブの下見でもしておくか。どうせ急いでも仕方のないことだ。
ゆくゆく、ちゃんと耕作できるようになれば良い。

六年越しの格納庫

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だんだんと、作業場兼格納庫が出来てきた。
今回も、香取の作業場(生コン事務所)に入居する際にもだいぶお世話になった親戚の大工
さんに工事をお願いした。なにぶん、遠方から数回に分けて来てもらう形だし、こちらには
なかなか金銭的なゆとりも無いので、かなり無茶なお願いになり、どうしても心苦しくもあるが
それでも快く引き受けてくれて本当にありがたい限り。尤も、頼りっぱなしではいけないので
出来る時は、自分も作業に入るようにしてはいる。大して手元にもならないのだが、職人の
仕事は見ていると色々と勉強になることばかり。少しでも技能を向上をさせて、イタズラ程度の
造作はパパッと出来るようになっておきたい。

IMG_0804.JPG
 
間取りは四間強四方。天井は基本3mで、そこから上に二寸勾配の方屋根、化粧ベニヤと
トタン張り。サッシ及びドアは解体する小屋から自分で外してきた中古品。
他、構造部材も、天井枠とメインの柱は五年前の大震災直前に購入し、継ぎ部分の刻みも
済んでいた木材を使用。これは、以前やはり格納庫を建てようとして準備していたら、最初は
了承してくれていた不動産屋から急に建設NGを出されてしまい、以来宙に浮いていた資材を
ようやくここで使用出来た格好になる。しかし、ここでの造作はその際のものに合わせざるを
得ず、当初の設計をした大工さんと、今回施工をお願いした大工さんが異なるため、かなり
構造解析に難儀した上、それを生かすために造作が想像以上に増えるという結果に。もともと
あるものに固執すると、却って手間も時間もかかってしまうらしい。親戚の曰く、
 
『下手な新築よりよっぽど大変だ。』

これは本当に気を付けなければ。知っていれば、こんな無茶なお願いなどしなかっただろうに。
とは言え、垂木やコンパネ、三寸角、2×4材、計量ブロックなど他にも解体物件から自力で
集めまわっていたこともあり、追加購入する木材を多少は抑えることが出来たのは幸だった。
建てる技能はなくとも、家一軒ぶんくらいの資材は、時間をかければ軽トラ一台でどうにか
引っ張っててこれるものだ。

また要らん自信が出来た。そして節約術も少し向上した。
節約して出来た建物は、そうだな・・・自分達だけでなく、お世話になっている方々に対しても
役に立つような使い方をするべきだと考えている。生コン事務所がまさにそういう使い方を
していただけに、そこは外せない。
ただ、放っておくと、すぐにまたモノで埋め尽くされるに違いない。箱が出来ただけで安堵せずに
天井空間の有効活用や、収納関連の整備も併せて進めてゆこう。

使い道がありすぎて困るもの

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ナスの支柱が必要なので、竹伐りを頼まれる。
しかし、竹は沢山あるけれども、妻が欲しいと言う太さのものばかり都合よく生えている
訳がない。とにかく、その辺りの竹を切って来ては適当長さに切りつつ、枝も払ってなるべく
先のほうまで使えるようにする。あとはもうまとめて転がしておいて、好きなやつ選んで
使ってくださいという感じに。

20160518_173810.jpg
 
太目のものが多いので、正直もう少しどうにかならなかったものか。
切れ端や枝葉はまとめて焼いた。
 
 
まあ、支柱なら、太目の篠竹を使うべきなのかもしれないが。
それなら、無現とも言えるほどにある。
 
20160518_173828.jpg
 
一昨年から、開墾の始まった自作地だが、まだまだ生かし切れていない(片付いていない)
ゾーンはかなりの面積になる。借地も含めて野菜畑もだんだんと埋まってきた。
そろそろ気合いを入れてヤブ刈りを再開しなければならないか。
刈払機・チェンソー・そして刃物類の手入れでも入念にしておくか。

しかし、行く先々、どこまで行っても竹が現れる。日本って実はとんでもない量の資源があるのではないだろうか。燃やしてよし、構造物によし、食ってよし、農によし。こんなに万能なものも
珍しい。どうしてこんな素晴らしいものが邪魔者扱いされるのかと言えば、恐ろしい増殖力故に
管理しつづけようとすると途方もない労力がかかるためだろう。まだまだ石油文明のこの時代に
一生竹の面倒を見てやろうという輩もそうそうおるまい。

という訳で、使わないと手が付けられなくなる。竹炭だけでなく、もっともっと色々な利用方法を
考えなくては。農業資材としては、最近竹パウダーが有名だが、破砕する機械など高くて手が
出ない。とりあえず、それ以外でどうにかなるものは無いか。ああ、作業場の外に棚でも作るか。
ボーイスカウト時代を思い出して、立ちカマドでも作るか。

インチキ炭窯で遊ぼう

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農作業の片手間で、竹炭など焼いてみる。一応、原型のまま、それっぽいものが焼きあがった。
別に炭焼き窯を用意するでもなく、増してや火加減などをマメに調整したりする訳もない。
叩くとキーンと金属のような音がして、きっちり密に焼けている、職人差が焼いたような物とは
比べようもないが、自分の焼いたものはコンクリートの上に落とすと、瀬戸物が割れるような
音とともにバラバラに砕け散った。それはそれで、なかなか気持ちの良い音ではあった。

20160516_175835.jpg
 
察しの良い方は、上写真の褐色部分で、なんとなく何をしたか想像できたかもしれない。

草取りの病

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最初の田植えから10日が経過。
田植えして三日後には、まとまった雨が降り、それなりの水深になったまま、現在に至る。
水没しかけていたイネも、現在はだいぶ葉っぱを伸ばし、少しずつ分けつも始まった。
 
IMG_0798.JPG
 
水深10cm前後なら、生育にもそこまで影響はないが、田面の高低差のせいで、どうしても深く
なり過ぎているところは、本当にみすぼらしい生育で可愛そうになってくる。それでも簡単に
水を落とす訳にはいかない。その理由は水利の問題だけでもなかったりする。
一体何が良かったのかしらないが、無農薬栽培一年目の田んぼにも関わらず、いい感じに
水が濁りっぱなしになっているからだ。水が濁っていて、尚且つ水深も深いとくれば、雑草の
生育を遅らせることが出来る。従って、この水は以降のイネ生育の明暗を分けるものとなる。
間違っても、モグラ穴などで不意に落水させる訳にはいかない。
ついでに、濁っているからと言って、決して水が汚れているとかそういう訳でもない。念のため。

この濁り水、かなりの量の有機物を連年施用し続けたり、とあるタイミングでヌカなどを大量に
散布したりすると発生すると言われているのだが、無論そんなことはしていない。
燻炭は大量に入れたが。要するにタダで工面できるものがモミガラ燻炭しかなかっただけ。
この田んぼ一枚(二反程度)に、多分600kg以上投入。あとは、魚粉ベースの有機肥料少々。
荒起こしの際に、苦土石灰とケイカルも投入してはいるが、そこまでの量でなく、飽くまで
生育に最低限必要な量+α程度。いや、本当はもっと入れてもいいんだけど。なにしろ、ここの田
もうながらく苦土も補給されていないし。堆肥などの有機質肥料はもっと望むべくもない。
ずっと〇〇用の一発肥だけ。冬も春も全く田は乾いていなかったし、正直なんの期待もしては
いなかったので、この濁り水は、春から出来る事をやった中で、最良の結果かもしれない。

 
しかし、いきなりの深水からようやっと立ち上がってきたイネも、初期除草のためになぎ倒される
のが、どうしてもお約束。チェーン除草機は、昨年に壊れたので分解したままなので、
コートブラシで対応。

IMG_0796.JPG
 
コートブラシ、要はテニスコートやプールサイドの清掃なんかで使うデッキブラシの化け物。
なんと幅1.5m。これを田の中で押し歩く。効いてるのかどうかは良く分からないが、やらない
よりはマシという、いつもの感覚で惰性的にこなす。
草取りも、続けてくると嫌気がさすというのを通り越して、やらないと落ち着かないからやると
いうところまで神経がおかしくなってきた。

手で暗渠を掘らなければならなかった畑だが、ここの端に二畝くらいサツマイモを植えてみて
様子を見ようという話になった。他の部分は、ソルゴー(緑肥)と雑草を生やして放置して。
夏以降にそれらを鋤きこんでから使用予定。

まだところどころに埋まっている木の根っこを掘り返すために、一度普通に耕うん機をかけた
後に一輪管理機で畝を立ててみる。
あ、この管理機は自分にしては珍しく新車。どうせ必要になるだろうものは無理してでもと
昨年のうちに購入しておいた。こちらに来てからだと、他にも必要なものが目白押しなので、
買えなかったかもしれない。

20160515_100201-1.jpg
 
ゴロゴロの土塊ばかりだった土も割と細かくなり、どうやら見かけだけは畑っぽくなってきた。
表面はカラカラでも、保水性は高く、土塊のすぐ下の土は湿っぽい。
サツマイモは、出来るだけ作土を深くしたいし、水ハケも良い方がいい。それなりに高畝に
しつつ、サクも深くしておいた。
ただ、少しでも深く耕してみればゴツゴツとロータリーが弾き返される。耕盤は思いのほか浅い
ところにある。果たして、イモが太れるだけの土の厚みがあるのかどうか。
しかしまあ、高い畝を作れば作るほど畝間は深くなる。それを繰り返せば、少しは耕盤も
深くまで削ることが出来るのではないかと思った次第。どこまで深く掘れるかは、いずれ
試してやろうと思っている。そんななんちゃって排水改良が通用するのかどうかは別として、
気になるものは気になる。

ところで、畝は、二本で良かったのだが、なんでだか三本作ってしまったので、何か他の作物も
植えてみようかと思案中。
 
他、本日の作業は、イネの補植、モミガラ燻炭焼き、モミガラの回収。そして今シーズン初の
水田除草。こちらでの雑草の様子は今後に紹介することにしよう。
あとは作業着の洗濯。昨日から、どうも作業着の泥汚れ具合が尋常ではない。
家で洗濯物として出すには気が引けて仕方がないので、作業場の脇に設置した洗濯機が
大活躍している。引っ越しの際に捨てず、こちらに持ってきて大正解だったようだ。

苗もそれなりに大きくなってきたので、そろそろモチ米の田植えをしよう。
しかし、今回の田んぼは田面の高低差が随分あったもんだ。
しかも、底無しのカマがあり、土を引っ張ろうにも、トラクタを走らせれば走らせたぶんだけ
深くなるときた。仕方がないが、今年の作業はほどほどに。土が高く、水がうっすらとしか
乗らない部分については、トンボ(代かき棒)でテキトーに均すだけにしておくか。

20160514_102312.jpg
 
圃場の写真手前の部分に随分と土が寄っているのが判るだろうか。
そして奥の方は水がザブザブ。
そして水の自由が利かないときた。本来なら、表土がある程度露出するくらいに水位を下げて
田植えを行いたいが、それを行ってしまうと、田植え直後に入水するのが困難なのだ。
水位を上げられるタイミングを待っていては、雑草の大発生を許すことになりかねない。
従って、奥がザブザブでしっかり植わる保障がなくとも、この水位で田植えを敢行する。
 
最も水深があるのは、植えの写真で見て右奥。
そのあたりまで行って撮影したのがこちら。 

20160514_103358.jpg
 
水面を見て、波紋の細かいところが浅いところ。粗いところが深い所。これは覚えておくと良い。
因みに、このように高低差が大きい田んぼは、水を張って見るとアゼの高さも足りなくなることが
多い。ここも例に洩れず、一部(特に水深のある個所は、もう殆どいっぱいまで水が来ている。
ゆくゆく、ここから+10cmは水深を稼ぎたい自分としては、以降の畦畔修正も悩みどころ。

傍目には、これでも充分な水位だが、少しでも草を抑えたいし、深水でイネ自体をガッチリ
育てたい。水に関しては、とかく不利な条件の圃場で、どこまで出来るかこの一年でしっかり
見極めをするために、妥協せず取り組もう。

何の前触れもなく、刈払機のレビューを書いてみる。
草刈りの忙しい季節になってきたら、二年前に購入したコレのことを思い出したからだ。
 
新ダイワ(やまびこ) RM451―2E (飛散物対策で、ディフレクタ―はホンダ純正に交換)
40ccオーバーの山林用刈払機。間違っても普通の農家が使うようなものでもないのだが・・・。
出力が有り余っていて困る事はない。特にイレギュラーな作業ばかりしてきた自分にとっては。
他にも30ccオーバーの山林用刈払機は既に何本か持っているのだが、パワー中毒も甚だしい。
こんなもの(定価12.8412円)を無理してまで欲しがっていたとは。

 
20160513_105401.jpg
 
見た目からなにから、全てが普通の刈払機より一回り大きい。
刈刃のボルトは頭が17mm、ネジ部はM10。操作稈もプロペラシャフトも極太。重量は
燃料満タンで8Kgをオーバー。こういうものは重さを気にしたら負け。全体的にコレ、

『俺様に文句言う奴はお断り』

みたいな主張が凄い。
なにしろ、始動からして面食らう。始動用の補助デバイスがあるのか無いのか知らないが、
普通にケッチンが酷過ぎるのだ。リコイルを引けない奴は使うなということか。
リコイルを引く際は、左手でエンジンの頭をしっかり押さえておき。ヒモを引く瞬間は、ロープの
ハンドルをガッチリと握り、右手に極力瞬発的な力を加えなが胸元あたりにまで一気に手繰り
寄せ、同時に左ヒジを伸ばして引っ張る方向とは逆に突っ張らせないと、ガッとケッチンが
来て、エンジンがずっこけることになる。それでも力が足りない人は、そのモーションに膝の
曲げ伸ばしを加えると良い・・・お前本当にたかだか40ccのエンジンか?
慣れればそれでも始動は簡単なものだが、もしも素人が手にしたら、こういう仕様だということ
などお構いなしにメーカーへクレームを入れるかもしれない。

相棒と女性就農者

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建設中の作業場で、水がようやく使えるようになる。
ただし、取水深度の浅い井戸水。近所中の方々がおっしゃるように、鉄の味が強く
僅かなガス臭もするためどう考えても飲用には不適。それでも、農具や作業着などを洗える
ようになったので、とても気持ちが落ち着く。
 
水と言えば、先週田植えを行った田んぼのほうも今の所順調に深めに水を湛えている。
一週間に一度くらい雨が降ってくれれば、どうにか干上がらずに済むだろうか。
田植えなどは、以前よりも天気を睨みながら日取りを決めるようになった。

20160512_180859.jpg
 
今朝は妻の軽トラも洗車してみた。自分のものと同様、あまりキレイにはならなかったが
まあ気分的には多少でもキレイなほうが良いだろう。

二台とも、20年以上前のサンバー。自分のものは25歳に達し、走行も20万キロを突破。
就農以来の相棒も昨年はいよいよガタが来てエンジンブロー。あわや廃車かと思われたが
事が起こったのは車検を通して一か月後。それ以前にも一昨年にクラッチやらシール類に
点火系・オルタネータなどを更新するなどテコ入れを行った後だったため、仕方なく、エンジンを
換装し現在に。あと数年乗らなければなるまい。

この車、とにかく良いタイミングで壊れる。これくらいだったら・・・直してしまおうと思わせるのが
非常に上手い。もう捨てようかななんて悪口を人に話したりすると、翌日に壊れてくれたりする
のである。当然、それなりに車検も残っているし、仕事を滞らせたくない時期に。必ず。
まったく、意志でもあるんじゃないかと。

しかし、今の車検を通したのはまったく自分の判断ミスだった。更新するか悩んだ挙句、〇〇が
新しいからもう二年は大丈夫だろう・・・。なんて論法は使い込んだ機械には通用しない。
徹底的にテコ入れをしてみたところで安心なんてことは全く無かった。
テコ入れから車検・エンジン換装に至るまでの一連の整備に費やした金額は30万円強。
馴染みの整備工場にだいぶお世話になったが、ある程度は自分で行って、この金額なので
全て業者任せだと40万円くらいだろうか。
おい待てよ。お前、この車乗り出し20万で買っただろ。なんでそんなに金かけてんだよ。
そう、車検を通さずに廃車すれば元が取れすぎていたというのに。40万あればそれなりに
まだまだ使える軽トラがいくらでも選べたというのに。もうここから先は走っても走っても元など
取れまい。次に重整備が必要な個所が発生したら更新だと割り切って使うしかない。

だが不思議なものだ。また捨てそびれたかと思う反面、いつまでも健気に働くこのポンコツが
可愛くもなってきた。老体にムチ打って一年に二万キロ以上走らせて申し訳ないなぁなんて
思ってみたりもするが、どうにもならないので、今日もフル積載である。
少しは気を遣って、丁寧に操作してはいる。どうにかあと数万キロ持ち堪えて欲しい。
  

農園タロとあき

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農業新聞の取材が来た。
以前も、【やそはち】活動を掲載していただいたりしているが、今回は純粋に我々夫婦の農業に
関しての取材である。そのうち掲載されると思うので、記事とこちらを一緒に読んでいただければ
それなりに色々伝わるかと思う。

取材の目的は、エディブルフラワー。
最近少しずつ話題になりつつある、【食べられるお花】の栽培を、妻が率先して行っており
それに興味を引かれたようだ。
草もそれなりだが、五月になって、ようやく様々なお花が咲き始めた畑にて。
妻の意志により、花も野菜も農薬は使わない。
花などは、その特性上から、食用とする消費者に対しては否応なく農薬不使用とせざるを得ない
部分もあったりする。

20160510_114810.jpg
 
母の日は過ぎたけれど、カーネーションもマリーゴールドなど、観賞用だと思われている花も
想像以上の種類が食べられる。ズッキーニやカボチャの花も美味しい。春菊の花も、大根や
もルッコラの花でも食べられる。これらを使ってみると様々な料理・お菓子・お茶などに
彩と味わいを同時にもたらしてくれるので思いのほか楽しい。もっとも、自分自身は婿入りして
から台所が住処ではなくなってしまったのでほぼ料理はできなくなっているのだが。
とにかく、今回は妻への取材。私はあんまり喋る必要もないかな。
どうせ自分など変なことしかしないのだから、放っておいても目立つ。故に妙な露出は
控えたいところ。実名(旧姓)でブログ書いて何言ってんだという感じもするが。
 
やれやれ、三年近く更新を止めていたのに、【新規就農】で検索すれば2ページ目のトップ。
【新規就農ブログ】だと、1ページ目の三番手。1・2位はブログランキングなので、実質
ブログではトップ。【新規就農 千葉】でも1ページ目五番手、上位4つは全て千葉県の
サイトなので、それも先ほどと傾向は同じ。【就農 稲作】だとトップ。
就農という言葉に、当ブログはどうも必ず強烈に引っかかってくる。
他にも、【刈払機 逆回転】、【リーザチャチャ】、【混合湯の話】など、意味不明な検索ワードでも
常に上位に出てくる当ブログ。ここの大元である【田舎日記】の力が大きいのが最大の理由
だとは知りつつも、そんなに読まれてても困るような気がする。
以前から、何か変なことばかり書いていないかっただろうか・・・。

話を戻そう。
【農園タロとあき】のタロのほうは、先月に米もモチも売り切り、今は何も稼がず、田んぼ作業と
作業インフラの整備、畑の土づくり資材確保に集中しているところ。
それらが落ち着くまで、あんまり野菜やお花は触れない。もう少し辛抱が必要か。

いまのところの日常作業

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本日は、午後から生憎の雨。
とは言え、小降りの間ならまだ作業は出来る。とりあえず燻炭でも焼こう。
妻は、生のモミガラを畑の畝魔へマルチ代わりに分厚く散布。

20160509_165414.jpg

燻炭を焼いていると良く

『雨が降ってきたら消えたりしちゃうんじゃないの?』

と、言われることがあるが、とんでもない。ちょっとやそっとの雨では消えたりしない。むしろ
ジョウロで水をかけながら焼く事だって良くある。
また、良く乾いたモミガラでないと上手く焼けないと思っている人も沢山いるが、正直、モミガラは
積み重ねる際に多少湿っていたとしてもほぼ問題なく焼きあがる。また、最早一瞬モミガラなのか
どうか判らなくないくらい腐熟の進んだもの(要は堆肥になりかけたもの)でも燻炭に出来る。
形があれば、焼く前の状態はあまり問わない。また、生の雑草とサンドイッチ状に積み重ねても
どちらも燻炭化させることが出来るので、モミガラが少ないけど燻炭は多目に欲しい時などは
2割位そのへんで刈ってきた雑草で水増しさせても良い。個人的には、スギナで水増しをすると
良い事があるのではないかと思っている。

農産物の行方

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今日は、引っ越してから初となる田植え。
苗の出来が甘かったせいもあり、途中から苗の装填不良や欠㈱などがチョコチョコ出たものの
まあ首尾よく出来たのではないかと思う。でも、写真を撮っていない。
我ながら、何で撮らないんだよという感じもしなくはないが、田植えネタなんて別にもう
書くこともないようにも感じる。毎年似たようなことをしているだけだし。三年近くブランクが
あったとしても、もうこのブログだって八年目である。田植え記事が見たければ、過去ログか
余所の方の記事を探してください。おそらく星の数ほど出てくることでしょう。

そこで、天邪鬼な私はPCにある写真を漁り始めた・・・結果、なんとも思い出したくない写真が
出てきた。これは、、ネタにしろということなのか。
この間、食品残渣の話を少し書いた際に、敢えて写真をアップしなかったというのに
再開してからというもの、自分のスタンスがどうも見えてこない。
というよりか、ブログなのだから、もう好きなようにすればいいか。
 
これは、廃棄食品の一例。
〇〇〇バリュー商品でおなじみのあのでっかいショッピングモールのオリーブオイル。

IMG_0271.JPG
 
廃棄理由は、ラベルのインクが滲んでいた。ただそれだけ。
これが何トンも処理工場に入ってきていた際の写真。
〇〇〇を非難するつもりもないのだが、ただひたすらに無念な気持ちと、どうすることも出来ない
脱力感を覚えたので、せめてのものと思ってケータイで撮影をした。

山積みのペットボトルを一本一本開けては大きなコンテナに、一日中これを流し込んでいる
人たちを横目に見ながら、自分はメタン発酵の前段階である貯留層へ、材料を投入していた。
材料は、確かおから80Kg、カット野菜80Kg・米80Kg・マヨネーズ20Kg、これをグチャグチャに
混ぜ合わせたもの。そこへ適度に加水を行い流動性を確保する。、
それら材料は、発酵槽へ投入する前に貯留槽のカッターポンプを起動してしばらく循環運転を
行うことで次第に粗大なものが少なくなる。これは、パイプの目詰まりなどのトラブルが出づらく
なると同時に、貯留しておくことで乳酸菌などによる一時発酵が進み、メタン発酵菌がアタック
しやすい状態にさせるという効果がある。
 
しかしまあ、それはそれで置いておいてだ

うないかき

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モチ米を植える予定の田んぼは、まだまだ水が入りきらない。
しかし、露地の苗も田植えに最適なところまで育っていないのでで、慌てず作業しようか。

というか、以前耕作していたいくつかの田んぼ同様、田んぼ内に高低差があるので、そうそう
水も溜まってはくれない。用水の自由が利かないこちらでは尚のこと。
今日も、本当なら荒代掻きを行うはずだったのだが、まあ代になどならないのは百も承知。
とにかく代かきが出来るよう少しでも全体に水を乗せられるように田んぼを修正するのが
主な作業になる。


20160505_115117.jpg

ここの田も例によって四隅が特に土が寄って盛り上がっており、田んぼの面はは擂鉢型に湾曲。
ついでにネキ側(法面の付け根)になる道路に沿った部分も全体的に土が高い上、一部には
底なしっぽいカマ(深み)があって手強い。普通に歩いていれば、なんとなく底っぽい層もある
のだが、一たび爪先に体重を乗せながら土に足を突っ込んでゆくとその層より下までずずっと
どこまでも入ってゆく感覚。、
この田んぼ、おうちの方が口をそろえて深い深いとおっしゃるだけに、おそらく最低でもここ数年
の間は土がカチカチになるまで乾いたこともないだろう。だとすれば、ネキ側にはトラクタが
まともに走れるような耕盤や鋤床層などは期待できない。
カマ部分は、おそらくトラクタであと一回でも踏み入れたら確実にスタックするだろう。
ネキ側には、植え代かきの際は敢えて進入せず、面倒だがカゴ車輪の耕うん機で対応するの
が無難である。

あるようで、色々と足りない

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そろそろ田植えの時期。
ここでも苗は主に外で育てている。
いや、小さなハウスもあるにはあるのだがスペースも限られていて自分にとって使いにくい。
なのでやっぱり、早稲の葉っぱ二枚が展開したところで、路地に即席で作った苗代へ移して
しまった。どうも慣れた方法のほうが落ち着く。苗の生育にせかされるように田んぼの準備を
するのも、どうにも性に合わないのは以前のまま。
モチ米の苗に至っては、最初から露地でハウスに入れてもいない。

20160504_115633.jpg
 
それで、出来はどうかというと・・・今までで一番良くない。
山と山の間に家があるため、ハウスにしても、苗代にしても、モチ米の並べてあるところにしても
どこも日当たりが良くない。従って、どうしても細くて徒長気味の苗になる。
苗自身も、少しでも日に当たろうと、タネモミの栄養を、どんどん自分の背丈を伸ばすことに
費やしてしまう。コヤシを抑えた燻炭培土は、徒長もしにくいのだが、それをもってしても
このありさま。全量市販培土だったら、もっとワサワサになっていただろう。
来年は、日当たりの良い場所に苗代をこさえなければなるまい。

不遇のハロー

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そろそろ田植えなので、今日は代かき。明日の雨の量はどうだろうか。
 
香取でない圃場の写真を載せるのも、今回が初だったか。
そう言えば、トラクタ昨年の夏から20馬力の一回り小型のものに変わった。
別に以前のが壊れた訳ではなく、単に、知人が所有しているもののほうが、こちらで使い
やすいと判断したので、交換してもらったという話。

20160503_170105.jpg

で、今年もなんだかんだで標準ロータリーのまま代掻きに突入。
先日、珍しくドライブハローを装着させてみたら、手持ちスペアのPTOの長さが全く合わ
なかった。新品は機械屋で買うと恐らく四万円強なので、どうにも判断に迷う。安いネットの
ものも連休に突入していた時期でもあり、手配をかけても、早く届くか不明だったので、
今年もドライブハローの使用を見送ることにした。そのうちどこからかPTOシャフトの中古品を
見つけてこよう。とりあえず近所のクズ鉄屋には無かったが。機械とセットで使うものだから
単品では滅多に手に入らないそうだ。まあ当り前なのだが。
そんな訳で、もしもPTOシャフトが転がっていたら何に使うでもなくてもとりあえず確保しておく
事を強くお奨めする。
 
それでまあ、ハローが使用出来ずとも標準ロータリーで代掻きをするメリットもあるにはある。
それが以下。

・荒目に代をかけば、ある程度水田の透水を良が良くなり、作土深くまで酸素を含んだ水を
 供給し、根っこの張りをはじめ、全体的に健全なイネになる。
 
・アタッチ換装の手間が省けるので、例えば別々の圃場で耕起と代掻きを連続的に行える。
 
前者については、そもそも水が自由にならない田んぼなので、透水があり過ぎると、かえって
困る結果になる。生育の理想はそうだとしても、背に腹は代えられない。残念だ。
後者の理由が自分にとっては一番である。そもそも、小見川(香取)で稲作をしていた時期も
主にこの理由で使わなかった。
そして当然のことながら、標準ロータリーは著しく消耗が進んでいった。

無論、ハローもとても便利なものだ。畑でも実は使えて、緑肥や残渣。有機肥料などをごく
浅く鋤きこみたい時などは重宝する。
これからは、あるものをいかに上手に活用するか。そしていかに万遍なく消耗させて元を取るか
これを良く念頭に置いて取り組んでゆかなければならない。

そのために、まず必要なものは・・・機械類の格納庫。これが完成するまで機材は圃場で
ブルーシートを掛けて保管せざるを得ず、これが一番気分的によろしくない。
格納庫の工事もそれなりに進んではきたが、いつ完成するものやらという感も無くはない。
工事の様子をブログでも紹介してゆけば、それなりに早く出来上がるのかもしれないなと思う。

まずは、使いやすいものを

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行けども行けども渇いた砂漠・・・とかそういう光景ではなく、これはモミガラ。
とある大規模経営法人にて。高さにして3m以上、積まれている面積は一反部はあろうか。
それでも、一年分どころか数か月ぶんの量だという。

20160502_165804.jpg
 
規模に関わらず、稲作を営んでいるところで邪魔もの扱いされていることが多く、取りに行くと

『全部持ってっていい。』
『とにかく助かる』

と言われることばかり。
燻炭を育苗に使ったり、田んぼに撒いたり、生のままでも暗渠に入れたり、畑へ鋤きこんだり
、堆肥の材料に、鶏小屋の敷物にと、本来は使い道に困らない万能資材のはずなのだが、
どうも扱いが酷い。時には廃棄物処理費を払って引き取ってもらっているという所さえある。
 

【資源を大切にしなさい』 と、叩き込まれた身としては、こんなに良い物を放っておける筈は無い。
夕方になって、作業が落ち着いたら、軽トラでこれを回収しに出かけてゆき、燻炭を焼いたり
堆肥場に積んだりするのが日課になりつつある。
既に何トン運んできたかは判然としなくなってきたが、使いきれなくて困るということもなく
順調に田畑にブチ込んでいる。多少多めに入ったとしても、いわゆる三要素の肥料分は皆無
なので、あまり気にすることも無い。
 
じゃあ、何の効果があるのかというと、これもまた色々言われている。

・土壌物性の改善
・土壌PH(酸度を中性寄りに調整)
・微生物増加
・ケイ酸の補給
・水田から発生するメタンガスの抑制
・植樹の際の、活着/生育促進作用
 
良い事づくめのような資材だが、どうも文献を漁ってみても、これを多量投入したからといって
劇的に終了や成長が改善したという論文が見つからない。例外的にタマネギやイチゴが
良く育つという話はあるものの、過剰な期待をすべき資材ではない。
けれども、冒頭に述べたように、自分にとって確実に使い道はある。

また、悪さをするという話も殆ど無いが、C/N比は、生のモミガラは多量に土中に突っ込んだら
チッソ飢餓を起こしかねないような数字だし、可溶態のケイ酸含量も、ケイカル資材などには
遠く及ばない程度だったりと何か一般的な肥料や農業資材をこれで置き換えられるというもの
も見当たらない。なんとも不思議なものだ。
そんな理屈では、その辺の石などと変わらないように思えるが、農家はこぞって燻炭は良い
ものだと言う。では、何故に使わないのか・・・。

要するに、使い続けてどうなるかという話であって、使用してすぐに目に見える効果が現れ
なければ、わざわざ面倒な事をしてまで資材化する必要はない。という判断ではなかろうか。
そんなもの〇〇を買ってきたほうが手間も省けて経費も安い。

これは、化学肥料が普及するにつれて、ワラなどの有機物を様々な手法で農地に還元
するという考えが薄れて行った流れにやっぱり当てはまるのではないか。
別にモミガラが無くても作物は作れるし。という話になると、面倒な作業を排除出来る。
堆肥にしても自分で作らなくても、今やいくらでもその辺りの畜産農家から格安で手配出来る。

だとしても、だ。ここでそれらを立ち止まって考えよう。

この国で、リン鉱石は採れない。
家畜の排泄物は、主に何処由来のエサだったのか。 

本当に物質は局地で循環しているのか。実は農地は海外を含めた遥か遠方からの有機物で
溢れ、時には体の良いゴミ捨て場にされていないか。
農業利用という名目で、土壌や地下水、河川など周辺環境や生態をおびやかしたりはし
ていないか。

そのような観点から考えると、モミガラは極めて環境負荷も少なく、地域で循環させやすい
資源足りうることが見えてくる。なにしろ、成分が炭素とケイ素ばかりで、家畜糞尿などとは
根本的に中身が異なる。炭素は空中の二酸化炭素由来で、ケイ素は主に土中のものだろう。

モミガラは、東洋医学を学んだ療法士の処方する体質改善用の漢方薬の特性に似ている。
土が人体で、モミガラが漢方薬だ。何年も使い続けることに意味がある。

田畑を肥やす礎としてこれがありそうだと直感的に感じることもあり、今更だがこれを確実に
使いこなした上で、様々な有機物資材を自作してゆこうと思う。

中古農機よもやま話

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これまた随分前の写真になるが、引っ越しに祭し、色々な機械の処分をせざるを得なかった。
この18馬力も、知人に引き上げてもらい、やがてはそこからベトナムの地へ渡った。
手前の田植え機は、部品取り用として保存されているようだ。


IMG_0500.JPG
 
それにしても、ここ数年で、随分と古い農機が減ったように思える。いや、思えるのではなくて
本当に減っている。冒頭のようなトラクタを筆頭に、どんどん東南アジアや発展途上国へ輸出
されている。海外のバイヤーらは、構造がシンプルかつ堅牢な機種を好んで持って行く。
新しい物は、高い上に高度なデバイスが故障した際のリスクもあり、殆ど手を出さないという。

ちょこちょこ使いたいとか、〇〇作業専用機にしたいとか、お金をかけずに、それなりに使える
道具を揃えたいという人にうってつけだった、このような中古機械群は、少しずつ姿を消しつつ
ある。特に、20馬力前後のクラスが国内外ともに需要が高く、タマ数が減ってきている。

究極の後始末

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新天地へ移っても、やりたいことを始める前に、まず人の後片付けから仕事は始まる。
現在の田んぼは、ため池から流れてくる水路から直接水を引く形なので、以前のように用水の
自由は利かない。なにしろ、いつでも水が流れている訳ではなく、地区の水利担当者へ頼ま
ないといけなかったりする。雨などは、とても無駄には出来ない。

で、本日は何をしていたかというと、アゼ塗りと修正。毎度のように、小さな耕うん機をアゼのキワ
のみを雑に代かきしつつ、アゼの一部を直角に切り取り、その泥をひたすらアゼに盛り付けて
ゆく作業だ。しかし、そこへ至る前に、二重にも三重にも入ってた古い畦畔板を抜き、トラクタで
グズグズになってなっていたアゼを踏みつぶす作業があった。

家の人は言う。

『あの田んぼは深いし乾かない』
『水は大切にしなさい。』
『モグラの被害が多いから畦畔版を入れてあるのに抜くなんて・・・』

乾かないのは、幾重にも入れた畦畔版を何年も抜かないからだ。
モグラにアゼがやられるたら水持ちが悪くなるのは当たり前だが、そもそもアゼの手入れを
しないのが一番いけないことなのではなかろうか。畦畔版とて、入れたから必ず漏水が減ると
いうものでもなく、土に密着していること深く刺さっていること、刺さっている周囲に、きっちりと
泥が盛られていること。この三つがなければ上手く機能しない。
畦畔版は長年にわたり、アゼが徐々に踏圧を受けたことにより、あらぬ方向へ傾いでおり、その外側に更に新しいものが入れられていた。また、冬場にアゼの草を焼いたのか、溶けて変形
しているものも次々に掘り出される始末。田んぼ一枚のそれらを全てを抜くのに四時間。
使えるものとそうでないものを仕分けるのにまた三時間。踏みつぶしに一時間半。塗り直しに
半日以上。慣れた作業とは言っても、まあ疲れること。

そんな状況なのに、水は大切にしないさいなんて、説得力がない。
水を気にするなら、もっとよく土やら透水の仕組みを観察せえよと言いたい。
自分なりの方法を信じてきた方々を前にしては畏れ多いので、別に口にはしないが。
 
とにかく、以前耕作していた所よりも、田んぼの条件は良いのでなんとかなる。
けれども、こうして人の後始末を一所懸命に行っている間は、おそらく周囲の誰からも正当な
評価を受ける事は無いだろう。
農地は過去から受け継ぎ、未来へとつないでゆくものだというのは承知。しかし、どう受け継ぐ
のが良いかというのは、バトンを渡す人も受け取る人も、共に考えて然るべきだろう。
でないと、どこまで行けどもこのようにやるせない気持ちにばかりなるのだ。


他にも、重機でガチガチの耕盤が出来上がってしまっていた自作地(畑の成れの果て)を
まっとうな状態へ戻すべく、人力で暗渠を掘ったりと、耕作以前の作業に奔走中。
その間は、お金を稼ぐことなどとても出来はしない。人の後始末を行うのも自らの意志には
違いがないからだ。しなければしないで構わないが、新規就農以来七年間の経験から、
しなかった場合の落ちなど見えすぎて仕方がない。

妻には稼ぎの悪い亭主で申し訳なくも思う。
その代り、貯金が出来ないのなら、田畑に有機物の貯金をしよう。

 
そう・・・有機物の使い方・・人のやりたがらない仕事・・・あっ、ここでは報告していないけれども
昨年・一昨年と携わっていた、変わった仕事があったっけ。
 

多少は更新に対して意欲も出てきたような気にするが、どうも写真を上げづらい。
別に、凄惨な日々を過ごし続けているからとか、カメラが無いからとか、そういった理由でもなく
単純に撮影などそっちのけで作業ばかりしているからだ。

だったらもう、暫くは文字に特化させてみようかと思ったりもする。
どうせ以前から酷く文字だらけのブログではないか。
けれども、それはまあストイック過ぎるので、そのうちに以前と同じような感じに戻そうか。
それとも、アイキャッチとしてテキトーなものを毎回載せるとか。
そうだな・・・とりあえず・・・一年以上前に米袋に描いた安全靴の筆ペン画でも。

IMG_0421.JPG

結婚したので、これからはいよいよ【地に足つけて】という意思表示のつもりで描いてみたもの。
スケッチに二時間以上かかった。以来、ここまで手の込んだ作品は描いていない。


手の込んだものと言えば、そうだった。一年以上前になにやら読み物が完成していたっけ。
出来たは良いが、特に使い道も思い浮かばずに何人かにファイルを配ったのみとどまっている。
この歳になっての黒歴史作品だったとしたらイタいでは済まされないが、折角なので、これを
公開しておこうと思う。私の拙文が好きだと言う酔狂な御仁がおりましたら、暇つぶしにどうぞ。

 
タイトルは、≪雲竜と悟平≫

別に時代劇じゃあござんせんけど。
担い手不足とか、休耕地の増加とかTPPだとか、農業を取り巻く色々な不安要素が取沙汰
されてる昨今ですが、そんなもんを気にせずに楽しみながら出来るなら、それが一番いいじゃ
ないかって私ゃ常日ごろから思ってました。で、ある日、何か思い浮かんだので日記に鬱積を
ぶちまけるような気持ちで書き始めたんです。そしたら、それが随分長い事続きまして・・・。


ワードの方は、最近になって思い出したように多少校正や文言の付加を行った更新版。
PDFは、書きあがった瞬間そのままだが、細かい部分を特に気にしない方なら、こちらの
ほうが読みやすいかもしれない。

本編1.docx

本編1.pdf

小説好きの祖母は、老眼にムチ打ってなんとか読破してくれたが、他に特に誰かから感想を
聞いた訳でもない。中身は農的ラノベとでも言うべきものか。別に小難しいものでもない。

最初に思い浮かんだシナリオを丁寧に文章でトレースした結果、最初から最後まで漫画の
ような展開が続いていく感じに。発想の根本は、随分前に、童心社から発行された
【スゥィング】という本の一部描写について助言をしていたところからなのだが。
それもいつの記事だったか・・・。思い出したので、リンクでも。

http://agri.inaka-nikki.net/shinkisyuunou/post-426.php


そうか・・・もう五年も経つのか。
これは実に思い出深い上に好きな話なのだが、割と硬派な作品だったもので、参考にしつつも
ソフト路線へ振ってみた感じ。
 
全体的には、前職および就農以来の経験をヒントにし、登場人物はだいぶキャラの立って
いる知人たちをモデルにして(人の呼称は例外を除き雑草の名前)、一部には少しずつ自分の
スキルを分散させて持たせた。

なるべくギャグ要素を盛りつつ、話の流れそのものはかなり現実味を帯びたものにしたつもり。
というか、農的ファンタジーな作品とか、とてもじゃないが思い浮かばない。
書けるなら、そっちの方が面白いのかもしれないが、リアル路線で勘弁してください。

 
とまあ、こんな所で本日はおしまい。と。 
黒歴史にならなきゃいいが・・・。
もし読み切った猛者がおりましたら、差支えなければ感想でもお寄せくださいませ。

ノイエクラッセ

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毎日それはまあ元気に動き回っている。
草を刈ったり、畑の排水改良をしたり、燻炭を焼いたり、コヤシを撒いたり、苗に水をやったり。
特段変わったこともしていない。

以前携わっていた機械の研究開発の仕事のように、新しい技術に触れる事も挑戦することもない。
毎日の相棒である軽トラも、足グルマの軽も四半世紀前のもの。けれども、もっと前の農機も
現役なので、別に古いものだという認識も持てない。これではいけないというものが思い浮かばない。
 
でも考える。新しい農業ってなんだろう?
 
巷で取沙汰されるような農産物か?栽培方法か?どうビジネスに仕立てるかの戦略か?
 
あれ・・・これってのもまた、もしかして古い考え方なのではないか。
なにしろ、これらはカネの臭いはプンプンするけれども、時間的概念が無い。いや、無いと
言っては語弊があるか。けれども、チャンスだとか趨勢だとかトピックスだとかの、極めて短い
概念しかない。
要するに、人が作った世の中のこと、及び現世を生きる人を最も優先とする考え方だ。
もう、これには正直飽きた。だから古いと思えてくる。
  
では、これから必要なのはどういった考え方なのか・・・。
 
多分、≪現世の人の為のみに非ざる仕事≫
 
ああ、農業、いや農ってそういうことなのか。
圃場を維持するのも、土を肥やすのも、山の手入れをするのも。本来そういう意味の含まれる
作業だった。
 
それさえ解かっているならば、死ぬまで続けられるな。
人の一生どころでは済まないスパンの視点で仕事に取り組めるのなら、そんな良い生き方はない。今を生きるの一瞬一瞬だけのために、常に闇雲に忙しくする病気から解放されるのだから。

新しいとか、古いとかどうでもいい事じゃないか。
相手にしているものは、己の力など到底通用しないものどころか、逆に力を分けてもらっている
ばかりで。そんな尊いものに対して、人の観念を押し付けるなど、ナンセンスの極みなのだろう。

さてさて、何ヵ月ぶりだろうか。
いい加減、読者もいなくなってきたであろう頃に、更新をしてみる。

で、現在人見太郎は何をしているのかというと、同じ千葉県内のいすみ市という所に婿入りして農業を続けている訳で、もはや新規就農者とも呼べないような感じになってきた。
昨年末より始めた引っ越しは、これまで集めたモノの多さ故に困難を極め、今年の二月中旬にまで及んだ。それ以降はこちらでモチを作ったり、田んぼの準備をしたり、機械のメンテをしたり。今は作業場兼格納庫の工事を行っている。
婿入りした先は、もともと兼業農業であって、いきなり農業で生計が立てられる訳でもないので、農業を行うためのインフラはある程度自分自身、なおかつ自己資金で調えなければならない。

・・・ここまで書くと、特に以前と変化していないようにも思えるが、実際に自分自身も新規就農してからの足取りを繰り返しているような気がしないでもない。けれども、もう何もかも自分一人だけで悪戦苦闘するという修業は終わったようだ。

随分と年下の妻は信じられないくらいの働き者で、露地野菜やエディブルフラワー(食べられるお花)の栽培に躍起になっている。

やっぱり、それはそれで記事にすべきこともあるだろう。
気が向いたらになるかもしれないが、どうぞよろしくお願いします。

とかなんとかタイトルを決めたところで、普段の作業写真を撮る事すら忘れているのは悲しい限り。更新もすっかり日常的なものでなくなってしまっている。

かと言って、気が向いたらやるというものともやっぱり違う。そもそも、そんな中途半端なスタンスでは一向に気が向くことも無い。

いつものんびりと過ごせていて、今日は花を摘みにいこうかなとか、暇だから魚でも干そうかなという暮らしぶりならば大いにブログへ気もむくことだろう。
だが、マイペースで仕事が出来るという気楽さはあれど、やるべきことは山積していて、どれもこれも中途半端で事があまり進まない。だが別に慌ててもいない。慌ててもどうしようも無い事の方が多いから、神経がマヒしている。
 

誰しも、自分ではどうしようもない事ばかりの中にあって、農業というのは輪をかけて本当にどうしようもない要素しかない。気象などは当たり前として、就農ブログを書き始めた頃と比較しても、TPPだの放射能だの世情はだいぶ変わっている。これから就農を志す人は、思案する事柄も増えているのではないかと思う。
 

それで、その就農についてだ。世間では農に関心を抱く人も確実に増えてきたようで、時々は自分のところにも相談が来ることがある。最近では

【300~1000坪で、人を雇って自然農をやる場合、どれくらいの予算が必要ですか?】

こんな質問があった。
正直、少しでも知識のある人なら、これがどれほどの愚問かは理解できると思う。
けれども、ご本人はどうも真剣なようである。ならば真剣に返すより他はなし。

こういう方にはまず、自然農の概念から説明しなくてはならない。それについては、もうここでは話す必要もあるまい。とにかく、人を雇ってまで自然農を営み、それで収益を出そうとすることがどれほどリスクのある事なのか説明するのが大変だ。それでもやりたければ、まず自給的な生活を自ら実践し、余力が出た部分について農業化すれば良いという助言になる。

得てして、こういった質問をしてくる比較的余裕のある人の発想は、【おカネをどれくらい用意すれば経営が成立するか、更に儲かるか】という考えが最初に来る。そうではなくて、【儲からなくてもどうしたら続けられるか】という位本気であって欲しいものだが。いやむしろ、時代の趨勢を鑑みるに、これからの農業なんて、どう考えてもそんなものでしかない。
 

儲かるからやるというのは非常に大切なのだが、儲けに徹するなら、事業に不都合な要素は可能な限り排除しなければならない。それを過度に推し進めると、おそらくそこでの労働環境は都会と変わらない若しくは、肉体を酷使する労働ゆえに更に悪化する可能性が出てくる。だとすると、就農先としての農業法人や株式会社の処遇というのは魅力に乏しいものになり、優秀な人材が集まらなくなる。そして人が育たない → 辞める/潰れる が農業関係者の中で当り前なものとなる。それではいけない。農業は、国民の胃袋を担う重要な仕事だ。それは、現在を生きるものの都合だけで好きな時に始め、いつでも辞めて良いというものと違う。なにしろ、そこに農地があるという事は、その土地がは拓かれてから現在に至るまで、幾多の命を繋いできており、これから先も存続し続ける限り、まだこの世に生を受けていない人や家畜など、様々な生命を養うという事なのだ。

いささか極端な表現になるが、儲からなくなったら、土地の生産性が悪化したら事業や圃場を放棄するというスタンスは、未来からの搾取にも等しいとも言える。現世を生きる者は諸々の権利を確かに授かっている。けれども、次世代の人々から様々な権利を剥奪する権利まではなかろう。だから敢えて厳し目に書いておいた。

やると志すのなら、例え厳しくても続けなければいけないことである。
えげつない国際競争にさらされようが、補助金があまり期待できなかろうが、無理解な購買者に尊い自らの労働をさげすまれようが・・・。

それらを克服して続けるというのは、おそらく儲かる仕組みづくりを考えては仕掛ける経営をするより難しい上に辛いことだろう。

本当の仕切り直し

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一昨年の秋に、更新再開の報告をしたまま、昨年は遂に一度も更新せず。
誰もが当ブログのチェックを諦めるか、コイツ農業やめたか、まさか死んだのでは?
と思うような展開だったが、本業そのものはボチボチどころではなく続いている。玄米モチも
絶賛製造中であるし、昨年に作付けした新品種も好評で完売した。学生の受け入れも継続
している。それに加えて昨年から新しい展開に突入していた。

だったら、何故それをアップしないのか・・・

単刀直入に説明すると、結婚したからだ。農家の婿として。それが決まったのは一年前の冬。
いいなと感じた人の実家が小さな農家だったというだけで、自分としては田んぼや畑と結婚した
つもりも無いのだし、諸事情もあって向こうのご実家へ移動するのは今年の秋以降。なので、
この就農地での耕作はまだ続いている。本業以外に受けた二件の仕事もあっててんやわんやだ。

さて、この状況、果たして新規就農ブログで扱うべきものなのかと考えあぐねたまま、早一年が
経過してしまった。なにしろ、農業は続けるとは言え、この地でずっとやってゆくという話では
無くなってしまったのである。この地の担い手として地域だけでなく公的にも位置づけられた
自分にとって、それはうしろめたくもあった。それも含めて早めに報告して、記録を続ける
べきだったのかもしれないが、気持ち的にどうにも踏ん切りがつかなかったという他には
なんとも言いようが無い。新しい道が見えて、それに向かってゆこうという気持ちと、ここを
離れることの口惜しさのようなものが、この一年間、頭の中でせめぎ合っていたというか。

とにかく、このままではいけないと思う。
移動の準備がどうだとか、向こうのご実家の自作地の一部が竹藪と化しており、それを畑へ
戻すのに難儀しているとか、ヤブ対策に用意した機械がどうだとか、おそらくネタには事欠く
まい。そんな記事を読みたがっている人だって、まだ少しはいるだろう。以前よりも多忙になって
しまったので、更新頻度には期待しないで欲しいが、出来る限りの記録を残そう。この地へ来て
早七年目。折角真面目にやってきたのだから。そんな姿勢が実ったのか、私に次いで同じ
土地に稲作を行う新規就農者が現れたのだから。

そんな訳で、ぼちぼち濃い記事をまた上げてゆくと思います。今後ともどうぞ宜しく。

余談だが、ブログを止めている間も何か手すが空いた時には思い浮かんだことを書いてみたり
していた。facebookとかありきたりのものも、たまには書くが、そうではない。なんと小説らしき
ものが出来上がった。ダラダラと気が向いた時に数ページずつ重ねた結果、300ページを超す
冗長なものになったが、特に使い道を考えていなかったので、特定の数名に公開したのみに
とどまっている。拙文かもしれないが、そのうちここへ来れば誰でも読めるようにしておこうかと
思う。今すぐ読んでみたいという酔狂な方がもしいるのなら、臆せずに、一番上の連絡先へ
メールをして欲しい。ワードでもPDFでも適当なファイルを送ろうと思う。
 
 
どうせだ、営業もしておこう。
コメ・玄米モチも販売は継続中。欲しいという人がいたら随時ご連絡を。(モチは三月いっぱい)
玄米モチの加工は年を重ねるごとに工夫が進んできたようで、異様に軽い食感と程よい甘味を
備えるに至った。結果、洋風の食材や、ひいては赤ワインやチョコレートまで、異様に幅広い
親和性を得ることに成功。感覚で言うと、モチであることに変わりはないのだが、使い方に
よってはクラッカーやフランスパンに近いものにも成り得るものになってきた。

自画自賛っぽくて嫌だが、まともに営業していないのに注文が来る・・・という事は、少しは
自信を持って良いものらしい。

 
それでは、久々の報告はこの辺りで。
次はあれだ・・・軽トラのエンジンが死んだ話でもしようか。まったく仕事がしづらくて仕方がない。
写真もしっかり撮っておかなければなるまい。

なんとか再開を始めたものの、なんだか画像の読み込みがどうしようもなく捗らない。
周辺機器の動作が良くないのか、デジカメに入っているSDカードの不良なのか、どうにも
判然としないが、これまで散々たくさんの写真を上げてきた身としては、やはり困ってしまう。
 
でもまあ、どうせ今日行った作業は草刈り程度なのだから、もうその手の話題は無理に上げなく
ても良いだろうか。しかし、何時、どのような作業を行ったかは一応記しておこう。

11月28日(木) くもり

・休耕田の周辺草刈り(減反ぶん三反+無償管理地一反強+農道沿い二枚)
 以降は耕起準備のため一度雑草を焼く予定

こうやって書いてみると二行で終わってしまう。しかも、何処についてかは、詳しく書くと
地名や人名などの固有名詞を用いなくてはならなくなる。それは流石に避けたい。
写真とは偉大なものなり。
 
でまあ、もう冬になるというのに草刈りが続いているのである。今年になってから、次々と
耕作をして欲しいと頼まれたものの、こちらにも圃場にも諸々の事情があり、今年の作付は
断った田んぼばかり。それでも、放っておいてどうこうなるものでもないので、草刈りやら
耕起程度の最低限の管理は引き受けたが、どう考えても単なるボランティアでしかない。
一部は減反に充てたりもしているが、転換作物が植えられるはずも無く、戸別所得補償を
受け取ってみたところで、大して足しになるものでも無い。無いよりはマシだし、なによりその
補助金は血税で賄われているのだから、文句を言うべくも無いが・・・。
 
そういえば補助金だ。今年になってから、ようやく【青年農業者給付金】というものを受け取け取る
ことが出来た。就農五年目にして初のまともな補助金を手にした訳である。既に就農して三年
以上が経過しているというカウントになるため、給付を受けられる期間は来年までとなるが、
よく使い道を考えて有効に利用しよう。何も考えないでいると、本当にあっと言う間に生活費と
して消えてしまい、何も残らなそうだ。しっかりと形のあるものに変えておかなければならない。

就農を志す人に伝えたいのは、

【何に使っても良いお金150万円の給付が受けられるから農業を始めよう】

という短絡的な考えを絶対に持って欲しくないということだ。確かに助かる制度ではあるが、
仮に全くのゼロから始めるにあたって、その程度のものがあったからとて安心することなど
到底出来ないと同時に、ごく小規模で将来も集約化が期待できないような就農ケースの場合
は、給付されない可能性もあるということを頭に入れておいて欲しい。また、もともと農家の
息子などが、家から経営を分離させ独立するという形の就農も、この給付金の対象となるが、
その場合でも、将来はある程度まで規模拡大をするという前提が必要になる。

農業を行う上でのインフラがあろうがなかろうが、基本的には飽くまでも国策に則った形で
営農プランを立てる者しか、給付を認めない仕組みとなっているのは当然の事だ。
従って、経営開始型給付金の場合、対象は主に認定就農者(該当地域が人・農地プランに
位置付けられており、農業を行う上での拠点・設備等を有していること、及び該当地域で
本人が将来の担い手として周辺農業者や農業委員から承認されていること )となる。
このための書類や、地域に自分を認知してもらうための手続きは、本人も自治体の農政側も
割と大変で、前例のない地域の場合、先ずは【人・農地プラン】に自分の地域が登録される
ように動く必要がある。対応は、自治体によって異なるので、スムーズにゆく所もあれば、全く
そうでない所もあるということは知っておくべきだろう。いずれにせよ、本気で取り組んでいると
いう姿勢が農政や地域に伝わらなければ給付は受けられない。自分の場合、それに至るまで
約一年半を要した。(水稲で就農するという異例なケースだったのが時間を要した要因のひとつ)
 
・・・既にこの辺りでハードルが高いような気もするが、就農したら150万円貰えるとか思って
いるのは相当甘い。国にしても社会にしてもフルイは良く出来ている。

就農準備型の場合は県の農大などの研修施設ならびに、県の認める農業者などで研修を
受けている段階の者となる。こちらは開始型と比べても割と給付が受けやすいと言える。
通常の志願者へは、自分のようにいきなり知らない土地に飛び込んでゆくより、こちらの方を
強く勧めたい。

もっと詳しく知りたい読者もいるだろうとは思うし、それなりに裏話もある。
しかし、かいつまんで説明すると、上記のようにしかならない。

叛骨精神のみで始めた仕事だが、気が付くと自分の指導の仕方も県や市の農政とあまり
変わらないものになっていることに気づく。イバラの道をどうして人に勧められようか。
  

「稲作で新規就農したいんです!」

『君ねぇ、そんな大変なことするもんじゃありませんよ。自殺行為に近いよ。』

「どうしてもやってみたいんです。」

『じゃあ止めません。けど、どうやってお金を用意するの?軌道に乗るまでどうやって暮らすの?』
 
「・・・」

自分が銀行に努めていたとして、上の会話のような青年が現れて融資してくださいと言って
きたら即座に断るだろう。農政の職員だったとしても、細かな計画書を書かせ、徹底的に
ダメ出しをして、挫けない人かどうか、当面は様子を見ることだろう。
そして、この人なら大丈夫そうだと判断した段階から、本気で支援を始める。

少々厳しいな表現だったかもしれないが、これがは出来るだけ主体者と協力者のリスクを
減らしつつ、精神面での信頼関係を構築する一番初歩的で有効なプロセスだと言える。
この段階でつまづくような人は、もし農村で暮らし始めても、周囲と相容れない状況を
作りやすくなる。確かにそこで何をしようが、ダメだったらとっとと辞めて出てゆこうが本人の
勝手ではあろう。けれども、本人がいなくなったとて、余所者がやってきて何をしていったか
という記憶と共に地域の人や農地は残る。

知らない土地に入り、良好な関係を築きあげ、人の往来を増やしたり、更に定住者が
増えてゆくようになるか、外の人間に排他的な環境を生み出し、将来そこで生活しようとする
全ての人々にまで禍根を残すか、どちらが望ましいだろう?
 
別に上記のような小難しい事を考えずとも、要件を全うすれば農地の貸借や売買、耕作は
誰にでも可能である。しかしその権利を持っていると言っても、忘れてはいけないのは、
地域だけでなく国全体で考えてみても農地が極めてパブリックな空間であることだ。安定した
食糧生産の基盤でもあり、景観や生態保全の目的、災害時の緩衝帯、乱開発への抑止力など
農地の機能は挙げればキリが無い。そこを管理する権利というものは、将来にわたってその
維持を約束するという意味が必ず含まれている。本来それこそが耕作者主義のはずだ。
そのような感覚は、徐々に失われつつあるが、それを全う出来ない者に土地を委ね続ける事が
いかに危険かは、農に直接的に関わるもので無くても、毎日何がしかの食物を口にする以上は
知っておく必要はある。人の価値観は多種多様であって然り。けれども、自分のみならず、将来
の世代の生命活動に関与する話をそれと一緒にしてはいけない。
繰り返すが、それを理解出来ない者が手を付けてよい事業とは到底考えられないのだ。

農ブームなどどうでも良い。農業とは最初からそのようなものと無縁である。
 

やるなとは言わない。ただ政策に媚を売るような計画を書いて、その通りになるよう愚直に
実践しろとも言わない。ただ、始めようと考えるよりも先に、どうやったら続けられるのか、
脱落者が多い原因は何なのかをよくよく考えてみる事こそが必要だとつくづく思う。
 
 
それにしても今回は、実践者として発信しなければならないという使命感が働いたのだが
なんとも・・・本来はどこぞのお役人さんからも伝えてもらいたい内容になったものだ。

#579 アタマ整理中

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なんにも書かぬまま、気が付いたら冬が始まりそうだ。

更新再開に必要な環境は整った。しかし、ちしばらく中断して、あらためて考えてみると
書きたいことが何なのか、イマイチ自分でもよく判らなくなってきている。

無論、ブログなのだから、何を書いても良いはずだ。読者の方々の要望に応えるも良い
だろうし、日々の苦労をグチっても良いし、栽培中の作物観察や実験記録にしても良い。
実際に今までもそのように利用してきた。本来ならば、今後もそうすべきだし、そのように
するつもりではある。
 
ただ、本当に伝えたいことは現在何なのだろうかと。これがはっきりしないまま、その日
その時の気分を挙げてゆくというのが、どうにもすっきりしない。そんな中に時折
志を見せてみたところで、そうではない記事の中にそれは埋没してしまうかもしれないし、
ひいては自らの活動の軸がブレてしまうような気がしてならない。
ここらで長時間立ち止まってみたのは、無意識にそれを危惧しての事だったようにも思える。

 
 
「今どんな気持ち?」
 
言わずもがな、有名なソーシャルネットワークサービスのコピー。
気分で生きる世のツールであることをここまで端的に表現しているのは流石である。

知人との連絡や消息、近況の確認、諸行事の告知など、非常に便利ではあるのだが、
やはり依存する気にはなれない。果たしてこのようなツールに溺れ、気持ちに流されて生きる
ことがそんなに良い生き方なのだろうかと、普段通りしょうもない事を考えてしまうからだ。
 
「〇〇なう」 的な内容を毎日せっせとささやいてみたところで、そのような情報を欲する人など
そうそう居るものでもない。もしもいるとすれば、投稿主に心酔しているかストーカーの類だろう。
ならば、文章の主は何故それを毎日せっせと投稿しなければならないのだろう。
彼は「〇〇なう」をそこまで全世界に発信したいのだろうか・・・そんなはずも無さそうだ。
気分をその都度綴る必要性・・・いや、綴ってさえいない。キーボードを叩くか、スマートフォンの
画面に触れているだけではないか。例えば肉筆で「ラーメン〇〇なう」なる文章を挿絵つきで
残している人間がいたら、それはかなりの奇人である。しかし、綴るという表現は本来そう
いったケースで用いるべきものだ。綴っていない、書いていない、描いていないのだから、
tweetないしwisperという表現はしっくりくるのも当然だろう。従って、これまで自分がアップ
し続けてきた諸々の電子データも極端な解釈をすれば、それらと同じようなものだと言える。
需要はあったのかもしれない。けれど当人が何をどう発信すべきか、全てが釈然としない
ことに気づいてしまうと、継続は立ち行かなくなる。もっともらしい理屈を述べてきたが、これとて
更新をサボるようになった時点で釈然としない気分に真剣に対峙出来ずに呑まれてしまって
いるという訳だ。これが、システムに飽きて「〇〇なう」の更新を止めるのと何が違うというのか。

仮にそれが続けられたとしても結局、本来胸の奥底にある言葉はいつも表面には現れず、
気分のみが広大なエリアに向けてダラダラと無目的に発信されてゆく。そうやって気分を発散
することが、当人にとって精神を安定させる手段となりうるのならば、もはや何処にも本当に
伝えたいことなど残るまい。そして、いつの間にかただ発信すること自体が目的化してしまう。
そんな事になる位ならば、誰に見せるでもなく手書きの日記でもつけた方が良いに決まっている。
なにしろ、人の気分というものは意志よりも簡単に他人へと伝播してゆく。染まりたくなくても、
知らないうちに染まるのだ。この影響力は個々においては無力に等しいが、集まれば意図せずに
、人々を扇動することに繋がり兼ねない。それで良い時も良くない時もあるのだが、あまりに
無自覚かつ間接的な気持ちのやりとりを続けていると、自らの精神状態すら正確に判断
出来なくなる。現代は、そうやってネットを触媒とした気持ちの連鎖による暴走が起きて
いるような気がしてならない。そう感じるから、無意味な気分の発信は慎みたくなる。
逆に、それを利用して世論を形成しようという企みが増えた場合、ネット上では次第に個々が
自由に己の考えを表すことが困難になってゆくだろう。自由闊達な議論の場というネットの美点
そのものが失われ、誰も意図していないのに自動言論統制機能として働き始めたら、その
伝播力から考えて、凄まじい速さで社会構造や人の思考そのものが画一化され、憲法21条
なんぞは形骸化してしまうに違いない。そこに独善的で強力な指導者でも現れたとしても
それは人々が望んだことだと言えるのだろうか。

さて、少々大袈裟になったが、そんな潜在的なリスクに富んだネット上に放たれた個々の【気分】
をひとつの情報として扱ってよいものなのだろうか。【情報】とは、本来意志【情】を持った者が、
誰かにそれを伝えたい【報】と感じ、しっかりと受け取り手が存在する場合に成立する概念だと
思っている自分としては、やはり【気分】とは区別する必要があると思っている。

そんな情報とも呼べないような浮遊感に満ちた言葉で、巷が飽和するようなところまできている
というのに、今さら自らの意志を文章に変換し、あたかも人と同じようにネットの底なし沼へ
投げ込んでみて、それはどこまで人に伝わるものだろうかと疑問に思ったとき、どうしてもネット
世界に対して、その限界と一抹の失望感を抱くことになる。そして次の瞬間には自らの意志が
簡単に人の気分に染まって気が変わるのではないかという恐怖感がやってくる。

また、ネットを利用するにあたり、例えそこに厳しい現実があり、それを伝えたいという気持ちが
あったとしても、スクリーン越しになると仮想空間というフィルターがかかってしまう。その
フィルターの内側は、誠に都合の良い事ばかりを見つけやすい環境でもあって、人はそんな
ヴァーチャルな現実を見聞きして物事の本質を理解し、それから先への想像力と行動力を
充分に喚起することが出来るものだろうかと思うと、どうしても積極的になれなくなる事がある。
それでも最終的には何らかの得るものがあるだろうと信じて、眼前の郵便ポストならぬ【投稿】
や【送信】と書かれたアイコンを矢印でつっつく訳だが、人と直接話す場合と同様の効果など
想像してはいない。

「遠くの人にも発信できてるんだから、そのうち誰かが反応するんじゃないの?」

程度の淡い希望のみしか得られないのである。必死で何か考えてみても、結局はその程度の
気持ちしか載せられなかったことは、本当に不本意でもあり、悲しいものだ。どんなにソーシャル
な【お友達】が増えたからといって、親密な隣人に、ネットではどうしても勝てない。ただ、親密な
隣人が増えるきっかけにもなり得るというのは否定出来ないので利用するというだけの話だ。

 

たかが記録を残すというだけの話から、どうにもとっ散らかったものだが、いずれにせよ自分に
とって気分に呑まれてゆくこという事は、大局に身を委ね、流されて生きるを肯定するも
同じだ。それが嫌ならば、やはりそこから一線を画したところに普段からしっかりと身を置き、
特定の表現手段に依存せずに暮らす他はない。
それがまあ、割と簡単に実現出来る手段があるとするなら、そのうちの一つは農的な暮らし
なのだろう。日々の仕事そのものが、創作的であると感じながら生きられていればそれで
良いのではなかろうか。

当ブログはそんな様子を垣間見せるための単なる手段であって、決してそれ以上にも以下にも
成り得ない。そんな事も理解出来ないまま、何年もこれを更新してきたのかと思うと、少々
気恥ずかしくもなるのだが、常に何処かにあったむず痒さもこれで少しは和らぎ、落ち着いて
向き合う事が出来そうだ。

それでも、やっぱり私はPCに向いていない対話偏重型アナログ人間のようだ。

更新を再開します

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突然、更新が途絶えてから三か月経過してしまいましたが、私は元気に作業しております。
その間、当ブログをご愛読いただいている読者さまには大変もどかしい思いをさせた事に
ついて、お詫び申し上げます

更新停止の理由は、以前使用していたPCのハードディスクが突如クラッシュしてしまった
ためですが、その後はしばらくのんびりとPC無しの生活を過ごしていました。
無いなら無いで割と気楽でいられるので、それも良いものかと感じておりましたが、やはり
続けてきたことをずっとうっちゃっておく訳にもゆかないと考えを改め、再開に踏み切りました。

新しいPCになってから、IEのマッチングが良くないようで今まで同様にブログがいじれない、
これまで使用していた画像編集ソフトの不具合多発、だましだまし使ってきたデジカメの
誤作動など、細々したトラブルが頻発するため、思うように操作が出来ない状況ですが、
少しずつ改善してペースをもとに戻していきたいと思っております。

それでは、ご迷惑をおかけしましたが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
平成25年10月二日
人見太郎

P1070419.JPG

先月も、やそはちは絶え間なく活動していた訳だが、更新をしていなかった。
駆け足に、ここ一ヶ月間の動きを追ってみよう。
 
 
六月初旬。田植えを行ってから一ヶ月になるが、まだチェーン除草が有効。

相変わらずのチェーン除草.JPG
 
縦横に引く。そろそろ抜けてこない草が目だってきた。
引くほうも、何度か経験しているので慣れてきたのかな?それでも辛そうだけど。
 
 
この時期まで、補植は続ける。
 
補植したんだけどねぇ.JPG
 
今年は去年よりも欠株があるような・・・。植えても溶けてなくなったりするものも
多い。投入した有機物の量が昨年より増えて、抑草効果を発揮すると同時に植えた
ばかりのイネまで消えてしまうことがあるようだ。
 
 
中旬からは、毎度の手押し除草機が登場。

 
手押し除草機登場.JPG
 
これを使っていると、周囲の農家さんたちが懐かしがってくれましてねぇ。
世間話も弾みます。使い方も良く教わっておいてね。

#577 いきもの月間

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雨が降らず、相変わらず用水も出たり出なかったりするので、田んぼも深水管理を
維持しきれないところがだいぶ出てきた。ある程度の雑草害は覚悟する必要がある。
途中までは良い感じで管理出来ていたところは余計に残念だ。諦めずに草取りを
頑張ろう。
 
 
さて、なんだかこのところは生き物に目をやる事が多い。
大きい物では、先週やってきたオスの捨て猫。二年に一度は必ず作業場に子猫が
迷い込んでくる。 

たかさぶろう.JPG
 
捨て猫の割に、容姿も整っていて性格も非常に温厚かつ人懐こい。里親に名乗り出て
くださった方もおり、どうやら幸せになれそうだ。
名前は三匹目の迷い猫という訳で【たかさぶろう】。今回も雑草の名前にした。
なんというか、雑草の名前は秀逸なものが多いと思う。
 
 
田んぼには、カエルがうじゃうじゃ。
毎度の事なのであまり気にしていなかったが、今年はアマガエルなどが少なく
トウキョウダルマガエルがやたら目に付く。珍しくもないのに絶滅危惧種だったり
するのが何とも言えない。 
 
トウキョウダルマさん.JPG
 
オタマジャクシも多い。変態途上の幼生を観察してみると、やっぱりコイツのオタマ
っぽい。他にもツチガエルやウシガエルなどもたまに見かけるが、そんなに数は多く
ない。とにかく、現在はコイツが優先種となっている。 
 
新たに整備した側溝には何がいるのかというと、そんなに生き物の種類は多くない。
用水路はコンクリートの三面張りの上、田んぼとの落差がありすぎて生物が水路と
田んぼを往来することも出来ないためか、ビオトープの環境に較べて生物相はまだまだ
単調のままである。それでも生物の種類が少ないなりに、一応生態系としては各々の
バランスは取れているようだ。田んぼを覗き込んでみると、ユスリカの幼虫ばかりと
いう事も以前はあったけれど、現在はそうでも無くなったのだから少しはマシに
なった田んぼが増えたと言うことだ。また、シオカラトンボやヤンマ・アカネ類の
トンボが増えてきているのは嬉しい。
小型の魚やエビ・ホタルやゲンゴロウくらいは生息出来そうな環境は徐々に整いつつ
あるのだが、一度地域から完全に姿を消してしまった生き物を再び定着させるのは
難しい。生態の復元を考える場合は、やみくもに放流すれば良いというものでも無く、
いたであろう生物を出来る限り近場から探してきてこなければならない。他所から
良かれと思って生き物を持ってきて、こちらの生物相を逆に破壊しては本末転倒。
出来る限り放流は慎重に検討する必要がある。

ホタルなどは地域によって点滅間隔が異なっており、遠方から移入した
場合は、在来のものとの間で混乱を招き、共倒れになったりしかねない。また、雄性
発生(繁殖の際、雄の遺伝子のみを引き継いだ個体のみが生まれる)するタイワンシジミ
などを在来シジミのいる水域に放流すると、数年でその水域のシジミがタイワンシジミ
に置き換わってしまったりする。スーパーで売られているドジョウはカラドジョウと
いう外来種の場合もあるが、生態がドジョウとほぼ同じなので、定着すると在来ドジョウ
と競合が起こる・・・。

例を挙げるとキリが無いが、同種の生物でも地域によって個体群の性質が少しずつ
異なっているため、遺伝的撹乱を避けるため、無闇な移入・定着活動は行わない方が
良いとされる。その認識があるのは、やはり少数の有識者であって、問題意識が
一般人に浸透していないのが、やはり一番問題なのではないかと思う。
何も考えずに放流する人は、そもそも罪の意識など無い。生き物がただ増えれば
良いと思うから放流するだけである。
多摩川のようにそんな事を気にするまでも無いほどカオスな生物相が出来上がって
しまってからでは遅い。まあ、それはそれで面白い一面もあるのだが・・・。
 
 

気を取り直して、これはいったい何の生き物でしょう?
 
こいつらはなんでしょう?.JPG
 

#576 よく見てみよう

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6/18(火)
・チェーン除草四反
・草刈り(ヤブ化した田んぼ一反)
(他、雨のため雑務処理)


6/19(水)
・追肥(魔の田んぼ・小さいほうのザル田・小さいけどまともな田んぼ)
・畦畔修正
・チェーン除草四反
・草刈り(耕作放棄地)

6/20(木)
・畦畔修正(大きい方のザル田)
・チェーン除草一反
・手取り除草三畝

6/21(金)
・チェーン除草二反
・手取り除草2畝


草刈りと草取りばかりの時期に入った。
午前中作業を済ますと、午後は雨といった天気が続き、思うようにはかどらないが、
そのおかげで田んぼが干上がる事も無い。
 

草刈りをしているときは、しばしば虫の襲来に遭う。
18時から日没直前までは、特にまとまってくる。皮膚が露出している箇所ばかりを
集中して刺されるため、耳たぶなどは痒いのをお通り越して熱く感じるほどだ。

虫の来襲がきついです.JPG
 
しかし、始めてしまった作業を中座させると後の作業に影響が出るので、その場を
投げ出す訳にはいかない。この田んぼには匍匐性の雑草もはびこってしまったため、
地ギワから刈らなくてはいけないが、蒸し暑さで大汗をかく中で、顔面に飛んでくる
泥、そして虫とあってはもう不快というレベルを通り越して発狂しそうな程だ。
作業が終わって、帰ってきたときの安堵感もそれ相応。

虫への対応としては、まず、虫除けスプレーを衣類に滲み込ませる。そして、作業着を
しっかり上まで閉めて襟を立て、手ぬぐいを頭から両耳と頬が隠れるように垂らし、
首筋まで覆う。その上で着帽。厚手の皮手袋なら、大型のアブでも容易には貫通出来ない。

先週は、ようやく田植えが落ち着いた。
残すところは後一枚。こちらは月末の予定なのでもう流しモードで良いだろう。

田植え一段落のお知らせ.JPG
 
モチ米の苗はギリギリ。今年は余る苗が殆ど出ないように調整した。
これはこれで博打のようなものだが、正直、用意するのがもう億劫で仕方が無かった。
 
他、一連の作業は以下。

・6/12(水)畦畔修正三反五畝、代かき仕上げ三反五畝、チェーン除草一反、
        追肥(コシヒカリ/ボカシペレット40Kg/二反)

・6/13(木)雨、消耗品の買出し、漏水箇所補修、代かき五畝(代行)

・6/14(金)チェーン除草二反五畝、田植え三反五畝、

・6/15(土)肥料散布120Kg(三反五畝/ボカシペレット80Kg、水稲用
        有機肥料20Kg、魚粉ベース20Kg)チェーン除草二反、手取り
        除草(アシカキ/スズメノヒエ)、草刈り(畦畔/法面二反五畝、
        休耕地の導線及び法面

・6/16(日)やそはち受け入れ、手取り除草四畝、

・6/17(月)チェーン除草三反五畝 畦畔修正五畝(代行)、田植え五畝(代行)、
 
 
要塞田んぼの水路側は、今年も畦畔板を挿す。
雨もあり、水位は順調に上昇。

畦畔板きました.JPG

二枚で100m強。この作業を想定して事前に準備していたので、今回は非常に
挿し易かった。

本日(17日)より、中干し期のため用水は暫く止まる。今のところ全ての
田んぼの水位は問題なし。

毎度、当ブログをお読みくださりありがとうございます。

表題のとおり、これより暫く(数ヶ月)の間、ブログ記事へのコメント受付を
中断させていただきます。

これまで、有意義な情報や激励のお言葉、様々な質問などを読者の皆様からいただき、
それらについて誠意を持って対応してきたつもりですので、非常に残念ですが、ここの
ところ海外からと思われるスパムコメントが一日に40件以上も書き込まれるように
なり、毎日削除しておりました。しかし、どうやら増える一方のようです。

コメントを止めると、過去のコメントまで読めなくなってしまいますが、どうぞ
ご理解をお願い申し上げます。

尚、どうしても質問やご意見などがある方は、引き続き私のPCまで直接ご連絡
くださいますようお願い申し上げます。
 
 
平成25年6月12日

人見 太郎

#574 雨待ち

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6/5(水)
・チェーン除草二反
・草刈り四反
・仕上げ代一反五畝

6/6(木)
・田植え一反五畝
・畦畔修正三枚
・肥料散布40Kg(即効性魚粉ベース)
・チェーン除草三反

・6/7~9
どうしても外せない所用あり、仙台へ出かける
 
6/10(月)
・チェーン除草三反五畝
・肥料散布40Kg(ボカシペレット)
 
6/11(火)
・チェーン除草二反五畝
・代かき三反五畝

 
前回の更新から、あっという間に一週間が過ぎた。
三日ほど作業を空けてしまったので、巻きなおさねばならないが、どうにも
体が重い。いよいよ疲労が蓄積してきたか。休日扱いの三日間も気分転換には
なるが、別に疲れが抜ける訳でもない。もう一頑張り出来るよう、出来るだけ
雨の日は回復に専念しよう。
 
雨・・・そう、ここのところは雨が降っていなかった。
農業用水もなんだかチョボチョボしか出ない日が多く、要塞田んぼでは
少々困った事になっている。

 
ここは、本来湧き水のみで栽培が可能な田んぼだが、湧き水をせき止めるダムの
作りこみが甘く、ダム部より常時若干の漏水が起きている。その若干の水が
抜けているせいで、田んぼの水位を思うように上げられない。

水はあるのに水不足.JPG
 
代かきを行ってみたものの、水が乗りきらない。これでは整地も田植えも困難だ。
雨が降って水量が増えたら、水の通路を改善し、畦畔板を挿しておこう。
 
 
要塞田んぼ上の段は、比較的水を保っている。
 
上ならいけるのでは.JPG
 
けれども、やはり少々足りない。
こちらも畦畔板で対応する必要はあるだろう。
 
 
最もヤバいのは、棚田の一番上。 
ここは、湧き水スポットと田んぼを文理していないので、どうしても湧き水のみで
栽培する事は出来ないのだが、用水の圧力が足らず、まともに水が上がってこない。
 
ここは溜め池にでもすべき.JPG
 
水などまるで溜まらない。一応、資材だけは投入してあるため、意地でも植えて
やろうかと思っているが、すぐそこに水があるのに、なんという事だろう。
それに加えじきにこの辺りは強制中干しで用水の供給自体が暫く止まる。
用水費を払っているのだから、排水溝をせき止めてポンプで水を上げるの癪だ。
ならば、まとまった雨が降るのを待つ他には無い。

そもそも当地には潤沢に水があるのに、ことごとくそれをドブに流し、わざわざ遠く
から農業用水を圧送してくるシステムのほうがおかしいのだ。出なくて困ることの
無いように管理するというのが一番まっとうであろう。だったら、この@てっぺんの
生産性の良くない田んぼなど、溜め池にでもしておけば良いのだ。

ここまでが昨日の話。
作業が終わる頃、雨が降ってきた。どうせならもう少し早く降れば良かったのにと
思うが、こればかりはどうしようも無い。むしろ降った事に感謝しなければならない。
とかく、梅雨時期とは思えない程雨が降らなかった。
毎年天気がおかしい。
季節相応の気象はこれまで生きてきた中でしっかり刷り込まれているのに、
毎年どこか狂っている。このままでは季節感がどんどん薄れてゆく。
それでも暮らしてはゆけるのかもしれないが、なんとも寂しいものだ。

6/4(火)
・予備モチ米苗の酢酸処理及び苗代投入
・チェーン除草二反
・種蒔き14枚(ミルキースター)
・代かき二反
 
 
なんというか、育苗と田植え準備と除草。
五月上旬からダラダラ一ヶ月以上も田植えを行い続けるスタイルであるが故、
やたらとやる事が多い。とは言っても、この時期に種蒔きをするのは異例の事。
植えれるのかは知らないが、一応急に増えた田んぼ用に苗だけはこさえておかなければ
ならない。いい加減、育苗作業の手間は少なくしたいので、一反分に必要な最小限の
枚数で終わらせた。

もう嫌になってきました.JPG 


今日は暑かった。これ位の気温が続くなら、路地でも苗は三週間もせずに植えれる
状態になるだろう。そうすれば、六月下旬植えに間に合う。
種モミの浸漬は、外で行うと水温が上がりすぎるので、風呂場にタライを置いて
毎日冷たい井戸水を入れ換えて行った。こうすれば、常時20℃以下で管理出来、
病害の発生も回避することが出来る。ついでに、浸漬中にも酢酸処理を行っている。
 
尚、実験としてイネばか苗病の発生が多い自家採取モミも酢酸処理して、一枚だけ
播種をしておいた。浸漬の段階から処理を行った場合、発病が減るのかどうかも
検証しておこう。
 
 
今年は種蒔きを何回行っただろうか。
毎回季節も違えば培土の調合も品種も違う。そう考えると一年で人の何年ぶんも
色々な経験が出来ている。別に儲かりはしないが、それはそれでこれから先に
結びついてゆくことだろう。

・・・でもやっぱりもう種蒔きはやりたくない。やりすぎた。

#572 色々試し過ぎ

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6/2(日)
・やそはち受け入れ
・草刈り(半放棄地、圃場内一反)
・苗代及びの酢酸処理
 
 
6/3(月)
・知人が田んぼに落とした乗用田植え機の救出
・チェーン除草三反五畝
・肥料撒布180Kg(ボカシペレット80Kg+下旬植え予定田んぼへ苦土石灰
 100Kg)
・半耕作放棄田んぼの耕起2反強
 
 
さて、酢酸処理とはなんぞやと。
なんのことはない、食酢希釈液を苗にかけただけのこと。
それなら、いつも種蒔きの時にしているじゃないかって?

今年は苗代で、イネばか苗病が多発したためだ。例年ほとんど出てはいなかったのだが
知人から譲ってもらった、とある品種の種が、かなり保菌していたようで、苗代に
投げ込んである他の苗にまで感染が広がった。温湯消毒と、発芽時の酢防除だけでは
どうにも防ぎきれなかったらしい。
 
 
ばか苗病というのは、写真右のような症状。イネが黄色くなって徒長し、植えても
まるでまともに生育しない上。酷い時は枯れる。気になってはいたが、どうやら
放っておく訳にはいかないレベルにまで達したようだ。


発病苗.JPG

苗箱全体に広がることは無いが、発病苗があると、田んぼに植えてからも他の苗に
感染することがある。これが出ると、苗はまあ見苦しい。他所の農家さんにもクスリ
かけろと言われる始末。まあ、これでは仕方がない。 


たいがい植えたら枯れる.JPG
 
なんとかしたいのはやまやまですが、農薬を使わないのが身の上。これにもかける
訳には・・・。という訳で、調べたら酢酸処理である程度防除出来るとのことだった
ので今更、苗代にある全ての苗に食酢希釈液(400倍)をかけまくる。

5/30(金)
・通い農の知り合いの代かき二反
・チェーン除草二反
・米の発送準備、袋描き、梱包(四件計50Kg)

おかげさまで、予定通りコメの在庫は無くなった。
ご購入していただいたお客様に感謝。
 
6/1(土)
・肥料散布四反五畝(5枚・ボカシペレット120Kg+生ヌカ20Kg)
・チェーン除草三反
・要塞田んぼのダム修正
・草刈り四反(主に畦畔四枚)
 

田植え開始から、それなりに時間が経過した。
相変わらず作業はしんどいが、今年は昨年よりも雑草管理がマシになったらしい。

もうレンズダメかも.JPG
 
この魔の田んぼは、特に草が少ない。
しかし映り込む汚れが最近特に酷い。いくらレンズの外側を掃除しても直らないので
もうダメかもしれない。
 
とにかく草は出ていない.JPG
 

田面も、水が濁っているせいで上手く映らないが、とにかく草(コナギ)が少ない。
この水が濁っている状況を続ける事が出来ればだいぶ雑草が抑えられるのは以前
から経験していたが、タイミング良く濁らせる事と、濁りが持続するようにする為に
何年か試行錯誤している。
 

#570 駆け足日記

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ここのところは、早朝から暗くなるまで野良仕事が続く。早く寝なければ翌日にひびく。
そして、やそはち以外にもひっきりなしに訪れる方々へ耕作指導・・・。
どうあっても疲れるのは仕方がないが、恐ろしいことに、耕作面積・人の受け入れともに
昨年より相当増えたにも関わらず、昨年よりも作業の進捗状況が良い。
更新の労力が実作業へ回ったとでも言おうか。
 

 
 
だからと言って記録を怠れば、いつ何をしたか分からなくなる。ここらで先週からの
作業を振り返ってみよう。
 
5/20
・雨につき、雑務や家事などを集中的に済ませる


5/21
・知人の代かき指導
・チェーン除草二反
・代かき三反
・モミガラ燻炭焼き


5/22
・種蒔き(まんげつもち)35枚
・チェーン除草二反
・知人の田植え指導/別組の代かき指導


 
5/23
・チェーン除草二反
・苗運び
・植え代の仕上げ二反
・畑の草刈り

5/24
・チェーン除草二反
・田植え二反
・要塞田んぼ周辺及びその他草刈り
・畦畔修正三反
・種蒔き(まんげつもち予備)十枚
 
人の手伝いばかりしているが、今回は珍しく明学の学生が手伝いに来てくれた。

このサイズなら余裕.JPG 

スポーツマンの彼は、昨年夏も四日間一緒に作業している。勝手をある程度理解して
くれているし、体を動かすのも得意なので心強い。そんな訳で、主に土木作業を
一緒に行ってもらう。


 
5/25
・チェーン除草二反
・土盛りなど土木作業(水田四枚)
・要塞田んぼ周辺の草刈り
・別組の田植え指導
・肥料散布(三反) 
 
チェーン除草にも挑戦。

筋トレだと思ってください.JPG
 
きついけれど、筋トレ感覚で良いと言う。もう、これにはありがとうとしか。
だってそれ、やそはちメンバーだったら交代で引いてるものだよ。しかもその田んぼ
よりだいぶ面積が少ない所で。
 
  
5/26
・やそはち受け入れ
・チェーン除草三反
 
 
5/27
・知人の除草指導
・要塞田んぼ耕起(三枚/四反)
・代かき二反
 
昨年の稲刈りでは、恐ろしく苦労した要塞田んぼも、一冬かけてしっかり乾くまでに
なった。 
 
少しは乾くようになりました.JPG
 
だが、土の偏りは相変わらず修正しきれていない。
気を抜かずにゆこう。
 
これをせねば水がもたない.JPG
 
畦畔は、トラクタで踏み潰して入水時の漏水を防ぐ。
その後、代かきが済んだら鋤簾で泥を畦に盛って成形。ある程度の高さが確保出来て
いれば、これでたいがい管理上問題は無い。何より、耕作を妨げずに、片手間で
しっかりしたアゼを作ることが出来て手っ取り早い。そして、機械で塗ったアゼ
よりもどうやら保水性が高く仕上がる。
現在の耕作規模ならアゼ塗り機など不要である。これも試行錯誤の賜物。
あれが無い、これが無いと騒いで道具を揃えたくなる気持ちは解るが、無くても
効果的に管理する術を見出せたなら、それは利益に跳ね返ってくる。
機械?借金してまでは買いませんね。

 
5/28
・チェーン除草二反
・トラクタ簡易メンテナンス
・漏水補修、補植など細々した作業
・午後より農業研修
 
5/29
・急遽依頼された田んぼの草刈り一反
・知人の除草指導
・代かき二反(土引っ張り)/耕起一反

昨年、土手の崩壊を起こした田んぼは、土の偏りも酷い。  
これをある程度修正出来るよう、昨年から二年越しで取り組んでいる。

P1070031.JPG
 
地味に延々と土を引っ張り続ける。耕作不能寸前まで条件が悪化した農地を引き継いだ
場合、普通に管理できるようになるまで2~3年、思ったような農法を実践出来る
ようになるまで4~5年かかる。どんなに知識を身につけようとも、全くそれ以前の
状況からスタートしなくてはならないのが、自分のような栽培者の悩み。言い換える
なら、RPGでレベル1で装備品もまともでなのに、いきなりラスボスクラスの敵と
闘わなければならないようなもの。ある意味最初から詰んでいる。そんなの無理ゲーを
リアルで行うとなると、本人の自覚の有無を無視してMっ気があるとしか言いようが
無くなる。

 
暗くなっても続けます.JPG
 
周囲が真っ暗になるまで引っ張り続け、縦横にトラクタを通すこと四時間。幸い、
田んぼは深くならず、これまでにない浅い代かきに成功。周囲が暗くなったので続きは
次回。ここまで執拗にやらなければ、イネの均等な生育も望めないし、水深の浅い
ところでは雑草が激発して収量が悪化する。田植え・稲刈り時も機械がスタックする
危険性が高くなる。
そんなところでも水を張っていれば田んぼには見えるが、二年前の段階で殆どそれが
出来ないような状態だった。問題意識はあったが、効率的に土を引っ張って均すのに
必要なスキルが追いついていなかった。ハシゴも角材も使わず沢山土を引っ張る方法
なんて、誰も教えてくれなかったなぁ。下手をすると高低差が20cm近くもある
田んぼなんてもう、普通は無理して均さずに分割して二枚にすると思う。
 
5/30
・チェー除草二反
・田植え二反
・まんげつもち35枚、苗代投入
・田植え機簡易メンテナンス
・要塞田んぼ入水
 
 
まんげつもちは、種蒔きの時期が遅くにズレ込んだため、出来るだけ早く田植えの出来る
状態にする必要が生じた。止む無く、芽出し後も被覆(寒冷紗及びラブシート)をかけた
ままとし、蒸し風呂状態で二葉まで育てる。播種量は120gと、普段よりもやや多め。
 

苦肉の策で促成育苗.JPG
  
育苗棚に並べる際、土落としのため潅水をして以降、ここまで、一度も水遣りをして
いない。朝露だけでも充分。これはこれで楽だが、どうしても徒長する。
尚、被覆がしっかりしているので鳥の被害につては心配ない。
 
うえーんヒョロいよぅ.JPG
 
見るからに貧弱な苗になっている。田んぼに投げ込めば以降は無闇に伸びないとは
思うが、非常に不本意だ。
 

ここまでに、田植えは七割以上完了。 
 
5・30七割完了.JPG
 
残りは六月上旬に完了予定。(今月の中ごろになってから突然増えた田んぼ三反に
ついては、一通り草刈り、耕起を行った上でやれる範囲内で田植えを六月下旬に敢行
する。中旬に植えたいが、用水が中干しのため強制ストップする時期なので厳しい)
尚、計画的に管理することが全く難しい状況につき、就農以来初めて初期除草剤のみ
使用する可能性がある。いきなり頼まれると、全く思うように出来ない。植える時期
的に、手間をかけても収穫量が全く合わない。無理して無農薬・有機肥料に拘らず、
とりあえず栽培して単価を下げて売ろうかと思う。秋から土作りに励み、来年からは
他の田んぼと同じように管理したい。

やそはち作業の連続更新。速やかに先週末の作業をアップしておかなければ
作業の進捗に記事が追いつかなくなってしまう。
 
 
今回の参加者は四名。うち、昨年からのコアメンバーが三名。言わば少数精鋭。
人数とは無関係に作業が進むことは間違いありません。
 
 
主な目的は初期除草ですが、今回も土木作業が目白押し。田んぼへ出発する前に
道具を砥いでおきましょう。砥ぎは10分ちょっとで終わりましたが、これにより
作業能率は格段に上がり、疲労度も低下します。少しの手間は惜しまずに。 

エンピを研ごう.JPG
  
 
スコップやエンピをディスクグラインダーで砥ぐ。良く考えてみると、昨年は道具の
手入れ方法などは教えていませんでした。これからは機会を逃さずにそれらも教えて
いきます。
 
ディスクグラインダー(サンダー)使った事のある参加者はこの中に一人もいません
でした。高校生の頃からしょっちゅう使っている自分にしてみれば身近な道具でも、
普通の人にはあまり必要ないものなんでしょうね。 
 
 
雑草が小さいうちは、チェーン除草機での対応。
昨年は、二度目の除草の際より手押し除草機(田車)を使用していたため、意外と
メンバー内でも使用経験者の少ない道具。
 
角材の次はチェーン引き.JPG
 
より強力になるよう手を加えているので、今年は田植え後三週まではこれで大丈夫
だと思います。重たいのに気合は充分。今日はかわりばんこにこれを引いてもらい、
田んぼの縦横方向 から除草をすることが出来ました。更にこちらの田んぼまで。
どうもありがとうございまず。
 
 

やそはち田植えは、異例の二週連続開催。
今年は苗の出来が予定より遅かったこと、また二度に分けたほうが大型連休に来れな
かった人も参加しやすくなるという目論見もあったため、このような形に落ち着いた。

一応、作業自体は12日に終わっている。更新が遅いのは、写真が多くて編集するのが
大変だったと解釈して欲しい。今日は一日中雨なので、一気にまとめることが出来た。
 

さて、 田植えをするぞと意気込んでみるが、やはり植える前に植え代の仕上げをせねば。

今年もいよいよです.JPG
 
 
今年から農具も増えた。使用する前には側溝に農具を浸しておきましょう。
  
農具も増えました.JPG

いやぁ、水域が隣接しているというのはかくも便利なことでありましたか。
農具や作業着の泥落としも、もっぱらココで行っています。

昨年秋、死ぬほど側溝掘りを行った挙句に手作業で稲刈りを行うという事態になった
要塞田んぼは、冬の間中ずっと水を絞り続けていた。暖かくなってからも、出来るだけ
田面を乾かしておこうと思い、一度耕しておいてから水も張らずに放置している。
そのついでと言ってはなんだが、今年は草刈りもまだしていなかった。
そのために、田んぼはなかなかやる気を感じられない趣になっている。

だいぶ伸びてますなー.JPG
 
例年、四月の終わりくらいに一度草刈りを行っていたのだが、そうするとまた今頃も
草刈りを行う必要が出てくる。だったら春雑草を繁茂させておいて、夏雑草の発生を
抑えてやったほうが効率が良いのではないかと考えて放置した。結果は、農道部分は
それで正解。法面については何とも言えず。法面では、多年生雑草の株が優先しており
春雑草の発生自体が少なかった。まあ、今頃から刈るのでもさほど問題は無さそうだ。
なにしろ、相変わらずここは六月に田植えを行う予定なのだから。

 
 
問題は、要塞田んぼよりも奥の田んぼ及び、雑木林に埋もれた農道と隣接する区間の
方だ。 
  
いや限界でしょもう.JPG
 
てっぺんの田んぼの周囲はご覧のありさま。林縁と田んぼが直に接する形になっており
風通し、日当たり共に最悪の状況。このヤブをナンボ刈ってみたところで、ヤブ全体を
山側に押し込まない限り再生する。その作業は流石に毎年行えるような
負荷量ではなく、ここ三年ジワジワと押されている。ただ、これを処理しなければ殆ど
収穫も望めない。

連日の代かきの後、田植えを四反。まともな田んぼ・ザル田・魔の田んぼ。
コシヒカリ・ふさこがねを植える。今週で合計五反。まだまだ先は長い。

毎年キツイですよ.JPG
 
魔の田んぼの田植えは相変わらず辛いが、耕作四年目にして初めて、全面尺角植えに
成功。これまではどうしようもない深みに田植え機が入ると二速では走行出来なくなり
止むを得ず通常の一速でその区間を通過せねばならなかった。疎植を行いたいような
場合は、走行速度を二速(移動)にセットするため、どうしても深みではスリップして
機械が前に出なくなり、酷い場合はエンストしてしまう。全面をなんとか二速で通過
出来たというのは、未だガタガタとは言え、田面を均した成果と言えそうだ。
田植え機がすぐに足を取られて明後日の方向へ行こうとするのを押さえ込むのは
相変わらずしんどいが、来年はもう少しマシに出来るだろう。
 
 
今年の苗代も、のどかな雰囲気。(先週頭の写真)
 
涼しげで良い.JPG
 
生育が順調なものから取り出してゆく。予定では四葉くらいになっていたはずだが
三葉ちょっとでも、どんどん持ち出して植えなければ間に合わない。
今年はやはり滑り出しが良くなかった。しかし、まだ種蒔きは残っている。以降、
どこまでリカバリが出来るかどうか。

#565 約束ですから

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寒い間に焼いておいた田んぼの荒起こし。数日前に降った雨の影響が残り、土は
少々練り気味だが、別に気にする必要は無い。

うなうだけ~.JPG
 
なにしろ、今年はこの田んぼで耕作することは無い。稲刈りの済んでいない古代米が
全面にべったりと倒れていたため、白米を植えても少なからず古代米が生えてくると
混ざってしまってよろしくない。仕方なく生産調整(減反)圃場に割り当てる手続きも
済ませた。
 
作付けが出来ないという旨は地権者にも説明してあるが、栽培しないというのをとても
残念がっていた。こちらとしても、ただ荒らすだけでは申し訳ないし、いざ耕作を
再開しようにも障害となるため、とにかく調整水田として管理し、草刈りも行うと
約束した。けれども、田植えの準備が優先せざるを得ず、作業が伸ばし伸ばしになって
しまっていた。今日は代かき作業の合間を見て、こちらにやっと手をつける事が出来た。
 
分かってはいる事だが、やはりこのような管理をしなければならないのはなんとも
言えない気持ちになる。作業自体はあまり時間がかからないけれど、なかなか前向きに
なれない。

#564 愚痴と土

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ギリギリまで土を乾かしていたいが、代かきを進めない訳にはいかない。
ここまで、あまり気温が上がらない日が多かったせいで、どこまで乾土効果が
出ているかは判らない。同時に重要なのは有機物の分解が進んでいるか。

乾土効果が出ていれば、初期生育に必要なチッソをある程度確保出来、投入する
肥料も節約出来る。自分の栽培方法は、例外を除いては化成肥料を使用しないため
有機物主体の肥料構成となる。これらは効果が出始めてから肥効が切れるまでの
見極めが通常の化成肥料よりも難しく、水田の条件によって調整もシビアになる。
同時に、土中の未分解有機物が多い状態で湛水した水田に施用した場合は、水中の
溶存酸素を著しく減少させたり、ガス湧きを助長する方向に働くため、雑草(特に
コナギ)の発生を促したり、イネの根に害を与えて生育を鈍らせたりする方向に
働いてしまう。肥料だって入れれば良いというものではない。また、本来田んぼに
蓄えられている有機物の分解を進ませ、有効に利用するには、状況によって苦土や
石灰、ケイカルなどを入れる必要もある。

冬期湛水や、無肥料栽培、自然農などの信奉者からは邪道扱いされたり、全く不要
とまで言われるような資材も、個人的な経験からすると投入しなければならない。
どんな農法であれ、実践する田畑の地力、排水の条件、日照、土地の気候などに
よって、本に書いてあることをそのまま実行しても同じ結果にならない。
例えば、常時田面下に適度な透水のある、又は地下排水システムの完備された
水田で冬季湛水栽培をするのと、泥炭地や止水域の沼沢地を水田風に均してイネを
植えるというのでは話が根本的に違う。後者にイネを植えてもまともな収量は望め
ない。見た目の条件が似ていても、植物の生態的に合致したものでないのである。

究極の目標は、全くの無肥料栽培で反収十俵でも構わないが、今ここにある環境と
資材でどうやって明日の生活を維持するか考えて進めてゆかなければ、のたれ死に
が待っている。メディアで取り沙汰されている大先輩の方々のように、首をくくる
覚悟で出来る根性は、どうやら自分にはないらしい。

冬期湛水ですか、不耕起ですか、やってみたいんですけどね。冬に水を張ってると
隣の田んぼからクレームが来て地域から弾かれるんです。それに、ムチャクチャ
深くて乾かない、コンバインが入るか入らないかというような田んぼで年中水を
溜めっぱなしにしたらえらいことになりませんか?不耕起にしても専用田植え機が
手に入りませんしねぇ。うちの田んぼは田面の沈下が激しくて、毎年耕起して、
代かきの際に土を高いところから低いところへ引っ張っていかないといけないん
ですが、それって耕さないと無理だと思うんですよ。耕起せずに、ブルドーザーで
土を寄せたらいいかもしれませんが、それで不耕起って言い張るのはおかしな話で
しょう。私ゃあ、そんなに面の皮が厚くありませんよ。

消費者の描く理想の農産物と現場というのは、ニッチな有機や自然農の分野に
あっても乖離してゆく一方な気がする。素晴らしい農法だって出来る地域と
出来ない地域があること、それを行う上での弊害というものだって、消費者に
伝えるべきではないのだろうか。中途半端に良いことだけを伝えるのがメディアの
仕事ではあるまいに。もう嫌になって

『そんなものが食いたけりゃ自分で育てろ。』

と、言いたい生産者さん、結構いるのではないか。でも、自分でやると言った
人が現れたとしても、耕作の環境を提供する事が出来る人というのはまだまだ
少ない。何もかもが偏っている。それを実感出来るのは、恐らく実践のフィールド
のみなのだが・・・。
 
 
 
さて、ムチャクチャ前置きが長くなってしまったが、本日は荒代かき・・・というか
田面均し作業。
 


毎年だもんなぁ.JPG
 
魔の田んぼも、毎年均し続けてきた甲斐あってか、どうにかこうにか少しは
普通な田んぼの体裁を持ち始めた。この下段は相変わらず地獄につき、今年は
圃場内の排水溝を残したまま乾かして地固めを行うことにして減反に充てる。
湿田につき転作はせず。荒起こしと草刈りは続行。個別所得保障は付随作業の
手間賃と考えよう。と、言ってもまともに栽培出来るのなら補助金は不要。
補助金ありきの農業など業態として成立しない。それ目的の転作や設備投資は
慎むべし。

引き続き、知人が管理することになった田んぼ作業を手伝う。
全体の面積は約八反。前回と場所は違えど酷さは同じかそれ以上。
その原因は主に、前耕作者の所業。

田んぼの半分が耕作放棄となっていたため、放棄された区間にトラクタを
通さざるを得ない。 

当然の結果ですな.JPG
 
一往復しては、ロータリーに絡みついた草や根っこをむしり取る。作業ペースは
かなり遅くなる。いきなり水を張って荒代かきを行うのは、田植えまでにあまり時間が
無いため。土中からのガス湧きは避けられない。

今年から、通い農で田んぼをやることになった知人から田起こしを頼まれた。
出来る限りは自力でやってもらっているものの、彼らにはまだちゃんとした道具は
無いので、こちらが出動となる。
 
トラクタに乗って出かけた先は近場とは言え、いつもの山あいの田んぼではなく
町寄りにある平べったい田んぼ。この日の田起こしは四反。


平場も町も同じかな.JPG
 
 
しかしまあ、条件のよろしくない田んぼというのは何処へ行っても同じと言うか
まあアレでである。ここまで出てきても、所詮は私とも関わりの深い、誰かさんが
ほったらかしにしていた田んぼをやらなくてはならないのは何とかならないものか。

#561 三年目の露地育苗

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苗代へ数十枚苗を投げ込んだが、やはり今年は育苗のペースが遅い。
先週末から今週頭にかけての寒さは和らいだが、それでに急速に生育する訳でも無い。
特に、やそはち苗は育苗棚に並べてからも随分と手がかかる。
 
これは、10日弱前の様子。
 
被覆しまくりです.JPG
 
まだまだ、芽の出てこない箇所が多く、加温を続けなければいけないため、日中も
ずっと被覆を続けていた。気温が低いせいか、それでも出芽は緩慢。
 

一方、加温の上手くいった苗については、低温でもさほど問題は無し。 
 
これは正常な発芽.JPG
 
やそはち苗を追い抜いて、先週末には投げ込みを開始。苗代の方が夜間も暖かいようで、
明らかに育苗棚よりも生育が早くなる。

もう二週間も前の作業になるが、ここでようやくアップ。
 

排水改良工事は、未だに終わらずこれで三回目。ここらでケリをつけたいということで
本来予定していなかった作業日を設け、コアメンバー三名で完了させることに。

体力強化月間.JPG
 
 
はい、なんというか変わり映えのしない土木作業ですね。
ですが、このうち一名は農業土木専攻。存分に実地で学習をしています。まあ、
難しい計算などは行わなくて済みますが、やっておくに越した事はないでしょうね。

以前知り合った養鶏業者が、発酵鶏フンをくれるというので先週取りに行った。
稲作の資材としては有用なものだし、ちょっと試してみようと思う。
エサに関しても素性は判明しているので、資材屋で購入したものより安心して
使うことが出来る。

ちょっと試してみますかね.JPG
 
とは言え、本来この時期に使う資材ではない。秋に田面田面撒布を行い、軽く鋤き込む
というのがセオリーの資材。そうすることで、春までにワラなどの収穫残渣をはじめと
する有機物の分解を促して鶏フンと併せて元肥の効きを良くすると同時に、田んぼの
ガス涌きを抑制するというもの。畑では、即効性の有機資材として良く使われている。
未分解のまま、水田の嫌気的な条件で使うにはかなり無理がある。飽くまでも実験と
いうことで遅く植える水田に少量を撒布し、ロータリーで浅く耕した後に、ギリギリ
まで田面を乾かして様子を見よう。使用面積は二反弱にとどめる。以降の生育や雑草の
発生具合で追肥を調整してどうにかなれば良いが。
 
 

ところで、苗はだいぶ発芽・緑化が進んできているものの、寒の戻りがあったり
発芽が揃わなかったりで、未だにまともに棚に並べられない。 
昨年よりも明らかに生育が遅い。
 
催芽ムラ出てます.JPG
 
それでも、これ以上加温台車に乗せておく訳にいかなくなった15枚については
肥料袋に苗箱を突っ込んだ状態で棚に上げた。これは、簡易的な加温方法として
かなり有効で、日中はそれなりに温度を上げることが出来る。明け方は、未だに
平気で4℃位まで下がる日があるため、未発芽の種モミが低温障害にあったり、
休眠状態に戻るのを防いでやろうと特に発芽の揃いが良くないものには、更に
反対側から肥料袋を被せた。これはラビリンスにすることで、冷気が直接苗箱の
表面に当たることのないように配慮したつもり。今朝もかなり冷え込んだが、
発芽は順調に続いており、どうやら大丈夫らしい。土嚢、野菜の収穫、苗の加温など
色々な用途に対応する肥料袋は、相変わらず優秀な農業資材だ。
これを展開したものを縫い合わせて繫いでやれば、ものすごく丈夫なシートが作れる。
よって、工業用ミシンが欲しい。

色々な方々のご協力もあって、種蒔きは、今のところ順調に進んでいる。
ただ、加温のほうが順調でない。やっと最初に蒔いたやそはち苗の発芽が
進み始めた程度。今頃はもう育苗棚に並べている予定だったのだが。

やっぱり休眠が深いなぁ.JPG
 
ここのところ、曇りや雨の日が多く、また寒くなったり、昨日などは暴風雨ときた。
大震災以来、春の風が暴力的になっているをはじめ、狂ったような天気の日が多くなった
のは何故だろう。しかも毎年ひどくなる。

さて、いかに屋外でも温度が下がりすぎる事の無い人見式加温方法をもってしても、
そもそも日照が少なければ発芽適温まで上げられない。今年は、プチプチシートで
外周を囲うのに加えハウス用のビニールを二重~三重被覆としたため、温度が上がり
すぎるのではないかと思い、敢えて苗箱の下部にあるビニール袋のスソを巻き込ま
ないようにしていた。だが、これがどうやら仇になった。積み重ねた苗箱のスソは
温度が上がらない上に、上部との温度差も大きくなっている。ふさこがねは種子の
休眠性が強いせいか、上段、下段に関わらず、発芽を揃えられるかどうかも微妙な
ところ。ハウス無しの育苗を行う場合、やはり、寒い時期はコシヒカリを蒔くほうが
無難と言えそうだ。また、棚に並べられる程度に発芽が揃っても、その日が雨なら
厳しい。週末には最初の芽出しが完了しそうなものの、またその日が暴風雨にでも
なれば、延期となる。トンネルすら使わない露地育苗のメリットは大きいものの、
このようにどうしても天気任せにならざるを得ない。まあ、遠赤外線ヒーターと
コンパネを組み合わせて用いることで安定した芽出しを行う手法も以前に確立しては
いるのだが、やはりなんというか、エネルギーが勿体無いような気がしてならないので
実行に至らず。なに、いくらやきもきしてみたところで発芽などは所詮種子の積算温度
で決まるもの。待っていればそのうち生えてくる。それならそれで良し。それでも
生えてこなければ種子が死んでいる。ただそれだけの話でしかない。
そもそも、少しでも早く植えたいからこんな無理をしているだけだ。素直に四月になって
しばらくしてから種を蒔いて、あとは平べったく並べてシート被せて放っておけば
良いのだ。本当は。恐らく、それが最も手間のかからない方法でもある。


 
尚、加温台車を補強したことにより、以前より多くの苗を積み重ねられるようにした
点については、今回のような事態の影響を緩和させる方向に作用した。予定通りに
芽出しが進まなくても、ある程度までは随時苗箱を積み重ねてゆくことが出来る。

100枚いけそうですう.JPG
 
現在加温中の苗は95枚。台車を回転させる都合上、上限は100枚としたい。
以前は70枚弱でも台車がヘシ折れそうなまでにひん曲がってしまっていた事を
考えると、だいぶ改良出来たと言えよう。まあ、仮にそれらの発芽がいっぺんに
揃ったところで育苗棚は70枚弱までしか並べられないので、全体的なキャパシティは
変化が無い。なのに、毎年栽培面積は増え、作る苗の量は増えてゆく。闇雲に棚を
こさえる訳にはいかないが引き続きコンパクトで無駄の少ない育苗方法を考えて
ゆかなければなるまい。

一人で苗をこさえる。
いい加減、手作業を卒業したいのだが、相変わらず作る量は大した事は無いし、
育苗スペースも少ない。なにより、一人だと全自動の播種機など使うのは無理。
田植えのペースも遅いので、一度に大量に用意する必要も無い。
手で種蒔きを行っていると、周囲から呆れられることもしばしばだが、それはそれ。
普通の農家とは勝手が違うのだ。要らないものに設備投資などしてたまるか。
結果的に、手作業でも充分に二町分以上を植えるのに充分な苗がこれまで出来て
いるのである。

一人だとコンパクト.JPG

手作業を行うなら手間がかかるのは致し方ない。だが、そんな中でも余計な動きは
避けたい。従って作業時のスペースは極力コンパクトにし、無駄な動作が出ないよう
配慮をする。培土の入ったタルを自分の正面に置き、左右どちらかに苗箱を積み上げ
タルの上で床土を切り、反対側に重ねる。次に、またタルの上で種を蒔き、そのまま
覆土を被せ、もともと空の苗箱が積んであった所に積み重ねる。自分は、培土が切れて
補充する際以外、タルの前に座ったままで良い。苗作りを始めた当初に較べて、これで
相当に時間短縮が出来ている。
 
 
尚、最近は強風が酷い日が多く、培土に混ぜるモミガラ燻炭を少量しか用意出来なかっ
た。この日も、足りない分を焼いている最中。もう焼きながら使う他は無い。
 
焼けてるとこから取ってゆく.JPG 

焼けている箇所があれば、全体が出来上がらなくてもそこだけひっくり返しながら
消火し、そのまま持ってゆく。切り取った箇所にはまた新しいモミガラを入れて
水をかけておく。すると、しばらくすると何事も無かったように焼ける。この繰り
返しで、気がつけば、監視を怠らずに三日近く途切れずに燻炭を焼き続けている。

モミガラも、暗渠工事などで必要な場合以外はわざわざ袋に詰めたりせず、籾摺りを
行った状態のまま放置。そのほうが、燻炭を焼く際に手っ取り早く、モミガラ袋を
無駄にすることも無い。モミガラは野ざらし状態だが、多少湿っていても問題無く
焼ける。そして、育苗シーズンが終了する頃にはほぼ使い切れる。育苗で余るぶんは、
畑に撒いたり事前に知人に持っていって貰っているので、これまで処理に困った事は
一度も無い。、
因みに、培土用の燻炭に、生焼けのものが多少混ざっていても、育苗に支障が出た試しも
無い。雑草の種が混じることもあるが、発生はごく稀。そして生えても所詮は普通の
畑雑草。苗代に投げ込んだ時点でほぼ枯死する。

よくある燻炭製造用の煙突も未だ購入することなく、ペール缶で押し通している。
別に高いものではないので燻炭用煙突を買っても良いのだが、なにしろそこに空の
ペール缶が転がっていたら、そちらを使ってしまうではないか。これだと焼くには
効率が悪いとは言え、このように長時間焼き続けるのなら、ペール缶に火を入れるのは
ただの一度。以降は切り返しと水かけの善し悪しでしかないのだったら、もう殆ど
関係無い。これに突っ込む薪も、田んぼ周辺に生えていた邪魔な雑木か、いつぞや
に行った工事の廃材,その辺にある枯れて乾いた雑草など。

身近にあって使えるものはなんでも使う。いちいち頭を捻らなくても、目に入った物が
使えるかもしれないと思った瞬間、それは既に用のある物になっている。

エコ?なんなんでしょうねそんな概念。貧乏な私にとって、いちいち気にする事では
無いような気がするのですが。

#556 類稀なる汎用性

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モチの生産も、今月で終了。来月からは気温も上がってくるし、寝かせている
最中に変質する可能性もあるので、受注はもともと三月いっぱいまでと決めていた。
モチ米も、玄米で販売した約一俵を除き、収穫したほとんど全てをモチに加工して
さばく事が出来た。シーズン中の生産枚数は、気がつけば500枚(Kg)を突破。
やそはちで生産したぶんまで含めると、600枚に届きそうな勢いである。
うち、玄米モチの生産が殆どで、白いモチは年が明けてから30枚しか作っていない。
全体で見ても、二割までいかない。ほぼ玄米モチの生産に集中していた訳だ。


11月の終わりから、これまでずっと作りつづけてきたが、一月が終わったあたり
から、自分であまり営業を行わなくても注文が入ってくるようになった。どうやら
それなりに需要のある商品らしい。手間はかかるが、冬の間の仕事が確保できたことも
非常に嬉しい結果となった。コメの販売はその間後手に回った感もあるが、残量を見るに
つけ、初夏まで販売を継続することが出来そうな感じなので、夏場無収入になる期間は
これまでより短くなりそうだ。
 

~ モチ米ならびに購入していただいた皆様には本当に感謝をしております ~
 
 
さて、ここからが本題。
玄米モチをこさえると、やはり少量の半端が出る。それは自分で食べたり、
知人にあげたりする用途があるので別に困らないが、最近はその食べ方が変化してきた。


健康的で簡単なおやつ.JPG
 
色々と試すうちに、玄米モチは基本的に通常のモチと同等の使い方が出来る他、
様々な食材とも相性が良好であり、実に汎用性の高い食品であることが判ってきた。
お客さんによっては、グラタンやチキンブイヨンの中に入れたり、チョコを塗って
食べていたりもする人もいる。、自分でもアンチョビやらレバーパテを乗せてみたり、
ピーナッツバターを塗ってみたりと手当たり次第に組み合わせてみたが。 いけなかった
事が無い。なんとも面白い食い物なのだ。
 
 
それで、半端になるモチの量が少ない場合は、このように非常に薄く作るようになった。
 
要望あれば生産しようと思う薄型.JPG
 
出来ればパイ生地くらいまで薄くしたいが、そこまでのすのは大変なので、たいがい
これ位になる。短冊状に細切りし、焼いてみるとなかなか面白い状態になる。

今年も新たに何枚かの田んぼを引き継いだ。
毎回、クセのある田んぼが増えたところで今更驚くことはない。
けれども、今回の田んぼのやりきれなさは異常である。

ここは、昨年まで師匠が管理していた田んぼ。草刈りはおろか、稲刈りも済んでいない。
植えられていた赤米は、すべてべったりと倒伏したまま枯れ、季節のみが過ぎている。

これまた無残ですなぁ~.JPG
 
師匠は、年初より失踪中。諸事情に幾つか思い当たる節はあるものの、本人がいなければ
確認のしようもない。つまらぬ邪推をするより、とりあえず後片付けをしなければ。

ここを管理する事になったのは、田んぼがこのような有様なので、地権者が困って
こちらに管理をして欲しいと相談してきたからだ。しかし、現在の自分で対応
出来る部分は向こうの田んぼ全体という訳にもゆかず、出来る限りの部分を引き継ぐ
ことにした。
 

田んぼに入ってみると、本当に悲しくなる。ここ二年くらいの間、どうも栽培が
いい加減になってきていると思ったら、終いにはこれ。
師匠、あんた一体何やってんだよ、全く・・・。世話になったのも事実であるが、
これ以外の諸々も含め、接していてやはり憎めずとも実害のある御仁であったと
言わざるを得ない。これをブログに書くべきかはともかく、書く気持ちは察して欲しい。
 
うなえない、植えれない.JPG
 
この赤米だって、しっかり販売する努力をすれば、相当な金額になっただろうに。
なんだって、こんな状態で放っておけるものだか。

そして、自分にとってはこれが正に悩みの種である。
ここまでだと刈り取ることもままならず、田んぼ全面を焼いても種は残り続ける。
無理矢理トラクタで鋤き込もうにも絡まって作業にならないだろう。何より、
なんとかこれを処理してイネを植えたとしても、絶対に赤米は生えてくる。
それでは白米と混ざって大変なことになってしまう。

従って、今年は草刈りをして耕すだけの調整水田として管理する。
生産調整も、ここを割り当てててやれば、転作なしの個別所得保障最低額で
草刈りやロータリー耕の手間賃位にはなるだろうか。
本当はいい田んぼなんだけれど、このことを話したら地権者も理解してくれたものの
本当に残念がっていた。みんな悲しいのである。

更新が遅延しているおかげで、やそはち作業の連続投稿となる。

今回の作業は、タイトルの通り。それでは様子を見てみよう。
 
 
種蒔きは、苗箱を洗うところから始まります。

今年も種蒔きはじまります.JPG
 
昨年の経験者も二人いるけれど、どうやらだいぶ忘れている様子。年に一度の作業
なので、ここで復習しましょうね。
 
播種の時期も、昨年とまるっきり同じですが、今年はだいぶ暖かい。
さて、どうなりますか。 
 
おままごとタイム!.JPG
 
培土の調合もほぼ同じ(土1:モミガラ燻炭1)だが、今年は覆土にやや変化あり。
培土自体もこれまでの通常仕様から寒冷地向きのものに変更。価格は変わらず。

今月七日のやそはち作業。
今回は、田んぼの排水を良くするために、溝を掘ります。
先月は生憎の雨で出来なかったので、晴れてよかったですね。

新しい農具入りました.JPG
 
ここへ来て、農具が追加されました。鋤簾(じょれん)・マンノウ・エンピが
各一本ずつ。これらは彼らが独自に用意したもの。昨年の売り上げで、どうやら
少しは活動資金が得られたことに加え、大学からの援助金もあったようです。本格的に
農業になってきましたね。二年目にして、もう【農業体験】レベルを超えてます。
 
 
 
だから、作業内容も当然ハードルが高くなりました。
 
塹壕掘り開始.JPG
 
しっかりした暗渠とはいかないまでも、今回はコルゲート菅をしっかり埋めて
田んぼと山の間にある側溝も掘り下げて、地下排水の導線を確保します。
従って、掘る深さは暗渠を入れる際と同様かそれ以上。自分の背丈くらい深い溝を
掘るなんて事は日常だと考えられません。普通はユンボを使いますが、やっぱり人力。
田んぼ作業ですが、塹壕掘りのような様相です。

今後の記事に関して

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先月末から今月の4日まで西日本旅行に出かけて以降、更新していない。

日々の作業は行っているし、書けない訳でもないのだが、どうも五年目ともなると
これまでと似たような事を書いていてもなぁ・・・という気にもなる。目新しい事は
身近な困り事といったところだが、どうもそれは新規就農とは趣旨が異なるものも多い。
また、農地貸借の関係や、新規就農の補助金の関係より生じた諸問題などは、読者の
方々も知りたいところなのかも知れないが、どうも自分が書くと生々しくなり、関係者が
それを読んで悪い気分になりかねないのが悩ましい。ざっくりでも書くべきなのだが
いざ、まとめようとするとどうしても手が止まる。

農業を行う上での実状はしっかりと報告すべきだし、現にこれまでもそのようにして
きてはいるのだが、書いてよいものかと頭を捻る機会が増えている。それらはつまり
自分一人で対峙出来ないような事象である。解決に当たっては、地域の問題ならば
周囲の方々と協力して取り組む必要があるし、この国の農業及び農政の根本的な仕組み
が問題だという場合には、それについて切り込んだ上で、現場サイドからの改善策を
提案したり、現状をどうやり切るかの模索事例を掲載してゆかねばならない。

いずれにせよ、ここで起こっている問題の一つ一つは充分に時間をかけて取り組んでゆく
べきテーマであり、相応にやり甲斐もある内容になるだろう。
だが、こういったブログ形式でそれを綴って行く事は難しい。これは論文ではなく
日記のようなものだからである。増してや、無数に問題が散らかっている中で各々に
関しての取り組みを記述してゆくとなると、諸課題を細切れにした上で併行して更新
してゆく他は無く、途中で読者はさっぱり意味が解らなくなるだろうし、途中からこれを
読み始めた人にとって有用な記事になるかどうか怪しい。それではあまり意味が
無いし、自分の頭の整理も追いつかなくなる。なにより、自分は学者では無いので
そんなに沢山のテーマを同時進行させるなど、到底出来る気がしない。どちらかと
いうと、自分のするべき事としては、有識者へ現状を報告するという感じになるの
だろうか。

やはり、ブログはブログである。
野帳の簡易版として、耕作の記録をしっかり残し、作業・耕作ノウハウを蓄積してゆく
事が第一。そしてそれらを栽培履歴として、お客様にいつでも提示出来るように
しておく事。同時にそれらは、読者にとっても有用なものになるように心がけ直そう。
また、当地を訪れて活動を行う面々の奮闘ぶりを伝えること。
結果、理解者や仲間、お客様が増えるのなら尚良い。

 
趣味のブログや個人的な日記とは背骨が異なるという事を再認識すればするほど
近頃は何を書いてよいものやらという感じになっていたが、まあ当面の更新に
ついては、これまでと同様のものが続く事になるのかもしれない。
それでも、中身のあるものにしてゆく所存故、引き続きご愛読いただければと
思う。

尚、〇〇のことが知りたい、△△について意見が欲しいなどの要望があれば、
コメントでも残していただければ、出来る範囲で記事に反映させてゆきたい。
記事に対しての感想や意見なども引き続きお寄せいただければ幸。

何でもかんでも自分のみで考えて行動してばかりでは、やっぱりどうしようも無い。

先週、今週と休耕地の復帰を少しずつ続けている。
先週は、草刈りの続きを行った。

I草刈り完了しました~.JPG 
 
枯れ草が立ったまま雑然としていた区画は、どうにか元の様子が判る程度になってきた。
毎週一日、2~3時間程度の作業ながら、しっかりと進んでいる。
 
 
そして、今日は刈った枯れ草を片付け、土手と田んぼの一部を焼いた。
草を焼いてしまえば、圃場に機械を入れ易くなるので、田畑への復元が容易になる。

集めてよけて焼きます.JPG
 
ここのところは晴れの日が続き、空気も草も乾いている。ヤブを焼くにはもってこいな
訳だが、こんな日に草ムラへ火を放つには、それなりに勇気と知識も必要だ。
と言うか、その本当の気持ちとしてはあまりやりたくないというのもまた事実。
大規模に焼くと、山火事に至る可能性も高いし、火事と誤認されて通報されたり
しかねない。とにかく、何も準備をせずに火をつければ瞬く間に四方へ延焼しだして
広範囲が火事になる。よって、これは未経験者が単独で行うのは絶対に薦められない。
また、昨今は田舎の自治体でも野焼きや焚火を規制しているところが多く、行う場合は
事前に役場や消防へその旨と場所を伝えたり、可否の確認をしておく方が無難だろう。
 

実際に狙った区間のみを確実に焼きたい場合は、以下を厳守すべし。

・風が強い日は、絶対に行ってはいけない。
 
・なるべく単独で行わないこと。

・焼きたい区画と、そうでない区画の境界の草は、必ず刈った上、レーキなどで
 片付け、境界線の幅を5m以上確保する。(表土が露出するまで片付ける。)
 緩衝帯を縦横に設け、セクションごとに少しずつ焼くなどの工夫も必要。
 繰り返すが、草は刈っておかなければ速やかに寄せられず、延焼の原因となる。

・上記同様に、山と接する部分もしくはその周囲へは絶対に火が回らないように
 燃えるものをよく片付ける。山や林の傍で火を焚くのは論外。
 
・火を放ってからも、飛び火や片付けの不具合による延焼の発生が無いかよく監視
 する。想定外のところへ火が移った場合は、速やかにその先の燃えるものを片付け
 緩衝帯を確保する。(想定外の延焼が起きた場合、そこでうろたえてしまうかも
 知れないと彼方が少しでも思うようならば、そもそも火をつけるべきでは無い)

・延焼が手に負えない勢いになりそうだと思ったら、その時点で消火活動を開始すると
 同時に速やかに通報すること。勢いが良くなってからでは手遅れ。
 
 
・土手のように高低差のある場所は、下から火を放つと一気に火が駆け上がる。
 土手の上が山林などである場合は、火災を防ぐため火をつけてはいけない。
 また、火の勢いを管理する際も、高い土手の上側に回りこむと、熱と煙の影響を
 モロにくらうので自らの作業導線をよく考え、確保した後に火をつけること。
 
・底が厚く、難燃性の長靴(革の安全靴など)や、革手袋を着用して行うこと。
 (いざという場合は、燃えている中に入って火を踏み消す必要があるため)
 
・消火器・水・ポンプなどは出来る限り用意しておく。
 
・うず高く積んだ草や枝などを燃やした場合、燃え残りを積んだままにしておくと
 くすぶり続け、風などで再度火の手が上がる場合がるため、消えたと思っても
 放置せず、灰や炭の 山を崩して周囲に均した上で、煙の出ている箇所をよく踏んで
 消しておく。その上で水をかけて鎮火させること。
 
 
やはり、注意点を書き出してみるとキリが無い。そしてどれだけ注意しても山火事
発生のリスクは無くならない。作業に慣れる前に大火事をこさえてしまったり、自分が
煙に巻かれて倒れたりしてはどうしようも無い。これを読んで真似をしようという人が
いるかどうかは知らないが、何も知らずに火を放つ輩が増えるよりかは良いだろうと
考えて、敢えて書くことにした。とかく火は恐ろしいものである。

それにしても、何でこんなに諸注意が出来るのかって?
いや、あの・・・小さい頃から火遊びをしょっちゅうしていたもので・・・。
これまで何事も起こらなくて本当に良かったと思っています。
お父さん・お母さん、僕は悪い子でした。

そろそろ、ヤブを眺めているばかりではなくて、農地として使用出来る状態に
戻してゆこう。農政を通じて正式に貸借してはいるものの、ただ草を刈って
いるだけではどうしようも無い。
 
手始めはここ。作業場から徒歩一分なのでちゃんと整理すれば使い道はある。
実は、向風学校の面々と共に三年前に一度区画の1/3を田んぼに戻して耕作した
という経緯はあるのだが、以降は手が回らずに、辛うじて草地として維持するに
とどまっていた。
 
なんとか有効利用しないと.JPG
 
しかし、ここは例によって急な法面と耕作放棄された田に挟まれている。
田んぼにアクセスするには、導線となる部分も余分に刈らなければならない。
だから、単に草刈りをしているだけになっていたのだが、自分の他にも、ここを
使ってみたいという人が出てきたので、一緒に作業する運びとなった。
 
 
 
三年前に戻したのに.JPG
 
写真より、向かって左側は、耕作放棄4年目の水田。完全にセイタカアワダチソウの
群落が出来上がり、自分の区画を浸食している。境界ぴったりで刈り込んでも
当然こちらの区画へは日当たりや風通しなどへ悪影響があると同時に、どんどん
雑草が入り込んでくる。従って、相手側の区画もえぐりこむように刈らなければ
ならない。これがなかなか癪な作業である。管理を放棄している人の面倒を何故
自分がみなければならないのだろうかと。無駄なお金とエネルギーを人の土地に
まで突っ込んで農業をやらなければならないなんて、馬鹿げている。
・・・これを考え始めると、もうまるでやる気がなくなる。その先は知れたものだ。
どんなに良い土地だったとしても、仮に周囲を耕作放棄地に囲まれでもすれば急速に
耕作するメリットは奪われてゆき、気力も体力もお金も尽きて自分でもヤブをこさえる
ようになる。一度こさえると、他の土地へもなし崩し的に波及してゆく負の連鎖。
そして、周囲一帯が広大なヤブとなった時、それを咎める地域の人間も少数派になる。
もう周囲への体裁を気にして無理矢理農地を維持する必要はなくなったのだ・・・。
我々は、ここまで頑張ってきたのだ。でも、誰もそれを評価しないからこうなったのだ。

それでも、世の中にはそこで田んぼや畑をやってみたいという人が割といたりする。
だったら、大いにやってもらいたい。別に農家でなくたって良いではないか。市民
運動だろうが、通い農だろうが、やりたい人にしかるべき形で農地を託す事の出来る
仕組みはいつになれば出来上がるのだろうか。地域は地域でそろそろ限界だと何十年
言いつづけるつもりなのだろうか。とっくに限界など超えてるのではないか。

畑や田んぼをやってみたいという方は、野菜づくり教室や市民農園にせっせと通うのも
良いが、それらの選択肢の中に、【農家や地主のの門を直接叩く】というものを加えて
欲しい。頭と体を駆使すれば、別にお金などさほどかからずに結構なことが出来る
だろう。道具と根性などは後からついてくるものだ。
そして、仲間数人とやるとなれば、更に現実味もある話ではなかろうか?

三年前にこさえた味噌が切れたので、また味噌づくりをしてきた。
今回は、地元の元気なおばさま方が運営する味噌や新粉もち(地元で食べられている
うるち米で作られたモチ)の加工所に四日ほど通う。近いし作業時間は午前中のみで
終わるので、前回より楽である。

こうじの仕込みはなんか好き.JPG
 
主催は、県の農業事務所。材料費も安いし、大豆を自分で用意しなくても良いのは
助かった。その上、味噌の仕込みだけでなく、米粉を使用した簡単な料理教室も
同時に行ってくれた。
 
米粉で調理実習.JPG
 
参加者の中で、男性及び未婚は自分のみ。やっている最中は全く気にならないのだが
こうして思い返してみると、多少浮いているような気がしないでもない。
確かに、農村社会の中にあってはどちらかというと女性がこういった仕事をしている
方が普通な感じもする。こんなことばあかりしているから、自分には嫁が来ないの
だろうか。いや、でも普段から料理はするし、何より自分のコメで味噌を作りたい。
味噌が出来上がれば、日々の食生活がより豊かになるし、うちにくる人も喜んでくれる
かもしれない。やはりつまらぬことは気にしたら負け。全く面白くもなんとも
なくなってしまう。

夜からは、また雨の予報。この冬はどうも雨や雪が多い。
昨年の秋も雨に悩まされたが、冬になっても作業タイミングが合わせにくい。

とにかく、前の前に出来るだけトラクタをかけておこう。

比較的マシなほう.JPG
 
ここは、収穫が遅かったので秋に耕せていない田んぼ。
けれども、比較的地面は固くさほどやりづらい訳でもない。
 
 
次は秋より二度目の田んぼ。 
  
低いところが厳しい.JPG
 
見たところ条件はさほど悪いくはなさそうなのだが、ここは田面の高さが不揃いで
低いところはどうしても深くなりやすい。毎年、凹んでいる部分には土を引っ張って
いるので、少しずつ改善はされてきたようだが、同時に深い箇所も増えた。
本気でテコ入れをしようにも、暗渠工事をするだけの予算が無い。だから今年も
妥協して耕作をして・・・というような感じで、どんどんジリ貧になってゆく。
田んぼも経済的なやりくりも、文字通りドロ沼という訳だ。そして、機械に無理を
させても同じ事。多少時間がかかっても、いたわって使えば燃料代も節約出来、
結果的に田んぼも痛みにくくなる。
作業の効率化を進めたくてもお金がかけられないときは、発想そのものを逆にすれば
ひとまず行き詰まる事は無い。効率を求める場合は、最初にインフラ整備が重要では
あるのだが、それが整ったからと言って何でもかんでもゴリ押しで作業が進められる
訳でも無い。結局のところ、そのインフラを長期間生かすも、短期間で殺すも作業者
自身のスキルによるところが最も大きい。
従って、条件の悪いところでスムーズに作業する能力を培うというのはまあ、
負け惜しみでもなんでもなく将来に生きてるものだと信じている。でなければ
やっていられない。それでも、そろそろトラクタのタイヤくらいは交換したいなあ。

#548 上手に雑草管理

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今年の冬は特に寒い。暖かい日があると思うと今度は一緒に雨が降る。
田んぼを耕したいのだが、なかなかタイミングが合わない。

それでも、畑のほうは雨の後一日空ければ入れる。
これも、やれるうちにやる。

落ちゲー的区画分け.JPG
 
ヌカを撒いてとりあえず土をひっくり返しておく。相変わらず
何を植えるかは未定。いつでも使えるようにしておくだけ。

のっけから汚らしい写真で申し訳ないが、実際汚いのだから仕方が無い。
冬場の仕事といえば、モチだけでなく機械整備と言ってもいい位になってきたようだ。
 
 
今月入ってきた除草機も、早いところ修理してしまいたい。こういったものは
モチづくりや発送がないときに進めておくに限る。

早いところ直そう.JPG
 
しかしこの機械、油汚れが酷い。一応これでもだいぶ洗ったのだが。
エンジンオイルでもぶっかけて放置していたのではないかというくらい酷い。
エンジン全体はもちろんのこと、ギアボックスや本体まで満遍なくガム化した
ガンコな汚れがこびりついている。洗うだけでも手間賃を取りたいくらい。
 
 
ガンコな油汚れ.JPG
 
いちいちパーツクリーナーなんぞで洗っていたら勿体無い。マイナスドライバーで
粗く削り落として泡のキャブクリーナーをかけたり灯油で拭いたり。
タンクは外も汚いが、中から劣化ガソリンが異臭を放っている。

#546 たまには本領発揮

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軽トラに耕うん機を積み、知り合いの畑を耕しに出かけた。
その方は、既に離農されており、畑では特に作物を育てていないのだそうだが
時々草を刈ったり、このようにして手入れをされている。

よいロケーションの畑.JPG
 
この畑は一反七畝。山に面してはいるが、ロケーションは良い。
何も栽培しないのはちょっと惜しいような気がする。
 
 
 
割と広く思えるが、このくらいの面積なら、別にトラクタが無くてもペース的に
問題はない。 
 
ここまで二時間ちょっと.JPG
 
ここまでで二時間強。機械の能力的にまだペースを上げる余地がかなり残っている。
しかし、この機械は出力があり余っている上に重たい。ペースを上げると疲労が増す
ので、無理の無い範囲で行うのが一番だ。

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よいロケーションの畑.JPG



ここまで二時間ちょっと.JPG

活動継続が決まった、学生による耕作活動。
向風学校の活動以来、真冬の恒例になった荒起こし。
昨年これを行った参加者もいるので、今年はスムーズに出来るだろうか。
 
大まかな作業の流れは例年と特に変わりはなし。今年は一泊二日の設定が
出来たので、それにトラクタ操縦訓練を追加。かなり充実したカリキュラムを
提供できるようになってきた。よく考えれば、耕作活動の受け入れはこれで四年目。
サラリーマン時代から、農的イベントの受け入れや農園ボランティアスタッフを
続けてきたので、どうやらそのあたりのスキルやノウハウの蓄積は相当のものに
なっているらしい。これまで重大トラブルや大怪我の発生はなし。引き続き
気を引き締めて臨もう。


今年もはじまりましたね.JPG
 
一日目は、人力と耕うん機による作業。
色々な道具があるので、時々取り替えながら、全て使ってもらう。
 
 
荒起こしといえばマンノウ。そして鍬
 
あんま乾いてないからねぇ.JPG
 
田んぼは乾いていないところも多いので、土の状態も色々。
ここらはぬかるんでいてやりづらいかも。

 
去年以来だけど、まあ道具は一年間使ったから大丈夫だよね?
 
だいぶ慣れてきたようです.JPG
 
特に細かい指示は出さない。危険作業及び無理な力の加わる道具の使い方をしている
場合のみ指導するよう心がける。いいやり方があったらメンバー内でも共有を
お願いします。

写真だけアップロードして、肝心のブログを更新しないまま二週間。
忙しいと言えば忙しいけれども、更新のこと自体忘れて過ごす日が多くなってきた。
これはなかなかマズい。ネタになるような事はちゃんとあるからだ。

 
はて、これはいつの写真だったかな・・・あ、先々週です。
修理依頼された作業機や不調に陥っている自分の耕うん機、ブロワーのメンテ光景。

泡のキャブクリに注意しよう.JPG
 
どれもこれもキャブレターが不調/不動の主な原因。
この日はキャブレターのオーバーホール三台。アッセンブリ交換一個。
フロートタイプ二個、ダイヤフラムタイプ二個。

故障/不調の発生頻度からゆくと、ダイヤフラム式キャブレターのほうが
多く、あまり好きになれないのだが、小型の機械にダイヤフラム式は圧倒的に多く、
触らざるを得ない。しかも不調や不動になった場合、たいがい部品交換しないと
直らない。フロート式はなんだかんだで余程の状態にならない限り大した部品も
用意せずとも復活させられることが多い。
 
 
やそはちの寒中作業に耕うん機を使用するため、久々に全て出して清掃/チェック。
 
久々に全部出した.JPG
 
こまめ、F950ともに不調は改善されたが、こまめは燃料漏れが発生。
これはまた別途対応の必要あり。尚、トラクタも清掃、注油などのメンテを行った。
次は学生にトラクタ操縦訓練を行ってもらう必要があるためだ。

軽トラのメンテナンスを行う。今日は比較的気温が高いので助かる。

車検対応とは言っても、下回りの洗浄やオイル交換、各部コネクタ類の清掃、冷却水や
その他油脂のチェック程度。大掛かりな整備はしなくても大丈夫そうだ。
他、バッテリーの充電や、おまじない程度の簡易チューニング、スロットルの
清掃/注油程度。屋根のサビが激しくなってきたが、今回はアルミテープで誤魔化す。


今回は大丈夫かなぁ.JPG
 
なんだかんだでこの軽トラも五年目。車齢は22歳。ボディや荷台はだいぶ痛んで
きたが愛着も相当に湧いてきた。整備工場の片隅に13万円のタグを着けられて
置かれていたのを見つけてから、常にお世話になりっぱなし。ある程度のテコ入れは
したが、大掛かりな故障は無いまま働き続けている。思うに、これまでで最もコスト
パフォーマンスの良かった買い物である。古いけれども元がそこそこ良いの状態
だっただけに、維持する上でツボさえ押さえてしまえば、余りある恩恵を受けられる。
 
新品の良い道具に勝るものは無いが、こういったメリットは新品では得られない。
セコハンを馬鹿にするなかれ。そもそも新品と同じ土俵で評価することなど不可能
な魅力があるからこそ、こうやって使い続ける訳だ。

#542 初出荷

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正月も終わったので、米やらモチやらの出荷開始。
年賀状を書く以外、正月らしき事もなし。昨日は高校の後輩と一緒にモチを作る。
わざわざモチ作りの現場を見たいと言ってはるばる訪ねてきてくれた。ありがとう。

今年初出荷の米袋の一部は干支の絵を描いておいた。
相変わらず、筆ペンの手描きをしている訳だが、これももう三年以上になった。
とりあえず、これまでこうしてきて悪い評価はされていない。面倒でも信頼は
されるらしいので、今後も継続する。いいかげん自作図案をプリントする事も考えた
ほうが良いのかもしれないが、なにしろ描く速度が以前よりも上がってきた。
だったら、このまま画力を向上させてゆくのも面白いかもしれない。米袋を
プリントするには、袋のロットをまとめねばならないし、刷る図案が下手だったら
悶々としながらそれを使い切らなくてはならない。だったらもう少し頑張ろう。

・・・誰かに図案を作成してもらうという考えが毛頭無い事に今更驚く。


出荷はじめました.JPG
 
モチの製造は、どうやら一段落ついたようだ。今のところ、中旬に玄米モチ八枚の
注文を受けている以外は特になし。そろそろ田んぼ作業や軽トラの車検対応などを
進めたい。だが、農機の燃料や消耗品、車検/任意保険費用の捻出をせねばなたない
ため、コメとモチの販売を怠るのはマズい。

コメは、少量の注文であっても随時出荷可能だが、稼ぎ頭のモチはそうもいかない。
最低でも八枚以上注文がまとまらないと作れないのだ。その上に、玄米モチは
仕込みだけで4~5日を要すものだから、例えば二枚をいついつに送って欲しいと
言われても、場合によっては他からも合わせて八枚注文を取るまで待ってもらう
しかないのが現状。これを改善したくば、営業に励まなければならない。
ブログを読んだ人から注文が来るのは稀だが、一応書いておこう。

『玄米モチなどいかがですか?贈り物にも、日常の健康食としても万能でございます。
 味も好評。食べ方も自由自在。』 
 
あ、私の連絡先は、一応当ブログの一番上にメールアドレスが載っています。
そちらへお問い合わせいただければ幸です。
 
 
 ~ 以降、これを売っている者が一体何を考えているか更に記述があります ~

#541 手前餅

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今年最後の更新。
 
おかげさまで、のしモチの年内出荷も滞りなく完了。
本日は大晦日。作業場の掃除をしていたら年をまたいでしまうところだった。
 
モチは、たいがい注文よりも多めに用意する。
これは、バラ撒き用という位置付けで、お祝いしたい人やお世話になっている方々へ
配るものだ。暮れなどは、10枚余分に作ったくらいでは足りない。売れば結構な
金額になるはずだが、それでも手前でこさえたもの。贈り物を購入するよりは
遥かに安いだろう。この辺りの人は、非農家であっても自分でモチをこさえることが
多いので、そんな先へは玄米モチが重宝する。そんなもの誰も作らないから珍しがら
れるのだ。

どこまで耐えるかな.JPG
 
ところで、このモチはどの位保管が効くのだろうか。気になるので試してみる。
一枚だけ手元に残し、ひたすら放置。部屋は平均10℃前後。暖房の効いた部屋でも
実験してみたいが、こちらの作業場では無理。因みに昨年は暖房無しの部屋で二週間
以上経過するまでカビは発生せず。ならば、冷蔵庫で二週間は大丈夫だろう。
そして、カビが生えてきた段階で食うところまで試す。とは言っても、カビごと食う
訳ではないが。どうなのと聞かれたら体を張って検食をしたと答えれば、それなりに
説得力はあるだろう。普段から雑草を洗わずに口に入れたり、ザリガニを常食している
などと付け加えればまるで意味は無くなりそうな気もするものの、やらないよりはマシ
に違いはない。
 
 
モチは、昨年よりも作るのが上手になったようだ。
 
穴は深く.JPG
 
蒸す際に設ける窪みも、だいぶ変化。セイロを重ねて蒸かす場合は、中央の穴を深く
すると短時間で上のセイロにまで蒸気が上がり、上下組み換えまでの時間を短縮できる
上に満遍なく蒸かしあがる。また、釜のフタはモチを作る前の晩から水に浸しておき、
セイロに載せた際は更に上に重石を置いてやると内圧が上がるようで米をプチプチに
出来る。ようやく勘所が掴めて来ると、更なる工夫をしたくなる。次は何を試して
みようかと思うが、どこかで一定の方法に安定させないと、味も変わり続けることに
なる。どこまでゆけば納得のゆくものが出来るようになるのだろうか。

久々のやそはち活動記録になる。
9月の末に更新して以降も、モチ米の稲刈りや学園祭、学校での活動報告会など
彼らはペースを落とさず意欲的な活動を続けていたのだが、こちらがそれに対応
しきれなかったというのが正直なところ。米も自力で売り切って、モチも今回製造
したものは全量完売という、一年目にして立派過ぎる結果を残している。
活動資金ゼロから始めて、しっかりプラスにしたのは誰が見ても賞賛に値する。
 
 
モチ作りは、土日の二日間にかけて行い、約60Kgを確保。
それでは、その工程を追ってみよう。
 
 
まず、モチ米を浸してあるタライから取り出し、一時間以上水を良く切る。
 
良く水を切りましょう.JPG
 
玄米は4日間強、白米は一昼夜浸す。その間の管理はおちらが代行。
玄米モチを作るのは意外と面倒なのです。 
  
 
モチ米の水を切ったら今度はセイロに入れましょう。
 
一回きっちり5.3Kg.JPG
 
歩留まりを良くするため、一つのタルには一回でこさえられる量のみ。しかし
タル1本で8Kgを狙ったが、若干及ばない。

リースを作っていたかと思えば今度は油臭い作業が待っている。

早いもので、軽トラは来月で購入以来二度目の車検。しかし来年で車齢23。色々と
おかしなところがあり、そのままでは車検を通らない。なんとかしなくてはといつもの
整備工場へ相談に出かける。愛着はあるのだけれど、こんなものにやたらお金をかける
訳には行きませんので、のしモチで勘弁してください。
 
要件は単純。

『廃車から部品剥ぎ取らせてください。』

快諾を得たと言っても、ここはれっきとした自動車の整備・販売を行う業者。解体屋
ではない。従って本来はこんなお願いなどすべきでない。こんな奴ばかり来たら向こう
もたまったものではないだろうと思うので、特定を避けるために写真は自粛。

自粛.JPG
 
この部品取り車の群れの中には何気に貴重な車も幾つかあるのだが、それはまた別の話。
今回用事があるのは、軽トラのメーターだ。なにしろ針がおかしな動きをしていて
数値は全くデタラメ。これではスピードメーターのテストで必ず引っかかる。
針の動き方から、ケーブルではないと感じていたため、いきなりメーターを移植する
ことにした。
 
該当部品取り車は何台かあったが、とりあえず目に入ったこれから外そう。
 
あー、君でいいや.JPG
 
外す事自体はドライバー一本あれば可能。カンがある人なら直ぐ出来るだろう。
 
 

#538 ギフトセット

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お歳暮商戦とは関係なく、最近自分の周囲ではクリスマスやら結婚やら出産やら
めでたいお話が多い。そこで用意できるものを結集した結果、見ての通りである。

P1060278.JPG

自作のモチとクリスマスリース。あとは近所の酒屋の奥底でえらいこと眠っていた
リキュールとシャンパン。それなりにお洒落なのではなかろうか。
別にお金はかけなくて良い。創意工夫と手間が伝わればそれでいいし、こちらも
嬉しい。心意気ってのはいちいち見せようなどと思ってもうまくいかないのだが、
なんだか面白がって色々やっているうちに染み付いているものなのかもしれない

とかなんとか言っているけれど、私自信に特にめでたい話は無いので別に祝われる
ことも無い。それは少しばかり哀しくもある反面、こんな事ばかりやっていられる
余裕があるというのもまた幸せな事である。それを認識せずに、どうして人を祝う
事が出来ようか。色々な人の恩恵を感じ取れようか。
  
 
あれ、写真のを送ったそばから今度はこっちに宅急便が届いたぞ・・・。
中学校時代の恩師からだ。中身は活きたホタテ3Kg!

なんというか、本当に行いというものは帳尻が合うものらしい。
だから、ホタテは友人たちと一緒に有り難く食べさせていただきます。
 
よし、リースもう一個作っとこう。

ここのところ留守が多かったのはバイトをしていたからだ。
では何のバイトなのかというと、まあ色々やってみるものの、やはり農作業関連の
ものが一番やりやすい。
 
しかしまあ、この時期に草刈りのバイトがあるとは。
いつもの夏は草刈りネタばかりだが、今回はまさかの冬。
 

 
出かけた先はとある県にある園芸作物の研究所。(跡地)
知り合いの会社がここを買い取ったのだが、とにかく管理が大変なのだと言う。

相手に不足なし.JPG
 
仕事は、このような法面をひたすら何枚も刈る事。
圃場やハウス群などを案内してもらったが、途方も無く広い。これは自分一人が
手伝いに来たところでどうにもならない。だが、来たからには通常の人間二人ぶん
位の仕事をせねば。こんなことを書くのもなんだが、自分の田んぼの草刈りなどより
よっぽど気合が入る。
 
 
法面には、散水栓や配管などの埋設物が時々あるのだが、いかんせんヤブ化して
いるので見つけづらい。勢い良くやりたいが、怪しいところは慎重にならざるを
得ない。
 
埋設物多数.JPG
 
いや、本気で壊したらちょっと働いた位では弁償できないでしょう。
ヤブをこさえると、こういった設備を破壊するという二次被害も起こりやすくなる。
でも、手が回らないのも理解する。何しろ、草刈りが必要な箇所はこの法面の何十倍。
シルバー人材センターに10人頼んで10日かかるとか。
でも、冬場ならもっと早く出来そうだ。

#536 アブラナ科三本立て

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冷え込みがきつくなってきたが、畑に生えている野菜たちは元気のようだ。
そして、相変わらず畑は畑でないというか、まあ気にしないで欲しい。

夏草によるマルチ.JPG
 
秋になる直前に丈を短めに刈り残していた夏草が枯れた後は、あまり草が生えない。
冬雑草を繁茂させたくない場合は、なかなか有効な手だ。

 
で、また今年もよく分からない新顔の野菜が生えてきた。

元気な小松菜てきなもの.JPG
 
去年育てた小松菜の子孫だろう。全部抜いたとおもったんだけどなぁ。
割と普通に食える。煮ても炒めてもよし。

そういえば、今年はあまりジャガイモが生えてこない。毎回勝手に生えてきて
鬱陶しかった奥側の区画では根絶に成功したようだ。この野生化した園芸作物が
耕作を始めてからいなくなるまでに丸三年を要した。こうなると、まるで雑草で
しかない。

気が付いたら11月も終わり。もうモチ作りをしなければならない季節だ。
昨日に今年度初回ぶんのものを作ってみる。

三枚セットとかいいかも.JPG
 
まったく、今月は更新が少ないかと思えば、商品のPRだけはしっかりしようとするの
だから虫が良いというか自分に呆れるのだが、やはり売らなければどうしようも無い。

とにかく、今回は古代米五色を混ぜたものを試作してみた。
黒米の量が少なかったのでそこまで色はつかなかったが、ほんのり紫色がかって
それなりに縁起も良さそうに見える。
 

携帯用工具入れは、なんだかボロボロになってただのズタ袋になってしまった。
そんな見てくれだと、どうも入れるものもどうでも良くなるらしく、泥まみれの
軍手や革手袋が、いくつも押し込まれている。明日は薪にするための杉を切るので
チェンソーの目立てをしようと袋をゴソゴソと漁り、出てきた手袋を何の気なしに
作業場の手袋入れへ戻そうとしたのだが、その手袋入れがこれまたグチャグチャ
過ぎて気になる。新品からボロボロで使用不能のもの、洗ったものとそうでないもの
が入り乱れて鬱陶しいこと極まりない。
気が付けば、作業をする前に床に手袋をぶちまけて仕分けを始めていた。

ゴミにしか見えませんが.JPG

いったいどれだけあったのだろうか。とりあえず使えるものを片っ端から洗濯機に
ぶち込んでみたら、それだけで洗濯槽がいっぱいになった。現在、水洗いが終わった
ものの、これだけの数をいっぺんに干すのは厳しい。乾いたあとは、出来るだけ
分類してしまっておこう。普通の軍手・ゴム被覆つき軍手・イボつき軍手・防寒軍手・
ゴム手袋の厚手/薄手・ラテックス・革手袋・・・一人しかいないのにどれだけ種類が
豊富なんだか。どれだけの期間整理していなかったのか。それでもマメに洗濯だけは
しており、これまでに軍手を捨てた記憶は殆ど無い。軍手を買った記憶も無いが、
何故か大量にあるのである。三年以上前に工事していた際の名残だろうか。
いずれにせよ、当面の間は軍手を購入する必要は無い。いや、良く粗品としてもらう
ものであるあから、上手くすると一生買わなくても良くなるかもしれない。
 
 
肝心のチェンソーは、異様に刃のライフリングにバラツキが出ている。

随分と刃にバラツキが.JPG

メンテ講習に供与したり、知人に貸し出したら釘をひかれたりしたせいだろうか。
修正する度にバラツキは大きくなってゆき、もはや研ぎだす事の出来ない刃が目立つ。
いい加減交換だろうが、とりあえずはそれでも目立てをする。限界になっている刃は
本来用いるヤスリより細いサイズのものを使用して、強引に研ぎ出した。デプス
(刃の先にある削り代を決める出っ張り)も削りすぎて真っ平に。チビた刃は変形
したり折れて飛んだりしやすい。次回は目立てでなく交換だ。

消耗品のひとつにしても、均等に減らすような使い方をしないと、結局は出費が嵩む。
道具を上手に使うのは作業スキルでもあり、生活力そのものでもある。

最後の稲刈りは、11月の頭に終わった。気が付けば、作業場も散らかっているし
機械も泥まみれのまま。そのまま放置しておけば痛むだけ。とにかく、屋内外を良く
片付けておけば、以降の作業能率は上がる。
 
 
陽射しも弱くなってきて.JPG


コンバインは特に酷い状態。足まわりの水洗いと各部の清掃/注油にだいぶ時間が
かかった。最悪の条件で走らせていた事が良く解る。それでも、音を上げずに
働いてくれ、今年もノートラブルでシーズンを終える事が出来たのは立派。牽引
トラクタの方は、なんとか使えたものの冷却水漏れとフロントアクスルのシールが
潰れてオイルが漏れている。これも何とかしなければならないが、部品代を工面する
余力が無い。早いところコメとモチを売らなければなるまい。軽トラは一月に車検。
20年落ちに近い状態で乗り出してから、早四年。流石にあちこちダメになってきた。
今回はメーターと部品供給の絶たれたシールドビーム式のヘッドライトを、H4バルブ
使用の汎用品にそっくり交換し、タイヤも更新せねば継続車検を受けられない。
無ければ仕事にならないものだけに、これを最優先すべきだろう。時間があるときに、
整備工場においてある廃車からメーターを外してこよう。


全く、農作業は落ち着いたものの、この機械の多さがどうにもならない。
もう数えるのも嫌になるくらいに色々あるのだが、使用頻度の高いものの中には
消耗してきているものもかなり目立つ。自分でやるから経費は少ないとは言え、
まとまってくると、出費も手間も馬鹿にならない。こんな時は、新車に憧れてしまう。

 
とかなんとか言っている間にも、また道具が増えてゆく。
先週手に入れたのは、ボロいハンディブロワー。
 
使えればボロくてもいいや.JPG
 
 
これ、不調ながら一応動く。コンバインの清掃にだましだまし使ってみたが、それなり
に便利。ちゃんと直せば諸々の機械清掃は勿論、敷地の掃除のみならず公園や墓地の
手入れにも、圃場脇の道路に作物の残渣や雑草を散らかした場合など、様々なケースで
活躍するだろう。よし、早速直す事にしよう。この便利な道具に部品代を惜しんだら
ただのアホだ。

刈払機・チェンソー・ブロワー・発電機・ポンプ・・・。
あれ、なんだか造園業者みたくなってきた。もう何でもいいけどさ。
 
 
 

最後の稲刈りも、残すところあと1/4。今週は天候も安定していて助かる。
少しは田んぼ以外に動き回る余裕が出来たので、竹林整備のバイトにも出かけた。

 
毎度お世話になるのは、【NPO法人 竹もりの里】(前、エコリン長南の活動が独立)
活動拠点も、今年より長柄町の古民家へと移転。

古民家ですよ.JPG
 
今回は、この周辺地域の竹林の手入れ。竹林というのは、得てして荒れ果ててもはや
通常の人間では手がつけられなくなった状態で整備の依頼が来るそうなので、毎回
かなりの難所を拝むことが出来る。例によって、チェンソーと防具を持参していく。
 
 
 
竹ヤブは、やっぱりえらいことに。
 
杉林のなれのはて.JPG
 
もともとは杉林だったらしいが、手入れがされなくなり、完全に孟宗竹に山が乗っ取ら
れた格好。どれくらい放置したのかは知らないが、それなりの太さでも、生きている
杉は全く無く、枯れ竹の数も尋常でない。とりあえず枯れた竹を搬出して処理しな
ければならないが、どこから手をつけて良いものか。足元も倒れたり朽ちたりした竹と
木で埋め尽くされている。

尚も稲刈りが続く。残っているのは棚田の一番下。ここのところ徹底的に溝を
掘って更に要塞のような見た目になった田んぼである。もとより耕作条件としては
最低に近い田んぼだけあって、そこに天候不良が加わってはもうても足も出ない。
雨は相変わらず3~4日おきにまとまって降り、9月の中旬に落水して以降も常に
土の水分は飽和状態。立派な溝を散々掘ってみたところで全く乾くことは無かった。
そんなこんなで、機械が入れぬまま十月も終盤。もう日も短く気温も低く、晴天が
続いたところでそうそうコンバインで稲刈りが出来る見込みも無い。
従って、ここは全面手刈りを慣行せざるを得ない。面積は、一反7畝程度か。
田の中は、昨日の雨の影響もあり、どこを歩いてもくるぶしより上まで埋まるような
状況だが、だからといってこれ以上手をこまねいていては、折角のモチ米が鳥のエサに
なるだけだ。

あと2/3だ.JPG
 
そんな悪条件ではあるが、毎年応援に来てくれているユキヒロと一緒に作業した結果、
一日で1/3を刈ることが出来た。悪条件の場合、作業慣れした助っ人がいてくれる
ほどほど心強いものは無い。ここからは単独作業になるが、なに、やっていれば
そのうち終わるだろう。終わればいいのだ、終われば。そもそも、これまでに散々
草刈りを行い、溝を掘り続けてきたような根性があるのだから、数日間手で稲を刈り
脱穀を行うというのが出来ない筈が無い。出来ればやりたくないことばかりだったが、
とにかくそれら作業を続けてきた仕上げに相応しい最後の課題である。

だが・・・収穫そのものは、これまでの努力も報われなかったようだ。
イネが立派な株に生長していて、分けつも穂もそれなりにある区間でも、シイナ
(不稔実=中身が入っていない)モミがやたら多い。モミ全体の1/3強はシイナに
なっているかもしれない。

シイナ多すぎる.JPG
 
恐らく、穂が出てきて花が咲いていた時期に気温が極端に低下した、あるいは台風など
強風の影響を受けたと思われる。今日収穫した量から計算すると、田んぼ全体で、
4~5俵いけばマシという感じ。実に反収二俵以下という想像を絶する世界である。
まだ残りの作業があるというのに、この徒労感ときたらハンパで無い。日照・水・草
・気象・排水不良・・全てに翻弄されながらなんとか耕作をしたが結果がこうなら受け
容れるより外もなし。でも本音を言うなら、ここで跪いて涙を流したい。

普通、農家というものはどのように安定して多収穫をするかということを常に
考えている。だが、それは、ある程度しっかりした耕作基盤と設備があってこその話。
自分が受け持っている田んぼなどはその水準に全く達していないところばかり。
耕作を始めて四シーズンが過ぎたが、状況が改善する兆しは特に見えない。
身についたのは、通常では必要とされないような裏ワザばかりで、全く一般的な耕作者
とは相容れない性質のいわゆる農業とは別次元のスキル。


そんな私の事を、世間の方々はアホな奴だと思うだろうか。
金もないのにいつも慈善事業をしているお人好しだと思うだろうか。
それとも、ただ趣味で田んぼをやっている道楽者だとか。
日常生活がサバイバルみたい?余計なお世話だこの野郎。
 

だが、そう見えても仕方はなかろう。ただ、そんな風に思われることが本人にとって
何より苦しく、そして悔しくて仕方が無い。ならば、『なんでやってるの?』と、
尋ねたい読者も大勢いるかもしれない。そこで、この際あらためて表明しておくが、
自分はこの国の中山間地農業の行く末を、この目で、実践の場を通して見届けて
ゆきたいだけだ。
 

それでも、それを知ってか知らずか、こんな奴を応援してくれる人、慕ってくれる人、
心配してくれる人に自分は支えられて生きてこれたのだ。だったら、結果どうこうより
も自分で始めた事を投げだしたらどんなに失礼な事か。

人、そして植えたイネに、色々と学ばせてくれた自然環境に対して無礼のない生き方を
するのも容易でないが、そうしなければ気が済まない性分にいつしかなってきていた
らしい。未だ出来ぬ事は多々あれど、その気持ちだけは常に持っていなければ直ぐに己を
見失う。そうなったら多分、何をしても面白くないだろうし、身近な幸せに気付くことも
無いまま、日々が無駄に過ぎてゆくだけだ。それが自分にとって何よりも恐ろしい事だと
素直に思うのだ。

#529 イネが育たぬ田

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今年も、棚田の上二枚は不作そのもの。これまでまともに収穫出来た試しが無い。
今年は入念に草取りを行ってみるも、結果として、草を生やそうが生やすまいが
収穫量に殆ど差は見られなかった。陽が当たらない・気温/地温が低い・排水が悪い・
水位と水温を調整する側溝を掘っていないので湧き水も絶えず流入する・風通しも
悪いときては、イネはただ穂をつけるだけで背一杯と言う感じである。毎年植える
品種を変えてみたが、分けつ量は何を植えても極端に少ない。恐らく反収二俵まで
いかないのではないか?だが、まだ晩成品種は試していない。来年は、せめて生育
期間を長く取れる奥手のイネをこれまでより早く植えてみようかと思う。
若しくは、減反に当てて調整水田とし、イネ以外の作物を植えるなど真剣に考え
なくてはなるまい。(強湿田につき、減反補助金の対象となる転作作物の栽培は
全く望めない。減反に協力して得られるのは、一万五千円/一反あたりの個別所得
保障のみである)


このような状況下で稲刈りをする場合、コンバインの移動速度を早くしないと
こぎ台からスルスルとイネが落っこちてまともに脱穀出来ない。だが、田面が
ぬかっている場合は速度を上げるとスリップして進まなくなることもある。
もともとかなりの湿田に加え、雨が続いたような条件だと、速度とイネの搬送量を
絶妙なところでバランスさせなければならず、やはり神経を遣う。

マジで泣きたくなる.JPG

更に、陽が当たらない場所ということもあり、夕方を待たずして湿気が上がってきて
午後三時前からイネに露がついてしまったりする。このような【濡れ刈り】条件は
脱穀選別にも機械にも、後の乾燥にまで悪影響を及ぼす。コンバインが詰まらないよう
祈りながらの作業だ。それでも悪条件での操縦スキルが上がったようで、コンバイン
トラブルは今年も未発生。

稲刈りも、残すところあとはモチ米の二枚。しかし、今日もまとまって雨が降って
しまった。また明日は溝掘りとドジョウ獲りか。
絶妙なタイミングで天気が崩れるとなれば、こちらも絶妙に合わせて作業するのみ。
ただ、流石にそれを一ヶ月半も続けていると疲れてきた。早いところ稲刈りは終わり
にしたいものだ。

#528 豊漁

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連日のように溝を掘り続けた結果、嫌でも体が出来てきたらしい。
少しは作業に余裕が出てきたので、他のことも同時進行。

かわいいけど食べます.JPG
 
春にザリガニを獲った時と同じく泥をすくうと、ドジョウが沢山出てくるので大きめの
個体を素手で捕獲。今回は思いつきでやったので、ペットボトルに入れて持ち帰るしか
なかったが、いかんせん捕獲したものを入れづらい。今度からはコンテナとバケツを
持って行こう。尚、捕獲量は必要最低限に。
 
かわいいし、水底を這い回ってエサを探す姿も愛嬌があるので昔はよく飼っていた
けれど、40匹近くも飼う必要は無い。従って、ザリガニ同様に食うことにした。
しばらく生き絞めにしてから、色々料理しよう。個人的には唐揚げが好きだ。

ここの田んぼは豊富な湧き水の中で生き物が育つせいか、コメの味はすっきりしており
ザリガニに至っても、背ワタだけ抜けば捕獲したその日に食っても臭くない。(買って
きた冷凍エビの方がよっぽど臭う)丸々と太ったドジョウも美味しいことだろう。

田んぼの収穫量はイマイチながら、水路を作りこんでいった結果、水棲生物が増えた。
この三年間は、稲作というよりも、ドジョウ/ザリガニの蓄養環環境を整えていた
ような気がしてならない。まあ、売れるというのならそれでもいいような気もするが。