単独作業ばかり続いていたが、今回は趣が違う。
農業青年部の、廃プラスチック回収活動に参加してきた。

プラスチックといっても、そんなに固いものばかりではない。
要は、農家さんが使った資材をリサイクルするのだ。
回収するものは、肥料袋、ポリマルチ・ビニールハウスのシートなど。
周辺の農家さんが、これらを各地区ごとに決められた拠点に持ち寄る。
我々は、それを回収物の材質、厚みごとに細かく分けて、再処理工場まで運んでいく。
農協や役場の職員さん、回収業者、そして地元の若い農家さんなどが
皆で協力しあって行っている。
この連携が日頃から出来ていることに、いつも感心してしまう。
何せ、自分が会社に勤めていたころは、役所の方々と一緒に作業をする
ということすら考えつかなかったのだから。
これまで、人間関係が広がっていくことが楽しくて、社内サークルや、組合活動、
ボランティアなども散々行ってきたが、地域全体で動くまでの活動はしたことがない。
これまで色々と行ってきた事は、どこかに余裕があるから行っていた事なのだろう。
けれど、今回は 【土地について生きていく】 ということを、特に意識することが出来た。

さて、再処理工場には、おびただしい資材が運び込まれてくる。
何トンもある山が、あっという間に重機やフォークリフトで片付けられていく様は圧巻だ。
どこまで行っても機械が活躍している。
ここでは石油を燃やして機械を動かし、石油製品の再処理を行う。
石油を燃やして畑を耕し、石油で作られた資材を使用して作物を栽培する。
ひょっとして自分たちは間接的に石油を食べているのではないだろうか?
現代はまだ石油文明だ。
30年近く前に、
『文明が石油の持つエネルギ以上に発展することはない』
と言った人がいたが、この光景を見て、本当にそうなのかもしれないなと思う。
リサイクルは自体は健全な事だが、モノを造り、使用しただけのエネルギまでを
回収することは出来ない。
農業は、自然相手で環境負荷が少なそうなイメージは確かにある。
けれども、エネルギ的な観点から見れば、間違いなく石油文明の営みだろう。
普遍的にモノが溢れる中にあっては、これには意外と気づかない。
エコというモノは巷にあまたあれど、その生い立ちから生涯までを見落としたくはない。
モノや作物を見て、使われた燃料や手間、心意気やらを感じ取ることも 『回収』 と
捉え、それらを自らの生活にフィードバックしていく努力がもっと必要そうだ。


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