千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

人見太郎ブログ

また一台増えたので、工事の合間を見て使えるように整備しておこう。
オイルシール交換とキャブレターの清掃・エンジンとミッションオイルの交換・
プラグ交換・ワイヤーの注油、リコイルと調速系の清掃くらいやっておけば、
問題なく使えるようになるだろう。
 

どこから持ってくるんだよ.JPG
 
とりあえず、途中までメンテしたら暗くなったので、作業場にしまう。
ちょっと丁寧に洗車したら、外装もそこそこキレイになった。
本体に残っていた、出荷時に販売店が貼ったラベルを見ると、昭和55年4月27日と
ある。驚いた。【F200こまめ】が発表されたのは、昭和55年の3月なので、これは
最初期モデルということになる。齢31歳にして、現行機ばりに働いてくれるだろう。
ちなみに、現行機もエンジンが変わっただけで、基本構造は30年前と同じである。 
(但し、環境と作業安全性能については当然現行機の方が高い)
 
ところで、F210こまめは既に一台あるので、今後これををガンガン使うとは思えない。
ただ、農家からも素人からも引き合いの多い機種なので、置いておくと誰かが欲しがる
と思う。だから、別にあっても困らない。

 
  
これからは、自分の食べるものは自分で育てたいという人が今より増えそうだ。
小型の管理機と刈払機の中古を整備し、【はじめての菜園セット】などとして
格安で販売したら、意外と受けるのではないだろうか。

まあ、専業でやるような事ではないな。適当なのがあればという話なので
無闇にジャンク品を拾ってきたりはしない。要望がある方は、私に直接相談して
ください。

イネの種モミを蒔いたら、加温して芽出しを促す。
最初の20枚は、平置き芽出し法を行う。

平置き芽出し法.JPG

これは、苗箱を重ね、その周囲をビニールやムシロでくるんで加温する方法。
普通、ハウスの中で行うのだが、そんな施設は無い。昨年使ったビニールシートを
再び引っ張り出してぐるぐる巻いておいた。苗箱の最上段より上にはワラを被せ、
更にその上は濡らした新聞紙をかけてからシートを何重にも被せた。それなりに、
空気の層も出来るように、保温には配慮しているつもりだが、まだなんとも言えない。

向風学校、今年2度目の作業は種まき。
コシヒカリの苗の種を、20枚の苗箱に蒔くのが、本日の課題。


I今日はたねまきです.JPG
 

不思議なのだが、これまで田植え・稲刈りのみの体験イベント参加者と話していて、
苗はどうやって育てるのかという疑問を聞いた事はない。
どうも、普通の人にとって稲作は、田植えと稲刈りだけというイメージらしい。
ならばこそ、向風学校のこ種まきは重要なものとなる。播種から芽出しの工程について
資料を事前に作成して、参加者に説明を実施した。
 
一年間のワークショップと言うからには、全てのプロセスを通じて覚えて欲しい。
それで、最終的には家庭菜園的なノリで『自分で食べるコメも育てようかな。』
と思える人が増えれば良いと思う。

#323 陽気が一番

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震災で被害を受けた農業用水の配管が、いつ復旧するかはまだ判然としない中だが、
今週の頭から最初の種まきの準備を開始。
 

種モミを、鳩ムネ(目一杯吸水して膨らんだ状態)になるまで水に漬ける。
浸漬時間は、水温が20℃なら5日、10℃なら倍の10日と言われている。
要は、その日の平均水温を毎日積み重ねていき、100になるあたりが目安という訳だ。

浸漬中です.JPG
 
しかしまだ寒い日もある。夜間から朝にかけては10℃以下まで簡単に下がる。
屋外でこのように漬けておけば、当然水温は低めに推移するので時間がかかることに
なる。それでも別に問題は無いが、向風学校の種まき作業日には間に合わせたいので
水温を上げることにした。

久しぶりに、管理機をアゼ仕様にする。

遅まきながらのアゼ切り。
晴天が続いているうちなら土もよそいやすい。

赤いヤドカリ.JPG

本日は、田んぼ3枚のアゼを切った。魔の田んぼ(昨年の記事参照)には、入って
みたものの、やっぱり文字通りの泥沼状態で、あえなく退散。人力作業は止む無し。
使用したガソリンは1リッター以下。こんな時、昨年に節約型管理を学んでいて
良かったと思う。

原発の報道が気になろうと、給油待ちの車が大渋滞を起こしていようとも
なんとか通常ペースで生活している。
 

だが、ここへきて、お米の問い合わせが増えてきた。
この震災の混乱から、関東では入手困難になってきているらしい。
随分前からメガネ米の在庫は切れているのだが、要望にある程度は応じられる
よう、親分のところに頼んで仕入れてきた。

緊急入荷.JPG

本当なら、被害の激しい地域の人たちに食べていただきたい位なのだが・・・少ない
量の米しか収穫できなかった事がまず情けない。だが、そう思ってもどうこうなる
ものでも無い。もっと前向きに自分の出来る事を考えながら生活しよう。
 
 
ちゃんと食べて、休んで、少しは体を動かさないと不安になるばかりなのは、どんな
人でも同じなのは理解出来る。だからといって、食品の買い占めに走って混乱を助長
させる人もいるのは、なんとも悲しい。そして、売り惜しみするのも同じ。
 
 
世間が混乱している時だからこそ、自らのあさましい行いを深く省みることにしたい。
幸い、まだ考える時間だけはあるのだから。

月曜日の未明に、ようやく西日本旅行より帰宅。
件の大地震発生により、2日ほど旅程が伸びてしまったが、その間も淡々と情報収集や
見学を行い続けたので、当初の予定よりも有意義な旅になったと思う。
 
 
勿論、行った先々で教えていただいたことや、面白かった事などには事欠かないのだが
やはり、現在一番気になるものから書く事にした。

過剰にタイムリーな旅行.JPG

広島では、真っ先に原爆資料館を見学した。以前から訪れてみたいと思っていて、
念願が叶ったのだが、ここに展示されている脅威は、戻る途中から我が身にも
ひしひしと伝わるようになってきていた。
 
ここを訪れたのは、偶然だったのだろうか?

突然ですが、島根・広島方面に用事があり、これより更新を中断します。

戻り次第、昨年のタイと同様にブログ上にて、旅の記録をアップする
予定ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

土砂を運び終えたら、今度は隣接する山の木の枝を落としたり、笹を刈ったりする。
放置していると施設側に伸びてきて邪魔だし、そうなってからでは片付けるのも大変だ。
 
 
ばっさばっさ.JPG
 
 
木に登ってノコギリを引き、太い枝を落としたり、刈払機で下草を刈ったり、
植木バサミで壁に這うツルを切ったり。それらを集めたら、ようやく片付いたと
思っていた作業スペースが再び埋もれてしまった。
枝と葉っぱは細かく分けてあるが、このままでは仕方が無いので、乾かしてから
燃やす。いきなり焼くと煙が多い。一応周辺には配慮しておこう。

#318 妄想日和

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土砂の搬出がだいぶ進む。
前回、おおむねフラットだと書いたが、搬出してみると、入り口側から見て
右側の部分は段差が多い事が判明。

遺跡発掘中.JPG
 
複数の設備があったのだろう。面の高さも少しずつ異なる。
各々の設備を大きな一枚の台座に据え付けなかった理由は何だろうか。
とにかく、掘っていると遺跡を発掘しているような気分になる。

中途半端に雨が降る。仕方が無いので、今日は工事をせずに、大工さんと資材の下見と
買出しに出かけた。羽子板つきのコンクリートブロックや、アンカーボルトなどを
購入して帰ってくる。
 
 
 
戻ってきてからは、先日引っ張ってきたカワサキのポンプを修理。放置期間が8年強と
長かったので、それなりに時間がかかったものの、もともとの使い込み度合いは少なく
無事に機能が回復した。先日、小さいポンプがあれば教えて欲しいと言われ
ていたので、これは丁度良かった。今日び、この類のポンプはホームセンターで
15.000~20.000円程度なので、その半額以下位が妥当だろうか。とは言っても、
エンジンそのものの造りは最近の新品より良かったりするのだ。樹脂部品は光沢と
弾力をまだしっかりと保っているし、アルミ製ファンカバーの塗装も全く劣化して
いない。
 
  
再生稼業になってきた.JPG
 
 
もし、その辺に打ち捨てられてている古めの機械があったら良く観察してみると良い。
年次が新しくなるごとに、安っぽい作りの物が増えていくのがよく理解できるだろう。
 

世の人々は溢れかえるモノの中で、確かに豊かな暮らしをしている。けれども、愛着
を持って扱われるモノの比率は、相対的に減少したと思われる。製品の増加を考えれ
ば、それも摂理と言えるが、モノへの関心が薄っぺらになってゆく感はやはり否めない。
また、携帯電話やPCなどに見られるような、勢い良く進化し続ける製品が広く普及
すれば、ユーザーは短期的な更新を余儀なくされ、どうしても感情は後回しになる。

モノを買い続けなければ、人並みの生活が出来ない。けれども、収入の増える当てが
ある訳でもない。すると、【人並み】という購買層に当てはまる製品は、

低コスト編重、品質それなり

しか無くなる。耐久性の高い安価なものなど、メーカーが簡単に作るはずが無い。
また、使い捨てに慣れたユーザーは、高価なものを要求してこない。


この感覚が浸透してくると、あらゆる買い物の選択基準がそれに画一化されるように
なる。そして、身の回りには昔よりお粗末になっているモノが増えてゆくのだが、
それには意外と気が付かないものだ。それは、普遍的に大量にモノがある故の弊害
であろう。この状況が続けば続く程、モノづくりは迷走の度合いを深めてゆく事に
なる。


我々は【豊かさ】を持て余して、過去に落っことしてきたのではないだろうか?
 
 
それを考えるとなんだか悲しくなる。本当なら、新しいものを手にしてもっともっと
感動したい・・・。然し、手にとって哀れみばかりが伝わってくるような製品を、
どうして大切に出来ようかと。そんなものに囲まれて暮らしていたら、気持ちが
荒んでしまいそうで、欲しくならないのである。なのに、あれが欲しいから死ぬほど
働いてやろうという気持ちになれるものも、そうそう無かったりするのだ。
まあ、止め処の無い話はこのへんで止めておこうか。
 
 
 
次は、スズキの発電機を直そう。手頃なサイズで、外観も良好。ただ、こちらは引き
取った訳ではなく、持ち主がいてるのだが、まだ本人がどうするか判断出来ていない。
とりあえず直して、必要無いのならば誰かに使ってもらうのが良いだろう。
 
 
使えるのに使っていないものは、誰かが使った方が良い。

農地が使われなくなれば道具も使われないし、その逆もまた然り。最近は稼業が変わった
などと揶揄される事もあるが、言わんとすることはそれである。


どんなに栽培規模を拡大しようとも、取り組みの主体や土地の条件は千差万別。
条件の整わない地域では、耕作放棄地など一向に減らないだろう。そんな中で、地域の
耕作基盤を将来に渡って維持し続けたいのならば、設備的な面からも他の耕作者を支援
するべきだと思うのである。

#316 弟3期工事

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来月から種蒔きが始まるというのに、ようやく格納庫兼作業場の工事を開始する。

当初は、中古コンテナを壁の部材として使用し、そこから乾燥施設に屋根をかけて繋ぐ
予定だったが、借地の利用について不動産屋の社長と話し合った結果、計画を変更。
全て角材とトタンで作ることになった。

木材も価格高騰中.JPG

木材は、昨年から今年にかけて価格が上昇傾向。材木屋から直接購入した結果、大型量販店
よりも価格も安く品質も良いものが揃った。これは、いつもの大工さんあっての事だなの
だが、慌てて着工せずに資材の下調べと手配に時間をかけた結果、資金の節約が出来た。
まあ、昨年から手をつけていれば、もっと安上がりだったのかもしれないが、とてもそんな
気力は無かったというのが本音。

自分の場合、気温の上昇とともにやる気が回復すると言って良さそうだが、それで納得
出来るのは、やはり自分のみ。ある意味で幸せ者である。

それで思うのだ。人間も冬眠出来たら良いのではないかと。気温が低い時、他の生物が
代謝を下げて眠るというのは、よく考えたら理に適っている。人間の祖先が、いつごろ
冬眠をしなくなったのかは知る由も無い。が、とにかく寒いからといって、自分の蓄えた
以外のエネルギーを自然界から積極的に取り出して間接的に使用する(例えば食べるの
ではなく、暖をとる為に燃料を燃やす)という選択を行い始めた時点で、何となく現代
への道筋が浮かび上がっているような気がするのだが。

そんなに環境負荷を減らしたかったら、つべこべ言わずに冬なんて厚着してずっと眠って
いればいいのだ。

一年とちょっとの期間に出た廃油が、約130リッター。
いつの間にやら、えらい量になっていた。先輩が引き取ってくれるというので、
外出のついでに100リッター弱置いてくる。残りはまだ家にあるが、木材に
代用の防腐剤として塗ったり、錆び止めとして機械の腐食しそうな箇所に使用
したりできるので、若干は残しておいた。更に廃油ストーブなどがあれば、
それなりに使用価値は出てくるのだが、やはり使い切れる気がしない。
 
 
廃油あげます.JPG
 
 
トラクタのエンジンオイル量は、5.7リッター。ミッションと油圧で37リッター。
コンバイン1台あたりエンジンオイル2リッター位。軽自動車3台で7リッター。
細々したエンジンつきの機械が20台弱・・・。

これは、仕方が無いと言えば仕方が無い。けれども、交換しただけ稼動させているかと
言ったら勿論ノー。ただ所有しているだけで、どんどんコストは嵩んでゆく。
よく使うものは、ペール缶で用意しておかないと間に合わない。
 
 
そして、更に頭の痛いのは使用している油脂類の数。

エンジンオイル・ディーゼル用エンジンオイル・ギアオイル・油圧/ギア兼用オイル・
ATF・2サイクルオイル・チェンソーオイル・・・等。グリスも、ノーマル・モリブデン
・リチウム・田植え機専用など色々種類があり、使用状況に応じて粘度も選んでいる。

この理由は、適切なものを適切な箇所に使わないとトラブルの原因になるので、管理が
必要な機構の数だけ種類が増えるというものだ。

いや、拘ると本当に細かい。例えば、トラクタの標準ロータリーに使用するオイルは、
単にギアオイルというだけではなく、PTO軸入力側ギアケースは#100以上の硬い
粘度のもの、チェーンケースは#80前後の軟らかいもの。新品エンジンと使い込んで
やつれたエンジンとでも、使用するオイルの粘度や性状を変えるという具合。

以前は、エンジン付きのものはおおむね趣味の対象でしか無かったので、油脂類に関しては
この煩雑さを感じるどころかむしろ楽しかったのだが、最近はそうも言えない。
 

・・・メーカー純正はほぼ間違いないが、高いし今よりもっと種類が増える・・・ホーム
センターの安い油脂類は、イマイチ信用しきれない。これを使うなら、今より交換ペース
を上げる必要があるか・・・もしこれを使ってフィーリングが合わなかったら、残りは
どのように使うべきか・・・
 
 
オイルをいじくる度に、種類を出来るだけ増やさぬよう、お金は極力かからぬよう、
そして機械のフォーマンスを維持しつつ寿命を延ばすにはどうしたら良いかばかり
考えている。

 
まあ、それでも一応メンテナンスしているのだから機械はまだ良いのかもしれない。
やればやるほどに、己の方が磨り減っているようなのだ。

今年もまた管理する田んぼの面積が増えた。

写真の田んぼは、農政を介して正式に引き継いだは良いものの、バインダーで刈った
ワラが散乱したままになっている。種籾や古代米など、特殊な目的のイネが栽培されて
いる田んぼでは、バインダーやハーベスタは未だに重宝されている。周囲から変わった
目で見られるのは、何も自分ばかりではなくて心強いのだが、これではトラクタを
田んぼに入れられない。

またワラ拾い.JPG

『ワラは焼いちゃえば良い。』と前任者に言われたものの、やはりそれでは勿体無い。
本当は、ワラはそのまま田んぼに還元したいのだが、刈ったそのままの姿では、どうしても
ロータリーに絡んでしまって鋤き込みにくいので、持ち出して使用することにした。
それによって不足する有機物やケイ酸を補給するために、ここへは元肥を多めに入れよう。

ワラが必要な知人と日にちを合わせて、一緒に先月から運び出していたのだが、最近の雨で
作業は中断。ワラはどんどん湿っていく。今週は明日からまた雨の予報・・・。

という訳で、今日は焦ってワラの搬出。腐りかかって使えなそうなものは結束ヒモを切って
田面に散らしておいた。腐りかけのワラなら、少々あってもロータリーの巻きつきは許容
出来るレベルだろう。
 

作業は、あと少しのところで、惜しくも時間切れ。
来週は、しばらく晴れが続くことを望むのみ。

風邪は治ったものの、今度は雨や雪ばかり。
なんにせよ、あまり作業は進まない。したところで、変わり映えしないので
あまり写真も撮らない。

それでも、春は近い。来月からは畑に何がしか植えることになる。
その準備にと、元肥としてヌカを土に混ぜる。

草が生えてこんね.JPG

この畑は、秋からも度々資材を混ぜ込んでいる。その都度耕耘するせいか、草がほとんど
生えてこない。土が湿って何日後かに耕して、雑草の芽を埋め込み続けていると、徐々に
発生は減っていくようだ。
しかし、本当は執拗に何度も深く耕す必要も無い。ヌカのような有機物は、表層に混ざって
いれば良いので、耕深は最小。あとはしばらく放置して落ち着くのを待つ。
この、【土が落ち着く】というのは、この場合土中の微生物層が安定し、有機物がスムーズ
に分解され始める状態になる事だと解釈すれば良いだろうか。
よく使われる表現だが、考えてみれば曖昧なものだ。

#312 将来のこと

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今週は、初っ端から風邪をひく。
悪寒と頭痛は早くに引いたが、まだ咳と微熱が残る。あまり外で無理をして、ぶり返すのも
良くないので、おとなしく過ごしていた。作業が無ければ更新もしづらい。

作業以外なら、そこそこ動けるようになってきていたので、昨日は予定通り千葉県の
青年農業者会議に出かける。地元の同年代の人や、県内の仲間を増やす良い機会だと、
農林振興センターの職員さんに声をかけてくれた訳だ。
会場では、意外な知り合いに再開したり、また自分と似たような事をしている方などと
話が出来て有意義だった。


研究発表や弁論などを聞いた後は、作目ごとに分かれてグループ討議。
自分の参加したグループは、やはり水稲。参加者は割と大規模経営者が多い。
そして皆、今後も栽培規模を広げる気まんまんである。

コメ余りと規制緩和ムードの昨今、やはりどのような経営を行うにせよ、コスト削減が
命題。苗代を減らす為の疎植技術、多収品種や分の良い転換作物の話や、肥料代節約術
などで話が盛り上がった。意外なのは、コメはもう続けづらいという後ろ向きな人が
全くいなかった事。これを若さだと片付けるのも簡単だが、この県は、まだしっかりと
活力が残っているという実感が湧いた。風邪にやられている場合ではないな。
 
 
 


#311

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向風学校、今年の初作業。
今回は、田んぼの荒起こしとアゼの修正が主になる。


新春作業だよー.JPG

天気も良好。気温は低いが、体を動かすから大丈夫。
準備運動をして、早速作業開始
 
 
田んぼの、排水溝が土砂と枯れた雑草で塞がれていて、湿っている箇所がだいぶ出てきた。
よく乾いているところから耕そう。
 
晴れが続いてよかったね.JPG

初参加のメンバーでも簡単に扱えるので、フロントタイン機はやはり便利。

こんな生活をするようになってから、以前よりも『ちゃんと食べてる?』と、聞かれる
回数が多くなった。食べられる物を育てているのだから、食うに困らないのを察して
もらいたいものだが、身長は169.5cmなのに、体重は通常50キロ、多い時でも
52キロ程度と異常に痩せている。こんな説得力の無い姿、心配されても仕方が無い。
胃下垂の遺伝だか何か知らないが、昔から食っても食っても太らない。筋トレをしま
くっても、見かけは何も変化無し。この体型は父方の系統の特徴でもある。それこそ
高校生の時から、まるっきり変化が無い。いわゆる浪費型遺伝子というやつか。
この世の中だから生きていられるが、食料危機になったら真っ先に死ぬ自信がある。
だから、主食を栽培して死なぬようにするのである。

先の質問に、冗談を交えつつそんな受け答えをすると、今度は『肉とか食べてるの?』
と言われる場合もある。食生活を考えてみると、確かに野菜が多く肉は少ない。

何というか、そこまで好きでもないし、別に嫌いでもない。疲れてきた時などには、
たんぱく質が足りませんよと、体が訴えてくるからそれで自動的に食べる程度で、
普段から積極的に摂食する事は、自分の場合では考えにくい。なにしろ、肉を食べ
過ぎると、脱水症状になってしまう体質でもあるのだ。
 
 
でも、変わった食べ物なら肉でも魚でも昆虫でも何でも食べたい。
今日は、北海道の知人からエゾシカの肉が届いた。現地では害獣として年間に8万頭が
駆除されているが、生息個体数は64万頭から更に増加しているそうだ。雪原に群れる
エゾシカなど、とても勇壮なイメージだが、害獣とは何とも悲しいというか、仕方ない
のも分かるが・・・。せめて食べて成仏してもらう他は無い。

肉肉肉・・・.JPG

いつも親切にしていただいている知人のお義父さんが、とある農機メーカーの方々と
懇意だという。そんなきっかけで、今日はそのメーカーの農機センターに連れていって
頂いた。毎度ながら、人の縁に感謝するのみ。
 
 
 
しばしの懇談時間を割いていただけたので、センター上役の方々と話をする。
とは言っても、こちらは新品の大型農機とは無縁の青二才。お客さんを紹介するなど
以外での仕事上で、どこまで関わりが持てるのかは、まだ未知数である。とにかく、
自分と、メーカーとが似たような視点で活動出来るものを探す必要があるだろう。
まあ、心当たりは少なからずあるのだけれども、それが商業ベースとして成立する
ものかどうかも、こちらで判断出来る訳では無い。

大きな組織が動くには、それなりのリスクも伴う。だから市場や世間の動向をよく窺う。
ムーブメントの下地があれば、決断も下し易いが、全く何も無い所へは、なかなか
打って出れない。

こちらは小回りが効く。新たな取り組みから拾い集めたものを、日々の活動にフィード
バックさせてゆくのは最も得意な事だ。それと同時に、対外的な発信を行えば、少し
だけ相手の背中を押す事に繋がるかも知れない。

それだけ意識していれば、別に闇雲に動く必要も無い。
時間をかけていくうち、補完しあえるようになれれば良い。

稲刈りが済んだ後、田んぼを耕す人と、そうでない人がいる。
自分としては、どちらでも良いというか、あまり拘りは無い。

けれども夏場、雑草の勢いが激しかった田んぼとなれば、話は別になってくる。
土をひっくり返し、種子や根っこで越冬する夏雑草を寒さに当てて、少しでも減らして
ておかなければまた同じ目に遭う。

ゆっくりやっています.JPG

この時期はいくら植物の残渣を土に混ぜても分解されないのは、畑でも田んぼでも同じ。
残渣の分解が進まなければ、春の田植え後にガス害が出易くなるというのが通説である。
よって、本来は稲刈り直後の気温が高い時期に耕せと、よく指導される訳だ。

ただ、6月の頭位に田植えをするならば、ある程度残渣の分解も進みそうな気もする。
秋に耕して分解が進み過ぎれば窒素が逃げる。そのぶんは、肥料で補給する必要が出る
かも知れない。もともとあるワラや雑草の残渣を有効に利用して肥料を節約するには、
植え付けタイミングを見極められるようにならなければいけない。まだまだ試行錯誤が
必要である。

#307 不在日多し

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週末は都内で、向風学校コメづくりプロジェクト11の説明会。
月・火曜日は造園のバイト。家を開けている時間も多くなって
更新数はますます落ちるが、2年近く経過すると、やはりネタも
一巡するのか、以前紹介したような通常作業を題材にするのは
気が進まない。

だから、今年も色々やろうと思う。


先週土曜日、品川宿で行なった、今年の取り組み説明会には、
30人位の人が集まったので驚く。

それなりにペラペラ.JPG

資料は、自らのこれまでの経緯と、昨年の向風学校の取り組みについてまとめた
物を用意。意外とみなさん興味を持って聞いてくれ、質問もそこそこ出た。
今年は、昨年よりも《教える》・《覚える》事に重点を置き、昨年よりも
ワークショップ傾向を強めた。年間活動回数は15回。その中で、どうやって
ちゃんと栽培しちゅくのか、昨年よりも思案のしどころが増えている。
 
 
終了後、参加者全員より感想文をいただいたのが、何より嬉しかった。
おかげで、帰りの電車の中は退屈せずに済んだ。
この感想文は昨年も作業日ごとに行なっていたのだが、今後は活動日ごとに
幾つか紹介出来ればと思っている。

#306 打ち止め

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昨日だいぶ出荷した。米はほとんど残っていない。
収穫期までの間、自分が食べるための米だといっても差し支えが無い位。

もはや自分用.JPG

これまで、良いペースで出荷出来てはいたが、こうも量が少なくてはそれも
続けられない。販売上で重要なのは、年間を通じて購入してくれるお客さんを
得る事なのだが、今の技量ではそれも叶わない。

欲しいと言われて、出せない事が一番悔しい。年中必要なものなのに、8ヶ月も
待っていてください等とは、とても心苦しくて言い辛い。

そして、どうしても、次の収穫期になった頃はだいぶお客さんがだいぶ離れて
いるから、営業がやり直しになってしまうのだ。
 

だから、事実上この2年間の販売実績というのは単なる様子見というか、デモン
ストレーションだったと考えておいた方が良い。定常的に出荷出来るようになら
なければ、販売攻勢はかけられない。このような商品の場合、お客さんに安定
して喜んでもらえなければ、信用もなかなか築けない。

・・・そして、行く先々で自己紹介をするのにも、サンプルを提示できないので
やはり困る事になる。
 

余ってしまうよりはマシなのかもしれないが、出荷量の配分というのは、かくも
重要な事である。売れるのかを心配してくれる人は大勢いるが、無くなったら
どうすれば良いかを考えてくれる人はいない。お客さんを掴むも失うも、最終的
には己の采配如何なのである。

#305 助力を得る

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午前中、不動産屋の社長がやってきた。
 
 
『昼から、ユンボ入れてやるからよ。』
 
 
本当に助かる。それなら一気に片付けられる。こちらは軽トラを車検に出して
いる為、人力でも土砂の搬出が出来ずにいたところだった。
 
 
オペレータは、畑の先生。
近所で社長の造成工事を手伝っていたところを中断して、こちらをやってもらう。

重機がマジで欲しい.JPG
 
 
みるみるうちに砕石が片付いていく。本気でユンボが欲しくなってくる。
慣れた人が作業すると、余計に早い。

新たに就農した人の様子を知りたいと、ブログの読者より連絡があり、当サイト運営
NPO職員と研修生も交えて、実地にて懇談会を行う。
とはいっても、こちらはまだまだ始めたばかり。事例は複数紹介出来た方が良い
だろうと、スケジュールに知り合いの就農者さん訪問も加えた。
 
 
写真は、その農家さんの畑にて撮影。
先生、よろしくお願いします。


見学って面白いですね.JPG

現在は、ブロッコリーの収穫時期。栽培の様子や独立の経緯などを伺う。
自分とて、野菜は素人レベル。人から学ぶ事は多い。 

こさえた資材を畑に散らす。実家で余った苗を植える。
他に畑でやることは、と。
 
 
 
奥の雑草区画を何とかしよう。ここだけ昨年の春から手付かずで
気になっていた。このままにしておくと、後々の管理が大変だ。

昨年同様かな?.JPG

なんだか、この冬はセイタカアワダチソウも枯れ切らないらしい。
秋に刈り取った後、再生した株は丈の低いまま花も咲かずにじっと寒さに
耐えている。健気なのだが、コイツだけはやはり憎たらしいから駆除。

 
 
管理機で深く一気に耕したいところだが、こういった雑草のはびこる区画は
負荷も大きいのでそうもいかない。最初は、表層の草を千切る程度にごく
浅く耕す。
 
はじめは浅く浅く.JPG

一年前、この場所でヤブ起こしをする際にも、散々同じ作業をしている。
今回は、読者サービスという形でそのおさらいをしていこう。

正月中に、まさかの初更新。
所用もあって、暮れは実家に戻っていたが、元日を待たずにやることも無くなり
グダグダして体がなまるのも嫌だったので、昨日の昼に帰って来た。
 
 
本日の作業は、軽トラの修理。
なにしろ今月で車検が切れる。ある程度のメンテはしておかねば全く仕事が出来なく
なってしまう。

ぼろくなってきたよね.JPG
 
今回は、完全にイカれているウォーターポンプの交換作業。

昨日は、数少ない同志の伊藤さん宅にて機械の修理。

稲作農家には重宝する畦草刈り機(あぜくさかりき)。アゼの形状に沿って
2面の草を同時に刈る事が出来る。屋外の放置期間は3年とのことで、難儀かと
思われたが、持ち帰らずその日のうちに一応全ての機能を復帰させる事が出来た。

一日でなんとか復帰.JPG

動かなくなってから、すぐに対応出来れば良かったのだが、放置してしまうと修理
箇所がどうしても増えてしまう。この日対応したのは、キャブレター詰まり・
点火不良・サビによる各部の固着・ワイヤーのルブリケーションと調整など。

後は、消耗した刈り刃、エアクリーナを交換し、紛失したリコイルスタータを装着
すればOK。これで、研修生の米太郎くんも来シーズンの草刈りはばっちりだ。

 
 
 
機械の名称は、共立AZ660

P1010984.JPG
 
 
共立の製品だが、見覚えがあると思ったら、エンジンはホンダGXV160K1。
トランスミッションもホンダ製のHST。インターフェイス周りも同様。これは
ホンダが以前生産していた製品のOEMだろうか?勝手の解かる仕様だったので、
作業が比較的楽だった。

K1エンジンはカッコ良くて、耐久性・騒音フィーリングも良好。現行では鉄板
ファンカバー/リコイルのH1(中国製)に変わっている。国産のK1/K0は
もう生産されていないので、大事に使ってやってください。

同一形式のエンジンであっても、生産地域はマチマチ。それぞれにちょっとした
クセなんかもあったりするので、汎用エンジンの世界は面白い。

砕石の搬出を続けるも、見た感じあまり進まない。
やはり人力、時間がかかるのは仕方がない。この盛り上がった残土やら砕石を取り除いて
平らなコンクリートの面を出さなければ、次の工事が始められない。少しずつでも進め
なければ。


なんという殺風景.JPG

気がついたら更新は300回目である。こんな殺風景な写真以外にネタを探せば良かった。
こんな記事ばかり書いていたら、自分は産廃置き場の中で暮らしているようではないか。
それは断じて違うのだが、これ以上の誤解を避ける為に、施設をビジュアルの面から改善
する事も必要だと感じる。

#299 悪夢再び

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嫌なタイトルだが、何のことは無い。要するに真夏に行った工事の後片付けだ。
何トンあるか知れない瓦礫の撤去をようやく始める。

今回は、ドカタ仕事に強い友人が来ていたので、ここぞとばかりに手伝ってもらう。
しかし、彼はこちらの生活ぶりや、農作業の様子が見たくてやってきたのだろうに、
正直、こんな作業をお願いするのは不本意である。ただ、この作業を単独で始める
気にもならなかったのも正直なところである。今回は、ただたた感謝するばかり。

よっこらしょのしょー.JPG

当然、一日で片付くような作業でもないが、大きな砕石をだいぶ運ぶ事が出来た。
後はちまちま一人でも出来るだろう。
 
 
 
太郎 『全く頭を使わなくていい作業だよな。』
 
友人 「なんというか、強制労って感じがすごいですね。」
 
『受刑者の仕事か・・・。』
 
「敢えて強制労働ツアーって名前で、参加者募ったら誰か来るんじゃないですかね?
 運動不足気味の人とか。」
  
 
『ちゃんと、スケジュールとかコンテンツとかきっちりさせてやれば、面白いかもな。
 けど、一泊二日だね。こんな作業二泊とかでやらせたら、流石に腐るだろ。』

こういった作業は、アホな話をしながら出来るのが救い。それと真冬なので体力の
消耗も少ない。 
 


どうせ過酷な単純労働をやってもらうなら、面白い方が良い。こちらも、もしそれで
参加者が来るのならハートマン軍曹ばりの鬼キャラを作るなどの対応が必要だろうか。

いや、そんなので人が来るわけが無いな。人を呼ぶ以前に、普段からもっと楽しく出来る
ようにならなければなるまい。
 
 
 

あ、そうだ、えーと本日の日当はスペシャル玄米2Kgです。
ああ、もっとまともなお礼が出来るようになりたい・・・。

#298 春への支度

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前回、土づくりが中途半端のまま、予想外の作付けを行ってしまった反省より。
何も植わっていない残りの区画に資材を投入しておく。要するに泥縄なのだが
思い立ったがなんとやら。

いささか泥縄か.JPG

今日は一段と寒い。もう冬なので、有機物を沢山入れても分解が進まない。畑を
肥やすよりも、土質改良に重点を置き、モミガラ燻炭や草木灰を多めに鋤き込む。
奥の草地になっている部分には、カキガラ石灰を撒いて浅く耕耘機で土を引っ
掻いておいた。ネギやニラ、食べれる雑草には、追肥としてヌカを施用しておく。
 

ところで、自分は作物を植える時よりも、こうやって土作りをしている時の方が
好きだという事に最近気づいた。だから、こうして区画が沢山残っている訳で、
下手をすると雑草を育てるために、資材を投入しているという事になりかねない。
こうして、何時でも植えれるような状態に畑を保っておかねば無駄が増えるばかり。

母が手伝いに来た。
また、実家から色々と苗を持ってきたので、一緒に植える。


とりあえず植えとけ.jpg

植えたのは、アスパラガス・たまねぎ・レタス・エンドウ豆など。
今回は元肥のほとんど入っていない区画に植えざるを得なかった。
無計画なのは、昨年も今年も変わりない。ただ、畑がヤブだった昨年と比べると
すぐに植える事が出来るだけでも進歩といえば進歩だろう。
 
 
 
ジャガイモやルッコラが野生化している区画に、ナズナが沢山生えている。単なる
雑草で別に珍しいものではないが、食べれるのだから駆除する必要は無い。
但し、牧草地での発生は特に問題視されているので、近隣にそれらを栽培している
人がいる場合はそれなりの配慮をした方が良い。 
 
なずな畑.jpg
 
 
ナズナ。ペンペン草と言うと聞こえは悪いが、春の七草として有名。
これが生えていれば、土壌が弱アルカリ~中性になっていると判断出来る。

正月の前後には割と高値で出回るが、こんなものを専門に栽培する者はいないだろう。
《そこらにある》といって、《流通する》とは限らない。
欲しければ空き地にしゃがみこむ方が賢明だが、七草粥を作る習慣も失われつつある。
 
 
他にも、カラスのエンドウが沢山生えている。
作物が植わっていれば、駆除する必要があるかもしれないが、ロクなものが植わって
いないので、敢えて刈り取らない。マメ科なので、冬の間はこれで空中窒素を
土中に固定してもらう訳だ。春になると、いきなり勢いが増すので、早春に粉砕刈り
取りを行い、緑肥として鋤き込んでやれば、肥料の節約が出来る。
生育のタイミングを見極めて管理できれば、雑草も雑草で無くなるのである。

#296 まいったね

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種苗店に来年の種モミを注文しに行った。
今年は、手配をすっかり忘れていて、種まきの時期が来てから慌てた。
また同じ失敗をする訳にはいかない。評判の良い『ふさこがね』もしっかり押さえた。

選ぶのが楽しい.JPG

ついでに、有効期限の切れた種が三袋で100円だったので、色々買ってきた。
野菜は少なく、花とハーブを多めにしておいた。発芽が揃わなくても、ある程度
生えてくれれば大丈夫。すぐ蒔けるものは少ないが、それまでは土づくりをして
おけば丁度良い。

#295 都合

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川原に行って、キレイな砂利を拾ってきた。
これを水槽に使えばさぞかし映えるだろう。何を飼おうかな。
 
 
 
というのは嘘で、これらは虫にやられた米である。
穂に実が入ってゆく機関に、モミにについた汁を吸われるとこのように黒っぽくなって
しまう。味への影響はほとんど無いものの、これが多く混じっていると外観品質が
大きく損なわれてしまう。気になる人にとっては、見てくれの印象が良くないと、食べた
時の味もやはり変化するものらしい。

みんなこれで悩む.JPG

色彩選別機を使用すれば、除去することは出来ると言うが、それは200~300万円も
するような高価な機械。普通の栽培者では手が出せない。仕方ないので、精米中に目に
付いたものをある程度除去していた訳だ。一粒ずつ手でつまみ出す面倒な作業だが、
循環式の精米機ならば、比較的取り出しやすい。

今年は、昨年よりも被害が多かった。混入の少ない米は、大方先に売れてしまったので
これから出荷する先のお客さんには、申し訳無い気持ちである。


トラクタの作業機を真面目に調整する事にした。
既に車齢20年弱、二千三百時間も稼動した機械なだけに、色々な箇所が狂って
きている。

ロータリーは、モンロー(油圧による左右傾斜機構)を水平の位置にセット
しているのにも関わらず、かなり傾いている。これまでは、調整が億劫だったので
テキトーにモンローを操作して何となく水平っぽくして使っていたのだ。しかし、
これが、実に扱いづらかった。一度でも、ロータリーを傾けて使用してしまうと
もう水平は出ない。何しろ田んぼや畑では、トラクタ本体が水平を保てない。
その場で何となく水平を調整したところで、地面の状態によって、いくらでも
狂ってしまう。これでは耕した部分はデコボコ。折角の自動水平/耕深制御も
宝の持ち腐れである。


ロータリー等のトラクタ後部に装着する作業機は、たいがい標準3点リンクと
呼ばれる機構を介して装着されている。これは、現物を見ないと判りづらいと
思うが、イメージ的には、油圧の昇降アームと連結された上部の棒(リフト
アーム)と、それを支える下部左右一対の棒(ロワーリンク)が作業機を連結
していると思えば良い。

やることは簡単なのに.JPG
 
それら三本のアームは、各々の位置や長さを調節出来るようになっている。
作業機を交換した場合などは、それで微調整が行える訳だ。
 
 
一応、少し拡大した写真も撮っておいた。

これじゃ判りにくいよね.JPG

ただ、これは3点リンクに更にオートヒッチが装着されているので余計に
判りにくい。アームの位置関係だけ、何となく見えれば良し。

#293 3年先まで

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畑の境界を耕す。

隣の畑の夫婦から、この間耕しておいて欲しいと言われていたからだ。
これまで、境界部分をよく知らなかったので、どこまで整理しておけば判らなかったの
だが、よく整えられた隣の畑のキワまでこちらという解釈で良いらしい。
これまでも、一応草は刈り込んでおいたのだが、向こうは何故耕しておいてくれないのかと
思っていたそうだ。相変わらず、知らない事が多い。

境界わからなくなるよ.JPG

ここは、まだ別に何も植えるつもりは無い。
境界部分は除草剤を散布される事も多いので、食用でない緑肥や花などを植えておこうか。
 
 
それにしても、畑は相変わらず何も植えていない区画が目立つ。普段のように耕すだけ
では面白くないので、奥の方にブルーベリーを植えておこう。

創作の季節がまたやって来た。

毎年、少しずつ作風も変化しつつあるようだが、いかんせん作品は出来たそばから
人に渡してしまうので記録があまり残らない。
やはり、手元にあるうちに写真を撮っておこう。


季節ですね~.JPG
 

週末に、5個作成。うち一番の力作は・・・もう人に渡してしまった。
 
 

リハビリを兼ねて作ったのがこれ。それなりに可愛らしいか。

相当に小さいやつ.JPG

稲穂を見ると判るが、とても小さい。
それでも、意外と存在感はある。アジサイ・伽羅木・千日紅・スターチスなど
使い慣れた材料ばかりなので、短時間で作れた。作っている最中は、相変わらず
何も考えていない。

週末は出歩いており、また更新の間隔が開いた。

しかして、ただ出かけるだけでもお金はかかるもの。
今回は、実家に戻る途中で造園業の知人のところでアルバイトをしてきた。

 
内容はお寺の庭園を手作業で整備。

景観は手間が命.JPG

雑草のはびこった土を掘り起こし、根っこをひたすら除去する。
手間がかかるが、普段の作業と共通するような部分も多い。こういった地味な作業は
自分に向いているようだ。

今朝はかなりの冷え込み。もう冬が近いのをひしひしと感じるようになった。
しかし何かおかしい、露地の夏野菜が全く枯れないのだ。


ここはその一角。まだまだ青々と茂るオクラ、ピーマン、トマト、ナス・・・。

そろそろ冬なんだけどさ~.JPG

それは確かに今まで色々と土づくりをしたつもりだが、植えてから相当に時間も経った。
そしてこの寒さ。全く判らない。何でこうなるのかと聞かれてもこちらが困ってしまう。
とにかくこいつらが歳をとりにくいのは羨ましい。

#289 自前の一歩

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昨日は、諸事情で家を離れられなかった。

ずっと家にいるから出来る事は・・・掃除、洗濯、機械整備・・・何かピンと来ない。
料理をすれば火を見ていられる。火・・・あ、モミガラ燻炭でも作ろう。
 
でも、大量に必要という訳でもない。
とりあえず、身の回りにあるものだけを利用して作ってみよう。

家庭用サイズ.JPG
 
 
フタを外したペール缶の下部外周に、ドリルで直径10mm程の穴を2列開け、
脱脂洗浄剤の空き缶の上下を切ったものをペール缶に差込んで適当な位置で固定。
そして工事で使った木材の切れ端を放り込んで火をつければ準備完了。
火力は上げず、入れた木っ端が缶の中で炭(置き火)になるよう調整する

その後は、ペール缶の周囲にモミガラを積み上げて放置し、モミが灰にならないよう
時々切り返す。風も吹かない日だったので、さほど火の心配は要らない。
他の作業をしながらでも充分に作れる。
 
 
ペール缶サイズの炉でも、モミガラ袋3本ぶん位までは割と楽に炭に出来る。
これは、持ち運びもしやすい。火も煙もおとなしいので消火しやすく周囲への気遣いも
少ない。畑などで少量作りたい時にも重宝しそうだ。
 
 
制作費0円、製作時間は15分。家庭用なら、これで充分だろう。
しかし、耐久性が低そうだ。どうせなら木酢液も欲しい。もっと改良しよう。
待てよ、燃やした残りの炭や灰も畑に使える。どこかで木を切らせてもらおうか。
 
 
考えれば考えるほど、周囲には資材になり得る物が山のようにある。
あれが無い、これが無いと思って財布のヒモを緩める前に、どうやったら何が得られるか
ワンクッション置くクセも、少しずつ身についてきたようだ。
 
 
《農》レベルの栽培なら、お金などほとんどかからない。
だいぶ前に知り合った河川敷に住むホームレスのおじさんが、色々と自給用野菜を育てて
いると嬉々として語っていた事をふと思い出した。おじさんは、近所の知的障がい児の
施設の子とも仲が良く、焼いたイモを一緒に食べたりしていた。
見ていてそれが微笑ましく思えたのは、そこに純粋な幸せのようなものを感じたからなの
だろうか。
 
 
農的な暮らしには、高級な道具も、洒落た別荘も何も必要無い。
この時代の中においても己の時間を切り売りせずに、生きるために動いていれば良いのだ。
それは、ある意味どんな億万長者でも到達出来ない、ほとんど神域のようなものだろう。
けれど、人間が単に獣とほぼ同じだと考えれば、随分と簡単な事にも思えてくる。
 
 
果たして、それに憧れる事ができるだろうか?
 
  
残念ながら、自分はそれを実践するストイックさを持ってはいない。 
だからこうして世間との接点を保ち続けたいと、何か書き続けているのだろう。
いやはや、充分過ぎるくらい俗人なのである。

今日は、作業場の周囲の足場を解体。ようやく工事の後片付けが済んだ。

気がつけば、工事を始めてから既に4ヶ月。9月の半ばにほぼ完成していたとは言え、
随分と時間が経ってしまったものだ。季節も冬に迫ろうとしている。


バラすのは早い.JPG

もう、以前の作業のように暑さに苦しめられる事は無い。二人でせっせと体を動かして
速やかに解体は進んだ。足場が無くなった後の作業場は、以前とは比べ物にならない程
立派に見える。様々な方に協力してもらいながら、工事が無事に終わって本当に嬉しい。
改めて、会長と犬おじさんには感謝の意を伝えておこう。

だが、更に続きの工事を考えなくてはいけない。この作業場の脇に、格納庫を作る必要が
あるのだ。そこまで出来れば、本当に耕作と販売、機械整備に専念出来る。
 
 
決意のみで、本当に何も無いところから始め、2年かかってようやくここまで辿り着いた。
それでも、仕事をする基盤はまだ整わない。
まだ何かこさえてやろうという気持ちになるのは必然でもあるが、諸々のスキルを身に
つけようとする意欲や、何かを作っているということの面白さというのもそれに拍車を
かけているようだ。やはり、何かを考えて形にしていくことが好きな性分なのだろう。
 
 
その結果を、周囲は努力と呼ぶ。
ただ、余り努力したという自覚は無い。労を厭わない環境があっただけのことだ。
これから先も、そうであり続けたい。

土日は、竹林整備のアルバイトをしていた。
以前、お手伝いしたところから声をかけてくれたのだ。これは願ってもない。
少々遠くても、喜んでやりますとも。
 
 
今回の現場は、長期間(おそらく10年以上)手入れがされていない。

そろそろ危険です.JPG

竹薮から狭い道路を挟んで、すぐに電線が通っているだけに、そろそろ危険な状態。
土地の所有者が、周囲に配慮する形で竹林整備を依頼したそうだ。
こういった山林は、至る所にあるが、多くは放置されたままになっている。
お金をかけて整備をしようと思うだけでも、凄い決心をしたものだなと思う。
 
 
 
それじゃ、どんどん切りましょうか。って、ちょっと待った。
 
まだ切ってはダメ.JPG
 
 
闇雲に切ってはいけない。作業には、ちゃんと順序がある。

堆肥に、カボチャや冬瓜の誘引に、マルチに、正月の飾り物造りに・・・ものすごく
万能なワラ。これが欲しいので、ザル田の稲刈りだけわざと残してあった。

刈り遅れや収穫量など気にもしていない。ここは地代の請求が来ない田んぼ。自分が
食べる為のコメが取れれば良いので気楽なものだ。
 
 
そして、ワラが欲しい時こそバインダーの出番。 

50年前の、機械化の尖兵.JPG
 
この機械は、イネを結束してくれる。それをコンバインかハーベスタで脱穀すると
ワラ束が残る。少量の束になっているので、ワラの乾燥や使用が楽になる。

米の天日干しが済んだので、モミ摺りを行う。ここの所雨ばかりだった上に出歩いていた
ので、やっと作業が出来た。但し、作業中の写真は無し。単独でのモミ摺りは、モミの投入、
モミ摺り機の操作と排出されたモミの再投入、袋詰めなどで全く手が空かない。
写真は撮れなくも無いのだろうが、精神的な余裕が無い。

 
作業も後片付けも終わってから、やっと写真を撮った。
作業場がどんな様子なのか、まだ紹介していなったのでここで説明しておこう。
 

作業場の全景.JPG
 
 
奥の緑色の大きな箱が乾燥機。手前左からモミ摺り機・石抜き機・米選機。
乾燥機の上方から伸びる排出パイプから、モミがモミ摺り機に入り、玄米状態になって
排出される。次に、石抜き機で不純物が取り除かれ、最後に選別機で、未熟米と良質米を
分けて袋詰めが行われる。
石抜き機は、師匠が使用せずにいたものを快く提供してくれた。米選機は、型落ちの新品を
格安で購入。モミ摺り機は、昨年に入手したもの。ここまで揃えば、ひとまずは大丈夫。
最近の縦型米選機は、袋の重量が設定値に達すると自動的に玄米排出シャッターを閉じて
アラームで知らせてくれる。この動作によって、なんとか単独作業が可能になった。また、
省スペースなのも助かっている。普段は得体の知れない中古機械を相手に四苦八苦している
が、押さえの効かない作業には、やはり新しいものを使うに越した事は無い。
 
 
ところで、モミ摺りしたのはあの要塞田んぼで収穫したコシヒカリ。
栽培期間中全てにおいて農業用水のバルブを全く開かずに、山から沸いてくる水だけで
育てた米である。あの日照りの中でも、田んぼは全く乾かったのだからそれだけの甲斐は
あっただろうが、収穫量は最悪だった。そのために天日干ししか出来なくなったのだ。

農薬・化成肥料不使用、湧水導入、天日干し・・・。

田んぼには、水棲昆虫やドジョウやらタニシがうようよ。鳥も沢山来る。雑草も水草も
増えた。こうなってくると、過酷な環境だと思っているのは人間ばかりである。別に、
それを逆手に取って米の売り文句にすることも出来るが、それも人間視点なので
いちいち考えているとおこがましく思えて嫌になってくる。
 

この米はそういうモン。それ以上でも以下でも無い。
 
 
単独でやっている現在は、ブランド化など眼中に無し。それは周囲と協力して栽培する
状況が出来てきてから考えるべきだろう。

 
 

とは言え、ここまでの米になってしまうと通常と同じ価格に設定したら原価割れも甚だしい。
少々高めに設定しても欲しがる人がいると良いのだが。早いところ味を確かめておこう。

今回は農作業とは全く別の話なので恐縮極まりないが、興味があればどうぞ。
 
 

普段、足にしている軽自動車はもう外観・内装ともにボロボロ。と言っても購入時から
ボロボロだったので、特に何も気にはしていなかった。元来がシンプルな構造で、しっかり
整備を行っているのだから、20年以上経過していても道具としてはまだ充分使える。
解体屋に行くはずだったものを3万円で拾ってきたのだから、良い買い物であった。

しかし訳があって。ここへ来て車が増えた。しかも新車に限りなく近い状態のものが。
以降の足はこちらを使用し、もう一台は軽トラとともに農作業用にすべきだろうか。

出費に関しては、あまり乗れないバイクを売って埋め合わせをしたいと考えている。

外観.JPG

やってきたのは、ダイハツのリーザという車。登場から24年を経過した現在では、
もはや誰も覚えていない珍車の類である。
グレードは【チャチャ】というよく言えばポップ、悪く言えば軽薄な印象の車らしからぬ
響き。ちょっと贅沢なおばちゃん買い物車のような設定であり、ごくごく少数のリーザ
愛好家からは無視されるような存在だろう。車としてのキャラクター自体は、若い
アクティブな女性向きのパーソナルクーペというような位置づけだっただろうか。
全体的にはさほど売れた訳でも無い。
この車で、一部から例外的な支持を受けるのは、モデル末期に追加されたスパイダー。
台数は極端に少ないながらも、業者オークションでは普通のリーザの出品が全くと言って
良い程無い中で、ちょくちょく顔を出してくるコレクターズアイテム。ターボ仕様の支持
も根強かったが、そろそろ際どい状況だろうか。550cc/660cc共に多くは
潰されていることだろう。スパイダーを除く660シリーズは、もともと台数が少ない
ので絶滅寸前という認識で差し支え無い。

 
 
実は、そんな不人気レア車に自分は既に8年も乗り続けていた。それが冒頭の軽である。
だから、これで同型車が2台になった訳だ。

一号機 初代リーザ(平成元年式 L100V・チャチャ/550cc)
二号機 新規格対応(平成二年式 L111S・チャチャ/660cc)
 
 
両方ともリーザチャチャなのは偶然。タマ数が最も多かったのだろう。
この機種が好きな理由は、中高生の時、ノートに落書きしていた車に形が似ているので
特に可愛く思えるから。それ以外には特に何も無いが、スッキリした面構成のデザイン
でも抑揚が効いていて飽きがこない事に、何年か乗り続けていて気付いた。

 
 

それで、購入のいきさつはこうだ。
 
 

ダイハツのディーラーに勤める友人から、ある日電話が掛かってきた。

先週から雨が続いたので、またしても作業は滞りがち。
毎朝。目が覚めたらその日の作業を反芻してから起き上がるのだが、今日は色々と
まとまりがつかずに、しばらく起き上がれなかった。

何はともあれ、作業作業。
先週、実家から大量にネギ(分けつ品種)とニラを持ってきてあったので、早いところ
植えよう。畑は、先月に草を刈り簡単に耕してある。さほど時間もかかるまい。
 
 
 
畑に行ってみると、随分とジャガイモが元気良い。

野生じゃがいも畑.JPG
 
と、言ってもこれは植えた訳ではない。この畑で3年程前まで栽培されていたものが
野生化しているのだ。その間、ヤブになったり、昨年から頻繁に耕耘を繰り返したり
しているのだが、全くいなくなる気配が無い。初夏にスナップエンドウや葉物野菜を
収穫し終わって放置していた畝は、いつの間にかジャガイモに占拠されてしまった。
自給用野菜なら、これでも問題無い。冬場を凌ぐには十分の量が期待出来る。


戻ってきたところで、天気は良くならないが、出先でいくつか注文を頂いたので、
発送の準備をする。

黙々と袋に絵を描き、精米した米を詰めて、箱を組み立てて米と一緒に請求書を入れて
発送伝票を張る。今年の発送開始は早く、稲刈りを行いながら一連の作業を行っていた。

昨年はこの作業がなんとも億劫にもなったりしたが、慣れとは恐ろしいもので、手間の
かかる作業も、最早なんとも思わない。というか、生計が厳しいのが自然にそうさせるのか。

P1010709(1).JPG

昨年はこの作業がなんとも億劫にもなったりしたが、慣れとは恐ろしいもので、手間の
かかる作業も、最早なんとも思わない。というか、生計が厳しいのが自然にそうさせるのか。
 

そんなに手間ばかりかけてどうするの?
 
 
と、よく言われるのだが、地道に訴求をする意思はなかなか遠回りばかりさせてくれる。
米を全て売ってしまったところで、半年も生活は出来ない。とっとと売り捌いてしまい
あとはバイトでもする方が賢明なのかも知れないが、今の自分にとって、収入と食の面から
米は生活の糧であると同時に、ツールでもある。従って、未だに名詞も作らず、米を名詞
代わりにしている。食べれる名詞なら、インパクトも強かろう。そこに手を抜く訳には
ゆかないのだ。
 
 
コメが余っているという報道が飛び交い、安いものとしてしか認識されなくなりつつある中、
何から何まで違う米だと伝えたくても、その物のみをいくら説明した所で無理がある。

ならば、米ではなく自らを知ってもらう他には無さそうだ。
どうやったら高く売れるかなどと考えるより、その方がよっぽど面白い。
 
 
人を通じた売買の判断基準は、高い・安い・品質というだけでも無さそうだ。
お金がモノやサービスを媒介する際には、少なからず人の気持ちも乗っかっていく。
ならば、払ってくれた方には面白がってもらいたいし、こちらは有り難く受け取りたい。
陳腐な言い回しだが、お金を有り難く受け取りたかったらどうすべきかと真剣に考えて
いたら、嘘はつけないし、粗末なものも出せない。

それを続けた結果、じてんでくれる人が増えるなら
ずっとバカ正直でありたい。必要以上に周囲を詮索して、何か仕掛けるのは息苦しくて
仕方が無い不器用な者の遠吠えでも、知った上でやっているぶんは構わないではないか。

 
 


久々に書いてみるのだが、どうも何から紹介したものか。
乾燥/モミ摺りの作業場が完成したとか、バインダがちゃんと使えたとか、何かしら
あるのだが、今回は稲刈りを主にしていこう。
頂き物のPCには、まともな画像編集ソフトがまだ入っていないので、写真のサイズも
以前より大きくなっている。

 
 
稲刈りイベントは向風学校2回、団体受け入れが1回の、計3回。

稲刈りイベント2.JPG
 
参加者に手刈りしてもらったイネは、ハザ掛けするのではなく、その場でコンバインで
脱穀してもらう方式を取った。なかなか一人ではハザも準備が出来ないので、止むを
得ない。

巻き込み事故が起こらぬよう、特に注意を払ったが、さほど緊迫感も無く、楽しんで
作業をしてもらえたようなので、今になってようやく胸をなで下ろす。
 
 
 
自身の稲刈りは、ひたひたと単独で行う。
9月の上旬から始め、生育状況に応じて10月上旬までダラダラ刈り続ける予定
だったのだが。9月中旬からは雨が多くなり、結局予定よりも更に遅くなる。
 
 
 
お約束のように、今年もコンバインがスタックする。
アプローチもきつく、周囲もかなりの泥濘だったので、トラクタで引っ張るのではなく
親分のユンボで引き上げてもらった。周囲に感謝。
 
今年もやはり・・・.JPG
 
そして、3号機まで用意したにも関わらず、出番があったのはこの一号機のみ。
しっかりと整備した甲斐もあり、機械的なトラブルは皆無。
しかし、相変わらず作業能率が低いので、どうしても作業が遅れ勝ちになる。
来年はそれを改善せねばなるまい。


前回の更新から、既に一ヶ月半以上も経過してしまいましたが、
ようやく更新が再開出来る状態になりました。

読者のみなさんには、大変気をもませてしまいましたが、今後とも
お読みいただければ幸いです。
 
 
  
・・・ブログ及びメールが遮断している中、何人かの方々が身を
案じてくれたりもしましたが、当方には別に変わった事もありません。

規則的な生活と、読書や炊事に費やせる時間が増えるという嬉しい変化も
あって、寧ろネットの無い生活を存分に楽しんでいた程です
 
 
確かに、ブログの更新はライフワークなのですが、本来別にそこまで
ネットに依存していた訳でも無いので、無ければ無いで日記を書くだけ。
メールが溜まっていくのは、申し訳無い気持ちでしたが、毎日チェック
しない方が、どうも私は落ち着いていられるようです。 
 
 

結局、私にとってのブログとは表現方法の一つに過ぎません。今回の一件では、
それを強く認識する事が出来ました。

本当に読者の皆さんにお伝えしたいことは、メガネ米でも、筆ペンで描いた下手な
絵でも、稚拙な詩でも、会話のやりとりでも何ででも構わない訳です。 

それらを組み合わせたもの方が、こんな拙文ばかり読むより遥かに面白いのでは
ないでしょうか?挑発でも何でもなく、ただただ素直にそう感じる今日この頃です。


件のPCが元気なうちになんとか更新をしておこう。
 
 
コンクリートを除去した後、もともと乗っかっていた屋根の改修を行っていたが、やっぱり
見れば見るほどテキトー過ぎる構造であり、手直しも容易でない。
 
 
一応、屋根の四隅には三寸角の柱のようなものが入ってはいる。

強度という概念は何処へ.jpg

しかし、これが全くと言って良い程何の役にも立っていない。
通常なら、横方向に入っている垂木を支えつつ、台座の後の鉄板にしっかりと固定されるべき
部材なのだが、長さは中途半端で、他の部分とは何となく繋がっているだけ。
これでは強度クソも無い。大風でも吹けば、やねは木骨ごとバラバラに外れてしまうかも知れない。

つい先ほどから、ノートPCのファンが全く回らない。これではCPUの冷却が出来ず、起動して
しばらく経つと発熱による回路損傷を防ぐために強制シャットダウンされてしまう。
 
 
仕方が無いので背面のカバーを外し、ヒートシンク(放熱器)を露出させ、小型の扇風機で
直に風を当ててその場を凌いでいる。

縦です、立ってます.JPG
 
PCは土間の埃のせいか、今年になってから不調続き。4月にはキーが全く効かなくなり
外付けのキーボードで対応していたが、いよいよこれは限界だ。

もう休ませてやりたい・・・.JPG

扇風機は厚みが随分あるため、PCのディスプレイはほぼ水平近くまで開いて立たせ、背面の
至近距離から風を当てるような格好になっていて不安定極まり無い。倒れたらアウトだろう。
画面を見ていると首も疲れる。

しかしどうした事か、以前より処理速度が速くなってしまったのだ。全く動作自体に問題は無い。
もっと早く気づけばよかった。いや、これはやっぱりダメだ。早く代替機を用意しなければ・・・。
 
 
以降、しばらく更新がされないようならば、何かテキトーなPCを用意している最中だと思って
いてください。

#279 ザルに戻す

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最後に田植えを行ったザル田も、穂が揃っているので、畦畔板を抜くことにした。
まあ、抜かなくてもこの天気なら田んぼは乾くと思うが、だからと言って放置は出来ない。
 
 
田んぼの周囲は、それなりに草が伸びているので、まずそれらを刈る。

文句が来ない程度にね.JPG

稲刈り前につき、例によって全体は刈らずに、だいぶ草を残しておいた。
刈ったのは畦畔板が刺さっている周囲と、農道に面する土手。
 
 
 
これで、畦畔板が入っている箇所が良く見えるようになったが、そのままでは意外と抜くのが
大変な箇所もある。 
 
ホント泣かされる.JPG

漏水の激しかった部分では、板を深くまで挿してあるため、、元々のアゼとそんなに高さが変わ
らない。そんな部分は、畦畔板をまたいで、雑草が田んぼに侵入していく。そのため、その乗り
越えた茎が引っかかって板が抜けなくなってしまう。

板をまたぐのは、スズメノヒエの類ばかり。何をするにしても邪魔ばかりしてくれるので鬱陶しい。
こいつらを鎌で千切ってから、板をいっぺんに抜いていく。

買い物をしたら、お店のおばちゃんが品物がバラけるといけないと言って、箱を出してきた。

お中元?.JPG

それは、事務所の机の上に置いてあった、どう見てもお中元の空き箱。
そして、おばちゃんはその中に買ったものを並べながら、また別の箱を用意してきた。
  
 
ワラふりかけでも作るか.JPG

【お茶ふりかけ】の箱の中に、刃物類だけ別にまとめてくれたのだ。
素朴に嬉しいのは、このテキトーな親切さが絶妙だからなのだろう。
やっぱり、土着のお店で買い物をするのは面白い。

朝夕の涼しい時間は畑で作業。

と言っても、特に何も植える訳でもなく草を刈っているだけ。
雑草もあまり背丈は伸びず、新たに出てくる芽も少ない。土もサラサラになっており、大きい
ものでも手で簡単に抜けるので驚いた。

いつまで刈るんだろね.JPG
 
全く雨が降らず、まだしばらくは降る見通しも無いので種も蒔けないし、苗も植えられない。
けれども、いつ作物を植えても大丈夫なように管理はしておこう。
 
 

それにしても、ここまで雨が降らないのはやはりおかしい。
隣の畑のおばあさんも、こんな事は今まで無かった、野菜も全く育たないとぼやいていた。

今日の午後、先輩が溶接補修した部品を持って訪ねてくれた。
すかさず、一緒にコンバイン一号機の整備を再開する。

一号機は、コンクリートの瓦礫の山の近くに置いておいたせいで、いつも間にかホコリまみれ。
雨を避けようと、コンクリート台座の軒の下に保管していた事が、裏目に出た。
なにしろ、ここ一ヶ月程、全くと言って良い程雨が降っていない。落とした瓦礫から巻き上がる
砂塵が、容赦無く機械に降り積もっていた。

今年もがんばってください.jpg

作業内容は、清掃、ラセンとベアリングの交換、フィードチェーン調整など。
どれもさして難しくは無いが、まだ暑さが堪える。

土・日・月と工事はお休み。
その間に、工期か延びて後回しになっていた機械整備に取り掛かる。

外は暑いので、土間でバインダーと高圧洗浄機を朝からいじった。

夕方までに、不動だったバインダーと洗浄機は復活。
流石に両車とも、単に放置しただけの新古品。エンジンはすこぶる快調。

特選中古フェア.JPG

洗浄機の動作は完璧。
バインダーは、おそらく正常と思われる状態まで直したが、いかんせん説明書もサービス
マニュアルも無いので複雑な機構を理解するのにかなりの時間を費やす羽目に。また、
自分で研いだばかりのヒモ切り刃で右手の中指をざっくり切ってしまった。
しかも、結束ヒモの通し方にもまだ自信が持てない。稲刈りまでに調べておこう。 
使ったら使ったで、結束系統の微調整も必要になるだろう。なにかと気の抜けない機械だ。

#274 農機棚卸し

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今月になってから、いきなり5台も機械が増えた。これに乾燥機を加えると6台になる。

その5台は、欲しいと誰かに言った訳でもなく 『使わないか?』 と、どこからともなく話が
湧いてきた。それで、別に断る理由も無いので有り難く使わせて頂く事になった訳だ。
機械を拾ってくる都度紹介してゆくのもj面倒なので、今回は一気にご覧いただこう。
 
 
 
まず、バインダ(稲刈り機)
 
これは、刈ったイネを紐で束ね、ポンポンと横に放り出していく機械だ。
小さな湿田や、導線が狭く大型機械の入れない田んぼ、作付け面積の少ない品種を
刈って天日で干したい場合などに重宝する。
そのためか、根強い需要があり、未だに細々とモデルチェンジを繰り返して生産が
続いている。この機種は、おそらく現行のひとつ前のモデル。部品はまだ大丈夫だろう。

なんか新しいんですけど.JPG

洗車してみると、ほとんど使われていない事が判る。
しかし、数年間放置したとのことなので、当然メンテが必要だ。また、結束(イネを束ねる)
機構は故障が多いので、使用してみない事にはなんとも言えない。
購入価格はゼロ。先方からの運送費のみこちらで負担した。
  
 
 
次は、エンジン高圧洗浄機。
これがあれば、用水路などから水を汲み上げ、圃場で機械を洗う事も可能。 
 
本当に使ってたの?.JPG

バインダ同様、ほとんど使用された形跡が見当たらない。
シンプルな構造故に復帰は楽。早めに使える状態にしておこう。

大工のおじさんのところに犬が増えた。
小さくて人なつっこいので毎朝顔を合わすのが楽しみだ。

かまってワンワン.JPG

まだ犬小屋は無くて、涼しい茂みに生えた木に繋がれている。。
おじさんが工事に出かけようとすると、凄く悲しそうな顔をするので、少々申し訳ない。
けれど、ここは道端だし、人もいっぱい通るから、みんなにかまってもらえるといいね。
 
 
 
まだ猛暑は続きそうだが、屋根の工事は先が見えてきた。 
 
 
いや~スッキリ.JPG

おびただしいコンクリートの塊は、ほぼ砕き終わり、本来の屋根に戻ってきた。
コンクリートに埋もれていた鉄骨の残りも、丁寧に切り取る。これでやっと次からはトタン屋根の
改修作業が出来そうだ。

一緒に工事をしている犬おじさん、本日は葬儀に出かけた。
おじさんは、稲刈りの手伝いも頼まれていたそうなのだが、出来なくなったので
自分が代わりにその稲刈りを手伝う事に。
 

天気予報では、日中の気温は34℃。
猛暑の中で稲刈りとは、やはり少々違和感がある。


とは言っても、連日の工事で暑さに対しての感覚が麻痺しているせいかあまり気にはならない。
それよりか、なかなか疲れが抜けにくくなっている事の方が気がかりだ。

暑くて枯れそう.JPG

自分の分担は、コンバインの導線確保をする為のハジ刈りと、モミ袋を軽トラに積み込む作業。
いつも親切にしていただいている方への恩返しと思うと、作業にも身が入る

盆を挟んで、かれこれ3週間ばかりコンクリートと格闘しているだろうか。

最初に屋根に上った時は、余りにも砕く面積が多いので気が遠くなりそうだったが、
ちまちまと作業し続け、ようやく次の作業に取り掛かれそうな所まで来れた。
 
 
この間からは、ハンマードリル(削岩機)だけでなく、長いハンマーとバールも併用して
砕くようになった。

よっこらしょって絶対言う.jpg

前にも書いたように、砕きたいのは、元々の屋根の上に分厚く堆積したコンクリート。
この部分は強度が無く、乗っかっているだけなので、隙間にバールを突っ込んでこじり、
浮き上がった所にハンマーで打撃を加えると、ボロっと簡単に欠くことが出来る。

まだ工事が続いているが、そればかり紹介しても仕方が無い。
今日は、先月に紹介したバケツ稲がどうなったのかを見てみよう。
 
 
まず、有機栽培のイネ。
(さわのはな・玄米から育苗)


玄米苗 有機栽培.JPG
 
 
2箇所に一本ずつ植えたが、分けつも順調。初期成育は化成栽培よりも緩慢だったが
その後の経過はすこぶる良い。水が切れた状態で数日の間放置しても、葉はほとんど枯れない。
追肥も少量行ってはいるが、もしかすると必要が無かったのかもしれない。

埼玉県にある、見沼田んぼ福祉農園から学生が3名やってきた。
農園では、毎年盆の前後にかけて【サバイバルキャンプ】という行事を続けている。
それは、農園に一週間泊まり込んで、毎日ひたすら農作業を行うというハードなもので、それなりに
研修色もある。参加者は、農園スタッフや学生・社会人ボランティアで、大方は若者だ。

今年は、参加者が多くなった都合から、梨農家の友人と、こちらに3名ずつ受け入れることに
なった。受け入れ期間は3日半。農園作業より負荷が高いだろうとの判断から、元気の良い
やつらが派遣されてきた。
 

『ガンガン作業させてください。』

 
だって。
さて、何をお願いしようかな。

草刈りおねがい.JPG
 
 
真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり草刈り。 
そろそろ畦畔板も抜いておかなければ。
 
 

初日の午前中は、普段通り工事。
農園から移動してきた彼らは昼前に到着。午後から農作業を開始する。
 
 
始めますか.JPG
 
とは言っても、スタッフの男の子が一人で、女の子が二人。
刈払機の経験者は一人だけなので、あまりハードな作業はさせられないだろうか?
 


世間の盆休みも落ち着いてきたようだが、こちらはその間も動きっ放し。
気休め程度には楽をしようかと、前触れも無く一週間ほど更新を止めていた。


そして、今日はやっとのことで丸一日休む事が出来た。
何もしない日というのも、なかなか貴重な時間なのだなと思う。

ネタもだいぶたまって来た。
明日からは、更新停止中の作業も含めてまた記録を再開しよう。

みんなの第二田んぼの水が、横の田んぼのおじいさんによって強制排水されてら、しばらく経った。
流石にガスも抜けてきただろうし、雑草も伸びてきた。植えた時期の遅いイネは、まだまだ分けつ
する。いつまでも干している訳にはいかないので、えぐられたアゼを埋め戻す。

水はなくとそれなりに.jpg

あまり沢山水を出すと、またクレームが来ると思い、しずしずと用水のバルブを開けるが、何故か
既に水の入る音が聞こえる。そして、横の田んぼを見ると、隣の田んぼも、ざばざばと勢い良く
水を流し込んでいるではないか。
 
慣行栽培ではこの時期、登塾を進めるために間断灌漑と言って、田んぼに水を入れたり
抜いたりする。向こうは単にそれを行っているだけとは言え、何か腑に落ちない。
 

『人の田んぼの水を勝手に抜いておいて、それはないだろ。』
 
 
遊びでやっているように見えるかもしれないし、そんなに収穫も上がらないかもしれない。
そうやって考えてみると、向こうはこちらを舐めているという風にも思えてくる。
陰口も、好き勝手な手出しをされても、それだと納得が出来るのだが、それは気分の良いもの
では無い。いじめっ子にちょっかいを出されるのと本質的に同じようなものだからだ。
 
 
しかし志は高い。でなければ、長年耕作放棄していたヤブを田んぼに復元したりはしない。
あまり気にせず続けていたほうが面白そうだ。
 

それに、こんな事を考えたくは無いが、隣のおじいさんはあと何年かしたらおそらく耕作出来なく
なるだろう。そう、嫌な上級生が卒業していくかのように・・・。
  
 
 
『なあじいさん、文句を言う矛先が違かろう。責めるべくはこんなヤブをこさえてしまった土地の持ち
主とか、後継者を育てる努力も何もあったもんじゃない政策とかあんたら自身なんじゃないのか?』

 
いつか必ず言ってやろうと誓う。

工事の前後は草刈りに出かける。
朝夕で2時間強だが、涼しい時間なので作業がしやすい。コンクリートと戯れている最中なので、
草は柔らかくて素直に思えてくるから不思議なものである。

もうちょっと涼みたい.jpg


最初に植えたコシヒカリも穂が揃い始めた。
この田んぼは、昨年同様にまともな管理が出来ている。工事だろうと何だろうと、ここの
イネは死守だ。

更新は滞り気味だが、工事は連日のように続く。

外観は、トタンとサッシを取り付け終えてほぼ完成したようだが、肝心なのは屋根。
ここをしっかりしておかなければ、設備が入れられない。

よって、昨日から屋根の上で作業している。

ここでダラダラしてたい.jpg

上から敷地を見ると、このような感じ。
見上げれば一面の青空。夕刻、涼しくなってきた頃は、ここで寝転がってぐだぐだしたい
衝動に駆られる。
 
 
 
しかし、修繕作業の手間を考えると、それも許されない。 
 
簡易屋根の恐怖.jpg

まず、この屋根。生コンホッパーを撤去した後に空いていた大穴を塞ぐ為のものだ。
昨年、不動産屋の社長が、簡易的に工事をしてくれた(人に頼んで)のだが、飽くまでも
雨よけ程度のもの。このまま放置して、乾燥機の上に水が回れば、モミは全てダメに
なってしまう。
そこで、現状を確認すべく、側面のトタン板をめくってみる。

乾燥作業場の工事も、それなりに進んでいる。
 
一昨日から、トタン板を張り始め、外観も良くなった。 

簡易的な要塞.JPG
 
 
鉄骨やトタン、サッシなどは、解体現場から出たものを、工事関係者のご好意により、タダで
頂いててきた。建物の見てくれは、いきなり使い込んだような風情があり、なかなか味わい
深い。というか、不恰好なのだが、予算の割にはしっかりしたものが出来そうではある。

 

朝夕と、大工の犬おじさんを軽トラで送り迎えするのが工事中の日課。
 
朝は、その途中でこの時期ならではの談義に花が咲く。
足元に置いてあるビクの中に、そのネタが入っていた。


マムシの季節.JPG
 
捕まったマムシをみんなで取り囲んで談笑するという、なんともシュールな内容。
草刈りをしていたら飛びかかってきたのだと言う。
草の伸びるのも早いこの時期、工事にかまけているが、そろそろまた刈り込まないといけない。
 
 
 
等と思いながら軽トラを運転し始めた時、犬おじさんに言われる。
 
 
『人見さん、田んぼの草、刈っておいて欲しいって言われてたよ。無農薬の体らは、みんな
 いっこう草刈らないってな。』
 
 
「そろそろ、穂が揃ってくる季節ですからね。草ヤブがあると虫がつくからって、気が気で
 ないんでしょう。けど、自分のとこはまだそこまで伸びてないと思うんですが。」
  

『まあ、俺は言われた事を伝えただけだけどな。けどあんまし良くねえよな。本人に直接言えば
  いいのによ。連中だって除草剤ばっか撒いてるしそれよかマシだとは思うんだけっどよ。』
 
 
「こちらはイネ刈りの時に、わざわざ草を伸ばしておいたりする位の管理をしている訳だから
 刈るタイミングは、もう少し後でいいんだけどなぁ。そんな事を話しても理解されにくいし。
 まあ、よく見える場所で少しでも伸びてる所は刈るしかないんでしょうね。」
 
 
この先も話が続く。しかし、何所の田んぼの事なのかが判然としないままだった。

昼、いつもの工事3人組で近所の蕎麦屋に行ったら、親分と師匠がいた。
 
 
親分 『よう、人見くん。草刈りしないとね。なんか色々言われてたよ。水がずっと入ってて
    こっちの田んぼの水が切れなくてしょうがあんめえとか、訳のわからないイネを植えてる
    とか。』
 
 
「水は、切りたくても切れない田んぼなんですがねえ・・・。」
 
 
咄嗟にそう切り返す。しかし、それがどこの田んぼの事なのかはその瞬間にやっと判った。
 
向風学校第二田んぼである。  
隣の田んぼの管理の仕方はとにかく几帳面で常に整然としている。
現在の状態だと、そのうち物言いがつくだろう事は、以前から察しがついていたが、朝の話
依頼自分が常時管理している田んぼの事ばかりに意識を奪われていたのだ。

確かに、冷静に考えてみれば、向風学校のスタッフが作業をしていると言っても、他人から
してみれば、自分が管理しているとしか思われない。

基本的な作業は、可能な限り彼らに行ってもらわなければ、活動本来の意味が無いが、
それを躍起になって説明しようとしても、そうそう理解はされまい。
既に物言いが既についてしまった以上、今回ばかりは、彼らの作業日まで放っておくという
ような猶予も無さそうだ。
まず自分は、この地域で生活するという立場上、は早急に対応して保身をしなければならない。
そうでなければ、彼らの活動だって理解してはもらえない。
 
 
 
その日の工事が終わり、日没も 近くなってから、急いで第二田んぼに出かけた。
すると、今まさに刈ろうとしていたアゼの草が刈り倒されている。
隣の田んぼでも、おじいさんがまだ作業していた。
 
 
仕方がないかぁ.JPG

出遅れた。隣の田んぼのおじいいさんが業を煮やして、こちらの部分の草を刈ってしまって
いたのである。l

数日前から早稲に、花がつきはじめている。
生育も順調。8月の下旬には収穫出来るようになるだろう。

早稲に花がついた.jpg
 
この田んぼは、肥料も上手い具合に効かすことが出来た。
雑草害も少ないので、収穫以降の管理は、ここと同様に行う田んぼを増やそう。
 
 
 
こちらは、昨日のイベント用田んぼ。
この日は、生コンを乾かすために工事はお休み。
田んぼで作業するのはほぼ一週間ぶりとなる。
 
一ヶ月で元通り.jpg
 
 
前回の草取りから一ヶ月強。
その間に、草は田んぼを埋め尽くしてしまったので、再びみんなで草取り。

きょうは、ぼくのいえにコンクリートミキサー車がやってきた。
なまコンのだいざのあとのぢめんに、あたらしいなまコンをながして、かんそうきを
おけるようにするんだって。

往年の光景か.JPG
 
 
ミキサー車にきてもらったのははじめてだけど、ちかくで見れてうれしかった。
かっこいいから、しょうらいはミキサー車のうんてんしゅになりたいなと思った。
 
 
 
とまあ、生まれて初めて生コン業者を呼んで、3.5立米ほど落としてもらった訳だが、
もし自分がまだ小学生だったら、こんな風に迷わず夏休みの日記のネタになるだろう。
更に絵日記よろしく落書きでもして載せようかとも思ったが、面倒なので止めた。
 
 

ここの敷地は元々生コンのプラント。
生コン車が出入りしていると、プラントが動いていた往時の様子をい見ているようで感慨深い。
 

 
積んで出発?.JPG

この写真など、まさに生コンを積み終わり、現場へ出かけていきそうな雰囲気すらある。
しかし、ここへ思い切り生コンを流し込む事になるとは、誰が想像しただろうか。

昨年度のメガネ米は、以前に売り切ったと書いたが、実はモミの状態で少量残してあった。
それは、現在使用中の精米機がモミからも白米を搗ける仕様なので、一度試してみようと
思っていたからだ。
 
 
先日も、『もう君の米はないのか?』 と訪ねられた。
自信は無いが、少しでも出せるものが出来ればと思い、モミを精米機に突っ込んでみる。

メガネ米ファイナル.JPG

機械を動かすのは夜。
昼間は工事もあるし、何より気温が高い。無闇と米に熱を加えると味が悪くなる。
モミからの精米となれば、機械の運転時間が長くなるので尚更気を遣う。

工事で田んぼにあまり出られなくなっても、生コン事務所の敷地に置いてあるイネの
観察は出来る。その様子を今回は紹介していこう。
 
 
 
まずは、この期に及んで、またしても苗。
特別に強かったものを3枚だけ残しておいたのだ。(ふさおとめ)

まだ生きてるのか!.JPG

猛暑の中、水を全く与えずに4日間放置。
それでも、まだ半分は生きている。ここまで来ると、このまま時折水を与え続け、苗箱の中で
モミが付くのかどうかまで確認したくなってきたので、水をかけておいた。
 
 
 
次は、バケツ稲。(玄米から育てたさわのはな)
 
 
バケツ有機栽培.JPG

このバケツに入れた土は、未分解の有機物が大量に残っている田んぼを再現すべく、
ご丁寧に、枯れた苗(苗箱2枚分程)を土ごとひっくり返して詰め込んでから苗を挿した。
挙句、田んぼに撒いたものと同等の有機肥料を一握り散らしてある。

水はもはやドブの臭いがして、富栄養化が進んでいる。蚊の温床にも最適だ。
ガス害もありそうだが、それでも、それなりに分けつして元気である。
【さわのはな】が強いのか、それとも苗が強かったのかは不明だが、元気であるのには
変わりは無い。ちなみに、葉の虫食いは全く見られない。

昨日から工事が始まっている。
まずは、資材と道具の搬入から。

増援現る.JPG

初日は、小型ユンボ・Cチャンネル・トタン板・その他工具/計測器具類を運び込み、、
現状把握のため、コンクリ台座内部の瓦礫を撤去したり、周辺の土砂を片付ける。

ちなみに、この工事には重機オヤジは加わっていない。飽くまでご意見番としてお世話に
なっている。直接の工事には、父親と旧知の仲である畜産会社の会長と、太郎が普段
お世話になっている近所の大工さんにお願いした。
お二人の指導に則り、色々と学ばせていただきます。

 
 
 
今朝は、犬おじさん(職業は大工)の家に足場パイプと継ぎ手を取りに行き、その足で
おじさんも現場に連れてくる。
 
 
 
資材が続々と.JPG

他にも、今日はエンジン溶接機が運ばれてきた。
予定より、前倒しになっているが、フットワークの軽い方々ばかりで、これは願っても無い。

高校時代の先輩と一緒に、この間拾ってきたコンバインの整備をすることにした。

何せ昨年の経験からも、この手の機械がそのままでは使えないのは百も承知。
以前にも似たような事を書いたが、コンバインの中古、それもクズ屋やオークションなどでの
購入は、それ自体が賭けに等しい。よって、早い段階でしっかり使える状態にしておかねば、
稲刈りを始めてから泡を食う羽目になる。


そのままじゃね・・・.JPG

という訳で早速作業開始。折からの暑さ、コンクリートの上で作業するのは、なかなか辛いが、
まずは各部メンテナンスカバーを外し、空の動力散布機を使用して内部のゴミをい掃除。
 
 
そして、細かな部分を手で掃除する。
  
 
これってなんつーか.JPG

すると、いきなり不具合を発見。

梅雨も明け、晴れの日が続く。ここのところ、夕立ちや天気雨も降らない。
いよいよ日中の作業がきつくなってきたので、朝夕に集中するよう切り替える。
 
 
これだけ強い日差しの中だが、畑に植えたイネは果たして大丈夫なのか。

水もやってないのに.JPG

【さわのはな】 は、とりあえず大丈夫。
流石に、ほとんど伸びてはいないが、僅かずつ成長していることも確認出来る。
 
 
 
他には、コシヒカリ・あきたこまち・ふさおとめを植えてあるが、どれも枯れてはいない。

とりあえず枯れない.JPG

しかし、全くというほど成長しない。やはり雨が降らないと厳しいか。梅雨明け直前に
植えたのでは遅すぎる。来年は5月下旬頃に植えて試してみよう。

#256 工期到来

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昼、いつもお世話になっている大工さんと、工事の相談をする。

いつの間にか作業が後手後手。イネ刈りシーズンまであと一ヶ月半。
当初はモミの乾燥作業場と機械類の作業場兼格納庫を整備する予定だったのだが
もう時間が足りないし、予算の兼ね合いもある。
ひとまずは、とにかく乾燥調整を行える環境のみを整え、作業場については以降に
行う事にした。慌てて突貫工事をするよりも、その方が結果的にはまともなものに
なるだろうとの判断だ。
 
 
そして乾燥機。実はもう見つけてある。

27石乾燥機.JPG

昨年までしっかり稼働していた27石・24石の計2台。
同じ市内で離農するというお宅があり、そこから無償で譲り受ける事になあったものだ。
乾燥機は、固定して使用する設備のため、手放す際には邪魔者扱いされる事が多い。
撤去費用を考えるとそうかもしれない。しかし元々は安いものでもないので、非常に有難い
事ではあっても、このような現状を見るにつけ、何か手放しでは喜べない。
 

昨日、重機稲作オヤジ(既に呼び方ががだいぶおかしい)の所で、工事の相談をしていた際、
近所にある、中国人廃品ブローカーのヤードに使えそうな業務用の精米機が格安で転がって
いるという話を聞きつけ、帰り際に立ち寄ってみた。
 
 
精米機は、確かに転がっている。しかし、この場所の様子がどうもおかしい。鉄屑たちは
ヤードの隅に押し込まれ、その傍らにあるトラックに次々と押し込まれている。
変だなと思いながらも、若い中国人の兄ちゃんに精米機の値段を尋ねてみる。
 
 

「これは、いくら?」
 
 
『えっと、一万五千円。』

この値段は、オヤジが言っていた額と同じ。外人ブローカーながら、吹っ掛けてはこない。
これなら大丈夫そうだ。」


「じゃ、欲しいから、すぐ明日取りにきていい?」 
 
 
『うん。けど。』
 

「けど?」

 
『ここ15日まで。』
 
 
「え?もしかして撤収するために片付けてるの?」
 
 
『言葉よく判らない。ここ、15日で終わり。14日までに品物なくなる。』
 
 
これはうかうかしてはいられない。そうと知ると、ここにあるものは更に物色しておかねば
出物を逃してしまうかもしれない。

 
「とにかく、明日の朝取りにくるね。明日いるよね?あと、他にも見てっていい?」
 
 
『ずっといる。他も見て大丈夫。』
 

「どうもありがとう。」
 
 

テキトーに、周囲を見回すと、いきなりコンバインが置いてある。
遠目にも、外装の程度は良いので、すぐさま詳細チェック。

 
なんという偶然.JPG

古い小型の機種ながらも稼働300時間、クローラも山がしっかり残っておりゴムのヒビ割れも
少ない。脱穀部のこぎ胴は、塗装がまだ残っている。これは、簡易メンテのみで充分に使え
そうな上物だ。しかし、バッテリが弱っており、動作確認が出来ない。
しかし、この程度の良さ。まず動かないはずはなかろう。

ちなみに、既に同様の機種は一台持っているが、そちらは程度は良いものの古いせいか
モミの損失も多く作業効率も上がらない。仕方なく、年明けからもう一台探し回っていた所
だったのだ。
 
 
「これは?」
 
 
『5万円。』
 
 
動くなら、間違いなく買って損は無い。精米機を引き上げる時に動作確認をさせてくれるよう
親方の中国人に頼み、更に経営者の中国人とも電話で話をして、その値段を了承してもらう。
その後、すぐにオヤジにも電話をして、運搬するための積載車を手配する。
 

「ユニック、明日もってくるから。これ持っていかないで。」
 

我ながら、アホみたいな行動の早さ。なんだかもう、どちらがブローカーなのか分からない。

今日は、要塞田んぼの上の田に除草機を通す。

昨日から、水位は下げておいたつもりなのだが、水が落ち切らず中途半端な状態に。
しかし、明日からこの一帯は一斉空中防除((ラジコンヘリによる、農薬の一斉散布)時期と
いうこともあり、田んぼへはあまり出たくないので、そのまま作業することにした。
 
 
田んぼは、クログワイの沢山生えてきて見苦しい部分も結構目立つ。
この辺りでは、線香草などと呼ばれる事もある、代表的な水田雑草だ。

クログワイ最悪.JPG

そして、困ったことに、この草が生えている場所は、やたらとイネが倒れやすくなる。
しかも、コイツが多いのは、日当たりも風通しも良くない場所だったりするのだから、余計に
タチが悪い。

金曜日の夜、友人が3人やってくる。

来月の研修合宿の下見にやってきた、埼玉県にある 【見沼田んぼ福祉農園】 メンバー
(自分もここのスタッフなのだが、便宜上) と、向風学校田んぼの面倒を見に来た吉富くん。
この日は、遅くまで色々と話し込む。

翌日は、だいぶ遅い時間から作業を開始。
暑すぎて、ゆうべの酒も一気に抜けてゆく。

 
向風学校第二田んぼでは、向風学校と福祉農園初初の千葉コラボ作業。

イネがなくなった.JPG
 
 
田んぼの草むしりをしている・・・かと思いきや、実は田植え。
先日、この田んぼで安西くんにチェーン除草機を引いてもらったのだが、その直後に
田んぼには藻類が大繁茂し、除草の際に寝てしまったイネは、その水蘚にひっついたまま
起き上がってこれなくなり、全体の1/3位が溶けて無くなってしまったのだ。
田んぼ右奥をよく見ると、何も無くなっているのが良く判るかと思う。
チェーン除草機による初期除草そのものは上手くいっているのだが、流石にこれは読め
なかった展開だ。


低温障害を乗り越えて生き残った【あきたこまち】を植えてから、だいぶ時間が経った。
ここで、現在の生育状況を見てみよう。
 
 

向かって左側が、低温耐性のある苗。右側が普通に植えた苗。今年も無肥料。
田んぼの奥(山側)には、常時水が沸き、水温も低い。しかし、耐低温型苗の生育ばらつきは
少ない。幼い頃からえらい目に遭ったぶんだけ強いのは間違い無さそうだ。


生育いいんすけど.JPG

生育の違いが分かるだろうか?
この品種は、分けつが少ないのだが、敢えて一本ずつ植えてある。
そうすれば、収穫時の株数も比較が出来る。
 
 
 
田んぼ全体を別の角度から見ても、違いは歴然。
 

 

ここまで違うのか.JPG

この小さな田んぼは、昨年に引き続き検証用としてしっかり機能中。
来年は、ここで最初から育苗も行いたい。

農作業の負荷も、少しは落ち着いてきた。
以降は、収穫に備えてコメを乾燥調整するスペースの建設を行い、機械の設置を
行わなければならない。果たして、こんなタイミングで間に合うものだろうか。

何はともあれ方々と相談が必要だ。そこで、ガンダ屋兼稲作農家のオヤジの所へ
電話をかける。

 
『もしもし?お世話になります、いよいよ作業場を建てないといけない状況に
 なってきたので、相談に乗って頂けませんか?』


「いいけど、お前今時間あるか?」
 

『はい。まずはそちらにお伺いします。』
 
 
「いや、それもそうだけど、ちょっと直ぐに手伝って欲しい事があるんだ。」
 
 
『かまいませんが、何でしょう?」

 
「ちょっとブルを拾いにいくんだけど、腰を痛めててな。バッテリーの脱着とか
 そんなのを手伝って欲しいんだよ。一人じゃやる気しねえんだ」
 
 
 
まあ本来が親切な人。仕事を手伝うのは当然。
それに、あの人の仕事には興味もある。そこで早速出かけた。
 
 
 
到着すると、だいぶやつれたブルが置いてある。


これと同じのを拾う?.JPG
 
 
「今から、これと同じものを確認しに行くんだ。重機は同じものを2台揃えるのが
 俺のやり方だからな。」
 
 
『それは何処に置いてあるんですか?』
 
 
「すぐ近くだよ。コイツのバッテリー外して持ってく。ちょっと工具取ってくる
 から待ってろ。」
 
 
 
そして、この人は作業場の奥へ歩いて行ったかと思うと、今度はフォークリフトに
乗って戻ってきた。いったい何を・・・。

  
ちょっと工具もってきた.JPG
 
 
パレットには、雑然と工具が置いてある。相変わらずやることが豪快過ぎる。
いや、バッテリー外すだけなら、スパナ2~3本でいいだろとも思うが、
こんな発想をするからには、如何に普段から重作業ばかりしているのかが簡単に
思い浮かぶ。
 
 
作業場やヤードは、無秩序に散らかっているようにも見えるが、よくよく考えて
みれば、オヤジの作業しやすい環境である。しかし、他人にとっては複雑怪奇極まり
無く、また危険でもある。こういった場所で作業を手伝う場合は、特に注意が必要
なのだった。
 

呆気に取られる暇も無く、速やかにバッテリを外し、農薬やゴミが山と詰まれた
軽トラの荷台に工具を放り込み、二人で現場へと向かう。
 

生コン事務所の前には、余った苗がまだ並べてある。
いい加減片付けなければいけないのだが、最後に確かめておきたい事が
あった。
 

苗は、水をやらずにいつまで耐えるのか?少々心苦しいが、枯らさなければ
分からない事なので止むを得ない。ついでに、中身を捨てる際は土が乾いて
いるほうが軽くて楽という理由もあるのだが。


という訳で、もう随分前から水をかけずにいる。苗箱の土だけでは長い間水が
保てるはずも無く、雨も時折降るだけなので直ぐにかれてしまうと思っていたが
なかなか面白い状況になってきた。

 
ほぼ全ての苗の葉が、針金のように細くなり、一部は黄色っぽくって来た頃に、
水を与えて一晩が経過すると・・・。(品種はふさおとめ) 

何故に元気?.JPG


しぶとい!!.JPG

何事も無かったかのように復活するものと、枯れてしまったものとが
一目瞭然になる。資材の特性も、ここまでやれば傾向が把握出来る。

元気の良い方の写真は、覆土に竹パウダーを重量比で20%混ぜて
おいたもの。
枯れかかりながらも中心が生きているものも、前者と土のセッティングは
ほぼ同じだが、比較のため、前日に水をやっていない。

水をやらなかった期間は一週間以上あり、気温もどんどん上がっていく中で、
苗箱を並べた床は、コンクリートに薄いビニールシートを一枚引いただけの
灼熱地獄。恐ろしいまでの生命力だ。

 
 

一週間前、縦に除草機を通した田んぼは、もう雑草草まみれ。異様に成長が早くなって
きている。コナギが除去された後からは、クログワイが多数現われる。

復活はやいよ.jpg

雑草が多い部分は、生育も分けつも良くない。
直角方向に除草機を通したが、どうもイネへのダメージも大きい。
仕方なく、半分ほど通したところで機械を止め、擦り歩き除草に切り替える。
暑い中、ひたすら田んぼの中を歩き回らなくてはいけないので疲れるが、燃料費はゼロ。
 
 
 
その上にある田んぼも、コナギが復活中。
浮かせて除草出来るレベルを超えたため、今度は地表が露出する寸前まで水位を下げる。
 
水位下げて縦で.jpg

大きくなってきた雑草は埋め込んでしまおう。
埋め込むと、イネは以降の生育も良くなる。
 
 
 
と、延々と続く除草作業もそろそろ書くことが無くなってきたので、今度は畑の様子を
見てみよう。

一昨日の朝、友達の所から引き上げてきた管理期を修理していた。
エアクリーナから、ガソリンが吹き返してきて始動不能という症状。

キャブレタ(気化器)の分解清掃程度で始動は復帰するも、いかんせん他がどう
しようも無く錆びてきている。仕方ないので清掃の後、各ワイヤー及びリンケージ
周りに注油を行い、最後にエンジンオイルも交換しておいた。

なんかもう全部ダメ.JPG

この機械、年式の割に痛み方が尋常でない。聞けば、畑で毎日野ざらしにして
使っていたとのこと。機械とは、本当に丈夫なものだなと思う。

友達に払ってもらうのは、メンテに使用した油脂類の実費のみ。けれども今後は、
中古農機のメンテや販売を副業にすると良いのかもしれない。
 
 
 
そんな事を考えているうちに、安西くんがやってきた。 
2日間かけて、向風学校の田んぼ除草の続きを行うのだ。
 
 
まだやんないとね.JPG

田んぼの面積は、一反6畝(いったんろくせ=16アール)
たった一人で人力除草を行うには広すぎる。さて、どうするか・・・。

最近は、草刈りや除草作業が続くので、ガソリンの減りが早い。
朝、混合ガソリンを作るのも日課になりつつある。

しかし、よく考えてみると、混合ガソリンとは何なのかご存知ない方も大勢
いるのではないかと思う。そこで、今回はこれについて解説してみよう。

混合中です.JPG
 
混合ガソリンとは、ガソリンと2サイクルエンジンオイルを混合したものである。
2サイクルエンジンとは、普通の4サイクルエンジンとは異なり、エンジンオイルを
燃料に混ぜてエンジン内に吸い込ませて各部を潤滑する。従って、2サイクルエンジン
用のオイルはガソリンと一緒に燃やされ、排気ガスに混ざって排出される訳だ。

そう書いてしまうと、なんだかえらく無駄で環境にも悪いような印象を与えてしまう
かもしれないが、実際に世間では旧態化したメカニズムと捕らえる傾向も強い。
しかし、50cc以下の農機用の小型エンジンにおいては、構造が単純且つ軽量で
高出力、そして廉価な2サイクルが未だに主流となっている。

そこで、小型の機械を幾つか使っている限り、この、ガソリンとオイルを混ぜるという
作業が必ず発生する。

 

金曜日、向風学校の3名が現れ、ようやく除草に取り掛かる。

 
丁度、この日から通水が再開。
コナギは葉が丸くなる寸前。既に除草のタイミングは逸しているのだが、それでも
何もしないでいるよりかはマシ。出来る限り駆除は行う。

捲れぬ絨毯.JPG
 
 
先日に製作したチェーン除草機では効果も無い。更に重たいチェーンを縦横に引き
回した後に、素手で駆除あるいは、足で埋め込んでゆく。
しかし、おそらく数日で見た目は元に戻ってしまうだろう。引き続き、手を打たねば
ならない状況である。
 
 
 
いくばくか埋まる.JPG

朝からずっとそんな作業が続く。当日、自分は自分で別の田んぼの除草作業を
行っていたのだが、彼らもなかなか忍耐強い。あまり無理をして体調を崩したり
しなければ良いのだが。

チェーン除草機を引っ張ってみる。


まだ大きく育ってはいないが、コナギのびっしり生えてしまった田んぼから試す。

引いてみましたよ.JPG

一人でも、簡単に引く事が出来る。これならもう少しチェーンのコマ数を増やしても
大丈夫そうだ。
 
 
 
通した後は、抜けた雑草やちぎれた葉が浮かんでくる。
イネは全く抜ける気配もない。

 
これでもまだまだ.JPG

しかし、コナギの場合、双葉がある程度まで大きくなってしまうとほとんど抜く事が
出来ないので効率は良くない。やはり、田植え後1~3週間以内が勝負どころだろう。

#244 ふて鎖

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やっと雨が降る。
これで休む事が出来る。いや、それもそうだが、一昨日から初めて作りかけに
なっているものの作業を進めることが出来る。
 
 
 
一昨日の朝、師匠が生コン事務所にやってきたと思ったら、ゴソゴソ何か広げ
始めた。

『チェーン除草機を作ろうと思ってさ。向風学校の田んぼの除草に使ってもらおう。』
 
 
「いいですね。手伝います。作っておけば自分の所でも使えますし。しかし、間に
 合うんでしょうか?」
 
『今なら・・・これでも何とかなる可能性は・・・。』

「第一がこれじゃダメでも、第二(休耕再生田)の初期除草には使えますよ。早く誰か
 来ないとえらい状態になってしまうけれど。」


 
かくして、なにやら不安げな空気を醸しながら、朝っぱらからテキトーな物づくりが
始まった。着てはもらえぬセーターを編むような、侘びしい結果にならぬように祈り
ながら。


ちなみに断っておくが、彼らの田んぼの作業については、飽くまで彼ら主体で進めて
もらう手筈。必要なものの準備及び作業の指導は行うが、こちらから余計な手出しは
一切しない。そうでなければ、彼らの学ぼうとする姿勢に水を差す事になりかねないと
思うのだ。時に、田んぼの様子を見て、耐え難いもどかしさに襲われたとしても。


つくってみようの時間.JPG

材料

・何でもいいからそれなりの強度を持った棒(長さ1.8m程度) 
・直径5mm以上の鉄製チェーンかなりの長さ
・プラスチックチェーン
・番線やタイラップ、プラスチック製のシャックル的なもの
・ロープと角材
 

特別な道具は、ボルトカッター程度。作業自体はえらく簡単である。
ただ師匠、材料を用意してくれたのは良いのですが、棒の長さに対して、チェーンが
余りにも少なすぎました。ええ、買い足してきましたよ。18m程・・・。

梅雨に入ったが、曇るだけで雨があまり降らない。
昨日、一昨日は気持ちの良い晴れ。イネも雑草も勢いを増す。
 
 
今日も今日とて除草機を押す。
水位が下がり、天候を見つつ、草を埋め込みやすくなった瞬間は逃さない。

よっし開いた.JPG

最初に植えたコシヒカリは、分けつも順調。扇形に株が広がり始めた。
慣行栽培のイネが、初期からどんどん大きく、スッと上向きに伸びていくのに対して、
生育初期はあまり勢いは無く、この時期から急激に株が大きくなり、このように広がっ
ていくのが有機栽培の特徴だ。

育ち方が、周囲のイネとだいぶ異なるのものだから、コシヒカリですと言っても、
信じてくれない農家さんが去年いたのを思い出す。

田植えが済んだら、今度は除草のシーズン。
雑草が繁茂すると、肥料を奪われるばかりかイネの分けつまで妨げられてしまう。
田植えが長引いてしまったが、大方の田んぼはまだまだ間に合う。
 

除草機も休まる暇が無い。この間まで新品だったのに、少々くたびれてきた。
今後も調子よく使うため昨日はメンテを実施し、ついでに点火系にも小細工を
加えておいた。

 
 
今日、手をつけたのは、田面の陥没が起こった田んぼ。

常に水位が低いのだが、意外と雑草が少ない。
秋から冬にかけてちゃんと耕したり、初期除草を行った成果だろうか。

ここは、元肥を全く入れず、イネが活着した後から、有機肥料20Kgを一袋だけ
(推奨使用量の1/4)のみ入れておいたのだが、なかなかどうして生育は良い。
ここまでイネが分けつしていれば、除草機で誤って倒しても、正面からぶつけ
さえしなければ、まず起き上がってくる。
 
よく持ち堪えた.JPG

ここは既に水が切れかけており、表土も露出気味なので、ほじくった雑草は土中に
埋め込まれていく。気温が高い時期は、有機物の分解も進みやすいので、以降はその
雑草もまた、やや遅効性の肥料となる。また除草後は、その分解を促す目的で、元肥
と同じボカシ系有機肥料を20Kg散布。地温が上がりやすい中干し期間中に、以降の
肥効きを良くしておく算段だ。

しかし、どこまでの肥料の効果が持続するかは不明。
出穂の30~40日前に行う、一般的な追肥とは異なるタイミングなので、以降の
生育に応じて、施肥量を見極めなくてはいけない。更に、肥料食いの早稲品種という
こともあり、資材の節約には、やっぱり頭を使う。

前回の作業でザル田も少しは改善されたのだろうか。
 
 
これが、昨日昼の様子。

だいぶマシだろうか.JPG
 
 
放置は20時間。土が盛り上がっている部分が露出してからは、ほとんど水位が下がら
ない事も確認出来た。もう少し水際を修繕してやれば、田植えが出来そうな状況まで
やってきたようだ。


修繕する前には、土手の草を刈りこんでおこう。 
そうすれば、漏水箇所や土手の弱くなっている部分も見当がつきやすくなる。

そんな事を考えながら、田んぼ外周を見回りながら歩いていた矢先、いきなり
足元が崩れてつまづく。そして見事な大穴が・・・。
 
モグラトラップ!.JPG

度合いの差はあれ、土手全体がこんな状態かと想像すると、本当にやる気が失せる。
崩壊の進行がひどい区間に入れた畦畔板は一度抜いて、更に田んぼ側に入った所へ
挿し直す。面倒だが、空洞は、田んぼの下面まで繋がっているかもしれないのだ。
畦畔板は、その空洞の内側まで入れないと、全く意味が無い。

魔の田んぼのおまけでくっついてきた田んぼは、丁度一種間前に代かきまで済んだにも
関わらず、まだ田植えが済んでいない。余りにも、田んぼの漏水が激しいザル田。
そのままではまともに耕作出来ない事が目に見えているので、先を急がずに放置していた。
 
 

なにしろ、再度代かきをするため、昨日の夕方には水がなみなみと張っておいたのに、
今日の昼にはこの有様。水の切れない田んぼの次は、正反対の条件。それも極端な。
 
どこまでザルなんだよ.JPG

これはもう田んぼでも何でもない。いったい、いつになったら自分は全うな稲作が
出来るのか。
 
 

 ~先週の会話~ (代かき直後)
 
 
隣の田んぼの見回りをしていたおじさんに話しかけられる。

「ここの田んぼ、水が全然持たないだろ。」
 
 
『一応アゼシートやら、畦畔板が挿してあったみたいですけどね。」
 
 
「それでも効いてないんだよな。土手が完全にスカスカになってるからな。用水の
 壁面の板の間から、水が漏れてるだろ。」
 
 
『本当ですね。来週から水も止まるのに、どうしようかな。』
 
 
「ここは、ちゃんと土手を一度崩して作り直さないと無理だろうな。俺のとこは、今年
 それで直した。」
 
 
『ここ、前に管理していたのは〇〇さんですよね。参考までに、どんな管理してました?』
 
 
 
「ひどい掛け流しだよ。雑草もすごかったし。稲刈りは刈払機で雑草ごとなぎ倒して、
 コンバインでこいでた。」
 
 
『・・・今年はもう植えるだけ植えて、あとはどうしようも無いかもしれませんね。
 周りに迷惑がかからないように、雑草刈りだけはしっかりやっておきますが。』
 
 
 
どうやら驚愕の方法で管理されていたようである。あらゆる常識を無視した挙句、
田んぼの機能まで破壊し尽くしているではないか。そんな風に栽培するのなら、草刈り
だけして耕作しない方がマシに決まっている。
 
 
この会話以来、この田んぼに対するモチベーションが極端に下がってしまった。
その間、向風学校の田んぼ作業や、田植えの済んだ田んぼの保守・除草などを行って
いたのだが、もう後が無い。

【もう、ここでは売るための米を作らない。自分で食べる米を栽培しよう。品種も好き
 勝手なものを思うままに植えて遊ぼう】
 
 
割り切った考えに頭の中を切り替えたら、ほんの少しだけやる気が出てきた。
それでも気が進まないが、疲れた体を引きずり作業をようやく再開。
田んぼが近づくにつれて、体が重くなっていくようだ・・・。
 
 
それで、用意したのは畦畦板。
 
普通の入れ方じゃダメだ.JPG
 
 
使っても効かないんじゃないのかという突っ込みも聞こえてきそうだが、インチキ栽培
がされていた田んぼには、インチキ作戦で対抗するまでである。

向風学校の作業も二日目。

いよいよ田植え! と、言いたい所ですが、田んぼはまだ不完全。
この日のうちに田植えまで完了出来るのか?

初参加のみなさん、田植えと聞いてきたのに準備作業からとは、ハードだったかも。
まずは、アゼの補強から。
 
田植と聞いたのに.JPG
 
やはり、週末作業のみで田んぼ2枚(合計3反弱)をこなすのは厳しい。
それでも、耕作放棄地をきちんと復元出来たのは立派。

今回の向風学校田んぼ作業は2日間。
まずは初日の様子から。
 
 
まだ第二田んぼ(耕作放棄の復旧田)の田植えには取り掛からずに、第一田んぼの
アゼ修正、ウキクサ取り、草刈りなどの作業を行う。

 

土手刈りしよう.JPG
 
アゼ・隣接する土手ともに、だいぶ草が伸びている。
また、不法投棄防止のため、農道脇のヤブも刈り込んでおこう。

いやはや驚いた。
何と、中古ながらも刈払機が2本も増えたのだ。それも、現在使っているR35Fと
同じものが2本も。

大勢で作業する際もう何本か必要だと思い、時間のある時は機種に拘らず機械屋を物色
していたのだが、まさかこんな強力な機体が3本も集まるとは全く思いもしなかった。
しかも、しかっりとした実働品で、価格は捨て値の一本一万円。
まったく、こんなレア(刈払機の中ではアレな存在だが)な品でも、ある所にはある
ものである。

青い三連星?.JPG

これらは代替による下取り品。農機屋の整備工場に無造作に転がっていたのを見つけ、
現状渡しで良いから譲って欲しいと申し出たのだが、整備済み状態で出してくれた。
親切な店には、出物も多い。

ちなみに、まだまだ使用可能なのにも関わらず代替となった理由は、『重い上に燃料が
なかなか減らず、作業時間が長くなって疲れて仕方が無いから。』 との事だった。
造園や林業等、職業でこれら機械を使用する場合、オペレータの休憩時間は、給油時に
合わせる事が多く、重くて燃費の良い機械はすこぶる不評という例も割とあるらしい。

棚田4枚の水は、今のところ保てている。
ハードな作業ばかり紹介していたので、気分転換のつもりで見て頂きたい。
 
 
紹介順序は下から。まずは要塞田んぼ。

深い深い.JPG
 
充分に深い。雑草の発生も少ない。今年もカモが飛来して、悠々と泳いでいる姿を
見る事が出来た。少しは除草にも効果があるだろうか。それとも、着水と飛翔の
繰り返しでイネが抜けてしまうのか。
 
 
排水溝の水位も、田んぼに近い所まで上昇。
早速、スズメノヒエが這ってきているが、根を張れないので、この程度なら除去が楽。

 
匍匐性の憎いやつ.JPG

しかし、水の多い所の方が茎の伸長が早くなる。対岸に辿り着いて根を張られる前に
処理する必要があるだろう。

#235 魔の田んぼ

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田植えもようやく終盤。が、広い方の田んぼは全然水が落ちていない。更にその下の
田んぼは、常時水を落としているにも関わらず、ようやく田植えが出来るかといった
水位。
 
水の張りすぎ.JPG
 

ここの田んぼ2枚は、最悪の条件だと周囲も良く知っている為、作業をしていると
よく話し掛けられる。 
 
 
 
「なんだ、植えるのか?全然水が落ちていないじゃないか。あっちの田んぼはまだ
 水が入り切ってないし。」
 
『はあ、午前中は病院に薬をもらいに行っていたもので。先に小さい方から。』
 
 
「代、こんなもんでいいのか?」
 

『はい、これ以上やる気はありません。すぐに草だらけになるでしょうね。』
 
 
「草もうなった(すき込んだ)ばかりだし、ガスが湧いて根っこが痛むぞ。」
 
 
『いいんです。とにかくここは耕作すればそれでいいんです。』
 
 
「そんな方法では、肥やしも勿体なかろ?」
 
 
『なので、肥料は入れません。』
 
  
 

何という不真面目な奴かと思われるのかも知れないが、正直それ以上の管理は出来
そうも無い。ここまで、この田んぼ(2枚あるドブ田の狭い方)での作業は紹介して
こなかったが、それを簡単に説明すると以下になる。
 
 
・荒起こし ─ いつまで経っても全く水が切れず、深いままないので最初から行う
        気は無かった。トラクタなどもってのほか。

・草刈り  ─ 田んぼ内にはびこった、チクゴスズメノヒエ(キシュウスズメノヒエ
        よりも大型)の、地上部の葉をナイロンコードで粉砕。
        葉を除去して呼吸や光合成を抑えるすることで、根茎及び茎の節から
        再生する最に必要なエネルギの産出を防ぐ。

・荒代かき ─ 管理機(FF500)を入れて試みたが、スズメノヒエの茎が激しく
        絡みついたため、まともに作業が出来ず、総面積の30%まで行って
        断念。ちなみに、茎は長く、うどんのように太いので簡単には千切れ
        ない。無理をすれば、またオイルシールが潰れるだけ。

・除草・代かき ─ 仕方なく、雑草が目立たなくなるまでひたすら中耕除草機を縦横に
          押し続けた。一度や2度通しただけでは、すぐに雑草が復活する
          ため、都合普通の田んぼの4倍の手間をかけてしまう。根茎は
          とにかく細かく、畦畔から侵入するスズメノヒエの匍匐茎
         (ほふくけい)は全て千切る。
          

もはや、田植え準備というよりは、スズメノヒエの除去作業でしかない。
当然、機械への負荷も高いので、早々に正攻法を止め、最も破損しても痛手が少ない
除草機メインでの管理に切り替えた。

ここは、後から自分が耕作することが決まったので、秋冬の準備作業が全く出来て
いなかった。その上、手強いからと後回しにした事もあり、相当の雑草が繁茂して
しまった。スズメノヒエは、11月まで成長を続け、株は越冬する。要するに
昨年の段階で、全面にはびこっていたのは間違い無い。もう少し早く気づければ
良かった。
 
 
また、未分解の有機物残渣が多いとガス(硫化水素)が発生する。ここは、ずっと
水が切れていないので、嫌気性分解ばかりが促進され、ガスの発生は多く、既に硫化
水素の臭いがきつい。こんな場所に有機質の肥料を混ぜ込んでもガスの発生が増える
だけになりそうなので、しばらく生育状況を見てみるまで、肥料を入れる気にもなら
ない。さっきの農家さん、ガスの事を自分で言っておいて、肥料を入れないと言ったら
変な顔をしていた。入れたくても怖くて入れられないのだが、彼方なら肥料入れるん
ですかと逆に問いたい。
 
 
結果、超湿田での冬季湛水・不耕起・無肥料栽培という突拍子も無い農法を行うしか
選択肢が無くなった訳である。
エコロジカルなのか、ただの馬鹿なのか、それは収穫してみるまで分からない。

#234 復元完了

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気が付いたら10日以上が経過してしまったが、前回の向風学校の田んぼ復旧作業を
上げておこう。
 
 
朝、みんなで作業内容・使用する道具・作業分担などについて話し合う。
慣れたので、普段は気にしていなかったが、ツナギ服の集団というのも周囲では
目立つのかもしれない。

本日の作業は.JPG
 
それにしても、参加者は男ばかり。田んぼってそんな色気ないのだろうか。
それとも、やっている作業が趣味の領域を飛び越えて、ハードコアになり過ぎたのか。
 
 

田んぼに行く途中に、スロットおじさんに会う。
  
あっちの田んぼです.JPG

若い人と話すと楽しいそうで何より。
田んぼまで一緒に歩いていく。

#233 仕事の依頼

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親分のうちにあるポンプを見てくれと言われたので、持ってきた。
 
使用中に、ストレーナ(水の吸い口に取り付ける異物浸入防止網)が外れたとの
事で、インペラ(水を圧送する羽根車)に石などを噛み込んでしまい、回らなく
なってしまっている。


壊れたっていうか.JPG
 
 
丁度、管理機の整備も必要だったので、このポンプも一緒に見る事にした。 

要塞田んぼのアゼは、今の所漏水は無く、強度を保てているようだ。
そこで、外側にある排水溝もせき止めて水位を上げ、ここに雑草が繁茂する
のを防ぐ事にした。
 
 
今回は、排水溝の出口(用水に水が落ちる箇所)を土嚢で塞ぐ。
水を排出する際は、これを抜けば良い。
 

排水を止める.JPG
 
 
いっぱいまで水が入れば、水深は最大で40cm位にはなるはずだ。
本当に魚でも放流してみようか。
 

土嚢は便利.JPG
 

この作業は二日前のもの。今日時点で、ほぼ目論見通りの水位に達している。
別の田んぼから、みんなで捕まえたカワニナも沢山投げ込んだ。来年はここで
ホタルが見れるようになると面白いかと思う。

作業は、いよいよ終盤。
昨日から、最後の田んぼに取り掛かる。これまで、ここを耕作した人がことごとく
サジを投げたいわくつきの田んぼは。晴天続きにも関わらず、田面の2/3は
水溜りあるいはぬかるみという恐ろしい条件である。
 

昨日、田んぼ一面に生えた雑草を粉砕し、今日は荒起こしを行う。
トラクタと管理期2台+助っ人の諏訪くんという布陣で、どこまで歯が立つか。
 
 
開始早々、諏訪くんが管理機(こまめ)を深みに落とす。簡単にフェンダーより
上まで埋まってしまっていたので、引っ張り出す。

底なし沼.JPG
 
恐ろしく深そうのので、棒を突っ込んで深さを測ってみた。
 
 
腰より上ですか.JPG

すると、底らしきところまでは、腰より上まであると判明。
人間が入れば、太ももまで簡単に埋まるのは必至。仕方なくこの深みだけは放置
することにした。

田んぼの除草作業をしていたら、向かいの田んぼで草を刈っていたおじさんと
立ち話になった。
 
 
「田んぼの水位がなかなか保てなくて。畦畦板も入れてるんですが。」
 
 
『ここいらの田んぼは、みんな水が持たねえんだよな。』
 
 
「粘土質の田んぼだから本来は水もちいいはずですよね。暗渠詮がおかしいとか?
 あとモグラ。」
 
 
『いや、モグラだけでねえんだ。暗渠工事自体の問題だ。穴掘ってパイプ埋めて
 テキトーにユンボで土をひっかぶせただけの工事やられたら、空洞ばっかで水なんか
 持ちゃしねえ。工事する業者の中にはいい加減な所もあるからな。』
 
 
「そういえば、俺もこの間あっちの田んぼが陥没したから土嚢突っ込みましたよ。
 収穫終わったら、自力で直さないと。」

 
『んだべ、そんな田んぼばっかなんだよ。で、土嚢詰めるより、陥没した穴に、畑で
使わなくなったマルチを投げ込めば、水圧で一気に深くまで入って漏水が止まるぞ。
今度なったら試してみな。』
 
 
また変な知識を得てしまった。ポリマルチを投げ込んだら良いって、生分解しない
ものをガンガン田んぼの底に詰め込んだら、暗渠の工事をやり直す時に困るのは
目に見えているが・・・。みんな潰れたら直す気はないのだろうか。それなら用水の
バルブが開けっ放しになっている田んぼが多いのも頷ける。

 

水を出したままの管理は【掛け流し】と呼ばれ、稲作農家の間では最も行っては
いけない部類の管理というの認識が一般的だ。

何故なら、掛け流しは用水の無駄遣い、水温は上がらない、肥料分は逃げる、除草剤も
効かない等、ことごとく米の収量を減少させる方向へと働く。これではお金をドブに
投げ込んだ上に、必要以上に周囲を汚染しているだけだ。

しかし、漏水の多い田んぼでは、大なり小なり掛け流さざるを得ない。これを続けると
少しずつ土が田んぼの外に出て行き、田面は下がり排水溝は土砂で埋まっていく。
その土砂が、暗渠の排水口を塞ぐと、漏水が多いにも関わらず、水の切れが悪く深みを
多くを持つという最悪な田んぼが出来上がる訳だ。だったら最初から中途半端な暗渠
工事などせずに、湿田のままの方がまだマシだったのではないか。

 
 
更に、アゼが不完全だと、常時下の写真のような漏水が起こる。
これは、用水を挟んで向かいの田んぼから勢い良く水が漏れている様子。 

土手なくなるよ.JPG

水は、土手の中に開けられたモグラ穴を伝って、土と一緒に落ちていく。
これを放置すると、最終的には田んぼが田んぼでなくなる。
耕作放棄地はまだ無いけれども、ここらの田んぼは栽培者と共に、もはや限界の一歩
手前まで来ている。

#229 攻守逆転

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ようやく、棚田の田植えが全て完了。
田植え開始から、早一ヶ月近くが経過しているが、まだ田植えは続く。

今回は、早稲(ふさおとめ)とコシヒカリを植えた。
【ふさこがね】と【あきたこまち】の苗を不意に譲り受けた為、【ふさおとめ】の
田植えが伸び伸びになり、気づいたら6月も間近。昨年は、確か6月の頭にここの
田植えをして、収穫が10月の頭だった。そんな遅くに早稲を収穫しても、普通なら
メリットは何も無い。近所の人に何か聞かれても、早稲とは言わないでおこうか。

城壁とお堀.JPG
 
湿地と堀に囲まれた田んぼを見ると、やはり要塞っぽい。
攻略は済んだのだから、今後は守備する側になる。
 
 
それにしても、植えやすくする為に昨日から水を落としているのだが、どちらの田んぼも
水位がなかなか下がらないのには驚いた。植えるのに難儀した箇所もあったが、以降の
水管理は少し楽が出来そうだ。

要塞田んぼの上にある田んぼは、まだ雑草が多い。
代かきのつもりで作業しているのだが、除草機を使っているので、ようやくその
本領が発揮された。 


除草中.JPG

考えてみれば、除草に使うのはこれが初だった。
いい加減なことばかりしていると思われてもまあ仕方のないところか。
余りにも、普通の人と管理方法が異なり過ぎているのだから。 
 
 
 
そういえば、通りすがりの人と一昨日こんな会話をした。 
 
 
 
『やってるね、いい代になったじゃないか。』

「ええ、荒代と代かきはトラクタ使ってないんですよ。管理機と、除草機でここの
 2反部仕上げたんです。それだとガソリンも3リッター位で済むんです。」

『すごいな、それエコ栽培だね。農薬も使わないし。』
 
「エコ栽培、ですか。ありがとうございます。」

 
 
まあ、結果的にそうなるかも知れない。そして自分の作業に対しての賛辞なのも
間違い無いので、そこは素直に受け入れられる。しかし、何かが引っ掛かる。
 
 
エコ栽培・・・何それ?
 
 

この田んぼ(棚田の上から三段目、要塞田んぼの一枚上)も、用水から直接水を引か
ない事にした。その上の田んぼから、水を落とすのだ。
 
ただ、アゼをえぐって直接水を落とすのは、いただけない。湿地(ここでは、水の導線
として利用していないため、緩衝帯とは敢えて呼ばない)に丁度良い長さのパイプが
転がっていたので、それをそのまま利用する。

パイプの設置箇所は、上の田んぼにある用水バルブの対角。極力水源から遠ざけて
おき、少しでも暖かい水を入れる算段。用水のバルブも必要以上に空けず、チョボ
チョボと流しておけば、上の田んぼの水温も急激に下がることは無い。

こっから注水.JPG

水を導入する側の端は、上の田んぼの水位とツライチに合わせれば、既に深水にして
ある水位は犠牲にしなくて済む。また、大雨が降っても速やかに水が排出される。
今後は山の水だけでなく、雨水も余すことなく利用していこう。

 
しかし注水を始めたにも関わらず、肝心のアゼがまだ出来ていない。 
 
 
仕方がない・・・.JPG

今日は、要塞田んぼと隣接する側を修復。およそ60m。
細かい事は、もはや言うに及ばす。用水側のアゼは、やはり修繕が困難だったため、
速やかに畦畔板を深くまで挿した。


今朝は田んぼへ出遅れた。着いた早々に、雨が振ってくる。
しかし、最初から雨が降っていても作業はする覚悟。
 


管理機(FF500湿田仕様)で、荒代かきを行ったところ約3時間で終了。
田んぼの面積は2反部強(緩衝帯を除く)だが、途中の給油は一回で済んだ。
連続で2時間以上動き、ガソリンの消費量は1.5リットルにも満たない。

小さな管理機だと、作業を始める時は気が遠くなりそうになるが、作業も半分を
超えた辺りで、思っていた程時間が掛かっていないことに気がつくと、一気に
テンションが上がってくる。そして終わる頃には、頼もしい機械だ等と、褒めて
いたりするのだから、都合のいい奴だと思う。

しかし、田んぼの平坦度はまだ甘い。以降丁寧にフラットにせねば。


荒しろ完了.JPG
  
山の水も少しずつ溜まっていっている。明後日には田植えに漕ぎ着けられそうだ。

#225 竣工式

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要塞のような田んぼに挑み続けること2週間あまり。
今まで田んぼの外へ流し続けていた山の水をせき止め、田んぼに導こう。


まずは、緩衝帯(湿地)を横切るように掘ってあるバイパスの出口を塞ぐ。

バイパス閉鎖.JPG

すると、みるみるうちに水かさが増していく。
改めて、これだけの水を無駄に流していたことに驚かされる。
 
 
 
次に、田んぼの入り口側から排水溝に水を落としていた部分に土手を作って
緩衝帯側のアゼとつなぐ。
 
 
ドックっぽい.JPG

このまましばらく放置し、田んぼに水が入るかどうか確認しよう。

向風学校の田んぼに、ウキクサが増えてきた。
 

ウキクサ.JPG

  
『あれ、流しておいたほうがいいぞ。』
 
 
師匠にそう言われ、二人で田んぼの水を抜く。文字通り浮かんでいるだけなので、
このように田んぼの外へうまいこと流し出せる。

 
流しちゃえ.JPG

昨日今日と雨。水を無駄遣いせずに、水位を保ったまま作業出来るのは助かる。
 
 


ウキクサの害はそんなに無いと思うが、田んぼ全面を覆うほど増えてしまうと、
光をさえぎるので水温は低くなる。今年はなんだか天候も気温も安定しないので
水温の確保も大切か。ただ、他の雑草が生える前に、ウキクサが田んぼを覆って
しまえば、それはそれで抑草効果はありそうなものだが。

農法は千差万別。何が正解かは判らないが、状況に応じた判断が出来るようになる
までには、まだまだ経験が必要。除草剤を使わないのなら、自然の要素を組み合わ
せて防除するしかないので、それは尚更である。

#223 拮抗栽培 

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田んぼ作業に追われ、3週間以上畑の面倒を見れていない。
気候も良くなり、相当雑草も出てきているはずだが、情けないことに今となっては
恐ろしくて、なかなか見に行く気にもなれずにいた。

しかし、これまで一所懸命に雑草駆除と土づくりを作ったのも確か。
これでは不本意だ。昼、ようやく意を決して見に行ってみる。

シロザ畑.JPG

予想通り、畑は雑草まみれ。しかし、ほとんどセイタカアワダチソウが生えておらず、
地面はシロザに埋め尽くされている。これは予想外だった。草の量は多いが、これなら
作物の株周りのものを抜き取ったり、耕うん機で埋め込むのも比較的簡単だ。などと
安堵してしまうのも悲しい話なのだが。
 
 
シロザは、かなり肥料の吸収能力の高い雑草。おそらく作物は・・・。あれ?

相も変わらず、田んぼ外周の土盛りが続く。
しかし、今回は協力な助っ人が登場。宮城の米農家の息子である。
実家の田んぼとは勝手がまったく違うとは言え、作業の意図・要領をすぐに理解して
くれるう上、忍耐強くひたすら体を動かすのにも慣れている。

掘るのは得意.JPG

おかげで、今日は田んぼ全体の畔を強化することが出来た。
アゼを塗った部分は、2~3日置くことになるが、いよいよ水が張れそうな状態に
までなってきた。
 
 
ただ、この写真で見るとあまり変わり映えしない。
アゼは高さ、幅ともに充分確保できているのだが。
 

いや~積んだね.JPG

作業は、常に何かを喋り合いながら進めた。
口を動かしながら、体を使っていると、思いの他時間が経つのも早い。
そして、疲れを感じにくい。

これを、一人でやったとすると、おそらく丸二日はかかっただろう。
一人作業では無理とまでは言わないけれど、やはり誰かいた方が気分的には楽なものだ。
 

時間が出来たら、また彼の実家の作業を手伝いに行こうかと思う。

田植えの済んだ田んぼの周囲には、雑草が繁茂しはじめた。
この忙しい折だが、これも放置するわけにはいかないので、日中はずっと草刈り。

荒くてもとにかく刈る.JPG

漏水箇所を見つけるにも、風通しを浴するのにも、畦畔(けいはん)から田んぼへ
侵入する雑草を防ぐにも、周囲から、叩かれないようにするためにも、草刈りは
重要である。
 
 
 
また、田んぼの中からも雑草が出始めた箇所がある。
昨年同様、オモダカやコナギの類だろう。

コナギとかオモダカ.JPG


やあり、田んぼの均平出しがまだ上手にできていないせいか、どうしても、地表が
露出しやすくなる箇所には、このようにすぐ雑草の芽が出てくる。しかし、イネは
活着していても、分けつ期に入る前に中興除草機を通すのは、難易度が高い。


この状態ならな、まだ表装をしっかけば、浮いてくるので、とりあえず田んぼに
熊手を少し深めに引き回す。最近では、チェーン引き回し除草が広まってきたが、
原理が同じなら、とりあぜずは何でも良い。


しかし、全ての田んぼでこの作業をできるかと言うと、おそらく無理である。
来年は、要らない田植え機などを入手しきて、初期除草用に改造したい。

晴天続きで、田んぼも良く乾いているので、荒起こしをしようとしたら、
田んぼに入る前に、トラクタがスタックしてしまう。


侵入口は湿地と高さが同じため、、常に水が切れていないのだ。
やれやれ、相変わらずこの田んぼは色々と拒んでくれる。

まだ耕してないのに・・・.JPG

一応コンパネを敷いて、通過しやすくしたつもりだったが、あまり効果がなかった。
大丈夫だろうと、ストレーク(爪車輪)を畳んでおいたのもまずかった。

#219 抑草実験

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アゼの土盛りをした日の作業だが、これは内容が異なるので別に記録しておこう。
米ヌカによる抑草実権だ。それならば、色々な所で実績が既に出ているはずだと
思われる方もいるだろうが、米ヌカを発酵させてペレット状に加工した資材を使用
した場合はどうだろうか。
 
 
と、言う訳でそれを試すことになったのだ。
以前、モニター肥料の打ち合わせをしていた際に、そんな話になり、一反分だけで
試す事になった。


甘糠くん.JPG

その名も甘糠(かんと)くん。やっぱり関東農産製。
使用量の目安は、一反分当たり100Kg。田んぼには肥料を入れずに田植えをしておき、
イネが活着した頃に施用する。

ちなみに、加工していない米ヌカを利用する場合は、この数倍の量を投入する必要がある
ので自分のように大掛かりな設備を持っていない者にとって、ペレット状なのは扱いやす
くて良いかと思う。糖蜜のような甘い匂いも好印象。

#218 護岸工事

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昨日から造りはじめたアゼを強固なものにすべく、日中はひたすらエンピで土を盛る。
気がつくと、排水溝の幅はかなり拡大している。ちょっとしたクリークの出来上がりだ。
 
 
造成中.JPG

ここまでやれば、水位を保てるだろうか・・・?
ひととおり盛ると、アゼの幅が薄い部分が気になって、また盛る。すると別の場所が
心もとなく見え、また盛る。いつまで経っても終わりが見えない。そのうち流石に
疲れてきたので、そこでひとまず終了。以降、成型してみて、土が不足する部分を
同様に盛り直すことにした。
 
 
疲れるのは、掘り過ぎてエンピが切れなくなってきているせいもある。
 

どこでも目立て.JPG

休憩しつつ、目立てを行う。
普段、軽トラには簡単な工具を一通り積んでいる。こうしておけば、機械の不調や、
作業機の組み換え等にも迅速に対処が出来る。

#217 政略耕作

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難所の作業中にも関わらず、その先には更なる難所が待ち受けている。

いつもの田んぼとは山を隔てて反対側にある、今年から栽培をすることになった田んぼ
2枚。管理は比較的容易な師匠の親戚の田んぼまで含めれば、その面積は5反分弱。
 
向風学校の田んぼも含めれば、今年の栽培規模は1町8反。
実に、昨年の倍近くになる。 
 
 

それで、ここは例によってかなりの湿田。
全くもって水が切れていない。攻略には、それなりに時間がかかりそうなので、親分の
所以外に自前で時期をずらして苗を準備しておいたことは、読者のみなさんにもこれで
理解ができるかと思う。


んん~.JPG

ここに取り掛かる前に、作業ノウハウの蓄積をしておく必要があったため、管理機の
使い込みや何かをしていた訳だ。しかし、相手に不足はないどころか既に白旗を振りたい。
 
 
ところで、何でまたわざわざこんな所を耕作する必要があるのかを説明しておかねば
なるまい。
 
 
ここをやる理由はただ一つ。市の農業委員会を通じた正規の農地貸借の実績を残すと
いうこと。他の田んぼは、農家さんと相対での貸借、あるいは、師匠を通じての
【また貸し】つまり闇小作そのものである。

昨年、認定就農者となった自分には、本来は正規の貸借で耕作を行うという使命がある。
それが、闇小作では、新規就農に関する諸制度の利用が出来ない。だから、どんな土地
でも良いから耕作した実績を残す必要があるのだ。

それで、昨年末に市の農業委員会に相談をした所、この地域なら、師匠が農政を通じて
管理を行っている水田の管理委譲が可能だという。そこで、師匠とも話をして、その
部分について、自分が管理をすることにしたのだ。(作業の手番上、まだ未申請)

しかし、新規就農者が農政を通じて借りられる耕地の上限は5反部。経営を成立させる
だけの水田面積を考えると、やはり新規の稲作というのはシステム上無理があるようだ。
新たな仕組みを作っていくのが農政の仕事なら、自分のような思いをする人が増えない
ような取り組みがあっても良いのではなかろうか?
 
 


一番広い湿田の面積は、約3反部。そして深い。
用水のバルブなど開けてもいないのに、荒起こしをする前から既に水浸し。
これは、隣の田んぼからの漏水というのもあるのだが・・・。

どうすんだコレ.JPG

広いほうの田んぼの面積は、今取り掛かっている湿田の約1.5倍。トラクタを突っ
込んでも、管理機を持ってきてもはかどらない事は目に見えている。これから先、
文字通りの泥沼を回避するためには、どのような戦術を取るべきか。
 
 
とにかく、収量などどうでも良い。耕作すればよいのだ、耕作すれば・・・。
 
 

投げやりな気持ちにもなりかけるが、それでは、一所懸命に育てている苗が可哀想だ。
出来る限りの手間をかけて取り組もう。なにしろ土は良いのだ。こんな見放されかけた
土地でも、その特色を今まで誰も生かしてこれなかっただけではないか。自分がやらずに
誰がやると言うのだ。
 
 
 

もともとは草食男子のはずだったのだが、ここのところやけに攻撃的な一面がむき出しに
なってきている。全く、環境に身包みを剥がされた気分である。食べているものは、植物質
の方が多いはずなのだけれども・・・。

心苦しいが、もはや植えられそうもない苗が少しずつ出始めた。

これは、モニターの培土を使った苗の余ってしまったもの。(コシヒカリ/パールソイル)
種蒔き後、本日で丁度50日。生育30日位から田んぼに投げ込んでおいたものだが
いよいよ肥料切れ。

限界です.JPG
 
チッソ系の液肥をやってみて、まだ持ち堪えられるかどうか引き続き試してみよう。
(使用しない前提で)もう植えないと分かっていても、最終事象まで確認しないと
気が済まない。 
 
 
根はがっちり.JPG

根っこはしっかりしているが、ハウス内に並べていたいた時のような白さは薄れつつある。
置いておく田んぼの条件によって、根の色も赤っぽくなっていく。
有機栽培は、よく白い根っこが大切と言われるが、それもなかなか難しいものだ。

週末の田植えイベントもひと段落し、いよいよ難所の作業も本格化。

ここは、棚田の一番下。昨年は水切れの悪さから、終始苦しんだ田んぼ。
今年は少しでもそれを改善すべく、改修を試みる。
無論ユンボ等は使わずに、基本は手作業。
 
 
それでも、一人では気が遠くなる。今年は手助けがあって助かった。

去年の稲刈り前は、溝掘りは全て一人でやっていた。更に2反部もあるのに、稲刈りの
1/3も単独手作業だったため、文字通りの悪夢だった。


しかし、ここの田んぼはドジョウ・イモリ・カエル・タニシ・ホタルなど水棲生物の宝庫。
この生態は壊さずに、出来るだけ排水を良くしたいので湿地帯は残す。
作付け可能な面積は減るが、ここで取れる米の美点は何より生き物にあると思う。
 
 
水切れの悪さは、山と上の田んぼから水が落ちてくることによるもの。

清水の流れ込み.JPG
 
 
写真では判りにくいかもしれないが、この溝は、湿地帯へ流れ込む水を速やかに用水路へ
落とすために掘ったバイパス。天気に関わらず、常時かなりの水量がある。
山の水は、栽培期間中なら有用なのだが、田植えと稲刈りの時期だけはこうしておかないと
何も作業が出来ない。 
 
 
そこで、まずは湿地帯及び隣接する田んぼの土手の間にある排水溝を復帰させる。
昨年の秋にもこの作業は行っているが、直ぐに埋まるので、定期的に底ざらいを
しておく必要があるのだ。

谷津田クリーク.JPG
 
 
これを開通させれば、田んぼ外周の水位は田面より低くなる。
これだけでも、乾き具合はかなり改善される。

しかし、昨年は排水溝が掘ってあるだけで、田んぼの水を湛えるためのアゼ作りが
不完全だったため、田んぼに水を張った瞬間に全て排水溝へと落ちてしまった。
仕方なく、排水溝の出口を塞いだが、それでは深く水を張ることが出来ず雑草を
激しく出してしまう。その上、水も切れないままなのだから、まともな管理が出来る
はずも無い。己の愚かさを嫌というほど思い知らされた訳だ。今年はそのリベンジなるか。
 

ここの田んぼは、奥まった場所にあるので誰にも会わないことが多い。
基本的に静寂の中で作業するのだが、この時期はちょっと違う。
 
 
カエルさん。


ジャマしないでケロ.JPG

 
当然、話しかけるとしたらコイツらしかいない。
 
 
『早く逃げないと機械に巻き込まれるぞー。』
 
 

どいてくれない場合は手を止めて、安全そうな所へ放り投げてやる。
それでも、いくらかは殺めてしまっているかもしれない・・・合唱。
 
 
そして、無事に代かきも済んだ週末はいつになく賑やかになる。

朝、棚田の上から2枚をトラクタで耕起する。
同時に、先週教わったアゼ潰しも試るが、まだ上手に出来ない。
もう少し精進が必要なようだ。
 
 
トラクタは、作業は早いが、通した後はやはり深くなる部分が出てくる。
年中泥濘になっている深い部分の除草作業と合わせて、田面の修正を行うことにした。
 
 
この田んぼの土質は重粘土。
昨日までの雨もあり土は激しくぬかるんでいるため、、FF500ではなく
こまめの出番となる。

ちっちゃいけど~♪.JPG

代かきだけでなく、ちゃんと荒起こしも出来る。
流石に、畑で使うようにサクサクと操作することは出来ないが、そこまで力が
必要という訳でもない。

 
 
参考までに、水の切れない部分の写真を付けておく。

ん~泥炭地.JPG

機械など通さなくてもこの有様。トラクタを突っ込めば即死。
けれども、こまめなら大丈夫。ここに生えていた草を、くまなく埋め込んだ。

今日も雨が降る。
お陰で田植えが済んだ田んぼは丁度良い水位になったが、まだ耕していない田んぼの
土は水を含んでいよいよ耕しにくくなっていく。
 
 
田んぼを耕す前に、一面に広がっている雑草(スズメノテッポウが多い)を細かく粉砕
しておく。伸びたまま耕すと、どうしてもロータリーへの残渣が絡み付いてしまい、
キレイに耕せない上に機械への負荷が高くなる。

稲刈り後?.JPG

なにしろ管理機は小型なので、余計な負荷が入っては作業効率が極端に下がる。トラクタは
正常に作動するとは言え16年以上経過し、総運転時間は2200時間を越える代物。
これは、食品で例えるなら賞味期限切れ。食べられそうでも、いちいち臭いを嗅いだり
毒見をしないといけないのと同じである。
 
 

田んぼはただでさえ負荷が高い。常に機械は温存する作戦だ。
最悪、田んぼの1~2枚くらいイネが植えられなかったとしても、無理して高価な機械を
潰すよりはマシである。

前回の土日は、向風学校メンバー初の田植え。

初日の午前中は、アゼの修正と畦畔板(けいはんばん : 漏水を止めるため、田んぼに
挿しておく波板)入れ、簡単な代かきを行い、午後からメイン作業となる。
 
 
今回も、安西くんの撮った写真を混ぜながら追っていこう。

なんか真剣.jpg
 
なかなか真剣なまなざし。 


作業前、田んぼの持ち主が通りがかったので、皆で初のご挨拶。

じさまにも挨拶.JPG

思うようによってみて良いとのお言葉を頂いた。
 

さてと、作業作業。
 
やりましょかね~.JPG

素足で入る参加者も多い。
実際、機械を使わないのなら素足で充分。土の感触もなかなか良いものだ。

今日は久々の雨。滞り勝ちだった記録を、ここぞとばかりに再開。
 
 

週末までに田植えが済んだ田んぼは6反部強。しかし、まだまだ田植えの準備が
出来ていない田んぼは沢山ある。昨日は、ようやく4枚の棚田に手を付け始めた。
 
 
農道と田んぼ周囲の草刈りが済んだら、毎度のアゼ切り作業。
しばらく晴天だったので、だいぶ調子が良い。

だんだんと、この作業を行うコツも分かってきた。

左右非対称.JPG

よく見てみると、今回の仕様はいつもと少し異なる。普段は、ぬかるみがあった場合、
機械を通せずにいたが、牽引力を確保しつつ、元のアゼに対してギリギリまで作業部を
接近させて、土を効率よく積み上げれるように工夫している。
  
  
後方から見た車体。

デフロックで前進.JPG
 

右側の車輪は湿田仕様のままにしておき、左側は標準に戻す。
左前の外側ロータリーは、アゼ切り用に換装。
左右非対称で、かなりチグハグな印象になるが、デフをロックさせればちゃんと前進する。
明らかにこ、れまでよりも安定してアゼに土を盛る事が出来た。

左車輪は、丁度土を盛った部分スレスレを通るので、幾度か通すうちに、土が崩れてくる
事も防げる。更ににロウト状に搾った円盤を車輪外側に取り付ければ、アゼの成型も出来
そうだ。


前のロータリーは大袈裟なカバーが無く着脱が容易。
中間の車輪も最初から補助輪用の穴が開いているために、本数の増減も自在。
後方にヒッチを装着しておけば、畑でも多用途に対応可能。
 
 
使い込んでみて思うのだが、コンパクトでやけに発展性のある機械である。
好きなように組み替えられるというのが、トラクタっぽくて面白くなってきた。

#209 大技披露

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昨日も、除草機による代かきの続きをしていた。
水を深めにしておくと、土が攪拌された際、土中にある雑草の種も沢山浮いてくる。
これを使っていると、その除去もやりやすくい。

種がたくさん.JPG

黒っぽいのがその種。浮いている草の破片も、ものによってはは節から根を出し、
また復活するのでよく取り除いておくこと。
 
 
それにしても、作業中にどんどんと田んぼの水かさが増えていくのが気になる。
あまり水が深くなると、機械の負荷が増えるだけで作業がはかどらないし、草も
残してしまう。何よりも田植えが出来ない。これ以上作業しても無駄なので、
仕方なく機械を止めた。

ざばざばです.JPG

これは、隣の田んぼから、水が落ちてこちらの田んぼに入り込んでくるのが原因。
この間の、向風学校の作業の際、アゼはとにかく高く、幅を広く取って作るようにと
指示を出していたのだが、あろうことかアゼを削り込んで高く盛ってしまった。
いくら高くしても、アゼが薄くなっては、水が抑えられるはずも無い。
もう少し丁寧に教えればよかったと思っても、後の祭。みんなが来たらまた修正して
もらう他はない。

予定よりも一週間遅れて、ようやく田植えに漕ぎ着けた。
例の、田面が陥没して代かきをやり直した所から植え始める。

田植え機登場.JPG

田植え機もなかなか調子が良い。
株間は大きめの30cm強。昨年と同じ尺角植えである。
風通しが良いため生育も良く、苗の量も少なくて済む。
歩行田植え機の場合、変速を移動用の2速に、株間を【中もしくは大】と設定
すればたいがい尺角植えが可能になる。粗植植えをするために機械を新調する
必要は特にない。

慣行栽培の場合、一反部あたりに使用する苗箱の数は16~20枚。
ところが、この植え方だと10~13枚程度にまで減る。
 
 
 
そして、植えつけた品種は【ふさこがね】。
今年は種モミが品薄で、作付けをあきらめていたのだが、苗を余らせていた農家さん
から昨日16枚いただくことが出来た。播種した日が3月の25日だったことから
急遽これを植えることにしたのだ。

あったんだよ~.JPG
 
 
なにかと要望の多い品種だったので、悔しがっていたのだが、これで今年もなんとか
声に応えることが出来そうだ。

これは、肥料食いの早稲品種なので、本来は植え付けの株数を多く取るのだが、植え
付け規模が一反分だけでは心もとない。多少反収が下がっても良いから絶対量を確保
すべく、植え込みの苗数を3~4株までに減らして、2反分に植えた。
(コシヒカリなどは、1~3本程度で良い)
株数を少なくしても、植え付け時の欠株は皆無。中古とは言え、よく吟味して
選んだ田植え機だけのことはある。
 

そして、苗箱の使用量は15.3枚。補植ぶんを考えれば、一反分あたり、8枚
まで減らせたことになる。なんとかギリギリの見極めが上手くいった。
これで、何が判るかというと、余分な苗を作ることに予算と労力を使うくらいなら
そのぶんは肥料や機械メンテ、田んぼの補修等に予算を回したほうが良いのでは
ないかということ。
 
 

コシヒカリの苗は、だいぶ多く作ってしまったかもしれない。しかも播種してから、
既に30日以上が経過している。一般的には、田植えの好適時期が30日前後。
植え付けの限界は45日と言われている。調子の良い苗でも、今月中旬より先までは
やはり持たないだろう。そうなると、捨てるか、ダメになる前に誰かに使ってもらう
ことになる。毎日丁寧にカバーをかけたり、水遣りをしたのに潰すのは忍びない。
だから、この時期になると農家さんは苗のやりとりを頻繁に行う。
自分の苗も、欲しい人がいれば渡そうかと思う。
 
 

まだまだ手をつけていない田んぼは沢山ある。少しでも作業
ペースを上げるのは勿論だが、今年も6月の頭まで田植えが続きそうだ。

陥没の修復が済んだ田んぼを、もう一度代かきする。

しかし、既に全体が深くなっているため、作業は慎重を要す。
ここで、トラクタや管理機を無理矢理通すことは簡単だが、田んぼをこれ以上
ガタガタにしてしまうのは、田植えにも影響があり非常にまずい。

田んぼを深くする心配が無くて、土の表層を引っかくことに特化した道具は・・・。

今日も実験?.JPG

考えた末、管理機の他に中耕除草機も軽トラに積んできた。
これは、爪のついたドラムが回転して、イネの株間に生えた雑草を土の中に
埋め込むための機械。重量も20Kg程度と非常に軽いので、深い所でも潜る
心配がほとんど無い。

作業部.JPG

爪の長さも50~60mm。
代かきは、耕すと言うよりも土から20~30mm程度の深さで混ぜるという作業。
この中耕除草機の作業部は、それに適しているように見える。

土曜日の朝、田んぼの見回りに行くと、昨日まではなみなみと水を張ってあった
田んぼの水が、ほとんど干上がった状態になっている。この漏水の激しさは、
モグラのレベルではない。直ぐに、暗渠が老朽化して表土の陥没が起こったの
だろうと察する。全く、いつでも田植えが出来る状態になっていたのに、
これは、即刻修正しておかなければ、被害が拡大する一方だ。


勘弁してください.JPG

田んぼ奥の方を見に行っててみると、やはり大穴が開いていた。
物凄い勢いで、ここへ水が吸い込まれている。

 
 
これでは、かなりの規模で、田面下が空洞になっていることだろう。
確認すべく、暗渠の栓の周囲も掘ってみると、案の定である。

えぇ~ モグラじゃない.JPG


とにかく、出来る限りの範囲をすべてほじくり返し、修正しなければ耕作は
不可能だ。考える間もなく、ここ一番の重作業が始まった。

#205 苦渋の判断

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いよいよ田植えの日も近い。
これからが正念場。使い込む機械はここで一旦チェックをしておく。
今回は、田植え機の作動確認と注油、トラクタの清掃、管理機のオイル交換・・・

と思いきや、管理機のロータリーのオイルシールからオイル漏れを発見。
購入してから1年と4ヶ月。相当に過酷な使い方をしてきた上、田んぼ作業で
リップにとどめを刺してしまったようだ。
しかし、田んぼに持っていく前に気がついて助かった。

抜き取ったオイルは、水が混じって若干白濁していたものの、砂粒の混入は
ほとんど見受けられない。しかし、もしもこのまま使い続ければ、トランス
ミッション内部のベアリングやチェーン・ギアに至るまでダメージが及んで
しまうところだった。

やっぱね~.JPG

さて困った。これは明日にでも使いたいのだ。

交換用のオイルシールは、一応合うものを持っているものの、同機種の初期型用。
これはツバの無い通常リップ仕様で耐久性が低い。また、一度叩き込むと、なかなか
外しにくそうだ。現行の純正品を調達しようにも、こういう時に限って大型連休の
ためパーツセンターは連休明けまでずっとお休み。

こうなれば、新品が手に入るまでは、だまくらかして使う他はない。ダメな部品に
ついては、知人に電話で相談に乗ってもらった上で、以下の小細工を加えて再度組み
込んでおいた。


① オイルシールを、シリコンスプレーの液にドブ漬けする

  これは、ゴム部品を膨潤(ふくらませる)させる事により、一時的にリップの
  圧力が回復することを狙ったもの。
 
 
  
② オイルシールに死ぬほどグリスを塗りつける

  リップ部はおろか、隙間という隙間全てにグリスをぎっちりと詰め込み、オイル
  漏れと砂の侵入に対して時間稼ぎを行う。
  
  リップ部は、固体潤滑剤を使用していない低抵抗特殊タイプ(粘度は高め)、
  隙間を埋めるのには、モリブデン系の極圧タイプを併用。
 
 
 
③ オイルシール外側と、軸に液体ガスケットを塗りつける。
  
  シール部の外側に、ラバーの土手を築くことで、見かけ上のシール箇所を増やし、
  砂の侵入を防ぐ。若干ながら、水圧による内側えの倒れこみによるシール確保も
  期待できる。
  
  オイルシール組み付け後、軸とシール部を脱脂し、強力な液体ガスケットを
  満遍なく塗りつけ、軸を回さずに硬化するまで放置する。(それまでは、ギア
  オイルも注入しない)その後、軸を回すと、接着の弱かった側の面が剥離するが、
  軸とシールの隙間は小さくなる。
   
 
 
これで、しばらく運転して様子を見てみよう。
本当はあるまじき修理の仕方なのだが、背に腹は変えられない。
とにかく、今は使えなければ苗をダメにするばかりなのだ。
機械なんて、多少ダメでも致命な損傷を与えなければ、後からどうにでもなる。
但し、それはまだ故障に至っていないから出来る選択なのだが。

土日向風学校の田んぼ作業は先週末。時間は開いたが、ようやくアップ出来た。


今回は趣を変え、安西くんが撮影した写真を使おう。
参加者の表情を集めてみるのも良い。

 
 
朝、田んぼを見つめる参加者。

みなさんの田んぼです.JPG

学生・社会人・外国人・・・相変わらず幅広い顔ぶれ。
作業はアゼび補修・荒代かき・周囲の草刈り・元肥入れ。
やっぱり、みんな初めての作業ばかり。

 
 
嬉しそうに泥をすくう二人。

仲いいね.JPG

砂場で水を張って泥遊びをするような感覚なのだろうか。

#203 気疲れ

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雨が降っていても、トラクタ作業は出来る。
実は、これのみに関しては、降っていたほうが助かっていたりする。
何故なら、苗に水をかけに行く回数が、晴れている日の半分になるからだ。
 
一人だと、田んぼにトラクタを入れてしまうと、なかなか持ち場を離れられない。
ハウスは街中にあり、そこまでトラクタで通うのは非効率なのだ。
田んぼから家までの距離も1Km強。田んぼにトラクタを毎日置きっぱなしにして、
軽トラで往復すれば良いのかも知れないが、盗難やトラブルの心配もあり、
なかなかそんな事をする気にもなれない。
 

とにかく、出来る部分は、今のうちに片付けてしまおう。今日は扇型の田んぼ。


出来るだけやっとこ.JPG

ここの田んぼは1/3が深い部分なので、そこ以外を起こしておく。残りは管理機で
仕上げる。もともとの田んぼの面はガタガタなので、トラクタと言えども作業速度を
遅くせざるを得ない(オート水平/耕深制御の追従性の関係もあり)。更に、深い
所を避けるとなると、作業手順を真剣に考えてかからないと、いつまで経っても終わり
が無くなる。

そして、この上の田んぼに昇り降りするのに、落差のあるところを通過しなくては
いけない。そしてアプローチ(導線)のそばは、いきなり深くなっているため、
タイヤ一本分でも踏み外して進入しようものなら、トラクタが豪快に傾いてしまい、
横転しないかとヒヤヒヤする。この恐ろしさは、乗っている者にしか判らないが、横転
事故によって、年間何人もお亡くなりになっているのも頷ける話だ。


横転注意ゾーン.JPG

微速前進、左足は常時ペダルの上、そして、サイドクラッチはしっかりと左右連結
させ、いつでもブレーキが掛けられる状態にしておく。
場合によってはバックで超えることも念頭に入れておくこと。
少しでも、危険だと思ったら、とにかく無理せずに戻る。

上の田んぼへの昇りは一発だったが、下りは見極めが甘く、3回目でやっと降りる
ことが出来た。色々と心臓に悪い作業だ。

土日は、向風学校の田んぼ作業もあり、てんやわんや。その様子は後日アップする
として、先に通常作業から。
 
 
この3日間は、天気が良いので、とにかく作業を急ぐ。
本日のメインは、元肥の撒布。有機肥料を田んぼに撒いてから、耕して土と混ぜる。


ひっくり返して少し待つ.JPG

まだ、耕していない田んぼが目立つ。しかし、湿田対応の耕うん機とトラクタが
あればもう大丈夫。どんどん進めよう。
 
 

肥料はペレット状。これを撒くいてしばらくすると、水の中で粉状に崩れる。
そこを土と一緒に、満遍なくかき混ぜる。

手は、ここのところの泥作業でガサガサ。もはや、どんなに上等の生地に触れた
ところで、ゴワゴワの感触しか得られない。

ペレット肥料.JPG

混ぜた直後に代かきをして、田植えをすると、肥料が分解される斎に発生するガスに
イネの根が負けやすくなるので、数日間は我慢が必要。それと、有機物の分解には
温度が上がっていることも大切。しばらく天気が続けば良いが、また雨の予報。

自然相手なので、こればっかりは仕方ないが、この一ヶ月全く気を許せない。
そして、それでも失敗している。

既に田植えを行っている苗周囲の田んぼでも、

『今年は根が良くない苗が多くて早稲を植えても活着せずに流れる。』
『もう少し遅く植えた方が良いかもしれない。』
『誰それさんが、苗を100枚位失敗した。』

などという声がチラホラ聞こえる
これから先も、まだ何が起こるかわからない。慌てずに、しっかり田んぼを
作りこんでいこう。
 

#201 仕上げ 

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田んぼの準備は忙しいが、これまで同様、コンスタントにメガネ米も発送している。
おかげさまで、道の駅出荷用の分を除くと、ほぼ打ち止め状態。(5Kg程度なら
まだ対応可能)


精米機を扱うコツも、だいぶ判ってきた。
しかし、搗くものが無くなってしまうのも少し淋しい

売り切り御免.JPG

今年は、もっと沢山出荷ができるように励む所存。
個人向け発送が多い場合、次の収穫前に在庫を切らせてしまうと、どうしても固定の
お客さんが離れていきやすくなる。この辺りの調整にも、本当は気を配る必要があっ
たのだが、一年目でなかなかそうはいかない。

【ふさこがね】収穫量が極端に悪かったことも、その要員のひとつ。
しかし、皮肉なことに、この米が一番反応が良かったのも事実。

収量と食味は正比例しない。そのバランスの見極めも大切だ。

メガネ米の【ふさこがね】を食べられた方は、貴重な経験をされたのかもしれない。
こちらとしては、そんなにたいそうなものとは意識していないが、まあ結果として。

コツわかってきた.JPG

また、この精米作業ひとつを取ってみても、作業次第で米の味が変化してしまう。
20Kg以下の精米の場合、米の循環が早くなり、熱が入り易くなる。更に、搗きムラ
も生じやすいので気が抜けない。少量の注文に対応する場合、熱を散らし、米が滞る
部分が生じないようにと、常に手でか掻き混ぜている。
白米の仕上がりを良くするため、緊迫圧力を少しずつ変化させ、仕上げ運転も長めに
行うようになった。

この機種は、こういった微調整も行えるので、小型ながら重宝する。
IC制御とは言え、圧迫ダイヤルを回して伝わってくる感触はダイレクトで、アナログ
そのもの。コイン精米所では味わえない面白さがあるので、つい時間をかけてしまう。
 
 

一連のことは全て意味がある。それをこの一年間で嫌と言うほど理解出来た。
だから、それを記録することは、メガネ米を仕上げるのに等しいのかもしれない。

また寒くなって、雨が降っている。
お陰で、苗に水やる手間は少なくて済む。こんな時は、屋内でも出来る作業を
進めておく。 

前回のブログで書いた通り、苗はまだ準備する必要がある。今回は、【自分で出来る
イネ苗づくり】を紹介していこう。
 
 
 
最初に、次のものを用意する。、

苗づくりセット.JPG

・苗箱 (今回は10枚用意)
・種モミ (発芽寸前まで吸水しているか、芽が出始めているもの) 
・土 (床土と種に被せる覆土は、それぞれ専用のものを用意しても良い)
・30cm以上の直線定規
・計量カップ
・計り(計量レンジ2Kg程度のもの)
・土をすくう器
 
 
なんだか調理実習のようだが、気にせず始めよう。
 

#199 適時適作

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機械ネタと、育苗管理を分けた方が良いと考え、珍しく連投となった。
 
 
今日は暑い位の陽気。苗は水切れになりやすく、日中は、2~3時間おきに
ハウスに水やりに行かないといけない。
これが、非常に面倒。田植えの準備も併行して進めているために、作業の中断を
余儀なくされるのはやりきれない。こちらは一人しかいない。少しでも育苗に
かかる時間を節約せねばなるまい。

手間が追いつかん・・・.JPG

やはり、ハウス育苗というのは季節が深まり、苗が生長するに従って無理が生じて
くる。水やりは、手を抜けば直ぐに結果が現れるので、それなりに時間はかかる。
だからと言って、田んぼを後回しにすれば、植える時期を逃してしまう。
成長し過ぎた苗は、田植え機にかかりにくくなる上、その先の生育にも遅れが
生じてしまう。よって、来年は全て自前で苗を用意する必要がありそうだ。
 
 
そんな訳で、生育の良いものと、水切れにあたった苗を田んぼに投げ込んで
おくことにした。

君たちは、もう一人前だ.JPG

これまでに、運んだ苗は50枚。
これで、だいぶ水やりの時間を短縮する事が出来る。まだ田んぼの植え付け準備が
整っていなくとも、苗を置いておく部分だけを先に均しておけば大丈夫。
また、外気での管理では、気温が低いぶん、ハウスに並べておくより生育を遅らせる
ことが出来る。自分の場合、田植えの準備にはどうしても時間がかかるので、この方
が好都合なのである。

一気に苗を育て、一気に植えるという前提ありきで、ハウス育苗は行われている。
こちらは、それには合わせたくとも無理だ。しかし、季節に合わせれば、ハウスを
用意する必要が無いことも、判ってきた。ある程度、遅植えになる田んぼがある
事を見越して、引き続き独力で新しい苗を用意していこう。まだ、種も苗箱にも
余裕がある事だし。

#198 飛び道具

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相変わらずの機械ネタ。湿田用途に対応可能な機械について、もうい一機種
使用報告をしておこう。

これは、何処にでもある小型の耕うん機。前回紹介した機種よりは、随分とポピュラー
な存在である。これに、【スターローター】という軸の太い仕様のロータリーを組み
合わせれば、田んぼでも使えると言う。しかし、実際に使用している者から話を聞いた
事がが無い。やっぱり、自