千葉県で田舎暮らし・新規就農者のブログ-田舎日記の新規就農

千葉県で新規就農を果たした若者の新規就農の軌跡を、BLOGでお伝えしています。千葉県での新規就農を目指している若者の参考になれば幸いです。

就農者ブログ

件のPCが元気なうちになんとか更新をしておこう。
 
 
コンクリートを除去した後、もともと乗っかっていた屋根の改修を行っていたが、やっぱり
見れば見るほどテキトー過ぎる構造であり、手直しも容易でない。
 
 
一応、屋根の四隅には三寸角の柱のようなものが入ってはいる。

強度という概念は何処へ.jpg

しかし、これが全くと言って良い程何の役にも立っていない。
通常なら、横方向に入っている垂木を支えつつ、台座の後の鉄板にしっかりと固定されるべき
部材なのだが、長さは中途半端で、他の部分とは何となく繋がっているだけ。
これでは強度クソも無い。大風でも吹けば、やねは木骨ごとバラバラに外れてしまうかも知れない。

つい先ほどから、ノートPCのファンが全く回らない。これではCPUの冷却が出来ず、起動して
しばらく経つと発熱による回路損傷を防ぐために強制シャットダウンされてしまう。
 
 
仕方が無いので背面のカバーを外し、ヒートシンク(放熱器)を露出させ、小型の扇風機で
直に風を当ててその場を凌いでいる。

縦です、立ってます.JPG
 
PCは土間の埃のせいか、今年になってから不調続き。4月にはキーが全く効かなくなり
外付けのキーボードで対応していたが、いよいよこれは限界だ。

もう休ませてやりたい・・・.JPG

扇風機は厚みが随分あるため、PCのディスプレイはほぼ水平近くまで開いて立たせ、背面の
至近距離から風を当てるような格好になっていて不安定極まり無い。倒れたらアウトだろう。
画面を見ていると首も疲れる。

しかしどうした事か、以前より処理速度が速くなってしまったのだ。全く動作自体に問題は無い。
もっと早く気づけばよかった。いや、これはやっぱりダメだ。早く代替機を用意しなければ・・・。
 
 
以降、しばらく更新がされないようならば、何かテキトーなPCを用意している最中だと思って
いてください。

#279 ザルに戻す

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最後に田植えを行ったザル田も、穂が揃っているので、畦畔板を抜くことにした。
まあ、抜かなくてもこの天気なら田んぼは乾くと思うが、だからと言って放置は出来ない。
 
 
田んぼの周囲は、それなりに草が伸びているので、まずそれらを刈る。

文句が来ない程度にね.JPG

稲刈り前につき、例によって全体は刈らずに、だいぶ草を残しておいた。
刈ったのは畦畔板が刺さっている周囲と、農道に面する土手。
 
 
 
これで、畦畔板が入っている箇所が良く見えるようになったが、そのままでは意外と抜くのが
大変な箇所もある。 
 
ホント泣かされる.JPG

漏水の激しかった部分では、板を深くまで挿してあるため、、元々のアゼとそんなに高さが変わ
らない。そんな部分は、畦畔板をまたいで、雑草が田んぼに侵入していく。そのため、その乗り
越えた茎が引っかかって板が抜けなくなってしまう。

板をまたぐのは、スズメノヒエの類ばかり。何をするにしても邪魔ばかりしてくれるので鬱陶しい。
こいつらを鎌で千切ってから、板をいっぺんに抜いていく。

買い物をしたら、お店のおばちゃんが品物がバラけるといけないと言って、箱を出してきた。

お中元?.JPG

それは、事務所の机の上に置いてあった、どう見てもお中元の空き箱。
そして、おばちゃんはその中に買ったものを並べながら、また別の箱を用意してきた。
  
 
ワラふりかけでも作るか.JPG

【お茶ふりかけ】の箱の中に、刃物類だけ別にまとめてくれたのだ。
素朴に嬉しいのは、このテキトーな親切さが絶妙だからなのだろう。
やっぱり、土着のお店で買い物をするのは面白い。

朝夕の涼しい時間は畑で作業。

と言っても、特に何も植える訳でもなく草を刈っているだけ。
雑草もあまり背丈は伸びず、新たに出てくる芽も少ない。土もサラサラになっており、大きい
ものでも手で簡単に抜けるので驚いた。

いつまで刈るんだろね.JPG
 
全く雨が降らず、まだしばらくは降る見通しも無いので種も蒔けないし、苗も植えられない。
けれども、いつ作物を植えても大丈夫なように管理はしておこう。
 
 

それにしても、ここまで雨が降らないのはやはりおかしい。
隣の畑のおばあさんも、こんな事は今まで無かった、野菜も全く育たないとぼやいていた。

今日の午後、先輩が溶接補修した部品を持って訪ねてくれた。
すかさず、一緒にコンバイン一号機の整備を再開する。

一号機は、コンクリートの瓦礫の山の近くに置いておいたせいで、いつも間にかホコリまみれ。
雨を避けようと、コンクリート台座の軒の下に保管していた事が、裏目に出た。
なにしろ、ここ一ヶ月程、全くと言って良い程雨が降っていない。落とした瓦礫から巻き上がる
砂塵が、容赦無く機械に降り積もっていた。

今年もがんばってください.jpg

作業内容は、清掃、ラセンとベアリングの交換、フィードチェーン調整など。
どれもさして難しくは無いが、まだ暑さが堪える。

土・日・月と工事はお休み。
その間に、工期か延びて後回しになっていた機械整備に取り掛かる。

外は暑いので、土間でバインダーと高圧洗浄機を朝からいじった。

夕方までに、不動だったバインダーと洗浄機は復活。
流石に両車とも、単に放置しただけの新古品。エンジンはすこぶる快調。

特選中古フェア.JPG

洗浄機の動作は完璧。
バインダーは、おそらく正常と思われる状態まで直したが、いかんせん説明書もサービス
マニュアルも無いので複雑な機構を理解するのにかなりの時間を費やす羽目に。また、
自分で研いだばかりのヒモ切り刃で右手の中指をざっくり切ってしまった。
しかも、結束ヒモの通し方にもまだ自信が持てない。稲刈りまでに調べておこう。 
使ったら使ったで、結束系統の微調整も必要になるだろう。なにかと気の抜けない機械だ。

#274 農機棚卸し

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今月になってから、いきなり5台も機械が増えた。これに乾燥機を加えると6台になる。

その5台は、欲しいと誰かに言った訳でもなく 『使わないか?』 と、どこからともなく話が
湧いてきた。それで、別に断る理由も無いので有り難く使わせて頂く事になった訳だ。
機械を拾ってくる都度紹介してゆくのもj面倒なので、今回は一気にご覧いただこう。
 
 
 
まず、バインダ(稲刈り機)
 
これは、刈ったイネを紐で束ね、ポンポンと横に放り出していく機械だ。
小さな湿田や、導線が狭く大型機械の入れない田んぼ、作付け面積の少ない品種を
刈って天日で干したい場合などに重宝する。
そのためか、根強い需要があり、未だに細々とモデルチェンジを繰り返して生産が
続いている。この機種は、おそらく現行のひとつ前のモデル。部品はまだ大丈夫だろう。

なんか新しいんですけど.JPG

洗車してみると、ほとんど使われていない事が判る。
しかし、数年間放置したとのことなので、当然メンテが必要だ。また、結束(イネを束ねる)
機構は故障が多いので、使用してみない事にはなんとも言えない。
購入価格はゼロ。先方からの運送費のみこちらで負担した。
  
 
 
次は、エンジン高圧洗浄機。
これがあれば、用水路などから水を汲み上げ、圃場で機械を洗う事も可能。 
 
本当に使ってたの?.JPG

バインダ同様、ほとんど使用された形跡が見当たらない。
シンプルな構造故に復帰は楽。早めに使える状態にしておこう。

大工のおじさんのところに犬が増えた。
小さくて人なつっこいので毎朝顔を合わすのが楽しみだ。

かまってワンワン.JPG

まだ犬小屋は無くて、涼しい茂みに生えた木に繋がれている。。
おじさんが工事に出かけようとすると、凄く悲しそうな顔をするので、少々申し訳ない。
けれど、ここは道端だし、人もいっぱい通るから、みんなにかまってもらえるといいね。
 
 
 
まだ猛暑は続きそうだが、屋根の工事は先が見えてきた。 
 
 
いや~スッキリ.JPG

おびただしいコンクリートの塊は、ほぼ砕き終わり、本来の屋根に戻ってきた。
コンクリートに埋もれていた鉄骨の残りも、丁寧に切り取る。これでやっと次からはトタン屋根の
改修作業が出来そうだ。

一緒に工事をしている犬おじさん、本日は葬儀に出かけた。
おじさんは、稲刈りの手伝いも頼まれていたそうなのだが、出来なくなったので
自分が代わりにその稲刈りを手伝う事に。
 

天気予報では、日中の気温は34℃。
猛暑の中で稲刈りとは、やはり少々違和感がある。


とは言っても、連日の工事で暑さに対しての感覚が麻痺しているせいかあまり気にはならない。
それよりか、なかなか疲れが抜けにくくなっている事の方が気がかりだ。

暑くて枯れそう.JPG

自分の分担は、コンバインの導線確保をする為のハジ刈りと、モミ袋を軽トラに積み込む作業。
いつも親切にしていただいている方への恩返しと思うと、作業にも身が入る

盆を挟んで、かれこれ3週間ばかりコンクリートと格闘しているだろうか。

最初に屋根に上った時は、余りにも砕く面積が多いので気が遠くなりそうだったが、
ちまちまと作業し続け、ようやく次の作業に取り掛かれそうな所まで来れた。
 
 
この間からは、ハンマードリル(削岩機)だけでなく、長いハンマーとバールも併用して
砕くようになった。

よっこらしょって絶対言う.jpg

前にも書いたように、砕きたいのは、元々の屋根の上に分厚く堆積したコンクリート。
この部分は強度が無く、乗っかっているだけなので、隙間にバールを突っ込んでこじり、
浮き上がった所にハンマーで打撃を加えると、ボロっと簡単に欠くことが出来る。

まだ工事が続いているが、そればかり紹介しても仕方が無い。
今日は、先月に紹介したバケツ稲がどうなったのかを見てみよう。
 
 
まず、有機栽培のイネ。
(さわのはな・玄米から育苗)


玄米苗 有機栽培.JPG
 
 
2箇所に一本ずつ植えたが、分けつも順調。初期成育は化成栽培よりも緩慢だったが
その後の経過はすこぶる良い。水が切れた状態で数日の間放置しても、葉はほとんど枯れない。
追肥も少量行ってはいるが、もしかすると必要が無かったのかもしれない。

埼玉県にある、見沼田んぼ福祉農園から学生が3名やってきた。
農園では、毎年盆の前後にかけて【サバイバルキャンプ】という行事を続けている。
それは、農園に一週間泊まり込んで、毎日ひたすら農作業を行うというハードなもので、それなりに
研修色もある。参加者は、農園スタッフや学生・社会人ボランティアで、大方は若者だ。

今年は、参加者が多くなった都合から、梨農家の友人と、こちらに3名ずつ受け入れることに
なった。受け入れ期間は3日半。農園作業より負荷が高いだろうとの判断から、元気の良い
やつらが派遣されてきた。
 

『ガンガン作業させてください。』

 
だって。
さて、何をお願いしようかな。

草刈りおねがい.JPG
 
 
真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり草刈り。 
そろそろ畦畔板も抜いておかなければ。
 
 

初日の午前中は、普段通り工事。
農園から移動してきた彼らは昼前に到着。午後から農作業を開始する。
 
 
始めますか.JPG
 
とは言っても、スタッフの男の子が一人で、女の子が二人。
刈払機の経験者は一人だけなので、あまりハードな作業はさせられないだろうか?
 


世間の盆休みも落ち着いてきたようだが、こちらはその間も動きっ放し。
気休め程度には楽をしようかと、前触れも無く一週間ほど更新を止めていた。


そして、今日はやっとのことで丸一日休む事が出来た。
何もしない日というのも、なかなか貴重な時間なのだなと思う。

ネタもだいぶたまって来た。
明日からは、更新停止中の作業も含めてまた記録を再開しよう。

みんなの第二田んぼの水が、横の田んぼのおじいさんによって強制排水されてら、しばらく経った。
流石にガスも抜けてきただろうし、雑草も伸びてきた。植えた時期の遅いイネは、まだまだ分けつ
する。いつまでも干している訳にはいかないので、えぐられたアゼを埋め戻す。

水はなくとそれなりに.jpg

あまり沢山水を出すと、またクレームが来ると思い、しずしずと用水のバルブを開けるが、何故か
既に水の入る音が聞こえる。そして、横の田んぼを見ると、隣の田んぼも、ざばざばと勢い良く
水を流し込んでいるではないか。
 
慣行栽培ではこの時期、登塾を進めるために間断灌漑と言って、田んぼに水を入れたり
抜いたりする。向こうは単にそれを行っているだけとは言え、何か腑に落ちない。
 

『人の田んぼの水を勝手に抜いておいて、それはないだろ。』
 
 
遊びでやっているように見えるかもしれないし、そんなに収穫も上がらないかもしれない。
そうやって考えてみると、向こうはこちらを舐めているという風にも思えてくる。
陰口も、好き勝手な手出しをされても、それだと納得が出来るのだが、それは気分の良いもの
では無い。いじめっ子にちょっかいを出されるのと本質的に同じようなものだからだ。
 
 
しかし志は高い。でなければ、長年耕作放棄していたヤブを田んぼに復元したりはしない。
あまり気にせず続けていたほうが面白そうだ。
 

それに、こんな事を考えたくは無いが、隣のおじいさんはあと何年かしたらおそらく耕作出来なく
なるだろう。そう、嫌な上級生が卒業していくかのように・・・。
  
 
 
『なあじいさん、文句を言う矛先が違かろう。責めるべくはこんなヤブをこさえてしまった土地の持ち
主とか、後継者を育てる努力も何もあったもんじゃない政策とかあんたら自身なんじゃないのか?』

 
いつか必ず言ってやろうと誓う。

工事の前後は草刈りに出かける。
朝夕で2時間強だが、涼しい時間なので作業がしやすい。コンクリートと戯れている最中なので、
草は柔らかくて素直に思えてくるから不思議なものである。

もうちょっと涼みたい.jpg


最初に植えたコシヒカリも穂が揃い始めた。
この田んぼは、昨年同様にまともな管理が出来ている。工事だろうと何だろうと、ここの
イネは死守だ。

更新は滞り気味だが、工事は連日のように続く。

外観は、トタンとサッシを取り付け終えてほぼ完成したようだが、肝心なのは屋根。
ここをしっかりしておかなければ、設備が入れられない。

よって、昨日から屋根の上で作業している。

ここでダラダラしてたい.jpg

上から敷地を見ると、このような感じ。
見上げれば一面の青空。夕刻、涼しくなってきた頃は、ここで寝転がってぐだぐだしたい
衝動に駆られる。
 
 
 
しかし、修繕作業の手間を考えると、それも許されない。 
 
簡易屋根の恐怖.jpg

まず、この屋根。生コンホッパーを撤去した後に空いていた大穴を塞ぐ為のものだ。
昨年、不動産屋の社長が、簡易的に工事をしてくれた(人に頼んで)のだが、飽くまでも
雨よけ程度のもの。このまま放置して、乾燥機の上に水が回れば、モミは全てダメに
なってしまう。
そこで、現状を確認すべく、側面のトタン板をめくってみる。

乾燥作業場の工事も、それなりに進んでいる。
 
一昨日から、トタン板を張り始め、外観も良くなった。 

簡易的な要塞.JPG
 
 
鉄骨やトタン、サッシなどは、解体現場から出たものを、工事関係者のご好意により、タダで
頂いててきた。建物の見てくれは、いきなり使い込んだような風情があり、なかなか味わい
深い。というか、不恰好なのだが、予算の割にはしっかりしたものが出来そうではある。

 

朝夕と、大工の犬おじさんを軽トラで送り迎えするのが工事中の日課。
 
朝は、その途中でこの時期ならではの談義に花が咲く。
足元に置いてあるビクの中に、そのネタが入っていた。


マムシの季節.JPG
 
捕まったマムシをみんなで取り囲んで談笑するという、なんともシュールな内容。
草刈りをしていたら飛びかかってきたのだと言う。
草の伸びるのも早いこの時期、工事にかまけているが、そろそろまた刈り込まないといけない。
 
 
 
等と思いながら軽トラを運転し始めた時、犬おじさんに言われる。
 
 
『人見さん、田んぼの草、刈っておいて欲しいって言われてたよ。無農薬の体らは、みんな
 いっこう草刈らないってな。』
 
 
「そろそろ、穂が揃ってくる季節ですからね。草ヤブがあると虫がつくからって、気が気で
 ないんでしょう。けど、自分のとこはまだそこまで伸びてないと思うんですが。」
  

『まあ、俺は言われた事を伝えただけだけどな。けどあんまし良くねえよな。本人に直接言えば
  いいのによ。連中だって除草剤ばっか撒いてるしそれよかマシだとは思うんだけっどよ。』
 
 
「こちらはイネ刈りの時に、わざわざ草を伸ばしておいたりする位の管理をしている訳だから
 刈るタイミングは、もう少し後でいいんだけどなぁ。そんな事を話しても理解されにくいし。
 まあ、よく見える場所で少しでも伸びてる所は刈るしかないんでしょうね。」
 
 
この先も話が続く。しかし、何所の田んぼの事なのかが判然としないままだった。

昼、いつもの工事3人組で近所の蕎麦屋に行ったら、親分と師匠がいた。
 
 
親分 『よう、人見くん。草刈りしないとね。なんか色々言われてたよ。水がずっと入ってて
    こっちの田んぼの水が切れなくてしょうがあんめえとか、訳のわからないイネを植えてる
    とか。』
 
 
「水は、切りたくても切れない田んぼなんですがねえ・・・。」
 
 
咄嗟にそう切り返す。しかし、それがどこの田んぼの事なのかはその瞬間にやっと判った。
 
向風学校第二田んぼである。  
隣の田んぼの管理の仕方はとにかく几帳面で常に整然としている。
現在の状態だと、そのうち物言いがつくだろう事は、以前から察しがついていたが、朝の話
依頼自分が常時管理している田んぼの事ばかりに意識を奪われていたのだ。

確かに、冷静に考えてみれば、向風学校のスタッフが作業をしていると言っても、他人から
してみれば、自分が管理しているとしか思われない。

基本的な作業は、可能な限り彼らに行ってもらわなければ、活動本来の意味が無いが、
それを躍起になって説明しようとしても、そうそう理解はされまい。
既に物言いが既についてしまった以上、今回ばかりは、彼らの作業日まで放っておくという
ような猶予も無さそうだ。
まず自分は、この地域で生活するという立場上、は早急に対応して保身をしなければならない。
そうでなければ、彼らの活動だって理解してはもらえない。
 
 
 
その日の工事が終わり、日没も 近くなってから、急いで第二田んぼに出かけた。
すると、今まさに刈ろうとしていたアゼの草が刈り倒されている。
隣の田んぼでも、おじいさんがまだ作業していた。
 
 
仕方がないかぁ.JPG

出遅れた。隣の田んぼのおじいいさんが業を煮やして、こちらの部分の草を刈ってしまって
いたのである。l

数日前から早稲に、花がつきはじめている。
生育も順調。8月の下旬には収穫出来るようになるだろう。

早稲に花がついた.jpg
 
この田んぼは、肥料も上手い具合に効かすことが出来た。
雑草害も少ないので、収穫以降の管理は、ここと同様に行う田んぼを増やそう。
 
 
 
こちらは、昨日のイベント用田んぼ。
この日は、生コンを乾かすために工事はお休み。
田んぼで作業するのはほぼ一週間ぶりとなる。
 
一ヶ月で元通り.jpg
 
 
前回の草取りから一ヶ月強。
その間に、草は田んぼを埋め尽くしてしまったので、再びみんなで草取り。

きょうは、ぼくのいえにコンクリートミキサー車がやってきた。
なまコンのだいざのあとのぢめんに、あたらしいなまコンをながして、かんそうきを
おけるようにするんだって。

往年の光景か.JPG
 
 
ミキサー車にきてもらったのははじめてだけど、ちかくで見れてうれしかった。
かっこいいから、しょうらいはミキサー車のうんてんしゅになりたいなと思った。
 
 
 
とまあ、生まれて初めて生コン業者を呼んで、3.5立米ほど落としてもらった訳だが、
もし自分がまだ小学生だったら、こんな風に迷わず夏休みの日記のネタになるだろう。
更に絵日記よろしく落書きでもして載せようかとも思ったが、面倒なので止めた。
 
 

ここの敷地は元々生コンのプラント。
生コン車が出入りしていると、プラントが動いていた往時の様子をい見ているようで感慨深い。
 

 
積んで出発?.JPG

この写真など、まさに生コンを積み終わり、現場へ出かけていきそうな雰囲気すらある。
しかし、ここへ思い切り生コンを流し込む事になるとは、誰が想像しただろうか。

昨年度のメガネ米は、以前に売り切ったと書いたが、実はモミの状態で少量残してあった。
それは、現在使用中の精米機がモミからも白米を搗ける仕様なので、一度試してみようと
思っていたからだ。
 
 
先日も、『もう君の米はないのか?』 と訪ねられた。
自信は無いが、少しでも出せるものが出来ればと思い、モミを精米機に突っ込んでみる。

メガネ米ファイナル.JPG

機械を動かすのは夜。
昼間は工事もあるし、何より気温が高い。無闇と米に熱を加えると味が悪くなる。
モミからの精米となれば、機械の運転時間が長くなるので尚更気を遣う。

工事で田んぼにあまり出られなくなっても、生コン事務所の敷地に置いてあるイネの
観察は出来る。その様子を今回は紹介していこう。
 
 
 
まずは、この期に及んで、またしても苗。
特別に強かったものを3枚だけ残しておいたのだ。(ふさおとめ)

まだ生きてるのか!.JPG

猛暑の中、水を全く与えずに4日間放置。
それでも、まだ半分は生きている。ここまで来ると、このまま時折水を与え続け、苗箱の中で
モミが付くのかどうかまで確認したくなってきたので、水をかけておいた。
 
 
 
次は、バケツ稲。(玄米から育てたさわのはな)
 
 
バケツ有機栽培.JPG

このバケツに入れた土は、未分解の有機物が大量に残っている田んぼを再現すべく、
ご丁寧に、枯れた苗(苗箱2枚分程)を土ごとひっくり返して詰め込んでから苗を挿した。
挙句、田んぼに撒いたものと同等の有機肥料を一握り散らしてある。

水はもはやドブの臭いがして、富栄養化が進んでいる。蚊の温床にも最適だ。
ガス害もありそうだが、それでも、それなりに分けつして元気である。
【さわのはな】が強いのか、それとも苗が強かったのかは不明だが、元気であるのには
変わりは無い。ちなみに、葉の虫食いは全く見られない。

昨日から工事が始まっている。
まずは、資材と道具の搬入から。

増援現る.JPG

初日は、小型ユンボ・Cチャンネル・トタン板・その他工具/計測器具類を運び込み、、
現状把握のため、コンクリ台座内部の瓦礫を撤去したり、周辺の土砂を片付ける。

ちなみに、この工事には重機オヤジは加わっていない。飽くまでご意見番としてお世話に
なっている。直接の工事には、父親と旧知の仲である畜産会社の会長と、太郎が普段
お世話になっている近所の大工さんにお願いした。
お二人の指導に則り、色々と学ばせていただきます。

 
 
 
今朝は、犬おじさん(職業は大工)の家に足場パイプと継ぎ手を取りに行き、その足で
おじさんも現場に連れてくる。
 
 
 
資材が続々と.JPG

他にも、今日はエンジン溶接機が運ばれてきた。
予定より、前倒しになっているが、フットワークの軽い方々ばかりで、これは願っても無い。

高校時代の先輩と一緒に、この間拾ってきたコンバインの整備をすることにした。

何せ昨年の経験からも、この手の機械がそのままでは使えないのは百も承知。
以前にも似たような事を書いたが、コンバインの中古、それもクズ屋やオークションなどでの
購入は、それ自体が賭けに等しい。よって、早い段階でしっかり使える状態にしておかねば、
稲刈りを始めてから泡を食う羽目になる。


そのままじゃね・・・.JPG

という訳で早速作業開始。折からの暑さ、コンクリートの上で作業するのは、なかなか辛いが、
まずは各部メンテナンスカバーを外し、空の動力散布機を使用して内部のゴミをい掃除。
 
 
そして、細かな部分を手で掃除する。
  
 
これってなんつーか.JPG

すると、いきなり不具合を発見。

梅雨も明け、晴れの日が続く。ここのところ、夕立ちや天気雨も降らない。
いよいよ日中の作業がきつくなってきたので、朝夕に集中するよう切り替える。
 
 
これだけ強い日差しの中だが、畑に植えたイネは果たして大丈夫なのか。

水もやってないのに.JPG

【さわのはな】 は、とりあえず大丈夫。
流石に、ほとんど伸びてはいないが、僅かずつ成長していることも確認出来る。
 
 
 
他には、コシヒカリ・あきたこまち・ふさおとめを植えてあるが、どれも枯れてはいない。

とりあえず枯れない.JPG

しかし、全くというほど成長しない。やはり雨が降らないと厳しいか。梅雨明け直前に
植えたのでは遅すぎる。来年は5月下旬頃に植えて試してみよう。

#256 工期到来

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昼、いつもお世話になっている大工さんと、工事の相談をする。

いつの間にか作業が後手後手。イネ刈りシーズンまであと一ヶ月半。
当初はモミの乾燥作業場と機械類の作業場兼格納庫を整備する予定だったのだが
もう時間が足りないし、予算の兼ね合いもある。
ひとまずは、とにかく乾燥調整を行える環境のみを整え、作業場については以降に
行う事にした。慌てて突貫工事をするよりも、その方が結果的にはまともなものに
なるだろうとの判断だ。
 
 
そして乾燥機。実はもう見つけてある。

27石乾燥機.JPG

昨年までしっかり稼働していた27石・24石の計2台。
同じ市内で離農するというお宅があり、そこから無償で譲り受ける事になあったものだ。
乾燥機は、固定して使用する設備のため、手放す際には邪魔者扱いされる事が多い。
撤去費用を考えるとそうかもしれない。しかし元々は安いものでもないので、非常に有難い
事ではあっても、このような現状を見るにつけ、何か手放しでは喜べない。
 

昨日、重機稲作オヤジ(既に呼び方ががだいぶおかしい)の所で、工事の相談をしていた際、
近所にある、中国人廃品ブローカーのヤードに使えそうな業務用の精米機が格安で転がって
いるという話を聞きつけ、帰り際に立ち寄ってみた。
 
 
精米機は、確かに転がっている。しかし、この場所の様子がどうもおかしい。鉄屑たちは
ヤードの隅に押し込まれ、その傍らにあるトラックに次々と押し込まれている。
変だなと思いながらも、若い中国人の兄ちゃんに精米機の値段を尋ねてみる。
 
 

「これは、いくら?」
 
 
『えっと、一万五千円。』

この値段は、オヤジが言っていた額と同じ。外人ブローカーながら、吹っ掛けてはこない。
これなら大丈夫そうだ。」


「じゃ、欲しいから、すぐ明日取りにきていい?」 
 
 
『うん。けど。』
 

「けど?」

 
『ここ15日まで。』
 
 
「え?もしかして撤収するために片付けてるの?」
 
 
『言葉よく判らない。ここ、15日で終わり。14日までに品物なくなる。』
 
 
これはうかうかしてはいられない。そうと知ると、ここにあるものは更に物色しておかねば
出物を逃してしまうかもしれない。

 
「とにかく、明日の朝取りにくるね。明日いるよね?あと、他にも見てっていい?」
 
 
『ずっといる。他も見て大丈夫。』
 

「どうもありがとう。」
 
 

テキトーに、周囲を見回すと、いきなりコンバインが置いてある。
遠目にも、外装の程度は良いので、すぐさま詳細チェック。

 
なんという偶然.JPG

古い小型の機種ながらも稼働300時間、クローラも山がしっかり残っておりゴムのヒビ割れも
少ない。脱穀部のこぎ胴は、塗装がまだ残っている。これは、簡易メンテのみで充分に使え
そうな上物だ。しかし、バッテリが弱っており、動作確認が出来ない。
しかし、この程度の良さ。まず動かないはずはなかろう。

ちなみに、既に同様の機種は一台持っているが、そちらは程度は良いものの古いせいか
モミの損失も多く作業効率も上がらない。仕方なく、年明けからもう一台探し回っていた所
だったのだ。
 
 
「これは?」
 
 
『5万円。』
 
 
動くなら、間違いなく買って損は無い。精米機を引き上げる時に動作確認をさせてくれるよう
親方の中国人に頼み、更に経営者の中国人とも電話で話をして、その値段を了承してもらう。
その後、すぐにオヤジにも電話をして、運搬するための積載車を手配する。
 

「ユニック、明日もってくるから。これ持っていかないで。」
 

我ながら、アホみたいな行動の早さ。なんだかもう、どちらがブローカーなのか分からない。

今日は、要塞田んぼの上の田に除草機を通す。

昨日から、水位は下げておいたつもりなのだが、水が落ち切らず中途半端な状態に。
しかし、明日からこの一帯は一斉空中防除((ラジコンヘリによる、農薬の一斉散布)時期と
いうこともあり、田んぼへはあまり出たくないので、そのまま作業することにした。
 
 
田んぼは、クログワイの沢山生えてきて見苦しい部分も結構目立つ。
この辺りでは、線香草などと呼ばれる事もある、代表的な水田雑草だ。

クログワイ最悪.JPG

そして、困ったことに、この草が生えている場所は、やたらとイネが倒れやすくなる。
しかも、コイツが多いのは、日当たりも風通しも良くない場所だったりするのだから、余計に
タチが悪い。

金曜日の夜、友人が3人やってくる。

来月の研修合宿の下見にやってきた、埼玉県にある 【見沼田んぼ福祉農園】 メンバー
(自分もここのスタッフなのだが、便宜上) と、向風学校田んぼの面倒を見に来た吉富くん。
この日は、遅くまで色々と話し込む。

翌日は、だいぶ遅い時間から作業を開始。
暑すぎて、ゆうべの酒も一気に抜けてゆく。

 
向風学校第二田んぼでは、向風学校と福祉農園初初の千葉コラボ作業。

イネがなくなった.JPG
 
 
田んぼの草むしりをしている・・・かと思いきや、実は田植え。
先日、この田んぼで安西くんにチェーン除草機を引いてもらったのだが、その直後に
田んぼには藻類が大繁茂し、除草の際に寝てしまったイネは、その水蘚にひっついたまま
起き上がってこれなくなり、全体の1/3位が溶けて無くなってしまったのだ。
田んぼ右奥をよく見ると、何も無くなっているのが良く判るかと思う。
チェーン除草機による初期除草そのものは上手くいっているのだが、流石にこれは読め
なかった展開だ。


低温障害を乗り越えて生き残った【あきたこまち】を植えてから、だいぶ時間が経った。
ここで、現在の生育状況を見てみよう。
 
 

向かって左側が、低温耐性のある苗。右側が普通に植えた苗。今年も無肥料。
田んぼの奥(山側)には、常時水が沸き、水温も低い。しかし、耐低温型苗の生育ばらつきは
少ない。幼い頃からえらい目に遭ったぶんだけ強いのは間違い無さそうだ。


生育いいんすけど.JPG

生育の違いが分かるだろうか?
この品種は、分けつが少ないのだが、敢えて一本ずつ植えてある。
そうすれば、収穫時の株数も比較が出来る。
 
 
 
田んぼ全体を別の角度から見ても、違いは歴然。
 

 

ここまで違うのか.JPG

この小さな田んぼは、昨年に引き続き検証用としてしっかり機能中。
来年は、ここで最初から育苗も行いたい。

農作業の負荷も、少しは落ち着いてきた。
以降は、収穫に備えてコメを乾燥調整するスペースの建設を行い、機械の設置を
行わなければならない。果たして、こんなタイミングで間に合うものだろうか。

何はともあれ方々と相談が必要だ。そこで、ガンダ屋兼稲作農家のオヤジの所へ
電話をかける。

 
『もしもし?お世話になります、いよいよ作業場を建てないといけない状況に
 なってきたので、相談に乗って頂けませんか?』


「いいけど、お前今時間あるか?」
 

『はい。まずはそちらにお伺いします。』
 
 
「いや、それもそうだけど、ちょっと直ぐに手伝って欲しい事があるんだ。」
 
 
『かまいませんが、何でしょう?」

 
「ちょっとブルを拾いにいくんだけど、腰を痛めててな。バッテリーの脱着とか
 そんなのを手伝って欲しいんだよ。一人じゃやる気しねえんだ」
 
 
 
まあ本来が親切な人。仕事を手伝うのは当然。
それに、あの人の仕事には興味もある。そこで早速出かけた。
 
 
 
到着すると、だいぶやつれたブルが置いてある。


これと同じのを拾う?.JPG
 
 
「今から、これと同じものを確認しに行くんだ。重機は同じものを2台揃えるのが
 俺のやり方だからな。」
 
 
『それは何処に置いてあるんですか?』
 
 
「すぐ近くだよ。コイツのバッテリー外して持ってく。ちょっと工具取ってくる
 から待ってろ。」
 
 
 
そして、この人は作業場の奥へ歩いて行ったかと思うと、今度はフォークリフトに
乗って戻ってきた。いったい何を・・・。

  
ちょっと工具もってきた.JPG
 
 
パレットには、雑然と工具が置いてある。相変わらずやることが豪快過ぎる。
いや、バッテリー外すだけなら、スパナ2~3本でいいだろとも思うが、
こんな発想をするからには、如何に普段から重作業ばかりしているのかが簡単に
思い浮かぶ。
 
 
作業場やヤードは、無秩序に散らかっているようにも見えるが、よくよく考えて
みれば、オヤジの作業しやすい環境である。しかし、他人にとっては複雑怪奇極まり
無く、また危険でもある。こういった場所で作業を手伝う場合は、特に注意が必要
なのだった。
 

呆気に取られる暇も無く、速やかにバッテリを外し、農薬やゴミが山と詰まれた
軽トラの荷台に工具を放り込み、二人で現場へと向かう。
 

生コン事務所の前には、余った苗がまだ並べてある。
いい加減片付けなければいけないのだが、最後に確かめておきたい事が
あった。
 

苗は、水をやらずにいつまで耐えるのか?少々心苦しいが、枯らさなければ
分からない事なので止むを得ない。ついでに、中身を捨てる際は土が乾いて
いるほうが軽くて楽という理由もあるのだが。


という訳で、もう随分前から水をかけずにいる。苗箱の土だけでは長い間水が
保てるはずも無く、雨も時折降るだけなので直ぐにかれてしまうと思っていたが
なかなか面白い状況になってきた。

 
ほぼ全ての苗の葉が、針金のように細くなり、一部は黄色っぽくって来た頃に、
水を与えて一晩が経過すると・・・。(品種はふさおとめ) 

何故に元気?.JPG


しぶとい!!.JPG

何事も無かったかのように復活するものと、枯れてしまったものとが
一目瞭然になる。資材の特性も、ここまでやれば傾向が把握出来る。

元気の良い方の写真は、覆土に竹パウダーを重量比で20%混ぜて
おいたもの。
枯れかかりながらも中心が生きているものも、前者と土のセッティングは
ほぼ同じだが、比較のため、前日に水をやっていない。

水をやらなかった期間は一週間以上あり、気温もどんどん上がっていく中で、
苗箱を並べた床は、コンクリートに薄いビニールシートを一枚引いただけの
灼熱地獄。恐ろしいまでの生命力だ。

 
 

一週間前、縦に除草機を通した田んぼは、もう雑草草まみれ。異様に成長が早くなって
きている。コナギが除去された後からは、クログワイが多数現われる。

復活はやいよ.jpg

雑草が多い部分は、生育も分けつも良くない。
直角方向に除草機を通したが、どうもイネへのダメージも大きい。
仕方なく、半分ほど通したところで機械を止め、擦り歩き除草に切り替える。
暑い中、ひたすら田んぼの中を歩き回らなくてはいけないので疲れるが、燃料費はゼロ。
 
 
 
その上にある田んぼも、コナギが復活中。
浮かせて除草出来るレベルを超えたため、今度は地表が露出する寸前まで水位を下げる。
 
水位下げて縦で.jpg

大きくなってきた雑草は埋め込んでしまおう。
埋め込むと、イネは以降の生育も良くなる。
 
 
 
と、延々と続く除草作業もそろそろ書くことが無くなってきたので、今度は畑の様子を
見てみよう。

一昨日の朝、友達の所から引き上げてきた管理期を修理していた。
エアクリーナから、ガソリンが吹き返してきて始動不能という症状。

キャブレタ(気化器)の分解清掃程度で始動は復帰するも、いかんせん他がどう
しようも無く錆びてきている。仕方ないので清掃の後、各ワイヤー及びリンケージ
周りに注油を行い、最後にエンジンオイルも交換しておいた。

なんかもう全部ダメ.JPG

この機械、年式の割に痛み方が尋常でない。聞けば、畑で毎日野ざらしにして
使っていたとのこと。機械とは、本当に丈夫なものだなと思う。

友達に払ってもらうのは、メンテに使用した油脂類の実費のみ。けれども今後は、
中古農機のメンテや販売を副業にすると良いのかもしれない。
 
 
 
そんな事を考えているうちに、安西くんがやってきた。 
2日間かけて、向風学校の田んぼ除草の続きを行うのだ。
 
 
まだやんないとね.JPG

田んぼの面積は、一反6畝(いったんろくせ=16アール)
たった一人で人力除草を行うには広すぎる。さて、どうするか・・・。

最近は、草刈りや除草作業が続くので、ガソリンの減りが早い。
朝、混合ガソリンを作るのも日課になりつつある。

しかし、よく考えてみると、混合ガソリンとは何なのかご存知ない方も大勢
いるのではないかと思う。そこで、今回はこれについて解説してみよう。

混合中です.JPG
 
混合ガソリンとは、ガソリンと2サイクルエンジンオイルを混合したものである。
2サイクルエンジンとは、普通の4サイクルエンジンとは異なり、エンジンオイルを
燃料に混ぜてエンジン内に吸い込ませて各部を潤滑する。従って、2サイクルエンジン
用のオイルはガソリンと一緒に燃やされ、排気ガスに混ざって排出される訳だ。

そう書いてしまうと、なんだかえらく無駄で環境にも悪いような印象を与えてしまう
かもしれないが、実際に世間では旧態化したメカニズムと捕らえる傾向も強い。
しかし、50cc以下の農機用の小型エンジンにおいては、構造が単純且つ軽量で
高出力、そして廉価な2サイクルが未だに主流となっている。

そこで、小型の機械を幾つか使っている限り、この、ガソリンとオイルを混ぜるという
作業が必ず発生する。

 

金曜日、向風学校の3名が現れ、ようやく除草に取り掛かる。

 
丁度、この日から通水が再開。
コナギは葉が丸くなる寸前。既に除草のタイミングは逸しているのだが、それでも
何もしないでいるよりかはマシ。出来る限り駆除は行う。

捲れぬ絨毯.JPG
 
 
先日に製作したチェーン除草機では効果も無い。更に重たいチェーンを縦横に引き
回した後に、素手で駆除あるいは、足で埋め込んでゆく。
しかし、おそらく数日で見た目は元に戻ってしまうだろう。引き続き、手を打たねば
ならない状況である。
 
 
 
いくばくか埋まる.JPG

朝からずっとそんな作業が続く。当日、自分は自分で別の田んぼの除草作業を
行っていたのだが、彼らもなかなか忍耐強い。あまり無理をして体調を崩したり
しなければ良いのだが。

チェーン除草機を引っ張ってみる。


まだ大きく育ってはいないが、コナギのびっしり生えてしまった田んぼから試す。

引いてみましたよ.JPG

一人でも、簡単に引く事が出来る。これならもう少しチェーンのコマ数を増やしても
大丈夫そうだ。
 
 
 
通した後は、抜けた雑草やちぎれた葉が浮かんでくる。
イネは全く抜ける気配もない。

 
これでもまだまだ.JPG

しかし、コナギの場合、双葉がある程度まで大きくなってしまうとほとんど抜く事が
出来ないので効率は良くない。やはり、田植え後1~3週間以内が勝負どころだろう。

#244 ふて鎖

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やっと雨が降る。
これで休む事が出来る。いや、それもそうだが、一昨日から初めて作りかけに
なっているものの作業を進めることが出来る。
 
 
 
一昨日の朝、師匠が生コン事務所にやってきたと思ったら、ゴソゴソ何か広げ
始めた。

『チェーン除草機を作ろうと思ってさ。向風学校の田んぼの除草に使ってもらおう。』
 
 
「いいですね。手伝います。作っておけば自分の所でも使えますし。しかし、間に
 合うんでしょうか?」
 
『今なら・・・これでも何とかなる可能性は・・・。』

「第一がこれじゃダメでも、第二(休耕再生田)の初期除草には使えますよ。早く誰か
 来ないとえらい状態になってしまうけれど。」


 
かくして、なにやら不安げな空気を醸しながら、朝っぱらからテキトーな物づくりが
始まった。着てはもらえぬセーターを編むような、侘びしい結果にならぬように祈り
ながら。


ちなみに断っておくが、彼らの田んぼの作業については、飽くまで彼ら主体で進めて
もらう手筈。必要なものの準備及び作業の指導は行うが、こちらから余計な手出しは
一切しない。そうでなければ、彼らの学ぼうとする姿勢に水を差す事になりかねないと
思うのだ。時に、田んぼの様子を見て、耐え難いもどかしさに襲われたとしても。


つくってみようの時間.JPG

材料

・何でもいいからそれなりの強度を持った棒(長さ1.8m程度) 
・直径5mm以上の鉄製チェーンかなりの長さ
・プラスチックチェーン
・番線やタイラップ、プラスチック製のシャックル的なもの
・ロープと角材
 

特別な道具は、ボルトカッター程度。作業自体はえらく簡単である。
ただ師匠、材料を用意してくれたのは良いのですが、棒の長さに対して、チェーンが
余りにも少なすぎました。ええ、買い足してきましたよ。18m程・・・。

梅雨に入ったが、曇るだけで雨があまり降らない。
昨日、一昨日は気持ちの良い晴れ。イネも雑草も勢いを増す。
 
 
今日も今日とて除草機を押す。
水位が下がり、天候を見つつ、草を埋め込みやすくなった瞬間は逃さない。

よっし開いた.JPG

最初に植えたコシヒカリは、分けつも順調。扇形に株が広がり始めた。
慣行栽培のイネが、初期からどんどん大きく、スッと上向きに伸びていくのに対して、
生育初期はあまり勢いは無く、この時期から急激に株が大きくなり、このように広がっ
ていくのが有機栽培の特徴だ。

育ち方が、周囲のイネとだいぶ異なるのものだから、コシヒカリですと言っても、
信じてくれない農家さんが去年いたのを思い出す。

田植えが済んだら、今度は除草のシーズン。
雑草が繁茂すると、肥料を奪われるばかりかイネの分けつまで妨げられてしまう。
田植えが長引いてしまったが、大方の田んぼはまだまだ間に合う。
 

除草機も休まる暇が無い。この間まで新品だったのに、少々くたびれてきた。
今後も調子よく使うため昨日はメンテを実施し、ついでに点火系にも小細工を
加えておいた。

 
 
今日、手をつけたのは、田面の陥没が起こった田んぼ。

常に水位が低いのだが、意外と雑草が少ない。
秋から冬にかけてちゃんと耕したり、初期除草を行った成果だろうか。

ここは、元肥を全く入れず、イネが活着した後から、有機肥料20Kgを一袋だけ
(推奨使用量の1/4)のみ入れておいたのだが、なかなかどうして生育は良い。
ここまでイネが分けつしていれば、除草機で誤って倒しても、正面からぶつけ
さえしなければ、まず起き上がってくる。
 
よく持ち堪えた.JPG

ここは既に水が切れかけており、表土も露出気味なので、ほじくった雑草は土中に
埋め込まれていく。気温が高い時期は、有機物の分解も進みやすいので、以降はその
雑草もまた、やや遅効性の肥料となる。また除草後は、その分解を促す目的で、元肥
と同じボカシ系有機肥料を20Kg散布。地温が上がりやすい中干し期間中に、以降の
肥効きを良くしておく算段だ。

しかし、どこまでの肥料の効果が持続するかは不明。
出穂の30~40日前に行う、一般的な追肥とは異なるタイミングなので、以降の
生育に応じて、施肥量を見極めなくてはいけない。更に、肥料食いの早稲品種という
こともあり、資材の節約には、やっぱり頭を使う。

前回の作業でザル田も少しは改善されたのだろうか。
 
 
これが、昨日昼の様子。

だいぶマシだろうか.JPG
 
 
放置は20時間。土が盛り上がっている部分が露出してからは、ほとんど水位が下がら
ない事も確認出来た。もう少し水際を修繕してやれば、田植えが出来そうな状況まで
やってきたようだ。


修繕する前には、土手の草を刈りこんでおこう。 
そうすれば、漏水箇所や土手の弱くなっている部分も見当がつきやすくなる。

そんな事を考えながら、田んぼ外周を見回りながら歩いていた矢先、いきなり
足元が崩れてつまづく。そして見事な大穴が・・・。
 
モグラトラップ!.JPG

度合いの差はあれ、土手全体がこんな状態かと想像すると、本当にやる気が失せる。
崩壊の進行がひどい区間に入れた畦畔板は一度抜いて、更に田んぼ側に入った所へ
挿し直す。面倒だが、空洞は、田んぼの下面まで繋がっているかもしれないのだ。
畦畔板は、その空洞の内側まで入れないと、全く意味が無い。

魔の田んぼのおまけでくっついてきた田んぼは、丁度一種間前に代かきまで済んだにも
関わらず、まだ田植えが済んでいない。余りにも、田んぼの漏水が激しいザル田。
そのままではまともに耕作出来ない事が目に見えているので、先を急がずに放置していた。
 
 

なにしろ、再度代かきをするため、昨日の夕方には水がなみなみと張っておいたのに、
今日の昼にはこの有様。水の切れない田んぼの次は、正反対の条件。それも極端な。
 
どこまでザルなんだよ.JPG

これはもう田んぼでも何でもない。いったい、いつになったら自分は全うな稲作が
出来るのか。
 
 

 ~先週の会話~ (代かき直後)
 
 
隣の田んぼの見回りをしていたおじさんに話しかけられる。

「ここの田んぼ、水が全然持たないだろ。」
 
 
『一応アゼシートやら、畦畔板が挿してあったみたいですけどね。」
 
 
「それでも効いてないんだよな。土手が完全にスカスカになってるからな。用水の
 壁面の板の間から、水が漏れてるだろ。」
 
 
『本当ですね。来週から水も止まるのに、どうしようかな。』
 
 
「ここは、ちゃんと土手を一度崩して作り直さないと無理だろうな。俺のとこは、今年
 それで直した。」
 
 
『ここ、前に管理していたのは〇〇さんですよね。参考までに、どんな管理してました?』
 
 
 
「ひどい掛け流しだよ。雑草もすごかったし。稲刈りは刈払機で雑草ごとなぎ倒して、
 コンバインでこいでた。」
 
 
『・・・今年はもう植えるだけ植えて、あとはどうしようも無いかもしれませんね。
 周りに迷惑がかからないように、雑草刈りだけはしっかりやっておきますが。』
 
 
 
どうやら驚愕の方法で管理されていたようである。あらゆる常識を無視した挙句、
田んぼの機能まで破壊し尽くしているではないか。そんな風に栽培するのなら、草刈り
だけして耕作しない方がマシに決まっている。
 
 
この会話以来、この田んぼに対するモチベーションが極端に下がってしまった。
その間、向風学校の田んぼ作業や、田植えの済んだ田んぼの保守・除草などを行って
いたのだが、もう後が無い。

【もう、ここでは売るための米を作らない。自分で食べる米を栽培しよう。品種も好き
 勝手なものを思うままに植えて遊ぼう】
 
 
割り切った考えに頭の中を切り替えたら、ほんの少しだけやる気が出てきた。
それでも気が進まないが、疲れた体を引きずり作業をようやく再開。
田んぼが近づくにつれて、体が重くなっていくようだ・・・。
 
 
それで、用意したのは畦畦板。
 
普通の入れ方じゃダメだ.JPG
 
 
使っても効かないんじゃないのかという突っ込みも聞こえてきそうだが、インチキ栽培
がされていた田んぼには、インチキ作戦で対抗するまでである。

向風学校の作業も二日目。

いよいよ田植え! と、言いたい所ですが、田んぼはまだ不完全。
この日のうちに田植えまで完了出来るのか?

初参加のみなさん、田植えと聞いてきたのに準備作業からとは、ハードだったかも。
まずは、アゼの補強から。
 
田植と聞いたのに.JPG
 
やはり、週末作業のみで田んぼ2枚(合計3反弱)をこなすのは厳しい。
それでも、耕作放棄地をきちんと復元出来たのは立派。

今回の向風学校田んぼ作業は2日間。
まずは初日の様子から。
 
 
まだ第二田んぼ(耕作放棄の復旧田)の田植えには取り掛からずに、第一田んぼの
アゼ修正、ウキクサ取り、草刈りなどの作業を行う。

 

土手刈りしよう.JPG
 
アゼ・隣接する土手ともに、だいぶ草が伸びている。
また、不法投棄防止のため、農道脇のヤブも刈り込んでおこう。

いやはや驚いた。
何と、中古ながらも刈払機が2本も増えたのだ。それも、現在使っているR35Fと
同じものが2本も。

大勢で作業する際もう何本か必要だと思い、時間のある時は機種に拘らず機械屋を物色
していたのだが、まさかこんな強力な機体が3本も集まるとは全く思いもしなかった。
しかも、しかっりとした実働品で、価格は捨て値の一本一万円。
まったく、こんなレア(刈払機の中ではアレな存在だが)な品でも、ある所にはある
ものである。

青い三連星?.JPG

これらは代替による下取り品。農機屋の整備工場に無造作に転がっていたのを見つけ、
現状渡しで良いから譲って欲しいと申し出たのだが、整備済み状態で出してくれた。
親切な店には、出物も多い。

ちなみに、まだまだ使用可能なのにも関わらず代替となった理由は、『重い上に燃料が
なかなか減らず、作業時間が長くなって疲れて仕方が無いから。』 との事だった。
造園や林業等、職業でこれら機械を使用する場合、オペレータの休憩時間は、給油時に
合わせる事が多く、重くて燃費の良い機械はすこぶる不評という例も割とあるらしい。

棚田4枚の水は、今のところ保てている。
ハードな作業ばかり紹介していたので、気分転換のつもりで見て頂きたい。
 
 
紹介順序は下から。まずは要塞田んぼ。

深い深い.JPG
 
充分に深い。雑草の発生も少ない。今年もカモが飛来して、悠々と泳いでいる姿を
見る事が出来た。少しは除草にも効果があるだろうか。それとも、着水と飛翔の
繰り返しでイネが抜けてしまうのか。
 
 
排水溝の水位も、田んぼに近い所まで上昇。
早速、スズメノヒエが這ってきているが、根を張れないので、この程度なら除去が楽。

 
匍匐性の憎いやつ.JPG

しかし、水の多い所の方が茎の伸長が早くなる。対岸に辿り着いて根を張られる前に
処理する必要があるだろう。

#235 魔の田んぼ

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田植えもようやく終盤。が、広い方の田んぼは全然水が落ちていない。更にその下の
田んぼは、常時水を落としているにも関わらず、ようやく田植えが出来るかといった
水位。
 
水の張りすぎ.JPG
 

ここの田んぼ2枚は、最悪の条件だと周囲も良く知っている為、作業をしていると
よく話し掛けられる。 
 
 
 
「なんだ、植えるのか?全然水が落ちていないじゃないか。あっちの田んぼはまだ
 水が入り切ってないし。」
 
『はあ、午前中は病院に薬をもらいに行っていたもので。先に小さい方から。』
 
 
「代、こんなもんでいいのか?」
 

『はい、これ以上やる気はありません。すぐに草だらけになるでしょうね。』
 
 
「草もうなった(すき込んだ)ばかりだし、ガスが湧いて根っこが痛むぞ。」
 
 
『いいんです。とにかくここは耕作すればそれでいいんです。』
 
 
「そんな方法では、肥やしも勿体なかろ?」
 
 
『なので、肥料は入れません。』
 
  
 

何という不真面目な奴かと思われるのかも知れないが、正直それ以上の管理は出来
そうも無い。ここまで、この田んぼ(2枚あるドブ田の狭い方)での作業は紹介して
こなかったが、それを簡単に説明すると以下になる。
 
 
・荒起こし ─ いつまで経っても全く水が切れず、深いままないので最初から行う
        気は無かった。トラクタなどもってのほか。

・草刈り  ─ 田んぼ内にはびこった、チクゴスズメノヒエ(キシュウスズメノヒエ
        よりも大型)の、地上部の葉をナイロンコードで粉砕。
        葉を除去して呼吸や光合成を抑えるすることで、根茎及び茎の節から
        再生する最に必要なエネルギの産出を防ぐ。

・荒代かき ─ 管理機(FF500)を入れて試みたが、スズメノヒエの茎が激しく
        絡みついたため、まともに作業が出来ず、総面積の30%まで行って
        断念。ちなみに、茎は長く、うどんのように太いので簡単には千切れ
        ない。無理をすれば、またオイルシールが潰れるだけ。

・除草・代かき ─ 仕方なく、雑草が目立たなくなるまでひたすら中耕除草機を縦横に
          押し続けた。一度や2度通しただけでは、すぐに雑草が復活する
          ため、都合普通の田んぼの4倍の手間をかけてしまう。根茎は
          とにかく細かく、畦畔から侵入するスズメノヒエの匍匐茎
         (ほふくけい)は全て千切る。
          

もはや、田植え準備というよりは、スズメノヒエの除去作業でしかない。
当然、機械への負荷も高いので、早々に正攻法を止め、最も破損しても痛手が少ない
除草機メインでの管理に切り替えた。

ここは、後から自分が耕作することが決まったので、秋冬の準備作業が全く出来て
いなかった。その上、手強いからと後回しにした事もあり、相当の雑草が繁茂して
しまった。スズメノヒエは、11月まで成長を続け、株は越冬する。要するに
昨年の段階で、全面にはびこっていたのは間違い無い。もう少し早く気づければ
良かった。
 
 
また、未分解の有機物残渣が多いとガス(硫化水素)が発生する。ここは、ずっと
水が切れていないので、嫌気性分解ばかりが促進され、ガスの発生は多く、既に硫化
水素の臭いがきつい。こんな場所に有機質の肥料を混ぜ込んでもガスの発生が増える
だけになりそうなので、しばらく生育状況を見てみるまで、肥料を入れる気にもなら
ない。さっきの農家さん、ガスの事を自分で言っておいて、肥料を入れないと言ったら
変な顔をしていた。入れたくても怖くて入れられないのだが、彼方なら肥料入れるん
ですかと逆に問いたい。
 
 
結果、超湿田での冬季湛水・不耕起・無肥料栽培という突拍子も無い農法を行うしか
選択肢が無くなった訳である。
エコロジカルなのか、ただの馬鹿なのか、それは収穫してみるまで分からない。

#234 復元完了

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気が付いたら10日以上が経過してしまったが、前回の向風学校の田んぼ復旧作業を
上げておこう。
 
 
朝、みんなで作業内容・使用する道具・作業分担などについて話し合う。
慣れたので、普段は気にしていなかったが、ツナギ服の集団というのも周囲では
目立つのかもしれない。

本日の作業は.JPG
 
それにしても、参加者は男ばかり。田んぼってそんな色気ないのだろうか。
それとも、やっている作業が趣味の領域を飛び越えて、ハードコアになり過ぎたのか。
 
 

田んぼに行く途中に、スロットおじさんに会う。
  
あっちの田んぼです.JPG

若い人と話すと楽しいそうで何より。
田んぼまで一緒に歩いていく。

#233 仕事の依頼

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親分のうちにあるポンプを見てくれと言われたので、持ってきた。
 
使用中に、ストレーナ(水の吸い口に取り付ける異物浸入防止網)が外れたとの
事で、インペラ(水を圧送する羽根車)に石などを噛み込んでしまい、回らなく
なってしまっている。


壊れたっていうか.JPG
 
 
丁度、管理機の整備も必要だったので、このポンプも一緒に見る事にした。 

要塞田んぼのアゼは、今の所漏水は無く、強度を保てているようだ。
そこで、外側にある排水溝もせき止めて水位を上げ、ここに雑草が繁茂する
のを防ぐ事にした。
 
 
今回は、排水溝の出口(用水に水が落ちる箇所)を土嚢で塞ぐ。
水を排出する際は、これを抜けば良い。
 

排水を止める.JPG
 
 
いっぱいまで水が入れば、水深は最大で40cm位にはなるはずだ。
本当に魚でも放流してみようか。
 

土嚢は便利.JPG
 

この作業は二日前のもの。今日時点で、ほぼ目論見通りの水位に達している。
別の田んぼから、みんなで捕まえたカワニナも沢山投げ込んだ。来年はここで
ホタルが見れるようになると面白いかと思う。

作業は、いよいよ終盤。
昨日から、最後の田んぼに取り掛かる。これまで、ここを耕作した人がことごとく
サジを投げたいわくつきの田んぼは。晴天続きにも関わらず、田面の2/3は
水溜りあるいはぬかるみという恐ろしい条件である。
 

昨日、田んぼ一面に生えた雑草を粉砕し、今日は荒起こしを行う。
トラクタと管理期2台+助っ人の諏訪くんという布陣で、どこまで歯が立つか。
 
 
開始早々、諏訪くんが管理機(こまめ)を深みに落とす。簡単にフェンダーより
上まで埋まってしまっていたので、引っ張り出す。

底なし沼.JPG
 
恐ろしく深そうのので、棒を突っ込んで深さを測ってみた。
 
 
腰より上ですか.JPG

すると、底らしきところまでは、腰より上まであると判明。
人間が入れば、太ももまで簡単に埋まるのは必至。仕方なくこの深みだけは放置
することにした。

田んぼの除草作業をしていたら、向かいの田んぼで草を刈っていたおじさんと
立ち話になった。
 
 
「田んぼの水位がなかなか保てなくて。畦畦板も入れてるんですが。」
 
 
『ここいらの田んぼは、みんな水が持たねえんだよな。』
 
 
「粘土質の田んぼだから本来は水もちいいはずですよね。暗渠詮がおかしいとか?
 あとモグラ。」
 
 
『いや、モグラだけでねえんだ。暗渠工事自体の問題だ。穴掘ってパイプ埋めて
 テキトーにユンボで土をひっかぶせただけの工事やられたら、空洞ばっかで水なんか
 持ちゃしねえ。工事する業者の中にはいい加減な所もあるからな。』
 
 
「そういえば、俺もこの間あっちの田んぼが陥没したから土嚢突っ込みましたよ。
 収穫終わったら、自力で直さないと。」

 
『んだべ、そんな田んぼばっかなんだよ。で、土嚢詰めるより、陥没した穴に、畑で
使わなくなったマルチを投げ込めば、水圧で一気に深くまで入って漏水が止まるぞ。
今度なったら試してみな。』
 
 
また変な知識を得てしまった。ポリマルチを投げ込んだら良いって、生分解しない
ものをガンガン田んぼの底に詰め込んだら、暗渠の工事をやり直す時に困るのは
目に見えているが・・・。みんな潰れたら直す気はないのだろうか。それなら用水の
バルブが開けっ放しになっている田んぼが多いのも頷ける。

 

水を出したままの管理は【掛け流し】と呼ばれ、稲作農家の間では最も行っては
いけない部類の管理というの認識が一般的だ。

何故なら、掛け流しは用水の無駄遣い、水温は上がらない、肥料分は逃げる、除草剤も
効かない等、ことごとく米の収量を減少させる方向へと働く。これではお金をドブに
投げ込んだ上に、必要以上に周囲を汚染しているだけだ。

しかし、漏水の多い田んぼでは、大なり小なり掛け流さざるを得ない。これを続けると
少しずつ土が田んぼの外に出て行き、田面は下がり排水溝は土砂で埋まっていく。
その土砂が、暗渠の排水口を塞ぐと、漏水が多いにも関わらず、水の切れが悪く深みを
多くを持つという最悪な田んぼが出来上がる訳だ。だったら最初から中途半端な暗渠
工事などせずに、湿田のままの方がまだマシだったのではないか。

 
 
更に、アゼが不完全だと、常時下の写真のような漏水が起こる。
これは、用水を挟んで向かいの田んぼから勢い良く水が漏れている様子。 

土手なくなるよ.JPG

水は、土手の中に開けられたモグラ穴を伝って、土と一緒に落ちていく。
これを放置すると、最終的には田んぼが田んぼでなくなる。
耕作放棄地はまだ無いけれども、ここらの田んぼは栽培者と共に、もはや限界の一歩
手前まで来ている。

#229 攻守逆転

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ようやく、棚田の田植えが全て完了。
田植え開始から、早一ヶ月近くが経過しているが、まだ田植えは続く。

今回は、早稲(ふさおとめ)とコシヒカリを植えた。
【ふさこがね】と【あきたこまち】の苗を不意に譲り受けた為、【ふさおとめ】の
田植えが伸び伸びになり、気づいたら6月も間近。昨年は、確か6月の頭にここの
田植えをして、収穫が10月の頭だった。そんな遅くに早稲を収穫しても、普通なら
メリットは何も無い。近所の人に何か聞かれても、早稲とは言わないでおこうか。

城壁とお堀.JPG
 
湿地と堀に囲まれた田んぼを見ると、やはり要塞っぽい。
攻略は済んだのだから、今後は守備する側になる。
 
 
それにしても、植えやすくする為に昨日から水を落としているのだが、どちらの田んぼも
水位がなかなか下がらないのには驚いた。植えるのに難儀した箇所もあったが、以降の
水管理は少し楽が出来そうだ。

要塞田んぼの上にある田んぼは、まだ雑草が多い。
代かきのつもりで作業しているのだが、除草機を使っているので、ようやくその
本領が発揮された。 


除草中.JPG

考えてみれば、除草に使うのはこれが初だった。
いい加減なことばかりしていると思われてもまあ仕方のないところか。
余りにも、普通の人と管理方法が異なり過ぎているのだから。 
 
 
 
そういえば、通りすがりの人と一昨日こんな会話をした。 
 
 
 
『やってるね、いい代になったじゃないか。』

「ええ、荒代と代かきはトラクタ使ってないんですよ。管理機と、除草機でここの
 2反部仕上げたんです。それだとガソリンも3リッター位で済むんです。」

『すごいな、それエコ栽培だね。農薬も使わないし。』
 
「エコ栽培、ですか。ありがとうございます。」

 
 
まあ、結果的にそうなるかも知れない。そして自分の作業に対しての賛辞なのも
間違い無いので、そこは素直に受け入れられる。しかし、何かが引っ掛かる。
 
 
エコ栽培・・・何それ?
 
 

この田んぼ(棚田の上から三段目、要塞田んぼの一枚上)も、用水から直接水を引か
ない事にした。その上の田んぼから、水を落とすのだ。
 
ただ、アゼをえぐって直接水を落とすのは、いただけない。湿地(ここでは、水の導線
として利用していないため、緩衝帯とは敢えて呼ばない)に丁度良い長さのパイプが
転がっていたので、それをそのまま利用する。

パイプの設置箇所は、上の田んぼにある用水バルブの対角。極力水源から遠ざけて
おき、少しでも暖かい水を入れる算段。用水のバルブも必要以上に空けず、チョボ
チョボと流しておけば、上の田んぼの水温も急激に下がることは無い。

こっから注水.JPG

水を導入する側の端は、上の田んぼの水位とツライチに合わせれば、既に深水にして
ある水位は犠牲にしなくて済む。また、大雨が降っても速やかに水が排出される。
今後は山の水だけでなく、雨水も余すことなく利用していこう。

 
しかし注水を始めたにも関わらず、肝心のアゼがまだ出来ていない。 
 
 
仕方がない・・・.JPG

今日は、要塞田んぼと隣接する側を修復。およそ60m。
細かい事は、もはや言うに及ばす。用水側のアゼは、やはり修繕が困難だったため、
速やかに畦畔板を深くまで挿した。


今朝は田んぼへ出遅れた。着いた早々に、雨が振ってくる。
しかし、最初から雨が降っていても作業はする覚悟。
 


管理機(FF500湿田仕様)で、荒代かきを行ったところ約3時間で終了。
田んぼの面積は2反部強(緩衝帯を除く)だが、途中の給油は一回で済んだ。
連続で2時間以上動き、ガソリンの消費量は1.5リットルにも満たない。

小さな管理機だと、作業を始める時は気が遠くなりそうになるが、作業も半分を
超えた辺りで、思っていた程時間が掛かっていないことに気がつくと、一気に
テンションが上がってくる。そして終わる頃には、頼もしい機械だ等と、褒めて
いたりするのだから、都合のいい奴だと思う。

しかし、田んぼの平坦度はまだ甘い。以降丁寧にフラットにせねば。


荒しろ完了.JPG
  
山の水も少しずつ溜まっていっている。明後日には田植えに漕ぎ着けられそうだ。

#225 竣工式

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要塞のような田んぼに挑み続けること2週間あまり。
今まで田んぼの外へ流し続けていた山の水をせき止め、田んぼに導こう。


まずは、緩衝帯(湿地)を横切るように掘ってあるバイパスの出口を塞ぐ。

バイパス閉鎖.JPG

すると、みるみるうちに水かさが増していく。
改めて、これだけの水を無駄に流していたことに驚かされる。
 
 
 
次に、田んぼの入り口側から排水溝に水を落としていた部分に土手を作って
緩衝帯側のアゼとつなぐ。
 
 
ドックっぽい.JPG

このまましばらく放置し、田んぼに水が入るかどうか確認しよう。

向風学校の田んぼに、ウキクサが増えてきた。
 

ウキクサ.JPG

  
『あれ、流しておいたほうがいいぞ。』
 
 
師匠にそう言われ、二人で田んぼの水を抜く。文字通り浮かんでいるだけなので、
このように田んぼの外へうまいこと流し出せる。

 
流しちゃえ.JPG

昨日今日と雨。水を無駄遣いせずに、水位を保ったまま作業出来るのは助かる。
 
 


ウキクサの害はそんなに無いと思うが、田んぼ全面を覆うほど増えてしまうと、
光をさえぎるので水温は低くなる。今年はなんだか天候も気温も安定しないので
水温の確保も大切か。ただ、他の雑草が生える前に、ウキクサが田んぼを覆って
しまえば、それはそれで抑草効果はありそうなものだが。

農法は千差万別。何が正解かは判らないが、状況に応じた判断が出来るようになる
までには、まだまだ経験が必要。除草剤を使わないのなら、自然の要素を組み合わ
せて防除するしかないので、それは尚更である。

#223 拮抗栽培 

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田んぼ作業に追われ、3週間以上畑の面倒を見れていない。
気候も良くなり、相当雑草も出てきているはずだが、情けないことに今となっては
恐ろしくて、なかなか見に行く気にもなれずにいた。

しかし、これまで一所懸命に雑草駆除と土づくりを作ったのも確か。
これでは不本意だ。昼、ようやく意を決して見に行ってみる。

シロザ畑.JPG

予想通り、畑は雑草まみれ。しかし、ほとんどセイタカアワダチソウが生えておらず、
地面はシロザに埋め尽くされている。これは予想外だった。草の量は多いが、これなら
作物の株周りのものを抜き取ったり、耕うん機で埋め込むのも比較的簡単だ。などと
安堵してしまうのも悲しい話なのだが。
 
 
シロザは、かなり肥料の吸収能力の高い雑草。おそらく作物は・・・。あれ?

相も変わらず、田んぼ外周の土盛りが続く。
しかし、今回は協力な助っ人が登場。宮城の米農家の息子である。
実家の田んぼとは勝手がまったく違うとは言え、作業の意図・要領をすぐに理解して
くれるう上、忍耐強くひたすら体を動かすのにも慣れている。

掘るのは得意.JPG

おかげで、今日は田んぼ全体の畔を強化することが出来た。
アゼを塗った部分は、2~3日置くことになるが、いよいよ水が張れそうな状態に
までなってきた。
 
 
ただ、この写真で見るとあまり変わり映えしない。
アゼは高さ、幅ともに充分確保できているのだが。
 

いや~積んだね.JPG

作業は、常に何かを喋り合いながら進めた。
口を動かしながら、体を使っていると、思いの他時間が経つのも早い。
そして、疲れを感じにくい。

これを、一人でやったとすると、おそらく丸二日はかかっただろう。
一人作業では無理とまでは言わないけれど、やはり誰かいた方が気分的には楽なものだ。
 

時間が出来たら、また彼の実家の作業を手伝いに行こうかと思う。

田植えの済んだ田んぼの周囲には、雑草が繁茂しはじめた。
この忙しい折だが、これも放置するわけにはいかないので、日中はずっと草刈り。

荒くてもとにかく刈る.JPG

漏水箇所を見つけるにも、風通しを浴するのにも、畦畔(けいはん)から田んぼへ
侵入する雑草を防ぐにも、周囲から、叩かれないようにするためにも、草刈りは
重要である。
 
 
 
また、田んぼの中からも雑草が出始めた箇所がある。
昨年同様、オモダカやコナギの類だろう。

コナギとかオモダカ.JPG


やあり、田んぼの均平出しがまだ上手にできていないせいか、どうしても、地表が
露出しやすくなる箇所には、このようにすぐ雑草の芽が出てくる。しかし、イネは
活着していても、分けつ期に入る前に中興除草機を通すのは、難易度が高い。


この状態ならな、まだ表装をしっかけば、浮いてくるので、とりあえず田んぼに
熊手を少し深めに引き回す。最近では、チェーン引き回し除草が広まってきたが、
原理が同じなら、とりあぜずは何でも良い。


しかし、全ての田んぼでこの作業をできるかと言うと、おそらく無理である。
来年は、要らない田植え機などを入手しきて、初期除草用に改造したい。

晴天続きで、田んぼも良く乾いているので、荒起こしをしようとしたら、
田んぼに入る前に、トラクタがスタックしてしまう。


侵入口は湿地と高さが同じため、、常に水が切れていないのだ。
やれやれ、相変わらずこの田んぼは色々と拒んでくれる。

まだ耕してないのに・・・.JPG

一応コンパネを敷いて、通過しやすくしたつもりだったが、あまり効果がなかった。
大丈夫だろうと、ストレーク(爪車輪)を畳んでおいたのもまずかった。

#219 抑草実験

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アゼの土盛りをした日の作業だが、これは内容が異なるので別に記録しておこう。
米ヌカによる抑草実権だ。それならば、色々な所で実績が既に出ているはずだと
思われる方もいるだろうが、米ヌカを発酵させてペレット状に加工した資材を使用
した場合はどうだろうか。
 
 
と、言う訳でそれを試すことになったのだ。
以前、モニター肥料の打ち合わせをしていた際に、そんな話になり、一反分だけで
試す事になった。


甘糠くん.JPG

その名も甘糠(かんと)くん。やっぱり関東農産製。
使用量の目安は、一反分当たり100Kg。田んぼには肥料を入れずに田植えをしておき、
イネが活着した頃に施用する。

ちなみに、加工していない米ヌカを利用する場合は、この数倍の量を投入する必要がある
ので自分のように大掛かりな設備を持っていない者にとって、ペレット状なのは扱いやす
くて良いかと思う。糖蜜のような甘い匂いも好印象。

#218 護岸工事

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昨日から造りはじめたアゼを強固なものにすべく、日中はひたすらエンピで土を盛る。
気がつくと、排水溝の幅はかなり拡大している。ちょっとしたクリークの出来上がりだ。
 
 
造成中.JPG

ここまでやれば、水位を保てるだろうか・・・?
ひととおり盛ると、アゼの幅が薄い部分が気になって、また盛る。すると別の場所が
心もとなく見え、また盛る。いつまで経っても終わりが見えない。そのうち流石に
疲れてきたので、そこでひとまず終了。以降、成型してみて、土が不足する部分を
同様に盛り直すことにした。
 
 
疲れるのは、掘り過ぎてエンピが切れなくなってきているせいもある。
 

どこでも目立て.JPG

休憩しつつ、目立てを行う。
普段、軽トラには簡単な工具を一通り積んでいる。こうしておけば、機械の不調や、
作業機の組み換え等にも迅速に対処が出来る。

#217 政略耕作

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難所の作業中にも関わらず、その先には更なる難所が待ち受けている。

いつもの田んぼとは山を隔てて反対側にある、今年から栽培をすることになった田んぼ
2枚。管理は比較的容易な師匠の親戚の田んぼまで含めれば、その面積は5反分弱。
 
向風学校の田んぼも含めれば、今年の栽培規模は1町8反。
実に、昨年の倍近くになる。 
 
 

それで、ここは例によってかなりの湿田。
全くもって水が切れていない。攻略には、それなりに時間がかかりそうなので、親分の
所以外に自前で時期をずらして苗を準備しておいたことは、読者のみなさんにもこれで
理解ができるかと思う。


んん~.JPG

ここに取り掛かる前に、作業ノウハウの蓄積をしておく必要があったため、管理機の
使い込みや何かをしていた訳だ。しかし、相手に不足はないどころか既に白旗を振りたい。
 
 
ところで、何でまたわざわざこんな所を耕作する必要があるのかを説明しておかねば
なるまい。
 
 
ここをやる理由はただ一つ。市の農業委員会を通じた正規の農地貸借の実績を残すと
いうこと。他の田んぼは、農家さんと相対での貸借、あるいは、師匠を通じての
【また貸し】つまり闇小作そのものである。

昨年、認定就農者となった自分には、本来は正規の貸借で耕作を行うという使命がある。
それが、闇小作では、新規就農に関する諸制度の利用が出来ない。だから、どんな土地
でも良いから耕作した実績を残す必要があるのだ。

それで、昨年末に市の農業委員会に相談をした所、この地域なら、師匠が農政を通じて
管理を行っている水田の管理委譲が可能だという。そこで、師匠とも話をして、その
部分について、自分が管理をすることにしたのだ。(作業の手番上、まだ未申請)

しかし、新規就農者が農政を通じて借りられる耕地の上限は5反部。経営を成立させる
だけの水田面積を考えると、やはり新規の稲作というのはシステム上無理があるようだ。
新たな仕組みを作っていくのが農政の仕事なら、自分のような思いをする人が増えない
ような取り組みがあっても良いのではなかろうか?
 
 


一番広い湿田の面積は、約3反部。そして深い。
用水のバルブなど開けてもいないのに、荒起こしをする前から既に水浸し。
これは、隣の田んぼからの漏水というのもあるのだが・・・。

どうすんだコレ.JPG

広いほうの田んぼの面積は、今取り掛かっている湿田の約1.5倍。トラクタを突っ
込んでも、管理機を持ってきてもはかどらない事は目に見えている。これから先、
文字通りの泥沼を回避するためには、どのような戦術を取るべきか。
 
 
とにかく、収量などどうでも良い。耕作すればよいのだ、耕作すれば・・・。
 
 

投げやりな気持ちにもなりかけるが、それでは、一所懸命に育てている苗が可哀想だ。
出来る限りの手間をかけて取り組もう。なにしろ土は良いのだ。こんな見放されかけた
土地でも、その特色を今まで誰も生かしてこれなかっただけではないか。自分がやらずに
誰がやると言うのだ。
 
 
 

もともとは草食男子のはずだったのだが、ここのところやけに攻撃的な一面がむき出しに
なってきている。全く、環境に身包みを剥がされた気分である。食べているものは、植物質
の方が多いはずなのだけれども・・・。

心苦しいが、もはや植えられそうもない苗が少しずつ出始めた。

これは、モニターの培土を使った苗の余ってしまったもの。(コシヒカリ/パールソイル)
種蒔き後、本日で丁度50日。生育30日位から田んぼに投げ込んでおいたものだが
いよいよ肥料切れ。

限界です.JPG
 
チッソ系の液肥をやってみて、まだ持ち堪えられるかどうか引き続き試してみよう。
(使用しない前提で)もう植えないと分かっていても、最終事象まで確認しないと
気が済まない。 
 
 
根はがっちり.JPG

根っこはしっかりしているが、ハウス内に並べていたいた時のような白さは薄れつつある。
置いておく田んぼの条件によって、根の色も赤っぽくなっていく。
有機栽培は、よく白い根っこが大切と言われるが、それもなかなか難しいものだ。

週末の田植えイベントもひと段落し、いよいよ難所の作業も本格化。

ここは、棚田の一番下。昨年は水切れの悪さから、終始苦しんだ田んぼ。
今年は少しでもそれを改善すべく、改修を試みる。
無論ユンボ等は使わずに、基本は手作業。
 
 
それでも、一人では気が遠くなる。今年は手助けがあって助かった。

去年の稲刈り前は、溝掘りは全て一人でやっていた。更に2反部もあるのに、稲刈りの
1/3も単独手作業だったため、文字通りの悪夢だった。


しかし、ここの田んぼはドジョウ・イモリ・カエル・タニシ・ホタルなど水棲生物の宝庫。
この生態は壊さずに、出来るだけ排水を良くしたいので湿地帯は残す。
作付け可能な面積は減るが、ここで取れる米の美点は何より生き物にあると思う。
 
 
水切れの悪さは、山と上の田んぼから水が落ちてくることによるもの。

清水の流れ込み.JPG
 
 
写真では判りにくいかもしれないが、この溝は、湿地帯へ流れ込む水を速やかに用水路へ
落とすために掘ったバイパス。天気に関わらず、常時かなりの水量がある。
山の水は、栽培期間中なら有用なのだが、田植えと稲刈りの時期だけはこうしておかないと
何も作業が出来ない。 
 
 
そこで、まずは湿地帯及び隣接する田んぼの土手の間にある排水溝を復帰させる。
昨年の秋にもこの作業は行っているが、直ぐに埋まるので、定期的に底ざらいを
しておく必要があるのだ。

谷津田クリーク.JPG
 
 
これを開通させれば、田んぼ外周の水位は田面より低くなる。
これだけでも、乾き具合はかなり改善される。

しかし、昨年は排水溝が掘ってあるだけで、田んぼの水を湛えるためのアゼ作りが
不完全だったため、田んぼに水を張った瞬間に全て排水溝へと落ちてしまった。
仕方なく、排水溝の出口を塞いだが、それでは深く水を張ることが出来ず雑草を
激しく出してしまう。その上、水も切れないままなのだから、まともな管理が出来る
はずも無い。己の愚かさを嫌というほど思い知らされた訳だ。今年はそのリベンジなるか。
 

ここの田んぼは、奥まった場所にあるので誰にも会わないことが多い。
基本的に静寂の中で作業するのだが、この時期はちょっと違う。
 
 
カエルさん。


ジャマしないでケロ.JPG

 
当然、話しかけるとしたらコイツらしかいない。
 
 
『早く逃げないと機械に巻き込まれるぞー。』
 
 

どいてくれない場合は手を止めて、安全そうな所へ放り投げてやる。
それでも、いくらかは殺めてしまっているかもしれない・・・合唱。
 
 
そして、無事に代かきも済んだ週末はいつになく賑やかになる。

朝、棚田の上から2枚をトラクタで耕起する。
同時に、先週教わったアゼ潰しも試るが、まだ上手に出来ない。
もう少し精進が必要なようだ。
 
 
トラクタは、作業は早いが、通した後はやはり深くなる部分が出てくる。
年中泥濘になっている深い部分の除草作業と合わせて、田面の修正を行うことにした。
 
 
この田んぼの土質は重粘土。
昨日までの雨もあり土は激しくぬかるんでいるため、、FF500ではなく
こまめの出番となる。

ちっちゃいけど~♪.JPG

代かきだけでなく、ちゃんと荒起こしも出来る。
流石に、畑で使うようにサクサクと操作することは出来ないが、そこまで力が
必要という訳でもない。

 
 
参考までに、水の切れない部分の写真を付けておく。

ん~泥炭地.JPG

機械など通さなくてもこの有様。トラクタを突っ込めば即死。
けれども、こまめなら大丈夫。ここに生えていた草を、くまなく埋め込んだ。

今日も雨が降る。
お陰で田植えが済んだ田んぼは丁度良い水位になったが、まだ耕していない田んぼの
土は水を含んでいよいよ耕しにくくなっていく。
 
 
田んぼを耕す前に、一面に広がっている雑草(スズメノテッポウが多い)を細かく粉砕
しておく。伸びたまま耕すと、どうしてもロータリーへの残渣が絡み付いてしまい、
キレイに耕せない上に機械への負荷が高くなる。

稲刈り後?.JPG

なにしろ管理機は小型なので、余計な負荷が入っては作業効率が極端に下がる。トラクタは
正常に作動するとは言え16年以上経過し、総運転時間は2200時間を越える代物。
これは、食品で例えるなら賞味期限切れ。食べられそうでも、いちいち臭いを嗅いだり
毒見をしないといけないのと同じである。
 
 

田んぼはただでさえ負荷が高い。常に機械は温存する作戦だ。
最悪、田んぼの1~2枚くらいイネが植えられなかったとしても、無理して高価な機械を
潰すよりはマシである。

前回の土日は、向風学校メンバー初の田植え。

初日の午前中は、アゼの修正と畦畔板(けいはんばん : 漏水を止めるため、田んぼに
挿しておく波板)入れ、簡単な代かきを行い、午後からメイン作業となる。
 
 
今回も、安西くんの撮った写真を混ぜながら追っていこう。

なんか真剣.jpg
 
なかなか真剣なまなざし。 


作業前、田んぼの持ち主が通りがかったので、皆で初のご挨拶。

じさまにも挨拶.JPG

思うようによってみて良いとのお言葉を頂いた。
 

さてと、作業作業。
 
やりましょかね~.JPG

素足で入る参加者も多い。
実際、機械を使わないのなら素足で充分。土の感触もなかなか良いものだ。

今日は久々の雨。滞り勝ちだった記録を、ここぞとばかりに再開。
 
 

週末までに田植えが済んだ田んぼは6反部強。しかし、まだまだ田植えの準備が
出来ていない田んぼは沢山ある。昨日は、ようやく4枚の棚田に手を付け始めた。
 
 
農道と田んぼ周囲の草刈りが済んだら、毎度のアゼ切り作業。
しばらく晴天だったので、だいぶ調子が良い。

だんだんと、この作業を行うコツも分かってきた。

左右非対称.JPG

よく見てみると、今回の仕様はいつもと少し異なる。普段は、ぬかるみがあった場合、
機械を通せずにいたが、牽引力を確保しつつ、元のアゼに対してギリギリまで作業部を
接近させて、土を効率よく積み上げれるように工夫している。
  
  
後方から見た車体。

デフロックで前進.JPG
 

右側の車輪は湿田仕様のままにしておき、左側は標準に戻す。
左前の外側ロータリーは、アゼ切り用に換装。
左右非対称で、かなりチグハグな印象になるが、デフをロックさせればちゃんと前進する。
明らかにこ、れまでよりも安定してアゼに土を盛る事が出来た。

左車輪は、丁度土を盛った部分スレスレを通るので、幾度か通すうちに、土が崩れてくる
事も防げる。更ににロウト状に搾った円盤を車輪外側に取り付ければ、アゼの成型も出来
そうだ。


前のロータリーは大袈裟なカバーが無く着脱が容易。
中間の車輪も最初から補助輪用の穴が開いているために、本数の増減も自在。
後方にヒッチを装着しておけば、畑でも多用途に対応可能。
 
 
使い込んでみて思うのだが、コンパクトでやけに発展性のある機械である。
好きなように組み替えられるというのが、トラクタっぽくて面白くなってきた。

#209 大技披露

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昨日も、除草機による代かきの続きをしていた。
水を深めにしておくと、土が攪拌された際、土中にある雑草の種も沢山浮いてくる。
これを使っていると、その除去もやりやすくい。

種がたくさん.JPG

黒っぽいのがその種。浮いている草の破片も、ものによってはは節から根を出し、
また復活するのでよく取り除いておくこと。
 
 
それにしても、作業中にどんどんと田んぼの水かさが増えていくのが気になる。
あまり水が深くなると、機械の負荷が増えるだけで作業がはかどらないし、草も
残してしまう。何よりも田植えが出来ない。これ以上作業しても無駄なので、
仕方なく機械を止めた。

ざばざばです.JPG

これは、隣の田んぼから、水が落ちてこちらの田んぼに入り込んでくるのが原因。
この間の、向風学校の作業の際、アゼはとにかく高く、幅を広く取って作るようにと
指示を出していたのだが、あろうことかアゼを削り込んで高く盛ってしまった。
いくら高くしても、アゼが薄くなっては、水が抑えられるはずも無い。
もう少し丁寧に教えればよかったと思っても、後の祭。みんなが来たらまた修正して
もらう他はない。

予定よりも一週間遅れて、ようやく田植えに漕ぎ着けた。
例の、田面が陥没して代かきをやり直した所から植え始める。

田植え機登場.JPG

田植え機もなかなか調子が良い。
株間は大きめの30cm強。昨年と同じ尺角植えである。
風通しが良いため生育も良く、苗の量も少なくて済む。
歩行田植え機の場合、変速を移動用の2速に、株間を【中もしくは大】と設定
すればたいがい尺角植えが可能になる。粗植植えをするために機械を新調する
必要は特にない。

慣行栽培の場合、一反部あたりに使用する苗箱の数は16~20枚。
ところが、この植え方だと10~13枚程度にまで減る。
 
 
 
そして、植えつけた品種は【ふさこがね】。
今年は種モミが品薄で、作付けをあきらめていたのだが、苗を余らせていた農家さん
から昨日16枚いただくことが出来た。播種した日が3月の25日だったことから
急遽これを植えることにしたのだ。

あったんだよ~.JPG
 
 
なにかと要望の多い品種だったので、悔しがっていたのだが、これで今年もなんとか
声に応えることが出来そうだ。

これは、肥料食いの早稲品種なので、本来は植え付けの株数を多く取るのだが、植え
付け規模が一反分だけでは心もとない。多少反収が下がっても良いから絶対量を確保
すべく、植え込みの苗数を3~4株までに減らして、2反分に植えた。
(コシヒカリなどは、1~3本程度で良い)
株数を少なくしても、植え付け時の欠株は皆無。中古とは言え、よく吟味して
選んだ田植え機だけのことはある。
 

そして、苗箱の使用量は15.3枚。補植ぶんを考えれば、一反分あたり、8枚
まで減らせたことになる。なんとかギリギリの見極めが上手くいった。
これで、何が判るかというと、余分な苗を作ることに予算と労力を使うくらいなら
そのぶんは肥料や機械メンテ、田んぼの補修等に予算を回したほうが良いのでは
ないかということ。
 
 

コシヒカリの苗は、だいぶ多く作ってしまったかもしれない。しかも播種してから、
既に30日以上が経過している。一般的には、田植えの好適時期が30日前後。
植え付けの限界は45日と言われている。調子の良い苗でも、今月中旬より先までは
やはり持たないだろう。そうなると、捨てるか、ダメになる前に誰かに使ってもらう
ことになる。毎日丁寧にカバーをかけたり、水遣りをしたのに潰すのは忍びない。
だから、この時期になると農家さんは苗のやりとりを頻繁に行う。
自分の苗も、欲しい人がいれば渡そうかと思う。
 
 

まだまだ手をつけていない田んぼは沢山ある。少しでも作業
ペースを上げるのは勿論だが、今年も6月の頭まで田植えが続きそうだ。

陥没の修復が済んだ田んぼを、もう一度代かきする。

しかし、既に全体が深くなっているため、作業は慎重を要す。
ここで、トラクタや管理機を無理矢理通すことは簡単だが、田んぼをこれ以上
ガタガタにしてしまうのは、田植えにも影響があり非常にまずい。

田んぼを深くする心配が無くて、土の表層を引っかくことに特化した道具は・・・。

今日も実験?.JPG

考えた末、管理機の他に中耕除草機も軽トラに積んできた。
これは、爪のついたドラムが回転して、イネの株間に生えた雑草を土の中に
埋め込むための機械。重量も20Kg程度と非常に軽いので、深い所でも潜る
心配がほとんど無い。

作業部.JPG

爪の長さも50~60mm。
代かきは、耕すと言うよりも土から20~30mm程度の深さで混ぜるという作業。
この中耕除草機の作業部は、それに適しているように見える。

土曜日の朝、田んぼの見回りに行くと、昨日まではなみなみと水を張ってあった
田んぼの水が、ほとんど干上がった状態になっている。この漏水の激しさは、
モグラのレベルではない。直ぐに、暗渠が老朽化して表土の陥没が起こったの
だろうと察する。全く、いつでも田植えが出来る状態になっていたのに、
これは、即刻修正しておかなければ、被害が拡大する一方だ。


勘弁してください.JPG

田んぼ奥の方を見に行っててみると、やはり大穴が開いていた。
物凄い勢いで、ここへ水が吸い込まれている。

 
 
これでは、かなりの規模で、田面下が空洞になっていることだろう。
確認すべく、暗渠の栓の周囲も掘ってみると、案の定である。

えぇ~ モグラじゃない.JPG


とにかく、出来る限りの範囲をすべてほじくり返し、修正しなければ耕作は
不可能だ。考える間もなく、ここ一番の重作業が始まった。

#205 苦渋の判断

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いよいよ田植えの日も近い。
これからが正念場。使い込む機械はここで一旦チェックをしておく。
今回は、田植え機の作動確認と注油、トラクタの清掃、管理機のオイル交換・・・

と思いきや、管理機のロータリーのオイルシールからオイル漏れを発見。
購入してから1年と4ヶ月。相当に過酷な使い方をしてきた上、田んぼ作業で
リップにとどめを刺してしまったようだ。
しかし、田んぼに持っていく前に気がついて助かった。

抜き取ったオイルは、水が混じって若干白濁していたものの、砂粒の混入は
ほとんど見受けられない。しかし、もしもこのまま使い続ければ、トランス
ミッション内部のベアリングやチェーン・ギアに至るまでダメージが及んで
しまうところだった。

やっぱね~.JPG

さて困った。これは明日にでも使いたいのだ。

交換用のオイルシールは、一応合うものを持っているものの、同機種の初期型用。
これはツバの無い通常リップ仕様で耐久性が低い。また、一度叩き込むと、なかなか
外しにくそうだ。現行の純正品を調達しようにも、こういう時に限って大型連休の
ためパーツセンターは連休明けまでずっとお休み。

こうなれば、新品が手に入るまでは、だまくらかして使う他はない。ダメな部品に
ついては、知人に電話で相談に乗ってもらった上で、以下の小細工を加えて再度組み
込んでおいた。


① オイルシールを、シリコンスプレーの液にドブ漬けする

  これは、ゴム部品を膨潤(ふくらませる)させる事により、一時的にリップの
  圧力が回復することを狙ったもの。
 
 
  
② オイルシールに死ぬほどグリスを塗りつける

  リップ部はおろか、隙間という隙間全てにグリスをぎっちりと詰め込み、オイル
  漏れと砂の侵入に対して時間稼ぎを行う。
  
  リップ部は、固体潤滑剤を使用していない低抵抗特殊タイプ(粘度は高め)、
  隙間を埋めるのには、モリブデン系の極圧タイプを併用。
 
 
 
③ オイルシール外側と、軸に液体ガスケットを塗りつける。
  
  シール部の外側に、ラバーの土手を築くことで、見かけ上のシール箇所を増やし、
  砂の侵入を防ぐ。若干ながら、水圧による内側えの倒れこみによるシール確保も
  期待できる。
  
  オイルシール組み付け後、軸とシール部を脱脂し、強力な液体ガスケットを
  満遍なく塗りつけ、軸を回さずに硬化するまで放置する。(それまでは、ギア
  オイルも注入しない)その後、軸を回すと、接着の弱かった側の面が剥離するが、
  軸とシールの隙間は小さくなる。
   
 
 
これで、しばらく運転して様子を見てみよう。
本当はあるまじき修理の仕方なのだが、背に腹は変えられない。
とにかく、今は使えなければ苗をダメにするばかりなのだ。
機械なんて、多少ダメでも致命な損傷を与えなければ、後からどうにでもなる。
但し、それはまだ故障に至っていないから出来る選択なのだが。

土日向風学校の田んぼ作業は先週末。時間は開いたが、ようやくアップ出来た。


今回は趣を変え、安西くんが撮影した写真を使おう。
参加者の表情を集めてみるのも良い。

 
 
朝、田んぼを見つめる参加者。

みなさんの田んぼです.JPG

学生・社会人・外国人・・・相変わらず幅広い顔ぶれ。
作業はアゼび補修・荒代かき・周囲の草刈り・元肥入れ。
やっぱり、みんな初めての作業ばかり。

 
 
嬉しそうに泥をすくう二人。

仲いいね.JPG

砂場で水を張って泥遊びをするような感覚なのだろうか。

#203 気疲れ

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雨が降っていても、トラクタ作業は出来る。
実は、これのみに関しては、降っていたほうが助かっていたりする。
何故なら、苗に水をかけに行く回数が、晴れている日の半分になるからだ。
 
一人だと、田んぼにトラクタを入れてしまうと、なかなか持ち場を離れられない。
ハウスは街中にあり、そこまでトラクタで通うのは非効率なのだ。
田んぼから家までの距離も1Km強。田んぼにトラクタを毎日置きっぱなしにして、
軽トラで往復すれば良いのかも知れないが、盗難やトラブルの心配もあり、
なかなかそんな事をする気にもなれない。
 

とにかく、出来る部分は、今のうちに片付けてしまおう。今日は扇型の田んぼ。


出来るだけやっとこ.JPG

ここの田んぼは1/3が深い部分なので、そこ以外を起こしておく。残りは管理機で
仕上げる。もともとの田んぼの面はガタガタなので、トラクタと言えども作業速度を
遅くせざるを得ない(オート水平/耕深制御の追従性の関係もあり)。更に、深い
所を避けるとなると、作業手順を真剣に考えてかからないと、いつまで経っても終わり
が無くなる。

そして、この上の田んぼに昇り降りするのに、落差のあるところを通過しなくては
いけない。そしてアプローチ(導線)のそばは、いきなり深くなっているため、
タイヤ一本分でも踏み外して進入しようものなら、トラクタが豪快に傾いてしまい、
横転しないかとヒヤヒヤする。この恐ろしさは、乗っている者にしか判らないが、横転
事故によって、年間何人もお亡くなりになっているのも頷ける話だ。


横転注意ゾーン.JPG

微速前進、左足は常時ペダルの上、そして、サイドクラッチはしっかりと左右連結
させ、いつでもブレーキが掛けられる状態にしておく。
場合によってはバックで超えることも念頭に入れておくこと。
少しでも、危険だと思ったら、とにかく無理せずに戻る。

上の田んぼへの昇りは一発だったが、下りは見極めが甘く、3回目でやっと降りる
ことが出来た。色々と心臓に悪い作業だ。

土日は、向風学校の田んぼ作業もあり、てんやわんや。その様子は後日アップする
として、先に通常作業から。
 
 
この3日間は、天気が良いので、とにかく作業を急ぐ。
本日のメインは、元肥の撒布。有機肥料を田んぼに撒いてから、耕して土と混ぜる。


ひっくり返して少し待つ.JPG

まだ、耕していない田んぼが目立つ。しかし、湿田対応の耕うん機とトラクタが
あればもう大丈夫。どんどん進めよう。
 
 

肥料はペレット状。これを撒くいてしばらくすると、水の中で粉状に崩れる。
そこを土と一緒に、満遍なくかき混ぜる。

手は、ここのところの泥作業でガサガサ。もはや、どんなに上等の生地に触れた
ところで、ゴワゴワの感触しか得られない。

ペレット肥料.JPG

混ぜた直後に代かきをして、田植えをすると、肥料が分解される斎に発生するガスに
イネの根が負けやすくなるので、数日間は我慢が必要。それと、有機物の分解には
温度が上がっていることも大切。しばらく天気が続けば良いが、また雨の予報。

自然相手なので、こればっかりは仕方ないが、この一ヶ月全く気を許せない。
そして、それでも失敗している。

既に田植えを行っている苗周囲の田んぼでも、

『今年は根が良くない苗が多くて早稲を植えても活着せずに流れる。』
『もう少し遅く植えた方が良いかもしれない。』
『誰それさんが、苗を100枚位失敗した。』

などという声がチラホラ聞こえる
これから先も、まだ何が起こるかわからない。慌てずに、しっかり田んぼを
作りこんでいこう。
 

#201 仕上げ 

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田んぼの準備は忙しいが、これまで同様、コンスタントにメガネ米も発送している。
おかげさまで、道の駅出荷用の分を除くと、ほぼ打ち止め状態。(5Kg程度なら
まだ対応可能)


精米機を扱うコツも、だいぶ判ってきた。
しかし、搗くものが無くなってしまうのも少し淋しい

売り切り御免.JPG

今年は、もっと沢山出荷ができるように励む所存。
個人向け発送が多い場合、次の収穫前に在庫を切らせてしまうと、どうしても固定の
お客さんが離れていきやすくなる。この辺りの調整にも、本当は気を配る必要があっ
たのだが、一年目でなかなかそうはいかない。

【ふさこがね】収穫量が極端に悪かったことも、その要員のひとつ。
しかし、皮肉なことに、この米が一番反応が良かったのも事実。

収量と食味は正比例しない。そのバランスの見極めも大切だ。

メガネ米の【ふさこがね】を食べられた方は、貴重な経験をされたのかもしれない。
こちらとしては、そんなにたいそうなものとは意識していないが、まあ結果として。

コツわかってきた.JPG

また、この精米作業ひとつを取ってみても、作業次第で米の味が変化してしまう。
20Kg以下の精米の場合、米の循環が早くなり、熱が入り易くなる。更に、搗きムラ
も生じやすいので気が抜けない。少量の注文に対応する場合、熱を散らし、米が滞る
部分が生じないようにと、常に手でか掻き混ぜている。
白米の仕上がりを良くするため、緊迫圧力を少しずつ変化させ、仕上げ運転も長めに
行うようになった。

この機種は、こういった微調整も行えるので、小型ながら重宝する。
IC制御とは言え、圧迫ダイヤルを回して伝わってくる感触はダイレクトで、アナログ
そのもの。コイン精米所では味わえない面白さがあるので、つい時間をかけてしまう。
 
 

一連のことは全て意味がある。それをこの一年間で嫌と言うほど理解出来た。
だから、それを記録することは、メガネ米を仕上げるのに等しいのかもしれない。

また寒くなって、雨が降っている。
お陰で、苗に水やる手間は少なくて済む。こんな時は、屋内でも出来る作業を
進めておく。 

前回のブログで書いた通り、苗はまだ準備する必要がある。今回は、【自分で出来る
イネ苗づくり】を紹介していこう。
 
 
 
最初に、次のものを用意する。、

苗づくりセット.JPG

・苗箱 (今回は10枚用意)
・種モミ (発芽寸前まで吸水しているか、芽が出始めているもの) 
・土 (床土と種に被せる覆土は、それぞれ専用のものを用意しても良い)
・30cm以上の直線定規
・計量カップ
・計り(計量レンジ2Kg程度のもの)
・土をすくう器
 
 
なんだか調理実習のようだが、気にせず始めよう。
 

#199 適時適作

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機械ネタと、育苗管理を分けた方が良いと考え、珍しく連投となった。
 
 
今日は暑い位の陽気。苗は水切れになりやすく、日中は、2~3時間おきに
ハウスに水やりに行かないといけない。
これが、非常に面倒。田植えの準備も併行して進めているために、作業の中断を
余儀なくされるのはやりきれない。こちらは一人しかいない。少しでも育苗に
かかる時間を節約せねばなるまい。

手間が追いつかん・・・.JPG

やはり、ハウス育苗というのは季節が深まり、苗が生長するに従って無理が生じて
くる。水やりは、手を抜けば直ぐに結果が現れるので、それなりに時間はかかる。
だからと言って、田んぼを後回しにすれば、植える時期を逃してしまう。
成長し過ぎた苗は、田植え機にかかりにくくなる上、その先の生育にも遅れが
生じてしまう。よって、来年は全て自前で苗を用意する必要がありそうだ。
 
 
そんな訳で、生育の良いものと、水切れにあたった苗を田んぼに投げ込んで
おくことにした。

君たちは、もう一人前だ.JPG

これまでに、運んだ苗は50枚。
これで、だいぶ水やりの時間を短縮する事が出来る。まだ田んぼの植え付け準備が
整っていなくとも、苗を置いておく部分だけを先に均しておけば大丈夫。
また、外気での管理では、気温が低いぶん、ハウスに並べておくより生育を遅らせる
ことが出来る。自分の場合、田植えの準備にはどうしても時間がかかるので、この方
が好都合なのである。

一気に苗を育て、一気に植えるという前提ありきで、ハウス育苗は行われている。
こちらは、それには合わせたくとも無理だ。しかし、季節に合わせれば、ハウスを
用意する必要が無いことも、判ってきた。ある程度、遅植えになる田んぼがある
事を見越して、引き続き独力で新しい苗を用意していこう。まだ、種も苗箱にも
余裕がある事だし。

#198 飛び道具

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相変わらずの機械ネタ。湿田用途に対応可能な機械について、もうい一機種
使用報告をしておこう。

これは、何処にでもある小型の耕うん機。前回紹介した機種よりは、随分とポピュラー
な存在である。これに、【スターローター】という軸の太い仕様のロータリーを組み
合わせれば、田んぼでも使えると言う。しかし、実際に使用している者から話を聞いた
事がが無い。やっぱり、自分で試してみなければ、何も判らない。
 
 

これは、移動用の動輪が無いので、田んぼに入るといきなり潜ってしまったように
見えるが、逆に言えばそれ以上潜らないということでもあるだけに、期待も
高まる。

超ダークホース.JPG

抵抗棒を一番浅くセットした上で、軽量なのを良いことに、【タ・ニ・シ】を以って
しても入れなかった深い部分へいきなり突っ込んでみる。すると、全く潜る気配も
なく、雑草と泥をほじくっていく。しかも、田んぼの中も素早く動き回れる。
これは、大したものだ。【アメンボ】か【ゲンゴロウ】とでも呼びたくなる仕様である。
 
 

引き続き、新型の湿田管理機(異常なポテンシャルを感じたので、勝手にそう
呼ぶことにした)の使用報告になる。

誰もやったことの無い試みは、とにかく作業のノウハウを短時間で蓄積しておく
必要がある。従って、改修の済んだトラクタはまだ出動させずに、とにかく使い
込んでみることにた。

まず、手で稲刈りを行って以来何の手も加えていない部分に突っ込んでみる。
全般的に深いため、おいそれとは手が出せずにいた箇所だ。

雑草あれば大丈夫♪.JPG

ここは、しっかりと雑草の根が広がっており、軽く表層を引っかくだけならば、何の
問題も起きない。しかし、いきなり深く起こそうとすると簡単にスタックしそうに
なる。アプローチには、それなりに手順がありそうだ。
 
 
そこで、同じ方向に何本か軽く通した後、今度は直角方向から進入させる。
一気に土を混ぜようとすると、泥詰まりが発生しやすくなるので、土と水の部分を
交互にしておく事で、作業している機体の周囲から速やかに水が流れ込んでくる
ようにと考えてみた。


やっぱ縦横かけ.JPG

この目論見は成功。多少深くても、潜らずに耕深も安定する。
水を張った田んぼで管理機を使用する場合は、やはりこれが鉄則。
仕上がりも良い。 

#196 手応えあり

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今日も晴れ。
これは絶好の田んぼ日和。この間、湿田に対応出来るよう組み替えた管理機を、
試してみることに。
 
 
 
まずは、水をよく含んで重たくなった土の耕起を試みる。
補助輪だけでは、すぐに沈んでしまい、まともに作業出来なかった条件だ。

荒起こししてます.JPG

お、沈まない。土も重たく、ダマでしかひっくり返せないが、とりあえず作業を
する事は出来る。しかし、負荷も高いようで、思ったほどははかどらない。
と言うか、こんな劣悪な条件で、小型の機械を使う方が無謀なので、作業可能な
だけでもまともと言えるだろう。
 
  
 
そうこうするうちに、外側の車輪と補助輪の間に土が詰まり始める。

ここら一帯の土は粘土質なので、水を含んでいると塊が出来やすい上、やたらと重い。
放っておけば、ひっついた土で、車輪の重量は数倍になる。すると、機械の重量が
増えて機体は地面に潜りやすくなっていき、機械への負荷も上がって作業に影響が
出てくる。その様子を確認するため、暫く土を取り除かずに作業を続行した。結果、
機械の取り回し、耕うん作業は徐々に困難になるものの、土が完全に詰まってしまっ
ても、スタックする事は無く走行可能だった。想像以上に、走破性が高く、これには
驚いた。

そればらばと、調子に乗って、清水の涌く深いところに突っ込んで完全にスタック
させてみたが、バックさせながら、強く引っ張れば、人力で脱出可能。
ディーゼルの管理器のがスタックした場合、なかなかこうは行かない。 
 
重たいよ~.JPG

しかし、過信は禁物。土が詰まった状態での作業は、駆動系全てに必要以上の
負担がかかる。今回は、飽くまでも検証のために行った作業であり、普段からこの
ような使い方ばかりしていれば、そのうちに駆動軸が折れるなり、チェーンが切れる
なりの故障が起こると思われる。その前に、ホイールのピンが切れて他を保護する
構造にはなっているものの、イレギュラーな作業には、常にメーカーが想定する以上の
負荷をかけていると思っておいて間違いは無い。

朝7時に、苗に水をかける。

そして、正午過ぎまで親分の田植え作業を手伝った後、また水をやりにハウスへ戻る。


すると、葉の一部が、針金のように細くなっている。これは完全に水切れ。
昨日までの天気とうって変わり、今日は快晴。油断もスキも無い。

こtrは痛い.JPG

慌てて水をかける。水切れの時間が短時間ならば、しばらくしてから回復する
事もあるが、被害範囲の広い部分は、完全に回復することは無いだろう。

#194 意識の指標

寒い上に、まだ雨が降っている。
こんな日は、早めに記録をしておくのも良い。

それで、またしてもこんな写真。ゴミの整理に追われている。
 

燃えるゴミのみ.JPG

投棄した者への憤りは、既に出したので、もう書く必要は無い。今は、ただ黙々と、
ゴミの仕分けと、集積場への運搬をこなすのみ。もう慣れたもので、非常に落ち着いた
気持ちで作業が出来ている。

雨で田んぼに出れないので、仕方なくゴミをいじっていた訳だが、冷静にゴミを眺めて
いると、気付くことがやたらと多い。それらを忘れないうちに書いておこう。

#193 衣重ね

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4月になってから、右手の小指と耳たぶにしもやけが出来た。しかも、まだ
治らない。毎日冷たい水を触っているとは言え、どうも寒すぎる。

 

今日の夜は更に冷え込むという予報。
苗が、寒さに当たらないか心配だ。

夕方を待たずに、シートを被せに行く。

2重シート.JPG

ふさおとめの苗は、だいぶ緑色になってきたものの、まだ小さい。
シルバーのフィルムの上に、更にもう一枚透明のものを掛けてておいた。
 
 
コシヒカリは、月初にも寒さに当たっているので、ある程度耐性が出来ている
かもしれないが、こちらにも一枚被せておいた。

耐えてくれ.JPG


葉が、ここでダメージを受けると、再生に時間をとられてしまう為、植え付け
以降の生育に影響が出てくる。前回の失敗もあって、植えられる苗はもうこれだけ。
完全に枯れたり、病気に冒されない限り、この苗を使うしかない。植えてからの
管理も大変だが、こんな状況だと、育苗の方が神経を使う。
 
 

そして、寒さにも負けない丈夫な苗の育て方を学びたい。この間、向風学校のみんな
で作った箱は、生コン事務所の中管理しているが、順調に芽が出揃ってきた。
これらは強いイネになるよう、ハウスよりも厳しい環境で育ててみよう。
 
 

ニュースでは、この寒さによる野菜の高騰が取り沙汰されている。また、ウガンダに
いる友人から今日かかってきた電話によると、アフリカでも旱魃が続き、ほとんど
雨季が無いという。ヨーロッパの火山灰も、作物に何らかの影響がありそうだ。
 
 

自給用の野菜を、もっと畑に植えておいても良いだろう。
 
 

作物の価格安定を訴える事も大切だが、こういった時、消費者が少しでも自ら野菜を
育てようとする動きも必ず活発になる。それが、稲作にまで波及してくれれば良いの
だが、まだそれも難しいようだ。

田んぼ一反分程度なら、苗作りも、田植えも稲刈りも、特に機械が必要という事は
ない。耕うん機が1台だけあれば、一家族の人数で充分に管理が出来る。
食料不足になってから騒ぐのでは不安を煽るだけ。そんな事実も少しは報道すれば、
積極的に安心を求めようとする人も増えるのではなかろうか?

#192 一筆入魂

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道の駅が開店してから3週間弱。
メガネ米の売り上げは、ぽつぽつ。週末になると2~3袋売れ、平日はほとんど
動きが無いが、それでも予想通り。初回に出荷した2Kg15袋のうち、9袋が
売れたので、夕方に補充に行く。

あまり動きが良くないのは、白米。
白米は、ライバルも多く、20日経過したら引き揚げないといけない決まりなので
残った2袋を持って帰ってくる。その直前にもう一つ売れたので、まだいけそうな
気もしたが、決まりなので仕方が無い。
 

俺色をもっと出す.JPG

今、力を入れるなら、陳列期間が60日と長い玄米の方。今回の出荷は玄米のみ。
商品の動きを良くするには、やはり、パッケージやポップなどを充実させる他は
手が無い。それが整ったら白米の出品を再開することにしよう。
 
 
初回出荷の袋は、手間はかかっているものの、単色且つシンプルなデザインなので
他の出品者が使っている既成の袋の方が目立つ。これはかなり悔しい。

対策として、今回の袋は、ステンシルの図案の線を太くし、更に、様々な図案を
描き加えた。写真の絵は、千葉の民芸品であるぼっち笠。
これで、ドジョウ・イネ2案・山と月・ぼっち笠と、バリエーションが拡がった。

しかしこの袋、もはや量産仕様でも何でもない。普段送っている5Kgや10Kgの
袋と手間が全く変わらない。このままだと分が悪い。早くステンシル図案を充実させ
なければ。そうだ、ゴム判も掘ろうと思っていたが忘れていた。
 
 

コシヒカリの苗が、だいぶ生長してきた。
これ位伸びれば、寒さや熱さにはやられにくくなるが、 吸い上げる水の量も
多くなり、毎日の水管理もシビアになっていく。
苗の生長がマチマチだと、どれも同じようにという訳にもいかない。
 
 
そう、コシヒカリの苗に使用した培土は3種類。それぞれの育ち方に変化が出て
きたので、見比べていくことにしよう。
 
 
 
まずは、生えている様子から。

軽量ゾーン.JPG
 
ここは、軽量培土の区画。
苗の丈も、土の湿り気も適度。軽いから水もちが良くないということは無さそうだ。
割とサラサラの土だったので、最初は周囲のみなさんもそれを心配していたのだが、
これには驚いていた。 
 
 
 
次。手前がモニター2品目、奥が量販店で買ってきた普通の培土。


手前パール 奥普通.JPG
 
良く見ると、手前と奥で、苗の丈と葉の色が異なるのが分かるだろうか?
 
モニター2号は葉に勢いがあり、色も濃い。
量販ものは、それと較べると幾分か成長が緩慢のようだ。
 

ふさおとめの芽出しが無事に済み、またハウスに並べる。

昨日はとても寒かったのに、今日の昼は汗ばむ位の天気。
気を抜くことはできない。

ふさおとめさん.JPG


一方、発芽のそろいが悪く、芽出し機に戻しておいたあきたこまちを見てみると。


向風学校スタッフによる、4月度の作業。
 
 
まずは、先日の第二田んぼ(長期の未耕作地)を確認。

不耕起でいくか?.JPG

前回、徹底的なヤブ刈りと清掃を行ったので、新たなゴミの投棄は無い。
引き続き雑草の処理・アゼの修正・栽培する品種の選定・肥料の用意等、やる
ことは沢山あるが、飽くまでも、彼らが主体的に管理を覚えていかなければ
耕作する意味が薄れてしまう。

と言うわけで、第二田んぼの管理については、スタッフの吉富くんにリーダーを
してもらう事に決定。不耕起・直播や混植・遅植えなど、興味のあることがあれば
試して見ると良いだろう。勿論、作業面では全力でバックアップします。
 
 
第一田んぼは基本的な栽培。第二たんぼは実験。
田んぼが二枚あると、楽しみ方は数倍になる。あとはとっ散らからずに、どこまで
面倒を見れるか、今後とも気合を見せて欲しい。

アゼの修正作業が続く。

ここは、比較的乾きやすい田んぼなのだが、ここのところ続いた雨のせいで
ぬかるんでいる箇所が多い。


ここはきつい.JPG

作業途中で、やはり潜って動かなくなる。
仕方ないので、田んぼの中で補助輪を装着。
 
 
しかし補助輪が付いていても、無理なところも多い。
泥は、車輪とタイヤの間にびっちりと挟まり、なかなか外れてくれない。
補助輪のヒレも、タイヤの溝も泥が詰まってしまえば、牽引力が無くなる。

標準よりも、タイヤと補助輪の感覚を開いて使用する方が良いかもしれない。

昨日から晴れ。友人が手伝いに来てくれたので、ここぞとばかりに作業を進める。
 
 

今日の午前中は草刈り。
修正する前のアゼに雑草が残っていると、いくら土を被せても滑って崩れ落ちて
しまうので、事前には入念なトリミングが必要だ。
また、土手にもだいぶ草が生え始めている。放置すると、田植えの頃には相当に
生い茂り、刈るのが大変になってくるので、早いうちに叩く。
今のうちから処理しておけば、成長を遅らすだけでなく、刈った草の残渣が
地面を覆うので、若干ながら後から生えてくる草を抑える事が出来る。
 

草刈日和.jpg

人が来た時に、機械が複数台あると、作業の割り振りがとても楽になり、効率も
良くなる。気持ち的には、刈払機がもう2本位あっても良いかなと思う位だ。
尤も、もう新しく購入する余力は無いのだが。この手のものは再生も容易だ。
放置不動になったものを探してきて修理して使うのも良いだろう。
 
 

まだ寒い日が続く。
芽もなかなか出揃わない。それでも、コシヒカリの大半は二葉まで出たきた。
これで日中はシートを外せる。それでも夜は寒さにやられないように、夕方
前には水をやってからシートを掛け直さないといけない。

伸びてはきたけど.JPG

本当に、こんなに雨と寒さが続くは思わなかった。無事に育ってくれるだろうか。

 
やはり、揃わない苗箱もチラホラ。

ところどこが・・・.JPG


芽出しが甘かったのか、並べてからの温度分布にムラがあるのか、種が偏ったか。
なんとか他に追いついてくれれば良いのだけれど。

トラクタは、まだ加工から戻ってこないが、いつもの農機屋に頼んでおいた
別の機械が午前中に届く。到着までの間、土間の機械を追い出して掃除。


機械がやたら増えた.JPG

外に並べるたびに、物が増えたことを実感する。そして出費も嵩む一方。
いよいよ置き場所が無い。早く作業小屋を建てなければ。

竹NPOのスタッフと、先日電話で話をした。
 
 

スタッフ 『そういえば、人を探しているお米農家さんがいるんです。』

太郎   「え、どんな農家さんなの?」

『まだ僕も会ったことは無いんですけど、兼業の方です。栽培規模が五町分で、
 現在は無農薬栽培が一町分。残りが減農薬栽培。ゆくゆくは全て農薬を使わず
 に栽培したいって。』

「兼業で無農薬の五町分は相当大変でしょう。どんな田んぼかにもよるだろうけど。
 場所はどこ?」

『うち(竹林整備現場)から近いです。車で10分くらい。』
 
 
「!!」 

 あの地域なら、多分谷津田だ。俄然興味が湧いてくる。


「それ、すごいな。」

『それで、現代の稲作状況にも不服があるようで、良いお米を栽培して、自分達で
 売っていきたいって話です。そのために、一緒に栽培や販売をやる人がいないかと
 探しているんです。』
 
  
なんだか、どこかで聞いたような話。そして恐ろしく気合の入った方のようだ。
これは確かめるしかない。
 
 
「じゃあ一緒に会いに行ってみよう。」


幸にも、翌日OKとの返事が来る。今日訪ねることができなければ、訪問は田植え
後の来月末になってしまう。今日は雨で、まともな作業が出来ないのも助かった。
 
 
朝、苗を確認してそのまま現地へ向かう。


事務所も建造中.JPG

見るからに活発そうな明るい農家さん。早速上がらせていただき、お話を伺う。
そして判ったのは、考えて実行しようとしている計画が、ほとんど自分と同じで
あったという事。更に、その規模も壮大なものだった。

物凄く手短に説明するならば

【意欲のある若者を募り、稲作を中心とした栽培技術・機械・資材・居住面でも
 強力なバックアップ体制を敷いた上で農地を任せる。そして、お米を適正な
 価格で協力して販売し、利益を上げることで新たな就農者を定着させて、その
 土地の農業を存続させる】

というもの。飽くまでも、人を育てて先へ繋げていくという考え方である。
また、ご本人は近い将来に現在の仕事を終え、これに専心する構えだ。
 

そう。この一年間で、自分は新規で稲作を始めることの困難さを身を以って知った。
こんな仕組みがあれば良いのにと、常々思っていたのだ。なにしろ新規就農に関する
制度は、こう言っては申し訳ないのだが、【新規の稲作自体を想定していない】のだ。
コメが余っていて農家も儲からないのは判るが、主食にそんな扱いをされてはあまり
納得出来るものでは無い。
 
 

『新規じゃ出来ないから止めな。』 この一言を何度言われたか。
 
 

みなさん、余りにもさらりとこれを言い放つのだから、こちらの悔しさも尋常でない。
どうしても、こんな機会があるとその鬱積がつい一気に噴き出てきてしまう。
 

うかうかしていると、全国の中山間地にある圃場の放棄は更に進み、栽培技術の
伝承も出来なくなる。そうなったら、ある時にコメの需要が伸びたとしても、
いきなり対応は出来ないのだ。ならば、例え就農しないまでも、ヤブを田んぼに
戻したり、小規模でも良いから栽培するといったスキルを持つ者が増えたって良い
のではないだろうか?
 

【中山間地意外の農地で、集約管理を徹底すれば自給率が上がる】という考えは、
エネルギを他方に依存している実態や、資本投入と回収といった観点から見てみると、
農業で最も大切な【持続性】という面だけでも、まだいくつかの疑問が生じてくる。
そして、その事について声を大にして指摘する人はまだ少ない。
全体的に食料需要への危機感が希薄な状態が続いたまま、安全性への不安だけが
先行している。
 
 
エネルギを大量に投入して栽培した作物は、石油が化けたようなもの。それを以て全てが
自前のものだとは言い難い。
そして、低コストで大量に育てられたものは、例え害が無くとも、その栽培過程や、
育てた者の意思が消費者に伝わりにくくなる事も事実。栽培方法や加工方法によっては
下手をすれば、工業製品と同じように見られかねない。しかし、どんなに有難みや興味が
湧かないものであっても、農産物は、人間と同じ生物である。人間の都合に挟まれた挙げ
句、ただの【物】として見られてしまう生き物とは、何とも不憫である。

だから、資本を大量に投入しても、【売り物】にならなければ簡単に見切りをつけられて
しまう事も起こりかねない。もしも資本が撤収してしまったら、残された広大な農地は誰が
管理するのか。
 

また、商品のラベルに栽培履歴のURLやバーコードを表示するという義務があるのは、
法に準拠した作業を栽培から流通に至るまで遵守している事を消費者に示す必要がある
からだが、それは安全を確認する方法の一つに過ぎない。しかし、店頭販売では、あた
かもそれが安全を証明する唯一の手がかりとして受け止められる事になる。もしも、
それに対して疑問を抱かれるような事態が訪れれば、法はたちまち単なる事務的な処理
へと変化してしまう。それでは、いつまで経っても誰も安心などしてはくれまい。
無論、安心できないものを高く買う者がいるはずもない。そうして悪循環に陥ってゆく。

だから、作物に対する生産者と消費者の意識を、出来るだけ近いところまで持って
いかなければいけない。そのために出来る事は何だろうかと、しきりに考えていた。


  
その回答として、自分は【栽培することに興味がある】という人を受け入れる事に
したのだ。その考えの、更に上を行くものを目の当たりにして、感動せずにはいら
れない。そんな準備をこの農家さんが一人で開始しているのには、ただ驚嘆する
ばかり。しかも、その方は同じ県内にいたのだから、やっぱり世の中捨てたものでは
ない。
 
 

それで、現在は新たな集落営農の形態を構築するために、まず設備を整えている所
だとおっしゃる。そして、その目的は、後継者の育成のみではない。高齢化と後継者
不足から田畑を管理しきれなくなり、管理をライスセンターに依頼する農家が増え
続けているという地域の事情も鑑みてのこと。この地のライスセンターは、もはや
パンク寸前の状態だとか。


ライスセンター計画中.JPG

それで、まず用意したのは乾燥機が3機。
将来、張り込み石高が増加することも予想して、いずれは別に天井の高い作業場を
設けるつもりとの事。

また雨が降りそうなので、急いでアゼを修正する。
今日出来たのは、田んぼ3箇所。

今日も地味だぜ.JPG

他所の田んぼは、たいがいトラクターのあぜ塗り機を使っているが、こちらは管理機と
手作業。ただ、今くらいの規模ならこれで充分。アゼ塗り機はまだ必要ない。
操作にもだいぶ慣れてきて、機械にかける負荷も少なくなったようだ。

静岡のミカン農家の山梨さん(随分とややこしい)が、タイで撮影した写真に手紙を
つけて送ってきてくれた。

これは本当に嬉しい。作業にかまけて、なかなか返事も出来ずにいる自分は情けない。
このような心配りの出来る人間になりたいものだ。

けむりなかま.JPG

手紙には、山梨さんたちが毎月発行している機関紙載せるので、旅行記を何回かに
分けて送って欲しいという依頼もあった。本当は、先月末に送りたかったのだが、
それも出来ずに、昨晩は夜遅くまで頭をひねる。
 

書きながら、遠くにも仲間が増えてきたのだなと感じる。
 
 
旅に出るというのは、仲間を増やすこと。
仲間というのは、協力しあうもの。
協力しあうと、何かが育つ。
育つから、種が出来る。
種が出来るから続く。
 

種は旅をする。綿毛になって空を飛んだり、鳥や獣ににくっついて運ばれたり。
旅先の空気や水、砂粒、他の生き物、森羅万象がおともだち。
だから、自分も空気や土を作って他を育てる。
枯れたっていいや。種が残るのならば。
 
 
不意に、そんなことを思う。
 
 

【育てる】と【育つ】
【教える】と【教わる】
 
 
これは、協力関係にあるもの同士から見れば、まったく同じ意味なのだろう。
素直な気持ちとして、みなさんのお陰で、いつまでも経っても育ちっ放しである。
 
 
 

時に、このブログにはRPGでパーティを組まず、単独で魔王に挑むような悲壮さと
いうか修行感があったような気がする。どだい、それではラスボスは倒せない。

こうやって考えれば、今後は別段それを強調する必要も無くなるだろう。
仲間はちゃんといるのである。

昨日、芽出し機から苗箱を取り出し、ビニールハウスに並べた。
まだ生え方がマチマチだが、今年も栽培が始まったという実感が湧いてくる。


芽がチラホラ.JPG

軽トラにそっと積む。衝撃を加えたり、重ねた状態でこじったりすると、土や
モミがずれてしまう。そうなれば、田植え機にかけた際に欠株が生じ、作業効率が
落ちる。とにかく気が抜けないので、箱の重さも忘れる。ただ、どちらかと言えば
苗箱の淵が指に食い込んで痛いことのほうが気になる。

一昨日、農家さんからネギを頂いた・
分けつして(株が分かれる)増えていく品種なので、苗を作らなくても、通年栽培を
することが出来る。そこで、植えると言ったら少し驚かれたが、自給用の野菜として、
これはもってこいなのだ。


ありがたく植えさせてもらいました.jpg

畑にも少しずつ畝が植えてきた。しかし、まだ使っていない区画の方が断然多い。
今日は、隣の家に住んでいるおばさんも一緒に畑に来てもらい、おばさんち用の
畝立ても行った。好きなものを植えて、好きな時に管理しに来てもらえればそれで良い。

こういった畑の使い方をしていれば、必要以上に労力を裂くことも避けれるし、もしも
自分の作物を見に行けない場合でも、状況を教えてくれるよう頼むことも出来るだろう。

この延長として考えたら、次のようなものが浮かんだ。
まず、農地を市民農園のように区切って使用者を募り、資材・機械などはある程度こちら
で準備しておいて、利用者の出来ない作業について受託を受け、対価を貰うような方式だ。

これなら、栽培せずともそれなりの実入りはあるかもしれない。
ただし、利用の覚書を作成したり、法に抵触する部分がないか調べたり、地主とも細かく
調整することが必要になるので、まだそんな段階でない。


ただ、こういった農地の活用方法が広く浸透してゆけば、農家さんの労力は減るし、
休耕地も少し減るのではないかと思う。

昨日、『モミガラ要らないか?』 と尋ねられたので、頂くことにした。
自前のものもまだあるが、別に貰うぶんには困らない。土に混ぜるだけでなく作物の
株周りに撒けばマルチ代わりになり、また暗渠用の資材にも使えるので重宝する。


米の検査屋のオヤジの車に誘導してもらい、少し離れた農家さんから運び出してきた。

本日の頂き物.JPG

全部で21袋。無理やり軽トラに積み込んだ。明日にでも、畑の奥の区画に混ぜよう。
いっぱいあるので、欲しいという方は、こちらに遊びに来たついでにでも持って帰って
いってください。

 

今年の種まきを行った。


苗箱は200枚。短時間で一気に行い、芽出し機に入れる。
4人での流れ作業だったため、作業中に手が離せず、写真を撮る暇が無かった。


種まき機.JPG

昨年は4月に入って暖かくなってから、のんびり出来たが、今回は他の農家さんと
協力をし合いながら作業を行うため、必然的に育苗タイミングは周囲に会わせる形になる。
 
 

育苗に用意した土は、覆土用を除けば大まかに3種類。

培土3種類.JPG

うち、モニターとして、使用させていただいている物が両脇2種類。各々を合わせて
約60箱取ることが出来た。

【ちょい軽】は、文字通りの軽量培土。出来上がった苗箱を持ってみると、異様に軽い。
感覚的には半分位になったとさえ思える程だった。苗箱運びは。長時間行うとかなり腕と
腰に来るので、これ位軽ければ相当楽になる。

【パールソイル】は、決して軽くは無いが、根張りが良くなるという。
以降、量販店で購入した普通の土と生育状況を見比べていくことにしよう。
 
 

それにしても空袋の写真を撮るのは、食べ終わったスナック菓子やラーメンの袋を
撮影しているような微妙な気分になるので、あまりよろしくない。そのせいか今日は
文章にも気合が入らないのだった。




本日のリンク

関東農産
http://www.kantoh-ap.co.jp/index.php

資材をご提供いただき、誠にありがとうございます。
作物の生育状況などは、当ブログでも紹介させていただきますので、
今後ともどうぞよろしくお願いを致します。

畑に畝を2本立て、葉物野菜の種をまいた。

戻ってきて、管理機を掃除する。
小さいほうも、貸し出してから洗っていなかったので、一緒に洗った。


ロータリーの泥が落ちると、巻きついているものが良く見える。
随分と長いリード線だ。

ん~長いね.JPG

土の中は、意外と色々なものが埋まっている。
知らない土地を耕すとなると尚更である。

「あんた、何植えるんだい?」

『まだ特には。なにしろヤブだったもんで。とりあえず雑草出ないようにうなってる
 (耕している)だけです。これから色々植えてみようかと。』

「ほんでは仕方ないな。うちはトウモロコシやなんかやってるけど値段がつかなくてな。」

『どこも買い手優先ですからね。』

「俺はもう80超えたしな。だからほとんど健康のためにやってるようなもんだよ。』
 
 

空がきれいだな.JPG

「買い手を自分で探せないと、農業これから始めるのも厳しいよな。」

『米はそうやって売っていますけど、一人だと正直野菜までは手が回らないですね。
 家庭菜園プラスαでしか始められないんです。奥のヤブもやっていいって言われてる
 けど、まだそこまでは・・・。』

「雑草出てこなくなるまで、3年はかかるしなぁ。」


小休止していたら隣の畑のおじいさんが通りがかり、そんな話をした。
 
 

生育よくないっすね.JPG


高齢でも続けられるのが農業。しかし、時に作業は惰性的にもなりやい。
なまじっか儲からなくても、続けられるから買い手市場もなかなか変化しないのか。
 
 
それはそうと、気温が低い上に土がまだ出来ていないのでやはり生育が悪い。
そうこうするうちに、どんどん雑草の芽が出てきている。草むしりは、生涯の仕事。

物珍しいものばかりだったのか、やたらと写真を撮っていたのだなと思う。
これで5話目になるが、なかなかネタが尽きない。
いい加減、更新が面倒になってきた気もするが、とにかく記録はしておこう。


2日目の朝は、川べりの屋台でコーヒーを飲む。タイの飲み物は基本やたらと甘い。
当然、コーヒーもジョージアマックスばりの甘さがデフォルト。

バンコク 飲み物は基本甘い.JPG

緑茶もレッドブルも、牛乳までも全てが甘い。甘くないものは、水と機内で出たコーヒー
だけだった。辛い食べ物が多い反動だろうか。


行く先々にも、市場が常にある。というか、こちらの感覚からしてみれば、市中に
屋台がひしめきあっているだけでも充分に市場っぽい。どこまで行っても市場なの
ではないかと錯覚しそうになってくる。
 
 


市場は、夜も賑わっている。ここはその日の夜に訪れた場所。

夜の市.JPG

売っているものも、食べ物、衣料品、サンダル、玩具など幅広い。
人も多く、毎日が縁日のよう。

天気も回復してきたので、作業再開。
今日は、別の農家さんの苗をハウス内に並べるのを手伝う。

その後、自分の苗を並べる場所の整理をする。

今年のハウスは広い.jpg

ハウス育苗では、地面にマルチフィルムを張り、その植えに苗箱を並べていく。
その際に地面がガタガタだと、水が均一に行き渡らずに失敗しやすくなる。
また、フィルムの下から草が伸びて来ても同じ状態になるので、事前にしっかりと
整えておく。

ステイ先のミーチャイさんの家では食事もきっちり3日間お世話になる。

もち米と一汁一菜が基本で、それに何かのつけ合わせが出る事が多かった。

ミーチャイさんちのご飯.jpg

写真は、カレー的な汁に、インディカ種のうるち米、卵焼き、ナムプリとよばれる
タレ的なもの、そして香草の組み合わせ。
辛いものも多いが、シンプルなので意外なほど飽きない。生のインゲンだろうが、
しょっぱい焼き魚だろうが、何を食べても美味いと感じる。

各家庭には菜園があり、野菜や香草の類は基本的にそれでまかなっている。
何かが足りないと、ミーチャイさんは庭に出て行き、必要なぶんだけ取って戻ってくる。
もっと自分も畑に色々と植えておこうと思う。 
 

餅米は、竹で編んだカゴに入っていて、ここから手で取り、汁やタレをつけて食べる。

カオニャオ.JPG

この餅米を滞在中は常に食べ続けたのだが。最終日には、黒米の餅米を渡された。
どうやら、日本の赤飯と同じで縁起の良い食べ物らしい。

そろそろ、道の駅での販売が始まる。
開店は明後日だが、商品の搬入は今日から可能。

開店当日は、搬入にも混乱が予想されるので、米は明日の昼に持ち込むことにした。

量産型初回ロット.JPG

2Kg入りを15袋。
玄米2種類、白米1種類で、各々5袋ずつ。
日中は、例によって袋描き。今日も雨なので丁度良い。

到着早々、やっぱり言葉が通じなくて困る。タイ語は分からないし、おばあさんと子供に
英語は全く通じない。同行した三須くんが、指差し対話帖を用意してきてはいたが、二言
三言喋った後は話が続かない。

仕方が無い。お絵かきと身振り手振りでテキトーに話そう。

なまずの絵を描いて指差せば 【バールー】
イネの絵を描けば 【カオ】
方位磁石を出し紙に十字と矢印を描けば 【北はティプミヌァー 南はティプミターイ】


などと、単語を教えてくれる。
その発音をカタカナで紙に書いて、相手に渡せば同じようにタイ語で記入してくれる。
時間はかかるが、本を読むより言葉を覚えやすいので、これは昔からよくやる手だ。
何より間が持つ。ただ何も、本を用意していないからそうするというだけでもない。
 

この子はノンフー。絵が上手なホームステイ先の女の子。

① ノンフー絵が上手.jpg

似顔絵を描いたら、この子に塗り潰された。気に入らなかったらしい。
いつまでもお絵かきで話していたら遅い時間になったので、蚊帳の中で眠る。


 
 
翌日は早めに起床。

② 朝ですよ.jpg

朝は意外と肌寒い。今晩は扇風機を回したまま眠らないように気をつけよう。

今年の育苗は、師匠のところではなく地元の生産者団体の親分さん宅に
お世話になることになった。

今年の田植えは5月連休~中旬にかけての予定。そろそろ準備が始まる。

コシヒカリ/あきたこまち.JPG

用意した種モミは、【コシヒカリ】と早稲の【あきたこまち】。種まきは月末。
その前に水に3~4日ばかり浸しておく。この作業は、冷やすとも言う

やっと書けそうな状態になってきた。
以降、何度かに分けて旅の記録を更新していこう。
 
 
タイ国花は、ゴールデンシャワーという黄色い花。丁度、この時期が開花期。
至るところで咲いており、キレイだった。

1 国の花 ラーチャブルック.JPG

これを編んで輪っかを作ろうと思い、摘んでいたら大きなアリに噛まれる。
知らない生き物だらけ。浮かれて注意を怠るとすぐに痛い目に会う。

昨日、無事に帰国した。
旅の後半では、腹を壊したりもしたが、帰ってきてから回復も早い。

しかし、途中でカメラが不調になり、急遽携帯電話での撮影に切り替えた為に
写真の整理が進んでいない。

旅の記録を紹介できるようになるまでは、趣味の写真を貼り付けておくので
これで暇つぶしをして頂こうかと思う。
 
 


なんだか、タイでは古い車をよく見かける。
趣味っぽいものと、ひたすら使われ続けているものとが、ほぼ同じ比率でごちゃ混ぜ。

ニイナナさん.JPG

これは良い状態のTE37カローラ。
間違って圧縮せずにアップしてしまった。
国内ではマイナーな機種で、お目にかかることもまず無いが、ここではは大切にされて
いるようだ。国内のレビン/トレノとは異なるクリーンな外観も好印象。

更新中断のおしらせ

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日頃より、このブログをお読みくださって、誠にありがとうございます。

本日より18日まで、タイの農村部に行って研修を行ってきます。
帰国次第、その様子を含めてアップしてまいりますので、どうぞ
今後ともよろしくお願いを致します。

昨日の古民家レストランの店主が、耕うん機を使いたいそうなので、
軽トラに積んで持っていく。

実は、11日~18日の間は、海外(タイ東北部)へ出かける。
比較的貧しい農村部で、ホームステイ研修を行うのが目的だ。

なので、不在の間は貸し出す。存分に使ってもらおう。


使ってみてください.JPG

店主さん、最初は恐る恐るだったものの、10分もすると慣れてしまい。
とても楽しそうに作業をしていたので、こちらも嬉しくなる。

聞けば、これまではクワを使って畑を耕していたという。
その経験があるから、こんなにも喜んでくれたのだろう。

農に興味を持ち、実際にやってみたいという人を対象に【就農のススメ】という
セミナーがあり、講師として呼ばれたので参加してきた。

今回は一泊二日。初日は夕方に研修生さん達と合流。会場の古民家レストランに
向かう。

古民家レストラン.JPG


築400年という、立派な建物。ここで座談会を行うというのもまた赴があって
面白い。


ところで講師と言っても、まだ一年経っただけ。自立なんぞこれっぽっちも出来て
いない。他の講師は、優秀で経営も上手な若手農家さん2名。明らかに毛色は違う
自分だが、話すネタには事欠かない。しかし、自分の話をして、聞いた人が
【やってみたい】と思ってもらえるように話すのはやはり難しい。

向風学校の有志による、3月度の作業。今回は一泊二日で、荒れ地になっているヤブ
刈りを行う。ここを田んぼとして復元し、彼らのの耕地を2枚とする予定。


この土日は両日ともに雨。しかし、彼らは週末にしか田んぼに来れない為、作業決行。
 
 
またしても見事なヤブだ。

敵陣視察中.JPG

相手に不足は無いが、六名もいればなんとかなるだろう。

総帥、いかがなさいますか?.JPG


作業面積は一反(10アール/20×50m四方相当)
プラス隣接する土手。ぬかるんでいるので注意してかかろう。

師匠 『人見くん、ここの田んぼ親戚にやってくれって言われてるけど、どうする?』

人見 「ずいぶん条件(土地)の良い田んぼですね。何でやらないんですか?」


『いや、〇〇さんがやってたんだけど、もうギブでさあ。』

「家から近いし、やりたいですが少し返事を待っていただいていいですか?」


好条件.JPG


谷津田の中にあっては、本当に良い条件の土地だ。田んぼの2辺は用水に隣接していて
横の田んぼとも、落差は少ないので水が入ってきにくく管理がしやすいのは見れば判る。
喜んで耕作させてもらいたいのは間違いないが、耕作の依頼自体は師匠に対してである。自分が代わりに耕作を行っても良いのかが気になった。
 

「私がやっても良いか、先方さんに確認してみて、それ次第という形でお願いします。
 良いようでしたら、そちらに挨拶にお伺いします。」
 
 
はやる気持ちを抑え、こう返しておいた方があとあと無難だろう。
 
 

自分が、何のツテも持たずにいたらこのような場所はまず耕作出来ない。
普通、農家さんは耕作出来なくなった土地を管理してもらう場合、親しい人から順に
声をかけてゆく。農業委員会を通じて土地を借りる場合も、耕作希望者を複数名
募って、先に手を挙げた者から順繰りに耕地を割り当てる。

自分は、認定就農者になったことで、農業委員会を通じて多少は土地を借りる手続き
が可能になった。とは言え、新規の場合借りれる面積の上限は5反(50アール)。
稲作で自立するには少なすぎる面積だ。

そして、更なる問題は、先ほどの手を挙げる順番。
おそらく、希望者の最後尾となるだろう。ということは、誰も手を挙げないような
過酷な条件の田んぼが巡ってきやすくなるだろう。

だから、新規就農をするのなら、地域の人間とある程度の関わりが出来てくるまで
過酷な土地で耐えることも覚悟しておく必要がある。
自分の場合は、最初から谷津田なので、もうその辺りの感覚はマヒしているのだが。


「あのドブ田を貸してください。」


などと気づいたら平気で師匠に言っていたりするのだから、もうどうしようもない。
けれど、そんな所ばかり増やす訳にもいかない。

農業用資材として、竹パウダーをモニターして欲しいと、この前言われていた。
どうも、最近は竹が良質の肥料になると注目されているらしい。
気になっていたので、今回は竹林整備をしつつ、竹の訴求活動を行っているNPO
法人を訪ねた。同じ県内とは言え、片道2時間弱。千葉はなかなか広い。
 
 
例によってお客様根性が希薄なので、ただ見学するだけでは落ち着かない。
手伝いをしてからサンプルを受け取ることにした。チェンソーと防具を車に放り
込んで現地へ向かう。

手入れしちくりん.JPG

立派な竹ヤブ。本日は枯れた竹の伐倒作業をしていた。

昨日の深夜、無事に戻る。
その際、精米機も一緒に連れて来た。

思いがけず、ほとんど使用していない品を、定価の半値以下で入手することが
出来た。精米圧力をIC制御している、比較的新しい機械である。

カンリウさん.JPG

これがあれば、毎回30kgの米袋を軽トラに積んでコイン精米所に行く手間が省ける。
何と、ブログを書きながら、精米も出来るようになったのだ。
 
 
これもまた面白いところで購入してきた。
出物を見つけるには、やはり色々と変わった所に足を運ぶに限る。

#161 小休止

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先日の作業の折、撮影したのにも関わらず、載せ忘れている写真があった。
 
 
とりあえず畑を掘ってみた際の写真。

深いですな~.JPG


エンピで簡単に1m位まで掘れた。その先も、簡単に刃が入っていくのを確認
できたが、それ以上は掘らずに埋め戻す。

かなりの粘土質だが、固く締まった層は無く一安心。
比較的水もちの良いところで育つ作物をうえようかと思う。


だんだん、暖かい日が続くようになってきた。

畑で、セイタカアワダチソウの根っこを拾う。
先に作付けしたい部分の表面に転がっているもののみを拾い集めるが、
それでも2~3箱はくだらない。

いっぱいある

根っこは、どれも芽吹き始めている。
まだ、土の中に相当数が埋まっているはずなので、また耕して、深く埋め込むか
拾う作業の繰り返しになるだろう。


神奈川の友人が、千葉県南部で農地を探している。
アクアラインを使えば、神奈川からもアクセスが良く、週末などに通って作業する
場合でも、通える圏内なので丁度良いからだと言う。

今日は、農地つきの宅地を見に行くとのこと。面白そうなのでついていった。
足を伸ばす機会の少ない場所なので、丁度良い。行くのは一年半ぶり。
いつも、ここの田んぼばかりにいないで、他の場所もよく見ておこう。
 
ゆうべは、北総地域で新規就農を果たした方々と大勢会い、その友人も一緒に遅く
まで騒いでいたので寝不足気味だったが、その時のままのテンションを保ったまま
車を走らせる。


現地に到着すると、物件を扱う不動産屋さんが既に待っていた。
宅地350坪(建物なし)、畑500坪、田んぼ900坪のセットである。


宅地と耕地セットでないと売れません

谷合いにも関わらず、全体的に日当たりも良く暖かい。
畑の部分は水利を若干改良する必要があるが、県道に面した好条件。
県道は車及びツーリングライダーやサイクリストの通行も多いが、周囲には店舗
らしき店舗が何も無い。耕地で採れたものを利用した飲食店などを始めるのも
良いだろう。

但し、この物件はバラ売りが不可。そして必ず住民票をこの町に移し、常時耕作が
可能な者でなければ売らないという条件つき。従って、別荘地だとか、財産に裕の
ある方に時々見受けられる、【来たる食糧不足に備えるためにとりあえず確保する】
というような形での購入希望者は、ご遠慮願いたいとの事であった。

少し理不尽に感じる方もいるとは思う。しかし、しっかりした理由もある。
この地域では、確保した土地に残土を運んできたり、産業廃棄物を捨てたりする輩も
多く、住民も自治体も常にそれを防衛する必要に迫られているのだ。

昨年も、有害な汚泥や化学物質の入ったドラム缶を山の上に密かに運んできて、大量に
投棄した悪質な業者がいたらしい。この事件の犯人が見つからなければ、その投棄物の
回収は最終的に県が行う他は無く、その費用には当然血税が使われる。


現在の農地法では、耕地の貸借及び売買・転用について厳しく規制が行われている。
大規模資本の投下や、新規で耕作を行いたいという向きからは、この改正を望む
声も多い。無論、その方が良いとは自分も思っているが、反面、現行法によって
不法投棄や、作土の下にある良質な川砂の採取などが抑止されている事も見逃せない。

国が改正に当たって慎重な姿勢を保っているのには、そんな理由もありそうだ。

#158 雑草の苗

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冴えない天気がずっと続くが、今朝は雨が降っていなかったので、畑に
苗を植えに行く。

と言っても、そんなに株は多くないので、畝を2~3本作れば済む。
畑は、先日書いたとおりの状態なので作物には申し訳ないが、しっかり育って
くれることを願うばかり。

がんばってね.JPG

せめてもの気持ちと、苗を植える周囲にある雑草の根を取り除いておく。

#157 容量と目方

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メガネ米のパック詰め作業が続く。

シールは、昨日に作ったデフォルトを利用すれば良い。
ポリ袋なので、絵は描けないが、内容量を自由に調整出来るのは便利だ。
使った際に、残りが出ないよう、一袋に6合(約900g)を詰めた。


夜は内職.JPG

いつも思うのだが、何故お米はキログラム売りをしているのだろう。
これだと、1Kgだと約100g、2Kgなら50g半端になる。
一升、一斗で売れば良い話ではなかろうか。


母が手伝いに来ていたのでそんな話をしたら、昭和30年代くらいまでは、米も
升・斗での量り売りが普通だったと教えてくれた。定かではないが、ビニール袋
での販売が浸透するに従って、キロ売りに変化していったのかもしれない。

合・升・斗というのは容量。キログラムというのは重量。炊飯時は容量での設定を
要求されるのにも関わらず、販売は目方。どちらかに合わせた方が、買うほうも
面倒でないし、売る方の歩留まりも悪くはならないだろう。量り売りの良さという
のは、容器のリサイクルにばかりに着目し勝ちだが、おそらく中身を無駄にしない
という良さもあったのではないか?
 
 

何より、ビニールという自由自在の容器があるのに、何故皆はこんな面倒な事を
しているのだろう。

 
 

いつだったか、知り合いが、ゴミ袋の疑問を語っていた。

『ゴミ袋は、何故別のビニール袋に入って売られているのだろうか?』 と。

確かに、その包装袋は中に入っているゴミ袋に納まるためにあるようなもの。
ビニール袋の存在には、捨てる前提がありきだと端的に伺える良い例だ。
どうせ捨てるために存在するのなら、ゴミ袋の中にゴミ袋を入れて販売する方が
どう考えても筋が通る。
 
しかし、捨てるのが普通になってしまった時代では、そんな疑問も抱きにくい。

だから、発想する事においてのみを考えれば、ビニール袋というものは鬼門かも
知れない。なにしろ、目に映った瞬間、ゴミとしてしか認識されない。
簡単に捨てれる事だけが取り柄でも無かろうに。ビニールさんも不遇なもんである。

こんな考えごとをしながら作業していたら、すぐに終わってしまった。

来週、東京の飲食店に併設されたギャラリーで、一週間お米を販売することになった。
と言っても、まさかそんな場所で5キロ10キロの米袋を置く訳にもいかない。

そこで、初のパック詰め作業を行った。白米と、玄米を3合ずつの使いきりサイズ。
これ位の重さなら持ち帰りやすいし、単価も低いので試しで購入するには良いだろう。

お土産サイズ.JPG

パックには、ラベルを作って貼る。
PCも使用したが、枠だけを作り、中にまた手描きで絵を書き、それをシートに
コピーする手法も使った。まだ仕様も煮詰まっていないし、今回は大量に出さな
くても良いので、こちらの方が柔軟性がある。


シールの台紙は、一枚も反故を出さずに無事に24セットの作業が完了。
まだ、別のタイプも作らなければならないが、要領が分かったので気が楽である。

今日は曇り。夕方からはまた雨の予報なので、急いで畑に向かう。
とにかく必要な資材を畑に混ぜておかなければ。

色々撒いてます.JPG

苦土石灰(くどせっかい)と普通の石灰・モミガラなどをまず畑に撒く。
土壌の中和と保水性の改善・ミネラルの補給が主目的。

以前、トラクターで深めに耕しているので、今回の耕深は中段程度。
圃場の手前から作付けする予定なので、奥は後回し。

畑にそろそろ何かを植えようと思うが、雨ばかり降る。
とにかく、苗をいくつか実家から運んできた。

なんの苗?.JPG

スナップエンドウ、食用菊(もってのほか)・サニーレタス・サラダ菜。
ここの土地には、何が適当かはまだ分からない。馴染みの少ない品種も含めて、
色々植えてみようと思っている。まずは強い品種から植える事に。

明日は曇り後雪の予報。午前中に作業が出来れば良いのだが。

管理機のエンジンが始動不能なのは、やはり点火装置の故障と判明。
けれど、よく考えてみたら点火の断続をする装置(トランジスタ)は
点火コイルと別体だった。

これでは、コイルとトランジスタのどちらが悪さをしているのか判断出来ない。
農機屋でそんな相談していたが、向こうもなかなか判断はつきにくいと言う。
同種のエンジンがあれば、部品をすげ替えて調べることも出来るが、いちいち
全部のエンジンが置いてあるような環境はそうそうあるまい。


それで、トランジスタの方は在庫があると言って、出してきてくれた。
とにかく試してみなければ始まらないので購入。
キャラメル大の小さな部品。中身だってたかが知れたもの。それでも一万円。

車やバイクの部品価格と較べて、農機の部品のいかに高いことか。
一万円と言えば、程度の良い中古の汎用エンジンが買えてしまうくらいだ。
スペアで何基か持っているのも良いだろう。無論、しっかり置き場所を確保した後に。

君が原因だったのかね.JPG

 
交換したら、素直に良い火花が飛ぶ。コイルは買わずに済んだ。
それでもエンジンはかからない。


#152 醸しもの

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ここ3日の間、味噌を作りに隣町の町民センターに通っていた。
有機栽培をしている友人が誘ってくれたのだ。大豆はお世話になっている農園から
買った無農薬のものだが。自分で育てた米もある。これは作るしかない。

蒸しあがり.JPG

参加者は、友人とおばちゃん3人。色々教えてもらったりお昼やお茶をご馳走になったり
ここにやってきてからは、以前より人に恵まれている。

ところで、工程を撮影していたらいつになく写真が多くなってしまった。
なかなか読むのも大変だろうと思うので、以降は駆け足で説明していこう。

#151 寝ボケ

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合間を見て、この間引っ張ってきた管理機の修理をしている。
キャブレタ(燃料と空気を混合する装置)は、ほとんどの穴が詰まっていたし、
燃料コック周りからも、激しくガソリンが漏れていたが、先週、エンジンが始動する
状態まで漕ぎ着けた。後にすることは清掃と注油程度のもの。
 
 

洗えば洗うほど、ほぼ新品だということが判ってくる。
ただし、トランスミッションからオイルが少しずつ漏れているのが惜しい。

新品同様.JPG

各ワイヤー内の古い油分をクリーナーで除去し、その後に、エンジンオイルとグリスを
混ぜ合わせたものを差す。これはCRCよりも遥かに長持ちする。
だいぶ前、バイクの修理屋さんから、教わった方法だ。
操作感は、最初からそんなに悪くはなかったが、更に良くなった。
早く動かしてみたい。

#150 アゼ日和 

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共同作業の翌日、有志が2名、こちらの作業も手伝ってくれた。

ここぞとばかりに、一人ではやりづらい作業を手伝ってもらうことにした。
 
修復中.JPG

アゼが崩落した田んぼの補修。補修用の土を削り、運搬してきて突き固める。
結構な量の土が必要なので、手伝ってもらえると本当に助かる。
それにしても、まるで自分が生き埋めにされているようなアングルの写真だ。

山岳部(向風学校)今年初の作業。
今回は、彼らの田んぼを荒起こしする。

参加者は9名+自分で10人。
この週は雪が2度降り、田んぼもぬかるみが多かったが、これだけ人数がいれば
何とかなるだろう。

みんなの田んぼ2月.JPG

向かって左側、山に近づくほど水が多くなる。
右半分は、乾いているのでトラクター。それより半分の、水の少ない部分は、管理機
(小型の耕うん機)、水、氷の多い部分は人力作業となる。

それにしても、一人ひとりに行き渡るだけの農具を用意できていない。
スコップ、クワ、エンピ、マンノウ・・・とりあえずあったものを各々に渡すが
全て違う道具。(今回はマンノウが正解)ハズレ品として、角スコップなども
持たせてみた。


簡単に使い方を説明したあと、

『時々他の人の道具と交換して、どれが使いやすいか試してみて。』

と言っておいた。物は言いよう。どの農具がどんな作業に向いているかを
知るのには丁度良い。
ただ、毎回それでは作業がはかどらないので、少しずつ揃えておかなければ。

#148 春の支度

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今年から、育苗の資材は自分で調達しなければならない。

今回は師匠のところではなく、地元生産者団体の親分の家にある設備を
使わせてもらうことになったので、今日はその段取りの相談に行った。

『種モミはコシヒカリだけしかないけれど、他に植えるものはあるか?』

「早稲を植えようかと思っていますが。」

『頼んであるのか?』

「いえ。」

『多分、もうないぞ。』

少し慌てる。その場で親分が色々と園芸資材屋に電話をして問い合わせてくれたが
千葉県の早稲はもうどこにも置いていなかった。
普通、秋には注文しておくものだそうだ。最近は園芸屋も在庫を置かないらしい。
常識的な部分も、まだまだ知らないことばかり。

「自分でも探してみます。」

とは言ったものの、やはりどの店には置いていない。仕方なく、まだあるものを尋ねる。
今年の早稲は、【あきたこまち】にでもしようか。土地にも合っているようだし。

勿論、資材もすぐになくなる。コンバイン袋の時もそうだったことを思い出し、焦る。
一番安い苗箱の情報も得たので、帰りがけに180枚購入しておいた。


苗箱満載.JPG

店にあったものをほとんど買ってしまったようだ。
後は育苗用の培土。これも早めに手配しておかないといけない。

何かと物要りな季節が始まったようだ。
資材を整理しておくスペースも作っておかなければなるまい。
帰ってから、作業場の整理を始めた。